2014年09月02日

代々木公園に蚊が多い理由

会社の事務所の中で、大騒ぎになる。どうも蚊が一匹飛んでいるようだ。

しかし、会社は東京じゃないし、この前はヤモリで騒いだのだけど、ビルの中に蚊の1匹ぐらいいるだろうに、あちこちで防虫スプレーが噴霧される。パチンと手でたたくと感染するのだろうか。この分だと、スプレーで床に落としても、蚊の体液にふれないように収集して袋に詰めて隔離するのだろう。エボラの流行の報道と混同している。

ところで、依然として、デング熱患者のウイルスに感染したかわいそうな蚊の母親は子供にもウイルスを感染させてしまうのかどうか明らかにされていない。血を吸って感染してから数日で産卵するのだから、卵が感染している可能性は高いのだが、蚊のウイルスは卵には感染する確率は低いというようなあいまいな話になっている。

そして、冬になると蚊はいなくなるとか楽観的な人はしゃべっているが、他の蚊だって、冬にはいなくなるはずなのに次の夏には大発生する。それに蚊には羽がついているし、風に流されれば、どこまでも飛んでいく。公園の外だっているに決まっている。

マスコミが報道しないことが二つある。一つは、公園の国際性のこと。

9月だけだって、国際フェスティバルが多数予定されている。

 9月6日 日本インドネシア市民友好フェス
 9月6日 東京アジアカルチャーフェス
 9月6日 渋谷タヒチアンフェス
 9月6日 おいしいペルー
 9月13日 ベトナムフェス
 9月20日 ナマステ・インディア2014
 9月24日 アンデス村祭り
 9月27日 スリランカ・フェス

8月16日のカリブ・中南米フェスあたりが・・・・

もしかしたら、カリブ海のデングがタヒチに行ったりスリランカに行ったりの中継点に代々木公園がなるのかもしれない。デングフェス。


ところで、代々木公園に蚊が多いと思われる理由だが、「森が多い」とか月並みなことはいわない。

「池が広い」と、もっと月並みなことを、まず言ってみる。次に「天敵が少ない」ということを言ってみる。

では、ボウフラの天敵といえば、まず金魚などの小魚。オタマジャクシ、さらに大きめの虫たち。本来は、池の中にそういう小さな生物がいて、バランスを保つのだが、代々木公園の池には、ある秘密がある。マスコミも触れないことになっている。

理由は、亀らしい。なにしろ亀が多い。亀はボウフラは食べないわけだ。餌として小さすぎる。では亀は何を餌にするかというと、金魚などの小魚。オタマジャクシ、さらに大きめの虫たち。数行上に書いた単語をコピペすればいい。

つまり亀は、蚊の天敵を好物にしているわけだ。

では、なぜ亀が多いのかということ。特にアマゾンアカミミガメ。通称ミドリガメ。子亀の時はかわいいが、巨大化していく。家で飼うには限界がやってくる。そうすると、空を飛んで代々木公園にやってくるらしい。そんなことを報道で明かしたら、収拾がつかなくなってしまうでしょ。見て見ぬふりだ。(ところで、なんで知っているかって?)  
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2014年09月01日

苦役列車(映画)

2010年に芥川賞に輝いた西村賢太氏の同名小説を原作とし、いまおかしんじ氏が脚本を書き、山下敦弘氏が監督。

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本映画の大問題は2点。1点目は好評と悪評に二分されること。小説もそうだった。次の大問題は、映画に対して原作者が大クレーム。つまり最大の悪評を浴びせていることだ。

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まず、好評悪評二分問題だが、底流に流れる闇のような人生の重さというかやりきれなさが、観る(読む)側に受け入れられるか、られないかという点にあるのだろうか。要するに、学歴がないとか、根気がないとか、切れやすいというようなネガティブファクターを理由に、怠惰に日々を過ごす主人公に、思い入れられるか、できないかとといことになる。

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主演の森山未來、助演の高良健吾は、ともに親しみがわきにくいキャストである。また主演の女友達を前田敦子(AKB)が演じるが、まだ演技力は発展途上だ。なにか70年代の映画のような青っぽさが終始漂っている。


そして、原作者からの酷評問題だが、描きたいものが違う、ということなのだろう。映画は、結末が堂々巡りとなる。もとより人生はグルグル回りの堂々巡りだ、と割り切ってしまっているのだが、原作の方は出口を感じる。
  

2014年08月31日

星野仙一記念館

単なる腰痛ではなく、胸椎黄色靭帯骨化症および椎間板ヘルニアと難病の診断書が書かれ、休養を続けていた星野仙一監督も職場に戻ったので、安心して倉敷にある星野仙一記念館に行く。現在は倉敷市に組み込まれた水島地区に生まれ、倉敷商業高校から明治大学と野球の王道を進んだ星野投手は、その後、中日ドラゴンズに入団。

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このドラゴンズのユニフォームのセンスが悪すぎる。高校、大学のユニフォームの方が正当派だ。もちろんカラーテレビで派手に映るようにケバい色にしたのだろうが、あんまりだ。ユニフォームのせいで入団しなかった有望選手もいるのだろう。

で、私は特に星野投手OR監督のファンであるわけではないし、近い将来、彼の自伝を書く予定もない。名古屋、大阪には熱狂的なファンがいて、車のナンバーに、10−01とつける人が多いそうだ。(1001万円のクルマという意味じゃないから、念のため)

有言実行ということらしく、優勝を狙うのなら、心の中で念ずるのではなく、口に出して「優勝する」といい続ける主義らしい。私は逆だ。口に出すと、たいてい逆目に出る。ゴルフでは特にそうだ。

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そして、そういえば昨年の優勝チームだった。胴上げなんかするから腰を痛めたのだろう。空中での表情が苦しそうだ。今年は胴上げの確率はゼロ%だろうが、将来、胴上げの時には、星野人形とかベンチに持ち込んだ方がいいだろう。8回裏になったら、空気をフーフー入れて等身大にするわけだ。

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ところで、記念館は二階建てになっていて、当然ながら1階からはいると、そこは全部グッズ売り場。帽子やタオルだけじゃなく、まんじゅうもあるし、「夢」と書かれた日本酒もある。そのグッズ売り場を博物館と勘違いし、所定の入場料500円をどこで払えばいいのか聞いてしまい、恥をかいてしまった。博物館は二階で売店が一階なのだ。二階に行かずに帰った人も多いだろう。  

2014年08月30日

振り駒

ちょっと8月、9月と多忙なおり、詰将棋出題のみにしようと思ったのだすが、ミニねたを書くことに。

数十年の昔、中学生の時に将棋を教えてもらっていた人から「振り駒で表を出す方法」を教わった。ちょっと恥ずかしいので書かないけど、(それに成功しないし、後手番でも変わらないし)、今でもそういうのを教える人が、いるのかな。どうもいそうな気がする。


さて、8月16日出題作の解答。

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まで13手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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ちょっとイージーかも。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2014年08月29日

ヌードの夜(1993)、ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(2010)

石井隆監督。竹中直人主演である。ヌードの夜(1993)では、『代行業者』を演じる竹中が、正体不明の女にハメられ、殺人事件の容疑者の濡れ衣を着せられる。ホテルで殺された男は女をしゃぶっていたわけだが、だからといって他人を犯人にみせかけトンずらしていいわけじゃない。

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で、さまざまな方面から追いかけられ、ピストルを振り回して立ち回りをすることになるのだが、最後までハメられていて、女と(遺体のバッグ詰めと)ともに車ごと海に・・

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後半では、現実と妄想が混じり合った世界が現れる。官能作品という言われ方もするが、ちょっと怖すぎる。


そして、2010年にヌードの夜は再び石井隆監督と竹中直人主演で復活する。愛は惜しみなく奪う、という副題はよくわからない表現だけど、惜しみなく奪われた方は、単に絞り切られたボロぞうきんになるはずだ。

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この映画こそ、官能映画で、佐藤寛子が惜しみなく脱いで露出することになっているのだ
が、そうでもしないと、楽しいシーンなんかどこにも存在しない。まず、母親と二人の娘が営業しているスナックに嫌な客がきて、背中からグサッと刺すところから始まる。

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そして、死体の後始末のため、浴室で解体作業を続けるわけだ。細切れにしたりミンチにしたり。そして肉塊を富士山ろくに捨てにいくのだがロレックスの時計もそのまま捨ててしまったわけだ。このままでは、製造番号から足がつくのではないかと考えた女たちは、竹中演じる代行屋に、時計の捜索を依頼する。17年経ってもしょうもない罠にはめられる。

そして、今回は半端じゃなく、次々に死体が重なっていく。数えきれない。どうして、死体にならなければならないかよくわからない女も登場する。

で、警察を代表し女性警察官が犯人を射殺して終わる。女性警察官はその後、代行屋に近づいていくのだが、その意図は不明だ。次作(2024年ごろ?)を見ればわかるかもしれない。

最後の方で、官能シーンが多発するが、そうでもしないと、ブラックマインドで観客の精神がほぐれないわけだ。

でも、すご〜く、怖い映画だ。すでに悪夢を1回見る。  

2014年08月28日

戦後、疎開先を作った話

これも8月と言うことで戦争ネタなのだが、個人的にこどもの頃、千葉市の幕張という町に住んでいた。少し前に父親から聞いた話だが、その時は住居不足だったようだ。

にもかかわらず、広めの庭付き一戸建てを賃借していた。ちょっとした曰く(いわく)があったということだった。

ちょうど第二次世界大戦が終わって、日本周辺では朝鮮戦争が燃え上がっていた時期がある。米ソの代理戦争だった。日本では、1945年8月15日を持って、価値観が180度急転してしまったのだが、世界情勢はそういうものでもなく、連合国が二つにわかれて世界最終戦争をはじめようとしていた。第二次大戦が準決勝みたいなもので、さらにサドンデスが始まったわけだ。

その頃、都内に住んでいたある大家さんが、「東京に原爆が落とされたり、さらに大空襲が起きたら、・・・」ということで、千葉県内に家を建てて、避難場所として使おうとしていたそうだ。

思えば、東京も千葉の幕張もそんなに離れているわけじゃなく、現在も、その当時も見分けがつかない人がほとんどだ。東京の一部のような場所なので、有事の時にどれだけ役に立つのかも大いに疑問なのだが。

そして、朝鮮戦争は膠着し、築後間もない一軒家は不要の館となってしまう。それで、あまった家を貸してくれたそうだ。

だいぶ前に記憶を頼りに探しに行ったことがあるが、区画が細分化され、何軒かの小規模の戸建てが並んでいた。危険は去ったということなのだろう(というか、当時の大家が健在であることはないだろう)。

といっても、38度線で膠着した戦線は、今も停戦状態であるわけで、今後、複雑な政治的化学反応が起きた場合、ミサイルや核攻撃という大家さんの危惧が・・・
  
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2014年08月27日

5000円の価値。

二日前の夕方18時頃、羽田空港第二ターミナルで岡山行きの出発待ちをしていたら、隣のゲートで何か気になることが放送されていた。

山口宇部空港行の飛行機が機体交換になったということと、「搭乗口で、5000円をお渡しいたします」という放送。

山口も岡山も同じ方向なので、思わずそちらの列に並びたくなったが、思いとどまる。先日、某空港で、札幌行きに乗ろうとして誤って那覇空港行のゲートに向かい、係員に捕まったこともあったし・・

で、なぜ5000円を配るのか、見当も付かなかったのだが、岡山についてからネットで検索すると、理由がわかった。

全日空機、羽田に緊急着陸=客室で白煙、けが人なし
 時事通信 8月25日(月)19時15分配信

25日午後4時50分ごろ、羽田空港を離陸した山口宇部空港行きの全日空697便(ボーイング767―300ER型機)の操縦士から、「機内で白煙のようなものが見えた」と管制官に連絡があった。同機は10分後、羽田空港に緊急着陸した。乗客乗員165人にけがはなかった。同社が原因を調べている。

全日空などによると、同機は午後4時40分ごろ羽田空港を離陸。神奈川・三浦半島の上空約3000メートルを上昇中だった同50分ごろ、客室後方で煙のようなものが見えたという。羽田空港には消防隊も駆け付けたが、煙は見つからず、放水はしなかった。 


つまり、何かはっきりしない理由で機内に煙が発生し、引き返したわけだ。2時間近く目的地に遅れるわけだし、乗客の不安は、5000円どころではなかっただろう。「精神的苦痛」代。

しかし、160人近くの乗客に5000円札を配るとなると、空港の事務所のどこかに5000円札を大量に隠しているのだろう。ATMで5000円札を160枚も引き出すことはできないだろう。


5000円の話は、記事には登場しないわけだ。  
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2014年08月26日

やはり便乗では

4−6月期のGDPが前期比でマイナス6.8%となり、また需給ギャップがマイナス2.2%と試算されたそうだ。

消費税のアップ分3%に対して企業の給料が上がらなかったことが原因と、割り切っていた評論家もいたが、そんなにすぐに上がるはずはないし、消費税のアップを企業が面倒みていると、いつまでも消費税は上がり続けるだろうし、今度は法人税が激減する。

それに、マイナス6.8%となると、マイナス幅が大き過ぎる。

実感としては、消費財の価格が3%以上上がったため、こういう結果になったのではないだろうか。よく言う便乗値上げである。有名な時短割安床屋チェーンは、1000円だったカットが1080円になったそうだ。さらに、多くの商品が外税方式であり、新商品の発売などのため、いくら上がったのかよくわからないことになった。ただし、入ってくる給料はそう変わらないため、財布が空っぽになると購買をやめる。

3%アップではなく5〜10%の値上げが行われたのではないかとも思える。さらに政府は、値上げ浸透のためカルテルに近い形態を認めたために、どんどん価格転嫁の名のもとに値段が上がったのかな。

そして、次の2%が議論の対象になるのだろうが、それに先立ち、便乗値上げ摘発の大捕物が間もなく始まるような声がなんとなく聞こえているのである。
  
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2014年08月25日

蒔田の吉良氏(横浜歴博にて)

maitajo横浜市歴史博物館で開催中の『蒔田の吉良氏』展へ(〜8月31日)。

吉良と言えば、ぶち切れ大名、浅野某のご乱心で一夜にして失業者となった赤穂浪士の敵役として有名であるが、由来のきちんとした家系で、元は清和源氏。源義家からの流れにより、武蔵吉良家を筆頭とし、将軍家となる足利家より上位である。浅野長政なんかとは筋が違うわけだ。

さらに、尾張吉良氏である吉良上野介が集団リンチで殺された後は、本家である武蔵吉良氏から養子が行って再構築している。

本拠地は世田谷で、セカンドハウスが横浜の港町だった蒔田(まいた)にある蒔田城。どうも本妻は世田谷にいて、蒔田には愛人2号や3号が侍っていたようだ。

現在は、蒔田城の跡地には、横浜英和学院という女子学校が建っているが、数年後には男女共学の青山学院大学付属中高一貫校になるようだ。

で、世間ではマイナー評価であるが関東の戦国時代では「仁義なき戦い」が行われていてきのうの味方は今日の敵だったりしていた。おおまかにいうと、上杉、武田、北条が覇権争いをしていて、さらに秀吉が北条攻撃を始め、事態が流動化する。

その中で秀吉の敵というようなスタンスが功を得たのか家康には重用される。

そして、深くは触れなかったのだが、吉良家に嫁いできた女性の中には、かなりの強者もいたようだ。伝説によれば、殿さまではない男性と駆け落ちした姫もいるそうだ。夏休みのこども向けの展覧会という性格もあるのか駆落姫の研究は発表されていない。  

2014年08月24日

土砂崩れによる大惨事が起きた広島市安佐南区に住んでいるいとこ(男)がいる。電話をかけてもFAX通信中のようなピーポー音がするだけ。114にかけて通話先の電話状況を確認しても、「通話可能です」との機械音声がするだけ。

場所は八木地区と緑井7丁目という二つの災害発生地区の中間である。結局、別の親戚から、「家の前の道路まで泥水が来た」ということが確認され、辛うじて大被害を免れたようだ。ただし、今まで山が崩れていない場所こそ、これから危ないとも言えるわけで、安心はできない。

それと、

別のいとこ(女)のこと。仙台市若林区に住んでいて、先の津波の時には命は失わなかったものの、家を流された。

二人のいとこは、まったく異なる家系に所属するわけで、互いに面識もない。二人をつなげる不幸の鍵が私であることは秘密にしてある。(エボラの宿主みたいだ)
  
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2014年08月23日

兵士を「駒」扱い?

8月15日に公開された半藤一利氏(84)のインタビュー記事の中に登場する将棋関連用語は「駒」。インタビューの本題は、戦時下の兵士のあつかいについて。日本の戦没者は230万人と言われるが、それは大枠としてであって具体的に全貌をデータにしたものはなく、死因の分類はできていない。そのうち7割は餓死ではなかったかという推論を立て、日本軍の官僚主義から始まる兵站の弱さを批判しているのだが、例として将棋の駒が登場する。

日本軍は自己の実力を顧みず、攻勢の限界線をはるかに越えました。餓死者が続出するのは当然のことです。私は戦没者のうちの7割が、広義での餓死だと思っています。このような軍隊は古今東西にありません。人間をまるで、将棋の駒のように扱っている。


まあ、軍隊とは人を駒のように扱うというのは、ある意味正しいのだが、ちょっともやもやする表現だ。半藤氏は将棋の駒を「無意味で犬死」のような言い方をするが、将棋では、無意味に取られることはない。また詰将棋などは、きちんとすべての駒が使われることになり、無意味な駒はないと言い切れるわけだ。

できれば、囲碁を例にしてほしいのだが、将棋用語が使われなくなるのもさびしいような気持もする。「桂馬の○○どし」というのも最近聞かなくなったコトバだが、そもそも○○どしは、かつては男性用衣料だったが、いまは女性用になったそうだし。


さて、8月9日出題作の解答。

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まで13手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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かなり駒が少なく、薄い攻めで迫る。常に消去法で考えると、難しくないかも。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2014年08月22日

桃と台風と弊ブログの効用

先日(8月12日)の弊ブログ(台風と桃)では、岡山県名産の白桃が、台風の襲来を避けるため、僅かに未熟状態のまま、少し安い価格で市場に現れた話を書いたのだが、ちょうどその頃、長期愛読家のさなえさんのお宅では、大手種苗会社へ注文していた桃が、10日ほど一週間ほど前倒しで配達され、「まだ硬い」し、お盆休みで自宅に帰ってくる愛娘、愛息、愛孫のスケジュールに合わなくなって、一人で硬い桃20個を食べ、最後に2個をコンポートにするという緊急事態が発生していた。

しかし、さなえさんは、このブログを読み、硬い桃が10日も一週間早く到着したことについて、ついに合理的な結論に行きついたわけだ。

そして、すぐに、種苗会社に電話をかけたわけではなく、クレームをつけようかどうしようか迷った結果、コンポートの瓶詰が終わった段階で、『やはり、株主の一人である以上、私の会社がこういうことをしているということは、社会通念上問題があるのではないかと考え、』ついに電話することになったそうだ。

で、他の方からもクレームがあったようで、直ちに再送ということになったようだ。22個入りが二回ということになる。合計44個の桃という「不吉な数字」になること、台風で桃が傷ついてしまい、出荷不能という事態をなんとか切り抜けようとして裏目に出た農家の方が「これから受けるおしおき」のこと、クレームの電話をかけなかった人の「自覚することのない不運」などに思い至るのである。

なお、種苗会社の創設者である坂田英雄氏の波乱の一生については、以前、まとめたことがあるので、ご参考まで。
  
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2014年08月21日

人身売買(牧英正著)

jinsin人身売買というと思いだすのが遊女や芸娼妓のことだろうか。あるいはフィリピンパブとか従軍慰安婦とか・・

最近は、代理母を1回100万円でつかって、毎年10〜15人を合法的に生産する人物があらわれ、時代の潮流についていけない自分が旧型人間になったことを知ったのだが、元々、人身売買というのは、買ってきて売るということが多く、売りと買いがセットのような罪に思えるのだが、買う行為と売る行為は、セットにならなくても罪のはずだ。自己生産した自分のこどもを売る行為だけでも罪のはずだ。

で、日本史の中で人身売買を俯瞰すると、人身売買が遊女(つまり売春)に限られるようになったのは、江戸中期からで、それまでは古来より男子にしても、ほぼ非合法に売買されていたようだ。

元々、古代社会には奴婢(ぬひ)という奴隷制度があったわけだが、奴婢については、元々売買されていたわけだ。問題は、その奴婢という制度が崩壊した平安時代中期以降、ようするに普通の市民が、売買されることになる。なかには、誘拐されて売られることもある。

もちろん誘拐して売買する行為は、古来よりいつでも厳罰に値していて、死刑だった(今は違うが)。問題は、大飢饉の時に妻子を都会に売り出す親とか、戦国時代の戦いや朝鮮出兵の時などに戦争捕虜を奴隷商人に売り渡す行為(それが、兵士のご褒美だった)などである。

そして、日本でも鎌倉幕府や室町幕府、江戸幕府が誕生した直後に、こうした社会の混乱から人身売買が横行する。そして、社会が50年ほどで落ち着くと、たちまち人身売買禁止のお触れがでる。そして捕縛される職業の者がいる。

人商人。ひとあきびと、と読む。上から漢字を読んでも下から読んでも同じだ。

およそ、江戸時代の前半に死語になったはずだ。昔から、人商人を捕まえると、顔面に焼印を押したそうだ。そして、誘拐して売った場合は磔だったそうだ。

で、江戸中期以降は、大部分の人身売買が遊女の取引となっていった(江戸時代は士農工商とか身分制度の維持というのが幕府の重要なテーマだったので、身分制度を飛び越えた人の売買は、秩序破壊と考えられたからだ)。そうなると、契約形態も、身代金方式(たとえば5両を親に貸す借金のかたとして年季10年の労働契約を結ぶ)となり、いかにも合法的な形態をとる。しかし、10年年季でもその時に借金を返せる親はいないわけで、娘は自動的に借主のものとなり、どこに売られても構わなくなる。また娘が年季の途中で亡くなった場合、事故や病気の場合は借金が棒引きになるが、自殺の場合は、親に10両の返済義務が残るということで、年季が過ぎて再販売されることになった時に自殺する娘が多かったそうだ。

その他、色々なことが書かれているので、人身売買に興味がある方は、是非ご一読を。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(4)TrackBack(0)歴史

2014年08月20日

横浜温泉?

横浜温泉というのを知らなかった。横浜市では綱島温泉というのがあって、渋谷から30分ということで古くは、色々な業態の温泉周辺ビジネスが行われていたのだが、今は、綱島街道添いの銭湯だけになり、料亭や割烹旅館や怪しいお店が立ち並んでいた場所が、大型スーパーとマンション群になり、怪しい店の名残が残っている程度。

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で、現代の横浜温泉は、港北ニュータウンの中のショッピングモールの一つの3階という奇妙な場所にある。地下1503メートルのところから噴き出しているそうだ。ナトリウム系で黒湯である。どうも東京や横浜の温泉は黒い。麻布温泉もそうだ。綱島温泉も黒い。逆に、本物感が漂うということもできる。水で薄めると、すぐにバレルだろうし、水道水を黒く染めると、体が黒くなってしまうはず。

お盆休みの時にいったのだが、人間が多過ぎだ。芋の子を洗うという感じだ。さまざまな湯槽があるが、うかつに移動すると、元の湯はいっぱいになり、目的の湯には隙間がなく、場所を失うことになる。そのため、じっくりと動かないのが一番だが、黒湯の源泉に長く入っていると体が熱くなるので、しかたなく別の湯へ移動。

そして、初めて知った単語だが、『不感温湯』というのがある。ようするに36度位の湯だと、体に負担がないため長く入っても疲れないということだそうだ。

確かに、冷めた湯という感じだが、疲れは出ない。体温と同じぐらいだからだろう。ただ、私の体温は35度位なので、それでも少しだけ熱くなる。よく考えると、体力を無意味に消耗させ、1グラムでも痩せようと思っているのだから36度でぼんやりしているわけにはいかない。フィンランド・サウナへ急ぐ。以下、熱過ぎて汗が目に入り早々に退散。体重は1グラムも減らない。
  
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2014年08月19日

千代田区は買えないけれど

米国にある「NeverlandRanch 5225 Figueroa Mountain Rd, Los Olivos, CA 93441」という住所にある通称『ネバーランド』が売却されるそうだ。元の所有者はマイケル・ジャクソン氏。土地面積は約10平方キロメートル。ほぼ千代田区と同じ広さで、メインハウスは7部屋で、なぜかバスルームが13。無断潜入情報を読むと、こども部屋が2つあって鍵は外側からかけるようになっていたそうだ。岡山で誘拐男が工費1000万円で監禁部屋を作り、将来、暴行するために女児を連れ去った事件を思い出すが、ネバーランド所有者も男児に対しての嫌疑をかけられ、無罪となった。

その他、敷地内には観覧車、プール、ミニチュア鉄道、駅、湖、映画館があり、さらに動物園があるそうだ。

したがって、管理費は膨大らしい。取得価格は30億円台らしいが、実は敷地が農地になっていて、市の適正な評価額を超えて売ることは難しいという説があるし、用途変更は難しいらしい。農地だから動物園があるのかもしれない。メインハウスは、「人間動物園」ということかな。部屋の外から鍵がかかるのも納得できる。主治医は獣医ではなかったが。

で、誰が買うのか。レディ・ガガとかビオンセという声もある。案外、オークションサイトを見張っていると登場するかもしれないが、こういう時に詐欺師が登場するのだよね。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)投資

2014年08月18日

プープーの物語(映画 1998年)

ちょっと変わった映画。ちょっと変わった女子2名が、旅に出る。目的は愛豚プープーの墓参り。プープーがなぜ亡くなったかは、はっきりとはわからないが、会話や映像の中で、オオカミ(か野犬か)に襲われ、黄色い蝶々を見ながら亡くなったことが暗示される。

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子連れのスズとフーの旅は、スズが赤ちゃんの本当の父親に会いにいくという行程を含んでいるのだが、本当の父親の方は、不倫関係が家族にばれることを恐れ、殺人計画を立てて待ち構える。一方で女子二人の旅は、途中で男子を襲ったり、プロゴルファーを殺してブルーの外車を手に入れたりして死体の山を作り始める。

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荒唐無稽の割に、変に合理的に筋立てが繫がっていたりして、最後は水戸黄門的解決になるのだが、死体の後片付けは誰もしてくれない。

上原さくらと松尾れい子というW主演だが、この後、堅実に演技を続けている。16年も前の作品なので、出演者の一部は不吉な運命に翻弄されたようだが、あえて追わない。
  

2014年08月17日

アートアクアリウム2014

江戸・金魚の涼&ナイト・アクアリウムとして今年も開催。夏の東京の一瞬の涼といえば、銀座ソニービルと六本木ヒルズの熱帯魚と日本橋の三井ホールのアート・アクアリウム。六本木と銀座は行ったことがあるので、日本橋へ。

で、日本橋らしく、「日本」と「金魚」に拘っている。それと、ナイト・アクアリウム(〜9月23日)。

勘違いしないでほしいのは、ナイトといってもナイト・ズーというようなものじゃない。昼でも館内は暗いから。23:30まで開場しているということ。

こだわりとしては、「和風」。

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古来から日本で改良(?)を加えられたおなじみのブランド。

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そして、金魚たちの動きがよくわかるような大型水槽。

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さらに幻想的な見せ方もするが、金魚の泳ぎ方は、あまり幻想的じゃない。

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球形の水槽で泳ぐ姿を観ているうちに、われわれの地球上の生物というのも球体上にいるのだが、直径が1万3000キロの球体の表面に、水面下10キロから地上10キロという本当にわずかな水と空気の層が与えられた金魚鉢のわけだ。その中で環境を維持しながらなんとか24時間営業を続けているわけだよね。
  

2014年08月16日

持将棋は将棋ゲームの最大の欠陥か

因縁の木村=羽生戦(王位戦)で、持将棋(じしょうぎ)が現れた。両者入玉で決着の見込みなし。タイトル戦では22年ぶりの11回目らしい。羽生三冠としては、以前、一手トン死を食らって笑いものにされた相手に、いつか巨大な借りを返してやろうと思っているに違いなく、持将棋成立局面から指し続けて勝利をもぎとろうと思ったのかもしれないが、プロ棋士のマナーという観点でやめたのかもしれない。(ちょっと無理そうな状態だし)

ところで、アマチュア大会は24点法ではなく27点法で勝ち負けがつくため、「宣言ルール」というのがあって、「私の方が駒が多いから勝ちです」とアピールして、実際にそうであれば勝ち。数え間違っていれば負けとなる方式がある。小学生たちに将棋を教える時に、対局の終わりは相手が「負けました」と表現した時であって、決して自分から「勝ちました」と言ってはいけない、と指導するのだが、矛盾している。

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プロの場合は勝ちか負けか引き分けか3択であるが、負けの場合は通常の投了でいいわけで、そうなると、勝ちか引き分けかの宣言になる。確か昨年10月から1年間の暫定運用でプロでも宣言法が導入されたようだが、本局はどうだったのだろう。最終図面は、羽生側の手番で、すでに両者入玉しているのだが、どちらも敵陣+持駒枚数が宣言ルールに未達。つまり、うっかり宣言すると負けになるわけだ。手番や局面のあいまいさからいって「持将棋ですか」と言ったのは羽生王位のような気がするのだが、木村側から「誤った持将棋宣言で、負けではないか」とクレームがありそうなものである。もっとも賢明な王位のことだから「宣言ではないが、持将棋ではないだろうか」と切り出したのかもしれない。「私の方も宣言ではないのですが、あなたからの持将棋の提案には応じます」というようなことだったのだろうか。


ところで、「持将棋」という言葉だが、語源がよくわからない。「持」というのは持駒のことのような気もする。江戸時代は駒台が使われていなかったので、紙とか扇子に駒を乗せていたらしいが本当は手に持っていたのだろうか。駒を手に持ちきれなくなるとか。

あるいは、語源が不明なのは賭け将棋と関係していて、両者が持ち寄った一両ずつを、じゃあ「持ち持ち」にしましょう、とかいって無勝負にしたとか・・


さて、8月2日の出題作の解答。

c12


▲1七飛 △2五玉 ▲3四銀不成 △2四玉 ▲3三馬 △3五玉 ▲4七桂 △2六玉 ▲4四馬まで9手詰。

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今週の問題。

0816


わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と総手数と酷評とを記していただければ、正誤判断。  
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2014年08月15日

1945年8月、ビルマ。そして原爆。

お盆なので、ちょっと。

私の何代か前の先祖は、いわゆる本家から分かれて分家という形で独立したのだが、それは江戸時代のことである。そしていくつかの分家があったのだが、本家の方のことである。本家には、年齢的に、私の親と同じ位の代に長男がいたそうだ。そして69年前、陸軍に徴兵され戦死した人がいたと聞いていた。

その結果、本家には男子の跡継ぎがいなくなり、妹が婿をもらって家を継ぐことになっていたのだが・・婿は姓を変えることなく、いずれ亡くなってしまい、そのこどもはもう別の姓になってしまったわけだ。で、妹もほぼ90歳となっている。いわゆる墓じまいが近付いているのだろう。

で、今年、墓参りをした時に荒れてしまった本家の墓地を回ると、戦死者の墓石をよく見ることにする。石の表面がはがれかかっていたりして、不鮮明ではあるのだが、昭和ニ十年八月○日ビルマ ピグーにて戦死 と刻まれている。

後日、調べてみると、ビルマ戦線では、昭和ニ十年の7、8月にはまだ日本軍に戦闘能力が残っていて、ベク―山系で、飢えと病気と武器不足と戦っていた。相手は主に英国軍。2万人が亡くなったようだ。

実際、この最後の数ヶ月で亡くなってしまった国民は多い。


ところで、数日前、倉敷の町中で散歩中に旅行者の親子の会話を聞いてしまった。

原爆がテーマである。父親が男児に「原爆は威力が大き過ぎるので、絶対に使えないことになっている。」と言っている。男児の方は、「日本に3発落とされたら終わり」と教わった、と言っている。で、何か親子で言い合いをしていたのだが。
  
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2014年08月14日

自衛隊の民間船との契約は徴用?

8月3日から数日間報道されていた「民間船員の予備自衛官化」についての件。どうもよくわからない。事の発端は、自衛隊が新日本海フェリーと津軽海峡フェリーの二社との間に高速フェリーの貸し出し契約を結んだところから始まる。後段で再度書くつもりだが、自衛隊が民間の会社から船舶を借りることは、よくあることで、それ自体がけしからないと思うのだが、単に国内のA地点からB地点(多くは基地)に物を運ぶことは珍しくない。

ただ、今回の契約は人員つまり自衛隊員を運ぶ仕事のわけだ。

毎日新聞の報道では、「尖閣諸島を含む南西防衛の有事の際、自衛隊員を戦闘地域に輸送するために民間フェリーの船員を予備自衛官として活用する方針を固めた」となっている。

防衛省は大臣の談話として、「民間フェリー会社との契約は災害時の緊急輸送や自衛隊訓練の際の車両・隊員輸送を念頭に置いたもの。有事の際に民間船員を予備自衛官として活用することは考えていない」としている。

民間船舶の徴用ということになると、第二次大戦の時には船舶や船員が徴用された結果、15,518隻が撃沈し、60,609名の船員が亡くなっている。横浜の日本郵船の博物館には数字があるが、民間船員の死亡率の方が、海軍の死亡率をかなり上回っているそうだ。

しかし、基本的に、有事じゃないときにすら船舶や船員が足りないというなら、有事の時には、もっと足りないわけだ。さらに有事の際に行う訓練は、それ自体が戦闘行為の一部とみなされる可能性が高い。

それに致命的なのは、船員不足。特に若年船員。平均年齢は50歳以上である。徴用なんて話になれば、船会社に就職するような人間はいなくなるだろう。さらに、一般的にいって最新の船舶の特徴は燃費効率。足が遅いわけだ。ゆっくり走らないと燃料を食うわけだ。民間船なのだから、不必要な速度は出さないような構造になっている。その結果、最高速度が低く抑えられている。軍用なら燃料費よりも速度が重要なのであり、そういう意味でも軍事物資輸送には、それ専門の船舶と船員がいないと困るのだろう。
  
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2014年08月13日

地下道居住者保護(台風により)

10日、倉敷市にも台風による大雨が予想されている頃、山陽線の歩行者専用の地下道に警察官3名が入っていき、数分後に1名の地下道居住者が保護される。警察の施設に行くのだろうが、台風が過ぎた後はどうなったのだろう。ちょっと怖くて歩けない場所なのだけど。

hogo


50メートルほどの場所に小川というか用水路というか濠というか水路があり、大雨の時には溢れる寸前になる。そんなアブナイ場所に地下道があるのも不思議だが、実は岡山や倉敷には、街中でもあちこちに無数に用水路がある。さらにふたがついていない。毎年、特に冬になると転落者が次々にあって、地方紙に訃報記事が連載されることになる。

もともと、江戸時代に岡山県は池田藩やその支藩は、決められた石数の中で利益を最大化するために、瀬戸内海の干拓を進めていたわけだ。○○漁協とか存在しなかった時代だ。そのために、ため池を作ったり、川の水を引いたり、塩分の多い土地の生産性を改善するためにニシンの粉を使ったり。

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ある意味、石高破りというのが大名の才覚で、干拓したり、芋を作ったり、棚田を作ったりする正攻法もあるが、高級陶器を輸出して大砲を買ったり、もっと手軽に密輸をやったり。まあ、脱法行為よりも違法行為の方が効率がいいのは幕末の結果通り。OPECの盟主であるサウジアラビアをコケにするように湾岸諸国のうち何ヶ国かがLNGや原油類似石油類を採掘して高級ホテルを林立させたり、ワールドカップを開こうというのと類似している。

で、毎年、何人もが街中で不意に落命する原因が、超簡単に言い切ると、「国土維持の歴史」」ということになると、「命と国土」というとんでもなく現代的なテーマに昇格する。

無人の島を守るために、軍隊が戦うことの意味ということになるのかもしれないが、問題は、隣国が狙っているのが、無人の島だけなのか、ということだろうか。C国側だって、「無人の島を手に入れるために戦争して犠牲を払うべきか」ということになるわけだ。負ければ、政権崩壊して大崩壊するのは目に見えているし。  
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2014年08月12日

台風と桃

台風11号が西日本に近づいたのが8月8日から10日。8日の段階では進路は、まだはっきりしなかったが、9日の日には高知から岡山を通ることになっていた。実際には、少し東よりになり兵庫県の方になった。

momo


そして岡山では、白桃の出荷シーズンと重なっていた。8日の段階で、出荷には少し前だが台風被害を受けるならば、ということで出荷を始めた農家が多かったそうだ。結果として、地元のスーパーにはわずかに小ぶりな桃が安価で並ぶことになった。3割ほど安い感じだ。200円ぐらいだ。

台風被害というのは、まず枝が折れること。さらに白桃の特徴である白さを出すため袋かけしておるのだが、強風で袋と桃の実がこすれることにより皮に傷がついてしまうことだそうだ。

実際には、完熟より大分前の桃が食べやすいので(といっても皮をむくのが難しいほど固いのは困る)、お買い得と言える。台風の後でも少し皮に傷かあるのが出るのだろうが。

実際、農家の側からみると、台風がなければ100だった価値が、早めに出荷すると70になる、何もしなければ台風被害でゼロになったり、台風がそれると被害がなかったりする。台風被害がある可能性を50%とすると、全部を70で売る場合と、50%の確率でゼロになったり、50%の確率で100だったり。もちろんすべては仮の数字だが。

 70>0×50%+100×50%

ということになるのだろうが、実際には70とか0とか50%というのは、すべて変数である。ダメになった桃でも白桃ジャムになったりするだろうし、みんなが早売りすれば、桃の価格は上昇するだろう。そもそも一つの式の中に変数が4つも存在するわけだ。

同じようなのが、スカイマークの株価。NISA枠の半端枠で買っただけなので、どうでもいいような話なのだが、エアバスにいじめられて崩壊感覚に近づいている。エアバスとしてみれば、大手の傘下に入るように追いつめて、あわよくば契約も引き継いでもらいたいと思っているのだろう。あまりない商法だ。300円の株を200円で手放すか、崩壊してナッシングになるのか、あるいは神風が吹くのか。台風と桃の(仮の)変数と似ているような気がする。  
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2014年08月11日

アウトブレイク(映画・1995年)

言わずと知れた最強ウイルスによるパニックサスペンス。映画に使われるウイルスは、モターバウイルスといって、エボラをもう少し強力にしたもの(本当は、どちらが強力なのかよくわからない。エボラの潜伏期間は7日だが、モターバは1日。感染者は1日で発病し、翌日亡くなる。エボラは7日間で各地に感染者が拡がってしまう。

outbreak


問題は、エボラウイルスにも変種が多いが、今のところ空気感染することはないが、モターバの変種は空気感染する。このため、感染者が映画館で咳をしただけで、人口2600人のアメリカの小さな町が全滅に瀕してしまう。

そこに、登場するのがCDC(米国疾病予防管理センター)やWHOなどの組織。陸軍や大統領などが入り乱れるわけだ。どうも現実と同じじゃないだろうか。主演のダスティン・ホフマンが大暴れ(大活躍)して、宿主を探し出し、ワクチンを作ろうとするのだが、町を気化爆弾で生存者ごと焼き尽くして感染防止を図ろうとする陸軍が妨害するわけだ。

住民ごと気化爆弾で窒息死させる方法なんか、イラク戦争で練習済みだからだろう。69年前には原爆2発を使った国だから、いまさらヒューマニズムなんて・・

ところで、エボラの方だが、米国(CDC)とWHOの主導権争いになると具合が悪いような気がする。自国民を連れ帰り、それぞれの国が治療薬を使うのだが、薬を使えば、そのつど新たなウイルスの変異を促すだろうし、それをコントロールすることは極めて難しいからだ。特に、村ごと焼いてしまえ、というように映画方式になった場合、空気感染できるウイルスに変異してしまうと、本映画と同様に、世界中が地獄となるだろう。今のうちに、水や食糧の買いだめが必要だろう。  

2014年08月10日

細川家の絵師たち展

羽田空港第2ターミナル内にあるディスカバリーミュージアムで公開中の「細川家の絵師たち」展へ。

この空港内の無料美術館だが、なぜかずっと細川家のお宝発表会になっている。細川家のお宝といえば、旧江戸屋敷のあった目白に永青美術館があるのだが、所有美術品の規模は、はるかに美術館の容量を超えていて、半永久的に展示することができないような美術品も多数あると聞いていた(都知事選に何回立候補しても大丈夫なのだろう)。

この空港美術館も、そういった公開サービスの一環なのだろう。

そして、今回の「絵師」だが、基本的には大名と言うもの、絵師をお抱えにするものだったそうだ。当代の画をはじめ、各種行事の際の装飾や、側室一号や二号が量産する女子の嫁ぎ先への嫁入り道具やら、屏風にしても何種類も必要だろうし。まったく費用がかかるわけだが、家の格もある。

大型大名のひしめく九州の熊本にいた名門細川家は代々の美術好きということで、矢野派、肥後加納家と多彩である。まあ、農民の年貢がきつかっただろうとは思うが、美術品好きがいたからこそ、現代人を喜ばせるのだから、まあ批判するのはやめておこう。


展示品は、数多くの名品だが、その中で、屏風が引き立っていた。

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前期展示では、宇治川合戦図屏風、後期展示では、一ノ谷合戦図屏風。いずれも矢野三郎兵衛吉重の作。源平合戦を描いたもので三代当主細川忠利の時代である。細川家は、武家の中では源氏筋ということになっているが、この屏風に影響を与えているのだろうか。よくわからない。

そして、次回の展示会は、この平家物語や源平盛衰記を題材としたものらしい。実は今、仮寓を構える倉敷には、源平合戦の歴史に刻まれる二つの戦場がある。一つは平家の勝、一つは源氏の勝。まだ現地未調査なので、戦場ルポは、そのうち。
  

2014年08月09日

夢想の研究1を読んで

将棋パラダイス8月号から連載が始まった若島正氏による「夢想の研究」。夢想=無双ということらしく、伊藤宗看の「将棋無双」の現代的読み直し(詰め直し?)のような内容で、わかりにくい構想作をわかりやすく解説している。無双は100題あるのだが、まさか連載が100回にわたることはないだろうと思うが、若島氏のことだから心配だ。そのあと、さらに看寿の「図巧の研究」全百話が始まったり・・

実は、前から気になっているのだが、無双なり図巧なりの献上図式に含まれなかった作品のこと。この二冊の献上図式は初型の玉位置が全格配置になっていて、その81の場所以外の19も規則的な位置を与えられ、さらに1〜100までの並び方にもルールがある。

その結果、本来は宗看や看寿の作品の中ではベスト100に入らないのにマスの穴埋めのために献上図式に掲載されたものもあるのではないだろうか。そうなると、逆に幻の未発表作品群というのが、あるに違いないと思うわけだ。

もちろん、それらがすべて脳の中にのみ存在していたのなら、もはや消えてしまったということだが、完成作品の複雑さを考えれば、「紙」の上に存在していたと考えるのが妥当なのだろう。そして、残されたのか、焼却されたのか。

一般的に言うと、名人になると幕府に献上していた図式百番だが、各名人は大いに苦労していたようだ。名人就位に間に合わなかった程度ではなく、弟子に作成を依頼したり、古来から家元に伝わる秘伝の図を使ったり。

仮に、伊藤家でもそういう危機感があれば、未来の名人のために無双、図巧の補欠作をリザーブしたのではないだろうか。

しかし、献上図式はこの二人のあと大橋家より二冊が献上され、その後、大橋宗英がギブアップしてしまい、伊藤家の名人達が献上することはなかった。

となると、今でも伊藤家のご末裔の方の倉庫に眠っている可能性があるのではないだろうか。


さて、7月26日出題作の解答。

a12


0809k


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今週の問題。

0809a


また欠点を見つけられそうな予感あり。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。



  
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2014年08月08日

ニシンとホッケ(とアジ)

先日、北海道に行ったときに、ニシンの焼き物を食べる。生ニシンではなく、軽く干したもの。その時に、「ニシンは皿に乗るときに皮の部分が上なのだが、ホッケは腹の方が上だったのではないだろうか。」という疑問がわきあがった。

nishin


その後、岡山に戻ると、ニシンもホッケも姿を見ることがなくなる。岡山の人の口には合わないのだろう。となると、ホッケが腹を上にしているのかどうかわからない。たまたま、東京で宴会があったので、さっそくホッケの焼き物を頼むと、・・・

hokke


やはり記憶の通り。腹が上だ。なぜ逆にするのだろう。

一つの仮説として、ホッケの皮は固くて、やや気持ちのわるい黒さがあるため、見えないようにした、ということができる。

また別の仮説としては、ニシンの小骨がのどに使えないように食べるには背中の方から箸でついばむのがいいから、ということも言えるかもしれない。

早い話がどうでもいいようなことなのだが、少し気になる。

ところで、最近、大手町で「アジの塩焼定食」をいただいたところ、800円と、やや周りよりも安い感じがしたのだが、食べてる途中で気が付いたのだが、アジは半身しかなかった。残る半分は別の人に回すのだろう。シッポは一つしかない。  
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2014年08月07日

右寄り?左寄り?

昨年来、なんとか腰痛をごまかしていたのだが、5月に再発。10年ぶりにカイロプラテックに行き、数万円の対価で何回か調整の結果、右側の腰が大きく下がっていたものを矯正する。3ヶ月がかり。診察券で確認すると、15年前、10年前と二回調整していて、今回が3回目。

どうも、バッグなどをいつも右手で持っていたことが、右腰が下がっていった原因ではないかと推測している。

それで、なるべく右手ではなく左手でバッグを持つことにした。

しかし、そうすると問題があることに気が付いてきた。エスカレーターである。今、全国的にエスカレーターに乗ると、左側に寄って立つことになっている。右側を急いで登る人のためにあけておくためだ。

その時、左手にバッグを握っていると、左側の手すりを触ることができない。かなり不安全な状態になる。

じゃあ、右の手すりを持てばいいのだが、それでは「大阪方式」になる(新大阪駅は「関東方式」であるが)。大阪は右寄りだから左手バッグで問題ない。

では、岡山県はどうかというと、実は混在している。年配者が右寄り(大阪方式)。若い人が左寄り(関東方式)。そして、現在は、急速に左寄りに変わりつつある状況である。まあ、みんな世代間差異のことをわかっているのだよね。で、若く見られたいから・・・


それで、左側に寄りながら、右手で手すりを持つ方法について、色々と研究していたのだが、最近、ベストな方法に辿りついた。

つまり、エスカレーターに後ろ向きに乗ればいいわけだ。ただし、まだやったことはない。
  
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2014年08月06日

流人と非人(森永種夫著)

runin著者森永氏は、長崎出身ということで、江戸時代の長崎の古文書を研究されていたようだ。同じ岩波新書の「長崎奉行の記録」に続く二冊目の上梓ということだったようだ。(この本は1963年の初版なので50年前のことなのだが)

まず、題名に違和感があったのは、「流人」と「非人」というのはカテゴリーが違うのではないかと思ったこと。「流人」というのは放浪者ということではなく「島流し」になった人のこと。つまり犯罪者(中には無実の罪を着せられた者がいたかもしれないが、いやいるに決まっている)。一方、「非人」は非差別階級者。本のテーマとしてはジャンルが違うのではないか。

ただ、読んでみると、「非人」の方は、差別の問題を書いたのではなく、「流人」と同様に犯罪を冒した結果、「非人階級」にされた(非人手下)人のことを書いたわけで、ようするに本書の言いたいことは、江戸時代の長崎周辺で、どういう犯罪が行われて、その結果、島流しや身分を失うものがいたか、という犯罪記録帳ということのわけだ。

さらに、「流人」や「非人」になるに至った犯罪の記録であるとともに、そういう身分になってもさらに犯罪を続けるものがいて、それらの記録も細かく述べられている。

犯罪は、社会を写す鏡ともいえるわけで、結局は江戸時代の社会を描いた本であると言った方がいいのかもしれない。さらに長崎は、日本指折りの大都会であったわけで、切った張ったとか、好いた好かれたというような江戸の町とは違って、「密輸」とか「巨大詐欺」、「汚職」、「贋金つくり」「島抜け」と派手なのが多い。

それと、江戸の末期の方になると、処罰が軽くなってきたり、親戚一同の連座制もほとんどなくなったりしているようだし、犯罪者の再犯に対する処罰も、二回目はおもくなるということもないようで、現在の方が厳しいのではないかと思うぐらいだ。

ところで、江戸時代の初期には、なんでもかんでも「島送り(天草方面)」にしていたようで、何か恩赦があると、返してもらえることがあったようだが、恩赦の報が届いた時には、すでに亡くなっていたり、帰る気力を失っているものが多かったようだ。

北西の国に連れて行かれた人たちのことを、連想してしまう。
  
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2014年08月05日

日本語をさかのぼる(大野晋著)

nihongo大野晋氏の著作を岩波新書で何冊か読んでいるのだが、本質的に難しい研究を、かなりわかりやすく書かれている。本著は、日本語の奈良時代の少し前あたりから平安時代あたりまでの変遷について詳しい。

ここに本書をサマリーする能力もないので、部分的なところだけだけど、なぜ日本の古典の多くは女性の手になるのかということ。

結局、日本の男性エリートは、小舟に乗って中国にいって勉強してくることになっていた。歴史上に詳しいが、ロス率が高い。5隻で行っても2、3隻になってしまう。沈んでしまえば、エリートでもグッバイとなる。さらに、行ったら帰らなければならないが、帰れなくなる人もいるし、反対に日本に着たまま中国へ戻れなくなる人もいる。

そのような困難を経なくても、中国から取り寄せた書籍を読まなければ文化人とはいわれないが、外国語である。さらに中国は今と違って先進国だったので、発展途上の日本にいては理解できないことばかりだ。とても、「文学」に手が回らなかった。ということだそうだ。

それと、源氏物語(つまり紫式部)の特徴として、「新語」がすさまじく多いということがデータで示されている。ちょっとした単語は文法と語感をリンクさせて簡単に作ることができたようだ。

たとえば、「ウラメシ(うらめしい)」という基本語に「モノ」という接頭語(なんとなく、定かならぬの意)をつけ、「モノウラメシ」を作り、さらに接尾語「ゲ」(見た様子)をつけたり、さらに「ナリ」をつけ、「ウラメシ」、「モノウラメシ」、「ウラメシゲナリ」、「モノウラメシゲナリ」と、どんどん作って、話の状態に応じて使い分けていくそうだ。

だから、源氏物語は古語辞典と相談しなければ読めないわけだ。

そして、日本人の空間感覚、信仰感覚、時間感覚について東アジアの中での日本の特徴について論は進む。つまり言語、意味を文化の中の一形態としてとらえるわけだ。

日韓というのも、結局は「似て非なるもの」なのだろうと思うわけだ。
  
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2014年08月04日

マッチポイント 殺人犯の運命は

2005年公開のウディ・アレン監督作。英国上流階級を小馬鹿にした映画だった記憶があり、観終わった時の第一印象は、「英国紳士の集まりにノーネクタイで行くのはアイルランド人とみなされる可能性がある」ということ程度だったのだが、しばらくして、色々な細部が繋がってきた。

ネットで評を読んでみると、私の第一印象と同じように「駄作」と思った人と、シェークスピアクラスの名作と評する人に二分されることがわかった。もっともシェークスピアは彼の前に彼はいないのだが、現代のシェークスピアは、シェークスピア劇のもじりと言ってしまうこともできる。

おおあらすじで言うと、元テニスプレーヤーのクリス(ジョナサン・リス・マイヤーズ)がテニスコーチをしていて、知り合った大富豪一家の娘と首尾よく結婚し、会社の重役に昇進していくのだが、愛人ノラ(スカーレット・ヨハンソン)との愛慾生活に溺れているうちに妊娠させてしまい、離婚を迫られるわけだ。よくあるドラマ筋である。

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で、ここでついに殺人を決行するに及ぶわけだ。私は、話の流れからして、本妻を殺すのではないかと途中で予測していたのだが、猟銃で撃ったのは愛人の方。さらに麻薬中毒者の強盗殺人を装うために、無関係の愛人の隣人を殺してから偶然現場で出くわしたかのように偽装工作を行う。

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で、一見、警察の捜査から逃げ切ったかのように見えるところで、THE ENDとなるのだが、・・・

途中でクリスが読んでいたのが「罪と罰」。証拠隠滅の綻びは何カ所かにあって、隣人の指輪を川に素手で投げ捨てたのが失敗。さらに凶器の猟銃を義父の銃ケースに戻す時にはまたも指紋を残している。刑事は、まだ疑念を晴らしていない状態でクリスはノラの亡霊に悩まされる。「罪と罰」状態が進んでいくわけだ。またロンドンには市内に防犯カメラが多数設置されているし、目撃者は多い。

matchp2



気になって調べてみると、英国(イングランド)では、殺人事件に時効はない。現場に髪の毛でも落としていれば、いずれ、正義は勝つのではないだろうか。

ところで、何かコーチをして大富豪の娘と近づきになると、いいことがあるのだろうか。何も愛人作成まで発展しなければそれでいいではないだろうか。手っとり早いのが将棋コーチなのだが、わざとゆるめて、「お強いですね、すぐに女流プロに勝てます」とか保証してしまい、女流プロに「わざと負けてもらう工作をお願いする」というような展開になるのだろうか。工作料の出費が予想される。なかなか成功への道筋が描けない。
  

2014年08月03日

高梁成羽美術館で化石展

『世界に誇る成羽の化石』展の無料チケットを高校時代の同級生から分け頂いたところから、今回の話は始まる。

関東の大学を起点として、希少動植物を世界の秘境に求め、研究を続けているのだが、岡山県の内陸のさらに山間の展覧会に行きたいと思う人はそう多くもないはずで、遠慮なくいただくことにする。

倉敷からは、クルマで1時間と少しかかるが、なかなか運転は大変である。川沿いの道を上り、山城(備中松山城)で名高い高梁(たかはし)の町で高梁川を横切り、支流である成羽(なりわ)川に沿ってさらに山地に分け入る。

と、

突然、近代的な建物が現れる。

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高梁成羽美術館である。

ただ、なぜ美術館で化石展が行われるのかについては、事前にわずかに調べたところによれば、成羽が化石の発見多数地域だからだそうだ。

さらに、混乱するのが美術館なのだが、この地出身の画家児島虎次郎を記念する目的であったということらしい。児島虎次郎といっても、画家としてはそれほどメジャーではないが、倉敷のコレクター大原孫三郎が大原美術館を計画した際、パリを中心としての美術品買付を一任された人物として有名だ。画家としての傾向としては、フランスの多くの画家をトータルしたような独自の画風で、誰にも似ているようで誰にも似ていないというか、酷評すれば個性が薄いということもできるが、だからしてコレクターの代理人としては大成功したと言えるのかもしれない。

さらに、オリエント系のコレクションも残していて、この美術館は、児島虎次郎の遺作群と児島虎次郎のオリエントコレクション群と化石(主に植物化石)群の3要素からなっている。

さらに、美術館そのもの。建物に入るエントランスは水に囲まれていて、コンクリ打ちっぱなしの壁などの感じが、「安藤忠雄」風だなあ、と感じながらも、まさかここに安藤忠雄の設計があるわけないし、とか思いながら入口に到達すると、どうも近々安藤忠雄の講演会があるらしい。

無料招待券を出しながら、つい「安藤さんの設計ですか?」と気軽に「安藤さん」が知人かのような聞き方をしてしまった。

たぶん、そこで勘違いが発生したのだろうけど、「安藤さんの知人」と思われてしまったらしく、化石ルームでも絵画ルームでも三越の店員みたいに学芸員と思われる館員の方が付き切りで説明していただけそうになって窮地に陥る。(20年前。公立美術館としては安藤さんの最初の設計だそうだ)

といっても植物化石のことなど、もともとよく知らないので、なかなか対応が難しいのだが、小学生の時にかなり標本とかやったことがあるので、現代では珍しい妙な葉脈の化石など結構面白い。

naruwa9


で、なぜ成羽に化石があるかということなのだが、3億年位前には、この場所は中国大陸の沿海部だったようだ。上海のあたりというイメージだ。

日本で中国の一部だったのは、そのあたりから北九州のあたりまでで、ではなぜ現在の中国山地の一部のような場所が中国の沿海部だったのかは、よくわからない。日本の残りの場所は海だったわけだし、日本海とか瀬戸内海とか、それからずっと後に完成(表現が悪いなあ)したようだ。また、僅か1千万年程度、海だった時期もあり、その頃の貝類も発掘されている。

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植物化石のことをこれ以上書き綴るのも困難なので、この知人のことなのだが、高校の時に地学の先生の授業を一緒に受けているのだが、大苦痛だったのが、フズリナの化石標本作りだった。化石の塊を鰹節みたいに番手の違う紙やすりで薄く削って仕上げなければならない。

「もしかして、その時の授業が現職に至る第一歩ではなかったのか」という推測を思いつき、聞いてみたのだが、「その通り」ということだそうだ。残念ながら、私には、何の影響も与えなかったわけだ。


ところで、入口で「安藤さん」ではなく「安藤ちゃん」と言うと、どういう結果になるのか知りたいのだが、誰かチャレンジしてくれないかな。

*喫茶室で、日本の宇治茶の茶葉から作った紅茶飲めます。おくゆかしき味です。
  

2014年08月02日

名人就位式は終わったのだが

名人戦が終わり、免状署名者が永世名人3人(名人、竜王、会長)の連名になったはずなのに、そういう話が聞こえてこない。まさか、竜王・名人が一人だった時に書き溜めていたものを在庫がなくなるまで使う気ではないだろうか。すぐに竜王戦が始まるので、気が気でない。

在庫販売といえば、棋譜用紙。プロ棋士の棋譜は140150手までを1枚の用紙に記入できるのだが、将棋連盟の売店に買いにいくと売ってくれない。アマチュア用は120手だから、と言われる。棋風が変わって長手数をいとわなくなったため120手だと二枚になりやすいので140150手用がほしいわけだ。120手用はまだ使いきっていない。といっても、元々プロは120手用を使っていたので明らかに在庫処分が目的だろうと思うわけだ。


さて、7月19日出題作の解答。

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0802k


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2014年08月01日

味が変わった「極ZERO」の未来は、極ゼロか

gokuzeroサッポロビールによる、世界初のプリン体0.00%、糖質0%の第三3のビール「極ZERO」が、国税庁から「第1のビールではないか」との疑いをかけられ、「後で税率の高い過怠税を払わされると痛いので、まず税額を納付してから不服を申し立て、勝てれば還付税には高い金利が付いてくるから」という方針で、第2のビール化し、少し値上げして新発売に至った。

さっそく購入したが、第三の時よりも味が変わっているように思えた。

甘口だ。昔のドラフト1みたいな味がする。原料のエンドウ豆の影響だろうか。全然違う方向に変わったような気がする。これなら、そのまま税金分値上げして、まんまで、第1のビールということで売ればいいのに、と思うわけだ。

未来が極ゼロになったような気がする。

ところで、先日、地元業界人のパーティがあって、星のマークのSビールの方と話したのだが、「極ZEROいじめ」に負けないように激励し、札幌のSビール園に行ったことなどを話してあげたのだが、あまりピンとこない感じだった。長年の飲み過ぎで、思考能力が極ゼロ化しているのかな・・  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)あじ

2014年07月31日

突如、登場した『大和魂』

相撲も強いが、野球関係のギャンブルも大好きだった時期のある豪栄道が大関になり、大関受諾時の口上として、『大和魂』を持ち出したので大いに驚いた。

どちらかというと、戦時中の耐乏生活を正当化するために、当時の日本政府が歴史の中から探し出して利用したコトバでもあるからだ。戦艦の名前にもつけたため、ああいうものが大和魂の象徴なのかと、戦後、大いに株を下げたコトバの一つだからだ。

ただ、元々、大和魂というのは、「日本流の思考パターン」というようにとらえると、例の「ますらおぶり」とか「たおやめぶり」といった日本と海外(中国だったり、欧米だったり)との思想的独立性のところに行きつくわけだ。一体、どういう大和魂を念頭にしゃべったのだろうか。うっかりすると、国際問題に発展するかもしれない。

で、その口上の翌日に、大関本人からいくつかの解説が行われている。
まず、大和魂については、
 「日本人の我慢強さ、潔さがこの言葉にはこもっているので選んだ。」とのことだそうだ。
どうも戦艦大和主義ではないようだ。

それでは、日本人力士にとって、目下の最大の敵はモンゴル力士なのだが、果たして日本人とモンゴル人とはどちらががまん強いのだろうか。また潔いのは。実際、モンゴル人の知り合いがいないのでよくわからないのだが、モンゴル人が日本攻撃を行った時には、一回失敗したのに、もう一回攻めてきたわけだ。秀吉の挑戦攻撃も、二回行ったわけだ。同じぐらいじゃないだろうか。

それよりも気になるのが、大関になって、次の目標を聞かれたとき。当然、横綱というコトバが期待されたのだろうが、実際は「優勝」と答えている。当然だろう。優勝しなければ横綱になれるわけない。ただ、横綱になった時のために、さらに立派な口上は用意しておかなければならないだろう。野球賭博事件の謝罪は、その時に聞けるかもしれないわけだ。その時に発覚しなければ、さらに八百長に追い込まれて追放されたかもしれないのであるから、一旦リセットされたことがプラスになっているのだろう。

ところで、八百長問題の時に、石原知事は、相撲=国技なんて、ちゃんちゃらおかしい、と発言したのだが、元知事が力士の言う大和魂という言葉について、どう思うのか、ちょっと気になる。  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)スポーツ

2014年07月30日

世界中がアイ・ラヴ・ユー(映画、1996年)

ウディ・アレンの監督作を少し見ているのだが、本作には助演の一人として監督と役者の二束のわらじである。

で、やはり出るなら主役じゃないかと思うのだが、本当は本作はだれが主役なのか、よくわからない。家族ドラマといえばそれまでだが、個性的な人間たちが、好きなことをしているようで主役(ドリュー・バリモア)の若い娘が出所したばかりの犯罪者と結婚しようと言い出すや、イラク戦争の時の米国民みたいに支持政党とは関係なしに、「打倒」に意見が一致する。

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さらに、ミュージカルということになっているが、どうもシナリオが行き詰ると、出演者に歌を歌わせてお茶を濁しているのではないかとも思える。本作では、歌の部分も代役なしで本人が歌ったそうで、歌唱力と美貌とは反比例するという原理からいってなかなか微妙な線である。

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ドリュー・バリモアは本作以降、落ち着いた大人の女性役が多かったのだが、ついにメガホンを握って監督にもなる。ウディ・アレンに影響されたのだろうか。あるいは、ビート・・・(ないな)。

しかし、ウディ・アレンって若い時から、老けすぎていたように思うのだがあまり変化を感じられない。悪く言えば、進歩がないのかな。  

2014年07月29日

騎馬民族国家・日本古代史へのアプローチ(江上波夫著)

kibaminzoku昭和42年に上梓された有名な「騎馬民族征服王朝説」の本である。

この本の前半部は、アジア北部に拡がる地域に住んでいた(住んでいる)騎馬民族についての解説である。遊牧民だった彼らが鉄器と騎馬を手に入れ、掠奪戦の末、支配地域を増加するとともに、農耕地帯にも領域を増やしていった事実を、スキタイ人、匈奴、チンギスハーンなどの例をあげて特徴を説明。

そして、後半に本著の核心である日本国家の起源について記すのだが、古墳時代の中頃に、朝鮮半島を征服した騎馬民族が日本を攻撃して、結局、大和朝廷を作ったというような説である。

で、この学説は一時、熱気を持って語られたようだが、実は多くの疑問も投げかけられた。なにしろ、いまだによくわかっていないわけだ。だから、仮説として読めば、いいのだが、江上先生は、自信たっぷりに断定的に書いている。

実際には、縄文時代人というのは、いわゆる南方系で狩猟型民族で、そこに弥生時代に半島系の人たちが米作を持ってくる。で、遺伝子的には現代日本人の6割が縄文系で4割が弥生系とも言われるが、先住民族である縄文系が滅亡するのではなく、米作文化を取り込むことによって民族融合が進んでいく。そのあとの古墳時代に半島と「なんらかの関係」があって日韓の人的交流が進んだものの、白村江の戦いで日本が敗れることになり、日韓が別の国になったと考えるのだろう。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)歴史

2014年07月28日

都道府県議 ブラック甲子園

最近、夏の甲子園を目指して高校球児が大忙しだ。甲子園で五輪のように校歌や校旗が登場するのは、実は大阪毎日新聞の記者であり、同時に世界的に有名な陸上選手のアイディアなのだが、その話はいずれということで、

最近、都道府県議会の議員がお騒がせである。ちょっと比較して「ブラック甲子園」として話題の4人を採点してみた。

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NN村氏(兵庫県代表)・・号泣とウサギの耳マネで有名。公金横領か。

O畑氏(北海道代表)・・国際線リクライニングシートで機内暴言。JALから警告書。

Y山氏(神奈川代表)・・危険ドラッグ常用、愛人が通報。

S木氏(東京代表)・・セクハラやじ。同僚都議の罪もかぶる。

それぞれ、「行為の違法性」、「謝罪度」、「許容度」、「再発性」について、●で表現。


優勝は、?
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)市民A

2014年07月27日

招き猫美術館

岡山市北区のはずれの方には、色々なところがあって、「アニメオタクの館」が発見されたばかりだが、「招き猫美術館」へはJR玉柏駅から金山寺方向に山を登っていく。1500CCのクルマで行ったが、出力が上がらず、スポーツモードにしてもゆっくりしか進めない。とんでもない場所だ。

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で。看板があるからわかるのだが、木造の黒塗りの建物(焼杉という)があらわれ、近くに招き猫が何匹もいる。そして、館内には日本古来の招き猫が大量にいるが、餌はいらない。

よく言われるのが、招き猫の由来として、世田谷の豪徳寺が、井伊家の殿さまが彦根の飛び地として拝領していた世田谷の一角を散歩中に大雨に見舞われる。目黒だったら、飲み屋で秋刀魚の干物を焼いて食えばいいが、世田谷には大嫌いなどじょう鍋しかない。困ったと思ったところに現れたのが門前の猫。

猫招きに応じて入った豪徳寺の待遇の良さに感激し、彦根藩なのに豪徳寺を菩提寺としてしまう。井伊直弼の墓もある。

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しかし、本館に展示される全国の招き猫から言えば、豪徳寺を起源としたものではないだろうと憶測される。ドラえもんも別筋だ。虎ノ門ヒルズの1階にはトラえもんが置かれているが、拝金主義を感じるだけだ。

そして、拝金主義だからこそ招き猫美術館に行ったのだが、猫の手が右か左かによって招くものが違って、右手がおカネを招く、左手がお客を招くと言われている。私の場合は、両手を上げてみようかな。

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また猫の色により、白=開運、青=家内安全、赤=病気封じ、桃=恋愛、黒=魔除け、緑=学力向上、金=金運、紫=長寿ということだそうだ。

絵具を全色混ぜると、黒とか灰色になることを思い出す。

とりあえず、2種類購入。金運と病気除け。こういうのは落として割っちゃうのだよね。  

2014年07月26日

JT将棋日本シリーズ(郷田×佐藤)観戦

先週土曜日(7月19日)、岡山市北区の桃太郎アリーナで開催されたJT他主催の将棋日本シリーズの公開対局を観戦に行く。実は、公式戦での公開対局を観るのは始めて。当日は倉敷にいて、隣接の岡山市までは電車で20分ほど。駅から徒歩20分(路線バスあり)。

開始時間の3時数分前に到着。結構、すいている。やはり人口が少ないからかな。冒頭の挨拶で、ペラペラとよくしゃべる男がいて、どうも県知事らしい。二日前に、最近、知事にあった人と話をすることがあって、「しゃべりすぎでうるさい」と評されていたことを思い出す。企業経営が傾いて知事に転進との噂も聞いたことがあるが、まったく関知しない。それよりも、「将棋を打つ」という言い方は、お願いだからやめてもらいたいな。

で、興味があったのは、対局者のそばで解説するのでは、本人に聞こえてしまうのではないかということ。「これは、11手詰めですね」とか、「ここで金を取ると、わなにはまって王手飛車にひっかかります」というようなことを言うのだろうか。大迷惑ではないだろうか。次の手がわからない時には、つい解説者の声を頼りにとか。

ゴルフの中継で、解説者が選手と一緒にグリーンに上がって、ここのところから右に切れるラインですねとか変でしょ。

また、会社で本人の聞こえるところで、転勤の検討なんかしたらおかしいし・・

jt


で対局者は、郷田×佐藤ということ。解説者は木村八段。攻め将棋同士の解説を受け将棋の棋士が担当するのだから、ことごとく読みが外れる。こういう時こそ、あぶない。読み筋の手を解説しないで、読みにない手を適当にしゃべるのだろうから、大当たりになるかもだ。

で、将棋の方は、昨年の賞金ランキング6位の佐藤九段がバリバリ攻めて、ランキング4位の郷田九段を粉砕。といっても最後の5手位で難手の連続の中で決まったような感じだ。

甲斐桃花も、ほとんど解説はしないし、どうも美貌女流棋士のグループの方に行ってしまったような感じだ。

JTからの勝利者賞としては、「缶コーヒー1年分」。愛煙棋士の場合、タバコ1年分とかなるのだろうか。

最後に、佐藤九段との握手会というのがあり、もちろん不参加。警備の警察官とかいないし。(警察官は、この会場から10キロのところで誘拐された女児の捜査で忙しかったわけだ。そして、この対局終了から数時間後に会場から4キロほどの家屋を急襲。)


さて、7月12日の出題作の解答。

b12


▲3六桂 △同飛 ▲1四飛 △同玉 ▲3六馬 △2四玉 ▲1四飛まで7手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

o726b


重複出題を避けるため、作り立ての問題。

狙いの割に、手数が長すぎるのが問題なので、ロングドライブに備えてトイレをすませてから着手ください。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評とを記していただければ、正誤判断。  
Posted by ota416 at 00:00Comments(4)TrackBack(0)しょうぎ

2014年07月25日

ミッドナイト イン パリ(ウディアレン監督2011年)

ウディ・アレン監督は、世界で屈指の有名監督であるが、もちろん同じように世界レベルの俳優でもある(あった)。ハリウッドの価値観から離れて欧州で映画を作ったりしているのだが、本作は、一つのテーマが、そういう米国価値観の批判にあることは言うまでもない。タイムマシン物といっては言い過ぎかもしれないが、売れっ子脚本家ギルが本格小説を書きたいと婚約者とパリに旅行中に思いつくのだが、婚約者の女性は小説よりもおカネが好き。

scott


で、なんとなく二人で別行動をとっているうちに、深夜のパリのある場所でギルがタイムワープ。そこで会ったのが、フィッツジェラルド夫妻。そして紹介されたのがヘミングウェーはじめ、1920年代にパリで活躍していた文化人たち(残念ながら日本人は登場しない)。その後、ピカソとその愛人のアドリアナに出会い、愛人争奪戦に参加する。

hemingway


何しろ、パリは過去も現在も恋愛自由都市。ギルの婚約者も2010年の世界では不倫に突き進む。ダリやマン・レイにはっぱをかけられ、ギルはやっとの思いでアドリアナと二人きりの瞬間を得ることができるが、そこに登場した馬車に乗ると、さらに20〜30年前の世紀末前後のベル・エポックの時代にワープしてしまう。そこにいたのは印象派の画家たちで、移り気なアドリアナは、その時代に居座ると宣言。ギルは抗生物質のない時代は嫌だといって結局、2010年のパリに戻り、次の愛人を探すことになる。

dali


2010年から1920年に行くのならあまり問題はないだろうが、1920年から1900年という近い過去に行くと、色々と問題が起きそうな気がする。

gogan


最後に登場した有名人はゴーギャンなのだが、単なるドンファン役にされてしまい、かわいそうだ。というか、ピカソもヘミングウェーも単なる夢見る野心家としてしか評価されていない。もっとも本格的に表現しはじめると、本作の立ち位置が変わってくるので、しょうがないかもだ。

美術館のガイド役として、サルコジ大統領の愛人が出演しているが、演技はうまくない。大統領に頼まれて使ったようだ。

そういえば、パリで小説を書こうと住み込んでいた芥川賞作家と日本で演技を続けたい女優夫妻が離婚した。彼も明らかに筆が行き詰っていたようだし、深夜の馬車を待った方がいいかもしれない。