2015年01月31日

頓死の構造

頓死といっても将棋用語のこと。本当の頓死は、サドンデスという言葉でわかるように予期せぬ時に亡くなることで、まあ書くと長いことになりそうだが、本日のテーマじゃない。

将棋の頓死は、プロ棋士やプロ崩れの人たちは、「トンコロ」と言うことが多いようだが、「コロ」は「コロッ」の略なのか「殺」の略なのかは不明。

語感としては、有利だと思っていたのに突然詰まされることというようなニュアンスを含む。先日の王将戦で郷田九段が渡辺王将に3手詰を食らったのも、最初は頓死と言われていたが、元々有利の状況ではあったが、一手の大悪手を指して、不利になった後の即詰であったことが判明したことから、頓死とはいわれなくなった。

形態としては、詰めろをかけられたのに、放置して別の手を指してしまうとか、元々詰まないのに特定の駒を持ち駒として与えてしまったため詰まされるとか、王手をかけられて逃げ間違えてしまって詰まされる場合などがある。

ところで詰将棋自体、頓死問題と言いかえた方がいいかもしれない。作家によってはありあまる攻め方の駒を用意して詰ませるのは、あまり頓死感はない。むしろどうみても攻め方の駒が少ないのに詰ませるパターンの方こそ「頓死風」といえるのかもしれない。

わたしの指将棋は、だいたい不利になって、遠くから気付かれにくい詰めろをかけて、さらに気付かれないように盤の別の方向を見ていたりして自分の手番になるとさっそく詰めて勝つことが多い。勝ち将棋の中のトン死勝ち率は、100%に近いかもしれない。


さて、1月17日出題作の解答。

b12


▲1一角 △同玉 ▲2一銀成 △同玉 ▲3三桂 △2二玉 ▲1一角 △同玉 ▲2一金まで9手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0129m


わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。  
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2015年01月30日

不吉の予感の結末は、これだった

1月28日にアップした「不吉な日の結末は」だが、

朝の新幹線が血塗られていた。→羽田空港行のモノレールの中で他人のスーツケース暴走を止めるもシカトされる→JAL機着陸前に大揺れ→別の乗客にカバンを取られそうだったが阻止。という展開で、事なきを得たのだが、・・実は、これで15万円の損失となる。

sky


スカイマーク、民事再生法申請

まあ、詳しくはわからないが(というか陰謀説あり)、現在の資金は回るも、今後の経営をギブアップということで、社長交代&事業の選択と集中ということになる。

まあ、100万円のNISAの隙間株として15万円(500株)を投資したのだが、29日の市場では数千万株が成行売りとなっていて、まあ諦めるしかない。残りの85万円分はとりあえず大勝利中なので、まあいいのだが、前にもちょっと書いたのだが、アベノミクスというのは中心的思想が欠落しているため、政策の矛盾だらけで、オープンスカイといっても外国航空会社が日本の中でコードシェア方式で儲けているだけのようにしかみえない。

NISAだって成長企業の株式を売ろうというのだろうが、成長企業にはリスクがあるにもっかわらず、損失額の損失計上ができないわけだ。

そして、色々と民事再生法適用の理由が書かれているが、要するにつぶれかけたJALを助け起こしたのが最大の原因のような気がする(自民党は民主党のせいにしているが、その時の政権が自民党だったらJALを見捨てたかといえばそうではないだろう)。

そして、要するに澤田氏(HIS→ハウステンボス)のカリスマ性でHIS子会社として出発したスカイマークが、すぐれた後継経営者を得られなかったというのも大きいだろう。今さら澤田氏に頼んでも「(ハウステンボスの)チューリップの球根植えで忙しいから」とか断られるのだろう。同様のカリスマの後継者問題、ジャパネットたかた、はこれからが試練だろうし、ソフトバンクやユニクロだって、なかなかNISAには組み入れられないだろう。

まあ、「稲盛氏を待つ!」ということだろうか。あるいは、JALは助けるがSKYは助けないということなのだろうか。

一つだけ期待しているのだが、民事再生法は、いわば米国の『Chapter 11』である。この『11』というのは、私の好きな数字なのだ。不安定かつ奇妙な素数。例えば、サッカーの選手11人。隣に10という超立派な数字があるのになぜ11人でやるのだろうか。夜11時。眠くなり始める時間だ。自宅にいれば、何かもう一仕事するか眠るかを考える時間。飲み屋にいれば、家に帰るか、もう一軒行くか。昼11時はそろそろ昼食のことを考えるものの、まだ食べるには早い。昼休みがあるので、時間のかかる難しい問題には取り掛かりにくい。11歳=小学校5年、卒業まで、あと1年ある。

徳川11代将軍=家斉公(愛人16号。こども53人)。足利11代将軍、義植。まったく無力。前将軍に追われ30歳で没。北条第11代執権、北条宗宣。在位8ヶ月(最短は、第15代貞顕の11日間)。調べてみると、あまり、いい数字ではないよね。  
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2015年01月29日

奈良(直木孝次郎著)

naraせっかく西日本に仮寓を設けたのだから、歩いてみようかと思うのだが、一向に進まないのだが、ぼんやり考えているのが、奈良紀行である。古墳時代から大和朝廷の確立、そして数々のクーデターが起こり、ようするにテロの連鎖みたいなことをやって、統一国家になったわけだが、現在の奈良に行っても、仏教寺院と古代美術と鹿が歩き回っているイメージしかない。

それに、どこをどのように歩いていけばいいのか。奈良時代自体は短いが、数々の遺跡にも歴史の順序があるわけだ。

それで、奈良に詳しい先生が、歴史順にポイントをまとめて、さらに、テーマ別のみどころを書いてくれている。早い話が岩波新書版ガイドブック。

で、奈良のみどころの一つが古墳。数多くの古墳が形態的に2種類に分かれているということを発見されたそうだ。で、それが古墳作りを専門としていた2つの氏がいたことを示しているそうだ。長細い方と、短く太い方。そして、古墳の魅力の一つは、「誰の古墳なのか」という謎解きにあるのは言うまでもないが、実際、誰のものかわからなくなるというのは、そういうものを崇拝するという概念が日本人から消えた時代があるからだろう。

そして、奈良と言っても平城京があった地域、藤原京があった飛鳥地域、聖徳太子が本拠地とした斑鳩の地とわかれている。

とはいえ、だいたい3日あれば、観光にはよろしいだろうとのことで、法隆寺の西院だけで半日をかけるというつもりでいかないといけないそうだ。さらに、そうはいっても1日で駆け抜けようなどと思う人の気持ちを見抜いていて、わざわざ、次の一節を入れている。

午前中に法隆寺をはじめとする斑鳩の寺々、午後は西の京の薬師寺と唐招提寺と西大寺、などという日程は、古代美術の軽視いや蔑視である。


実際、暖かくなってくると花粉が飛び始め、それが終わると直ぐに梅雨になり、猛暑、台風の間隙に短い秋がある。芭蕉のように「菊の香や奈良には古き仏たち」というように晩秋に行くのか、「青丹よし寧楽の都は咲く花のにほふがごとくいま盛りなり(小野老)」や「打ち日さす宮道を人はみちゆけど吾がおもふ君はただ一人のみ(万葉集)」というように大勢が行きかう初春の都大路を歩いてみるべきなのか。

よく考えれば、秋を待たないならば、行くのは、「今」ということになる。
  
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2015年01月28日

不吉な日の結末は

昨日なのだが、どうも不吉なことが起きていた。

まず、朝。新横浜駅で東京行きの新幹線を待っていた。入線してきた「のぞみ号」の頭の部分というか、鼻の部分というか、向かって左下に血糊が相当量付いていた。

定刻通り到着したのだから、血糊は人間のものではないだろうと思うが、鳥なのか動物なのかよくわからない。まあ、あのまま一日中走行するのだろうか。あるいは運転士は気が付いているのだろうから、東京駅で緊急清掃でもあるのかな。逆に大騒ぎのような気がする。

そして、東京の仕事を片付けて、今度は羽田空港から西日本に向けて移動するため、浜松町から空港行のモノレール、快速急行に乗車。

すると、不用意な乗客の持っていたキャスター付きのスーツケースが列車内で暴走を始める。まったくうまいことに、通路を勢いよく前から後ろに向かって爆走し、それを追いかける乗客という笑える構造になったが、そのままだといずれ誰かにぶち当たって小惨事発生ということで、私は座ったまま手を伸ばしてスーツケースをキャッチ。

まあ、それで走ってきた乗客に渡したのだが、予測していた「ありがとうございます」の一声もなく、そのまま元の場所に戻っていってしまうではないか。ちょっと指は痛いのだけどしかたがないなあ。「お礼がないなら手助けしない方がよかったのか」と自問してみたが、「やはりそれくらいの仕事はやるだろう」という自答に至る。もちろん爆発物だったら逃げるけどね。

で、朝の新幹線のことを思い出し、どうも不吉なことが多いので飛行機に乗りたくないなあと直感がさえずる。といっても、もはや空港にいるわけだ。

で、出発まで1時間ほどあったので、羽田第一ターミナルの屋上にある展望台「ガリバーズデッキ」に上がってみた。ガリバーは、巨人の国、小人の国、馬の国の三カ国を訪問したのだが、一般にガリバー=巨人を意味することが多い。第一部、第二部、第三部と段々読者が減っていくのは出版界の常識だ。最初に馬の国に行っていたら、アリス=兎、ガリバー=馬というようにファンタジーイメージになっていたかもしれない。

で、飛行機に比べれば我々は小人なので、ガリバーズデッキは、そういう小人国の意味かと思ったら、そうではなく、展望台の上から見ると、飛行機もその向こうの東京の街もミニチュアのように小さく見えるから自分がガリバーになったように感じる、という意味らしい。が、私の眼には、単に遠くのものは小さく見える、というだけの話に思える。

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そして、限られた時間の間にも飛行機は離陸を繰り返しているのだが、不吉な私がこれから乗る旅客機の身代わりとして、つんのめってくれる飛行機は一機もないわけだ。

そして定刻通り離陸した機内では、災いごととしては後ろのシートの男がおしゃべりで騒音公害で困ったこと。そして、悪天候でもないのに着陸時に大きく左右のバランスを崩して機内で若干の悲鳴が聞こえたこと。さっきのうるさい男が、着陸後、わたしのカバンを持って行こうとしたことぐらいで、実害はナッシングであったわけだ。  
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2015年01月27日

地球最後の日(コナン・ドイル著)

finaldayコナン・ドイルといえばシャーロック・ホームズということになるのだが、実はドイル自身は、それほど探偵物が好きではなかったらしい。さらに踏み込んで言うと、小説家であることすら好きでなかったようだ。元々は医者の道に進み、余技で小説を書いていて、さらに、戦地にいったり、政治家を目指したり。

そして、小説と言えば、推理小説、歴史小説、SF小説と分野は広い。本著は「地球最後の日」と題されているが、それは間違った訳で、The Poison Belt という正しいタイトルを訳せば、「毒ガス帯」ということになるが、ちょっと冴えない。

まず、別著「失われた世界」の中で登場したチャレンジャー教授が、「地球がまもなくエーテルの塊の中に突入する」といって酸素ボンベを持って数人の知人と部屋に立てこもる。

そして、窓から見える凄惨な人類滅亡劇を詳細に記述。さらにボンベの酸素が減っていき、悲壮感が漂うことになる。

で、実際には約1日で、エーテルの塊から脱出できるのだが、世界は死体ゴロゴロ状態。しかし、ここにスーパーマンが現れたりはしない、とある理由で、死んだはずの人間たちが、蘇生することになる。

全体に、厭世主義が漂っていると言えると思う。  
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2015年01月26日

コーランを読んでみたらどうだろう

二人の日本人人質のうち湯川さんが殺害されたとされているが、もっと以前に殺害されていたのではないだろうかと、最初から思っている。最初の画像が合成であるのは、人物と背景の間に隙間があるのですぐわかるのだが、二回目の画像は後藤さんが写真を持った画像であり、その写真が合成かどうかは見分けがつかないだろう。

そして、イスラム国が戦闘地域を拡大すればするほど、兵站のための資金は飛躍的に増加してしまう。第二次大戦の日本と同じだ。中国大陸と太平洋という広大な戦線を維持することができなかった。さらに資金源は身代金と原油密輸。このうち原油については、大暴落した。仮に原油のコストが30ドル/バレルで80ドルで売れていれば、収入は50ドルだが、原油価格が40ドルになれば、利益はコストを引いて10ドルと1/4になってしまう。

そして、コーランの日本語訳というのはイスラム教では認められていない。コーランはアラビア語で書かれたものだけ。いかにも日本語訳なのは、コーランの参考書として扱われる。きわめて読みにくい本なのだが、一読するだけでも(岩波文庫で3冊ものだが)、イスラム教が成立したころには、コーランに書かれていたように超過激主義であったはずだ。
  
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2015年01月25日

この話、どこに向かうのだろうか

kuniyosi2ベネッセといえば、福武書店。岡山の絵本会社が「赤ペン先生」という仕組みを考案し、中学お受験を目指す親と、在宅アルバイトをしたい学校の先生を組み合わせて通信添削教育を始めたところ大当たりし(売上の3割、利益の6割という説も読んだが)、その後、学生の就職試験に使われる適性検査(という名前の不適正検査)も成功。さらに発展するためマックの原田社長を引き抜いたのだが子供たちの個人データが漏えい。先生のデータが漏れたら大変だっただろうとは思うが、とりあえず経営上、大打撃を受けている。

それが直接の原因かどうか不明ではあるが、「福武コレクション」の名で有名な、国吉康雄作品、約600点を、岡山県立美術館に寄贈することを表明した。

国吉といっても浮世絵の「歌川国芳」とは何の関係もなく、岡山県出身で、17歳で米国に単身渡り米国で画家となる勉強をした日本人画家、国吉康雄(1989-1953)のこと。

20世紀前半と言う決して日本人が米国で生活するに楽ではなかった時期に芸術家として活躍。民主主義を愛する彼にとって、日本人=敵国人と認定していた米国に住んでいたこと自体、彼の居場所は世界のどこにもなかったということができる。

福武家は先代の哲彦氏が国吉作品の収集を始め、一時は自社ビル内に個人美術館をもっていたが、現在は岡山県立美術館に寄託という形で作品は保管されている。

それを寄託ではなく、寄贈する、つまり、タダであげてしまおうという気前のいい話なのだ。

私見なのだが、個人(個人企業)が有名画家の作品を買い集め例は、いくつかあるのだが、それは、実は画家のためになるのかどうか疑問がある。買い集められて倉庫に入ってしまうと、誰も見ることができなくなる。集めれば集めるほど、観られなくなる作品が増えていき、結局は画家の価値を貶めることになる。

そういう意味で、大公開するというのはいい方向なのだとは思うのだが。

実は、大きな「条件」が付いている。山陽新聞の記事によれば、

国吉康雄美術館の名を併記する条件で、・・・・すべてを同館に寄贈する意向を示した。


つまり、「国吉康雄岡山県立美術館」ということだろうか。「岡山県立国吉康雄美術館」だと、国吉作品だけみたいに思えてしまう。しかし、全国の県立美術館をながめてもそういう名前はない。となると、どうなるのだろう。

先日、神戸の横尾忠則現代美術館を訪れたのだが、そこは、兵庫県立美術館の分館となっていた。実際、国吉作品が600あるといって、既存の美術館内に全部並べてしまうと、他の作品は並べられない。ベネッセの要望を満たそうとすると、別の場所に岡山県立美術館の別館(国吉康雄美術館)を作った方がいいことになる。

そして、よく考えるとベネッセは瀬戸内海の島で美術化計画を進めている。特に直島では安藤忠雄設計の地中美術館や宿泊施設ベネッセハウスを設けている。本来は、その島に国吉美術館を作って、3点セットのマクドナルドみたいにするといいのだろうが、残念ながら直島は香川県だ。その隣の犬島は岡山県であり、ベネッセの仕掛けた犬島プロジェクトがあったものの、今一つ盛り上がらない。犬島にある小型の美術館(精錬所跡)が、国吉作品の安住の地となるのではないかと、10手先を読んでみる。
  

2015年01月24日

無心という厄介なコトバ

数十年前に手に入れたかなり大きな湯呑み茶碗。内径が直径で7センチ、高さは9センチ。計算すると、3.5×3.5×3.14×9.0=346ml。約2合である。もっぱら、焼酎の湯割りを飲んでいる。元々、お茶を飲んでいて茶渋で汚れていたが、焼酎を飲んでいるうちに段々ときれいになってきている。

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それで、デザインだが「無心」と書かれていて、反対側に中原元名人の似顔絵が描かれているが、眠そうな顔になっている。勝負に対して無心になるというのが本意なのだろうが、その頃、別の場所である女性に対して無心していたわけだ。というか相手の女性が無心したのかもしれない。

で、無心というのは、勝負では「相手を屈服させようという心を抑える(つまりアドレナリンコントロール)こと」を意味するのだが、相手におカネや肉体関係をおねだりするときにも使われる。いったいどういうことなのだろう。

つまり、仏教的には、心は、「相手を思いやる善の心」と「相手を痛い目に合わせる邪の心」があるとされる。勝負での無心とは「相手を打ち負かせようとする邪の心」を無しにすることを意味し、お金の無心の場合は、「相手を思いやる気持ちという善の心」を無しにすることを意味するようだ。

しかも、善の心と邪の心を統合した「統合的心」を無にするというのが、幼児的に「無心に遊ぶ」というような時に使われる。

さらに、漢字の本場の中国では、「心」は日本語の心より広い意味を持っていて、「考えて何か行動しようと思うこと」まで含んでいて、その場合、「無心」というのは、色々と考えたことを全部ナッシングにすることを意味するようだ。

私の場合も、一日の終わりに焼酎湯割りを飲んで、きょうのできごとをすべて忘れてしまおうというのだから、中国式なのかもしれない。

もっとも、機会があったら、誰かに何かを無心してみたいものだと思っているのだが、なかなか機会に恵まれないものだ。



さて、1月10日出題作の解答。

c12


▲4四歩 △同金 ▲同金 △同玉 ▲3四金 △5四玉 ▲3六角まで7手詰。

駒交換など詰将棋であってもいいのだろうか。

動く将棋盤は、こちら


本日の出題。

0124m


長いのだが、だらだらと惰性的に続く。初手を見つけた後は無心になるといいかもしれない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。  
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2015年01月23日

原油価格の落ち着く場所は

ここ数日の原油価格の報道を調べていると、今後、原油価格はさらに下落し20ドルまで下がった後、40ドル前後で落ち着くだろう(元東燃社長)という論と再び上昇に転じ100ドルまで上がるだろう(元Shell幹部)という論がある。下落派も上昇派もいわゆるテクニカル分析の上に立つ。

実際、過去と異なり、原油というのが、特定の需給論理で動く時代は過ぎ去り、LNGやコンデンセート、石炭とか太陽光発電などと、ボーダーレス商品になっているため、予測はかなり困難なのではあるが、短期的にはともかくコスト論的にみると大きく二つの生産パターンがある。陸上油田と海底油田である(海底油田は海上基地で掘削するため海上油田と呼ばれることが多いが、おなじことである)。陸上油田のコストは約20ドルと言われる。そして海上油田のコストは約60ドルと言われる。そして、新規開発はほぼ海上油田であるため、いまや30%〜40%強が海上油田と言われている。つまり海陸比率によって各産油国の収益は大きく異なる。そして、原油は徐々に枯渇に向かっているといえるわけだ。

そして、シェールガス付随原油は平均コスト50ドルと言われている。もちろんここまでの各コストは平均であり、その中にももっと高い油田やもっと安い油田がある。

そして、世界の原油生産量だが約87,000,000バレル/日と言われる。1バレルは159リットルなので、計算すると、毎日13,831,479m3もの大量の地下物質が地上に掘り出され、すべて二酸化炭素になるのだから恐ろしいとしか言えない。実は原油価格の急落や急騰は石油開発が始まった100年以上前から始まっていて、20分の1になったりする。その都度、破綻者が大量に現れ、大手(メジャー)に買収されてきた。

では、どれくらい需給ギャップが起きると価格が急騰急落するのかというと、総供給量の3%と言われる。87,000,000バレルの3%は2,600,000バレル。実はシェールオイル付随原油は2,000,000バレルと言われるのでほぼ同じようなレベルである。つまり起こるべくして起きた大暴落といえるわけだ。

そして、どこで均衡するかといえば、限界生産コストである60ドル位だろうといえるのだが、実は、これよりコストの高い人もいたり安い人もいる。その時に起きることは一つのシナリオはメジャーがシェールガス掘削装置を安く買いたたくとか、産油国の一つが壊滅するとかいうこと。しかし、ベネズエラで起きていることは経済崩壊というより通貨崩壊。実際には、少し前まで60ドルだったので、大したことは起きないのではないだろうか。と思うと、結局メジャーとサウジが再びエネルギ−の支配者となるのではないかと考えている。  
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2015年01月22日

新春経済講演は、なぜ景気がいい?

倉敷市の企業経営者を対象とした経済講演会があり、経済評論家の岡田晃氏の講演を聴く。

岡田氏は日本経済新聞社出身で、その後テレビ東京で活躍し、現在は経済評論家として有名。テレ東の経済番組では、わかりやすい解説をされている。

そして、講演のテーマは、「2015年の景気を展望する‐日本経済再背の行方」ということ。

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基本テーマは、「アベノミクスをどう評価するか」という点で、アベノミクスの目的、目標、戦略についての評価を行い、デフレ脱却のための円安誘導の合理性と経済再生の必然性を力説される。つまり、先進国で「デフレ」になったのは、今まで日本だけで、その背景にはいくつかの要因で発生した円高が、さらにデフレ方向に経済を引っ張ってしまったからということだそうだ。詳しくは、著書「やさしい経済ニュースの読み方(三笠書房1200円)」を購入していただけないと、営業妨害になるのでこの辺りにする。

そして、アベノミクスの効果が表れた指標として、有効求人倍率や、鉱工業指数などを説明。そして、消費税増税についての議論。元々、消費税については懐疑的かつ批判的だった首相が第二弾を延期したのは当然のことで、解散に踏み切ったのも、財務省抑え込みの目的だったとのこと。(その餌食となったのが次世代の党という思わぬ結果になったが)

で、今年の日本経済については、

絶好調!!の予感。

ということだそうだ。

まず、追い風としては「アベノミクス政策、賃上げ、原油安、米国経済好調、円安」。

そして中長期的にも、

絶好調!!と予測されているようだ。

日本企業の競争力回復、資産デフレからの脱却、東京五輪の経済効果があるそうだ。

ところで、新春講演というのは、いつも明るい話(景気がいい)になるのだが、それはなぜかということを考えてみた。

要するに、新春講演は1月に行われるものなのだから、問題は1月とその年の年末の12月を比べて、上向きになるか下向きになるか、ということだろう。

言い換えると、次の4パターンになる。

「今年の景気は上向き」といって、その通り(上向き)だった。
「今年の景気は上向き」といって、はずれ(下向き)だった。
「今年の景気は下向き」といって、その通り(下向き)だった。
「今年の景気は下向き」といって、はずれ(上向き)だった。

実際には、上向きと言おうが下向きと言おうが、予測が当たった場合は、どこからも非難の声は上がらない。問題は予測がはずれた場合だ。

上向きと言って下向きだった場合、それには原因があるのだから、○○のせいだったとか、△△のせいだった、と予測不能な言い訳を考えればいい。

一方、下向きと言っておいて、景気が良かった場合は、あまり言い訳は見つけにくいものである。その場合、単に「バカ評論家」とか「弱気評論家」と呼ばれることになる。つまり、「今年は好景気」と言っておけば、結果としてなんとかなるが、「今年は不況」などと言ってしまうと、翌年から、出演ギャラが大幅に減額、あるいは自宅待機となってしまう可能性があるわけだ。
  
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2015年01月21日

「大富豪、次世代の党、せっかち」のこと

プレジデント誌2015年2月2日号は、「毎日が楽しくなる時間術」という特集なのだが、まあ大したことは書いていないような気がする。むしろ、エンデの「モモ」の時間泥棒の方を読んだ方がいいかもしれない。

で、それなりに面白かった記事は三種。「大富豪、次世代の党、せっかち」について。これ別の記事なので、大富豪は次世代の党を支持していてせっかちだ、ということじゃない。そうかもしれないが。

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大富豪の24時間の秘密というのが特集されていて、大富豪をまず2つのパターンにわけている。

最初の大富豪は「年収5000万円以上」。まったくつまらない。
むやみに携帯やメールチェックはしない
通勤や移動中はオーディオテープを
昼・夜の会食を上手に使う
10年スパンで人を育てることを考える
SNSやネットサーフィンより、読書に費やす
資産を減らさないように情報チェック
ゴルフ、絵画、旅行といった趣味でストレス解消

次のカテゴリの大富豪は「総資産50億円以上」。これは異次元の人類だ
ホテルや別邸での朝食が好き
移動中は家族や友人に電話する
1回の会議は10分で回数も少ない
30年後を考えている
疲れたら昼寝する
勉強はしない
ゴルフとボランティアが好き

基本的に年収5000万円の人は税金を引かれて、貯金は2000万するのがやっとだろう。2000万円ずつ貯金すると、125年後に50億円の資産家になる。120年後の世界を考えなければならないだろう。

それと、私の行動は50億円の資産家の行動の方に似ているかもだ。つまり50億円の資産家というのは凡人なのだろう。

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次に、次世代の党壊滅事件のインサイドレポートというのが書かれている。文中に登場するのは、Bさん。総選挙に東京X区から立候補を強要されて落選。党内に石原一家と公明党のバトルを持ち込んでしまったのが敗因ということで、Bさんの総括では「次世代の党とは、まったく保守ではない集団であり、自民党に入りたくてしょうがない議員の集まりであり、存在価値のない政党だ」と、溜息をついている。ところで、私の知人も神輿に乗せられて落選したのだが、文中のBさんと同一人物なのだろうか。

また、幹事長の松沢成文氏は神奈川県知事時代に、三選を目指さず、都知事の座を石原氏から禅譲されるはずだったのに、石原氏の気まぐれのため裏切られた過去があるのに、なぜ次世代にいるのだろうか。


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そして、個人的には一番参考になったのが、「せっかちとグズ」の話。測定法が書かれていた。

まず、ゆったりした気持ちになり、指でコツコツとテーブルを叩き始める。コツコツコツコツ・・・。自分にとって快適な速さになったところで、時間計測する。50とか100とかコツコツした時間を測定し、コツの間隔時間を計算する。「精神テンポ指数」である。標準的には0.4から0.9の間であり、0.4に近い方がせっかちで0.9に近い方がグズだそうだ。

さっそく自分で測定してみると、0.35ぐらいだ。超せっかちで、正常範囲から逸脱だ。

ただ。記事をよく読むと、「グズはせっかちには変われない」ということだそうだ。またその逆も。「性格を変えようなどと考えない方がいい」ということだそうだ。無駄な努力ということらしい。ストレスがたまるだけ。「今のあなたでいいのです」ということだ。なんとなく、とんでもない結論のような気がする。  
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2015年01月20日

プレミアムとリッチ

SUNTORYから限定醸造としてちょっとだけグレードの高いビール類が発売されている。

本物ビールとしての「The PREMIUM MALT’S」アルコール5.5%。
第三のビールとして「金麦 RICH MALT」アルコール6.0%

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早い話が、ソックリデザイン。高い方を安い方だと誤認して買う人もいれば、安い方を高い方だと誤認して買う人もいる。私も何か誤認した口だ。そして価格が約2倍なのだが、実際、味は2倍以上の差が感じられる。2.5倍位かな。

PREMIUMの方は「コクのブレンド」となっていて、RICHの方は「琥珀のくつろぎ」となっている。

つまり、RICHよりもPREMIUMの方が2倍から2.5倍程度グレードが上だということだろう。

ところが、実際のRICHとPREMIUMの差はもっと大きいような気がする。たとえばクレジットカードの年会費でも、1000円(とかゼロ円)、10,000円(ゴールド)、100,000円(プレミアム)というように10倍刻みになっているような気がする。
  
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2015年01月19日

イオンのこと

大西宏さんが、『衰退してきた「総合スーパー」からイオンは脱却できるか』の中で指摘されているように、ホールディングの中で総合スーパー事業を担当するイオンリテールの売上(&利益)が不振に至っている。

たまたま、倉敷にいるので、イオンモール倉敷と言うのがあって、さらに先月、岡山駅前に西日本最大のショッピングモールと言われるイオンモール岡山が完成したというので行ってみたのだが、倉敷(8万屐砲紡个群山は(10万屐砲箸いΔ里任蓮大して変わらないような気がしていたのだが、最大の違いは、モールの一部となるイオン自身の出店形態だった。倉敷の方は、まさに総合スーパーが出店していて、モールの中の店舗との関係が未整理の感じがして、さらにショッピングモールの楽しさである「非日常性」に対するスーパーの「日常性」が打ち消し合っていて残念としか言えないのだが、岡山の場合は、スーパーではなく「イオンスタイル」という形態で組み込まれているので、非日常性は全体として保たれている(しかし、イオアンスタイルなんて中途半端なものは必要ないと思うが)

もっとも、仕掛けは立派でも、岡山も倉敷も大都市じゃないので、各店舗が集められる人員の質・量とも限定されているのだろうが、オペレーター(店員)の不慣れ度は相当なもので、その対応はなかなか短期間では無理かもしれない。なにしろ日本は労働人口が、これから急激に減るので、大変なのだ。

横浜にもある中華料理店で食事をしたのだが、同じ料理でも、味は本家からはまったく落ちているし、サービスもでたらめ。まあそのうち何とかなるのだろうけど。

で、最近イオンが力を入れているのが、「おうちでイオン」。いわゆる宅配というかネット通販と言うか。午後3時までにネット上でオーダーすると、夜9時までに配達してもらえる。

ビール、米、缶詰のように重い物や冷凍製品、アイスクリームなど、溶けやすいものを運んでくれる。さっそく、新規加入して利用してみると、かなり親切な方が9時前に運んできてくれた。きっと、大流行するのだろうが、それを支える流通部門を組み立てられるのかが、今後の問題だろう。

一応、イオンモールのリートへ個人的に出資しているので、イオンの浮沈は気になるのだが、セブンと違っていて気がかりなのが、商品の安売り。5の付く日はイオンカード(WAONも)だと安くなったりする。また15日にイオンのレジでポイントについてガタガタしていたおじさんがいたのだが、どうも55歳以上の人はイオンカードの割引が多い日のようだ。値引きや上乗せポイントを売上減にしているのか販売奨励金にしているのかわからないが、実質的な商品値引きである。思えば、マックや吉野家も自社商品の価値を自ら貶めるように値引きを続けてしまい、レッドオーシャンで漂流中である。

そして、岡山と言えば、イオン王国なのだが、まったく不思議なのが「ミニ・ストップ」がないこと。ミニ・ストップのファンとしてはそれだけで不信感をもってしまうわけだ。スーパーの配送体制の中に組み込んでしまえば簡単なのに、なんで出店しないのだろう。セブン、ローソン、ファミマだらけで、隙間がなくなってしまうのではないだろうか。  

2015年01月18日

羊がいっぱい展

青山の伊藤忠商事に隣接するシーアイプラザ内に「伊藤忠青山アートスクエア」が開かれていることは知っていて、午後の会議が早めに終わったこともあり、外苑前駅より歩いてみる。羊年にちなんで「羊がいっぱい展」が開催中(〜1月18日)。

行く途中で「そういえば、ちょっと高級なトルコ料理があって旨かったなあ」と思い出す。「展覧会の後、しばらくぶりで行こうかな。そういえば財布の中に10枚以上入っているから・・」とか連想は広がる。「シシカバブって羊だったかな・・」とか考えながらシーアイプラザに到着。展覧会の後、トルコ料理を食べることはできないことに気が付く。

なにしろ、トルコ料理の場所が、アートスクエアになっていた。

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そして、入場無料なのだが、どうも作品リストには、作品名と各作品の制作者の名前だけではなく価格が書かれている。どうも美術館ではなく、ギャラリーであるようだ。作品リストをよく見ると、「価格表」と書かれている。

アーティストは36歳以下100名だそうだ。作品数140。

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で、羊の表現をじっくり見ていくと、羊を象徴する、あるいは認識する方法として、「角」「顔」「体のモコモコ」「群れ」というようにとらえ方が異なるわけだ。ただ、誰一人として、ジンギスカン鍋の素材とか外套の原料して描いた人は見いだせなかった。

そして、140枚の中から何枚か購入しようかと、視点を鑑賞者から投資家に変えて、いくつかの作品に絞ってみたのだが、「買おう!」と決断した作品に限って、売却済みの赤シールが貼られていて、結局買いそびれてしまったのだ。  

2015年01月17日

「詰む」というコトバの違和感

よく、「詰む」という言葉がネット民の中で使われることがある。

「高速道路で30キロの渋滞に巻き込まれて、詰んだ。」とか使われる。

「サラ金10社回っても、一円も借りられず、詰んだ。」とか。

「韓国大統領の詰み」とか、「マクドナルドの詰み」とか。


要するに八方塞になって、逃げ道がなくなったことを意味する。

「詰む」というのは、明らかに将棋からの転用語なのだろうが、ある程度将棋を指す有段者からみると、いささか語感が異なる。つまり、「詰んだ」と思う人よりも、「詰ました」というような感覚の方が実感だろう。

「詰む」というのは、やや被害者的な意味があって、「詰ませた」は加害者的な意味が感じられる。

実際に将棋を指す時には、詰まされることばかり考えるより、詰ませることを考えた方が自然だ。



さて、1月3日出題作の解答。

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まで11手詰。

お正月らしく、「1」の字をあぶり出す。


動く将棋盤は、こちら


きょうの出題作。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。
  
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2015年01月16日

牡蠣の天ぷら

牡蠣の生産量というのがあって、世界ランキング1位は中国で年335万トン。2位が韓国で27万トン。そして3位が日本20万トン。つまり中国や韓国は人口の割に生産量が多い。どこかの国に輸出しているのだろうか。(生産量には2種類あって、殻付きの重量で言うのか、むき身換算で言うのかがある。本稿では殻付き重量ベース)

そして、日本国内の一位は広島の11万トン。全国の54%。次が宮城で4万トン。そして岡山が2万トンの3位である。もっとも1位と2位が絶大なので3位は目立たない。

その岡山の中でも産地は東側で、邑久(おく)とか虫明といったかなりローカルな地域が産地である。

そして調理法だが、従前、東北の方で行われていた「牡蠣小屋」というシチュエーションが全国に広がっているようだ。邑久でも牡蠣小屋が並んでいて食べ放題スタイルらしいが、何しろ場所柄、1日がかりになってしまう。それに、単に豪快に焼牡蠣を食べるだけという気もするし、食べ過ぎて胸につかえて、今後牡蠣が食えなくなるような予感もあるので、もっと変化球の食べ方を追求することにする。

それが、牡蠣の天ぷらだ。普通は、「牡蠣フライ」のはずだが、フライの場合、衣がバリバリしている。しかし、天ぷらだと衣はサクサクで天つゆか塩で食べることになる。

で、行ったのは、倉敷にあるカウンター型の天ぷら店「一代」。出店から2年弱で、カウンター天ぷらは東京では客単価1万円だが、こちらは十分の一程度かもしれない。開店当初は、不慣れなのか、それほどうまくなかったが、大幅に改善された。天ぷらって意外に難しい。

難を言えば、関東では天ぷらの華というべき「かき揚げ」がないこと。そして、ネタの種類が限定的。たぶん、入店時にあらかじめ食券販売機でネタを決めるので、ネタの多様化が難しいのだろう。さらに弱点は、ロードサイド店なので運転者はビールが飲めないこと。

反対に、うれしいのは地元産の食材をスポット提供していること。

それが、邑久の牡蠣である。1個100円。天ぷら定食に追加して、牡蠣を4個注文。

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邑久牡蠣だからかどうかはわからないがクリーミーであり、確実に牡蠣フライより上級の味だし、牡蠣小屋スタイルの焼牡蠣より高級だ。

しかし、残念ながら、どうしても牡蠣の天ぷらを美味そうに撮影することはできそうにない。牡蠣であることすら表現できない。


さて、岡山人というのは広島人に比べて、秘密主義の傾向があって、地元の好物を全国(全世界)に発信すると、自分たちの食べる分がなくなるとでも思っていて、宣伝しないし、他県者には教えもしない。まったくアベノミクスの敵だ。


そして、4つ頼んだ牡蠣なのだが、5つ揚げられていたのだ。まあ、黙って食べてしまえば良いのだが、後で問題になるといけないので店員に「4つ頼んだのに5つでています」と自己申告。謎の笑みで答えられてしまった。

あとで考えると、5つ目の牡蠣は、天ぷら定食の方に含まれるものだったのかもしれない。
  
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2015年01月15日

民主党の漂流、自民党の難破

民主党代表選挙のことを考えてみると、政策的には長妻×岡田または細野ということのように思える。長妻氏は高福祉、高負担派のように見えるわけだが、岡田・細野というのは政策の違いがよく見えない。あえていうと、安倍政権との違いすらよくわからない。一応、岡田氏が「総理大臣になる準備はしている」というのは、実際そうなのだろうが、むしろ鳩山の代わりに総理大臣になればよかったので、今、総理大臣の準備が終わっていても、総理大臣になるわけないだろう。

そして、各種報道では、岡田、細野が、拮抗しているようで、長妻追随ということらしい。例えば、岡田・細野が40%ずつで、長妻20%の支持といったところなのだろう。そして、これでは決選投票ということらしい。実際には、長妻支持者が決選投票になったらどちらを選ぶか記載してもらえればいい。

結局、キャスティング・ボートを握っている長妻氏とはかなり政策が異なるのだが、岡田細野のどちらかが長妻氏の政策に摺り寄ることになるだろう。しかし、それでは民主党の漂流が始まるといっていいのだろう。

次に自民党。「アベノミクス」で突き進むといっても、政策については矛盾が多い。そもそも、一貫性がない政策なのだ。成長戦略が一向に進まないうちは、問題が表面化しないがらいいようなものだが、既得権をどうするのかといった対立的政策をどうするのか不明だ。  
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2015年01月14日

帰化人(上田正昭著)

kikajin古代国家成立前後に主に朝鮮半島(一部は中国から渤海湾をつたって渡来)から日本に渡ってきた人たちの研究である。

古代日本にはかなりの数の渡来そして帰化した外国人がいるのだが、その理由と言うのが、いくつかのパターンがある。

主に、日本の必要性から中国から知識人を招いたケース、朝鮮半島をめぐる度重なる中国×朝鮮各国や日本×朝鮮、日本×中国といった戦乱の結果、故国を失った朝鮮半島の人たちの受け皿になったケースなどだ。

そして、大和朝廷が誕生するまでは、貴重な文化人として知識や仏教の博士のような高級な身分であったのに、政権が安定し律令制度に伴って封建化が進むにしたがって、朝廷から遠くの地に集団移転させられて隔離されていった歴史がまとめられている。

まあ、かわいそうな民族なのですね。

その大昔を辿れば、日本民族だって東アフリカから追い出されて南北のルートでさまよって結果、きわめて低い確率で生き残った人達の一部が現存しているわけだ。

結局、これからおこなわれる人口キープ作戦についても、北朝鮮とか中国の少数民族といった迫害されて食えない人たちが集まるのだろうと確信するわけだ。

なお、本書では最後に明治以来の日本での「部落」の問題が書かれているが、あまりにも付け足し的に短い記述で拙筆的であるので、その部分についてはちょっといただけない。
  
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2015年01月13日

いなくなれ、群青(河野裕著)

gunjo新潮文庫NEXシリーズの第一回刊行の中の一作。読後の感想では著者は20代前半と思ったが、30歳とのこと。(書いたのは28歳頃かな)

ストーリーの100分の1程度を書くと、なぜか、突然に日本近海のある小島に主人公の男子高校生七草があらわれる。そこは、何らかの理由で迷い込んだ人たちの島だということになっていた。そこに七草の知人である女子高生真辺由宇が登場。彼女も何らかの理由で島に送られた一人だった。

そして主人公七草の性格と言うのは、曖昧模糊。真辺さんは直情主義のわけだ。その他の登場人物も、そろって個性的な性格なのだが、実はそれには深いわけがある。

その島から脱出しようにも、実在?の魔女がコントロールしていて、なかなか脱出できない。そして本質的には捨てられた人たちが集まる島であることに気が付いてくる。

で、事件が色々と起きるわけで、読者はその事件を楽しむということが一つのテーマで、もう一つは、七草の曖昧な人格の中に、「日本の近代」を読み取ることができる。

思えば、夏目漱石の「こころ」や、村上春樹の「ノルウェーの森」にも同様の構造がある。

そして、陰に隠れたもう一つのテーマは、「約束」。人と人との約束や運命というものが小説の背景に流れている。もちろん、約束を守ることを使命と思うのが真辺であり、約束に束縛されるのを嫌がるのが七草。

どうも、結論は本年初めに刊行される次作に繰り延べになるようだ。

多作家ではないようなので、何作か続けて読んでみたいと思っている(文字通り、思っているだけで、自分を含めた誰とも約束しているわけじゃないのだが)。

書き忘れたのだが、「いなくなれ、群青」というタイトルだが、実は群青の単語は一か所に登場。真辺由宇を群青色の空に輝く星にたとえている。ここにその意味を書くと、小説の具体的なあらすじに踏み込むことになり、本を買って読む気にならなくなると営業妨害になりそうなので、ここで、「カット」。
  
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2015年01月12日

吹雪

石狩湾で急速に発生した低気圧のため、先週後半の北海道は大荒れだった。

東京から函館、さらに新千歳空港経由で苫小牧に向かう予定だったのだが、最初の函館行きが青森上空で旋回後、羽田に逆戻りとなる。そして、翌日は函館の予定を全部キャンセルし新千歳空港へ出直すが、悪天候の場合引き返す条件で搭乗。二日続けてUターンだけは許してもらいたい。

そして、前日と同じようにダラダラと事は進んだのだが、ついに苫小牧に着陸。一駅南千歳までJRで移動し、「特急北斗」を待つ。

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北斗は実はディーゼルエンジンである。北斗の上級に「スーパー北斗」があり、いわゆる振り子方式で重心を安定させスピードを上げることができる。ところが、JR北海道の保線工事手抜き問題で、この装置がきちんと使えないはずなので、スピードを落としているらしい。ディーゼル車は電気を通り越して水素燃料車に変わるかもしれないというような噂が流れている。

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そして、苫小牧市内は、急に降り始めた雪の影響などか、単に店がなくなったのかは不思議だが、夜の町はそれほど賑わってもいない。徐々に吹雪が強くなり、早朝には20センチほど積もっていた。


そして、翌日再び新千歳空港に戻り、帰りの飛行機に乗るのだが、ちょうどお昼の1時間半前。ターミナル内のラーメンモール「北海道ラーメン道場」は全10軒中7軒は制覇しているのだが、残りの3軒を回ろうかと思ったが、食欲湧かず。

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代わりに、これも制覇中のソフトクリーム店に入る。たぶん6軒のうち3軒は制覇している。「雪印パーラー」「ルタオ」「ジャージーブラウン」。そして今回は「よつば乳業」。バニラとかぼちゃのミックスソフトである。さっぱり系。あまり甘くない。値段も安い。合格!

まだ、花畑牧場のソフトは食していない。濃厚過ぎるような感じがある。
  
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2015年01月11日

画伯「X」

先日、実家の整理をしていたところ、4号サイズの油彩が出てきた。見覚えがある。

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十代後半に自分で描いたものだ。試みに、絵筆ではなく、すべてをペインティング・ナイフで描いた(というか塗ったというか)作。

言うまでもなく、ウヰスキーは、有名な「OLD」。桃が3個。タイトルはサンコリーオールド。

そもそも未成年者が飲酒をしていたという動かぬ証拠のような気もする。

まだ、オークションには出していないので・・
  
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2015年01月10日

大将軍になって表彰かな

まったく予期していないのに、表彰状と襟章が送られてきた。

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襟章(バッジ)は、「将」である。これは、もしや「大将軍昇格」か。近くに「大将軍」という焼肉店があったが、最近、別の名前に変えたようだ。北の国から何か圧力があったのだろうか、あるいは店主粛清?

あまり書くと攻撃されるので、早めに送り主を書いてしまうが、「将棋連盟」からだ。どうも、「普及指導員」といういわばレッスンプロ資格を取得してから11年経ったので、表彰するということらしい。会長からの手紙によれば、「現在の普及発展は貴殿のご貢献による賜物」だそうだ。

私の貢献なんて、会長の小指の爪が伸びる1日分くらいの価値しかないのに、一体、何が突然起きているのだろう。11年表彰なんて中途半端な話を北の国でも聞いたことがない。

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さらに、表彰状を細かく調べると、11月17日という「将棋の日」の日付けが、やや左寄りに印刷がずれている。ジェームズ・ボンドは、そういう細かい点を見逃さないから危険回避に成功する。全体に何か不自然で危険な兆しを感じないでもない。制度廃止とか・・高額寄付とか・・


さて、12月27日出題作の解答。

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▲3九銀 △2七玉 ▲2六飛 △3七玉 ▲2八銀 △4八玉 ▲5六飛 △4九玉 ▲5九飛まで9手詰。

動く将棋盤は、こちら


本日の出題。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。
  
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2015年01月09日

岡山の酒を飲む正月に思う

mannennyuki岡山で酒を3本買って、正月の横浜で飲んでいるのだが、総じて「変わった味だ」。米の種類も色々あるし、酒蔵所も数多くあるので、県民性でもある『内輪喧嘩好き』の結果、隣の兵庫(灘)とは異なる小規模無数メーカーの競争みたいになるのだろう。

で、たとえば倉敷は観光地なのだが、実のところそんなに盛り上がらない。岡山=台北便も、先日から休航になった。リピーターがないらしい。

観光の目的と言うのは色々あるのだが、街並みを楽しむというのが最も倉敷らしい楽しみ方なのだろう。それから美術館巡り。和風旅館もある。

一方、微妙なのが料理。瀬戸内料理は魚や蛸を用いたものが多いが、味が細かい。ままかりなんか一回焼いてから煮る。瀬戸内の魚は小型でさらに味が細かい。あまり鯛やフグのようなはっきりした味は好かない。

そして、さらに困るのが、「普通の日本酒」というものを料理屋は出さない。純米酒とか大吟醸とか、さらに山田錦ではない岡山産の米を使うので、なじみのない濃厚で甘口の酒が多い。実際に地元の人は、普通の全国版の日本酒を飲んでいる。メニューには高額の珍味の酒ばかりで、普通の酒はないかと聞くと、置いていないと言われる。2合(と言っても正味1合)で1,000円くらいだ。

要するに、観光客=一見客と決め打ちして、3000円の料理に4000円の酒代を上乗せしようとするわけだ。

sake2年末にも横浜からの酒好きのお客さんと倉敷で飲んでいて、次々に銘柄を変えて大人飲みした後、「全部口に合わない」ということになって、次回は神戸で宴会と言うことになってしまった。

わたしも、常飲酒は「酔鯨(高知)」である。(ウイスキーは「余市」と「タラモア・デュー」)
  
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2015年01月08日

「引き返す勇気」が現実に

昨年末にエアアジア機が積乱雲に巻き込まれジャワ海で事故を起こした際、1月2日「リターン保険が必要かも」の中で、「引き返す勇気」が必要という内容で書いたのだが、一週間も経たないうちに、まさか自分の乗る飛行機が・・

昨日のことだが、岡山空港から羽田を経由して函館に向かう途中、猛吹雪が発生した。

そして、青森と函館の上空で旋回しながら函館空港の除雪を待って、さあ着陸!というところまでこぎつけたのだが、Uターン。そして出発地の羽田空港へ戻ることになる。事前に、「戻ることがある」という条件だったのだが、今までもそういうことがあったものの戻ったことは一度もなかった。「都市伝説」ではなかったのだ。

もっとも、どこかで旋回を中止しなければ、燃料切れで津軽海峡冬景色になる。

3時間かけて羽田に戻ってきたが、実際1センチすら前に進んでいない。


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思えば、岡山空港で手荷物検査を行った際、搭乗券が2フライト一緒で、2枚目の函館行きの部分を破ってしまったわけだ。嫌な予感があった。

それにしても、何かブログを書くと、数日後に関連した何かが起きるということは、やや気持ち悪い。ここ数日内に書いた記事を読み直すと、もっとも危険な物体を見つけることができた。チキンナゲットのことに触れた「弱り目とたたり目」の中にあった「・・原爆を落とされた上にソ連軍が出動。・・」

きょうの天候はどうなるのだろう。出直しなのだけど。
  
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2015年01月07日

平家物語(石母田正著)

heike正月から「日本最高の滅亡文学」ともいえる『平家物語』の研究書を読んでしまった。

日本の研究書としては珍しく、内容的には結論が先にあって、以後に細部が書かれるという構造になっている。というか、『平家物語』が現在に至る間の変遷を書く都合があったのかもしれない。

最初は、「運命論」。『平家物語』は、平家が滅亡した後で成立したのであって、本来は、単なる合戦記であったものを、何人かの登場人物を悲劇化し、さらに物語性を与えているとしている。具体的には、清盛の息子である重盛については、「歴史の預言者」つまり、滅亡の予感を持った人間として描いている。また清盛、重盛とも亡くなったあとの平家の中心だった知盛こそ、平家が滅亡するまでの総責任者なのだが、源氏と平家という価値観の相違を浮き立たせるためか、ことさら温厚な人間に描かれている。知盛は源氏側の捕虜の大部分をそのまま東国に帰しているが、源氏に捕まった平家側の人間は皆殺しになっている。それもいかにも釈放されるのではないかとの望みを持たせてから斬っている。

一方で、後白河法皇とか源頼朝のように、裏で画策する人間については、生き生きとした描写が見られないのが特徴ということで、合戦を中心とした物語の中では、そういう陰険な人間を描こうにも手段が乏しいからと推測されている。

また、戦争の悲惨さが、通り一遍の表現でパターン化されていたり、女性の書き方がうまくないとか、表現上の問題まで指摘されている。なかなか文学的にうるさい。さらに、実際には最も悲惨な状況である農民や徴兵された兵士、また下層階級の人民について、記述が及んだことは評価するも、冷たい扱いだと、階級闘争的な評価も与えている。

そして、合戦記の評価のあと、平家物語の成立の過程についての推論だが、もともと現在の何分の一かのサイズであったものを、何人かが物語性を与えて書き加え続けた結果、こういうものになったのではないかとの結論に至っている。

なお、なぜ、平家物語は源氏側ではなく平家側から書かれたのかという点について、著者は「悲劇的だからこそ文学になった」と一言ですませている。

まあ、そういうことなのだろう。武家政権が誕生するまでの何十万人かの犠牲者と引き換えに、現代の我々は一作の文学作品を得た、と思えばいいのだろう。ちょっと違うような気もするが。
  
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2015年01月06日

チキン・ナゲットは天ぷらを参考に作られた

「弱り目にたたり目」という言葉があって、原爆が落とされた上にソ連軍が侵攻とか、胃潰瘍の上、会社をリストラされるとか、次々に悪いことが起こる時に使われる。もっとも、一つ目の悪いことと二つ目の悪いことの間に関連性がある場合は、この言葉は適切じゃない。したがって原爆とソ連の例は当たらないのかもしれない。

チキンナゲットからビニール片が発見された日本マクドナルドのことはどうなのだろう。中国からタイに工場をシフトしたということになっているが、どうなのだろう。日本マクドナルドのHPには、チキンナゲットの安全性を強調するために、加工工場の内部を公開している。カーギル・タイランド・サラブリー工場

この中でチキンナゲットの加工工程が書かれているのだが、驚いたことに、チキンナゲットは、マックのシェフが、日本の天ぷらを参考に作った商品だそうだ。天ぷら粉で揚げるのがカリット感の源らしい。もっともそれなら「鶏天」の方がいいし、どうもナゲットは好きになれない。

そして、異物については、タイで契約している2社3工場のどこで混入されたかについては明らかされていない。というか、異物の分析はどこでやるのだろうか。日本?それとも海外?

それとHPで紹介されたカーギルの工場以外でも同程度の厳重さなのだろうか。HPを見る限り、全部カーギル社が作っているように錯覚するが、実はそうじゃない。


ところで、マックの衰退の原因だが、もしかしたらと思っているある理由がある。

それは、マックの商品に対するお客様の評価というのが、「絶対的ファン」ではなく、いつの日か単に「相対的選択肢」になっていたのではないかということ。

「マック以外には行けない」というものが「マックでもいいか」というようになってきて、ついに相対的優位性を失ったということじゃないだろうか。バーガー、ドリンク、ポテトのどれにしても、すべてが一流というわけじゃない。マックのポテトでも「まあいいか」と思って買っていた人も多いのではないだろうか。

そして、HPを見れば見るほど、マック商品というのが「食べ物」というよりも「工業製品」というように見えてくるのである。同一メニューならすべての商品が同一サイズの規格通りというわけだ。手作り感がなく不気味な感じだ。人間の食の好みって、もっと雑っぽくテキトーなものではないだろうか。  
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2015年01月05日

目が悪いわけじゃなかった。

昨年末、東京駅で「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン展」を観た時に、2000円で、展覧会の特集本を買った。当時のポスターや、今や数名しか残っていない歴史の証人による回顧。そして、黒い国鉄から白い国鉄への脱皮という命題、さらに高度成長の行き詰まりなどから、どういう筋からこういう運動が始まったのかという分析などが記されている。

本を読んで初めてわかったのは、ディスカバー・ジャパンのサブタイトルでもある「美しい日本のわたし」は川端康成のノーベル賞受賞スピーチである「美しい日本とわたし」との類似性は、むしろ川端先生からの押しだったことなどが明かされる。

さらに川端の「美しい日本」に対し、大江が反対したことも紹介されているが、川端の用いる「美しい」という単語を分析すると、多くの場合。「崩れゆくもの」に「美しい」という形容詞を使っていることが明かされている。だから大江は勘違いしていて、安倍首相の「美しい日本論」と川端の「美しい日本論」はまったく異なるのだそうだ。さらに川端には特定の故郷という概念がなく、仮想故郷(伊豆だったり、湯沢だったり、京都だったり)をイメージしていたそうである。鎌倉に定住したと思ったら自ら亡くなった。

だから、ディスカバー・ジャパンという仮想故郷に向かう旅というのは、まさに川端的なのだろう。

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で、得るところの多い本だったのだが、実は買った目的は別で、この本の前半部には、当時の思想的バックボーンの一つの富士ゼロックスによる昭和45年3月3日から全29回掲載された『人間と文明』という世界の有名人による文明論。毎日新聞が縮小化されている。ケネス・ボールディング、ミュルダール、ダニエル・ベル、アイザック・アシモフ、シュレジンガー、ル・クレジオ・ガルブレイス、そしてトインビーなど。

これを読むのが目的だった。

しかし、あまりに文字が小さいので、最初は老眼の人から虫メガネを借りてトライしたのだが、それでも読めない。

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ついには、カメラやスキャナーなどをつかってデジタル化して拡大してみたらわかったのだが、印刷の段階で、すでに文字が潰れているわけだ。まあ、あきらめるか、巨大図書館で新聞の縮刷を読むべきなのだろう。

ところで、ディスカバー・ジャパンの初期のポスターには、よく手ぶれ写真が使われた。絵葉書のようなポスターではなく、目的地を漠然とあらわすのには手ぶれ写真がよかったのだろう。わざわざプロが手ぶれ写真を撮るというのは難しく、製作費の多くがフィルム代に費やされたそうだ。

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私も手持ちの手ぶれ写真で一枚作ってみた。撮影時酔っていたので、どこの町なのか覚えていない。
  
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2015年01月04日

ながやす巧原画展で、義士を斬る

千代田区立日比谷図書文化館で年末に開催していた『ながやす巧の世界・画業50年記念原画展』を覗く。

ながやす巧氏の仕事と言えば、たとえば「愛と誠」、「鉄道員」、そして「壬生義士伝」。ちばてつや氏にあこがれて、この世界に入ったそうだが、若い時代に苦労。最近は浅田次郎小説のコミカル化に燃えているようだ。小説とコミックと映画の三点セットの一角。

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そして、会場に入ると、訪れた作品鑑賞中のながやすファンの背後に音もなく近づくだんだら羽織の組員がいることに気が付く。ドッキリテレビみたいだ。若い女性が壬生義士伝の原画に見入っているところを後ろから声をかけ驚かせている。なにしろ腰には二本差しだ。若い男だ。遠くで耳を傾けると、新撰組思想を語っているようだ。しかし、選挙は終わったのだ、長州藩士が江戸の民主党党首を斬ったあとだ。

で、会場には、あまり見たことのない形の新品の日本刀が一振り展示されていて、これを私がガラスケースの外から鑑定していたわけだ。そうすると、得意気に組員がツカツカと正面から歩み寄ってくる。こちらは丸腰だ。傘でも持ってくればよかった。

この日本刀だが、極端に反りがないわけだ。明治の軍刀みたいだ。美術品としての日本刀は、歴史とともにどんどん反りが大きくなり、切っ先の美なども追求するようになったのだが、江戸時代の最後のこの形はなんだろうと、質問で斬り込んで見る。


「当時は斬るのではなく突くという戦闘方式だった」と答えてもらう。そうだったのだろうか。京都でみた新撰組大暴れの痕跡は柱についた傷だったのだが、あれは横払いの跡だろう。本当に突きが武士の本道なら、ヤリを使った方がいい。


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そして、
「壬生義士伝の中に描かれた日本刀と同じ形にしたのですよ」と主張が変わった。そうだろう。反りの大きな刀よりも真っすぐの方がサマになる。しかし、それでは、マンガの中の刀の贋作ではないだろうか。

「将来、贋作と呼ばれないように、鑑定書にも壬生義士伝によるものと記入しますし、刀身にも刻みます」とのことだ。つまり「おもちゃ」ということだろうか。

「人間国宝に次ぐ現代の名工の手によるものです」と言われ、これ以上戦うと、腰から鉄製の小道具が現れそうなので折れる(坂本龍馬にならい、モデルガンが必要だ)。


そして、しばらくして『鉄道員(ポッポ屋)』の雪のシーンの原画を楽しんでいると、再び義士が近づいてくる。

「映画観ましたか。」
「観たよ。」

「雪の描き方が、すばらしいですね。私は北海道に行ったことはないのですが」

ここで、反撃することにする。

「さっき北海道から帰ってきたところなんだけど、雪の降り方についてなにか・・・」
  

2015年01月03日

今年の応援

今年、将棋界で応援している棋士は、

1.熊坂学五段

なんとか、3月末までに17勝すれば、退職を免れ、順位戦に復帰できるのだが、今のところ13勝8敗、瀬戸際である。まず、16勝して、3月31日に将棋史に残る運命を決める一戦を期待中。

2.糸谷哲郎竜王

名前に「哲」がついているように、哲学専攻の大学院生。将棋と哲学は無縁と言っているが、実は持時間の配分がうまい。ハイデッガーの『存在と時間』の影響だろうか。
人まねをしない主義も哲学の影響だろう。
関西出身ということで、谷川会長のニックネームである「タニー」をもじって「ダニー」と言われているらしい。「イトダニ」では新種の生物みたいだ。というか、実在する。

3.伊奈川愛菓女流初段

ドクター糸谷とは異なり、こちらのドクターは本物のドクター。そろそろ、棋士か医師かの選択の時期が近いのかもしれない。私の友人に、27歳になって脱サラして医学部1年に入学して、その後医師になったものもいる。10年間だけ棋士を続けてタイトルのいくつかを手にしてから医師になったらどうだろう。
「名人女医」とか「オーイ、ドクター」とか医師としても箔がつくのではないだろうか。


さて、12月20日出題作の解答。

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0103k2


動く将棋盤はこちら

ただし、原図では2手目に△1六玉の変同があるので、玉型に1五歩を追加したものを正図としたい。

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本日の問題。

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正月休みだから・・

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ正誤判断。
  
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2015年01月02日

リターン保険が必要かも

12月28日の午前0時に弊ブログで「大空ミュージアム&エアポートヒストリーミュージアム」の中で、文末の方で、自宅で和紙で折った紙飛行機が何回投げても失速してしまう、というようなことをアップした数時間後に、エアアジアQZ8501便がジャワ海に墜落した。

以前から、「無意識の負の予言」が当たるような気がしていて、ちょっと嫌な感じだ。本当は、思い当たる節は他にもいくつかあるのだが、友達がいなくなりそうなので黙っておく。

そして、原因だが、急に発達した積乱雲に行方を阻まれ、雲海の中で操縦不能になったか、急激な気温下降で計器が故障して、機長が誤ったデータに基づいて操縦したというような可能性が言われている。

ところで、本機は、事前に急激な気象変動を予想していて、予定離陸時間よりも2時間半早く離陸したと言われている。本来は前倒しはしないのだが、たまに早く離陸することはある。連絡がとれずに乗れなかった乗客も多数いると思う。ほんのちょっとした偶然だ。

で、もともと、離陸しなければよかったわけだ。さらに積乱雲の急激な発達に出くわした段階で、引き返せばよかった(もちろん雲に囲まれたら手遅れだが)。

日本でも、たまに「目的地の気象調査」という時があって、「引き返したり、別の空港に着陸することがあるということを前提に」乗ってください、ということがある。

LCCの場合、飛行機が戻ってしまうと、その先の便が連続して欠航になってしまうのだが、事故になるよりずっとましだ。

といっても、旅行に出発した乗客のことを考えれば、元の場所に戻ってきて、「航空運賃は返せません」というのは、味が悪い。結局は、なんとか前に進もうと関係者は思ってしまう。

戻った場合の損害を補償するような保険(航空会社の互助会でもいい)があってもいいのではないだろうか。引き返す頻度はそうたくさんはない。戻る勇気というのに保険を付けてしまうわけだ。もっともエプロンから豆の出し方にいちゃもんつけて引き返した場合には適用にはならない。

そして、もう一つアドリア海のフェリー火災。一歩間違えればセマウォル号と同じになりそうだった。幸運にも、船が傾かず、沈まなかったこと。防火構造が有効だったことで多くの乗客が助かった。

10日ほど前の査察で、防火扉の不備、救命胴衣の不足、避難体制がなっていないことが指摘されていたそうで、少なくても防火扉と救命胴衣は緊急対処していたのではないだろうか。

ここで、ポイントなのだが、セマウォル号の場合は、船体が横に傾いたので、救命ボートがうまく海面に下ろせなかった(というか、傾き始めた時に、すぐにボートを下ろすべきだった)のだが、救命ボートの定員が足りていたとしてもそれは右と左に取り付けられているので、火事で片舷が燃えているとか船が傾いた場合、救命ボートの半分は使えない可能性があるということを覚えておいた方がいい。

次のポイントは、救命胴衣を身につけて海に飛び込む場合、海面に着水したショックで、救命胴衣が体からはずれてしまうことがあるのでしっかり腕を前で組んで救命胴衣を抱いておかないといけない。そして、一旦海に沈んでも10秒ほどで海面に浮かぶので、その間は海水を飲まないように息をとめておく必要がある。

もしアドバイスが役に立ったら、後でご報告くだされ。
  
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2015年01月01日

もしもコロンブスが日本を見つけていたら

最近読んだ本「マリタイム・エコノミクス(マーティン・ストップフォード著)」の中で、15世紀後半の世界の話があった。大航海時代が始まる直前である。その中で、当時の世界には、四つの独立した文明があったと書かれている。少し驚きの内容だ。

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文明1はヨーロッパで、7500万人の人口。
文明2はインドで1億1000万人の人口。
文明3は中国で1億2000万人の人口。
そして文明4は日本で、1500万人の人口。

だそうだ。

そして、ヨーロッパとインドの間はカイロと紅海を経由した細いルートがあり、ヨーロッパと中国の間にはもっと細い絹の道があっただけだ。

そしてヨーロッパ人は、主食の肉の腐敗臭を消すための香辛料を求めて、インドを目指したわけだ。

一人はコロンブス。1492年、1493年に、大西洋を渡ってインドと誤認してアメリカ大陸を発見。現地人数万人を虐殺。元々、奴隷商人だ。

もう一人はバスコ・ダ・ガマ。1498年にアフリカ南端を回ってインドに向かう。

たぶん、それぞれの行動の計画性を考えれば、コロンブスは右脳派でバスコ・ダ・ガマは左脳派だったのだろう。


そして第4の文明の日本は、どうかというと「黄金の国」と思われていた。13世紀のマルコ・ポーロ氏のおかげだ。コロンブスは、本当はインドだけではなく日本も探していたわけだ。その後のインカ、マヤ帝国の運命を思えば、金銀財宝を得るためには、皆殺し方法が手っ取り早いと思っていたのだろう。

そして、三角貿易。大航海時代の特徴は、この三角貿易である。ヨーロッパの工業製品を西アフリカに運び、奴隷を積んでアメリカにわたり、綿花やたばこをヨーロッパに運ぶとか、お茶と綿花とアヘンとか・・

まあ、コロンブスに占領されたら酷いことになっていたに違いないだろう。悪魔のディスカバー・ジャパン。

まずいことに当時の日本は、応仁の乱の後で、室町幕府の支配力が地に堕ちていた。そして、ちょうど北条早雲が小田原に本拠を構え、戦国時代ゲームが始まるところだった。

もっとも、コロンブスがアメリカ大陸のこちらにある日本に来るためには、マゼラン海峡を通らなければならなかったはずだし(そうなるとコロンブス海峡と名付けられただろう)、南方面からの風に乗って帆走したとすると、九州か高知か伊豆半島あたりに上陸したのではないだろうか。

とはいえ、日本は既に人口集積国家になっていたわけだし、かなり地方分権でもあった。おそらくは、商売好きの北条早雲なら、交易相手として利用したのだろうと想像。たぶん、16世紀の中頃には北条家が国家統一して将軍になっていたかもしれない。が、バスコ・ダ・ガマも別の戦国武将を見つけて西日本に拠点をつくったかもしれないわけだ。関ケ原で、ガマコロの戦いとか・・
  
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2014年12月31日

駅に住んでいた人

駅に住む、といってもポッポ屋の話じゃなく、非鉄道員の一家のこと。つまり「おおた葉一郎氏」の過去のはなし。

千葉市に生まれたのだが、当時は住宅難ということで、借家を探すのに一苦労していたらしい。東京近郊ということで人口増加中だったのかもしれない。私が4歳くらいの時らしいが、突然に住んでいた(間借り方式だったようだ)場所を退去することになったようだが、その時にやっと見つけた住居が、京成電鉄黒砂駅の官舎だったそうだ(正確には京成は私鉄なので官舎というのは間違い)。当時は駅ごとに駅長が住んでいたらしいが、さすがに北海道の国鉄じゃないので、駅舎に住むというのが廃止になったのだろうか。

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その黒砂駅は、現在は「みどり台」という駅名に変わっている。隣の駅の近くに用があったので、一駅乗り越して駅の周りを歩いていると、もちろん今や駅は小さな事務所だけで、当時の面影はどこにも残っていないのだが、京成電鉄の所有している地面を確認すると、ホームの裏の一角に駐輪場と駐車場になっている土地がある。建物があったとすると、ここ以外には考えられないわけだ。

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4歳の頃であれば、わずかでも記憶に残っているはずなのだが、何も覚えていないし、潜在意識化にあって夢に出てくるわけでもない。鉄道の音には慣れているはずだが、現在、倉敷では線路のそばに住んでいて、列車騒音による不眠に悩まされている。

駅に住んでいたことを教えてくれたのは、父親なのだが、この話などをしてからまもなく川船に乗って、行ってしまった。年の暮れなので、今年の思い出を一つ書いてみた。  
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2014年12月30日

ローマ帝国衰亡史(ギボン)の失敗

rome2ローマ帝国衰亡史を読むために、ローマ史の概説書を読んだりしたのに、ちょっとした不注意で大失敗してしまった。(ローマ帝国自体の失敗談ではない)

というのは、「日本語訳」を買うつもりだったのに、「日本語編訳」本を買ってしまったこと。よく見ると「普及版」と書かれている。

八重洲ブックセンターに行って、店内検索システムによって目的の書棚に行くと、上下巻各950円税別の新書サイズのものと、ハードカバーでずっしりと重い8000円くらいのがあったわけだ。8000円くらいのものと2000円くらいのものを比較するために第一章の最初の方を読んだところ、同じ内容であり、8000円の方は地図や遺跡の写真などで構成されているように思って、それなら軽い方がいいや、としたのだが、果たして8000円の方は完全訳だったのかどうかも、わからないが、いまさらそれを買おうとも思わないので、「編訳」というのを読むこととなったのだが、・・

きちんと訳していると思われる部分もあるが、まったく翻訳から離れて、「ギボンの考え方は、これこれしかじか」と大胆にサマリーされている部分が多い。それでは編訳でもないのではないかと思うし、実は、その部分の方がギボンの言いたいことなのではないかと、少し感じた。

何がいいたいのかというと、ローマが衰亡したのは、ローマ帝国という素晴らしい組織が少しずつ同時代の誰も気がつかないようなほころびを広げていったのか、巨大事件Aとか事件Bというように階段状に崩れていったのかということがよくわからなかったこと。

さらに、ローマという大帝国が衰亡したことは、必然だったのか偶然だったのか。そういう歴史観が「編訳」では伝わらなかったことなのかもしれない。現代の常識からいうとローマ帝国はかなりいい加減な政府組織であったにもかかわらず、あれだけ長い時代を生き続け世界の科学や文化に大きな影響を与えたわけで、やはり同時代の人というのは、どういう政治形態が正しく、あるいは何が合理的なのかということがわからないからなのだろうとおもうわけだ。  
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2014年12月29日

少年メリケンサック(2009年 映画)

meriken3年前に観たDVDを、もう一回観る。以前観て面白かった(あるいは感動した)ものを、もう一回、というのは、ある意味精神の退化なのかもしれないが、逆に緊張や疲労ということなしに、細部を楽しむというのには都合がいい。一回目はどうしてもストーリーを追うということになるのだが、あらすじは、頭に入っている。

あらすじは、ネット上から借用すると、

レコード会社OL・かんな(宮あおい)が、動画サイトで見つけた〈少年メリケンサック〉のライブ映像。そこには凶悪な絶叫パフォーマンスのイケメンが!!
契約を取るために会いに向かうと、そこにはなぜか酔い潰れた50歳すぎのオッサンが!!「これ誰っ!?」・・・
かんなが見つけた映像はなんと25年前のものだったのだ。
かんなの驚愕をよそに、〈少年メリケンサック〉の人気はネット上で大爆発!サイトはパンク寸前!全国のライブツアーが次々と決まっていく・・・。このまま出たら暴動必至。
果たして、かんなと〈少年メリケンサック〉の命運は!???
全国ライブツアーは成功するのか???

で、そんな簡単なストーリーじゃないわけ。

よく考えると、監督のクドカンは、このあと、NHKあまちゃんで巨大ブレークし、大河篤姫でブレークした宮崎あおいは、篤姫のあとの初仕事であったわけで、NHKとは無縁のこの映画をどうとらえるのか、コミックとしては、できすぎじゃないかと思っている。

ただ、深夜に観るにはヘッドフォン必須ということ。念のため。
  

2014年12月28日

大空ミュージアム&エアポートヒストリーミュージアム

mus新千歳空港には二つの博物館がある。大空ミュージアムとエアポートヒストリーミュージアム。といってもこの二つは並んでいるので、別のミュージアムであるという感覚は、外部からはうかがえない。何か理由があるのだろう。歴史編と現代編ということだろうか。

歴史編の方からいうと、千歳に初めて飛んできたのは1926年10月。ずいぶん古い。北海第一号という航空機で、小樽新聞社のもの。2号機は翌年で、1927年6月。今度は北斗5号といって北海タイムス社。どちらも新聞社である。北斗1号ではなく5号ということは、複数機を北海タイムスは所有していたのだろうか。

今では、飛行機を自社で所有しているのは、朝日、読売、毎日、中日といった超大手新聞社に限られている。

そして、正式に千歳空港が竣工したのは1934年10月。これも相当早い。広い北海道で、ここが選ばれたのは、小樽、札幌、苫小牧、函館といった都市の中心に作ろうと思ったような気がする。

その後、陸軍や海軍も千歳空港を使用することになり、大空港になっていったようだ。


そして現代編。キッズコーナー。フライトシミュレーター(マレーシア航空の機長は自宅で使っていた)。航空機の模型の展示やちびっこ制服体験コーナー。

タイヤコーナーで確認したのだが、同一航空機なら飛行機の前輪と後輪は同じメーカーのものになっている(当たり前か)。

そして、紙飛行機の話があって、すぐれた紙飛行機は10秒以上飛ぶことができると書かれていた。


自宅に帰って作ってみたのだが、室内実験では何の問題もなく安定して飛べるのだが、なにしろ1LDKなので10秒というわけにはいかない。

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マンションの窓から飛ばせば、飛行時間を計測できそうだが、早い話がゴミと化す。つまり窓からゴミを投げ捨てる、ということになる。

ゴミにならないように色々と考えた結果、紙飛行機を拾って有効に使えるようにすればいいわけだ。

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さっそく、再利用可能な和紙をつかって折ってみる。室内での飛行テストでは、何回投げても、キリモミ状態で即落下してしまう。
  

2014年12月27日

フリークラス入学者、卒業者

今泉さんが若手プロを連破して、41歳でプロ棋士の資格を得たが、プロと言ってもとりあえずはフリークラス。十年契約の期間雇用みたいな制度だ。その期間に一定の好成績を取ると、正社員に昇格する。奨励会三段から勝ち抜いてプロになると正社員で、その他は非正規社員みたいなイメージに見えるが、下から見ればそうであっても、大半は上から下に向かっている人が、このクラスに入る。

元々、タイトル経験者などが、自己申告してこのクラスに入るときもあれば、だらだらと順位戦リーグの中をさまよう人もいる。勲章なんかもらうとコースを決断しなければならなくなる。

一方で、一番下のC2クラスで3年降級点を取ると、フリークラスに入ることになる。疑似終身雇用制から期間雇用になるわけだ。

そういった十年契約の最終年に、急に好成績を上げ、再び正社員に戻るチャンスを得ているのが熊坂五段。来年3月までの年度内に17勝を上げれば復帰できる(逆に、そうでなければサヨナラとなる)という昇段条件に対し、一時は10勝4敗と、ハイペースで白星を積み上げていたが、その後、×○×○×○×と一進一退で12月25日の段階で13勝8敗。

しかし、残る対局数(タイトル戦の予選)からいって、あと4勝は、ちょうどギリギリ感があるというよりも、かなり難しくなっている。今年度のタイトル戦では王座戦だけが勝ち残っている。3月までに行われる来年度のタイトル戦の予選は、竜王戦、王将戦、NHK杯。NHK杯か竜王戦で連勝して、その貯金で残る二棋戦で頑張るということしかないだろう。

もっとも王座戦だけで連勝してタイトルを奪取し、王座位を持ちながら引退という「突然の花道」ということも可能性はある。


結局、奨励会退会者には再チャレンジの道はあっても元棋士には道はない。

が、瀬戸際に立って初めて本気になるという人格タイプである場合、仮に戻っても、前向き方向の活躍は期待できないかもしれないが。


さて、12月13日掲載問題の解答。

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1227k


香車から飛車に打ち変えることによって2一飛車成が王手になる。

動く将棋盤は、こちら


本日の問題。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。
  
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2014年12月26日

恐怖のニシ貝

年末も押し詰まっているのに、まだ忘年会をやっていて、倉敷の由緒ある料亭で登場した一品のこと。

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ニシ貝の壺焼。

サザエよりやや大きめな巻貝。

ニシということばから連想するのがタニシである。どうもタニシの仲間を食べるのは・・

そして、数十年前だが、巻貝の壺焼を食べて、当たってしまい一週間寝込んだことがある。たぶん、肝の部分だろうと思って、それ以降なるべく食べないようにしている。肝の部分は、ちょっとノーマル料理じゃないような気がする。

で、食事は料亭なので、一品ずつ登場して、食べ終わると次の料理が出る。つまり、ニシ貝をどうにかしないと、前に進めない。

で考え出したのが、中身を全部取り出して、固い身の部分だけを食べて、肝の部分は貝の奥に押し込んで、隠してしまう方法。なんとなくうまくいったのだが、・・

器を下げてもらう時に、気付かれてしまった。

「お客様、まだ奥の方に肝が残っています」

「いや、とれなくて奥の方に入ってしまってね・・」

「では、出してあげましょう」ということになって、つまようじで肝を取り出され、肝だけを皿に盛られてしまったわけだ。

まあ、若干、腹が張るような気がするも、まだ症状は出ていない。


後で調べてみると、ニシガイは赤ニシガイというそうで、やはりニシはタニシのニシと同じ「螺」の字を書く。巻貝の総称らしい。だからニシガイこそキングオブ巻貝なのかもしれない。味がサザエに似ていることから、サザエのニセモノに使われているそうだ。実際には、ニシガイの方が淡白な味だ。

たべるならツブ貝と思うが、ツブというのは「螺」の別読みだそうで、これもただの巻貝を意味するような名前だ。

しかし、どうも忘れたころに現れるのが巻貝の肝のような気がする。巻貝はいずれも獰猛な肉食系だそうで、巨大な巻貝の中に引きずり込まれるような夢をみそうだ。
  
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2014年12月25日

古墳の話(小林行雄著)

kofun古墳時代と呼ばれる時代については、今もって謎がいっぱいだ。弥生時代の終末が邪馬台国の卑弥呼のあたりで、その後、統一王朝が完成するまでの、もっとも重要な期間が、ぼんやりとしかわからない。神話の世界のようで、一方、朝鮮半島と日本との関係は、ある程度記録が残っている。

そして、日本に多数残っている古墳について、調べることにより、古墳時代についてわかっていくそうだ。前期のうちは、わりと簡単に古墳ができていたそうだ。しかし、徐々に大型化するようになり、また誰でも古墳を作っているわけじゃなくなる。天皇家専用へ。

そして、多くの古墳はその主がわからなくなっているのだが、古墳の主のことを毎年御まつりしていれば、わからなくなることはありえないのだから、つまり、途中で何らかの事情があったのだろう。

実は、現首相の家系である「安倍家」だが、山口の地元に古墳クラスの墳墓があるそうだ。
  
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2014年12月24日

クリスマスツリー

クリスマスツリーほどいかがわしいものはないわけで、北欧のような寒帯に生息する針葉樹をばさばさと切り倒して、そのまま1ヶ月もすればゴミになる。そのゴミは、いずれにしても二酸化炭素となるわけだ。

キリストが生まれたのは、ようするにラクダがいるような暑い地域なのだから、むしろヤシの木の方がいいはずだ。しかし、ヤシでは、オーナメントを付けるわけにもいかず、月や星をぶら下げると、イスラム教の国旗のようになってしまう。イスラム教とは違う、ということを強調するために樅の木になったのだろうか。

日本では、ほとんど生の樅の木を使わないのだが、その代わりに門松やしめ縄はナマモノであるのだが、後始末も含めてかなり二酸化炭素の排出量は少ないだろうか。

xmas


しかも、最近のツリーは、単に三角錘型というだけで、ツリーとは言えないようなものもある。東京フォーラムのツリーは、羊が飾られている。クリスマスも正月も一緒だ。

ところで、世界には「キリストの父親は誰だ?」という、解明してはならない謎がある。

宗教的には、キリストは神の子であるということになっていて、「ゼウス」のような神がマリアに代理出産を依頼したことになっている。(ギリシア神ゼウス本人は絶倫の神で、よく地上に降りてきて遊んでいたようなので、代理出産などを頼むわけはないが)。

ただし医学的には、諸説あって、ローマ兵とか援助交際の結果なので父親不詳とか、ささやかれてきたようだ。

実は、幼稚園のクリスマス会の演劇で、「ヨハン」役をやったことがあった。馬小屋でのマリアの出産シーンで、うまれてきたのは赤ちゃんではなく人形なのだが、ずっと長い間、生物学的父親だと思っていたのだが、単なる養父に過ぎないということを知って、ガッカリしたことがある。

ところが、最近、父親問題に新たな展開があるようで、「実の父親はヨハンであるが、結婚前に関係して産まれたため、キリスト教の教義というか教育的観点でヨハンの子と認められなかった」という説が現れたようだ。どうも、現代的に解釈すれば、前でも後でも大差ないという常識の変化に迎合したものかもしれないが、あらゆる説の中で、もっとも合理的で無難なのだろう。

ヨハン役としては、ずいぶんと身分が改善したような気がする。
  
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2014年12月23日

恋におちたシェークスピア(1998年 映画)

原題は『Shakespeare in Love』。アカデミー賞を1ダース近く獲得した名作で、観るのは3回目。2回目に観た時との間隔が少し離れていたこともあるのかもしれないが、今回見た時に、前回の勘違いとかあったことがわかる。まあ、映画ってメインテーマ以外にも監督のこだわりみたいなのもあるのだが、観客は気が付かないものだ。だから、何度も見ていると面白くなることがある。ゴルフ場の会員になるようなものかもしれない。

shakespeare


で、この映画の背後には、もちろん「ロメオとジュリエット」があるのだが、この大悲劇を元にして喜劇にしているわけだから脚本家の腕はすごい。当然ながらシャークスピア(ジョセフ・ファインズ)が主人公だと思っていると、実はジュリエットを演じるヴァイオラ(グウィネス・パルトロー)のための映画のようになっていく。ある意味、喜劇的人生を演じるシェークスピアと悲劇的人生に向かうヴァイオラ、そしてエリザベス1世が、いい味を出している。

映画の最後の方(唐突なこの映画のストーリーをまとめるあたり)で、女王がヴァイオラに対して、シェークスピアと別れてアメリカ大陸に行くように命令するわけだが、そこの意味が少し引っかかっていたのだが、今回見ていて感じたのは、女王はヴァイオラに嫉妬したのだろうと気が付いた。だから宮殿にくるように誘ったり、次に喜劇『十二夜』を書くように言ったのだろう。

そして、実は、まだ劇中で起きる殺人事件について、しっくりいかない点もあるのだが、そのうちわかるかもしれないなあ、と根拠なく思ったりする。

それと、エリザベス1世だが、映画の中ではコケにされているのだが、実際の人物は英国史上もっとも重要な人物の一人である。スコットランドとの統合に大きな貢献を残し、その頃スペインの圧力で崩壊しそうだったり、宗教問題で迷走中だった英国が、いまだに王国を続けているのは彼女の功績が大だ。時代的にも日本で言えば徳川家康みたいな実績があるわけだ。

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ところで、Shakespeareというスペルも間違いやすい。古典的英語だ。彼の書いたセリフは単に詩としても美しすぎるのだが、残念なことに翻訳すると、その美しさの大部分が失われる。Shakespeareの原文を探しに、在住している県の最大洋書店(丸善)にいったが、幸い見つけることはできず、代わりにもっと手ごろな本を買う。後で開いてみると、CD付きだった。いつ、この本を読むのか、自分でも想像できない。