2016年06月29日

生きて帰ってきた男(小熊英二著)

小林秀雄賞を受賞した一種の戦争文学だが、小林秀雄とはまったく異なる書き方だ。戦争被害者は著者の父である。

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北海道出身であっても父親は新潟で暮らし、本人は東京の早実に通っていた少年の元に赤紙が届く。まったく本籍には住んでいなくても部隊は本籍毎に編成され、少年は満州にわたる。

その頃、南方に向かった兵隊は飢餓と戦力不足と玉砕という方向に向かっていた。ビルマ方面では司令官不在の状況で作戦の大失敗で多くの者が亡くなった。

そして満州に行った兵士の運命は。

実際には、日ソ不可侵条約があったため、満州では戦争が起きないはずだったが、ソ連軍は突如侵入してきた。しかし、満州の大部分ではソ連軍と戦う前に8月15日がきたため、武装解除。

その後、日本に帰るまで長い抑留生活が続く。ようするに戦争末期に満州に行った者は、捕虜になるために満州に行ったようなものだ。

そして、多くの戦史は、ソ連の収容所の劣悪さと、帰国までの間に起こった収容所内の日本人同士の民主化運動の犠牲者の話を書いて終わるのだが、本書は違う。

収容所による死亡者の比率を分析し、ソ連だけではなく、日本でもドイツでも収容所では劣悪生活が続いていたことや、シベリアでの食料不足は、ソ連政府の配給がシベリアに届く前に横流しされるからだそうだ。

ここからが本書の特徴だが、帰ってきてもシベリア帰りは左翼思想に洗脳されたのではないかと国内では就職難だったそうだ。そして転々と職を変わるうちに、結核に冒され、5年間入院することとなった。

そして退院後は高度成長時代である。スポーツ用品店が当たり、そこそこの小金を持つことができ、マイホームを建てることになる。

そして、引退。

さらに父の命運は翻弄され、戦後補償問題にかかわることになる。

従軍慰安婦問題でもまったく日韓で論点がずれているが、基本的に韓国(プラス北朝鮮)、台湾の人は日本人だったのだから日本人と同じ、つまり国民のほぼ全部が苦難の道を歩いたわけなので、特定の人たちだけを国家補償することはできない、という主張だそうだ。
  
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2016年06月28日

暗室(吉行淳之介著)

ずっと以前に読んだ小説を再読した時に、よく筋書きを覚えている場合と小説の全体としての感覚を覚えている場合とまったく記憶にない場合がある。始末に負えないのが、その二番目の「感覚だけは残っている」場合で、本書もそうだった。

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主人公の男性小説家(中田)のまわりには複数の肉体関係を持つ女性がいるのだが、それらの女性が増えたり減ったりして、この手の小説には不可欠のはずの行為そのものの記載がない。小説家が絶倫男なのかどうかも明らかになっていないが、どうも回数は多いようで、一人に電話をかけて不都合の場合、A→B→Cというように探しはじめる。

現代では差別ととられる記載も多く、本著がこの先、日本文学の中に席を置いておけるのか、意識的に忘却処分になるのかは不明だが、著者にとっての代表作であるだろう。

吉行淳之介は何回かの大病を患っていて、本作はうつ病から立ち直った直後の作らしいが、そういう病的な感じは感じない。むしろ、小説の筋立ての中に、前後の筋のどこともつながらない奇妙な章が、いくつも登場する。

暗室とは写真の現像室のことだが、比喩的には主人公の私(中田)のいる場所を指していて、暗室の中で、光を探すこともなく、ずっとぐるぐる回りをしているのだが、一人一人と女性たちが暗室から出て行って、一人になった時に、小説は終わる。第49章という、きわめて不思議な番号が最終章には振られている。
  
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2016年06月27日

くまモンと内緒話

くまモンに向かってしゃべると、その声が録音されてくまモンが同じ言葉をしゃべりながら歩くのだが、犬のおもちゃのつもりが、犬は怖がって近づかなくなり、当家の守り神みたいに棚の上に鎮座することになったのだが、その後に地震があったので、嫌な感じを持っていたのだが、こっそり聞いてみた。

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もう、だいじょうぶ?

もう、だいじょうぶ!


こだまでしょうか。
  
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2016年06月26日

ボルティモア&オハイオ鉄道博物館展

通称B&O RAILROAD MUSEUMと呼ばれるボルティモア&オハイオ鉄道博物館展が汐留の鉄道歴史展示室で開催中(~7/3)。

ボルティモアがオハイオ州にあるわけではなく、米国最古の鉄道がボルティモアとオハイオ州の間に敷設されたことを記念する世界最發療監伺酳館がボルティモアにある。都市の名前を州の名前をつなげるからわかりにくくなる。日本で言えば新橋横浜間に鉄道ができたことを記念して新橋神奈川鉄道博物館と名付けるようなものだ。

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日本よりも30年前にアメリカは鉄道が走りだし、南北戦争では鉄道の攻防戦でもあったようだ。主に北部に鉄道が多く南軍がそれを襲撃するということが多かった。

奇妙なことに、アメリカはクルマ社会というのにこの博物館は大変な人気だそうだ。思えばディズニーランドだって鉄道あるいは鉄道から進化した乗り物が多い。

もちろん東海岸から西海岸に向かうには、駅馬車の時代から鉄道の時代を待つことになる。駅馬車時代は、あちこちで強盗や被差別現地民族による襲撃があって、勝手にパンパンと撃ち合っていたのだが、鉄道時代となり徐々にパンパンは減少していた。

その時代の後が南北戦争で、銃器が大量に民間に行き渡ってしまい。今はこのざまだ。

ところで、本展だが、B&O 博物館の紹介だけではなく、ボルティモアの街の紹介が多くのスペースをとっていて、いかにも旅行に行きたくなるように仕組まれているのだが、それほど行きたいとも思えないわけだ。食べ物情報が今一つかな。
  

2016年06月25日

将棋盤の引越し

もうすぐ詰将棋全国大会が倉敷で開かれると言うのに、倉敷から引越しすることになり、少し困ったのが将棋盤。まず引越し業者が持ってきた段ボールの大には小さいし、小には大き過ぎる。さらに、こういうものは保険をつけるか、ご自分で運んでもらうということを言われる。駒だけは駒箱がこわれそうなので自分で運ぶつもりだったが・・

それにほとんど使わなかったし今後も使いそうもないし、風呂屋のたきぎにしても燃えそうもないし。


さて、6月11日出題作の解答。

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▲1四飛 △同玉 ▲2六桂 △1三玉 ▲1四香 △2二玉 ▲3四桂まで7手詰。

将来の邪魔駒を先に捨てておく、という変な構想。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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宇宙遊泳スタイル。スぺースデブリに要注意。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2016年06月24日

生きびだんご

岡山県の手土産といえば、「きびだんご」「村すずめ」「大手饅頭」ということになっていて、どれも重い。その悩みを晴らすために、岡山+鳥取の共同アンテナショップが新橋にできたのだが、どうせなら東京駅の近くに出店してほしかった。

ところで、その中でも一番有名なのが「きびだんご」であるが、これは「きび=黍」なのか、「きび=吉備」なのかはっきりしないまま、岡山県人は吉備団子=岡山の名産と決めつけ、桃太郎の故郷。桃太郎=吉備津彦=大和朝廷の大将と決め込んでいる。

岡山では吉備団子には黍の粉を入れる必要はない、という論理で次々に変わった新商品が登場するのだが、最近登場の生きびだんごは、その中でも生き残りそうな予感がある。

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なにしろ、きびだんごではないからだ。

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まず、包装を破ると出てきたのは、どうみても「雪見大福」。しかし冷たくない。一口食べると中から白桃果肉入りカスタードクリームが出てくる。もちろん冷やして食べた方がおいしいが、冷やし過ぎると雪見大福になってしまう。

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大きな欠点は、指が粉だらけになることだろうか。


ところで、手土産に「きびだんご」を使う時に、気をつけなければいけないことがある。いや、どちらかというと、もらう方が気を付ける点かもしれない。

3箱とか3個という単位で贈ってはいけないことになっている。

桃太郎伝説にあるとおり、猿、雉、犬の三匹の子分(奴隷)になってしまうからだ。3個贈る方は無神経だが、3個贈られても疑わないのはただのお人好しということになる。
  
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2016年06月23日

未来人

茨城県のある場所にある未来人。素材はなんだろう。ステンレスといったところだろうか。雨の日でも傘は要らないだろう。

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よく見ると、上半身と下半身は別組織のような気がする。外形だけでは女性か男性かわからない。たぶん二つ作るほど予算がなかったのか。

全身サイボーグというのかもしれない。脳の部分に人間の大脳を入れると動きだしたり。

腕の部分の棒は、体の支えというよりも、逃亡防止用か。両足も地面に固定されている。

リニア新幹線が走りだす前に、ロボットが地球上を走りまわっているような気もするが、新幹線に乗るときには、一人分の料金が必要だろう。そして、飛行機の中の携帯電話のように、列車内ではロボットの電源を切ることになるのだろうか。

あるいは、人間がロボットを連れまわすのではなく、ロボットが人間を連れまわすようになるかもしれない。

  
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2016年06月22日

二度目の受賞を囁かれる元知事

不適切な知事の話は、「もう、うんざり」という人が多いだろうが、そもそも機能としての都知事に期待する方が無理なのかもしれない。地方の県や府とは比較にならないほど、数多くの複雑な問題が山積みになっているわけなのに、都知事としての持時間は、私のような凡人と同じ1日24時間。湯河原や木更津に行く時間も作らなければならない。

仕事重視で選ぶなら、人間じゃなくスーパーコンピューターの方がいいのではないだろうか。必要経費は電気代だけだ。関西にあるスパコンには「京」という名前が付いているのだから、都庁の中にもう一台「政治問題解決用スパコン『東』」とか設置したらどうだろう。政治の方向性としては各党の獲得投票率を入力して平均的指向を算出するとか。

ところで、舛添氏が連発した「第三者による厳しい目」だが、今年の流行語大賞の有力候補のようだ。

masuzoeそして、彼は驚くことに既に一回受賞していた。2007年。

消えた年金

なぜ追求した野党議員ではなく、大臣だった舛添氏が受賞するのか疑問に思った人が多かったようだが、今回もほぼ同じ構造だ。被害者でもなく追求した側でもなく、いわば失敗した当事者が笑顔で受賞というコースだ。
  
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2016年06月21日

余市宇宙記念館

ニッカ余市工場の隣にあるのが余市宇宙記念館。奇妙なことに北海道の南側の苫小牧にも宇宙関係の博物館があり、北側の余市にもある。ではなぜ余市に宇宙記念館があるのかと言うと、余市出身の宇宙飛行士、毛利衛さんを記念したものなのだ。

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ここで冷静に考えると、毛利さんはなぜ宇宙飛行士になったのかと考えると、おそらく余市は星がきれいだからだったのではないだろうか。10名の日本人宇宙飛行士の実家調査をすると、相関関係が見えてくるだろうが、個人的にはあまり役に立たない法則なのでとりかからない。

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先日、岡山の美星町で肉眼で空を飛ぶ国際宇宙ステーションの輝きをみたのだが、その宇宙ステーションの小型模型が展示されている。実際には、巨大なのだけど。

そして、はじめてみたのが膨張型のプラネタリウム。モンゴルの遊牧民のテントのような中に入ると、空気が送り込まれ、東京ドームのように膨れ上がる。その内側から星の解説を受けることになる。途中で出入りは困難だ。

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結局、少し長居をしてしまい、他の観光地に行くことができなかった。旅程の設計ミスとしか言えない。余市そのものにはレンタカーはないようで、ちょっと残念。
  
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2016年06月20日

ウ井スキー工場

ニッカウ井スキー北海道工場は通称「ニッカ余市」と言われるのだが、小樽から長万部行きのワンマンディーゼル線で森の中の鉄路をしばらく乗ると到着。駅前から5分ほどで、とても工場には見えない石造りの建物が並ぶ。

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NHKの朝ドラで有名になり過ぎた場所だが、町全体がすでに観光化が始まっているように思える。以前、サントリーの山崎工場へ行ったことがあるが、そこは大工場であったのだが、余市は手作り感のある小工場だ。これが企業格差といえばそれまでだが、この手作り感はまったく意外だ。レベル的にいえば丸亀の醤油工場みたいだ(醤油工場には申し訳ないが)。

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このままホテルにしてしまえばいいのではないかと思う石造りの建物に赤い三角屋根。敷地内に僅かに漂うウイスキーの香り。各生産工程別に建物が分かれていて、現代的な工場設計的には建物間の移動の手間が問題なのだろうが、冬が寒いということを考えれば建物内の空間をむやみに大きくするわけにはいかなかったのだろう。

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そして石炭をつかった蒸留を行っているようだ。中華料理では石炭の火力を使うのが本物とされているが、ウイスキーもそうなのだろうか。本場スコットランドでは元来ピートを使っていて、資源として枯渇させてしまったようだが石炭は、まだまだある(はず)。

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ある倉庫には「原酒」と書かれていて、厳重に戸締りがなされている。サントリー山崎では無造作に原酒の樽詰めが公開されていたが、企業思想の違いだろうか。案外、ここの内部には防犯上の理由でダミーが並び、本物は別の場所にあるのかもしれないと微かに感じた。

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ミュージアムが二つ並び、一つはウイスキーの博物館で、もう一つがニッカの博物館。樽での貯蔵期間が0年、5年、15年とその色相変化が観察できる。

酒を造る技術だけでなく樽を作る技術も重要ということで、詳しく解説されていた。もし私がニッカに就職していたら、きっと樽作り数十年ということになっただろうか。木工だけは得意としていた。

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そして、試飲。ミュージアムで「水割りには氷を入れない方がいい」と書かれていたので、氷を一個にする。窓の外はどうみても北海道だが、雪は降ってこない。6月だ。
  
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2016年06月19日

川端康成コレクション(東京ステーションギャラリー)

ノーベル文学賞作家の川端康成氏の美術品コレクターぶりについては、ここ数年間、川端康成記念会による全国ツアーにより、全国各地で目にした人も多いだろう。私も、何カ所かで拝見している。

さらにご自分の身の回り品として使われていた机や筆記具など、そのご大尽ぶりには驚くばかりだ。また盆栽の収集もそうだが、「最高級」と「新奇性」というのが特徴と言われるが、個人的には、「金策に困った知人の救済」といった面もあるように思える。

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今回の東京ステーションギャラリーには、国宝が二点登場。浦上玉堂と池大雅作である。また日本の洋画家として忘れることのできない古賀春江の作を数多く収集、多くが散逸した奔放で夭折した天才を我々が認識できるのが川端康成のおかげなのだ。

一方で、新感覚派としての川端文学に影響を与えた同時代人として、横光利一と古賀春江が上げられるように、得たものも大きいと思われる。また、埴輪やロダンの彫刻など手に入れると、すぐに畳の上に転がして指紋だらけにしてしまうのは、それらから湧きあがる作者のエネルギーを吸収するという行為だったのだろう。

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コレクションの前半生は、おそらく原稿料を美術品と交換してその影響で次の小説を書き、さらに高額の原稿料をさらに高額の美術品と交換していったのだろう。後半生では、おそらく画商の持ちこむ案件を純粋な美術コレクターとして集めたのだろう。

展示は美術品だけではなく、自身の原稿や書簡類もふくまれ、出口のところには太宰治が「川端先生、芥川賞ください!」と懇願する有名な長文の手紙が展示され、まったく太宰にとって恥ずかしいばかりで、これから何十回もこの手紙が公開されるのだろうと思うと、死んだ方がましだと思うかもしれないが、思えば両者とも奇抜な結末に至ったわけだ。
  

2016年06月18日

3手5手詰パラダイス

少し前の年代の詰パラ名作選ということで、3手詰と5手詰集。全200題。気になるのが、「三手五手」ではなく「3手5手」という表現。ついに三や五という漢字が読めない人が国内に増殖してきたのだろう。

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この200題というのが、お徳用ではあるが、脳にはきつい。一日に10〜20題ずつ解いていたのだが、当然ながら後半は難しくなるが、同時に後半には疲労感や倦怠感がでてきて、ペースは落ちる。

時々、難問が登場するというのが困ったもので、だいたい空き王手、中合いというのが難問の条件だ。つまり五手といっても先手の好守だけを問うなら最大3手だが後手の好守まで技の見せ所となれば、5手全部を難解にすることができるのだろう。そこまでの難問は見たことがないが。

そして作家名を見ると、懐かしいものの今は休眠していると思われる方々の名前をたくさんみかける。どうしたものなのだろうか。


さて、6月4日出題作の解答。

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全国大会の握詰め用の試作品(不投稿)。長いが、好手は薄いし少ない。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題は、こういう局面は実戦の終盤にはありそうな難易度だろうか。詰みが見えず受けに回りトン死して不調に陥り連敗を続けるというような問題かな。まあ名人戦じゃないので。

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2016年06月17日

牡蠣帆立釜めし

新千歳空港内で食事をすることが多いのだが、ラーメンやジンギスカン、寿司や豚丼といったものでは飽きてきて、釜めし専門店に。

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牡蠣帆立釜めしが1,460円(8%の内税)。消費税が10%に上がった段階で、キリのいい1,500円にする予定だったのだろうが、肩すかし。飲食店や小売業にとって最大の値上げチャンスが先に延ばされた。

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普通の鳥釜めしの場合、茶碗に3回よそって食べるわけだが、ここ(ふく亭)の釜めしは海鮮系ということもあり、最後はお茶漬けにすることになっているようだ。名古屋のひつまぶしがそういう順番だ。

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帆立も牡蠣も、焼いたり、生で食べるのは美味いが釜めしのように蒸したらどういうことかというと、味のエキスが調理中に外部流出しないため、濃厚な味に変わる。それが好きかどうかだが、牡蠣は焼くもよし生もよし鍋もよしで、蒸してもよしという味だ。あまり茶漬けにはどうかな。

逆に、帆立は蒸すと上品な味に変わる。

季節的には、冬の初めに食べたい味かもしれない。
  
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2016年06月16日

製紙工場見学

苫小牧駅から徒歩10分弱のところにある王子製紙苫小牧工場を見学。

ちょっと夕方の時間で、一人だけの見学となり申し訳ないという感じになる。

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知らなかったのだが、工場は見た感じよりもずっと大きく、駅の反対側の方まで拡がり、北側に貯木施設があって、人口の川を使って木材を南側の工場まで送っている。

製紙原料は数多くあるのだが、木材、チップ、古紙といったところだろうか。特に木材は、全部機械で処理するらしいが、一本ずつ鋸で切るのではなく、大きな装置で破砕するらしい。

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そういう説明を聞いているうちに、「製紙会社」というのは、まったくアナログ的危険度の高い工場であるということに気付いてくる。最近いったプロペラ工場とかビール工場といった加工工場とはまったく違うし、石油化学系のように原料が密閉された装置やパイプの中にあって、外から見てもわからない、というようなものではないわけだ。


なにしろ、巨木を、機械で壊して木端微塵(こっぱみじん)にするわけだ。それも何本も一緒に破砕するわけだ。


そして、そんな怖い場所は見学コースではないのだが、見学した装置も大変なことになっている。なにしろ紙は水に溶けている状態で、1%の紙と99%の水の状態で巨大な回転マシンから出てくる。トイレットロールのような形状で、一枚一枚が高速回転している。グルグル回転している間に水分を飛ばすわけだが、途中で新聞用紙用に表面に何かを加えるような場合は、逆に水分を与えてから薬品を投入、そしてまたも高速回転。

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何メートルもあるロールが次々に巻き上げられ次の機械に入っていき、また次の機械に高速で進んでいくのだが、途中で製品を均等にするために薄く削られたりすると、一瞬、カンナくずのように紙が飛び出してくるし、回転軸が僅かでも曲がると大災害じゃないのだろうかとも思うが、作業の人たちは平然と働いている。作業服の一部や髪とか巻き込まれたら、一瞬にして体が厚さ1ミリの紙になりそうだ。

激しく電気代を使うのでしょうね、と他意もなく聞いてみると、それがこの産業の問題点とばかりに、自社の水力発電所があることとか、夜間電力を使っていることとか、次々に省エネ対策を教えてもらったが、そういうことに興味を持っている見学者が多いのだろう。

工場の建物を出ると、そこは北海道らしく雄大な敷地である。正門から駅に向かう途中に、巨大な従業者慰霊碑があり、一礼。
  
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2016年06月15日

サッポロのビール工場見学

JRにしてはビール会社の名前が駅名に使われているという大胆な場所がある(東京の恵比寿は、どうなのだろう?)。集合場所から工場に向かうバス途中、木々の間からタンクが見える。

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見学コースは、まず原料のホップと麦芽から。なんというか、原料は麦芽にしてもホップの香りにしても、どちらかというと食べ物としては「マズイとかクサイ」といったものだが、どうしてそういうものから人間の口に合う飲み物ができたのだろうか。

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いや、もっといえばビールの味だって初めて飲んで美味しいと思う人はいないかもしれない。飲み慣れると世界でもっとも美味しい飲み物になったりする。マズイものとクサイものでできたニガイ飲み物が市民権を得たのはどういうことなのだろう。

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そして、それらを地下水や川の水でぐつぐつと煮詰めるわけだ。もっと小さな釜で煮るのかと思ったらかなり巨大だった。均一に火が通るのだろうか。それに、家で煮物を作ると、その都度味が変わるのだが、ビールではそれが許されない。

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なぜか、パッケージの行程が撮影禁止になっていて、最後にレストランの試飲へ。グラスの注ぎ方を教えてもらった。前から知っていたけど。最終的には泡と液の比率が3対7がいいらしい。ちょうどグラスの星のマークの半分あたりだ。本当は試飲に関しては泡の部分がゼロの方が沢山飲めていいのだが。


自宅に戻ってから、「星のマークの半分」に挑戦しようと思ったが、自宅のグラスにはキリンのマークが入っていた。
  
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2016年06月14日

弟子屈ラーメン

新千歳空港内にあるラーメン店は全部で10店だが、時々交代する。だから全部制覇というのは困難なのだが、またしても2店が入れ替わりになっていた。その中の新入りの一つが「弟子屈ラーメン」。弟子屈は「てしかが」と読み、北海道の東部にある摩周湖のあたりである。釧路と網走の中間というべきか。

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「弟子屈ラーメン」というのは「札幌ラーメン」とか「旭川ラーメン」というような一般用語ではなく、店の名前である。弟子屈町には一軒しかラーメン店がないのだろうか。謎が深まる。

ということで、ごく普通の弟子屈ラーメンをいただく。旭川ラーメンよりあっさりして、麺にコシを持たせたような感じで、悪くはないが、北海道的というか素朴感がある。

結局、ここの十軒のラーメン店は、基本的に標準的ではなく、こだわりと言うか独創的と言うか強い主張をもった店が生き残っている。生存競争に勝ち残れるかどうか、少し心配。


ラーメンの味は人により好き好きというしかないが、私の個人的意見としては、「らーめん空(そら)」と「麺屋 開高」が好みかな。
  
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2016年06月13日

フィギュアなあなた(2013年 映画)

しばらく映画(DVD)を観てなかったのだが、そろそろ再開。

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石井隆監督と言えば『花と蛇』というような、暴力的ポルノ的作品が有名だが、『フィギュアなあなた』は、等身大の女子フィギュアが登場。もちろん映画なので生きているわけだ。

そして、この主人公の男性は、出版社をクビになり、酔いつぶれて新宿風の元雑居ビルのような廃ビルに迷い込み、覚せい剤取引の現場に迷い込み、逃げ回りながらマネキンだらけの部屋に潜入。そしてこの人間フィギュアと絡み合うことになり、自宅に運び込むことになる。(運ぶ場面はまさに喜劇だが)

ところが、本作は喜劇なのか悲劇なのか、社会派映画なのかただのポルノなのか、一向にわからないまま、恐怖的BGMが流れながら終末に向かっていく。そして覚醒したフィギュアと主人公の男が結婚するというハッピーエンドとなるのだが、よく見ると二人の結婚を祝福する人たちの中には、すでに射殺された人たちも大勢いて、どうも死者たちの結婚式なのだ。つまり大悲劇。

そもそも、ストーリー自体が、現実と妄想のはざまで行ったり来たりしていて、どうして悲劇になったのか、その男が考えることになる。シックスセンス的。

観たあと10分位で、ゾッとしはじめる映画なのだ。
  

2016年06月12日

クレパス画名作展を観て思いだしたこと

姫路市民美術館で開催中の『郷愁と未来の輝き‐クレパス画名作展』では、とてもそういう素材を使って描かれたとは思えないような作品が並ぶが、作品に近づいてみると、クレパスであることが見えてくる。遠くから見る絵と近くで見る絵が異なっているのが特徴ということで、画家はもちろん画用紙に密着して仕事をするわけで、遠くから見た場合の見え方などを考えながら仕上げていくのだろう。

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岡本太郎、熊谷守一といった大御所から現代画家まで、うまいものだ。

そして、今回の作品はすべて、サクラアートミュージアムという大阪の(株)サクラクレパスの本社にある美術館からの出品だそうだ。となると、そのミュージアムに行きたくなる。

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ところで、展覧会の中で、あっさり書かれていたのだが、「クレパス」というのは純日本製の描画材料だそうだ。これは初耳である。たとえば北斎の赤富士と登場する藍色は、オランダ商船が長崎に運んでくる輸入品の「ベルリン・ブルー」。通称「ベロ藍」というように色は輸入と相場が決まっていたし、現在でも油絵の絵具にしても輸入品が優位だ。

このクレパスだが、クレヨンとパステルの中間製品らしい。どうも戦時中の物資欠乏状況の中、中間製品で代用品としたらしい。それに貧乏画家が乗ったところから、戦後も市民権を得たようだ。

そういえば小学生の頃、クレヨンで絵を描いていた時に、別の同級生がクレパスを使うのを見ていて、「自分より高級品を使って・・・」とねたんでいたのだが、今頃になって、そういう考え方がまとを得ていないということに気付いたわけだ。

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そして、元軍事施設だった姫路市立美術館だが、屋外展示品がすばらしい。  

2016年06月11日

第二局156手目

名人が交代した。名人戦七番勝負四勝一敗。羽生一勝のあとの第二局目、後手の羽生手番の156手目に問題発生。佐藤玉に△8九銀以下、捨駒の多い即詰があったのだが、それを見逃し、さらに自玉の詰筋を消す△5四歩と指すも、▲7五桂打の重ね打ちで詰まされてしまった。

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つまり、敵の詰めを見逃し、自分の詰め順が二種類あるのは読めなかった、ということになる。もし、自玉に受けがないなら、しかたなく詰めに行って、途中で正解を見つけたのではないだろうか。ミスが二つあった。

もし詰ましていれば、二勝〇敗なのだから、きっと名人位を防衛し、年間対局料も1億円を超えたであろう。こういうのはダメージ大きいような気がする。「心労につき、今後十年間、休場します」とか。

この8九銀からの19手詰を元にした詰将棋を作った人は大勢いるらしく、私も作って詰パラ誌に投稿したのだが、落選決定後に紹介する予定。


さて、5月28日出題作の解答。

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大駒四枚のうち三枚はあっと言う間に消え、もう一枚も捨ててしまう。代わりに手にするのは香車1枚。北方領土交渉のようだ。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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いささか軽めの駒捌きで。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2016年06月10日

三分一博志展 風、水、太陽

東京乃木坂のTOTOギャラリー「間」で開催中の建築家、三分一博志展に。

TOTOは北九州(小倉)に、大規模なTOTOミュージアムを持っていて、東京はギャラリーと建築関係のライブラリーを置いている。場所は乃木坂駅の斜め上という奇妙な表現がいいだろうか。

いきなり余談だが、この乃木坂駅だが、六本木と青山一丁目の中間にあるのだが、道路に巨大な排水溝のような大穴があいていて、そこから地底王国に引き込まれるかのような造りになっている。

見慣れると気にならなくなるが、なぜこんな設計になったのか、どうしてもわからない。雨が降ると周囲の雨水が流れ込みやすいし、ここになんらかの由緒ある大穴があったのだろうか。

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その穴のすぐそばにある建物の3階、4階がギャラリーになっている。建築家の三分一博志(さんぶいちひろし)は、展示室で得た情報では、主に瀬戸内海の海辺や島々でモニュメント的な構造物を作り続けている。

展示内容を見ていると、かつて自分でいったことのある直島や犬島でも活躍されていたようで、山の上、海岸など風と太陽との協調をテーマとしている。

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そういう場所では、建物を建てることによって自然の邪魔をすることにならないように、どうも風向きの調査を行って風洞実験などしているようだ。思えば東京も汐留にできた巨大な衝立のようなビル群で灼熱地獄になったと、今頃いっているのだが、建築基準法では、風洞実験は義務化されていないのだろう。

なんとなく、本人は意識していないようだが、古代アンデスの人々や太陽に軌道に合わせてピラミッドを建てたエジプト人のようになっていくのだろうか。

あまり神がかりになると、そちらは鬼門だとかあちらは金運がないとか、船着き場と建物の正門を直結させるとお土産店を並べる場所がなくなるとか妙なことになる。
  

2016年06月09日

姫路城・市立美術館、かつての顔

竹田城からの帰り、姫路で途中下車、姫路城の方へ歩く。日本最大級の城が残っていてさらに美しく修復中である。全部修復が終わっているものと思っていたら、そうではなかった。竹田城とまったく極端に異なる観光地化している城は過去に何度もきているのだが、千姫がいた(軟禁?)三の丸の方に行きたいのだが、もう時間がないので、旧軍事施設だった姫路市立美術館の方に回る。

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そして、これから書く話は、私の身の回りにある太平洋戦争の記録に関係する。

一度、書いたことはあるのだが、おおた家の先祖は8代前に岡山県の山奥の方の本家から分れた。富士山が爆発した年だ。その本家は神主の家系で、現在が17代目なので、鎌倉時代の末か室町の始めから(1400年ごろ)だと考えられる。

17代目は90歳代の女性で、要するに結婚して姓が変わり、夫の家系の方に入ってしまったという事情で、ある時になれば家系は続かなくなることになる。それは、彼女の弟が戦死したことによるわけだ。それも終戦まで、あと約10日という時に、ビルマ(ミャンマー)で亡くなった。調べるとイラワジ河渡河作戦というのがあり、半数が亡くなったことになっている。生き残ったものは英国の捕虜となり、戦犯を除き帰国を果たした。

昨年のことだが岡山県出身の兵士の家族のための展示会があって、記録をみていると多くの人がビルマで亡くなっていることを知った。それらを読むと、召集されて向かった場所が姫路となっていた。姫路城の前に大きな広場があるが、そこが集合場所だった。

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城の右手前の方に、第十師団の碑があるが、姫路は陸軍歩兵第十師団として、兵庫、岡山、鳥取の3県で徴兵した兵士で構成されていた。その師団の行き先が、最終段階ではビルマだったわけだ。

指揮をしていたのが木村兵太郎陸軍大将。この人、最後までいたわけじゃなく、途中で前線から離脱してしまう。敵前逃亡みたいなものだが、理由は、早く逃げないと逃げられなくなるからというものだ。

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大将がいなくなったので、方針が立たず、大混乱となり、ビルマ戦線は日本軍が逃げ回ることになる。そして最後に大損失を出すことになった。

大将はA級戦犯として、巣鴨で死刑となったが、歩兵は誰も生き返らない。そんな戦争でよかったのだろうか。  
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2016年06月08日

遅まきながら竹田城へ

日本のマチュピチュといわれる竹田城だが、その存在を知っていたのは、10年ほど前であったのだが、当時は残存天守閣12を巡ることに努力していて、石垣を残すのみの竹田城は大脳の記憶回路の中にとどめるだけだったが、簡単にはいけない難攻不落城と認識していた。

難攻不落といえば、小田原城を攻略するために秀吉が一夜で築いた(ようにみせかけた)石垣山城に登ったのが2007年。9年前、ということは9歳若い時。山道一時間登りは、もはや決死の覚悟なのだが、どうも調べてみると、竹田城は大観光地化していて、途中に駐車場や公営バスに乗っての中継点までできている。山登り40分ではなく平坦路20分らしい。

とはいえ、姫路から播但線の電化区間とディーゼル車区間を乗り継いで竹田駅からバスに乗るということになっている。

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で、気付いたのはJR竹田城から山の頂上を見ると、石垣が見えるではないか。駅前の観光ガイドは、私の真の年齢を見ぬいたのか、登山路に行くのを強く引き止め、バスに乗ることを勧める。ということで、満員のバスに乗ることになる。

そして、中継点から城までは平たんではなく、なだらかな坂であったが、それでもへとへとになる。日頃の運動不足のせいだ。

そして、この城がきわめて変わった城であることと、その城主だった赤松広秀のことを知った時、それが先月行った、鳥取城と関係していることで愕然とした。

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赤松広秀は関ヶ原の時、西軍に属していた。そのため西軍が負けた時に、責任を問われるべき立場にいたのだが、猿知恵とも思われる行動をとり、同じく西軍に属していた鳥取城の攻撃を始めたわけで、東軍の味方に早変わりしたのだが、その時に、鳥取市街地に火を放ったとして家康はこれを許さず、切腹させてしまったわけだ。タダ働きの上、クビというわけだ。鳥取城の惨劇の祟りなのだろうと思ってしまう。

そして、江戸時代初期に廃城となるも、その城跡は長い間眠りについていたといえるだろう。つい10年ほど前までは。

その後、大観光地になってしまったのは、ご存知のとおりだが、韓国中国のみならず、アラブ系の人たちまで、山を登ってくる。思えば、イスラム系の要塞風にも見える。

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眺望は最高だ。降りる時ぐらいは山道を使おうかと頭では考えたのだが、足は自然とバス乗り場の方に向かってしまう。

日本には、観光地予備軍としての城跡は、あと300位はあるはずなので、特にすばらしいと思う場所には、観光地になる前に行きたいとも思っている。

備中松山城は、今頃人気になったが、ずっと前から行っていて、現在の状況に少し的外れ感を持っている。  
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2016年06月07日

美星天文台、ほらそこに宇宙が!

「美星天文台」とはなんと美しい名称なのだろう。人工の町名ではなく、岡山県井原市美星町にある天文台である。毎週末に開かれている観星会に夕暮の山道をクルマで登る。縄文時代の遺跡とならび、天文台が山の奥に現れる。

直径が101センチの日本有数の反射望遠鏡だが、実は岡山県には直径180センチの日本有数の大型望遠鏡もあるが、国立施設であるから、昼間しか望遠鏡を観ることしかできない。昼間に望遠鏡を公開する神経がどうも国立方式だ。

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天文台を公開している場所は全国には多いが、夜も公開している中では101センチは珍しい。最大とはいわないが最大クラスであることは間違いない。

倉敷から必死の思いで運転すると50分くらいで到着。

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実は天文観測は中学低学年依頼なので数十年ぶりだ。近く岡山県からグッバイの予定なので慌てて走り回っている感じだ。

そして、午後7時半の観測開始時間に集まっているのは女性8名、男性2名。その後も、女性同士の人と、怪しい男女とか合計すると、やはり女性が8割という感じが続く。しかも天文台の人との会話もかなり専門的。岡山の平均的な女性よりも美形度はぐっと上だ。

その中でも、惑星が、木星、火星、土星と時刻によって交代で主役になる。木星の30個ぐらいある衛星の中でもガリレオ・ガリレイが見つけた4つの衛星がくっきり見えるし、例の縞模様も見える。

違う星に移る時には、ドームがくるっと回り、望遠鏡の方向も変り、足場の床の高さも変わる。ミサイル迎撃システムみたいな状態だ。

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4つの衛星のうち2つは離れていて2つは木星に近い。女性陣は衛星の名前を正確に知っているようだ。わたしがしっているのは、ガリレオ・ガリレイという名前は、最初にあるガリレオが姓でガリレイというのが名だが、なぜ普通の欧米人のようにガリレイ・ガリレオでないかということぐらいだ。

そして、恒星では、珍しい二連星。二つの恒星が互いの引力で引きあってしまい、ぐるぐると回っている状態。500年周期で引力の虜になって回転している。観測者には脱帽だ。

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星座もきれいだ。どうも宇宙には無数に星があるようだが、今後のことはわからない。

そのうちISS(国際宇宙ステーション・ISS)が90分周期で地球を回っている姿を見せる。猛烈な速さだ。空の星を撮影してみた。厳密にいうと、星が写っているが、視力検査みたいな大きさだ。  
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2016年06月06日

「神武東遷(安本美典)」を読んで感じた東遷の理由

「神武東遷」は、ある意味日本書紀への挑戦とも言える内容で、古代史について記紀と呼ばれる古事記、日本書紀をそのまま信じるのではなく、空想的な部分を現実に置き換えて考えてみようということで、まず天皇の在位期間を一人100年ではなく、歴史上はっきりしている初期の天皇と同じように17年と仮定して計算している。

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もちろん、それでは日本の歴史が短くなってしまうのだが、おかまいなし。論理的推測からはじめる。

となると、神武天皇は3世紀初めにあたり、その5代前になる天照大神こそ、魏志倭人伝に登場する卑弥呼ということになる。

その結果、倭国とは九州になり、5代目の神武天皇の時に、九州を出て東へ進み、熊野から大和の国に入ったというようにすっきりする。

私も、たぶんそうだろうとは思うのだが、本書に触れられていない重要な謎がある。

「神武天皇」はなぜ、九州を捨て、東に向かったのだろうか。

地震あるいは津波で居住地や田畑に巨大な被害を受けたのではないだろうか。

3世紀頃の記録はかなり少ないのだが、1世紀には巨大津波の痕跡が西日本に残っているようだ。おそらくその次かその次の150年に一回程度の頻度で起きる巨大地震の結果、古代王国は九州を離れるしかなかったのではないだろうか。  
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2016年06月05日

俺たちの国芳、わたしたちの国貞

ザ・ミュージアムで本日まで開催中の「俺たちの国芳、わたしたちの国貞」展。ボストン美術館から大量に出品である。

まず、本当に大量なのだ。事前に作品をチェックし、見るものと流すものとあらかじめ作戦を立てておいた方がいい。

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幕末の二大巨匠ということだが、正当派の極致に達した感がある。江戸時代に登場した文化といえば、浮世絵と俳句ということだが、浮世絵は、この二人を頂点として一応の達成感がある。言いかえれば終焉感なのかもしれない。

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展覧会のタイトルに含まれる「俺」と「私」だが、作品の中に歴史観まで含ませて物語性をもとめた国芳に男性キャラを、また瞬時的な美や、市井の中に垣間見ることができる生の喜びを描く国貞に女性キャラをあてはめたのだろう。ややセクハラ感のあるタイトルだ。美術館の出資者のT急関係者の命名なのだろうか。

両者とも日本の開国を目の当たりにしたはずだが、ある意味、明治維新以降の薩長政権による江戸文化否定の歴史を知ることなく他界したのは幸いといえるだろう。  

2016年06月04日

「握詰」締切につき

詰将棋全国大会で発表される毎年恒例の「握詰」。今年の駒は、角、金3、銀、香、桂、歩3と王将は一枚の計11枚。バランスを欠く握り方だ。

いずれにしても上位3位に入れるわけないので、考えること自体、徒労だが、一応、毎年作っている。宝くじ以上に当選確率は低い。

今年の問題だが、まず、大駒が角1枚。これでは長い構想が無理そうに思える。飛車がない。金が3枚だが、終盤では金の威力は攻守ともに絶大だが、それだけに詰将棋に金を使うと、手がわかりやすくなってしまう。香もやっかいで、離して打って合駒を稼ぐ手も読む必要ある。

作り方としては、在庫作品の中で、使用駒の枚数が同じか近い物を発掘し、足したり引いたりする方法があって最大の問題は、同じならいいが、手直しをするというのは、そもそも完成品を未完成品に改造するようなことになる。また、そもそも近いものがないこともある。角と金3枚というのはなかなかない。

では、一から作るというのはいいのだが果たして期間内に作れるのかということがある。

それで、とりあえず参加することに意義があるという考えのもとに在庫作の改作をしたが、無筋なものができる。いかにも帳尻合わせ。

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次に、本格的に作ろうと考えると、飛車を手に入れようかと野望を考えることに。つまり角か香車で王手をして合駒強要ということ。部分的に考えると、角の効きにクロスして香で王手をして焦点に飛車合の図とか香の効きを利用して角で王手をして焦点の捨て合とか。

結局、間に合いそうもなく、いずれの方法でもない作を作り、投稿。そして、5月末の締切日が来る。

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私的には、「握詰」ではなく「握鮨詰」の方が好きだ、と思っていたら、某所で「おみや」としていただくこととなった。


さて、5月21日出題作の解答。

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飛車捨て一発という問題かな。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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上記の最初に作った不投稿作。長さはあるが、好手が乏しいのが欠点か。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2016年06月03日

乙島シャコ

倉敷のある料理店で、美味い食材を食べる。

一応、シャコ。シャコの全国的な食べ方は、寿司のネタにするか、皮ごとゆでて、それをエビのようにむきながら食べる方法。

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ところが、現在は倉敷市に含まれるが、話題の自動車工場がある水島地区と高梁川を隔てた乙島(おとしま)地区の海岸の砂地で漁獲される「乙島シャコ」という生物がいるのだが、通常のシャコの3倍ほど太っていて、そのまま油で揚げて食べるわけだ。

これが絶品なのだ。エビの唐揚げみたいにバリバリしてなく、全体に柔らか感があるのと身の味が甘い。二人で五尾と大量に食べることになったが、飽きることはない。ただ、季節物なので、個人的には生涯二度と食べることのない幻の食材になるかもしれない。そういうものこそ、10年後に再び食べると、感動で胸がいっぱいになるはずが、「もっとうまかったような記憶があるのだが」と困惑することが多い。

ところで、乙島周辺だが、源平合戦である意味有名な戦があった。水島の戦いというのだが、源平戦争の最終局面は、平家が負け続けるのだが、この水島の戦いでは、戦闘中に思わぬできごとが起きる。「皆既日食」だ。実は公家化していた平家の中には、中国から朝廷に伝わっていた天文学に精通していた博士がいた。このため、空が暗くなることを科学的に知っていた平家に対し、山出しの源氏は「たたり」と思い兵士の気力をそがれることになる。唯一平家が勝った戦として知られている。

その時流れた源氏側の兵士の生き血に含まれるDNAが砂浜のシャコのDNAを変化させることになり、現代に生きるわれわれは人間のDNAを含んだシャコを「うまい」と言いながら丸ごとかみ砕いている、という話はないから。  
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2016年06月02日

後楽園で「幻想庭園」へ

「後楽園」といっても水道橋にある野球場ではないし、その野球場のそばにある小石川後楽園でもない。岡山にある後楽園。金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並ぶ日本三名園の一つ。

数十年前に行ったことはあるが、実は岡山県にいるのに、直近の気持ちでは、あまり足を踏み入れる気がなかったが、もうすぐ県外に逃走するつもりになったので、一応行こうかと思っていたところ、「春の幻想庭園」といって夜間開放されているようなので市内電車で訪れる。

積極的に行こうと思わなかったのは、こういう大庭園だが、江戸時代に非民主的封建制度の中で人民から搾取した年貢をつぎ込んで殿様が、「よい月じゃのう」とか言いながら側室に酒を注がせながら人生を過ごしていたかと思うと、腹が立ってくるからなのだが、さらに日本三名園のうち金沢は前田百万石(実質は百二十万石)、水戸藩は徳川御三家ということで、岡山池田藩がそれに対抗するというのは、いかにも無理がある。

しかも幕府の目を恐れ、幕府や他の藩からの客人には秘密にしていたらしい。

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しかも、前述の小石川後楽園(これも水戸藩だが)の完成後に着工し、名称まで同じにしている。「後楽」ということばは、「先に苦しくても頑張れば、後に楽しみがやってくる」と誤って覚えられているようだが、実際は「天下の憂いに先んじて憂え、天下の楽しみに遅れて楽しむ」という中国の古典から命名された。東京都知事のためのコトバだ。

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といいながらも、かなりの人間が庭園を訪れている。また、熊本城が落城寸前という時期に不謹慎ながら、岡山城がライトアップされている。やや無理があるのは姫路城と異なり、岡山城は黒いのが特徴で、別名、烏城(うじょう)と呼ばれる。黒い建物をライトアップするのだから大変だ。

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しかし、当日は、満月だ。そうと知っていれば、大きなカメラを持っていけばよかったのだが、いつも鞄に入れているデジカメで頑張るしかない。

月と黒い城と池。やたらに池の鯉が騒いでいた。なにか・・

たぶん、夏になるとジカ熱上陸の大騒動となり、全国的に公園を訪れる人は一人もいなくなるだろうと予想。
  
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2016年06月01日

穂村弘氏の最新短歌

最近、二つの雑誌で穂村弘氏の短歌に出くわした。人気歌人というべきか。

一つは新潮社の月刊書評誌『波』。今月5月号連載33回目のお題は「逃げる」。

 二十一世紀に変わる瞬間につるりと手から逃げた石鹸(穂村弘)

その記念すべき瞬間に、人々は大したことをしていないはずだ。入浴中に石鹸を手から取り逃がすという、まったくつまらないことをしていた人もいるはずだ。

穂村氏は、最近は固形石鹸をやめ、液体石鹸になったそうだ。楽だからだそうだ。切りかえる時に最後の固形石鹸に感傷の一首はなかったのだろうか。22世紀には固形石鹸はないだろうというのが氏の未来予想。

実は、私は固形石鹸を使っている。体を洗うのにボディブラシを使っている関係で、ブラシには固形石鹸の方が似合う。


次に、Wedge誌2016年5月号。この雑誌、専門記事は正確とはいえないように感じることもあるのだが、短歌は関係ないだろう。今月のお題は「ICカード」。歌人も大変だ。

 入場もできないほどの残額にならないようにチャージする蟻(○○ミ來)

このチャージ額だが、なんとなく最初は小金額(2000円)で始めるのだが、5万円入れて使い始めると、気が大きくなる。入金も1万円単位になるものだ。自動チャージにした方がいい。

 賽銭の横に小さく予告状、もうすぐICOCA使えますよと(片山○○)

実話か空想か。想像を超えた未来の図か。先日、結婚式のスピーチを頼まれ、近い未来には紙幣やコインといった実体通貨は消滅するだろうと予言。そういえばお祝儀はネット銀行で振替といったことになるのだろうか。

 これまでの全財産をチャージしたSuicaが猿の手に奪われる(穂村弘)

あわてるだろうね。お願い、このバナナと取りかえてください。

ある意味、戦前の日本がこうだった、全財産をあずけた郵便貯金が政府発行の戦時国債になり、敗戦後、米国占領軍の前に、無価値になりそうになる。お願い、交換できるものは何もないのですが、返してください。
  
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2016年05月31日

汚れた赤を恋と呼ぶんだ(河野裕著)

「階段島」シリーズの三作目。一作目が「いなくなれ群青」、二作目が「その白さえ嘘だとしても」。書名としては二作目の続きのようなイメージだ。

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実は、読み始めてしばらくは、大いにとまどうことがあった。登場人物の名前は全二作と同じだが、そのキャラクターが異なる。ずいぶん人間的(変な表現だが)な人物が登場する。しかも時系列的に全二作よりも数年前に遡っているようにも感じる(自信はないが)。

全二作では「階段島」という社会から隔絶された空間で、「魔女」によって現実世界の人間が、嫌いな性格を抜き取ってしまい、その「嫌な性格の第二のわたし」達が集団生活をしているわけだ。だからこそ純粋性格の高校生たちの美しい物語が描かれる。

そして、ボケた頭にもやっと見えてくるのだが、第三作は、その現実社会の中で、自分の嫌な性格を魔女にどこかに持って行ってもらおうかどうかを悩む人たちや、失った性格の一部をもう一回取り戻そうと魔女を探す人たちの話のわけだ。

本来なら、こちらが表であちらが裏のはずが、転倒している。

だから、二作を読んだ人じゃないと、解読不能の書かもしれない。

そして、シリーズは、表と裏と今後別々に進んでいくのだろうか。よほど頭のいい人じゃないと振り切られるかもしれない。

まだまだ、シリーズの結末は先の方だろうし、現段階で評価をすることは控える。
  
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2016年05月30日

逃げたらどうなっただろう

G7伊勢志摩サミットが終わり、街には安らぎが戻った感じだが、先週の始めに東京駅八重洲口から中央郵便局(KITTEビル)方面に行こうと、幅20メートルの横断歩道で信号待ちしていると、郵便局側に女性警官が10人ほど集まってきた。ちょうど9時の交代時間帯だったのだろうか。夜勤は男性がして、女性は朝からなのかな、とか考えながら、女性警官の先頭はモデルボクサーのような長身で筋肉質の遠目では美形に見えた。

となると、大きめのカバンを持っていたのだが、その中からデジカメを取りだそうとカバンに手を入れながら横断歩道の向こう側をみると、私の一件不審な行動をさっそく察知したらしく、すでに右手は腰の皮ケースにあてがわれているではないか。

お許しくだされ〜って感じだ。あわてて行為中断し、カバンを閉じる。

しかし、20メートルの距離で、水平撃ちして命中するのだろうか。女性警官乱射事件になってしまうのではないだろうか。

さらに、仮に爆弾持っていたら、そんなの銃撃していいのだろうか。

後で思ったのだが、慌てふためいて走って逃げたらどうなったのだろう。近くの私服警官に暴行を受けるのだろうか。私服である場合でも、抵抗すると公務執行妨害になるのだろうか。もっとも私服警官ってどうみても刑事だよね。  
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2016年05月29日

植田正治写真美術館

米子の南にあたる伯耆町にある「植田正治写真美術館」へ。地元出身の写真家を記念して美術館になっている。建物そのものがアートという趣向である。

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まず、地元のループバスもあるものの、目印の少ない道を運転すると、「カーナビがなければ来られない、あるいは途中で断念ということになるだろう」と確信する。カーナビすら信用できないほど曲がりくねった道を走る。

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そして、思っていた規模の5倍もの大きな美術館が登場する。個人の美術館としては破格の大きさだ。バルセロナのピカソ美術館より大きいかもだ。

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今回は、植田正治氏が70歳代(1980年代)になした作品を展示している。どうも60歳代に次々に実生活で不幸が続き、意気消沈していた彼を、まわりの人たちが支えて復活させた時代の作品だそうだ。(わたしの場合は意気消沈したら周囲の人たちは大喜びなのだろう。)

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そして、コンクリートの建物と雄大な農地と巨大な火山である大山(だいせん)。色々な角度で撮影を楽しめる。

ただし、あくまでも大山から噴煙が見えないあいだだけだ。大山は、一万年に一回ずつ巨大爆発を起こしていて、前回の爆発から一万年が経過している。日本には、爆発したらその規模や被害が想像できない火山というのがあり、その一つだ。火山灰は東日本まで届くだろう。  

2016年05月28日

鳥取じゃなく飛取で

5月14日出題作の解答。

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動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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鳥取シリーズにこだわっているのだが、将棋ネタにつながらないので、苦し紛れに鳥取ではなく鳥の親戚の[「飛取」にしてみた。「ひっとり」と読めばいい。おまけに名産の二十世紀梨に由来し、「持駒なし」。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。  
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2016年05月27日

「のどぐろ」一山

のどぐろは日本海を代表する高級魚で、なかなかメジャー優勝できないテニスプレーヤーが推奨したこともあり人気魚である(彼が推奨している衣料品会社の製品の方は高級品ではないもののイマイチだが)。

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そして大漁港の境港にある「境港おさかなセンター」に行くと、30センチ近い成魚だと3000円前後なのだが、その半分ほどの小さいものは、一夜干しで一山1000円程度で、いわば叩き売りといった感じだ。

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それなら、捕まえないで大きくしてから漁獲すればいいような気がするが、漁法的な問題があるのだろうか。あるいはもっと深い経済的合理性があるのだろうか。

といっても目の前にある一山4匹の方が、一本物よりも消費者的には合理性があるように思って、買ってしまう。干してあるとはいえ、生ものなので、以後二日間のおかずが同一メニューになる。

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そしてフライパンに「こげつかないシート」を広げて焼き始めると、脂が果てしなく溢れてくる。思うに、のどぐろの特徴は、味と匂いと両面がある。味を重視して匂いを抑えるように、十分に火を通してみた。

大きいのどぐろと変わらないと思う。食べる前に喉の中を確認したところ、やはり黒っぽかったのでニセモノではないだろう。  
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2016年05月26日

にぎわう『とっとり花回廊』

鳥取ツアーも後半だが、最も賑わっていたのが『とっとり花回廊』だった。地元の人と、中国、韓国からの観光客。

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「花を愛する」という行為は文化の高級化度合いを示すらしいが、実際には数値化が難しいのだが、確かにそうだろう。今、日本は水族館ブームだが、鳥取県民(交通警官は除く)は高級だ。

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中国や韓国には、こういったものが少ないのだろうか。となると、国家を含めた行政のレベルよりも人々の民度の方が高いことになる(というかそうなのだけど)。

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この回廊ということばだが、イメージ的に使われているのではなく、本当に回廊がある。敷地の中央に建物があって、そこから直角に四方に屋根付きの回廊があって、それぞれに建物がある。そしてその四つの建物が回廊でつながっている。上空から見ると、クルマのハンドル状に見えるわけだ。

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もちろん、ほとんどの花は、地上に「花畑」という形状に広がっていて、なんらかの温度コントロールが必要な植物が建物の中にある。

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そして、敷地の奥の方では、背景を大山(だいせん)とした、ポピー畑が美しい。カイバル峠を間近にするアフガニスタンのケシ畑を連想させる(行ったことはないが)。

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花の栽培でもしようかな、という考えが大脳のどこかから発生し、通常は、そういう思いつきは瞬時に消え失せるのだが、まだ脳内から駆除されていない感じだ・・  

2016年05月25日

皆生温泉のお風呂屋さん

皆生(かいけ)温泉といえば、『蟹』と『色街』で有名という位しか知識はなかったのだが、米子と境港の間にあるではないか、と地図を見て発見。夏の昼間に行くとなると『蟹』も『色』も堪能できないので、日帰り温泉に立ち寄るという方針で調べ始めると、意外なことに、湯質について、あまり好意的な表現が少ない。

どうも「海水の化石」とかひどい表現もあるし、塩分で体がべとべとになるようだし、源泉かけ流しではないところは、消毒のにおいがあるとか・・

なんとなくネット上は作為的なものを感じないでもない。

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といっても、もともと計画外なのだから、深く考えなくてもいいわけで、海は見えないものの格安のスーパー銭湯「OU(おーゆ)ランド」へ行ってみる。

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温泉内では撮影しないことにしているので、パンフ写真を紹介だが、大規模施設なので、清掃はしっかりしているので、大浴場(おー風呂)も露天風呂も問題はどこにもない。

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湯質だが、べとべとなどしないし、無色だ。東京都内の大型施設の湯の方が塩辛いし、茶色だ。もちろん、温泉毎に湯質は異なるので、好き好きについては単なる個人的問題だし、比較するほど温泉めぐりをしているわけではない。ついでにチャポン派だ。

パンフを読むと、「創業120年の温泉供給会社」となっている。温泉の井戸元をやっていたのだろうか。近隣の温泉旅館などに供給していたのだろう。そして、近年になって、自分でも格安施設を始めたということなのだろう。つまり、「産地直売」方式。こういう産業にまで「サプライチェーンマネジメント」が浸透しているということなのだろう。  
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2016年05月24日

妖怪都市、境港へ

米子から日本海に向かうと突き当りが境港(さかいみなと)。遠洋漁業の町が妖怪都市に変わったのは、この町の出身の水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」のおかげだ。具体的には水木氏の実家が海運業者であり、ここを仕事の拠点にしていたからだ。水木しげるロードからほんの3分歩けば、日本有数の大漁港である。

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まず、足を向けたのが「妖怪神社」。妖怪パワーをいただける場所だ。1億円寄贈すると本物の妖怪の仲間に入れてもらえる。その場合、妖怪相互銀行の発行する1億円札が必要なので事前に用意しておく必要がある。近くに鳥取銀行の妖怪ATMもある。

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そして、テレビで知っていた鬼太郎が歩いていた。究極のご当地キャラというべきか。こどもサイズかと思っていたらジャイアントだった。ゲタなど飛ばさなくても格闘技が強そうだ。少女と一緒に被写体となっているが、この少女の素顔は、まさに猫娘と同じ顔だ。

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その他にも後姿がねずみ男と同じ服装の女性も歩いていたし、観光客の1割ぐらいは妖怪世界から実世界に送り込まれたスパイだ。妖怪神社でお賽銭を払わない人や観光地で財布を使わない人間には空からカラスが落し物を見舞うことになっている。

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水木しげる記念館は水木しげるロードのほぼ一番先にあり、相当立派である。彼の一生を俯瞰できるようになっていて、基本的に楽天的な人だったのだなあ、と感心する。「水木」は本名ではなく住んでいたアパート「水木荘」から無断借用したもので、「ゲゲゲ」の方はこどもの時の「あだ名」だそうだ。自分の名前である「しげる」がきちんと発音できずに「げげげ」と他人に聞こえたようで、いわゆるパワハラに近い。

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一番感心したのが、妖怪のキャラ作り。戦争で片手を失ったのは既知のとおりだが、それでも有名になり始めたころから、片手でバッグを転がし世界各地に妖怪探しの旅に出ている。その回数、数十回。単に旅行に行っても簡単に妖怪に会えるわけでもないし、そもそも文献で調べるなら密林や荒野を歩く必要はないし、風景画を描くわけでもなく、そこが常人と違うところなのだろう。

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近くに山陰線発祥の地の記念碑があるようだが、正確な場所が検索できなかったのでパス。発祥の地と言っても山陰線敷設のための鉄道資材を陸揚げするために境港が選ばれたということだそうだ。軍事用語では橋頭堡だ。ノルマンジー上陸作戦など。  
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2016年05月23日

絶景のはずの米子城が・・

鳥取シリーズは西部に移り、米子市周辺へ。


まず、米子城。鳥取県には、鳥取城と支城としての米子城がある。鳥取城は秀吉による飢え死に作戦にはまり日本史上最悪の落城となったことが有名になり過ぎているが、米子城についても、あまりいいことはない。

何しろ、金欠に泣き続けた城のわけだ。なにしろ天守閣を築き始めたのは吉川広家だが、完成前に関ケ原の合戦になる。実は広家は裏工作で大活躍して毛利家の存続には功績があるが、色々と板挟みになり、岩国城主ということに落ち着く。徳川にも毛利にも恨まれる。

ということで、米子城は城主を失い、豊臣家臣ながら東軍に寝返った中村氏が入城するが、これまたお家騒動とか色々あり、嫡男を得る前に病死し、お取りつぶしとなる。

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その後、加藤家を経て池田家が鳥取城主となり支城という扱いとなったのだが、実は米子城の方が大きいわけだ。しかも眺望は極めて美しい。そして明治維新となり、再び試練が訪れ、米子城はある家臣に数千円で払い下げられるも、維持困難となり、叩き売りとなる。叩き売り直前の古い写真が残っているが、結局、廃材扱いとして風呂屋の燃料となった。

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当時の城の残存物で唯一の物は、「はしご」。なぜ、はしごだけが残ったのかは不明だ。たきぎにするには、はしごの方が簡単な気がするが、おそらく、簡単にとりはずしして残せるものが一本のはしごだけだったのだろう。

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という財政的な不幸がつきまとう城だが、城の入口に到着したのは、夕方である。城まで車で行けるかと思ったが、地上から見上げた山の上に石垣が見えるが、どうも歩いて登るらしく、断念。翌朝のお仕事とする。

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一夜明け、最初に城攻めから始めるが、やはり駐車場は平地にあり、山道を歩く。たぶん、鳥取城のように「熊・猪・蜂」の三点セットだろう。散歩の人達から離れないように警戒しながら登るが、10年後には無理かもしれない。

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そして石垣を登り切ると眺望が開け、四方が望める。海と湖、山と人間の作った街。境港もかすんで見える。

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しかし、あまり絶景ではないわけだ。かなり黄色く霞んでいるが、これは鳥取砂丘のせいじゃない。前日の鳥取東部でもそうだが、空が黄色いのは、中国大陸からのプレゼントである「黄砂」の影響。気管支炎には悪影響だ。眼も痛い。

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そして、どうも米子城に天守閣を復元しようという計画があることを確認する。

前述の古写真が決め手になったのだろう。権威付けにはリアリティが必要で、架空の城では付加価値がない。たった一枚の写真で、その観光価値が高くなるのだ。しかし、財政的には不幸の連続の城なので、うまくいくことを願いたい。建設途中で、建設反対派の市長が当選して工事の長期塩漬けになったりして・・

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山を下り、境港に向かう。
  
Posted by ota416 at 06:12Comments(0)TrackBack(0)The 城

2016年05月22日

白兎神社(白兎海岸)

鳥取市街地から海岸沿いの道を米子方面にわずかに西に向かうと、白兎海岸がある。大国主命が、皮がはがれた白兎に親切にしたことで有名な場所だ。古事記に「因幡の白ウサギ」として、その逸話が記されている。

大国主命は、出雲の国の王様のこどもだったのだが、他の兄弟と競争してこの地に住む八上姫と結婚しようとやってきたわけだ。他の兄弟はウサギに対して海水浴をしてから甲羅干しすればいいと言ったのだが、もちろんそれでも治るのだろうが、痛い。逆に水で洗って蒲の葉の上に寝転べば治ると教える。

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実際には、ウサギは八上姫が放ったスパイだったそうで、大国主命が結婚相手として合格し、この土地は出雲勢力の配下となった。クレオパトラとシーザーの関係によく似ている。

来る前は出雲(島根)の国の話かと思っていたのだが、出雲からはかなり遠い。出雲勢力は大和勢力と大戦争の結果、滅びたのだが。やはり戦国時代のように各地の豪族の奪い合いとかあったのだろう。

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位置的に言うと、白兎海岸は鳥取市のそばであり、出雲勢力はここから兵庫県北部まで進出してもおかしくないが、そこはもうすぐ京都である。京都と奈良は同一回廊の中にあるともいえるので、大国主命の影響力が強くなったあたりで大戦争があったのかもしれない。

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砂浜は広いが、白兎がいない代わりに黒いウェットスーツの人間がたくさん海の中にいる。

これより鳥取県の西部に移動する。
  
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2016年05月21日

鳥取出身を隠した棋士

鳥取県シリースの中盤なので、鳥取出身の棋士のことでも書こうかと調べてみると、意外なことがわかった。

鳥取で生まれたのに、宮城県出身と偽る棋士がいた。

N原誠氏。そう、元名人。鳥取県で出生後、1カ月で引越し。といっても鳥取出身のような気がする。

鹿野町で生まれたそうで、名誉町民になっている。名誉を傷つけるような行為が発覚したあとで名誉町民認定とは、笑いそうになる。

なお、町内には、武士の鑑というべき山中鹿介の墓がある。


一方、一日も住んだことがないのに鳥取県民をアピールする棋士が山口恵梨子女流だ。

先祖が鳥取生まれだが、本人は大阪生まれの東京育ち。

先日は、ご先祖の住んでいた三朝町の将棋イベントに招待されているようだ。タイトル一つでも手に入れれば、名誉町民間違いないだろう。



さて、5月7日出題作の解答。

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動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ正誤判断。
  
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