2018年01月24日
文化資本と不動産やマンションなどの話
周辺住民のこと聞かれて懇切丁寧に説明できる不動産会社社員はいないと断言します。
ただまぁこれからはそういうことももう避けて通れないなと思うわけです。
今不動産は立地で決まります。
立地の良し悪しって何で決まると思いますか?
売却できるかどうかです。
では売却できるかどうかは何で決まると思いますか?
かんたんに言うと人通りです。
人気は人通りで決まります。
※通り一本の違いの話ではない。
ただここからがタイトルの話。
今まで不動産会社は家探しのお手伝いをしている時「両隣の住民の方々はどんな方ですか?」と問われていても回答する必要もないですし、仮にうるさいおばちゃんだったとしても
1.うるさいは個人差がある
2.おばちゃんは個人差がある
こういう判断に個人差があるものを回答するのは「個人の方のことですので…」で答えられましたし、そもそも仮に調査出来てもなんて言えばいいのかわからないわけです。
ですが、おそらく今後、不動産の立地信奉はより強固になっていくとは思いますが、好立地というものの条件が変わってくると思います。
今後、売れる物件売れない物件は加速度的に分かれてきます。
なんせ人が減ってきています。
で、不動産選びの条件が好立地だったものが、不動産選びの前提に変わっていきます。
つまり人気の立地は大前提。
その先に要求されるものが増えるという仮説でして、それが
「私が希望する条件は、良質な住民で構成された住宅地orマンションです」なんだと思うんです。
設備というものがコモディティ化した時代、正直新築マンションと5年前の新築マンションに設備の差はありません。
全室エアコンが設置できるのも、浴室乾燥機があるのも、24時間ゴミ捨て化もこの築数年の間に差はありません。あるのは立地と階数です。
もっと古い物件もリノベーションで近似まではいけます(配管の関係でできないものはできないが)
実は、住みやすいという住宅環境はほぼ比較が意味をなさなくなってきていると思っていて、設備がいいとかってのはほぼ経済資本の話なんですが、これからは文化資本が大事になってくるんじゃないかと思っていて、では住宅が担う文化資本って何かというと近隣住民がどういう人かで構成されると思うんですよね。
いかに六本木のタワーマンションであっても、毎日パーティばっかりしていて、見知らぬ男女がひっきりなしに入れ替わり立ち替わりして出入りするような住民がいるマンションの文化資本度は低いですし、そういうところに小さいお子さんと一緒に住むのは大変だと思います。経済資本度は高いので経済的メリットはあるかもしれません。ライブドアショックのときは村上ファンドは六本木のタワーマンション内で内々の話をしていたらしいですし、一定のそういうものを得られる可能性はゼロとはいい難いです。
今までの人気のある不動産というのは経済資本的に人気がある不動産でした。
不動産は資産性が高いものですからしょうがないんですけど売りたい時にきちんと売れるかが重要な指標だったわけですが。
こと、居住スペースとしての耐久消費財として考えた場合、住んでいくとだんだん3がつくときと3の倍数のときにアホになる不動産というのは仮に高く売れる不動産だったとしても人気というのが無くなって行くんじゃないかと思っています。
アホになるのは極端じゃないにしても、オブラートに今まで包んでいましたが、要するに「自分の子どもに与えたい教育環境を提供できる住宅地、マンションが人気出る」ということが十分に考えられます。
それ自体は一例で、別に美術認識レベルが同じ程度な人がいると思われる不動産が人気でも、なんでもよくて、文化資本が一定数高いエリアが人気になっていくと思います。
売れる売れないは最終的にAIが算出できますから、機械が選んだ「このマンションを買うと◯年後にこの値段で売れる」という精度が尋常じゃなく高い時代に、不動産屋は価格に影響しない部分の知識が問われると思うわけです。
それが文化資本指標だとさっきから言い方を変えて言っています。
まぁすでに東洋経済やダイヤモンドは、23区の公立小学校の年収データなどをアップしてきています。
これもいわゆる文化資本指標ですね。学校と年収のクロスデータが異常に経済資本的な考え方ですが。
我々は将来を見越した時に、お客様に最適な物件を提案できますが、いまやその選別はAIのほうが得意な時代に来ました。
そういう時代にAIに負けないように人間が振る舞うには、人の不動産選びの指標を変えることで人間は生き延びられると思います。
羽生善治は、将棋がコンピュータによって完全解明されてしまったら、どうするんですか。という質問に、
「そのときは桂馬が横に飛ぶとかルールを少しだけ変えればいいんです」
と答えたそうです。
その瞬間になにもかもが一からやり直しになる。
立地がいいのは当たり前、これからは立地+文化資本の時代だと思います。
早く金銭的メリット・デメリットだけで語られる不動産をやめたいですね。
ただまぁこれからはそういうことももう避けて通れないなと思うわけです。
今不動産は立地で決まります。
立地の良し悪しって何で決まると思いますか?
売却できるかどうかです。
では売却できるかどうかは何で決まると思いますか?
かんたんに言うと人通りです。
人気は人通りで決まります。
※通り一本の違いの話ではない。
ただここからがタイトルの話。
今まで不動産会社は家探しのお手伝いをしている時「両隣の住民の方々はどんな方ですか?」と問われていても回答する必要もないですし、仮にうるさいおばちゃんだったとしても
1.うるさいは個人差がある
2.おばちゃんは個人差がある
こういう判断に個人差があるものを回答するのは「個人の方のことですので…」で答えられましたし、そもそも仮に調査出来てもなんて言えばいいのかわからないわけです。
ですが、おそらく今後、不動産の立地信奉はより強固になっていくとは思いますが、好立地というものの条件が変わってくると思います。
今後、売れる物件売れない物件は加速度的に分かれてきます。
なんせ人が減ってきています。
で、不動産選びの条件が好立地だったものが、不動産選びの前提に変わっていきます。
つまり人気の立地は大前提。
その先に要求されるものが増えるという仮説でして、それが
「私が希望する条件は、良質な住民で構成された住宅地orマンションです」なんだと思うんです。
設備というものがコモディティ化した時代、正直新築マンションと5年前の新築マンションに設備の差はありません。
全室エアコンが設置できるのも、浴室乾燥機があるのも、24時間ゴミ捨て化もこの築数年の間に差はありません。あるのは立地と階数です。
もっと古い物件もリノベーションで近似まではいけます(配管の関係でできないものはできないが)
実は、住みやすいという住宅環境はほぼ比較が意味をなさなくなってきていると思っていて、設備がいいとかってのはほぼ経済資本の話なんですが、これからは文化資本が大事になってくるんじゃないかと思っていて、では住宅が担う文化資本って何かというと近隣住民がどういう人かで構成されると思うんですよね。
いかに六本木のタワーマンションであっても、毎日パーティばっかりしていて、見知らぬ男女がひっきりなしに入れ替わり立ち替わりして出入りするような住民がいるマンションの文化資本度は低いですし、そういうところに小さいお子さんと一緒に住むのは大変だと思います。経済資本度は高いので経済的メリットはあるかもしれません。ライブドアショックのときは村上ファンドは六本木のタワーマンション内で内々の話をしていたらしいですし、一定のそういうものを得られる可能性はゼロとはいい難いです。
今までの人気のある不動産というのは経済資本的に人気がある不動産でした。
不動産は資産性が高いものですからしょうがないんですけど売りたい時にきちんと売れるかが重要な指標だったわけですが。
こと、居住スペースとしての耐久消費財として考えた場合、住んでいくとだんだん3がつくときと3の倍数のときにアホになる不動産というのは仮に高く売れる不動産だったとしても人気というのが無くなって行くんじゃないかと思っています。
アホになるのは極端じゃないにしても、オブラートに今まで包んでいましたが、要するに「自分の子どもに与えたい教育環境を提供できる住宅地、マンションが人気出る」ということが十分に考えられます。
それ自体は一例で、別に美術認識レベルが同じ程度な人がいると思われる不動産が人気でも、なんでもよくて、文化資本が一定数高いエリアが人気になっていくと思います。
売れる売れないは最終的にAIが算出できますから、機械が選んだ「このマンションを買うと◯年後にこの値段で売れる」という精度が尋常じゃなく高い時代に、不動産屋は価格に影響しない部分の知識が問われると思うわけです。
それが文化資本指標だとさっきから言い方を変えて言っています。
まぁすでに東洋経済やダイヤモンドは、23区の公立小学校の年収データなどをアップしてきています。
これもいわゆる文化資本指標ですね。学校と年収のクロスデータが異常に経済資本的な考え方ですが。
我々は将来を見越した時に、お客様に最適な物件を提案できますが、いまやその選別はAIのほうが得意な時代に来ました。
そういう時代にAIに負けないように人間が振る舞うには、人の不動産選びの指標を変えることで人間は生き延びられると思います。
羽生善治は、将棋がコンピュータによって完全解明されてしまったら、どうするんですか。という質問に、
「そのときは桂馬が横に飛ぶとかルールを少しだけ変えればいいんです」
と答えたそうです。
その瞬間になにもかもが一からやり直しになる。
立地がいいのは当たり前、これからは立地+文化資本の時代だと思います。
早く金銭的メリット・デメリットだけで語られる不動産をやめたいですね。