2018年07月18日

溜池の話

土砂崩れ、堤防決壊と西日本では水害が続いているが、最近になって囁かれているのが、溜池の決壊のおそれ。特に瀬戸内各県では江戸時代に築かれたものが多く、想像すれば大災害が起こることが予測されるだろう。ダムの決壊みたいなものだが、基本的に農業用の池なので、一気に水門開放で大放水というような緊急対応は設計されていない。しかも溜池の所有権というのも様々な形態があって、その管理補修は誰が行うのかというのが大問題。しかも、溜池というのは夏の水不足に備えるのが主目的であるので、6月から7月というのは、満タンにしてあるわけだ。つまり逆にその時期の大雨というのがもっとも危ないわけだ。

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ところで、おおた家の実家(今は無人で、時々掃除に行ったり、不動産屋と打ち合わせている)は、瀬戸内各県の中の一つで、山でもなく平地でもなくといった場所にある。場所を書くとまずそうなので、画像だけだが、その実家の横には溜池(溜池1)がある。

そして問題は、それよりもさらに高い場所に大規模な溜池2がある。江戸時代から昭和の初めまでは地主だったようで、水利権を持っていて、このかなり大きな溜池2の堤防(土地の種目は「堤」)の一部に十年ほど前まで所有権があった。

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しかし、これはとんでもない問題で、堤防が切れると大洪水になり大被害が出るのだが、その場合、誰の責任になるのかよくわからない。堤防の一部を持っていたからといってその責任を取れといわれても困るし、堤防という性質上、責任放棄のため、ブルで更地にするわけにはいかない。つまりその小さな二足零文の土地を市に寄付しようとしていたのだが、中々引き受けてもらえない事態が続いていたのだが、先代がやっとのことで、市に押し付けることができた。

引き受けてもらったことに関係があるかどうかはわからないが、そのあと上流の大きな溜池2の方の大工事が始まった。水を抜いて底ざらえをして、堤防をコンクリートで作り直すわけだ。工期は約1年。

そうなるとその水を使って米作をしていた方々や、ハウスで葡萄を作っていた方、もっと下の方で野菜畑をやっていた人たちは全員1年間の休業となり、補償金生活となった。そして、新たな問題が1年後に起きたわけだ。

大部分の農家が、農業にお別れしたわけだ。米価は下がり、葡萄棚は腰が曲がって届かなくなるし、休業中に働いていた会社は人出不足で正社員にするし・・

そうなると、農業用水の使用量が激減してしまったわけだ。つまり、・・・
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)市民A

2018年07月17日

ワールドカップ終わって

ワールドカップが終り、様々な「総括」がなされているが、かなり角度を変えた意見を書いてみる。

1. J監督のこと
まったく不思議なのは、ベスト16で敗退が決まった直後から、次期監督問題の報道が始まり、西野、クリンスマン、ベンゲル、森安と次々に名前が出てくるが、少なくともサッカーの祭典が開催中、しかもトーナメントが煮詰まっていくのに、世界のことはともかく自国の監督の話ばかりしている国のことを監督候補たちは快く思っているだろうか。サッカー愛に欠けていると思うのではないだろうか。しかも前監督は本番直前に理不尽な理由でクビにしているわけだ。しかも、報酬は他国よりもかなり少ない(森安氏はU-23の監督と兼務になるのだが、両方の監督分の報酬をもらえるのだろうか。ケチられるような気がする。)

ナショナルチームの監督は、発掘、育成、実戦という中でも、育成というところは所属チームで行うのだから、早い話が、どの選手を選んで、どうやって試合に勝つかということになる。また、生意気な選手が多いと、監督がW杯に出場していないと見くびるようなことを言う(解説者風発言)不届き選手がでてくる。

お勧めは、世界初のAI監督ではないだろうか。

2. タイ国洞窟チーム招待の件
タイで洞窟から脱出した少年サッカーチームをW杯決勝に招待したものの、病院治療中という理由で実現しなかったということになっている。

ところがコーチ1名と選手3人にはタイ国の戸籍がないそうだ。ラオス系だかららしい。といってもラオスの国籍があるわけではない。つまり無国籍人間。したがってパスポートを作ることはできない。唯一の方法は決勝をタイで開くことだ。

3. イングランドPK戦勝利
準々決勝のイングランド×コロンビア戦でイングランドのゴールキーパーがPK戦で活躍し2本止めたのだが、相手のキッカーの蹴るだろう方向を、ベンチからメモを書いて、ペットボトルに貼り付けてキーパーに連絡したということ。ビデオ画像で確認する。

まず、PK戦となることが決まったあと、イングランドGKピックフォード(PICKFORD)はスポーツドリンクのボトルを直接手でつかんで飲んでいる。

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ところが、PK戦の前に円陣ができた時にベンチから届けられたもの(タオルとペットボトルとカンニングペーパー)の受け取りが行われている。

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そして、タオルとペットボトルとは、これからは一体化されてしまう。

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その後、GKはタオルで何かを隠しながらドリンクを飲み始める。

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実際には5人中、4人が蹴る方向を当てている。3人目の選手は途中出場だったためか、まったく対応できなかった。試合の途中で選手名と背番号と蹴る方向の調査が行われたのだろう。だから、一人ずつ背番号と方向とを確認しているように見える。

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そして試合終了。歓喜の輪にGKが加わるときに証拠物件とタオルとはグランド内に置き去りになってしまった。

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Posted by ota416 at 00:00Comments(0)スポーツ

2018年07月16日

ザ・ディープ(1977年 映画)

海底でサメと戦ったり、水中銃を撃ったり、エアホースを切ったり、弾薬やダイナマイトが爆発したりする映画は、観ていて息苦しくなるのだが、案外多い。『ザ・ディープ』もそうだ。

新婚旅行でバミューダ諸島に行ったある夫妻が、ダイビング中に、スペイン銀貨と黄色の液体の入った大量のアンプル瓶を見つけた。

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どうも沈没船があって、軍艦なので爆発物を大量に持ったまま沈んだそうだ。危険なので誰も近づかないのだが、そこには「秘密1」があった。アンプルの中身は軍用のモルヒネだった。モルヒネは傷み止めに使われ、現代日本では末期がん患者のように痛みと戦う時に使われる。戦争でも同じように重体の負傷兵に与えられるのだろう。

ところでモルヒネだが、けしから生成されるアヘンからさらに精製されモルヒネとなる。さらに精製するとヘロインになる。つまりモルヒネ単独でも麻薬なのだがヘロインになるともっと効果が大きくなる。

ということで、モルヒネを狙う悪人たちが動き出すわけだ。

一方、スペインの銀貨は、ここにスペイン船が沈んだことの証拠なのだが、どうも宝石船だったようだ。しかし、なんらかの理由で、船の積荷や船の正体は記録があいまいになっている。

ということで、同じ場所に、モルヒネ船と宝石船があって、それぞれ興味の対象にする人たちが異なるわけだ。その結果、複雑な関係図ができあがる。

結果は、よくあるとおり、モルヒネを狙った男たちはダイナマイトで木っ端みじんとなるわけだ。肌の色の黒い犯罪者は殺してもいいというのは米国の伝統だ。

準主役のロバート・ショウはジョーズにも出演している。よほど泳ぎが上手いのだろうか。本作公開翌年に運転中に急に発作が起きて51歳で亡くなっている。

ところで、英米人は宝探しという子供の妄想ゲームみたいなのが好きなのだよね。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)映画・演劇・Video

2018年07月15日

ジム・ダイン展(富士ゼロックスR&D ギャラリー)

横浜にある富士ゼロックスR&Dセンターの中にギャラリーがある。

本展の話の前に、今や富士ゼロックス社は大問題を抱えている。二つの親会社である富士フィルムとゼロックス社が大喧嘩をはじめたからだ。富士フィルムがゼロックスと合併しようとしたところ、その株の評価について揉め始めたわけだ。これが、買収価格の問題なのか、ジャパンバッシングが目的なのか今のところわかっていないが、一番困っているのは富士ゼロックスの社員だろうか。一階のギャラリーでポップ・アートの旗手の一人であるジム・ダインの版画を観たりする気にはならないだろう。

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ジム・ダインはウォホールなどと同様にポップ・アートで活躍したのだが、版画はいたって普通のリアリズムである。実家が金物店だったそうで、主にハサミ類を版画にした。本展は富士ゼロックスが収集してきた主に版画のコレクションからの展示である。

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ギャラリーは道路に面してガラス張りの明るい室内にあるが、展示方法について意見がある。オリジナルの版画を傷めないように、透明なアクリル板で保護して公開しているのだが、窓からの光がアクリルの表面に反射して、かなり見にくいわけだ。室内に衝立を立てて、オリジナルは外光が当たらない側に展示し、外光が当たる側には、オリジナル作品から紙焼きの精巧なコピーを作って、そちらはカバーなしで展示するようにしたらどうだろうか。何しろ、ゼロックスとフジフィルムが親会社なのだから、複製の作成では最高技術を持っていると思われるからだ。
  

2018年07月14日

スマホ詰パラ解答数再集計

弊ブログ6月30日号『スマホ詰パラ、全問クリアかな?』に、全問解いたはずなのに、記録ページでは10,879題中、9,369題を解いた(つまり、1,510題は解けていない)ということになってモヤモヤしていると書いたのだが、後にスマホ詰パラのアプリではなくWEB版の方に「解答数再集計要請」機能を見つけ、依頼をした結果、数日内に解答数を追加していただいた。


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7月13日現在10,954題中、11,165題解いたことになっているが、問題数より解答数が多いのは、解答後、何らかの原因(不完全、同一作など)で没問になった作があることを意味している。引き算すると211題がつぶれている。さらに、現在の発表番号が11,441番ということは、0番から始まるため11,442題が発表され、488問が没問になったことがわかる。没問率は4.26%となる。

ということで、やっとモヤモヤ感を一掃することができた。


さて、6月30日出題作の解答。

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本来は9手詰だったものを引き延ばしてみた。二つの詰将棋が合体したものだった。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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大駒図式、究極の6枚版。

最後のコーナーキックで、一発で仕留めようとして大失敗したキッカーの伝説を思い出した方がいい。一手詰ではない。すべての駒の位置が変わります。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)しょうぎ

2018年07月13日

美に生きる(林武著)

昭和40年に洋画家である林武画伯(1896-1975)が自身の半生を綴った新書である。林武氏の画風は、いわゆる厚塗り派で、原色に近い赤や黄を多用して、バラや富士や婦人を描いている。ルオーは物体の外側に藍色の縁書きをほどこすのだが、全体に宗教的に暗いが、反対に林画伯は明るい色彩で描き、物体の実在感が非常に強く感じられる。

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一冊の前半は苦労して画家となるまでが書かれ、後半は画家として自分の画風が確立していく過程が書かれるのだが、この前半の部分は、林武自身のことだけではなく、父親のことが多く書かれている。国学者であって偏った国粋主義者だった父親を書くことで、明治後半から昭和前半の日本の黒歴史を垣間見ることができる。後半より、数奇な林一家の家族史が書かれる前半の方がおもしろい。

本書に書かれていないが、その実力からいえば、個人美術館が建ってもおかしくないほどの存在なのだが、存在しない。それ以上に、全国の美術館にも、彼の絵画はきわめて少ないらしい(愛知県のいくつかの美術館に偏在している)。画家は絵を描いて売って生活するのが通常だが、良い絵を売らないで手元に置いておこうという誘惑があるそうだ。さらに多作家で高額ともなると売り切れない場合もある。個人美術館(例えば東山魁夷の専門美術館は何か所かにあるが、画家の没後に親族が保管の問題や相続税の問題に困って、地元と協議して寄贈したり、貸与したりして専用美術館にすることが多い。林武は本書に書かれるように、貧乏だったので、ほとんど手元に残さなかったのではないだろうか。また新宿が故郷なので、地価から言って美術館では不経済ということかもしれない。


で、本書に沿って書くと、彼の父親は狂熱的な国家主義者で国文学者だった。國學院大學の創立にもかかわっていた。その祖父は水戸藩の国学者で名前も林国雄と勇ましい。その息子も幕末の千葉道場で剣を磨いた。そして父は明治維新に取り残され、英国研修を拒否したため、地方の神官の職を与えられ、後に国語教師となる。

しかし、社会の洋風化に抵抗を続け、家族の中で親子喧嘩が絶えない状況になり、家族はバラバラになっていくわけだ。

その中で五人兄弟の5番目の武は、とりあえず小学校に行っていたが、絵の上手な児童が二人いた。一人は林武でもう一人は後の東郷青児だった。小学教師が、「将来、絵を描く職業を目指しなさい」と言ったことが、少なからず彼の人生に影響を与えたことになる。

その後、一家困窮で家族バラバラの中、武少年は新しい家業の牛乳売りを手伝うが体力が持たない。文士になろうと早稲田実業に入るが中退(早稲田には退学一流、留年二流、卒業三流という伝統がある)。ついにペンキ絵の出張販売という怪しい仕事を始める。怪しい画家がペンキのように描いた絵を北海道各地で売りさばいていた。自らは偽画家として即売会場でそれらしい扮装でキャンバスに向かっていたわけだ。

そして、偽画家でも絵筆を動かさないといけないわけで、そうなると、小学生の頃からの腕前を発揮してしまうわけだ。偽画家がペンキ絵を描いたら本格的な絵画になったということだ。

そして、ついにフランスに渡って修行しようということになるのだが、フランスには既に何もない状態だった。「すべての色彩は光の中にある」という思想から嵐のように吹き荒れた印象派は去り、既に何もない時代だった。野獣派とかフォービズムなど数多くの手法が現れる。どの流儀で行くか。当時の人気はセザンヌだったようだ。どちらかというと構図至上主義。空間の美学ともいうべきか。彼もかなりセザンヌを研究し、構図にこだわっている。さらにルドンの迫力というか、バラや富士山を描くとき、どうしても背景に空間が必要なのだが、きわめて余白を小さく描くのが林流だろうか。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)書評

2018年07月12日

るろうに剣心(2012年 映画)

第三作まで進んだシリーズの第一作である。時は明治11年。人斬り抜刀斎が刀を置いてから10年経つ。世間には新時代に生きるすべを失った元士族があふれ、不穏な情勢が続いていた。一方、急激に資本主義が進み、不正行為で金を儲け、その金で政府転覆を狙う者があらわれた。

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国産の高純度アヘンの密売、密輸出が行われようとする。

ご存知の通り数ある犯罪のうち最も殺人率が高いのは麻薬取引である。映画の中でも警察官がどんどん斬られて死んでいく。そして見るに見かねた抜刀斎改め緋村剣心が動き出す。

もっとも幕末にあまりにも多くの人間を殺した呵責から明治になってからは不殺の誓いを立てていたわけで、色々と不都合が起きる。どうしても刀でバッサリやった方がよさそうな感じだ。

全三作を、二→三→一の順で見るという不手際があったのだが、三作を通して、この不殺の誓いがテーマになっている。思わずバサッとやりたくなるが我慢するという構造だ。

これって、日本国憲法と同じではないかと思うようになった。

武力放棄したが、なにかと再武装したくてしょうがない、ということかな。

ところで、本映画の登場人物だが、概念的には黒と白に分かれる。敵と味方。ところが、そうはいえない人物が女医の高仁恵。脇役であってもそういうあいまいな人物が登場するのがいい映画の条件だろうか。敵か味方か?
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)映画・演劇・Video

2018年07月11日

目の錯覚風の病院

みなとみらい地区を散歩していると、本来は職住近接型の空間を意図していたことがわかる。しかし、開発から20年以上経っても、まだ空間が多い。実際には、日産や富士ゼロックスのような企業もあり、高層マンションも建っているが、マンションの住民は都内の会社に通勤し、企業のオフィスに通勤する人は都内や川崎あたりから通勤する。勤務先や住居というのは、急には変えられないものだ。

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そして、地区内を歩いてみると、奇妙な建物が目についた。なんとなく建物の一角が倒れかけているように見える。地震発生確率が高い場所で、かつ関東大震災では都内以上に破壊された場所なのだが、大丈夫だろうか。

建物は、『けいゆう病院』となっている。昔の警察病院だ。20世紀の前半は、国内にも暴力が蔓延していて、警察官の負傷が多かった。警察に逮捕される時や逮捕された後に負傷する人間も多かった。そういうことに備えるために横浜山下町(中華街の近く)に1933年に病院が建った。

その後、1995年にみなとみらい地区に移転し、名称もひらがなになり、警察関係者ご用達に留まらず、地域中核病院になった。

20年以上経過し、現在有名なのが、無痛分娩らしい。そして精神科が充実しているそうだ。

で、例の倒れかけて見えるデザインだが、設計は「伊藤喜三郎建築研究所」だそうだ。主に病院の設計を手掛けていて、100ヶ所以上設計しているようだ。アメフト監督が急病によって逃げ込んだ日大病院もその一つである。実績の画像群を調べたが、傾いたような外見の建築物は一つもなかった。ここは実験作だったのだろう。

そして、『けいゆう病院』のコンセプトは、ホスピタルリゾートということらしい。ベイサイドリゾートホテルのような環境を提供し、病院を気分転換装置と位置付けているとのこと。

心労で入院したアメフト監督もこちらの病院の方がよかったかもしれないが、「警察」というコトバを恐れたのかもしれない。

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ところで、この散歩の5日後に浅草で将棋大会があったのだが、『台東館』という変わったデザインの建物で、柱のない広い空間が開催場所だったのだが、その建物が同じく「伊藤喜三郎建築研究所」の設計だったことがわかった。大スパントラス無柱構造ということらしい。新設にしては床材がボロイと思ったのだが、1969年に竣工した建物を2015年にリニューアルしたそうだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)おさんぽ

2018年07月10日

倉敷市真備町

2年前まで倉敷市に3年間いたので、真備町を一瞬にして襲った大災害のことについて思うところは多い。

とはいっても、まとめようとしても、地理的問題、防災的問題、歴史的問題、その他など切り口が多いので少し長くなるかもしれない。

まず、地理的問題だが、倉敷市は岡山県の西部にある。中央にあるのが岡山市。県内に大きな河川が三本ある。東側から吉井川、旭川、そして倉敷市の西部に高梁(たかはし)川。いずれも中国山地から瀬戸内海に流れ込む。吉井川はウラン鉱山で有名な人形峠を起点とし、旭川は大山に近い蒜山高原を起点とする。この二つの川の怖さは石狩川のように下流にいくと蛇行を重ねているので増水の時にカーブの外側の堤防が切れ、水田を水没させることが多かった。

一方、高梁川だが、この川に沿って倉敷から鳥取県の米子まで直線的な大渓谷がある。県境の分水嶺から南側と北側に川があり、こちら側が高梁川水系である。ということでこの大渓谷の東側に沿って、国道があり、またJR伯備線が走る。運転していると両手でハンドルを保持していないと怖いような道なので風景が楽しめないが、伯備線で車窓から眺めると豪快な大渓谷の谷底に川が流れているのを確認できる。中国地方は日本でもかなり古い地質で、2億年以上前にできたとされる。ゆっくりと隆起を続けたため少しずつ山肌が削られて深い谷になったとされる。

この過程で花崗岩が生成され、磁鉄鉱が生成され、後に砂鉄からの製鉄が始まり、これが製鉄用の炭の原料として川筋の森林の破壊を起こした(吉井川の場合)とも言われる。高梁川は、川の直進性による水流の激しさが危険をもたらしている。

そして、南北に流れる高梁川に流れ込み洪水を起こしたのが西側の山地から流れてくる小田川だが、この川のかなり北側にも同じく西側から流れ込む川があって成羽川という。これも直線的な川で、途中の成羽町には安藤忠雄設計の美術館兼博物館があり、日本で一番古いシダの化石が展示されている。日本が中国大陸とつながっていた証拠品である。

そして、高梁川の欠点であるが河口近くの倉敷のところで蛇行するのである。そして水島・玉島地区で瀬戸内海に流れ込む。小田川は倉敷市街地に入る前の蛇行の北側に接続されているので、本流の流速に負けて、水が溜まったというか逆流したというか、オーバーフローした。

こういう計算は水力学・流体力学の世界だが、実は難しい。ベルヌーイの定理という美しい公式を変形させると多くの公式が生まれるのだが、長く続いた造船不況の結果、大学での研究者も壊滅的に少ない。といって、この地区には5メートルの洪水が起こるという予測もあったそうで、学者の計算がほぼ正しかったことがわかっている。となると、住民の避難訓練、あるいは避難場所の確保が周知されていたのだろうか。テレビ画像で見る限り三階以上の建物は、水で孤立した真備記念病院しかないように思える。井原鉄道のプラットフォームに逃げたり、横断歩道橋に上がった人もいたそうだ。

私が倉敷にいた時に、勤務先だけでなく多くの会社の集団避難訓練があったが、驚くことにほとんど参加者がいないわけだ。県民性みたいなものだ。


地形に戻ると、高梁川の東側には鉄道も国道もあるのだが、西側には南北に対する移動手段は限られている。基本的には、各地区ごとに高梁川に橋があって、そこを渡って東側に移動しないと孤島状態になる。つまり、今回の大惨事が報道されるまでに時間がかかったのは、何が起きたのか知ることができなかったからだ。陸自がやっとの思いで、到達したが、どこを通ってきたのだろうか。橋が渡れないと行くことができない場所で、たまたま、橋を渡って西岸にいったこともあるが、何か大きな不安を感じる。


では、なぜ人々は危険な場所に住むのだろうかということだが、元から住んでいる人は、あえて引越しする気にならないということだろうか。この高梁川西岸に住む人たちは1000年以上前から先祖が住んでいたのではないだろうか。奈良時代は岡山県は進んでいたのだった。被災地に近いところにある駅に「吉備真備」と名前が付いている。8世紀の政治家である吉備真備(きびのまきび)の出身地である。彼は遣唐学生として中国で勉強し、帰国後は、政治家となり、悪名高い弓削道鏡の右腕として働いていた。しかし、道鏡が自ら天皇になろうとしたときに和気清麻呂が妨害工作を行い、吉備真備の政治生命はほぼ終わる。実は和気清麻呂も岡山県人である。岡山市の東側である。桓武天皇の時代になり、平安京の設計に力を発揮する。

さらに、古くは2世紀の頃、大和朝廷と出雲の勢力が、この高梁川で大戦争を行っている。出雲と大和の最終戦争と思われていて、血生臭い地名が残っている。桃太郎は大和朝廷の将軍という地位だったと言われている。ここで出雲軍が破れ、大和側は日本海に向かって進軍を続けることになる。


最後に、被害があった真備記念病院から北に約1Kmのところにあるのが、『横溝正史疎開の家』。第二次対戦中、ミステリー作家の横溝正史が、この家で疎開していた。その時に執筆したのが『八つ墓村』。小説の中では、毒殺された八人の武将が村名の由来とされているが、近くには犬墓山という地名もある。小説のモデルは県内北部にある津山市で発生した津山30人殺害事件という事件である。

このあと、予測されるもう一つのパターンの水害のことを書こうと思っているのだが、話が分散してしまうので、いずれ稿を改めることとする。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)災害

2018年07月09日

執行のこと

死刑囚は毎週金曜日の朝、何気なく時が過ぎていくと3日間の心の安静を得るという。慣行上は土日の二日間は刑の執行が行われないとされているからだ。

しかし、7月6日の朝は、そうではなかった。オウム真理教事件で教祖はじめ13名の確定囚のうち教団幹部7名の刑が執行された。一連の事件が終結してから23年が経過していた。残り6名はどういうことになるのかは今のところ定かには見えない。同一事件の場合、同時に刑の執行が行われるという原則は、後に回る者に与える心理的恐怖が人道的ではないという理由のはずと認識していたのだが、今回どう考えていいのかわからない。

もちろん時期については、来年は改元、再来年は五輪とイベントがあるので誰しも間近ではあろうと思っていたわけで、今まで強固だった安倍政権とは言え、五輪の後まで続くかどうかは総理自身、決定的とは思っていないだろう。とはいえ、今回の執行で政権支持率が急上昇するようなものでもないだろうが、現政権が行うべき案件とは思っていただろう。官邸が法相を圧迫したのか、法務省が忖度したのかはわからないが、こういうことになった。

墓地や遺骨が偶像化するかどうかは、わからないし、遺族が引き取るかどうかも不明。米軍がオサマ・ビン・ラディンをパキスタンで殺害した時は、水葬と称してアラビア湾に沈めて偶像化を妨いだが、日本は法治国家なので、そんなことはできない。

同時処刑として近代日本史に残るのは、極東裁判によるA級戦犯の処刑や二二六事件にかかわった将校他の処刑。A級戦犯は巣鴨で執行され、二二六事件の処刑は原宿駅近くの現在の渋谷税務署の場所で行われた。銃殺だった。近くには市民が住んでいるため銃声を隠すために早朝から渋谷上空は軍用機が飛び交ったり、代々木の訓練場では空砲射撃を行ったとされている。遺族に遺骨は返還されたものの、菩提寺ともめた例もあると言われる。射殺前にみなある言葉を発したのだが、今回はどうだったのだろうか。


ところで、終戦直前や直後にはさまざまな事件が起きていて、死刑判決も少なからずあったのだが、時に恩赦ということが行われていた。選挙違反による参政権停止を解除するような政治的なものもあるが、大規模に行われたものにサンフランシスコ講和会議の結果、日本が再び独立国に戻った時の記念に行われた恩赦がある。

実は、(仮称)紀州資産家殺害事件(実際には殺人かどうかも不明、資産家だったかも不明だが)で調べていた時に、1946年に和歌山県で「一家8人殺害事件」という凄惨な事件があったことを知った。家族内のどろどろとした憎しみから26歳の青年が兄夫婦と6人のこどもをメッタ切りして殺害し、逃亡。2年後に逮捕された。1949年に死刑が確定していた。しかし、3年後にサンフランシスコ講和条約を受け、確定死刑囚12人が無期懲役に減刑される。そして、1968年には出所している。12人の中には、彼以外にも5人を殺害した小田原一家5人殺害事件の死刑囚も含まれているが、公平感を欠くと後に言われることになる。何人殺害しても殺人罪のみのものは恩赦の対象になったが、強盗殺人というように複数の罪状があるものは被害者が一人であっても恩赦は受けられなかったからだ。

昭和が平成になっても恩赦はなかったのだから次の改元でも恩赦はないとは思うが、どうなのだろう。一方、国民の大多数が許せなかった事件にピリオドを打つことで、今後、死刑廃止が真剣に論じられることになるかもしれない。

ちなみに、日本が米国にいじめられて、しかたなく崩れかけているEUに加盟しようとすると、死刑制度は廃止しなければならないことになる。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)市民A

2018年07月08日

浅草寺で祈る

先日、浅草の浅草寺(せんそうじ)から徒歩3分の場所で、大規模な将棋大会があったのだが、会場に少し早く着いたので酷暑の中ではあるが祈願に行くことにした。思えば、愛用の帆布製の鞄店である「犬印鞄店」の製造所兼直売所に行くために、浅草寺の門前を歩いたものの仲見世の途中で空腹になって食事に行ったり、つい不義理をしていた。

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境内に足を踏み入れたのは何十年振りだろうか。外国人ばかりだ。カメラは日本製ばかりだが。

五重塔も本堂も美しい赤色で、思わずお賽銭もはずんでしまった。

将棋大会の前の祈りと言えば、『必勝祈願』が相場だろうが、違うのだ。『本日一日、酷暑の中、倒れずに、団体戦の一員として最後まで(四局)席に座っていられるように』といたって軟弱なのだ。

そもそも、武士の必勝祈願とは、戦いの前には神社に行って悪霊を祓ってもらい、戦いの後、運良く生き延びた場合は、寺院に行って殺害した敵の魂を、さっそく慰霊して封じ込めることとなっている。それなら、将棋大会が終わってから敗者への慰霊のために浅草寺に行けばいいのだが、一勝もできなければ、弔うべき対象が自分自身になってしまうわけだ。

しかし、あまりの暑さと五重塔の見学などしているうちに方向を失い、目的地と逆方向(つまりいつもの鞄店方向)に歩いてしまったわけだ。

ところで、浅草寺は歴史を遡ると推古天皇の時代に開山されたそうで、江戸(東京)では最古の寺院だそうだ。実は、上に書いたことと矛盾するが、源頼朝や徳川家康は浅草寺で必勝祈願をしたそうだ。ただし、その直後の戦いで勝ったかどうか定かではない。

江戸時代では徳川綱吉が上野の寛永寺を本寺とし、浅草寺を格下の支寺としてしまった。犬に関係があるらしいが詳細不明。幕末の動乱で彰義隊が寛永寺に立て籠ったこともあり明治になりやっと寛永寺の支配から逃れることができたようだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)おさんぽ

2018年07月07日

社団戦に初参加

職団戦の他に社団戦という団体戦がある。自分の中では「想像上の幻の大会」になるだろう思っていたが、思いがけず、チャンスがめぐってきた。あるチームが一時的にメンバー不足と言うことで、今年度5つの試合日のうち2回だけ参加することになった。職団戦のようにトーナメントではないので1日4局で2回で、計8局。自己目標は4勝4敗。

実は、1チーム7人といっても、知っている人は1人だけ。職団戦と違って、チームの席も不明だし、そもそも会場の場所も不案内だし、浅草の台東館にいっても、社団戦の案内はなく、将棋用品展示販売会場の表示があるだけ。そこにいくと社団戦の会場内で中古本などの展示販売コーナーがあった。席に座るまで30分かかった。

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雰囲気は職団戦のような緊張感はない。開会式のゲストのスピーチは会場内を覆う私語のざわめきの中で、ほぼ聞こえない。ルール説明も、「初参加の人は少ないと思うので」と前置きされて「簡易説明」で終わる。ずいぶんな話だ。千日手説明は、二回千日手になると引分けというように聞こえたが、持時間のことがわからなかった。

どうも、「一見緩い社会を装い、底流には封建主義が流れる」日本の現状と同じなのだろう。

結果は○×〇×。二局目の相手がずいぶん強かった。先手だったが千日手に持ち込むべきだった。二回連続の千日手にすれば引分けというルールが頭をよぎったのだが、ルール説明が完全には聞こえていなかったので、やめたのがいけなかった。4局とも相手はバシバシと駒音を立てる相手で苦労した。パワハラするタイプだろうか。(私はプラ駒でも木製でも素材を生かして、技巧的に小さく高い音を鳴らす流儀。)


ところで、『詰将棋パラダイス』チームが社団戦に初参加するということを知っていたので、遠目で観察してみた。黄色の目立つゼッケンだった。実力はまったくわからないが、外観的には二つの特徴があるようだ。一つは体重分類。50キロと80キロの方が多いように見えた。もう一つは年齢分類。あくまでも遠目の感じだが20代と60前後の方が多いように見えた。錯覚かもしれないが。


さて、6月23日出題作の解答。

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8種類の駒を1枚ずつ使ってみた。単にそれだけともいえる。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

0707m

余詰め修正しました。


2014年の6月に作ったもの。当時もW杯だっただろうか。いつロングパスを蹴り込むかが課題。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定いたします。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(8)しょうぎ

2018年07月06日

うどんではなく肉饂飩

横浜駅西口にあるヨドバシカメラの地下二階は、肉好きにはたまらないヘビー・カロリー・レストラン・アベニューだ。ネーミングは『ワイワイグルメヨドバシ横浜』。

カテゴリーを列挙すると、串焼き、カレー、牛カツ、中華、牛しゃぶ、オムライス、鳥料理、ラーメン、牛たん、炭火焼き、そば、とんかつ、自然食バイキング、ハンバーグ、イタリアン、つけ麺、カフェ、そして肉饂飩。

『肉饂飩 とみ坂』という店で、よく紹介されているのだが、実は他店の方が混んでいる不思議。まあ、タイミングの問題もあるだろう。なにしろ、「うどん店」ではなく『肉うどん店』なのだ。

つまり、基本メニューが肉うどんであることと、うどんつゆはうどんのつゆではなく、スープであるわけだ。肉うどんスープというのが正しいのだろう。何種類かのスープの味が選べることと、肉にもいくつか種類があって、普通の煮込んだ肉だけではなく炙ったりワインや果物が使われたりするのだが、あいにく、そこに辿り着いた時、外は猛暑であり、なんとなく肉山盛りに挑戦する気力が欠けていた。大食いタレントじゃないし。

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ということで、軟弱に基本メニューの肉うどんをおとなしくいただくことにする。飽きの来ない薄口のスープに辛すぎない肉の味付け(焼肉のタレらしい)、うどんは「本場讃岐の生うどん」と書かれているが、讃岐風という意味なのか、毎朝、高松空港から空輸されるものなのかは明示されない。

いずれにしても、スープを飲み干すことにするが、どんぶりの底の角度が緩いため、掬いきれずに少し残る。


ところで、この場所は十数年前は三越横浜店だったし。数十年前はその地下食品売り場にアンデルセンのパンがあったのだが、変われば変わるものだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)あじ

2018年07月05日

継ぎ足しブロックは原則ありえない

6月18日の大阪北部地震では4人の方が亡くなられている。いずれも下敷きになって犠牲になられている。自宅で亡くなられた二人の方は、本棚とたんすが原因。二人の方がブロック塀の倒壊が原因で、さらにその中の一人は学校のプールの継ぎ足しブロックがそのまま落下したためだ。ブロックを持てばわかるが、1個でも相当重い。継ぎ足し分は、かなり高い位置になるため、一気に壁のように落下した時のエネルギーは計り知れない。

報道された内容や写真をみると、継ぎ足された部分は短いアンカーを下のブロックに打ち込みその上に積んだだけのように見える。要するに壁を二段重ねたような構造で、最初から危ないわけだ。積み木みたいな状態に近い。

さらに小学生の間では、塀が傾いていたとの情報もあるし、校長先生も不安に思っていて、市に調査を依頼したところ検査員がきてテストハンマーで叩いて、安全と判断したそうだ。

継ぎ足しブロックの検査にテストハンマーというのは一体何を考えていたのだろうか。ブロックが傷んでいるとかの検査だろうか。叩かなくても見ればわかるだろう。もっとも重要なのは下と上が一体化しているかどうかだ。

継ぎ足すというのはあまりないのだが、まず、下の段の上の方1〜2段を壊して、中の鉄芯をむき出しにして、その芯に次の芯を繋いで伸ばすわけだ。そういう形跡は見られない。単に、元の塀の上に次のブロックを載せただけと見える。

さらに言えるのは、下の段のブロックは、その重さを支えるだけの基礎しか作られていないはずで、基礎が弱かったということが言える。傾いたのはそのせいかもしれない。40年前にどういうことが行われたか、知る由もないということになるのだろう。しかも古い壁の上に新しい壁を継ぎ足した場合、壁自体の寿命が延びるわけじゃなく古い壁が朽ちた時、新しい部分も廃棄するしかないので不経済だ。


では、なぜブロック塀が追加されたかと言うと、児童の盗撮被害の防止が目的だそうだ。現在であれば、フェンスにして、必要に応じてブルーシートを掛けるとか、監視カメラを設置するとかだろうか。

地震被害のあと、全国の通学路でブロック塀の危険判定がでているようだが、倒すしかないだろう。むしろ、倒した後、再建費が高額なのだろう。要するに最初の工事の時の設計や施工を監視する必要があるということだろう。

実は、千葉市にある実家(その後、空家化)に危険な継ぎ足しブロックがあった。さらに現在では認められない大谷石の擁壁があり、いずれも不安だったのだが、昨年、売却した時に、全部壊してしまった。ついでに、もしかしたらアスベストが使われていたかもしれない旧家屋の外壁もきれいさっぱり解体された。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)災害

2018年07月04日

ニイニイゼミ飛来

狭隘な上に手入れをサボっている庭が騒がしくなった。まず、蝉の声がうるさく、発生源をさがしたら、小さな蝉がいた。画像を確認するとニイニイゼミに間違いなさそうだ。音声データも確認する。もちろん虫学者じゃないので、オスメスの区別はできないが、わずか一週間程度の地上生活が始まるわけだ。

ninizemi


そして、家屋の裏側に堆積された枯葉の中にヤモリが潜んでいることも確認している。昨年、一匹のヤモリが室内に侵入しゴキブリ捕獲装置の中で死んでいたのを発見した。もう絶滅したかと思ったが、親子なのか親戚なのかわからないが、別のヤモリが登場した。

しかし、青大将も二年続けて登場するし、野鳥は次々と舞い降り、芝生の中のミミズなどの小動物を食べている。この地区は「田園都市」を標榜して開発されたのだが、冗談じゃなく、毎年毎年、本物の田園に近づいていくようで、ちょっと不気味だ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)市民A

2018年07月03日

動画を見る勇気なし

ナショナルジオグラフィック(ナショジオ)の最近の記事で、『ニシキヘビがまた人を丸のみに、事故増えている?』というのがあり、並列的に『動画 ニシキヘビの中から人の遺体、詳細は』という動画があって、クリックすれば見られるのだが、怖くて開けない。スマホの画像のスクリーンショットを拡大すると、画像だけでも二本の脚のようなものが見えるので、怖くて縮小してしまった。

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動画ではない方を読むと、フィリピンの話で、昔からニシキヘビの多い地方では人対蛇の戦いがあって、住民の3割近くが蛇に傷つけられたことがあるそうだ。記事だけ読むと、一瞬のうちに蛇は獲物を気絶させてから飲み込むそうなので、言い換えれば脳溢血で亡くなるのと同じとでも言うのだろうか(絶対に違うだろう)。

以前より、人間が蛇を嫌うのは、恐竜時代に哺乳類が恐竜すなわち爬虫類のエサになっていた頃の恐怖感が残っているからだという説があるのだが、確かに爬虫類の『爬』という文字だって怖いではないか。なにか文字が変形してそのまま這い出していきそうなイメージがある。

ところで、昨年と今年と二年連続で狭隘な庭に青大将が出没した。昨年は慣れていないので、望遠レンズで拡大し、ヘビの一覧表と見比べて青大将と確認。また、先日はムクドリが嬉しそうにピョンピョン踊っていて、よくみるとすでに動かなくなったトカゲのこどもを頭から咥えていた。いずれにしても「爬虫類との闘い」には完全傍観者の立場をとりたい。

ところで、ナショジオのその週の閲覧数の一位は、この動画だったようだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)市民A

2018年07月02日

「負け残り戦術」についての感想

W杯予選リーグH組の最終第三戦で日本チームはポーランドに対し0対1で敗戦しそうにも関わらず、引き分けを狙うことなく辛くも他会場のセネガルをフェアプレーポイントで上回りH組2位で決勝トーナメントに進んだ。

話が複雑なのは、日本が無条件降伏した時に、まだセネガルは1点を取ることにもがいていて、コロンビアがきちんと0点で抑えてくれるかどうか心証はなかっただろう。

ただ、日本にもコロンビアにも言えるのだが、陰に隠れたブラジル問題というのがあって、1位になれば弱い方のトーナメントに入ることができるはずだった。ところが、途中の情勢変化で、日本とセネガルは「1位の夢を捨て、2位になること」に目標が変わる。セネガルは攻めまくるしかないが、日本だけは「引分けを狙うか、1点差負けをキープするか」というハムレット状態になった。

で、海外メディアのほとんどは批判し、国内のファンの意見は、賛否半々といった状態になった。

海外の声は、基本的に「いい試合をテレビで観たいのに、・・」といったいわば他人事なのでどうでもいいのだろう。国内の反対の声というのもスポーツマンシップという実在しない理想論に基づくものが多い。

思うに、実際にスポーツの正選手としてトーナメントやリーグ戦をしたことにある人は、ほぼ「負け残り戦術」を肯定するのではないだろうか。次の試合をしたいのである。

もっとも監督が、試合後の会見で『日本は弱いので、これ位は大目に見てほしい』と言えば済んだ問題のような気もする。また、うまくいった方は途中経過などすぐに忘れてしまうのが常なので、すぐに風化しそうな気がする。

ところで、様々な情報を分析して大敗ではなく小敗にすませるというような考え方、古くは昭和16年の日米開戦前夜の御前会議で山本五十六が「1年間は暴れられるが・・」といったことを思い出させた。結局、無謀な戦いにチャレンジしてすべてを失った。満州の権益を米国に分け与えるような妥協案(つまり負け残り戦術)を模索すればよかったのだろうか。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)スポーツ

2018年07月01日

日産ギャラリーは広すぎるかも

日産自動車の株主総会の後、会場のパシフィコから横浜東口にあるグローバル本社へ行ってみる。一階がギャラリーになっているが、通常は駅からの通路が二階になっているため、ギャラリーを見下ろす形になる。

まず思うのが、広い空間に車が少ないと思えること。通常、車の展示はもっと凝縮されているのが多いのだが、思えば、車種が少ないからだろう。中国(東風)には、中国向け車種があるがあとは世界中で同じような車種を名前を変えて売っている。

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目新しいのは「LEAF」だろうか。まだあまり見ないのだが既に売っているのかこれからなのか、デザインは少し勇ましくなったようだが、勇ましく運転すると、電気の消耗が激しくなり、充電しなければいえないとか大丈夫だろうか。日本は山坂道が多いのでバッテリーの能力が最大の関心時なのだろうか。

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過去のレーシングカーも展示されているが、ルノー、三菱とのグループの中の棲み分けをはっきりさせるのかもしれない。社外取締役として元レーシングドライバーの井原慶子氏が加わったということで新たな展開があるのかもしれない。

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ところで上からギャラリーを見下ろすと、車を置くべき場所に白い枠があったりして、スーパーの屋外駐車場のようにも見えるかもしれない。いずれこの場所も何かに使うのだろうと推測できる(社内食堂ではないだろう)。
  

2018年06月30日

スマホ詰パラ、全問クリアかな?

今や紙媒体の「詰将棋パラダイス」をはるかに上回る読者を持つと推定される「スマホ版詰将棋パラダイス」だが、大量の問題がある。難易度の上下は激しく、瞬間で解ける問題から試行錯誤的あるいは虱潰し式に1時間以上必要な問題もある。スマホ上は1ページ7題で、6月27日現在で、1554ページ+1題なので10879題のはずだが、連番は11361になっている。この483題の差は出題後、同一作があった場合や不完全作であることが指摘された場合に「没問」になるケースがあるのでその差であろうと推定される。

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もともと全部解くというようなことは考えなかったのだが、ちょっとした時間の隙間などに攻めているうちに相当数になっていたので、ある時から全部攻略をはじめていた。といっても第一問から始めたわけではなく、ある時は300ページ目から前に行ったり900ページ目から後ろに戻ったり、レベル順(レベル1から30まで)に解いてみたりということで虫食い状態になっていたのだが、ついに今週に完遂。と思って、全ページ検査したら1問抜けていたが。(どうしても解けなかった3問は柿木さんに聞いてみたのだが)

ところが、自分の記録を検索すると、6月27日段階では、10879題中9369題解答ということになっている。1510題の食い違いがある。少し前からこの差に気付いていて、調べてもよくわからない。おそらく途中でスマホの機種変更したことと関係あるのではないかと想像しているが、問題はすべてクリアになっても気持ちはクリアにならないわけだ。

ところで、こうなると問題があって、毎晩、寝る前に脳が疲れきるまで、解いていたのだが、次なるナイトキャップを見つけなければならない。それと、作者側に回る方法を研究しようかな。


さて、6月16日出題作の解答。

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途中で飛車と香の持駒になるが、飛車を捨てて香車を残す。4二が生飛車だと手順前後が発生する。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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ヒントは、詰将棋2回分(延長戦あり)。最後にパスミス禁止。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(8)しょうぎ

2018年06月29日

NISSANの株主総会の感想

なぜか、トラブル企業の株を持っていて、東レ、SUBARUの他、日産自動車もそうである。SUBARUの総会に行ったのだから、世界で毎年1000万台を販売するグループにも行くべきだろう。今回の総会のテーマは、順不同で言うと、.襯痢次ζ産・三菱・(+東風)グループの今後の行方(含むゴーン氏の立場)完成検査手抜き問題に見るコンプライアンス問題2017年度の業績問題、ということだろう。

ところで、会場は日本有数のサイズである横浜パシフィコの国立国際会議場。同時通訳付きである(通訳問題は後述)。右の耳にイヤホンを差して日本語が英語かを選択する仕組みである。もちろん大部分は日本人だが、一番偉い人は外国人だし、壇上の取締役は日本人だが、執行役員は多国籍メンバーだ。株主4000人以上が参加ということになる。

事前に、質問内容のアンケートがあって、グループ問題と完成検査問題にそれぞれ多数の質問があったということで、ゴーン氏から見解と方針が発表になる。

まず、グループ問題では、会社を統合する予定はなく、主にコストダウンの利益を追求する(部品の共通化や完成車の配送など)とのこと。三社全体の利益の最大化を求めるとのこと。(とはいえ、A社がプラスでB社がマイナスで合計がプラスという場合、どういう意思決定をするかというのはこの種につきものの疑問なのだが)

次に完成検査手抜き問題に対する対応は、三重構造(三種類という意味)のチェック体制を築くということだそうだ。(SUBARUは根底の社風改革を目指すそうだが、NISSANはそれは「無理」という前提で、徹底したチェックで行くようだ。もしかしたらSUBARUの問題は「社風」というような深淵な問題ではないのではないかと私は感じている)

あるいは、三社連合を組んでいる以上、「社風改革」など言い出すのは具合が悪いということなのかもしれない。

そして、業績問題だが、奇妙なことに経常利益が昨年比大幅にダウンしたのに税引前利益が増大しているのだが、それは「米国の法人税率」が下がったという説明だった。つまり法人税率が下がったことと米国の自動車価格が下がった(値引きが増えた)ことが同時に起きたということで、かなり興味深い。他の産業でも同じようなことがあるのだろうか。

次に、質疑コーナー。質問希望者は100人を超えるのに抽選で7人だけということが物議となったのだが、一つ気が付いたのだが、老齢の夫人から「プロパイロット」のような安全装置がついたクルマは高額で買えない。老人が買える200万円以下の車に踏み間違え急停車装置とかつけられないのか」という質問があって、国内マーケットの方から、軽自動車とノートには、そういう機能がついているので、それを選んでほしいという回答があったのだが、価格帯から言うと「マーチ」という車種もあるのだが、「マーチ」については触れられなかった。ということは、なんだろうか。


ところで冒頭に触れた、同時通訳のこと。ゴーン氏の総会開始直後のスピーチはあらかじめ日本語翻訳があったようで、右の耳に日本語が、左の耳にはゴーン氏の英語がほぼ同時に入ってくる状態で、「グループ3社の最大利益を追求する」という部分は、英語では「France」という単語が聞こえたのだが、日本語には「フランス」という単語がなかった。同時に二つの話を聞きとる能力はないのだが、もしかしたらフランス政府にとっても最大利益という意味だったのだろうか。確認のすべはない。

さらに、日本語から英語への通訳。途中から英語を聞いていたのだが、質疑応答の時に、質問者のあいまいな日本語を直ちに英語に訳していたのだが、その話し方というか構文というか、シェークスピア劇の劇中のセリフを語る女優のように抑揚が大きく感情を込めた話し方のわけだ。特に、ある男性がクレームセンターに電話をした時に、その返答で大変に不快な思いをした話をしたときに、彼女の翻訳は、まさに『ヴェニスの商人』の劇中で、裁判官がユダヤ人高利貸に対し、破産した債権者の心臓の肉1ポンドを切り取ることを認めようかというほどの絶望的悲劇として英語で熱弁していた。

もしも、通訳をした彼女がゴーン氏の専属通訳だとしたら、日本のできごとを実際よりも10倍ほど誇張して伝えているのではないかと、心配になる。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)投資

2018年06月28日

キーパー問題でつまずいた場合

Wカップの西野ジャパンは2試合終わって、〇−△の状態だ。事前には●−●−△あたりを予想していた人が多かったようだ。とはいえ、今のところ4チームの中で1番か2番か3番となるというところまでだ。

3試合目のポーランド戦を前に、最大の問題はキーパーということになっているようだ。長きにわたって日本ゴールを守ってきた川島選手の動きが悪く、タイミングが狂っていて、判断ミスで点を失っている。

ところが、「では別のキーパーに変えればいい。あと二人もいるから」ということは簡単じゃない、というのもあと二人のキーパーは国際マッチの経験が薄いからだ。どういうことかというと、西野監督には練習試合が3試合しかなく、1試合目は川島が務め、2試合目は二人のリザーブメンバーが前半と後半と交代で出場し、どちらも1点を失っている。3試合目は、もはや本番トライアルだった。

なにが原因だったのだろう。

おそらく原因は、前監督解任が1試合遅かったということだろうか。つまり、もう一試合あれば3試合で1試合ごとにキーパーを取り換えてテストすることができただろう。あるいは、もっと前でも良かったかもしれない。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)スポーツ

2018年06月27日

『煙たかろう、さのよいよい』(戌井昭人著・まだ未完)

img901新潮社の公式書評誌『波』に連載中の小説である。今、連載の第18回である。そろそろ長編単行本のミニマムのページ数になっているので、いつ『完』という文字が打たれてもおかしくないのだが、さまざまな謎めいた仕掛けがばら撒かれていて、どういうことになるのかもわからない。

ところで、完成していない小説について語るというのも妙なものだ、と思いながら書いているのだが、この小説がどういうジャンルに入るのかと言われると今のところよくわかっていない。純文学、ミステリ、ドキュメンタリー、一家の歴史、もしかしたらエッセイ?

登場する場面は認知症の祖母の語る一家の歴史を母親が解読して脚本家の「わたし」に語るということなのだが、「わたし」の視点から言えば二代前の家の歴史など、部分的にしかわからないのが普通だ。ファミリーのいくつかの重大イベントは知っていてもその背景や意味付けなどなど。

ところが、この一家の重大イベントというのは、そんなに古い話でもないのだ。1984年のこと。ロス五輪の年で開会式にロケットマンが登場したことが一家の共通認識になっている。これも不思議な話で、同じ年にはグリコ森永事件も起きている。そして、重大イベントというのは、当家の所属する世田谷の菩提寺(「お不動さま」と表現している)で火事があった。ご住職と親しくしていたようだが、住職の息子が、寺を継がないと言い始め、大暴れして日本刀で嫁に切りつけ本堂に灯油をまいて放火した。

火は由緒正しい不動明王の像だけではなく本堂のすべてを焼き尽くすことになった。

とはいっても、寺は一家の親戚ではない(はず)。そのイベントの前にあった祖父の一時的駆け落ちなどより重要というのも「わたし」にはまだ理解できていない。

たぶん次回(連載第19回)では、放火シーンが語られ、第20回が最終回になって、読者の抱える謎がきれいに解明されるのではないだろうか。


ところで、1984年の世田谷のお不動様の放火というイベントだが、実感としては「実在の事件」のように感じる。小説なのだからフィクションでも構わないのだが、その他のほとんどの部分がリアルなのだから、中心の事件がフィクションとは思えない。ということで、1日がかりで、1984年に世田谷で放火された寺院を探したのだが、徒労であった。見つからない。その年に世田谷で大きな火事はあったのだが「世田谷局出火事件」といって、電話ケーブルが大量かつ長時間燃えた事件が起きている。一方、調べていて気が付いたのだが1984年の世田谷にかかわらず、全国各地で寺院への放火というのはかなり起こっている。さらに住職や僧侶によるものが多いことに驚くばかりだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)書評

2018年06月26日

エアコンの定価

自宅のエアコン工事をした。実はリビングと寝室の一台がツイン(室外機1台)になっていて、しかも1台は天井埋め込み型で、1台は壁の中に配管が作り込まれている。17年経っていて、細かな故障があったり、リモコンが誤作動したりしていて、部品供給も厳しい状況が近づいていた。しかも近隣の電気店はP社の特約店なのに、ちょっとした修理を頼んでも地域独占企業なので法外な料金を請求するし、P社製品を買うと定価の1割引きで大きな顔をする。

といっても大工事になるし、そもそも天井埋め込みエアコンは量販店の店頭には並んでいない。作っているメーカーも限られているし、機種も少ない。

ということで、親しい友人で空調工事の大手に勤務している男性に相談してみる。

まず、買い方は量販店数社にいって見積もりを複数取ることを勧められた。メーカーとしては三社がいいということだった(D、P、M)。私の事前調査では(D、P、H)。私の選定のポイントは、10年以上はエアコンから撤退しないメーカーという点。友人の選定理由も同じようだ。ちなみに現在はP社製(当時はN社)。

そして、色々と各社の機種を調べていると、現在と同じ能力の製品の定価を調べると、室内機2台と室外機1台と工事費(屋内配管は現在の配管をそのまま使用)の合計は、ほぼ1百万円にもなる(というか消費税があるので、さらに増える)。一応、その定価の半額程度はエアコン交換用に積み立てていたのだが。

ということで、ネット上で安く買う方法を調べてみると、各社ともエアコンは上中下と2〜3グレード発売していて、各社ごとグレードごとに新機種の発売時期が異なり、発売直前の旧機種が安いというようなことが書かれている。といっても同じ時期に見積もり合わせをしようかと思っているのになかなか難しい。

**ここから先はD社とかP社とかでは営業上まずいだろうから、A社というような書き方にする。A社がどの会社かは注意深く読まないとわからないはず。

ということで、近くの量販店に行く。量販店ビッグ5というのは、ヤマダ、ヨドバシ、ビック、エディオン、ジョーシンだそうで、そのうち4社の店舗が近くにあるが、ちょっと策を練っていた。まず、量販店にはその店員もいれば、メーカー系の出向社員もいるわけだ。その社員からすれば、自社の製品を売りたいわけで量販店にそう強い義理があるとは思えない。もしかすると、量販店マージン分を値切っても自社製品を売る気になるかもしれないわけだ。

ということで、A社のハッピを着た出向社員を探すことにした。何しろ、エアコン売り場でエアコンでなく社員のハッピを探すという奇策のわけだ。ということで声を掛けた二人の店員を無視してA社のBさんと話をすることになる。というのも、自宅に来ないと機種も決まらないし、要するに店頭では価格交渉にはならないのであるが、Bさんは、他の店員に聞こえないように「5割は・・・・」と謎のコトバをささやくのである。

ということで、実際に見積もりに来たのも全部A社関係者だけ。なんとなくメーカーあるいは販売子会社からの直販になるのかと思ったのだが、最終価格は量販店の方から連絡があった。5割引きではなく、さらに1割ほど安い感じだ。ただ、量販店には僅かな口銭しか入らないらしいのでポイントはないそうだ。

ということで、「定価」って何なのだろうと思うと、冒頭に書いたメーカー特約店のようなお年寄り向けに1割引きで売る電器屋さんのためなのだろうということになるのだろう。

そして、やっとのこと梅雨の合間に工事が終了。工事完工書に自筆サインをする時に、サイン欄の一番上の段が、「住所」であるのは当然として、二段目は「氏名やお客様名」ではなく「お客様会社」と書かれていて、三段目には「ご担当者様ご氏名」となっていた。法人価格が適用になったようだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)マーケティング

2018年06月25日

SUBARU株主総会は二極化の様相

昨年に続いてSUBARUの株主総会へ。どうも昨年の総会では消極的経営への批判が多かったことと、不良エアバッグのタカタ問題が問題の中心だったように記憶するが、今年の問題は言うまでもなく完成検査手抜き問題。それとトランプ関税への対応ということだろうか。

まず驚いたのが出席者の数。昨年を遥かに上回る人数だ。(もちろん去年も今年もお土産はなし)。第二会場まであるようだ。

まず、検査の問題では完成検査の手抜きと燃費検査のデータ書き換えと二種類あって、ただいま調査中とのことではあるが、すでにはっきりしているのは「技術偏重主義」と「風通しの悪い社風」とのこと。ということで今までの社長はCEOを辞めてコンプラの徹底と組織改革に専門に取り組むとのこと。


ということで、株主との質疑応答だが、一つのジャンルとして車種のラインナップの問題が出ていて、日本車でいえば5ナンバーにあたる中小型車が存在しないこと、とか、車が大きいのに3列シートがないこととか、タイヤの選択肢とか、いかにも不思議に思える疑問が呈しられ、あまり理解できない不思議な解答が用意されていた。

要するに突き詰めれば生産規模が小さいので、いろいろ用意できないということになるのだろうが、それなら工場を建てるとか拡販するとか考えないのだろうか、やはり慎重経営なのだろう。

そして核心の部分の不正検査については、どうも株主の意見が二分されていたようだ。

一つは、SUBARUの風土の問題を取り上げて、経営基盤となる組織運営力が弱いという方向の指摘をする意見。

もう一つは、SUBARU信者とでもいうべく人たちで、技術偏重だから良いクルマが作れるのだから、完成検査というルールそのものを廃止すべきというような意見。


おそらく、総会の冒頭で「技術偏重が不正の原因」と発表したから、これに対応する発言と思われるのだが、個人的意見としては「技術偏重」と「不正の発生」は別問題と考えるわけだ。というのも完成検査をしなかったのではなく、現場判断で無資格者が有資格者の名前で検査をしているわけで、有資格者の育成をしなかったことが原因であり、それと技術偏重とは結び付かない。

実際、その努力に必要な金額と、バレてしまって失う金額を考えれば、どんな職種の人間でも普通はやらないはずだ。

また完成に至る過程で各部品ごとの検査は行われているのだが、といっても完成してから検査を行うことには別の意味もあるわけだ。組み立てラインには、さまざまなグレードの車体がランダムに運ばれてくるわけで、組み立て上の問題もあるだろう。

まして、検査の廃止なんて、SUBARUから言い出せるわけはないと思われる。

三菱自動車の燃費書換の時も、コンプラは東京本社で、製造は岡崎でという体制が遠因だったようだが、SUBARUも自動車生産は群馬工場ですべて管理しているようで、「技術偏重」ではなく「工場偏重」だったのではないかとも想像できる。


ところで、トランプ関税については、言わずもがなということだったが、米国での生産台数はかなり上乗せ可能らしいので、場合によっては新フォレスターは米国での組み立て台数を増やすのではないだろうかと推測できた。

ということで、なんとなくもやもやした感じで総会は終了。会場外ではマスコミ取材陣が株主インタビューをしていたが、記者も株主になって直接経営陣に質問すればいいのに、とも思う。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)マーケティング

2018年06月24日

端渓の硯

文化大革命が破綻し、四人組が拘束された少し後の北京で、ある中国物産品の専門商社の方が手に入れてくれた硯が、しばらく前に手元にもどってきた。一度手放したものが戻ってくるというのも、嬉しいこともあれば悲しいこともあるが、どちらかというとこの硯については嬉しい。その原因は悲しいわけだが。

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それで、硯の鑑定だが、実は「端渓硯(たんけいすずり)」には大きく分けて3種類があるらしい。

そもそも端渓の故郷は香港の少し西(といっても川に沿った山奥)にある肇慶という場所の岩石である。漢の時代から明の時代まで掘られていた。古代の歴史的な硯であるとだいたい5百万円から1千万円だそうだ。清朝のもので50万円位。

一方、ちょうど文化大革命の頃に、中国政府は全面的に発掘禁止にしたため、端渓という名ではあるが端石という硯が登場した。実用上は同じだそうだが、こちらは5万円程度。流通していた経緯を考えれば、手元にあるのは、これだろうか。

さらに、ほんの最近になってあらわれたのが、いわゆる偽物的製品。プラスティック製だそうだが、なかなか見分けがつかない精巧なものらしい。値段はない。

つまり、完全に三段階になっている。これは「松竹梅」の真ん中の「竹」ということだろうか。しかし、よくみると梅の図柄が彫られているわけだ。
  

2018年06月23日

将棋ペンクラブ、関西では活動休止か

将棋ペンクラブの機関紙が『将棋ペン倶楽部』という複雑な関係になっているのだが、6月に届いた第51号通信の誌上で、『本年をもって、関西交流会を休止しました』との告知があった。

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毎年、関東(東京)と関西(大阪)で一回ずつ交流会が開かれていて、私は関東で二回、関西で一回参加した。どちらかというと出し物は関西の方が魅力的(ただし私が関西に参加した時は告知不足だったのか参加者3名でゲストは現れないという謎の会になったのだが)と思っていたのだが、どういう事情なのだろう。

関西の幹事の方の健康状態が良くないというような書き方ではあったが、交替要員がいないのだろうか。それとも参加率が低いということだろうか。

関東は将棋会館に集まって、単に将棋を指して、数名のプロ棋士を交えてごく軽い打ち上げをするだけなのだが30人位は集まるのだが、その差は何だろうと思うと、いくつかの問題点があるのだろう。列挙すると、

 1.関西交流会の開催日はここ数年はGWの中にあって、いかにも忙しい。
 2.会場が関東のように将棋会館ではなく、将棋の雰囲気がない。
 3.関東もそうなのだが、「ペンクラブ」という趣旨の企画がない。
 4.そもそも大阪でいいのだろうか。詰将棋全国大会のようにいくつかの都市を回るとか。

もっとも、なくなったものは仕方がないわけで、あとは関東交流会の行く末を案じるしかないが、ペンクラブ大賞受賞の方々のうち1名でも来てもらって(できればプロの方)、「受賞作成立のいきさつ」でも話してもらえると嬉しいのですがね。


さて、6月9日出題作の解答。

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合駒請求、質駒作り、打歩詰回避、駒取、直打ちとありふれた手筋を連発。駒取りについては好きな人と嫌いな人がいるのが現状だが、個人的にはやや駒取り肯定派である。

取った駒を使うのだから使用駒数が少なくて済むので見かけがすっきりする。また駒取りによって持駒が復活すると、複雑さが増すことになる。一方、取る手があると必ず打つ手を増やさないと最後に駒が余るので合計4手長くなる。その分、作品の濃度が薄くなるという欠点は感じている。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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サッカー観戦及び株主総会ウィークでもあり簡単作。簡単にもほどがある、と怒られそうなので、一応「八種駒使用」。本当は盤上11枚で持駒多数のサッカーバージョンも考えたものの・・持駒のうち3枚だけ使っていいというルールなのだが・・

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(4)しょうぎ

2018年06月22日

佐藤錦が届く

サクランボの女王とも言われる『佐藤錦』1圓山形県のある町(市)から到着。

実は、10日ほど前に「ふるさと納税サイト」から、メールが届いていたが、身に覚えがないので開かなかったのだが、出荷予定日のメールまで着信していたので、事実関係を調べてみると、昨年に発注して先払いで納金済みであった今年の果実の分を送るということだった。

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要するに、自分で頼んだことを忘れていたということ。

そしてチルド便で配達されたものをさっそくつまみ始める。アメリカンチェリーとの最大の差は、僅かな酸味なのだろう。なんとなく昨年の方が美味いような気がするが、気のせいだろうか。少し個体ごとの味のムラがあるように思うが、ふるさと納税というのはそういうものなのだろう。

もっとも、味が均一だとしたら農業生産ではなく工業生産に近くなるので、それの方がいいかどうかは大いに疑問だ。

いずれにしても果実がゼリーのようにプリプリ感があって、夏の初めの一瞬を楽しませてくれる。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)あじ

2018年06月21日

大阪北部で地震

6月18日に発生した大阪北部地震だが、メカニズムが複雑らしい。大小いくつかの断層が近い場所らしく、それらの断層帯の上にある地域は要警戒になるのだが特定できていない。

いくつかの断層というのは、まず1596年に慶長伏見地震を起こした有馬−高槻断層帯。(数年前に有馬温泉に行った時、この時の地震で有馬温泉が壊滅し、豊臣秀吉が大工事をして再建したことを知った。建物の倒壊だけでなく、温泉の湯温が高熱になったそうだ。もともと有馬温泉の湯は太平洋の深層海洋水ではないかという説もあるように神秘的なのだ。

次に、阪神淡路大震災の六甲−淡路断層帯。六甲山というのは日本列島が南から北に押し上げられ、その時に大阪湾が沈み込む反作用で神戸側が隆起したものとされていて、あれだけの山系ができる間に地層がバリバリと壊れたわけだ。

さらに、1万年動いていないらしい上町断層帯があり、さらに南には熊本地震にも繋がる中央構造線(徳島から和歌山を抜け、遠く関東まで続く)がある。

さらに南海トラフがあるわけだ。JR西日本も危ないし。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)災害

2018年06月20日

サニーレタスを外側から食べる

サニーレタスというのは、愛知県のある農家が開発したのだが、出荷を開始して(1971年)から10年強で商標登録をしようとした時に、特許庁が認めなかった。すでに全国に広まっていて一般名詞とみられる、ということになって裁判でも確定している。見る目を変えれば、国家ぐるみで個人の業績など認める気がないのだろう。有名種苗会社や公的な農事試験場だったら商標が認められたかもしれない。

それまでは、レタスは丸く球になると固く信じられていたが、欧州では球にならない葉レタスも存在していた。赤い葉のレタスもあったそうだが、色々と掛け合わせて現在のサニーレタスが完成。サニーというのは色が赤いかららしいが異説もある。

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で、実際には、農家は種をバラバラと植えて、少し間引いてレタス畑を作るのだが、その間引かれた苗を一束100円で売られているのを買ってきて、プランターに植えたのが、この状態になった。売る方も売る方だし、買う方も買う方だ、ということかな。

ここで問題は収穫について。球にならないのだが、通常市販されているものは、一株ずつ切り取られているのだが、家庭菜園ではそういう風に考えず、株が大きくなると、内側から葉が出てくるので、外側の葉を少しはがして、食べていく。そうすると、内側の葉が増えると、また株が大きくなり、また外側を食べる。そうやっていると、今のところいつまでも食べられるわけだ。ヒラメの活き造りとは異なる。

ところで、動物の寿命だって遺伝的にはまだ解明されていないのだし、植物の寿命だってよくわからない。洋芝なんて草なのだから1〜2年の寿命ということになっているが、自宅の猫額庭の洋芝は10年以上青いままだ。

ということで、当面はサニーレタス生活を続けているのだが、残念ながらそれほど栄養価はないはずである。  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)あじ

2018年06月19日

コロンビアTPP参加申請へ

ワールドカップのコロンビア戦に備えて、まずIKEAに行って紙フィルター不要のコーヒーメーカーを購入。要するにコーヒーの粉に熱湯を注ぎ、紙で濾すのではなく、上から網で押さえつけて粉を分離し、液体部分を飲む装置で、本来は水出しアイスコーヒー用なのだが、ホットコーヒーでも作れるというもの。

次に、近くのKALDIに行って、コロンビアの豆を挽いてもらおうと思ったのだが、あいにく豆の在庫がないとのこと。在庫がないのではなく、発注していないということだろうか。HP上には存在していることになっている。ということで、熱湯をかけて絞り切ろうとしたものの計画は未完に終わる。もっとも、コロンビアコーヒーは僅かに甘い香りが立ち上る上品な味が売り物なので、あまりの旨さに「負けたな!」と思ったかもしれない。IKEA販売員の話では、紙フィルターを使うと紙に旨味が奪われてしまう、とのこと。

ところで、ちょうど直近で行われた大統領選の決選投票で、右派候補が現政権の左派候補を破ったそうだ。大きな違いは、最近、国内の過激派軍事組織との和平協定を結ぶにあたり、現政権は過去の様々な国家や国民への破壊行為を水に流したのだが、当選した右派候補は和平の結果は維持するものの、過去の犯罪行為は認めないということのようだ。北朝鮮の未来を暗示するようなテーマだ。

ところで、コロンビアは人口4800万人と、すでに小国とは言えないサイズである。南アメリカの入口に位置していて、パナマと陸続き。つまり国の東西が大西洋と太平洋に面しているという大きな地理的メリットを持っている。友達のメキシコ、ペルー、チリがTPP参加することもあり、TPP第二陣への参加を希望しているようだ。

アジアでもタイが加入する気になっていて、どうもトランプ政権の引籠り政策に不安を感じて次のステージを考えているのだろう。というか、米国と中国がそれぞれ引籠っていくと、多くの近隣国はTPPしか道はないということになっていくのだろう。韓国も環太平洋ではないが入りたそうだし、そうなるとまた次の問題が起こるのかもしれない。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)市民A

2018年06月18日

天皇の戦争宝庫(井上亮著)

先日、神宮外苑の絵画館で観た『振天府』という絵画から、皇居内にある振天府という木造建物の中にあるのが日清戦争での日本の戦利品の数々であることを知ったのだが、さらに振天府のようないわば戦利品記念館が合計5棟あること(北清事変、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争)、それらの戦利品は現在は建物内には存在しないことがわかった。

一方で、絵画そのものは、他の絵画が記録写真のように事実を写実的に描いてあるのに対し、この作品は、あたかもシャガール画のように一枚の中に部分的にさまざまなカットが描きこまれているということもわかった。

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しかし、戦後73年にもなり、そのかつて存在した正体の証人もほとんどいなくなる。大部分の建物そのものは、現在も倉庫として存在しているが皇居の公開範囲が徐々に拡大している現在でも写真すらも撮影が認められていない。

ということであれこれと考えているうちに、2017年(つまり昨年)8月10日にちくま新書として発刊された『天皇の戦争宝庫』という書に辿り着いた。著者は井上亮氏といって日本経済新聞社のジャーナリストであり、以前、昭和天皇が靖国神社参拝を中止した理由について「富田メモ」を発見している。

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といっても、彼が現在の宮内庁と関係がいいとか悪いとかということはないようで、本書を書く上で宮内庁の記録としての振天府はじめとする五つの御府の過去の内部写真などは公開されている(過去の内部写真は公開し、現在の外観の撮影は許可しないというのも変だが)。

ただ、ある意味、直接の証人はほとんど生存していない上、特に終戦間際はもはや記録も残せない時代であったようで、明治以降の資料もいくつかの矛盾を持ちながら、ある程度は著者の想像力による推論で補わざるを得ない状況と思われる。

そういう厳しい状況の中で、御府の正体に迫っていく著者の執念、つまり本書を書くまでの資料の捜索と整理はかなり伝わっている。

最初の振天府を作った時、いわゆる二つの流れがあった。一つは、軍からの要望で、戦利品(分捕り品と言っていた)を並べて国民を鼓舞しようという考え方。もう一つは明治天皇の意向から、戦死者の名簿と写真を捧げる場所にしようということで、結局は当初のこの二つの流れがずっと続いていくことになる。(注:二つの流れということを著者が書いているわけではなく、私の印象)

それと、このあたりで書いておくが、書名の「宝庫」ということについては、少なくとも著者は「お宝ザクザク」ということはまったく触れていない。軍旗とかそういうものを宝と考えれば別だが。本の営業上の理由だろうか。

しかし、文化財という観点で言うと2006年に明らかになった鴻臚井碑(渤海国の石碑)というものがある。日露戦争の戦利品として中国の遼東半島の旅順から持ち帰ったものである。現在は日本にある。当時、渤海国というのが沿海州というか高句麗というか満州というかそういう一帯を指していて、それが中国の一部だったか、別の国(朝貢国)だったのかという証拠になる碑だそうだ。中国の一部であれば、朝鮮は中国の一部だったということに近づき、別の国であれば朝鮮は独立国だったということにつながるらしい。

もっとも碑に書かれていた文字は記録されているので、どこにあっても構わないのだが、韓国は、日本が中国に渡すことに反対しているようだ。そもそも日露戦争の略奪品なら、一旦はロシア(ソ連)に返して、さらに中国に返すべきものだが、国家として中国から返還要求は起きていないそうだ。

この戦利品の返却だが、実際には武器については、戦後、全国の小学校などにも散らばっていたものを占領軍が回収して、鉄屑として溶かしたことになっているが、その他の品々は、返却がおこなわれたことになっているが、確たる証拠はない。また明治天皇の肝いりだった戦死者の名簿や写真についても行方不明になっているそうだ。もっとも第二次大戦の夥しい死者を記録したり写真を集めることは、パールハーバー以降はすぐに困難になっていたようだ。

なお、戦死者の範囲は、戦死と戦病死とわかれていて、戦死のみにする予定が、日清戦争では戦死者千六百余名に対し、戦病死者は一万五百余名と約十倍になり、さらに皇族の子息が病死したことから、どちらも戦死ということになったようだ。

なお日露戦争では六万二千五百余名が戦死、二万五千五百余名が戦病死。第二次大戦の戦没者は範囲によっては二百万人強から三百万人強とも言われるが百万人以上は餓死によると考えられている。

対米開戦前に、主に日中戦争で、毎年2万人が戦没していたそうで、既に戦略はうまくいっていなかったということだろう。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)歴史

2018年06月17日

木材・合板博物館

新木場駅で乗り換えることがあったので、かねてより狙っていた『木材・合板博物館』に寄ることにした。京葉線の高架脇を歩いていると、木材倉庫や印刷会社の倉庫などが並ぶ。「まな板 ○千円」で直販している工場もある。相場が見当つかない。たぶん、高級品なのだろう。杉とかヒノキではなく、マホガニーとか使うのだろうか。まさか合板ということはないかな、とか・・

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そして、数分歩くと、このあたり唯一の高層ビルがあり、その2フロアが『木材・合板博物館』になっている。

後述するが1階のエントランスには、堀江健一氏が太平洋横断に乗った『マーメイド号の縮小版レプリカ』が展示してある。とりあえず意味が分からないが、目的の階にエレベーターで上がる。

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そして、展示室の雰囲気ですぐにわかったのだが、この博物館は、木材・合板と並列に書かれているが、ほとんど『合板という工業製品』についての博物館なのだ。

実は、いまや合板の主流は集成材で、家屋を作るときの建材の多くに使われているのだが、日本で製造が始まった最初はベニヤ板(浅野式合板)だった。時代は古く1907年(明治40年)11月3日。この日は「合板の日」とされている。文化の日と同じだが、文化の日は明治天皇の誕生日なのだが、明治時代も天長節という祝日だったので、休日労働をして製造装置を稼働させたことになる。

ということで、合板の父、となるのが浅野吉次郎氏。1859年に尾張藩に生まれる。明治維新の直前だ。家業が桶屋。各種桶を作っていたが、明治時代になって大儲けするネタが現れる。桶屋が儲かるといっても落語のネタではない。茶箱である。ボストン茶箱事件がアメリカで発生している通り、世界にお茶ビジネスが広がっていて、インドとは異なり、日本は英国に頼らず、独自輸出していた。しかし、ビジネスは英国基準になり、取引は茶箱に入った茶葉だけの重さではなく、茶箱込みの重さの取引価格だった。そうなると、桶屋の作る日本の茶箱は重たいので、茶の価格が割高で国際競争力が低い状態だったわけだ。

一方の英国の茶箱はすでに合板が使われていたため、浅野吉次郎は試行錯誤の結果、マッチ棒の製造機を改良して合板造りに成功したということのようだ。

そのあたりの資料や製造機器がかなりたくさん展示されているわけだ。

上階は、木材加工の実演ができるコーナーと資料館になっている。


ところで、1階に降りて、再びマーメイド号を観ると、この国産ヨットは合板で作られているということだそうだ。合板業界の方々の見方は、「その点」なのだろう。木材よりも丈夫であるということなのだろう。決して「予算が安い」という話ではない、ということだろう。

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話はずれるが、その時(1962年8月13日)の毎日新聞の記事が紹介されていて、「密出国の大阪青年」とか「人命軽視の暴挙、送還後調べる」とかの言葉が並んでいる。
  

2018年06月16日

藤井流は達人の域に達したらしい

最近、藤井聡太七段(現在)の棋譜を鑑賞している。また日経電子版でも紹介されていたが、彼の初手(つまり先手なら初手、後手なら2手目)は常に飛車先の歩を突いているわけだ。本来、初手と二手目の組み合わせにしても、飛先か角道かに限定しても組み合わせで4通りあるのに、要するに決めてあるわけだ。

基本は角換わり腰掛銀で、相手が振り飛車なら原則は穴熊だが、場合によっては急戦。相手が矢倉なら矢倉か雁木とか。

つまり、序盤がパターン化されていて、とりあえず不利にならないように慎重にことを進め、中盤の終わりごろに魔術のような手をひねり出し、やや優勢に持って行き、熟考の末詰将棋を基盤とした超速の寄せで仕留める。ギリギリで詰ませるので詰将棋のように駒台の駒を全部使って詰ませるわけだ。

最近思うに、今後タイトル戦に登場すれば、トーナメントではなく番勝負になるので、ほぼ全タイトルを手中に入れるような気がする。7番勝負なら4勝3敗(勝率5割7分)、5番勝負でも3勝2敗(勝率6割)でいいわけだ。8割以上勝っている彼なら一度タイトルを取ってしまえば手放すようなことはないだろう。あまり想像したくないが。


さて、6月2日出題作の解答。

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装置が大げさだが、合駒選択と逃げ道封鎖の捨駒。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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ワールドカップも開催となり、テレビ観戦で忙しい方も多いと思い、比較的簡単作を出していくつもり、サッカーもポジショニングは詰将棋に似ている点もあり、守備陣をバラバラに分解して、ロングシュートやオーバーヘッドみたいな派手な決め方が好まれる。ハンドの反則は打歩詰めにあたるのだろうか。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(6)しょうぎ

2018年06月15日

ラーメンガール(2008年 映画)

アメリカ映画(ワーナーブラザーズ)だが、出演者のほとんどは日本人。スタッフも監督が米国人でその他は日本人という奇妙な作り方になっている。米国人女性(演:ブリタニー・マーフィー)が日本に来て、悲しい出来事(失恋)のあと、ラーメンを食べたところ、あまりにも旨いため、ラーメン店に弟子入りを決意する。

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一方、店主(演:西田敏行)は息子が後を継がず、フランス料理の修行にパリに行ってしまい、後継者問題を抱えていた(この事情は、最後の方で明かされる)。ということで、弟子に対してパワハラ的な態度でラーメンの味だけでなく、経営の基本を教える。

といっても日本人でもすぐには秘伝の味は見つからないので、なかなか上達しない。ということで、店主は何人かの達人に引き合わせることで、「おもてなしの味」を求めていく。

このあたりは、伊丹十三の「タンポポ」や「武士の献立」などに共通する構造だ。

まあ、そういうことで、昭和式の店舗は改装されて「ラーメンガール」という新型店舗になるわけだ。

映画の中では日本人は日本語を話し、アメリカ人は英語を話し、あまり会話が伝わらないことになっているのだが、シナリオはどのように書かれているのだろうか。まあラーメン店の中での会話なのだから言語が違っても大部分は伝わるのだろう。

しかし、この映画をアメリカに持って帰っても、パワハラ指導法とか子どもに店を継がせるとか、その他の日本的な習慣を理解してもらえるのか大いに疑問を感じる。


気がかりは、本映画の中で、西田敏行は始終飲酒や喫煙を続ける、5年前に心筋梗塞を起こしたのを機に禁煙したはずだったのだが、どうしたことだろう。

一方、主演のブリタニー・マーフィーはスターに駆け上がった頃に本作を撮ったのだが、実は1年後に自宅で、32歳で急死してしまう。風邪と糖尿病とそれらの薬が偶然に作用して副作用が原因ということになった。ところがさらに6ヶ月後にブリタニーの夫が同じ家で、39歳で亡くなる。こちらも複数の病気とその薬による副作用ということになったのだが、彼の家族は今でも二人に死因に不審を持ち、調査を続けているともいわれている。

紀州のドンファンも不審な最期ではあったが、かつて愛した女性が4000人もいるというのに、悲嘆に暮れる人間はどこにも見当たらないようだが、ブリタニーの夭折を悼む人たちは後を絶たない。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)映画・演劇・Video

2018年06月14日

日朝交渉は、国民の問題整理から

6月12日の米朝合意は、二国間の国交正常化を目標とするという共同方針を確認したものだが、進むのか進まないのか、今一つはっきりしない。具体的な無数の難問題の解決が読めないからだ。

一方、日朝問題は、国交正常化のためには拉致問題の解決が必要と以前から言っているわけで、もとより二国間で戦争していたわけでもない。もっとも北側は竹島問題などを持ち出して複雑化させようと思っているかもしれない。

一方で米国大統領も日朝会談を提起したものの、何をどうするかは日朝の問題としている。おそらく、何をどうするかは日本国民の問題で、米国が口を出す問題じゃないと思っているのだろうし、そもそも日本の首相が、何を要望しているのか理解できないのではないだろうか。

つまり、交渉元の安倍首相が国民に、何をもって解決とするということを説明すべきなのではないだろうか。もちろん交渉なので、思う通りにならないかもしれないが、なるがまま交渉の結果を持って、「結局、こうなりました」というのでは支持は得られない。

ということで、少し問題をかみ砕いてみると、おそらく、拉致被害者の生存者の帰還は当然として、さらに大きく2種類の問題があるということではないだろうか。一つは、事件の全貌。もう一つは実行者を含む関係者の特定と引き渡し。

まず、事件全貌。拉致被害者数というのは、日本政府がいうには17名。北は回答として、5人を明かにして日本に一時帰国させ、北に再び引き渡すように言ったが日本は北には行かせなかった。さらに8人は死亡、5人は北への入国情報がない、と回答。

しかし、別途『特定失踪者』という分類の人間が800人以上いるわけで、そのうち100名以上は、拉致濃厚と言われている。それらの多くの人たちを見捨てるわけにはいかない。証拠が不足していて拉致と断言できない人々をどうするのか。もともと、日本国内で官僚も多くの政治家も、対象者が増えることにより、さらに日朝関係が拗れていき解決不能になることをおそれ、被害者認定の範囲を狭めていたはずという意見を持つ人も多い

さらに相手が「○○さんは死亡しました」と言った時に、どこまで肉薄できるのだろうか。検証は?

次に、関係者の引き渡し。

もちろん、日本領土内で発生したほとんどの個別事案で、拉致及び誘拐事件は北側の工作員が国外逃亡したので時効が止まっているわけだ。あるいはそれを指示した北政府内の人物は日本国内には来ていない。容疑者を引き渡すように言えるのだろうか。あるいは引き渡さなくとも、実行の経緯を明らかにして処分を求めるのか。あるいは過去の清算として別の形になるのか。


一方、米国は、これで拉致問題に関わるのは終わりにしたいと思っているのだろうが、米大統領が会見の中で述べた「非核化費用は韓国と日本が負担する」という身勝手に見える発言は、逆に言えば少なくとも拉致問題(中距離ミサイル問題は微妙)が解決しなければ、日本は費用を出さないわけなので、それを拠り所に寝技交渉に持ち込むことは可能なのだろう。しかし、そもそも非核化費用の範囲すら明確ではないという問題もある。今あるものを叩き壊すというだけなら、多額の費用がかかるわけではないだろうが。数万人の科学者の国外退去問題というものもある。


官邸主導で世論を調査及び操作するにはなかなか難しい問題ではあるし、官邸に親しい新聞社やその購読者はこの問題には勇ましい意見が多いだろうし、情報小出し作戦も難しそうだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)市民A

2018年06月13日

空中庭園(2005年 映画)

今や、空中庭園といえば梅田スカイビルの屋上のことを指す。もちろん数年前に行ったのだが、かなり奇抜なデザインで観光客が多いが、風が強いのでのんびりと紅茶を飲みながら庭を楽しむようなことはできない。もちろん室内は快適だが、庭園とはいわない。

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まったく関係ないが、本映画は、角田光代の書いた同名小説(直木賞受賞寸前で委員の意見が二つに割れ落選)を原作とする。主要登場人物は、小泉今日子演じる妻と夫と二人の子供(姉と弟)それに妻の母の5人の家族。それとソニンが演じる家庭教師の女性(夫の愛人の一人)。

家族は、家の中では秘密を持たないことを主義としていて、一見、仲が良い。しかし、家庭教師の目からは「学芸会」のように見えるわけだ。つまりヘタな芝居。それぞれが根の深い秘密を持っている。

小説は、上記の6人が、それぞれの目線で主人公となる6編の短編集だが、映画ではそれを同時進行させるので、見る方も忙しい。舞台は、とあるニュータウンだが、妻以外の家族は、さまざまな理由で、ホテル野猿というラブホテルを利用して知らないうちにすれ違っている。

そして酔っぱらった家庭教師が家庭崩壊につながる暴言を放つことで事態はジェットコースターのようになる。

ところで、ロケ地だが、拙宅の近くにある港北阪急(モザイクモール)の前が使われる。阪急百貨店なので関西同様に観覧車が回っている。2005年当時は、その地区に進出してきた最初のショッピングモールだったのだが、映画の中ではその他のモールは来ないことになったのだが、実際には無数のショッピングモールが立ち並び超激戦区となり阪急百貨店は消滅寸前状態である。先月末には大型電器店のEDIONが入店することになった。近くにはヤマダもビックカメラもジョーシンもある。

しかし、もう一つのポイント地であるホテル野猿のようなものは近くにはまったくない。そういえば八王子の方に野猿街道という暴走族愛用道路があるから、そちらの方なのかもしれない。

本映画の中で小泉今日子が演じる妻は、登場人物中もっとも秘密が少ないわけだ。もっとも秘密のない楽しい家庭を作るという壮大な計画こそが彼女の秘密なのだが、そもそもそういうのは「目標」というべき単語がふさわしく、たいした秘密ではないともいえる。

一方、演技上ではなく実際の生活では、彼女こそ秘密の隠し事(不倫)をしていたことを昨年公表している。ただ、「秘密を明かすときには、次の秘密が生まれている」という格言(知らなかった人は今覚えよう)もあるわけだ。

  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)映画・演劇・Video

2018年06月12日

ヘアサロン従業員の視点から米朝をみると

いよいよ米朝首脳会談だが、本気でノーベル賞狙いなのかもしれない。

1960年代にはCIAなどの諜報機関の暗躍で、国家主席が海外にいる間に国内でクーデターが起き、国家主席は海外に亡命するしかなくなるということがあったが今回はどうだろう。まあ、どちらの国もだが。

さて、近場のヘアサロンで、美容師の方々のこの会談についての話を聞いたのだが、最大の注目点は、両首脳のヘアスタイルだそうだ。

まず、K委員長の方だが、あれだけ短髪部分が多いと、つむじの場所によって、形を維持するのが難しそうということ。それと、刈り上げ部分が長く、耳の上の部分は耳から1センチほどは剃刀で剃っているのだろうが、それはなかなか技術がいるとのこと。理想的には永久除毛した方がいいだろうが、そこを除毛してしまうと他のデザインに変えられなくなるだろうとのこと。

次にT大統領の方は、どうやってベレー帽のようなセットを作っているのか見当が付かないとのこと。たぶん毛のないところ隠しているのだろうが、ゴルフ場などで風雨で乱れた時には、かなり修正困難。こちこちに固めているようにも見えないので不思議とのこと。

ただし、お客様の中に、K氏やT氏のようにしてほしいとの声は男性女性を問わず、今まで一人もいないとのこと。

余談だが(そもそも、この記事自体が余談だが)、紀州のドンファンはやることなすことT大統領みたいだと思っていたのだが、みかけ的にはA副総裁にそっくりとのご意見だった。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)市民A

2018年06月11日

伝説のディベロッパー吉田勘兵衛の遺産

横浜は、ペリーのごり押しで日米和親条約が結ばれた地である。場所は神奈川県庁よりも山下公園寄りの場所で、現在は横浜開港資料館が建っている。その際、急遽砂浜を伸ばして、体裁を整えたとされるのだが、その砂浜から内陸部も江戸時代の初めは入り江だった。

現在の桜木町と関内の間に川がある。また石川町と山手の間(元町の裏手)にも川がある。この間の土地は海だったわけだ。

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そこを干拓したのが吉田勘兵衛という干拓業者で、1660年の頃だ。実は若いころは木材商人で江戸で仕事をしていた。幕府御用達ということで、いわゆる公共工事を請け負っていたのだが、公共工事の常として、工事費を前決めしてから材木の調達をするので、黒字だったり赤字だったりと経営が安定しなかった。

そのため、木材を売るだけではなく、土地を作るというところから始めたわけだ。ところが、既に江戸の町はおおむね完成していて新規事業が難しく、全国調査の旅に出たものの、事業に合う場所が見つからない。むなしく江戸に戻る直前に神奈川宿から一里ほど盲腸のような脇道になる海岸を南下して、この大きく凹型にくぼんだ砂浜の入り江を見つけたわけだ。

そして、共同出資者を募り水田の開発を行った。ちょうど入り江の中央に河川が流れ込んでいて、この川の水を二手に分けるため、中洲状の土地を作った。それから数十年の間に共同出資から権利の譲渡を受け、結局一人でこの地の貸元になったということ。

現在は、同じ場所に吉田興産のビルが建ち、不動産業を行っている。

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同様に藩ぐるみで幕府に内緒で干拓していたのが岡山の池田藩。要するに幕府から言い渡された石高はあるものの、それより沢山の米がとれれば大坂の悪徳業者に横流しできるわけだ。そのためには農地を増やそうということになる。

岡山市の南側にある玉野とか、どうみても元々は島だったはずだが、海を閉じこめて干拓してしまった。そこでは稲作を行うために川の水を運河や水路でつなぐことになる。さらに土地改良のため干した鰊の身が使われたそうだ。北海道の鰊が日本海を回り、蛸で有名な下津井港に荷揚げされていた。

池田藩は既存の農地にも川の水を潤沢に供給するために、街並みの中に水路をたくさん巡らしている。そのために現在では大きく二つの大問題が起きている。一つは運河への転落事故である。毎年10人程度がそれで亡くなっている。しかも、落下防止の柵も川の片側に設置されているだけ。両側に柵を作ると、落水した者が川から上がれなくなってしまうからということになっている。

もうひとつの大問題は公共インフラへの影響。間に運河があるため、地中に管を通すことができない。このため、ガス配管も難しいし、水洗トイレも設置が難しい。

本文に書きそびれたが、池田藩は密かに蓄財を進めたようだが、吉田勘兵衛は干拓した土地を検地している。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)歴史

2018年06月10日

絵画館の一枚のこと

先週、書いたのだが、神宮外苑にある絵画館は明治天皇のアルバムのような造りになっている。明治時代にはまだ大型写真が日用化していなかったこともあり、明治天皇を中心に置いた明治時代史を記録するため、正方形に近いキャンバスに絵画を描いて記録するということが行われた。

その65番目の絵画には「振天府」というタイトルが付けられている。この絵画を明治天皇に奉納したのが公爵徳川家達。最後の征夷大将軍の徳川慶喜の子で一応16代当主ということになっている。そして描いたのは川村清雄という洋画家で、勝海舟と親しかった。

徳川や勝は天皇の敵なのだが、どうして敵のはずの明治天皇に奉納したのか、よくわからない。なにしろ振天府に関してはわからないことばかりなのだ。

実は、ネットにある振天府の絵画を張り付けることは可能なのだが、この振天府を調べている人は一定数いるようで、なかにはかなり神経質な方もいらっしゃるようで、「盗用疑惑」をかけられそうなのでやめるが、どうも日清戦争の相手側の武器や、要人のすわる椅子などが描かれていた。

簡単に言うと、戦争の結果、清国から戦利品として搬出したものらしい。それらの品々は、現在では戦後処理として当該国に全部返還したことになっている。

そして、そういう戦利品の記念館は実は皇居(吹上御殿)に隣接した5つの木造倉庫があてられていた。5つということは日清戦争だけではないのである。

5つの総称は御府(ぎょふ)と呼ばれている。

振天府(日清戦争)、懐遠府(義和団の変)、建安府(日露戦争)、惇明府(第一次世界大戦)、顕忠府(日中戦争)。

実は、疑問は何も解決できない。義和団の変というのは戦争だったのだろうか。第一次大戦の戦勝品というのは中国の青島のドイツ領地から持ってきたのだろうか。戦後返したということなのだろうか。日中戦争は、少なくとも日本は勝ったわけではない。

御府に収められたものは、戦争で亡くなった兵士の名簿、敵国のお宝、敵国の武器ということで、乏しい情報から判断すると、敵の武器(大砲等)は第二次大戦後1年以内に、米軍に引き渡されている。融解されたとされるが定かではない。

お宝類はどういうことになったのか証拠については(私は)認識できていない。

これらの関係の話というのは、実は、あまり調べられていない。おそらく、日本の右派のみならず左派にしても、終戦直後の泥沼状態を調べたところで、周辺諸国の大騒ぎが予想され、さらに解決困難問題が増えるだけということが直感されるからなのだろう。もううんざりということだろう。

ということで、たぶん国民的総意のもと存在事実自体が闇に葬られていくのだろうと思うのだが、もう少しは知りたいという気持ちもある。


冷静に考えてみると、戦争に負けるとこうなるということなのだろう。大英博物館やプラド美術館なんて他国のお宝を堂々と飾っているし、要するにタダで持ってこないでいくばくかの対価を払わなかったから手放すことになったのだろう。

オアフ島のワイキキ海岸の西端には米国陸軍記念館があって、第二次大戦中の米軍と日本軍の戦車が並べてあり、大きな戦車の方が強いということを、強調しているのだが、日米戦車戦とかどこかであったのだろうか。あれも戦利品展示場とも考えられる。
  

2018年06月09日

北村憲一「詰将棋八景」

七手詰集である。少し前に「七福神」という詰将棋集を発表したのは、初型盤面七枚という限定だったが、今回の「八景」は初型盤面八枚。となると次は初型九枚だろうか。命名が楽しみだ。辞書から推測すると、『九天(全宇宙)』とかいいかもしれない。『九死』とか『九州』とか『九回裏』とかはないだろう。予想外の『ナイン』とか。ベートーベン以降、交響曲に第九とつけるのは不吉という考え方もあるが、だからといって『10』という数字も、「最後」を意味するらしく、良くない。「ナンバーテン」というナンバーワンの逆の意味の俗語もある。

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ところで、七手詰というのもかなり難しく、手筋は出尽くしているようなそうでないようなところもあり、さらに枚数制限を付けるとは私にはとても考えられない。本作では、一題、きわめて難しい作品があった。第73問

いわゆる超難解作。二日がかりになった。自分は他人の新作を直ちに公開する気はないので、誰かが広く知らしめていただけないかと期待する。

なお北村氏は、今月の詰将棋パラダイス誌に北海道の古棋書のことを書かれている。函館出身の花田桂英少年の詰将棋を発見されているようだ。なお、花田桂英少年は、後年は花田長太郎として大活躍。弟子の弟子の弟子がひふみんである。


さて、5月26日出題作の解答。

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飛、銀、桂の捨駒連発(桂は取れない)で危険地帯を作り出す。銀捨が見にくいかもしれない。普通は下から飛車を打って詰むのだが、うまく詰まないので、追いかけることになる。運良く拾った金で最後の捨駒にあてる。潔くない図だ。

実は、詰め上りが、八種の駒が1枚ずつになるが、あまり気が付かれないはず。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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「無しゃっきん図」であり、金銀のない「預金ゼロ図式」でもある。

バラエティ番組のように、色々詰め込んでみた。密着打ち、合駒選択、駒取り、捨駒。四つの手法の順番や回数は秘密だ。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。  
Posted by ota416 at 00:00Comments(8)しょうぎ