2016年09月29日

夏の終わり(2013年 映画)

瀬戸内寂聴尼がまだ瀬戸内晴美であったころ、つまり50年前に書いた原作にかなり忠実に沿った形でストーリーが進んでいく。

原作者は数多くの自作の中で一つを選ぶとしたら、デビュー作である「夏の終わり」と語っている。小説は彼女のほぼ正確な自伝であり、つまり彼女を中心とした男女四角関係が小説となり、そして映画版として熊切監督の手により復元されることになる。

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主演の知子(愛人)を演じるのは満島ひかり、同居人の年上の小説家は小林薫、年下の愛人は新人だった綾野剛が熱演。小林薫は煮え切らないやさしい男を熱演するのだが、女尼によれば実在の愛人となにげない所作がそっくりだそうだ。好演というのかな。

舞台は戦後まもない関東のどこかで、愛人の正妻は作家の本宅(鎌倉)に住む。二人の男の間で愛人は染色家として一流を目指すが、なかなかそうはいかない。まだ社会はまずしい。まだテレビはなくラジオの時間だ。時間が滞留しがちな世界の中で、登場人物の心は少しずつその形を変える。

そして、作家(小林薫)はついに人生に行き詰り、愛人(満島ひかり)に「一緒に死のう」と言うが、「なぜ奥さんじゃなく、私と死にたいのか」と詰問され、言葉を失う。

たぶん、「芥川も」とか「太宰も」とか言おうとしたが、ちょっと格が違うと思って口ごもってしまったのかもしれない。

そのまま川に飛び込んでしまったら、そもそも女尼は小説を書くことができないわけで、したがって、映画にもなることはないわけだ。

なお、女尼は本映画について、原作にほぼ忠実にできていると感謝しているのだが、二点気に入らない点があるそうで、まず、女尼が最も力を込めて書き込んだ「銭湯帰りの情事」のシーンが存在しないこと。もう一点は愛人(つまり自身)が、作家に玄関の脇の廊下に机を置いて書かせていたという点で、実際には陽当たりの良い二階の座敷を提供していた点だそうだ。(もはや証人はいないのだが。)
  

2016年09月28日

日本人気品牌展○会

秋葉原に用があったついでに、秋葉原UDXに寄ったのだが、2階のスクエア付近がかなり騒々しい。タレント関係かアニメ関係かと近づいていくと、聞こえてくるのは、スピーカーからの声もそこにいる人たちの話声も中国語。入り口の周囲はすべて中国語ばかりで、関係者もそんな感じだ。

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どうも、日本の商品の展示会が行われているようで、中国人の方々が館内にあふれているようすがガラス越しに見える。

日本人気品牌展○会(○は漢字化不能)となっている。牌という字は、日本では位牌か麻雀牌しか使われないので、意味はよくわからなかった。

館内に入れるかどうかも誰に聞けばいいのかよくわからないし、爆買用の現金も持ち合わせていないので退散したのだが、外から見ると医療周辺関係の出店が多いようだ。

で、帰宅後、調べると、よくわからないことも多いのだが、日本人気ブランド品展示会ということらしい。

それと来日客をターゲットにしているのではなく、爆買傾向を分析したところ「爆買の要因の多くは在日中国人の方々からの発信」が基点になっているということらしく、JTBが中心となって始めた事業らしく、今回が2回目らしい。

つまり下火になった第一波の爆買とは異なる第二波の爆買の仕込み中ということのようだ。来場者は在日中国人の方々ということで、日本語も通じたはずだった。


「シェ・モア」という企業名が見えたのだが、どうも医療用ウィッグの会社のようだ。

「大日本除虫菊」というのはキンチョールということだが、まさか「渦巻き蚊取線香」を爆売りしようと思っているのだろうか?あるいは「大日本」という社名では中国内では販売禁止なのだろうか。
  

2016年09月27日

横浜市病院内点滴殺人事件の既視感

大口病院での殺人事件は、まったく嫌な方向に向かっているのだが、有識者の間では「やまゆり苑事件」との類似が指摘されているのだが、自分的には、ある小説と近いなと感じている。

2015年10月に刊行された「デス・エンジェル(久間十義作・新潮社)」である。ちょうど1年前だ。

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新潮社のコピーは、

この病院は、伏魔殿なのか――医療に潜む底知れぬ闇に切り込んだ問題作。新人研修医として総合病院に赴任した森永慧介。だが、そこで遭遇したのは不可解な出来事の連鎖だった。あまりにも歪な診療体制、相次いで発生する老人の不審死、そして入院中の若い女性患者の自殺。真相を探るべく調査を開始した慧介の身にも、危機が迫っていた……医療における正義とは何かを問いかけるサスペンス長篇!

読者評を読むと、成功と失敗の両論があるが、どちらかというと失敗と断じる論が多いのだが、激しく否定している人たちの多くは医療職の人たちのようだ。たとえばAmazonには、こういうカスタマーレヴューが上がっている。

(略)・・・本書は病棟看護師複数による殺人が主題です.もちろん著者,久間さんの頭の中で生まれたフィクションですが,私の知る限りの看護師達は皆,真面目で使命感をもって働いていました.どんなに仕事が過酷であっても,準夜・深夜の勤務中に看護の厄介な患者を彼女たちが睡眠薬やら鎮静薬で殺めるようなことは考えられません.担当医がそれを見て見ぬ振りをするなんてことも考えられません.著者は本書執筆のために多々資料を集め,それを元にストーリーを構築したのでしょうが,如何に巧妙に仕上げようとも根本のところで現実離れしています.高齢者看護の難題を俎上に上げた点は評価しますが,病棟看護師がこの本を読めば,’’私たちを侮辱している’’ と不快に思うでしょう.良識の働く看護師が受け持ちの患者を殺めることはあり得ない.彼女たちの名誉のために私は断言します.

本書の中では新人研修医が病院の中の不思議なできごとに出くわして、それを隠蔽する病院側の対応に不審を感じているうちに、ついに不思議な死に方をする患者たちの秘密に近づこうとして、逆に注射を打たれて死にそうになるのだが、さすがに病院も当局におまかせすることになる。

ミステリーの犯人をここに書いてはいけないのだろうが、小説では、単独犯ではなく複数のナースの共謀ということになっている。

「なかなか良く書けているが、入院患者への差し入れには向かないだろう」という小洒落たレヴューもあるのだが、逆にこれから入院する患者には注意喚起のために入院前に読んでもらうべき本なのかもしれない。(どうもまじめな記事を書くのはうまくない)
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)書評

2016年09月26日

二重国籍問題で湧き上がっている人たちと騒がない人

民進党の蓮舫代表の二重国籍問題で騒いでいる人たちは大別するとネウヨと言われる人と民進党の反対勢力とに分かれるのだろう。まあ、前者は無料のYahooニュースばかり見ていると、どうしても思考が産経っぽくなるし、成功者をネタむのも特徴なのだろう。が、後者は情けないきわみだ。

政党の名前とかでももめていたが、よく考えると民進党だけじゃなく自民党の中にも考え方が大きく異なる人たちはいるのだが、なんとかやっている。

それは、戦後の日本が自社体制だった頃から始まっているのだろうが、政治体制の中に米国型と西欧型がごちゃごちゃに混じっているからなのだろう。

一方で憲法の規定する世界というのが、あまりにも高尚すぎるところもあり現実的な政治の役に立っていない。一読するだけではどうみても社会主義国の憲法のように読めてしまう。個人の経済的財産を肯定する部分を発見するのはなかなか大変なのだ。(ちょっとだけ書かれているのだが。)


それで、自民党というのは米国型の政党で(共和党的だったり民主党的だったりするのだが)、民進党というのは西欧の社会民主党的存在を目指しているように見える。ところがどちらも相手がずれているために、自民党内に共和党的な人たちと民主党的な人たちが存在することになり、民進党の方は党内に多数の勢力が存在して、代表選挙が連立政権的になってしまう。

ところで、そんなことを書くつもりじゃなく「二重国籍を認めない」ということなのだが、気が付いている方は多いと思うが、自民党はこの件にあまりかかわらないようにしている。二階幹事長も容認派というかどうでもいいような態度に見えるのだが、これは推測なのだが、裏に日露間の領土交渉が進んでいることと関連しているような気がする。

交渉を手前の方から考えていくと見えてこないのかもしれないが、ある解決点から逆算的にみていくと、四島に住んでいる現在のロシア国籍の人を追い出すわけにはいかないのだから、返還の時点で、日本国籍だけでなくロシア国籍も認めないといけないだろうと思うわけだ。二者択一では解決しない。

それでは、日本に引き揚げた旧住民は島には戻れないのかということになるのかもしれないが、領土の主権ということと土地の所有権というのは別物であるわけで、日本の領土(主権)の土地を外国人あるいは外国(ロシア政府)が所有しているという状態はありうるわけで、そのロシアが持っている国有地を日本が有償で所有権を買うということで、金額を支払い、帰還希望者や観光開発業者に転貸(売却)ということもあるような気がする。

現代において、領土を金で売買したなどという行為は世界の物笑いでしかないが、もっとスマートに引き分けを狙うなら、主権は無償で土地代(国有地)が有償というようなことも選択肢になるのではないだろうか。

もっとも、二重国籍は単に交渉上の手法の一つでしかないのだろうから、交渉の全体パッケージが明らかになったとき、国民の賛否は総選挙に問うしかないだろう。
  
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2016年09月25日

世界の花(国際女性画家展)

横浜のあざみ野にある横浜アートギャラリーで開催中の「世界の花−国際女性画家展」に行く。ちょっと勘違いしていたのは、「花」というのが、花の絵をイメージしたのだが、花の絵もあるがそういうことじゃなくて「女性画家=花」ということだそうだ。そして、「国際」というのが、「ロシア、韓国、中国、ベトナム、日本」ということらしい。なかなかまとめにくい五か国ではないか。五ヵ国で展覧会を開くようだ。

ところで、世界はボーダーレス化が進んでいくのだが、とはいっても絵画に関しては、国によって基本的なところはそれぞれのようで、画家の名前をみなくてもその色調で国籍が特定できそうだ。あえて言えば日本は難しい。明治以降の文化であって日本式は確定されていないのだろう。

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ただ会場に画家自ら来場されていた画家の方一名がいて、別の人と話している内容が聞こえてしまったのだが、笛を持った人間の絵の解説として、これは沖縄での反米軍デモに参加できないときに、反米の気持ちを込めて描いたということらしい。

いわば、ゲルニカだろうか。

この5ヵ国の間で言っても、全く理解されないだろうと思ってしまう。
  

2016年09月24日

将棋紳士録第10版掲載詰将棋について(2)

先週(2016年9月17日)に引き続き、将棋紳士録第10版(1974年刊)掲載の詰将棋6題についての考察。今回も不詰問題がある。

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B−1:一見で詰まないのは私の実力不足からだが、▲1三桂成と捨てて、▲1一飛成と香を取り、△1二金または△1二飛と合駒をしても▲1五香あるいは▲1二龍のどちらでも詰む。しかも駒が余る変化が多い。4三金を飛にすれば、少なくても飛合はなくなるが、それでも完成作には遠い。

B−2:2二銀の捨て駒から始まり攻方だけなら3一角、4二角成、3三銀、1三金(捨)以下2二馬までだろうが、問題は二つ。まず余詰めだが二種類。簡単なのは初手の銀打ちと9手目の金打ちは駒を交換してもいい。さらに7手目に3三金として強引に2三歩をむしりとっても詰む。以外にも同一作があって、京須氏と下平氏が発表している。自作でないうえに余詰め2つ。持ち駒の金、銀、銀を銀×3にするといいが2二銀打ちに3ニ玉でわずかに詰まない。玉型に5二歩を追加するとか。

B−3:これは見るからに古作物で、筋がいい。作者不詳のようだ。2一の桂は要らないかな。

B−4:作意は3三金と1一金と捨て同玉に1二銀から2二龍の7手詰。ただし、1一金を同玉なら3三龍以下9手駒余り(二手長手余り)まあ許容範囲かな。

B−5:これは、難問だ。早い話が詰まない。初手▲3三銀で△1二玉なら、▲1三龍と捨て、その後2一の桂馬を取って、最後に▲2五桂で詰む。そのためには4二のと金は4三に引越しとなるが、そうなると古作図になるし大山氏も使ったことがある。名人が使うのだから私が使ってもいいと判断したのだろうか。

B−6:これも大変だ。一目、▲5二金、△3二玉に▲2三桂成と捨て、金銀二枚を重ねて打つと、7手詰めで駒が3枚も余る。おそらく全12問で最高の難易度だろうから、推測も困難を極めたが、柿木氏の協力も得ながら苦闘した結果、3五の桂を3六に引越しすると37手詰みとなる。ただし辿り着いた結果、古作物だった。

ということだったのだが、実は最後に豊洲市場地下空間的(カフカの「城」的ともいえるが)な巨大な謎と直面する。というのもこの12題だが、すべて、「○、○分で詰めば○、○級の棋力」となっている。例えば、一番やさしい(とも思えないが)のが、「五、六分で詰めば五級の実力」。一番難しいのは「八、九分で詰めば一、二級」となっているのだが、

そもそも、この「紳士録」に書かれた人は全員が有段者のわけだ。読者が有段者だったら、大変失礼な書き方だ。

ということは、有段者でもほとんどが初段未満ということだろうか。あるいは、紳士録を売りさばく相手は、記載された人ではない(つまり名簿売買)、ということだろうか。なんとなく真相が見えているような気がする。


さて、9月10日出題作の解答。

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飛車や角をぶん回すという野蛮的な手順。どうも既視感が漂うのだが、そういうことではないからね。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。
  
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2016年09月23日

アボカド牛丼盛付がメニューの写真と違う理由

思えば、久しく牛丼店に行かなかったと、思った一秒後にすき家に入り、10秒後に季節限定メニューの「アボカド牛丼」を注文。相変わらず少数営業なので、店に入って従業員さんとのファーストコンタクトですばやく注文しなければ遅れを取る(遅れてもいいのだが)。

そして、数分後に早くもテーブルにアボカド牛丼が置かれるのだが、メニューとかなり盛付感が異なる。

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メニューでは、牛丼とアボカドとコールスローが三色海鮮丼(ウニ、いくら、ホタテ)のように白米が見えないように敷き詰められているのに対し、店頭では、牛丼エリアとアボカドエリアとコールスローエリアがそれぞれ混じらないように独立して、その境界線には白米がしっかりと見えている。

そういえば、吉野家が最初につぶれた原因は、多くの店長が10食分の食材を11食分に薄め、1食分の代金をレジではなくポケットの方に入れていたからで、その名残が現在のポケットなしユニフォームだ。

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すき家でもまさか?と大脳辺縁部に電気信号が走ったのだが、実は食べてみてなんとなくこの盛付の意味がわかったような気がする。

3つの具材は、混ざらないようにした方がいい、ということではないだろうか。

何しろ、アボカドにかかっている赤いソースはケイジャンソースである。スパイス系だ。ケイジャン料理のことを書き始めると深みにはまるので、省略するが、米国の一部のまずしい地区で食べられる料理で、クレオールとも違う。一瞬、カレー味を想起したがそうではないのだが、とにかく個性的だ。

そして牛丼は、大別すると醤油味。コールスローサラダにはフレンチ系のドレッシングがかかっている。要するに、米国、欧州、日本を起源とする三種類の味なので、まぜたら台無しということなのだろう。

といっても、全面がコールスローサラダ丼というのはあり得ないだろうし、一面緑のアボカド丼というのも、色による食欲が湧きあがるかどうかいささか微妙だ。まあ490円のことであれこれ言われても困るだろうからこのへんで止める。

少人数運営のため、レジでまたされたくないので、別のお客さんの会計が終わる直前に後ろに並んで業務効率化に協力しようと策謀したが、無駄だった。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)あじ

2016年09月22日

眠れる城・荏田城跡

9月15日弊ブログ「荏田宿のこと」の中で書いたのだが、江戸時代の大山街道で江戸を出て最初の宿場が荏田(えだ)宿だったと書いた。さらに、そのわずかに先に、歴史上の位置づけが不明な『荏田城』というのがあるとも書いたのだが、少し調べてから荏田城攻略に出た。

ただし、調べるうちに、その土地の所有者が頑なに城址を開示することを拒んでいて、土地への入場も禁止だし、さらに写真画像をWEB上にのせると、削除依頼をしてくるということらしい。まず、入路については隣接する東名高速の反対側からその土地にだけつながる高速の歩行者横断橋を渡らないといけないが、降りたところから先は入れないということになっている。だから未調査ということだ。

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とはいうものの、その現地に行くと、東急田園都市線の江田駅から徒歩5分のところに江田記念病院というのがあり、その左側に東名にそって登坂がある。登り切ったところに歩道橋があるのだが、実は坂を上る前にすでに「立ち入り禁止」になっていた。

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向かって右が東名の擁壁であり、左が大きなマンション。マンションの住人なら城址のある森は見えるだろうが、どこまで詳しく見えるのだろうか。

上空からの写真を見ると荏田城の北側の一部は道路用地になっているが、大部分は未開発で残されているようだ。鎌倉時代の城なのか足利時代の城なのかも判然としない。神奈川県には鎌倉があり鎌倉に通じる道は重要道とされていたので、この地も鎌倉時代の要所だったらしいが、文書などでは確認されない。仮に鎌倉時代の城なら北条氏滅亡の時には大戦争が起きていたので城をめぐっては、多数の犠牲者があったのだろう。

かなり近くには、これも誰も積極的言わないのだが空襲で多数の犠牲者が出た場所があるらしい。もう一つ言うなら、かつて米軍機が住宅街に墜落して住民の犠牲者が出たのも数キロ内だ。

そして、この左側の大きなマンションだが、『ミオカステーロあざみ野南』というのだが、このミオカステーロはイタリア語のミオカステッロのことだそうだが、英語だと、マイ・キャッスルということだそうだ。

「私の城」

そう、あなた方にしか見えないわけだ。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)TrackBack(0)The 城

2016年09月21日

世界地図の中で考える(高坂正尭著)

親米派であった政治学者高坂正尭氏の1968年の本が新潮選書として復刊した。

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当時は自民党のブレーンだったようで、そのバックボーンが本書に書かれているかどうかだが、そうは思えない。もっとも当時はベトナム戦争が泥沼化していて社会全体が左傾化する時期だったので、それほど右寄りでもなくても親米自民党寄りとなったのだろうか。

思えば、彼の弟子で有名なのが、民進党の前原誠司氏。政治的な思想はともかく、潔癖症すぎるのは師匠と少し異なる。本書を読む限り、高坂氏は政治学者というか歴史学者に近いような気がする。現代史を説明するために、「過去の歴史的史実」と「人間の本質」を組み合わせて理解しているようだ。

タスマニア土人の滅亡の原因や、英国のインド他植民地の経営法、アメリカの軍事的作戦、20世紀末が「狂気と懐疑の世界」になっているだろうとの予言。

特に、植民地経営だが、植民地化して30年ぐらいは、現地のことを知らない人が管理するという点でうまくいかないことが多く、その後が軌道に乗るということだそうだ。そして戦後の植民地の独立の際は、ゆっくりと植民地を計画的に手放すことになったため、旧主国と独立国の関係を良好に保つ仕組みができあがったということらしい。日韓の場合は、その30年ぐらいで戦争の時代になり、戦後、急に日本人が引き揚げたというところに問題があるのだろう。

全体に未来予測的な部分が多いが、当たっているところと外れているところが半々ぐらいだろうか。
  
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2016年09月20日

俺たちに明日はない(1967年映画)

映画史に残る名作。前に観たことはあるはずだが、ストーリー的にはほとんど覚えていない。便利なのかもしれない。原作は「ボニーとクライド(Bonnie and Clyde)」。

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実在の二人が銀行強盗を始めたのが1931年。それを36年後に映画化したものを49年後の2016年に観るということをよく考えるとすごい。主演のフェイ・ダナウェーとウォーレン・ベイティは今や70代後半。二人ともこの映画が人生を変えることになった。

1967年には同じくニューシネマの名作といわれる「卒業」も公開されている。ハード系ニューシネマとソフト系ニューシネマの系譜が同じ年に始まったということなのだ。

49年前の映画ではあっても、車社会、銃乱射社会、貧富の差、州警察の閉鎖性、司法取引等、根本的にアメリカは何も変わっていない、とすら言えるかもしれないと思ってしまう。

本作の主演たちのように出口の見えない若者というのが世界に増えているというのがISの根源かもしれないが、結局、暴力でしか社会は問題解決できないという事実が、暗に想像される映画だが、その主旨は今でも有効なのかもしれない。残念だが。
  

2016年09月19日

最後の花束(乃南アサ著)

短編ミステリ集。文庫帯には「愛は怖い。恋も怖い。背筋も凍る11の短編を厳選。」となっている。読み始めた頃には気付かなかったのだが、犯人はすべて女性。なんらかの恨みに燃え上がった比較的若目(20代後半が多い)の女性が、主に殺人関係を企て、おおむね実行する。

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完全犯罪を狙っている例はほとんどなく、後で捕まるだろうと思われるものが大部分だ。捕まってもいいから殺そうという強い意志が漂うのだが、それが「背筋が凍る」という怖さにつながるのだろうか。読み始めてから、不吉な夢を見ることが多く、やっと読み終わって安眠できる。

夜、寝入りの時にミステリを読むと、現実か夢かわからないようなことになり、頭の中でストーリーが勝手に進行し始めて、たいてい小説よりも恐ろしい方向になってしまい、悪夢にうなされて夢から現実の世界に戻る。一つの小説で2回楽しめるわけだ。

ただ、本書はなんとなく、早い時期に結末を想像しやすいのだが、その無残な結末に一歩ずつ近づいていくというのが、なんとも心が穏やかにならない。そんなむごい殺し方をしなくてもいいのではないかと言いたくなることが多い。

寝ている男の耳の中に熱湯を注ぐとか。新装開店の料亭がジェラシーの炎に包まれるとか。
  
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2016年09月18日

海を航る−船・鉄道・新幹線−

北海道新幹線開業記念展として、汐留の旧新橋停車場(鉄道資料館)で開催中(〜11月6日)の『海を航る』を見に行く。

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まず、船。青函連絡船であるが、1908年から80年間稼働した。その前に青森市だが、基本的に青森は東部の南部と西部の津軽で仲が悪い。敵といった感じだ(といっても、それは国内での話で、江戸時代に国後島をベースとして国土防衛にあたっていたのは南部と津軽の混合チームで、択捉島に時々上陸していたロシア人と戦う時には、一致協力してあたっていた)。

明治政府はそれでは困るし、北海道開発が大テーマだったこともあり本州側の基点として、八戸(南部)と弘前(津軽)の中間点として、海の商都として青森を都会化した。青森は必ずしも函館に行くのに近いわけではない。

といっても北国の港には近くに避難港が必要で、それらを総合して青森になったのだろう。そして連絡船の特徴として、貨車ごと船に乗せて運んだわけだ。おそらく、乗客だけなら、貨車ごと運ばなくても人間が歩けばいいのだが、貨物や郵便があったので列車ごと運ぼうとなったのだろう。

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そして、40年の歳月をかけて青函トンネルが開通したのが1988年。途中何度か「中止」の危機にさらされるが、なんとか完成。一度通ったことがあるが、夕暮れの津軽半島は真っ黒になり、いつトンネルに入ったのかいつトンネルから出たのかわからないうちに北海道になり、函館の呑み屋にたどり着く。

そして、28年経ち、北海道新幹線が完成。これで鹿児島から函館までつながる。奇妙なのは、函館から札幌までのルート。人口の多い、登別、室蘭、苫小牧、千歳といったところにはいかず、いきなり長万部からオホーツク方面に向かい、小樽を経て札幌に到着。要するに人のいないところを走るという画期的発想だ。
  

2016年09月17日

将棋紳士録第10版掲載詰将棋について(1)

将棋紳士録事件というのは将棋界の黒歴史の中でも上位にあるらしい。手元にある紳士録は1974年版で、第10版とある。ということはその10年ほど前から存在した紳士録が、ある時大変な問題を起こし、編集者の斉藤銀次郎八段が将棋界から追い出された事件だ。

実際、どういう事件だったかは知らないのだが、当時から将棋の段には3種類あって、実力で取る段(確か県名人が四段だったか)と、棋士との関係でなんらかの謝礼的金額で希望の段がもらえる方法もあり、さらに政界や経済界の大物には、連盟から段を進呈する例があったはず。

それらを一緒にして紳士録という、今ではありえない個人情報だけの本をまとめて発行していた。実力があり正規料金を払ったアマチュアが見ると、うんざりということになる。

それが問題なのか、こっそり隠している政財界有力者が自分の名前が公表されたことを怒ったのかもしれない。あるいは、連盟の内部資料を何らかの方法で入手して紳士録を売りさばいて所得にしたのかもしれないが、それでは10回も版を重ねられないだろう。

まあ、問題だらけの話なので、何が良くて何が悪いのかも現在の常識では理解しづらい。

そして、その本に12題の詰将棋があって、それが詰将棋的には大問題ということはわかっていたのだが、ちょっと手をかけてみた。今回は半分の6題。同一作検索も使ってみた。本来は著作権が発生するのかもしれない(没後50年)が、一つはこれは本ではなく名簿であると思われることと、なかなか自作とはいいがたいからだ。

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A-1 :なかなかの好形。と思ったら、二代大橋宗古作。
A-2 :無仕掛だが、どう考えても詰まない。1一の飛車を逆向きにすると、宗古作だ。
A-3 :1950年に土居市太郎作。その後、大山氏が3回使いまわす。
A-4 :無駄駒が多い。このままじゃ変同。
A-5 :感じが良いが、簡単。
A-6 :一目でわかる。初手は移動王手にして、3四も飛ではなく龍かなあ。

ということで、今回はたいした問題はないが、次回(次の6題)は問題が多い。


さて、9月3日の出題作の解答。

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動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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いつもと違って、実戦例から。後手が9九龍と回ったところ。受けづらく詰めに行こうかという段階だ。

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実戦図から無駄駒を取り除くと、驚くことに、自陣と敵陣の二分割という珍型になった。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。
  
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2016年09月16日

浜なしをついに購入

先週、浜なしを買うためにJA支所を回ったが、低血圧なので健康のため、そう早起きじゃないし、どこでも売り切れていた。

ということで、色々とネット上で情報収集してもなんともならないが、「浜なし」というのは横浜市が認定するもので、きちんと管理ができている農家が作る梨という認証であって、品種を示す言葉ではない。9月も深まれば「豊水」ということになる。

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といっても買えなければなんともならないが、ふとしたことで道路にノボリがひらひらしている場所があった。「浜なし直売 ○○農園」と書かれている。そして行ってみると、そこは民家の一部感が漂う場所で、ご高齢の女性が一人で店番をしていた。

説明を聞くと、12個入りの箱詰めもあり、4個入りの袋詰めのものもある。

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そしてバラの一個売りもあるので、2個買ってみた。「3L」となっていて、超巨大で大変においしそうだ。どうも大きすぎたり歪んでいたりのものは、一般の商ルートにはのらないようだ。1キロ770円と書かれていて、この3Lサイズの梨を2個だとどれぐらいだろう。約1.4キロだ。1.4キロ×760円=1,078円だ。

「1キロでいいです」と天使の声が聞こえたので、直ちに商談成立。

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そして、浜なしの特徴として、木で完熟寸前で収穫されることになっている。市販の梨では満足できなくなる可能性がある。

実際、柔らかく、甘い。注意すべきは蜜のように水分がはじけ、周りに果汁が飛び散ってしまう。

また○○農園に通わなければ。
  
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2016年09月15日

荏田宿のこと

最近、JA(JA横浜荏田支所)に行くことがあり、自宅からは近いのだが、徒歩だと20分くらいなのでクルマで行くと、駐車場の入り口に、そこが江戸時代は宿場町であったとする掲示板があった。大山街道荏田宿(えだじゅく)。

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大山街道とはまさに現代の国道246号線で、三宅坂の社民党本部前を起点に青山、渋谷、三軒茶屋を通り、東急田園都市線に沿うように厚木に至り、さらに伊勢原方面まで行く。そしてまっすぐいけば御殿場から静岡で伊勢原からちょっと右に曲がれば大山神社であり、江戸時代のミニ旅行先として有名だった。

さすがに東海道は大旅行だが、大山詣では10日弱のはず。

資料によれば、江戸から第一の宿場が荏田宿とあるが、かなりの距離だ。30キロはあるかな。3.11の時に、深夜、東京から歩いて帰ったが、疲れ果てた。そこが最初の宿場だ。江戸市民は健脚だ。

といっても現在、宿場だった面影はまったく感じないのだが、ここには34軒が並んでいたそうだ。内、旅籠は4軒。その他は小間物、質商、古着、八百屋、油商、寺子屋、もち、染物、豆腐、馬商、風呂、髪結、米穀、提灯、鍋商、人力屋、牛馬鞍、そば屋、床屋、小物、雑貨、煎餅、大工、足袋、籠、薬、菓子、そして農家。いわばショッピングモールだ。

34軒のうち14軒は、職業は変わったものの、今もお住まいになられているそうだ。

そして、店の業種はわかっているが解読できない店が二つあるようだ。一つは「大竹屋」、もう一つが「万屋」。研究された方々にはもうしわけないが万屋は「よろずや」だろう。金物屋。「大竹屋」の正体は不明だ。名前からいうと遊郭ではないだろう。ただの竿竹屋かもしれない。


ところで、本稿を書くのに調べると、二つの新たな地元ネタがあることがわかった。最初のネタだが、宿場より江戸寄りの場所はかつて牢場という刑務所があって、処刑(斬首とか磔とか)を行っていたらしい。時期が不明だが、少なくとも江戸時代ではないようだ。昭和の終わりには老馬と読みが変わっている。

もう一つのネタだが、宿場より大山寄りには東名高速をまたいで「荏田城」という城址があるそうだ。調べてみると私有地で厳重にフェンスで囲われ侵入困難状態のようだ。何か理由があるのかもしれない。誰の城だったかもはっきりしていない。掘れば、何かがゴロゴロかもしれない・・  
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2016年09月14日

中朝友好協力相互援助条約の実際の効力は

韓国では先制攻撃論が湧きあがっているようだ。日本でもそういう感じがあるが、真っ先に攻撃に行くには手持ちの兵器上無理があるだろう。米国でもそういう気持ちになることは考えられる。

困ったな、と思っているのは中国だろう。もともと北が暴れて韓日米と争っても、痛くも痒くもないはずだったのだが、北京や上海にまで届く核ミサイルを持つことになったら、それこそ手に負えなくなる。一応、北の唯一の保護者として、こどもの不始末に頭を下げる芸能人みたいになりたくないだろうし、頭を下げても取り返しがつかない。

一方で、先制攻撃しにくいのが、ある条約のせいかもしれない。

「中朝友好協力相互援助条約」。1961年以来20年ごとに自動更新が続いている「いわば軍事条約」。第三国から攻撃を受け、その結果戦争が始まったら、軍事協力をするという内容だ。1961年にはほぼ同時にソ連とも条約を結んだが、1996年に失効した。中朝条約は20年ごとに双方が合意した場合は失効となるが片方が合意しない場合でも自動更新されることになっている。

だから、自分から戦争を起こした場合はこの条項は発動しないが、相手から攻撃されたら発動するかもしれない。

もっとも湾岸戦争のイラクのように陸軍がクウェートに侵攻するというようなはっきりした形になれば、どちらが先かは明白だが、「燃料充填中のミサイル」とか、「一発の銃声」とか微妙なことになるのかもしれない。

米中でこの条約について正面から裏交渉を続けても解決できないと思われるし、なんらかのヒネリがあって、動きがあるという可能性もあるだろうか。
  
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2016年09月13日

ルーマーズ(噂)(演劇)

ニール・サイモン作の名作「ルーマーズ」を演劇レウニォン「トップ・ガールズと仲間たち」が演じる。先週末に麻布区民ホールでの初演を観る。出演の俳優、女優陣は現役のプロで、それぞれ別個に活動中に半年に一本という形で集まるということなのだろう。

rumors


で、舞台はニューヨークで、セレブ達のパーティで順に集まった夫妻が、会場の二階で起きた凶行を次に登場する夫婦に秘密にしようと、次々に作り話をするのだが、いかにも矛盾だらけで、やがて真実と思われることを話してしまう。そして、さらに次の夫婦に秘密にしようとして、矛盾が露呈して・・

ということで、全員が秘密関係者になるのだが、そこに警官が別件(交通事故の処理)で登場して、新展開に進む。

いわば心理ゲームのような形で、嘘が嘘を呼びということだが、段々と複雑になっていき、よく考えないと筋についていけなくなる。

米国では大爆笑喜劇だそうだが、閉幕後の挨拶で、「笑いが少ない」と表現されたが、それは日米のメンタリティの差とか文化の違いみたいなもので、『睡眠薬を飲んでウトウトしてしまい、使用人を犯罪者と思ってピストルを撃ったが自分の耳に当たった』とか『追い打ちにもう一発撃った』とか、そんな場面じゃ笑えない感じだ。

自殺が起きた(と思われた)家に、たまたま遅れてきた夫妻が、警察から疑われるのではないかとビクビクするというのが、喜劇なのかどうかも判然としない。

関係者の一人が上院議員候補というのだが、国会議員じゃなくて州ごとに上院と下院があるというのは知らなかったのだが、東京都に議会が二つもあったらドンが二人もいることになると思えば、米国政治というのも病が深いのだろうかと考えると、さらに笑えない。

最後に、観客の誰もが不思議に感じ続けていたことが、一挙に解決することによってミステリーは完結する。と言いたいのだが、原作はミステリーではないのだ。といっても、余韻を残さず、ぴったり終わるという感覚もまたいいものではないだろうか。
  

2016年09月12日

豊洲へ移転でもめていること

自分は都民じゃないので今一つ興味がわかないのだが、都内で宴会をするときには食材の多くは築地市場を経てテーブルにのるのだろうから、変なことはやめてもらいたいなあ、というぐらいは言ってみようと思う。

が、盛り土手抜きとか、総工費3倍とか、信じられないこともあるし「魔窟」の論理はよくわからないし、報道も方向違い的だし、そもそも20年前からの話に、オリンピックとかベンゼンとか、まったく整合性のないことだらけなので、今日書くことも、基礎的事実が違っていたら、またおかしくなるのだが。おかしな話だらけなので、体系的にまとめることは難しいのだが、「豊洲」の話と「環状2号」の話だろうか。

まず、豊洲は東京ガスの敷地だった。だからベンゼンが残っていると簡単に説明されるが、石油精製や石油化学の会社の人の中には、そこからおかしいと思う人が多いだろう(ただ、かなり前から都内には石油精製会社も石油化学会社も工場がないため、そっち関係に詳しい都民が少ないのかもしれない。

ガスを作るのに、ベンゼンは使わない。現在は、LNGを輸入し、そのカロリー調整としてブタンガスを混ぜるというようなことが主体であり、タンクの中には液化あるいは気体のガスが入っているのだから、ベンゼンが地上に残ったりしない。逆に大昔なら石炭からガスを作っていたのだからこちらもベンゼンはほぼ出ない。

となると、大量に発生していたベンゼンは何なのかということになるが、推測すると数十年前に使われていた石油製品であるナフサをタンクの中に液体で保管している間に、タンクの底板が腐食等で破れ、かなりの量が漏れて地面に吸い込まれてしまったというような事故があったのではないだろうか。数十年前の常識で言えば、油が地面にこぼれても火が出たわけじゃないので、工場内の秘密ということになったのではないだろうか。本社に上がったかどうかすらわからない。

となると、タンクの回りに集中的に高い数値が出るのだろうから、その場所を特に重点的に処理すべきなのだろう。過去のことを知っている人はいるはずなので、探しだせばいいはずだ。

それと、ベンゼンはかなり揮発性が高いため、普通は蒸発してなくなる。土の中に深く浸み込んだということとなれば、そのエリアを特に重点的にやるのが効果的だろう。そして猛毒ガスということじゃないので、濃度が異常に高い部分は除去して焼却し、その他の低濃度部分は、畑を耕すように掘り返して日光に当てれば1年ぐらいでどこかに消えるはずだ。それに盛り土とかコンクリで覆うというのは正しくない方法のような気がする。土の場合はいずれ大気中にでてくるし、コンクリで覆うと地下水に混入しそうだし、困ったことに、出現する時にはランダムに大量に出たりする。有害度は全く違うが福1の汚染水みたいな話である。

とはいえ、既に土地の上に高額な建物をのせてしまったのだから困ったものだ、ということだろう。

そして、長い期間があったのに、何をやっていたのだろう。普通なら、ベンゼンが検出されるような場所には作らない方がいい。(原発も、断層があるとかないとか議論になっているが、そんな微妙なところに建てなければいいのに)


次に、環状2号線。マッカーサー道路といったり、オリンピック道路とかいうが、豊洲から若洲、さらに夢の島、新夢の島とつながっている。ようするにゴミ道路。市場や五輪ということで、ゴミと親和性がないため、禁句となっているようだが、ゴミの処理も昔はそのまま埋めていたものの、今は、焼いて量を減らしてから埋めるためゴミ用地は、そんなにたくさんはいらなくなってきている。とはいっても必要なのだが。


どうも、まとまりのつかない話に終わってしまったのだが、9月にベンゼン濃度の調査で、来年2月に公表って、どういう意味なのだろう。サンプルからどんどん蒸発してしまい何も残らないのではないか。基本的にはすぐに判明するはずだが、その時間感覚もよくわからない。
  
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2016年09月11日

古伊万里唐草暮らしのうつわ展

渋谷の奥の方にある戸栗美術館で開催中の「古伊万里唐草暮らしのうつわ展」(〜9/12)に向かう。この渋谷と代々木の裏の方は高級住宅街で、もうちょっと山手線寄りは「裏渋」と総称され、現代のエセ江戸庶民のあこがれの地なのだが、30度を超えた夏はまったく住みにくいだろうか。将来の事務所開設候補地からは落選だ。

で渋谷駅から東急本店向けの東急バスに乗り、Bunkamuraの館内冷房で汗が引くのを待ってから、戸栗美術館まで熱い外気をなるべく肺の奥まで吸い込まないように歩くことになる。

imari


美術館は、別世界だ。

館内は伊万里焼、鍋島焼の展示だけだ。その歴史から世界の中の歴史や位置、また古伊万里から柿右衛門まで連なる様々な流れがよくわかる。

あえていうと秀吉の朝鮮半島出兵で強制連行した陶工たちが技術の伝播を行ったこととか、希望者は帰国させたものの日本に残ったものも多かったことなどは、あっさり表示であるが。

そして、今回は、日用陶器としての唐草文様というテーマで、皿や徳利、茶器などが並んでいる。なんとなく欲しくなるではないか、というか有田陶器市で茶碗を買うようなことだろう。よく考えると、現代陶器の唐草はいくつか使っている。

そして、展示品を子細に観察すると、実際に日用に使われていたものは、そう多くないように見えた。金の縁取りとか摩耗しているとか生地の白い部分に茶染みが残るというような生活感があるのは例外的で、やはり観賞用として使われたのか、日用品として使うことにより、破損してしまい後世に残るものは僅かになってしまったのだろうか。

以前、江戸の大名家の生活の講義を受けたときに聞いたのだが、江戸の大名家では日常陶器として安価な萩焼が使われることが多く、割れた茶碗を捨てる場所もなく大名屋敷の空地に穴を掘って埋めていたとのこと。あと江戸時代が100年続いたらゴミの処理に困ったはずだそうだ。

しかし、あらゆる観点で、古伊万里には手が出ないなあ。
  

2016年09月10日

二歩を繰り返した棋士

将棋日本シリーズはタバコ屋さんの主催で全国の肩身の狭い愛煙家のために、公開対局で行われる。一度見たことはあるが、解説者が最も苦労するところで、対局者に声が聞こえないようにしなければならない。

その解説者が、最も困ってしまうのが対局者による二歩の反則だろうか。絶句していいものかどうか。さりげなく、これと、あれが、何ですよね、とか身振りで示すのだろうか。

2fu


佐藤天彦名人と郷田王将の一戦で、必勝の局面で▲6三歩と郷田王将が絶妙手を放ったところで反則負け。手前の6八に歩が打ってあった。よく二歩には好手が多いと言われる。有利な局面で、より有利にしようとがめつくなり、人間は誤る。

ところが、郷田王将は、過去にも二歩を打っている。それも同じ日本シリーズの二回戦。2007年9月である。相手は佐藤違いで佐藤康光九段。これもいかにも絶妙手という▲9六歩が二歩だが、これはすぐ前の9三に歩がいる、というか邪魔駒そのもの。なんとも不思議な9六歩だ。

周期的には9年ごとにやっているので、次回は2025年9月。佐藤某という棋士に対して▲3九歩という手で負けるのだろう(二歩は3の倍数の場所に打たれている)。年齢的には、そろそろ引退の二文字が浮かぶ頃かもしれない。


さて、8月27日出題作の解答。

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0910kk


ただ、マラソンコースのように追いかけるのだが罠は5手目。玉にくっつけて▲2二飛打と指すと△3一玉で失敗する。あとは追いかけるだけ。玉型の4六香を歩に代え、2九歩を減らすと、龍追いがさらに続き29手詰になるが、カンボジアのマラソンランナーのようになってしまう。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題は、大駒ブンブンである。

0910m


わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2016年09月09日

浜なしを探して、浜ぶどうを食べる

本当は、横浜市の認定する「浜なし」を買おうと、右往左往した結果、手に入らず、代わりに「浜ぶどう」を買った話。

「浜なし」は品種ではなく、横浜市できちんと栽培された梨のことで、品種としては幸水とか豊水といった普通の物が多く、ただし木で熟れきったものを、地元の農協の直売所は生産者自身が自分の果樹園で売ったりする。そのため、スーパーに並ぶことはほぼなく、買い歩きにいかないと行けないのだ。結局、横浜市民以外が食べるのは難しい。

それで、あきらめたわけじゃないが、メダルなしの手ぶらで五輪から帰る代表選手みたいになるのはいやなので、金でなくても銅でもいい、と自分に認知療法を行い、代わりに「浜ぶどう」を買う。まだ残っていた。こちらも何種類かあるのだが、神奈川生まれの「藤稔」を一房約1000円で購入。

fujiminori


「藤稔」は「ふじみのり」と呼ぶらしく、最初は「ふじひねり」と見えたのだが、それでは相撲取りの四股名のようだし、手偏だ。藤稔さんが品種改良したわけではないようだ。

ピオーネとか巨峰のような外見だが、種無しである。(時々、種が1つあったりする)

fuji


味は、身が締まっていて、甘味は上品であっても糖度が高い。だれかに勧めたくなるぶどうである。冷やしてから食べてもいい。

浜なし問題は未解決のままだ。
  
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2016年09月08日

カエル:明日雨にな〜〜〜れ

行きつけのゴルフ場のグリーンの上。

ボールと同じぐらい大きさのカエルが寄ってきた。

kaeru


うっかり踏むつけそうなぐらい小さくてカラダが透き通っている。このところの雨で池から上がってきたのだろうけど、無事を祈るしかない。持って帰って飼うのは難しいし、このゴルフ場が不景気でつぶれてしまって、ただの湿地帯になればカエルたちにとっては嬉しい限りだろう。

そういう可能性もあるが・・
  
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2016年09月07日

青天の霹靂(2014年 映画)

劇団ひとり氏の書いた原作を劇団ひとり氏が監督し映画化。さらに劇団ひとり氏は助演である。主演は大泉洋。もう一人の助演は柴崎コウ、悲劇のヒロインだ。

hekireki


ほとんどこの3人以外は画面に現れないのだが、大泉洋はマジックバーで売れないマジシャンを20年近く続けている。父子家庭に育つが、長く父の消息は途絶えたまま。そして、突然に父の死の報が警察より届く。

骨壺を抱えた大泉が、父がホームレスとして亡くなった河原に立って感傷に耽っていると、まさに空から青天の霹靂というべく稲妻が、彼に命中する。そして目が覚めると、昭和48年だった。自分が生まれるほんの少し前だ。

そして、彼は意に反してタイムスリップしたため、所持金の500円硬貨を使うことができず、浅草のマジシャンとして、スプーン曲げマジックで売り出す。そして、相方の劇団ひとりとその妻である柴崎コウと出会うのだが、大泉はその夫妻が、まもなく生まれる自分の両親であることに気付く。

そして、すべての真実を知った後、彼は再び青天の霹靂の稲妻を食らってしまう。よほど電気抵抗の少ない体なのだろう。

再び現代に戻った彼は、死んだはずの父親が生きていることを知り、そして二人は対決する。

というような話なのだが、大泉はこの撮影の前、4か月間、マジックの特訓を受けたそうだ。

タイムスリップ映画というのは、だいたい喜劇か悲劇かわからないことが多く、本人が未来からきたことを隠し通すのが一つのテーマだが、本作では巨人軍V9を知っていると言ったり、スプーンを曲げてからユリゲラーのことを聞いたり、結構無警戒である。

最後の場面は父子の対決だが、その結末は観客の解釈に任されるのだが、少し任せ過ぎなのかもしれない。


映画には関係ないが4か月の特訓でマジシャンになれるのなら、誰かに弟子入りしてもいいような気がするが、なんとなく正しくない方向に進みそうなのでやめておく。
  

2016年09月06日

即興詩人(アンデルセン)

以前、東京の森鷗外記念館に行った際、「即興詩人(アンデルセン著)」の擬古文訳について、大変な名著で「無人島に持っていくならこの一冊」と紹介されていた。しかし、問題は現代語ではなく擬古文であるということで、これが読める人は国民の数パーセントしかいないだろうと感じていた。そして、津和野を同郷とする画家安野光雅氏が、名著を紹介しようと、果敢にもそれを現代語に翻訳したのが、この一冊で、全67章、600ページである。67章なので、無人島で毎日1章ずつ読むと2か月と6日で読み切ってしまう。

sokkyosijin


ただ、デンマーク語でアンデルセンが書いたものが、まずドイツ語に翻訳され、鷗外が日本語に翻訳し、安野氏が現代語に翻訳した。たぶん少しずつは変質しているのかなと思わないではないが、「即興詩人」というのは、いわゆるシンガーソングライターで、劇場で「お題」をちょうだいして、その場で作詞をして、ギターを弾いて朗読する。

かなり技術が必要だが、主人公のアントニオにはそれができる。貧しい家に生まれ、両親がいなくなった彼は、成人になるまでに奇想天外な運命にもてあそばれるのだが、それはイタリア各地の観光ガイドブックのようでもあり、次々に現れては消えていく美少女たちとの恋愛物語でもある。イタリアといっても南北に各都市が散らばるのだが、どこに旅をしても、いかにも偶然というように旧友や別れた少女が再登場するという不自然さはあるが、小説ってそんなものだ。

アンデルセンは、まだ童話を書く前に本著を書いてベストセラーにしたそうだ。鷗外は舞姫を発表した後、本作の翻訳に長い時間をかけた。

鷗外と漱石と並び称されていても漱石の方が格上と思われているのは、この擬古文のため読んでもらえないということもあるのだろう。まとめて全部翻訳してほしいな。
  
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2016年09月05日

ニコライ堂(東京復活大聖堂)で祈る

先日、江戸時代の後半に日本の船員たちが大嵐で漂流し、カムチャッカ半島に到達し、その後シベリア大陸を横断し、やっとロシア史上最強の皇帝であるエカテリーナ女帝の許可を得て日本に帰還した実話を基にした「おろしや国酔夢譚」という映画を観たのだが、その中で生き残った船員たちは究極の選択を迫られる。

帰国までの望みの薄い命がけの冒険を続けるのか、ロシア(イルクーツク)で、地元女性と結婚しその土地に帰化してしまうか。地元で結婚するということは、ロシア正教という幕府ご禁制のキリスト教徒になることを意味し、帰国すれば火炙りになる。

そして、地元に残った人たちは、日本に帰ることなくロシアの地に眠っているわけだ。さらに、彼らより前にロシア領に九死に一生を得て流れついたものも、その土地に眠っているわけだ。

nikorai


ということで、御茶ノ水の近くに行くことがあり、足を伸ばして(といっても駅近歩2)祈りを捧げることにした。

前々から都内では有名な建物で、関東大震災で被災した後、立て直されている。内部は撮影禁止だが、大聖堂造りでステンドグラスや宗教画がたくさんあって、自分で蝋燭を祭壇に立てることになる。私は異教徒なので、かなり離れた場所までしか入れないが、来日中の観光客と思われる同じ宗教の方々はキリスト様の近くまでいって十字を切っていた。

ところで、ロシア正教の十字架はいわゆるプラスマークではなく、カタカナのキみたいな形だが、正確には縦棒は一本で、横棒が三本ある。上から短い横棒、長い横棒、そして一番下が向かって右下がりの斜め棒だ。

これには意味があるようで、聖堂内で読んでいて怖くなって読み切れなかったのだが、一番上の短い棒には十字架に架けられた罪状が書かれる。窃盗とか国家転覆罪とか覚醒剤使用とかだ。二本目は普通に人間の手を広げて釘で打つわけだ。そして三本目は足を固定する棒で、これがないと体が垂れ下がり窒息してすぐに死んでしまうので、罪人に痛みを与えるためにすぐに死なないように支えておくということらしい。片側が傾いているのはキリストの両側で張り付けられた二人の犯罪者のうち一人はキリスト教徒になって天国に行き、もう一人は地獄に行ったことを意味するらしい(確か棒の高い方が天国で低い方が地獄)が、あまりの怖い話で、どちらがどうだったか大事な因果関係を忘れてしまった。いえることは、苦しみを受ければ受けるだけ救われるということがロシア国民の中に生きているということだろうか。
  
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2016年09月04日

ロシアの金持ちを甘く見てしまった極北の写真家展

9月5日まで銀座松屋で開催中の「星野道夫の旅」。没後20年記念である。

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慶応大学在籍中に米国各地を旅行し、大学の冒険部に入部し、アラスカを中心とした極北地域に住む動物たちを被写体とした写真家を目指す。

カリブーをはじめとした草食動物やクジラやアザラシ類のような海生生物。そして成獣は大変おそろしい肉食のホッキョクグマなどを至近距離で撮影している。

hoshino2


もちろん、カメラを持つ撮影者は、影のようにふるまわないといけないわけで、雪と氷という自然環境の怖さに加え、野生生物の生態に詳しくなければ写真技術だけでは到達しえない作品を次々に発表。

若くして世界の注目写真家になっていった。

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しかし、20年前、まだ43歳の彼に事故が起こる。テレビ局T社の仕事で、カムチャッカ半島(ロシア)で撮影中に、近隣にヒグマが出没。鮭が川を上る時期で、ヒグマは餌が豊富な時期は人間には近づかないという一般的な生態を知っていた星野氏は、テントでの野営を続けていたそうだが、そこに悲劇が起きてしまった。

その後、彼を殺害したヒグマは地元の会社の社長が餌付けをしていて人間の匂いや人間の食べ物に近づいてくるようになっていたことが判明した。簡単に言うと、熊をペットにしていたということだ。熊が人間界に慣れ、人間が野生動物の世界に慣れてしまったという双方の誤解が惨劇の原因だったわけだ。

熊をペット化するロシア人など日本人には想像を超えていたということだが、米国人にしても、犬と猫に次ぐ第三位のペットが馬だということを知らなければ彼らを知ったことにはならないだろう。
  

2016年09月03日

二枚落ちの戦法

「駒落ちのはなし(先崎学著)」を読んで考えたことなど。

二枚落ち(飛角落ち)は駒落ちの基本だが、実際に上手側に守備の欠点がないため下手が勝つのは容易ではない、とされる。ところが上手から見ると、上手が勝つのも難しいということになる。先崎著は「上手が勝つ方法」を書いたものと読めるが、要するに定跡「二歩突っ切り」とか「銀多伝」で下手が総力をあげて4四の地点を攻めて来たときにどうやって受け切るかという観点で書かれている。

しかし、小学生たちと二枚落ちを指す機会は多いのだが、やってみると定跡自体が難しく、そもそも下手が勝つのは難しい。

なにしろ、下手が4五と3五の位を取って、上手の4四の地点を攻める構想自体が戦術的じゃない。上手の陣に近く、上手が守りやすいわけだ。

4五と3五に下手が歩を伸ばさなければ、後手は矢倉風に3三に銀が上がれて4三に金が上がり4四には歩がいる。そのときに4四ではなく4五で戦いが始まると、だいたい上手は持ちこたえられない。先手は銀、角、桂に場合によっては飛車が攻めに加わる。

駒落ち定跡とは、上手のためにあるのだろう。


さて、8月20日出題作の解答。

0903m (2)


0903kk


直線コースである。100メートル。

動く将棋盤は、こちら



今週の問題。

0903m


軽い手と重い手の組み合わせ。

わかったと思われた方はコメント欄に、最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

余詰め修正のため、2六香を追加しました。  
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2016年09月02日

知らないふりして皆が知っている休養中の監督邸

名古屋スポーツ界では、グランパスの小倉監督とドラゴンズの谷繁監督の両方とも休養中である。その谷繁監督だが、4年契約の最後の1年分の年棒1億円は働かずして手に入れることができるようだ。なんとなく、わざと負け続けて休養するのが、もっともCPが高いように思える。

彼は、元々は横浜ベイスターズで活躍していたこともあり、自宅は横浜にある。私の住所の近くにコンクリ打ち放しの壁に囲まれた立派な家がある。豪邸といいたいが、実はもっと豪邸がたくさんあるところなので、目立つのは、そのコンクリの塊みたいな外観だろう。

そして、実は車の通りが少なくいわゆるバス通りから二本も内側の道なので、いかにも閑静で目立たぬ場所であるはずだった。

ところが、細い道を組み合わせると、彼の家の角を曲がるコースが地元の裏道になっていたわけだ。しかも目印に最適なコンクリ造りの家。

例えば、タクシーに乗ると運転手の方は、「谷繁邸を曲がる道でいいですか?」と聞くわけだ。ということで、みんな知っているのだが、はしたないので、家の写真をブログで公開したりはしないのだ。

ついでに、車で5分のところにコメダ珈琲店もあるので、名古屋の味「小倉トースト」を食べながら、同じく休養中の小倉監督のことでも思い出すのだろうか。
  
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2016年09月01日

桐島、部活やめるってよ(2012年 映画)

2009年に書かれた小説家朝井リョウのデヴュー作を2012年に吉田大八監督が映画化。

出演者の約90%が高校2年生という極限的な校内小説。日本の高校進学率は97%なのだから、ほとんどの大人は同じようなシチュエーションを経験している。

kirisima


なんでもできて目立つ子が上位カーストを形成。それに対する屈曲した精神を持つ下位カーストが出現していく。さらにローンウルフ派がいて、その他というグループがいる。(先の都知事選みたいな構図だ)

その上位カーストの中でも飛び切りの星が「桐島」。男子バレー部所属。本編ではバレー部と映画部が対立的になっている。その桐島の退部と失踪をめぐって多くの男女高校生の感情が揺れ動いていく。

同じ事件の一つ一つについて、それぞれの高校生にとって意味が違うということを、それぞれの視点で何回も描いている。かなりの実験小説(実験映画)であるが、それは少し戦慄間を与える。

そして、本作のもっとも実験的なのは、中心人物である「桐島」は、はっきりした姿では作品に登場しないのだ。

(主人公が登場しないという点で、ベケット作の戯曲「ゴドーを待ちながら」と似ているという評論もあるが、似ている点は「主人公が登場しない」点だけで、それ以外は似ていないと思う)

ところで自分が高校生の時はどうだったかというと、ローンウルフ派だったように覚えている。もっとも嫌なことはすぐ忘れるので、記憶は不確かなのだが。
  

2016年08月31日

平塚出身力士

大相撲夏巡業として開催された平塚場所に行くと、中入り前の平塚市長のスピーチの中で、ご当地力士(十両)朝弁慶のことが紹介された。その内容をさらに調べてみた。

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まず朝弁慶のこと。実は十両に上がったのは昨年(2015年)の11月場所。生年は平成元年なので、実に26歳と遅咲きである。十両から幕内に上がるには、もう少しスピード感が必要かもしれない。

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一方、最近では神奈川県出身の力士は激減中だ。朝弁慶は22年ぶりの関取だそうだ。

そこで歴史をさかのぼると、神奈川(それも平塚出身)の力士で歴史上有名な人物がいた。

江戸ケ崎源弥。1781年生まれ。1804年に関取。最高位は関脇。有名な一番は1810年10月場所5日目。対戦相手は史上最強力士である雷電為右衛門。それまで10数回の対戦でも勝ったことはなかったのだが、その決まり手を明確にできなかったのが残念だが雷電を破る。次の場所で雷電は引退する。

そして江戸ケ崎は次の年に京都に上る途中、藤川宿で急死してしまった(病死とも消火活動中の事故死ともいわれる)享年31歳。人生は儚い。

雷電は通算で11回しか負けていないが、江戸ケ崎に負けたのが最後の黒星だった。
  
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2016年08月30日

大相撲平塚場所

先週、平塚市の市営体育館で開催された平塚場所に行った。いわゆる夏巡業で、8月は新潟から北海道を回り、下旬は関東ということで、平塚(神奈川県)のあとは埼玉に回り、締めは東京駅前のKITTEビル1階アリーナだそうだ。

平塚は2日連続ということで、すべてJAバンクのお客さまが対象だそうだ、中入り前のあいさつは平塚市長だけではなくJA神奈川の役員の方も行い、少し驚いたのは年金振込先にJAバンクを指定している口座が神奈川県で30万口あるということ。帰宅後調べると、神奈川県の年金受給者は70万人ということで、30万口座がJAバンクということなら異例の高率だ。

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相撲甚句や初切り(しょっきり)に継いで横綱日馬富士の綱を巻く実演があり、さらに横綱の土俵入り。

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相撲自体は、あまりハードな対戦はなく、途中で失礼してしまったが、地元平塚出身力士の関取(十両)「朝弁慶」だけが張り切っていたように見えた。

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受付近くでブラブラしている力士は小型で、自分ともあまり変わらないように見えたが、さすがに十両以上はすべて巨漢だ。

しかし力士も大変過酷なスケジュールだ。最近の体型を活かして入門しようかと思ったが、取りやめる。
  
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2016年08月29日

大気汚染と猛暑がエンジン壊した?

ANAが25日、B787のエンジンを全部交換すると発表した。今月同種の事故が2回発生していた。

この件について、少し専門的なひとの意見を聞いてまとめていた。

まず、最近のトラブルとして、

8月14日PM02時25分 成田発上海行き
8月20日PM01時45分 羽田発宮崎行き
の二つの事例があった。

いずれのエンジン内のブレードが腐食によって破壊されたようだ。

787はエンジンを2種類選択できるようになっていて、GE製とロールスロイス(RR)製。JALはGEでANAがRR。世界シェアはややGEが多いそうだがそれでもRR製は200機以上飛んでいる。

それではANA以外の航空会社でも同様のトラブルが起きているのだろうか。あまり聞かない。なぜ日本で発生するのかということについて2つの仮説がささやかれている。

一つは腐食の原因である硫黄酸化物だがインドや中国から東に向かって飛んでくるわけだ。

もう一つは、日本の猛暑の影響で、空気が暖められて軽くなっていて、上空の酸素濃度が低いため、エンジンの回転数が一気に高くなっているそうだ。そのため、金属疲労が早まることになる。

といっても根本的解決が見えないなら、3年に一度エンジンを交換するのだろうか。ボーイフレンドをしょっちゅうポイ捨てする女子アナのようなものかな。

と、まとめた頃にANAから説明メールが届く。そういえば株主だった。

実際には2016年2月22日のクアラルンプール=成田便、および2016年3月3日のハノイ=羽田便で2件のトラブルがあり、エンジンメーカーのロールスロイスからは、空気の悪い(硫化水素)アジア便の国際線だけの対応でよく、国内線については対応不要と言われていた、としている。

しかし、8月20日に羽田=宮崎便で同一のトラブルが発生したため、ANAの判断で全エンジンを随時交換することにしたとなっている。さらに、古いエンジンの方から交換するので安全であるとのことである。

今後は腐食に強い耐久力のある改修型ブレードを使うとのこと。

わたしの調べたところとは、8月14日の成田発上海行きのトラブルには触れていないし、高温のため空気密度が薄くなって出力を振り絞った影響という部分は割愛されている。

*8月28日03時10分、ANA羽田発シンガポール行きのB787が石垣島上空で操縦席の窓にヒビが入り、那覇空港に緊急着陸。  
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2016年08月28日

Re Born60 写真展

みなとみらいのクイーンズスクエアを歩いていたら、ギャラリーがあって、遠目では写真展に見えるので、見せてもらおうとしたら、係りの方に丁寧に主旨を説明していただいた。なかなかわかりにくい展覧会なのだ。

主催は関東写真館協会ということで、いわゆる写真スタジオ。マイナンバーカード用写真ということで一儲けしたようだが、なかなか大変な業態だ。その経営者が還暦(60歳)になった記念に自分や家族と写真を撮って、「60歳になった!生まれ変わってあと60年」という決意を表す展覧会だそうだ。

reborn60


ただ、とても60には見えない年長の方の姿も写っていて、聞いたところ、60以上ということだそうだ。また、店の歴史が60年というのもあるとのこと。

いずれにしても、写真館の方々の写真なので技法は確かだ。会場の係りの方もプロなのだろうから一枚ポートレートを写して貰おうかとの思いが頭をよぎったが、すぐさま現像され壁に貼られる可能性も浮かび、躊躇した。

それにRe Born しないから。反省もなくダラダラ生きるわたし・・
  

2016年08月27日

将棋指しを貶める映画

劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」という長すぎる題名は2011年に公開された映画で、「神聖かまってちゃん」というバンドがメジャーデビューするにあたって、「引きこもり対策ソング」に指定されてしまうというストーリー1と、母子家庭の母親(ダンサー)と保育園児(パソコンおたく)の葛藤というストーリー2と、プロ棋士を目前にした女子高生と両親とのバトルというストーリー3が同時に進行するのだが、このストーリー3を演じたのが二階堂ふみ。

もっとも、相当な喜劇なので、現実とは少し違うだろうが、彼女は両親に「大学行かないで棋士になる」と宣言するのだが、「将棋指しなんて職業ないだろう」と言われる。彼女は、「羽生さんとかいるから」と煙幕をはるわけだ。母親は父親に「あなたが将棋なんか教えるからですよ」と麻薬中毒者みたいな話になる。

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さらに、彼女の彼氏からは「棋士なんかなったら、もう遊んでくれないじゃないか」と言われ、さらに「彼女にするなら、棋士なんかダサイよ。ナースの方がいい」ということになってバイバイしてしまう。

そして、この一局に勝ったらプロになれるというアマチュア大会で和服姿(ただし袴なし)の男性と死闘を繰りひろげる。彼女の所属する道場ではテレビ中継で盛り上がるが、ほとんどのお客は彼女にいつも千円札を巻き上げられているにもかかわらず熱烈に応援する。

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そして、ついに相手の王将の頭に金を打つことができたわけだ。いつもながら頭金を打つのは気持ちがいいのだろうが、個人的には誤って銀を打ってしまったことがある。

なお、省略してしまったがストーリー1もストーリー2もハッピーに終わるわけで、悲しい映画はあまり好きじゃない。

追記:袴をはかない棋士がでてきたが、本来、江戸城内での御城将棋では棋士は袴を認められていなかったはずなので時代劇的考証は正しい。


さて、8月13日の出題作の解答。

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本問は、途中で打歩詰回避がテーマになり13手目に▲5二成桂と捨て解決するのだが、その手で▲5一成桂 △同玉 ▲5二歩と打っても詰みそうなのだが、打歩詰と並ぶ別の禁手を見逃してくれればということになる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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難しいところはない。5手目に間違えなければ、ネイマールのドリブルみたいにゴールに蹴り込める。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(4)TrackBack(0)しょうぎ

2016年08月26日

劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ(2011年 映画)

ずいぶん長いタイトルを付けたものだ。「神聖かまってちゃん」はロックグループの実名で、一応千葉県出身でインディーズからメジャーになりたての頃、「ひきこもり支援ソング」という企画に乗った実話をベースに、女流棋士になることを決意した高校三年の女子とそのボーイフレンドとの決別と、母子家庭のダンサーの母とパソコンおたくの保育園児の関係が三様に同時並行で進んでいく。

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「かまってちゃん」は特に演技をするわけではないので、なんとなく映画の中に溶け込んでないような違和感があるのだが、それはそれでいいのかもしれない。そして女子校生棋士を目指すのが今は大スターへの道を驀進中の二階堂ふみ。圧倒的な演技力だ。

映画の構造上は、三つのストーリーが1/3ずつ存在するはずなのに、彼女が将棋を指すシーンは大迫力だ。ただ注意深く観ていると、将棋棋士独特の駒をパチンと指す場面だけは、顔のアップと指先のアップということで同時には映っていなかったように思う。

本物の女流棋士の誰かが、指先スタンドインのアルバイトを引き受けた可能性を感じる。

近く悲劇の将棋指しをモデルとした映画が上映されるのだが、個人的には、こういう三者ハッピーエンドみたいな映画が好きだ。
  

2016年08月25日

シェルの発祥は横浜

ロイヤル・ダッジ・シェルといえば世界中で石油事業を手掛けていて、海外旅行に行くと普通の国では、シェルとエクソンモービルとBPの三社と現地資本の石油会社が一つあるということが多い。

実はシェルという会社の起源は、日本にある。1876年に横浜に設立されたマーカス・サミュエル商店。ロンドンで商店主だったサミュエル家のマーカス青年が、アジア旅行に出て、ついにたどり着いたのが横浜だった。もともと放浪的民族出身だったので、居住地にこだわらない性格だったのだろう。それに横浜より先は、アジアではなくアメリカなのだが、ポケットにはもうお金は残っていなかったようだ。

そして、はじめたのが海岸に行けば無尽蔵にある貝殻をあつめて、工芸品やボタンの素材用にロンドンに送る商売。これが当たったわけだ。現在の貝殻(ホタテ)マークにつながっている。

そして、日本の近代化のために石油(燈油)の輸入をはじめる。当初はロシアからであったが、そのうちにインドネシアからの輸入を始めるのだが、実際、日本で売るよりも欧州に運んだ方が儲かることに気付く。そして今や世界中の海を走る「タンカー」という種類の専用船を発明する。それまでは樽や缶に詰めて貨物船に積んでいたのだから一挙に効率が上がる。

ところが世界的には米国国内で油田が発見されると、スタンダード石油(現エクソンモービル)の力が増大し、世界中の石油会社が圧迫されはじめ、合併ブームとなる。その結果、ロスチャイルド家から油田事業を買ったり、オランダ系の会社と合併したりしている。


しかし、現在の日本では次々に外資系石油会社が国外に退去しているという奇妙な構図になっているのだが、日本凋落の気配ということなのだろうが、少し寂しい。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)歴史

2016年08月24日

こじれた話がさらにこじれる可能性

時々話題になっているが、出光興産と昭和シェル石油の合併につき、出光興産の大株主である創業家一家が反対している。本件につき現在必死になっているのは、一つは昭和シェルの株主であるシェルグループともう一つは出光興産の創業家である。それほどではなくても不愉快になっている面々はたくさんいる。

シェルの立場は、なんとか自社の株券を誰でもいいから日本の誰かに高額で売り、日本撤退すること。利益がないのではなく、シェルの中の資金効率からいって日本市場は利益が少なすぎるということ。以前、北海道からの撤退も検討していたものの、部分撤退は困難と諦めたこともあるはず。結局、出光と東燃ゼネラルの二股交際した結果、高く払うといったのは出光だったので、相手を決めた。しかし、現在は株価が下がっているが、その時に決めた単価で買ってくれ、ということでここにも火種はある。

一方で創業家の立場は、このまま合併すると、企業がバラバラになり結局は企業価値が下がり、会社が衰退するだろう、と見ている。

その他の当事者は、一応お仕事をしているが、なりゆきで決まったことをやっているだけで、そもそも組み合わせなんかどうでもいいし、合併したからといって寡占化メリットがあるかどうかも不明だし、いわれているようなリスクはあるし、と内心では思っているだろう。

そして、そもそも現在の石油業界の収益悪化の直接原因は、精製設備に対して販売量が減少を続けているからで、元売を足したり引いたりしても状況は変わらないわけだ。精製設備(製油所)を減らすというのは一面的真実だが、供給拠点が減ることにより国内の輸送コストが増加するし、人員削減に伴うコストも発生する。

しかも、減り続けてはいるが販売網を担うのは大部分が特約店という中小企業群であり、それらとの契約期間は基本的に1年間なので、特約店からすると元売りが嫌なら別の元売りに変わればいい。

つまり二社が合併しても、特約店が他のマークに変わってしまうと、さらに精製と販売の比率が悪化し、場合によっては製油所だけを買うという間抜けなことになる。

では、特約店はどう思っているかというと、現在のところ、どちらの系列の特約店も、自分の系列の方が有利になると勘違いしているとしか思えない。ここにも予測困難な大問題はある。

さらに公取の問題だが審査するのにハーフィンダール・ハーシュマン指数というものを用いる。寡占度を数値で表す計算式で、発明した二人の経済学者の名前がついている。

元売各社のシェア(%)を二乗して、合計する。シェア50%の会社が2社なら、2500+2500=5000ということで相当アウトである。基準は1500以下なら問題なしで2500位まではなんとかなる。

最近の各社別ガソリンシェアは、JX(ENEOS)33、出光16、東燃ゼネラル(ESSO、MOBIL、ゼネラル等)16、昭和シェル15、コスモ14、太陽4、キグナス2である。この数字を二乗して合計すると2042である。

これで出光+シェルが合併すると2522である。ほぼ、これがルール上の限界値であり微調整すれば認可されるはずだった。

ところが、彼らの合併が明らかになってからしばらくしてJXと東燃ゼネラルの合併が表面化すると、公取は順番に審査するのではなく一括審査と言い始める。出光はかなり抵抗したもののそういう方向になっている。総理のゴルフ友達の圧力ではないかとも聞くが真相は不明。

そして一括審査となると、2グループが合併したあとの指数(HHI)は3578と急上昇する。これでも認可するのかどうかという大問題がある。最近は公取も国内シェアではなく世界シェアで考えるという当事者能力放棄状態も窺えるのだが、寡占状況は消費者を不利にするということで、内需沈滞の原因になるので疑問は残る。

つまり、「合併」というコトバで関係者が集まっているだけで、いわゆる「同床異夢」という状態なのではないだろうか。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)企業抗争

2016年08月23日

入れ墨問題の次は傷害事件のサマーランド

サマーランドのプールについては、「入れ墨の人は入場禁止の上、代金も返しません。わざわざ来ても入れないのだから時間の無駄です」というような内容をホームページで発表し、大ひんしゅくを買っていた。インテリやくざみたいな語調なのだ。もちろん他のプールが先陣切って入れ墨者を追い出したから、サマーランドに集中したわけだ。

そして、今度は女性が9人も水中で切られた。しかも営業を続けていた。急に営業を止めると大混乱になるだろうから、営業続行はしかたがないかと思っていたら、斬られた9人は3人が先に負傷し、1時間後に6人が切られたそうだ。すぐに警察官が集まれば、二次犯行は防げたのではないだろうか。

報道されるところによれば、当該プールは人間が多すぎて、痴漢事件が多発していて、警察は入場制限するように要望していたものの、サマーランドは応じていなかったようだ。

けがは浅いものの針で縫わなければならないようで、カッターのようなものか、それこそ刺青愛好家が怒って刺青用の針のような道具で凶行に及んだのかもしれない。

銭湯のように、プールにも女性専用エリアを分けなければならないのかもしれない。それと入れ墨愛好家用にも専用エリアを設ければいいかもしれない。入れ墨の場合は、ハードとソフトと分けたらいいだろうか。
  
Posted by ota416 at 00:00Comments(2)TrackBack(0)市民A

2016年08月22日

吹奏楽部明暗

横浜のみなとみらい地区にあるクイーンズスクエアの吹き抜け(地上地下それぞれ5階)の近くを歩いていたら、吹奏楽が聞こえてきた。県内では有名な川崎市立野川中学校の吹奏楽部がいかにも楽しそうに演じていた。

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全国大会の常連らしい。公立校でそこまで専門化できるのは指導者に恵まれたからなのだろう。それと演奏慣れしている。楽器といっても普通は個人の能力には限界があり、それに近づいていくと段々と苦しくなるのは、芸の世界やスポーツの世界、科学の世界などほとんどそうであり、うまくなればなるほど嫌いになったりするものだが、この子たちは楽しそうに演奏する。こういうことの積み重ねで一国の文化って成長するのだろう。


一方、甲子園に出場して準決勝で負けた秀岳館高校は、同校の吹奏楽部が大会に出場する予定があるのに、ある教師が横やりを入れ、甲子園の応援に交通費の自腹を払わせた上、拉致連行してしまった。

ようするに野球部は一流だが吹奏楽部は二流、三流だから俺の言うこと聞けということなのだろう。

そもそも応援団がいないと負けるのだろうか。どうしても必要ならOBにでも頼めばよかったのじゃないだろうか。大した曲を演奏するわけでもないし。野球部の方が校長より偉いのだろうか。

そんな二流感の漂う高校は負けてよかったと思う。
  

2016年08月21日

東京ワンダーウォール賞

東京ワンダーサイトといえば東京都を芸術の都パリのような街にしようと、誰かが思いついて(I都知事)、遊休建物を活用したのだが、本郷に続き、渋谷にもあるとは知っていたが、探し出すのに手間取る。

渋谷の公園通りに面した区立勤労福祉会館の奥にある。まったく芸術的じゃない。渋谷の街の方がずっとアートだ。

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思うに、東京はずいぶん芸術的で、もともと江戸城下に攻め込まれたときに、一気に殺到されては困るので、道は曲がっていたりしてその名残が複雑な地下鉄だ。日本は、奈良時代、平安、鎌倉、室町、江戸と重層的な文化の遍歴の上に現代の街があり生活があるので芸術の下地はパリ以上だ。

それなのに、この建物はどういうことだろう。どうみてもお役所そのものだ。新知事になんとか考えてもらうしかないだろうが、築地の移転をはじめ優先課題が多いので、考え始めるのは任期終了の頃だろうか。

若手アーティストの登竜門としての東京ワンダーウォール賞の立体、映像、インスタレーション部門の入選作が公開されていた。