2014年02月28日

いりこ味噌

「いりこ」というのは、主に関西で使われる用語で、だしを取る時に使う小魚で、小魚の総称として使われることもあるし、特定の魚に使われることもある。うどんのだしには欠かせないとされる。

そのいりこを味噌とミックスさせたものが「いりこ味噌」というらしいのだが、どうも古来より備前国(岡山県東部)に伝わるものではなくB級グルメブームに乗じて登場したような匂いもする。

実際に食べる前に、小研究すると、食品の分類としては、「なめ味噌」というカテゴリーらしい。そして「なめ味噌」は大きく二分され、「それ自身が料理として存在し、酒の肴などになるもの」というものと「ご飯の上に乗って、トッピングとして成り立つもの」ということになるそうだ。料理かふりかけか。料理としてのなめ味噌の代表が「金山寺味噌」でふりかけとしての代表が「鯛味噌」だそうだ。魚を加えている。

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で「いりこ味噌」だが、金山寺味噌(岡山県産麦使用)にいりこを加えたものである。つまり二種類のなめ味噌を合体させたものになっている。両用に耐えることにして購買者層を広くしたのだろうか。

そして、実食開始。

味噌の中にキラキラ光るものが見える。銀色だ。もちろん銀箔入りじゃない。ウロコである。また小枝のようなものがたくさん入っているが、これがいりこだ。確かにうどんのだし汁の味がする。

ただ、いりこじゃない方がいいような気がする。鯛とかフグとか。あるいは味噌だけでいいような。

一袋を食べきるのに時間がかかりそうな予感がする。
  

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2014年02月27日

二種類のコインの話。

コインに関して、二つの話がある。

1.ビットコイン取引所のうち最大手である「Mt.Gox」が2月25日に閉鎖状態に。

coinb結局、Mt.Goxに預けていた利用者の資産が行方不明とになりそうなのだが、今一つわからないのは、単なる交換所に預けていたというのは要するに証券会社のような機能だったということなのだろうか。もともと紙幣なんかペーパーであって信用は、その後ろにある政府の保証によって成り立つわけで、ビットコインの場合は、通貨と投機の中間的な機能なのだろうと思える。

通貨という意味なら、日本では一般的なポイントという疑似通貨があたるのだろうが、別にポイントを投機の対象にするわけじゃないので、別にY電機がつぶれて100万ポイントを失っても自己責任ということになるが、通貨として認識して決済用のビットコインを入手しなくてはならない状況でコインを予約し、それが、使えなくなったため損するというのでは、釈然としない。


2.ロイターやCNNで報じられているが、カリフォルニアの夫婦が犬の散歩中に自宅敷地内の地中から金貨の詰まった容器を発見。その価値は約1,000万ドルということらしい。

coing19世紀のコインというのは、歴史的価値よりも金そのものの価値なのだろう。記事をよく読むと1年前に発見したことになっている。日本でも埋蔵物を発見し、自分の物にできるのは、確か6か月が必要だったような気がするので、カリフォルニアにもいろいろと法律があるのかもしれない。ようやく換金できる時期がきたということなのだろう。amazonで発売するようだ。日本から入札して買ったら、誰が配達するのだろうか。指定時間帯に届いたためしがないのだが、大丈夫だろうか。

ところで、この金貨、夫婦がみつけたのではなく、散歩中の飼い犬がみつけたのでしょ、って言いたい。現代版「ここほれワンワン」だ。犬の方を買いたい。
  
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2014年02月26日

洗濯機修理できずT社製品追放を決意

東芝(以下T社)が洗濯機から発火するリコールを行っていて、自宅のドラム型(8kg)や倉敷の1LDKの小型洗濯機(5kg)の型番を照合すると、微妙に違っていたので安心していたのだが、突然、ドラム型の方が乾燥作業中にストップしてくれた。電源が生きているのか逝ってしまったのか不明状態だ。異常作動するので、故障したということになる。

既に8年経過したので保証期間は過ぎているが、調べるとT社のサービスセンターの電話番号がわかり、電話をかけるが、自動応答のあと、通じなくなる。永遠の話し中だ。電話機二台を使ってテレビで五輪を見ながら待つが、進展なし。

地元のT社販売店に電話をかけて症状を説明すると、電器店では手に負えないのでTテクノという会社を紹介される。たぶん60歳以上の方の再雇用会社だろう。どこの業界の大手でも○○テクノというのはそういう会社だ。

しかし、Tテクノの電話も、まったく応答なしだ。そして午後5時になると、「本日の受付時間は終了しました」という内容に変わる。

そして翌日、8時に電話すると、「本日の受付は9時から」と言われるわけだ。で、8時59分に電話をすると、既に例の「永遠の話し中」になる。

おそらく、家電サービスセンターの従業員は「洗濯機リコール」の嵐の中にあるのだろう。そして他部門からの応援なしか。

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ということで、修理をあきらめるしかない。Y電機にいって、色々やった結果、まあまあの買い物をすることができたわけだ。もちろんドラム型だがメーカーは別。T社、サヨナラであるのだが、不吉なことに、T社製品はエアコン2台、ブルーレー1台と、比較的壊れやすい製品が室内に現存している。

ブルーレーは買ってから1ヶ月なので保証期間中なのだが、電話が通じないとなると安心できないが、洗濯機と違って購入店に持っていけばいいと気付くのだが、よく考えると、岐阜県の会社からネット通販で買ったことを思いだす。
  
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2014年02月25日

始祖鳥記(飯嶋和一著)

岡山県にしばらく仮寓を構えているので、地元の偉人を捜索して、調べてみようと思った人物が二人いる。

一人は、日本人女性初の五輪メダリストの人見絹江さん。1907年に生まれ、100M、200M、走り幅跳びの世界記録を打ち立て、1928年のアムステルダム五輪800M走で銀メダル。しかし、そのちょうど3年後1931年8月2日、24歳で他界。

もう一人は、浮田幸吉。1780年代に岡山の中心部を流れる旭川の橋の欄干から大凧を背負って滑空したとされる。これが池田藩の威信を傷つけたとして、捕縛され岡山から所払いされる。そして25年後、幸吉と思しき人物が駿河、安部川の河原で再び滑空したとされる。

鳥人間である。

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職業は表具屋。紙と竹の加工ではこれ以上ない職業だ。しかし、歴史の中には、岡山から静岡に移住した彼の失われた25年についての手がかりは見当たらない。実は数人の研究家が挑んだものの、なかなか真実が見えてこない。著者の飯嶋和一氏も長く研究していたのだが、ついにフィクション小説として仕立てることになったようだ。

したがって、本書に書かれていることは、史実とは言えない。あくまでも登場人物の行動は飯嶋氏の創作で、当時の時代の閉塞感とそれを突き破ろうとする民衆や先進的な人たちの苦悩をテーマとしている。

第一部は、空を飛ぶことに憧れた青年幸吉が、ひたすら空の滑空を追及し、夜な夜な飛び回ったため、「池田藩に対する民衆の不満を煽っている」とされ、捕縛され追放されるまでである。

第二部は、第一部とは全く別の線で、千葉県の行徳の塩販売業者が、専売化された江戸幕府の塩業に抵抗し、高級塩を開発し、原料塩を西国から直接運ぶため海運業者と契約する話が中心になる。その貨物船の船員の一人が幸吉だった。そして船員としての未来に不安を感じ、ついに静岡で陸に上がる。

第三部は、幸吉の周りに集まる人たちが抱えた時代への不満を感じ、ついに再び空に舞うまでが描かれる。実際にはその前も後ろも幸吉の第二の人生の実像は不明である。

飯嶋氏の小説は、文字がビシッと埋まっていて、ページ数以上に読み進むのに時間が必要だ。読み終えるのに、かなり疲れたが、読み切った時の爽快感がある。  
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2014年02月24日

ニュー・シネマ・パラダイス(1988年)

イタリア映画の良心を見せた作品で、カンヌ映画祭やアカデミー賞なども受賞。第二次大戦敗戦直後の貧しく文盲も多かったイタリアの田舎町の唯一の楽しみだった映画館に、いつももぐりこんでは映画技師に追い出されていた少年トトが、人生に深い悲しみを抱えながら故郷を捨て都会に向かい、ついに映画監督として名声を得る。

映画技師の葬式の報を老母より聞き、数十年振りにもどった故郷ではかつての映画館が取り壊されることになっていた。

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映画ファンの好きそうなエピソードをふんだんに作って、並べ立てるわけだ。ある意味、ストーリーが誰にもわかる展開で、安心して楽しむことができる。

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評判のいい映画なので、あれこれ書くことはないのだが、映画「ひまわり」の中でもそうだったが、トトの父親もイタリアからソ連戦線に参加し、こちらは戦死していた。隣の国ではない国と戦争すると、後であまり複雑な関係にならないようだ。

さらに以外だった点だが、トト青年は軍隊に行っている間に映画館の仕事を他人に奪われるのだが、戦後のイタリアは徴兵制だったのだ。日本のように用心棒を雇えなかったのだろう。

ところで、日本語の題名の「ニュー・シネマ・パラダイス」だが、イタリアでの題名は「NUOVO CINEMA PARADISO」となっていて、英語圏では「CINEMA PARADISO」という題名である。映画の中で、PARADISO館(『天国座』とか言えばいいかな)は、旧館が火事で延焼し、新館がたち、数十年後に取り壊される。イタリア語の題名は新館を意味し、英語の題名は新旧を含む意味だろう。日本語に翻訳する時に英語表現にさらにニューをつけてしまったのはなぜだろうか。世界で一番英語が上手な国民だから、全部、英語の題名にしたのだろうと想像。
  
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2014年02月23日

写真の境界

芸術としての写真と絵画の違いと言えば、一般的に言えば、具象と抽象の差というのだろう。どんなに精密に絵画を実際に目に見えるとおりに描いても写真に近づいていくだけの話であり、それでは芸術にならない。絵画とは、写真とは異なるものということですましておけばよかった。

一方、写真の側にだって、言い分はあって、風景や人間の所作などのうつりゆく世界の二度と来ない一瞬をとらえ、そのフレームの中に主張を織り込むというようなことでよかったのだろう。

しかし、そう簡単なことにはならないわけだ。主に写真の方が、アナログとデジタルの間で揺れ動き、具象を超え抽象の世界へ境界を延ばしているわけだ。

横浜あざみ野の市民ギャラリーあざみ野で開催中の「写真の境界」では、この境界拡張中の三人のアーティストの作品が公開中だ。

多和田有希氏。

kyokai1


大勢の人物(祭りかな?)の写真をサンドペーパーや消しゴムで加工した作品らしい。画像加工ソフトを使わずに、アナログ的手作業で作品を加工していく。


春木麻衣子氏。

kyokai2


見えない部分を表現。鑑賞者は見える部分から見えない部分を想像するしかない。「見せる」という行為を部分制限することにより、見えない部分を作り出し、見る人ごとのストーリーを求める。鑑賞者参加型といってもいいかもしれない。


吉田和生氏。

kyokai3


空や海を組み合わせた作品が多い。空が青いから海が青いのか海が青いから空が青いのかわからないが、高空から海を見たような海から空を見上げたのかよくわからない作品が並ぶ。海鳥になれば空も海も自由だ。カモメ写真と呼びたい。


自分でもいつも鞄にカメラは入っているし、瞬時対応にはスマホもあるのだが、境界的写真を作るために危険な場所に行くのはやめることにしている。

tojinbo


先日、福井県東尋坊の崖の上で、強風のためあやうくスマホを吹き飛ばされそうになった時の失敗写真を使ってみたが、芸術点は0.0点だ。
  
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2014年02月22日

一番長いとは言えない日

本来なら将棋名人戦A級リーグ戦最終局(3月7日)は、挑戦者1名と降級者2名を決める重大な対局が5局並ぶはずだが、8回戦終了時に、挑戦者1名は決まるし、降級2名のうち1名が決まってしまう。降級候補4名が関係するのは3局で、お気軽2局。いかにも盛り上がらない。

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だいたい第4回戦終了の時点で挑戦者と降級者1名ずつは決まったようなものだったのだから、いまさら驚くことはないが。

しかし、当日は囲碁・将棋チャンネルで完全生放送ということで08:30〜25:00まで放送するらしい。まあ、しょうがない。夜7時から録画しようかなと計画を立ててみる。忘れてしまうかもしれないが。

じゃあ、B1組は盛り上がるかというと、こちらも最終局を待たずに昇級者が決定。

こうなれば、A級の降級者は下位2名のほか、下から3番目のものとB1級の第3位との間で入替戦でもやったらどうだろう。それこそ盛り上がるのではないだろうか。

もっとも現会長がA級にいる時ならいいのだが、B1級にいる時では「自分に有利な改定」と言われるかもしれない。


さて、2月8日出題作の解答。

s12


▲1九竜 △1八歩 ▲2八銀 △1六玉 ▲1八竜 △2五玉 ▲1四竜 △3五玉 ▲4四竜 △2五玉 ▲3四竜 △1六玉 ▲1七歩 △1五玉 ▲1四竜まで15手詰。

今週の問題。

0222


どこで捕まるのかさっぱり不明だ。
  
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2014年02月21日

EMPORIUM?

イタリア語のことはよくわからないし、サッカー選手じゃないので、いまさら覚える動機がないのだが、パスタの種類位は読めた方がいいかな。

Emporiumというのがパスタの種類を指すのか、たんに会社の名前なのかもよくわからないが、ショッピングモールでのキラーテナントであるカルディで積み上げられていたのでつい購入してしまった。イタリアの国旗のような三色パスタである。あるいはTRICOLOR TORTELLINI WITH CHEESEというのが英語名の商品名か。チーズ入り三色トルテリーニ。

pasta


エッグ入り、トマトパウダー入り、ほうれん草パウダー入りの三色。250g。

解説の日本語はコトバ少なに、パスタ100gに水1Lと塩1gで10〜15分茹でて、チーズソースかトマトソースで食べるということになっている。確かスパゲティ用のレトルトのソースがあったはずと、さっそく仕事にとりかかるが、パスタは250gなのだから、100gあたりの記載はやめてほしい。2分割して125g当たりにしてほしい。ゆで時間が10〜15分って幅が大き過ぎる。実際、気圧の低いアルプスで茹でる時は15分必要なのだろう。

ital1


で、茹ではじめると、全部浮かび上がってしまう。塩が多過ぎるわけじゃない。疑問が残る。そして、レトルトのスパゲッティソースを探し出すと誤算が生じた。ソースは和風きのこだった。醤油味だ。チーズでもトマトでもない。本当は白ワインでチーズを伸ばすといいのかも知らないが、すでに後には引けない状況だ。

pasta2


で、茹で上げた昆虫状の形のパスタにさらさらソースをかけるため、皿ではなく丼にする(本当は、皿の上でソースをかけたらスプーンでもフォークでも食べられないことになったので、あわてて丼に移しかえた)。

全然、おいしくなかった。


そして、袋には125gの乾いたパスタが残る。


ソースの選択がまずかったのだろうか。

気がのらないが袋の裏の小さな文字の英語を読み始めると、

Serve with your favorite sauce.と書かれている。好きなソースで食ってくれ、ということだ。和風きのこでいけないわけでもなさそうだが、残りの125gはトンカツソースをかけてみようかと思っている。
  
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2014年02月20日

闇経済とも戦う朴大統領

戦ってはいけない相手を挑発する勇ましい大統領がいるのが韓国だが、矛先は日本だけではなく国内の闇経済に及んでいるそうだ。ついにソウル市の飲み屋経営者団体の会長がシンナーをかぶり焼身。1週間後に亡くなる。原因は、闇経済の徴税強化らしい。

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Bloombergの記事によれば、大統領選で掲げた公約を実施するためには財源確保が必要で、地下経済から2兆5700億円を確保する予定だそうだ。

要するに「シボリアゲ」だ。地下経済を生かしたまま、カネを絞るというのは、ヤクザの専門分野だと思ったが、国家レベルだ。税務署員が、みかじめ料回収ということになる。特に狙われているのが、美容整形医をはじめとする医者と飲み屋の経営者と零細小売店だそうだ。もともと大統領選の公約の一つが、財閥の活動範囲を狭めて中小企業が動けるスペースを作り出すこと、だったのに逆行だという意見もあるようだ。

ところで。ドイツのボンにある労働研究所によれば、韓国のGDPに対する地下経済比率は24.7%(2010年)と、OECDの平均(18.3%)よりかなり高いそうで、日本(11%)の倍以上だそうだ。こういう数値は、マクロ指標から計算する理論値と実際の徴税額の差から推測するのだろうが、日本の場合は合法的に税金を払わない中小企業や近郊農家が沢山あるということも忘れてはいけないだろう。

以前、遊びに行った台湾では、商店が売り上げをごまかさないように、必ず「レシート」を発行するように国家がレシートを通しナンバーですべて管理していて、年に一度、大抽選会をして、レシートナンバーが当選番号と一致した場合、豪華景品を渡すそうだ。だから、消費者はすべての買い物にレシートを要求し、自動的に徴税当局は売上高をつかむことになる。

税務署員を増やさなくても徴税率を高める方法だが、もっとも、「レシートなしなら、さらに1割まける」とかやっているのかもしれない。

最近、行きつけだった歯科医で久しぶりに歯磨をしたら、何も言わないのに領収書を渡された。以前は領収書なしだったのだが、税務当局の狙うところは、日韓共通なのだろう。
  
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2014年02月19日

新しい靴を買わなくちゃ(2012年)

中山美穂主演で助演が向井理。助演の妹を桐谷美玲が演じ、その男友達を綾野剛。普段は脚本家の北川悦吏子が監督になり、普段は監督の岩井俊二が撮影監督となり音楽担当が坂本龍一。利益の分け前はかなり偏りそうな組み合わせで、全編がパリの撮影。といっても一流主演女優は二流小説家と一緒にパリに在住しているので、航空運賃は一人分は不要だ。

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この映画、いきなり無名カメラマン役の向井理が路上に落としたパスポートをすかさず中山美穂が踏みつけて転倒する場面からストーリーが回り始める。パスポートが破れ、靴のヒールが折れる。偶然にもカメラマンが持ち合わせていたアロンアルファが登場し、全編CM付映画になるかと心配するが、それほどではない。接着したままの靴はついに折れることなくFINを迎えることができる。

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いや、方向違いの話を戻すと、何らかの理由でパリに一人で住む女性のところに男が現れて、2泊3日のロマンスが発生するという筋立ては、実は既視感があるのだが、なんとも具体的に思い出せない。実際、2泊とも二人して飲んだくれるのだから、この二人がどれぐらい近くなり、男が日本に戻った後、次の展開がどうなるのかは、第三者である観客にはよくわからない。北川監督と主演の中山美穂のメール交換で完成した作品ということで、この二人しか未来はわからないわけだ。

ラストシーンでは、日本から新しい靴が彼女の元に宅配便で届けられる。接着された古い靴をどうすればいいのだろう。カメラマンが近く個展を開くことが同封の手紙で知らされる(郵便法違反だが)。作品中に感じた二つの謎のうち、彼女をエッフェル塔と並べて撮影した作品は出展されるのだろう。もう一つの謎である家出した猫の方は解決しない。


ところで、どうでもいい話なのだが、新しい靴を『買わなくちゃ』と、いうのは、関東南部のコトバだろう。西日本でこういう言い方をすると、軽い人間に見られてしまう。ちなみに、岡山弁だと、『こうてこにゃおえまー』というのだろうか。  
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2014年02月18日

モヒカン&ダヴィンチ

岡山空港の出発待ちをしていたら、ANAのゲートに見慣れぬデザインの機体があった。

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ちょっとふるめかしいデザインだが機種はB777。ついにアジア最貧国とコードシェア(共同運航)を始めたのかと思ったのだが、よく目を凝らすと「全日空」という三文字が見えた。同伴者が飛行機の好き者で、「これが復刻デザインです」と教えてくれた。そういえば、JALが鶴のマークを復活させた時、復刻かと思ったら、どんどん増えてきた。経営者たちは何を考えているのだろうか。

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この全日空のデザインの特徴の一つは、モヒカン。コックピットの上に機体上部のラインが沈み込んでいく。

もう一つが尾翼のマーク。確か、レオナルド・ダヴィンチが設計したフライングマシーン(ヘリコプター?)の設計図である。デザインとしては、ちょっと凝り過ぎだったかもしれない。

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それに過去趣味もいいけれど、ANAもJALも以前はよく大失敗をしていたのだが、もはや日本人の記憶から消え去ったと思っているのだろうか。私は、機体デザインを見て、少し思い出してきたわけだ。


ところで、数ヶ月前に東京駅八重洲口の長距離バス乗り場で、東名高速バスの復刻車体が人気になっていた。入ってくるバスの前で写真を写す人がたくさんいて、見るからに危ない。第一次東京五輪の時に国鉄バスとして走り始めたそうだ。それから数十年でJRバスになったのだが、はっきりいって、飛行機とは違い、あまり変わっていない。

かなり保守的な人たちが、運営しているのだろうと推測できる。
  
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2014年02月17日

広告に関する二つの「展」に見る不吉

3月2日までアド・ミュージアム東京で開催中の二つの作品展(無料)へ。

一つ目は、第53回消費者のためになった広告コンクール展。もう一つは第56回日本雑誌広告賞入賞作品展。

広告が時代を作るのか、時代が広告を作るのかよくわからないが、芸術としての美術は異なり、広告というのはどうしても時代の大衆意識を反映するものだし、しかし大衆に迎合しすぎると地に堕ちるものだ。

ある意味、狙った結果と違うことになるのは、ある話で、大震災のあとACジャパンが流し続けた「こだまでしょうか」が、国民の連帯感を高めていったことなど、そういう現象だったのだろうと思う。

しかし、・・・


さて、今回の消費者のためになった広告コンクール。新聞部門の一位は味の素の「最初の晩餐(電通)」こどもたちが、色々な料理を最初に食べるシーンである。が、よく見ると背景の色調など、ダークブラウン系。なんとなく「お子様ランチ」の図ではないような気がする。コピーを読むと「世の中の甘さや苦さを、人生で初めて知るのは、食事でした」となっている。

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つまり、人生の後半の人が回想しているわけだ。実際、広告が狙っていたのは、食事の方の味の多様性だったのだろうが、とんでもない方向に行ってしまったわけだ。

雑誌部門の一位は、パナソニックの「30年目のヒア・リング」。これは補聴器の広告。テレビ部門一位は東京ガスの「家族の絆ばあちゃんの料理」。電力会社のIH攻勢へのささやかな抵抗がテーマ。ラジオ部門はパナソニックの「人生案内編」。これだけは、就職で悩む若者がテーマで公務員にならずにミュージシャンを目指す若者がテーマ。WEB部門は三井のリハウス「みんなの声鉛筆」。これは、三世代住宅がテーマ。

この国は、これから老いが始まるというのに、すでに老化の極みじゃないの。


日本雑誌広告賞の方でも、味の素の一菜合菜が受賞。その他はルイ・ヴィトンはじめ高級ブランドや高齢者向け広告群が並ぶ。

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まあ、高齢化はしょうがないとして、作品の中からこれからの方向性を探るとすれば、「日本流」というのが多かったように思う。歌舞伎とか庭園とか和食、古来から伝わる古き良きジャポン。

結構、オリンピックとワールドカップの重なる年はナショナリズムに走るのだよね。

1936年のベルリンオリンピックのように2020年がならないことを祈念しておきたい。  
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2014年02月16日

ホルショフスキ・トリオ(大原美術館)

考えてみると、有名な大原美術館から徒歩15分のところに住んでいる(とは言い切れないが)。以前はよく行っていたのに、近くになったら行かなくなった、というのは何度も行っていたのでちょっと食傷的になっていたからだろうか。一方、コンサートにも行ってないのは、東京じゃないから、そうチャンスもないし、あらかじめチケットを買っても、先の予想がつかない状態だからなのだが、この土曜日に突然、美術館とコンサートに行くことになる。原因は、関東の雪のため、いろいろあって新幹線に乗り遅れたから。

で、突然、休日になった日を有効に使おうとしても、激寒の中を観光旅行に行く気にもなれない。そこで倉敷・岡山のホールを調べたが、ちょっと該当なし。岡山で安藤忠雄の講演があるが、入口で学生証提示となっている。以前は学生証を持っていたがどこかに紛失してしまったようだ。倉敷では、NHKのど自慢の予選をやっている。耳が聞こえないフリをして、予選会に出演してもいいが、鐘が鳴って振り返るとばれてしまう。

ところが、倉敷の大原美術館の出し物を調べると、当日夜、ギャラリーコンサートというのがあることがわかる。よく知らないのだが、バイオリン、チェロ、ピアノの三重奏をするらしい。電話で予約して話をしてもよくわからない。美術館の2階に行くように指示されるが、私の方からはホールの入口が二階にあるのか、と質問しても容量を得ない。そのうち、美術館員から「とりあえず二階に行けばわかります」と怒られる。現地語では「にけいにいかなあおえんまー」となるはず。

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で、そこはコンサートホールではなく、大展示室だったわけだ。そこに椅子が並べられていて300人近い席が並ぶ。結局満席となるので、売上高は120万円になる。

ステージ正面の席がいっぱいなので、横側の席になのだが、彫刻が立つすぐ隣に座り、よく見るとマイヨールのイル=ド=フランスのトルソだった。ブロンズ製できわめて美しい女性像である。ミロのビーナスよりも着衣の数は一枚少ない。元々、別のところにあったのだが、いつもこの部屋にいるのだろうか。

で、ホルショフスキ・トリオだがピアニストのホルショフスキさんの弟子の中で結成されたトリオで2011年から活躍しているそうだ。

曲目はベートーベンのピアノ三重奏曲「幽霊」とサン=サーンズのピアノ三重奏曲第1番、そしてドヴォルザークピアノ三重奏曲第3番。

ベートーベンはともかく、サン=サーンズのこの曲はほとんど演奏されないそうだ。彼の若い時の作品だが、とにかく彼はメロディを書くことに生涯苦労していて、この若い時の作品でも第一楽章、第二楽章はいろんな音楽をひねり出しているが、第三楽章と第四楽章は作曲家の空回りになっているような気がする。バイオリン→チェロ→ピアノ→バイオリン・・・と主役が目まぐるしく変わる。一方、第二楽章は美しいメロディの宝庫と思う。映画音楽やフィギュアスケート用にぴったりだ。次こそは金メダルを狙うという人は予約を入れておいた方がいい。

ドヴォルザークは反対に、メロディなんかいくらでも作れると言わんがために色々な実験を行うのだがやはり第二楽章まででもいいかもしれない。まあ、途中で打ち切るというクラシック文化は日本人にはないようだ。

そして、閉幕。美術館&コンサートホールから15分歩いて帰る。近い。帰ってからブログが書ける。  
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2014年02月15日

徳川埋蔵金を発見か

2014年1月14日のなんでも鑑定団(テレ東系)に登場したのが、加藤一二三九段。なぜ登場したのかというと、最近九段が研究を始めたのが「徳川埋蔵金」の発掘だそうだ。ついに、第二の職業への転身ということなのだろう。

しかし、発掘するために必要なものがある。それはツルハシということではない。おカネ。

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どうも資金が不足しているらしい。といっても、単にあてもなく探すとなると、必要資金の見込みも立たないのだが、なぜか具体的不足金額が明らかになる。ということは、・・

鑑定団に依頼した物件は、梅原龍三郎画伯のリトグラフ。

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骨董好きだった祖父が残したお宝を売ることにしたそうだ。

そして、本人の評価額は、「1,500,000円」、百五十万円である。

そして、鑑定の結果だが、まずリトグラフだから、それほど高くないそうだ。しかし、リトグラフには、必ずナンバーと総製作数が表記されるのだが、25作のうちの2点目で、画家本人の保存用のナンバーということだそうだ。そして、画家による「加藤一二三殿」という宛書きがあるそうだ。祖父が集めたものじゃないわけだ。

九段の記憶によれば、そういえば正月に挨拶に行った時に頂いたものだそうだ。だいじょうぶだろうか。

そして、注目の鑑定額は、・・

300,000円。三十万円。必要額に対して120万円不足である。あと120万円を対局料で稼げば、埋蔵金は九段の手に入るのだろうか。むしろテレビ東京の株を買った方がいいのではないだろうか。


さて、2月1日出題の四国詰(1)の解答。

b1234


0215k1


左右対称なので、答えは二つある。

3手目の銀捨てで玉を片側に寄せるのがコツ。

動く将棋盤は、こちら

四国詰(2)の解答。

c1234


0215k2


こちらは、5手目の銀成で局面を打開する。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0222m


とどめの駒は盤上にある。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ正誤判断。  
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2014年02月14日

ままかりふりかけ

「ままかり」は特に岡山県の名産魚である。いわし程度の大きさのさかなで、基本的には一度焼いてから酢につけるという変わった調理法をとる。

岡山の料亭ではよく出されるのだが、調理の腕を試されるという魚で、「うまい」か「まずい」かどちらかになる。とはいうものの、実際、地元でも好きな人は少ないような気がする。

不思議な話だが、「ままかり」という名前の語源だが、「あまりに美味過ぎて、隣の家にご飯を借りに行く」というところから「ままかり」となったと信じられている。

で、現代では、それほど好かれていないこの魚の調理法に、新たなジャンルが登場した。


ふりかけ。

mamakari


岡山県漁連が考え付いて商品化した。

実際、かなりいける。

焼いて酢につけるというのよりも、私は好きだ。これだと、文字通り、ご飯のお代わりになりそうだ(太るからがまんするが)。

もしかして、元々「ままかり」は、半生に乾かしてから、ほぐし身にして、ふりかけにしていたのではないかと、ふと感じる。
  
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2014年02月13日

私だけの勲章(後藤正治著)

ノンフィクション作家、後藤正治氏の『私だけの勲章』。

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1946年生まれの氏の取り上げる題材は、スポーツと医療関係が多いそうだが、本著で描いた人物は、

演歌:大阪飛田の流しの演歌師である福田二郎

幻の党派:破綻した都市科学研究所所長だった米田豊昭

御巣鷹山:フジテレビ新入社員だった山口真

選挙参謀:大阪の有名選挙参謀、片岡馨

最後のひと振り:阪神タイガース代打男、川藤幸三

「最後のひと振り」は、書きなれたスポーツジャンルということで、周辺エピソードを集めて快調に筆は進むのだが、ある意味、スポーツという社会の一部を抽象化したような世界での「お決まり」のようなルールの中で描く世界なのかもしれない。

「演歌」、「幻の党派」「選挙参謀」の三作は、まだ終戦の匂いの漂う大阪を舞台に生き抜いていたオジサンたちの20世紀の挽歌のような、燃えるように苦しい情念を描いた世界で、現代に読むと、かなり息苦しい。苦しいが、もはやそういう世界はバブル崩壊とともにカスミのように過去という時間の彼方に吸い込まれていったのだろうと思いながら読み進むしかない。

そして「御巣鷹山」。不覚にも新幹線内で読んでいて、涙がにじみだしてきた。幸いA席に座っていて、B席は不在だったので、問題はなかったのだが、1985年8月に御巣鷹山付近に墜落した日航機の情報を受け、急遽編成されたフジテレビの何班かの現地取材班のうち、新人記者だった主人公の班だけが、偶然の積み重ねの結果、生存者発見の現場に到着することができ、彼のうわずった声がリアルタイムで日本中に届いたわけだ。

事故そのものの報道は、その後ずっと続いているのだが、大学卒業後数か月でその場に立ち会った彼のことを描いた視点が素晴らしいと思ったわけだ。


それから28年半。主人公は、51歳だろうか。フジテレビの編成制作局の担当局長に同姓同名の方がいらっしゃるようだから、ご当人なのだろうか。社長になってほしいな。  
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2014年02月12日

タレントからプロへ、そして五輪

横浜の自宅近くにある荏田高校には普通科と体育科がある。女子駅伝の強豪で、夏の五輪には長距離走でついに卒業生を代表に送り込むことになったのだが、冬の大会にも卒業生が代表になった。こちらも女子選手で、三星マナミさんがソチに入っている。競技種目は、フリースタイルスキー・ハーフパイプ。

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しかし、大雪の高校の前で写真を撮影したのは、そこが単にバス停だったためで、ここは横浜市である。雪はほとんど降らない。なぜ横浜の高校からスキー選手が登場したのかは、よくわからないのだが、もっとわからないのが彼女の経歴、というか順序である。

タレント→プロスキーヤー→引退→ママ→五輪へ。

普通は逆だ。

たとえばフィギュアスケートの選手だと、

五輪→引退→プロ→タレント

といったことになるのではないだろうか。五輪→ママ→引退 という人もいたが、三星さんの場合をもっと細かくいうと、タレント→プロスキーヤー→引退→ママ→五輪となるのだから、もっと不思議だ。

人生、何が起きるのか本当にわからないわけだ。

五輪期間の後半(20日頃)に登場するようだが、サプライズを期待。


(安藤選手だって、今後、五輪→ママ→引退→プロ→タレント→引退→五輪ということだって可能かもしれない)

(開会式をみていたら、タイ国の代表はバイオリニストと紹介されていた。それも不思議だ。日本ではピアノが弾けない作曲家やギターが弾けないバンドが流行っているのだけど。)
  
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2014年02月11日

三輪氏が語る「思索しない男は、人■製造機」

雑誌「プレジデント2月3日号」の特集は『なぜ、時間をムダにするのか』。

実際、その答は難しく、各界MVP社員のアンケートとか有名人の談話とか集めているのだが、それほど共通項は見えない。たとえば、ITの使い方にしても、「1日中、情報を集めている人」もいるし、「仕事中だけネットを使う人」もいるし、「ほとんどITに頼らない人」もいる。

朝型の人間が有利という説もあるが関係ないという説もある。遠回りして映画や本を読むという人だっている。ただし、「時間泥棒の正体」の一位は、共通していて、「長い打ち合わせ会議」、二位は「長電話」とのこと。同感だ。統計を見ると全体の三位は「家族・友人との口論」というのがあるが、むしろ、個人的には、「回転の遅い部下」を付け加えたい。

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で、有名パーソンのインタビューの中で異色な存在が、三輪明宏氏。金髪部門ではミランの本田選手の先輩だ。彼の説は明快だ。

「正負の法則」。

人生78年間の経験で言うと、いいことも悪いこともどちらも起きるとのこと。すべてうまくいくわけでもないし、常に順風満帆のこともないとのこと。

悪い時間の中にいるときは、「頭を低くして嵐が通り過ぎるのを待つ」ことだそうだ。「自分は負の前払いをしている」と考えるそうだ。会社からもらう給料が低いなら、「仕事に対する我慢料」と思うべきだそうだ(税金が高い場合はどう考えるべきかは触れられていない)。

そして、氏自身、「インターネットもスマートフォンも一切使いません。」とのこと。多少便利でも、自分の頭で考えたり感じたりするのをサボれば、頭が退化してしまう、ということだそうだ。

で、プレジデント誌読者の男性に対する忠告として、「もっと文化に触れなくてはならない」ということだそうだ。歌舞伎やクラシック、美術展に足を運ぶのはほとんど女性で、男は会社や飲み屋に行くばかり。愚痴や上司の悪口を言う。

ということで、そういう人はいずれ破滅するだろうし、それは「人間の形をした人■製造機も同然」ということだそうだ。

ちなみに■は、プンと読む漢字のようだ。
  
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2014年02月10日

TAKESHIS'(2005年)

北野武監督の作品。ただし、ストーリーは難解で100人中7人しか理解できないらしい。

ビートたけしという映画俳優が自分と瓜二つの北野武という役者志望のオジサンと出会うところから奇妙なストーリーが始まる。つまり監督+同時二役というわけだ。一応、金髪が北野で黒髪がビートということがお約束になっている。

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最初のうちは、フェリーニの『8 1/2』によく似ていると思っていた。監督が自作に出演して自伝的な作品になっている。夢か現実かわからない場面が入り混じっているところも似ている。北野武はフェリーニになるつもりなのだろうかと、疑問を持つ。(なっても一向に構わないが)

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実際、脚本は表のストーリーと裏のストーリーが別にあって、それがところどころの接点でつながっていたらしい。そして、おおよそこの二つのストーリーはかなり似ているし、どちらも夢の世界とつながっている。ということで、おそらくは最後に北野とビートが入れ替わった時に永遠に終わらないストーリーと化したのだろう(もしかしたら、その場面は夢の世界の方だったのかもしれないが)。

出演者の中にも、ストーリーが理解できないままに、ビートストーリーの方にも北のストーリーの方にも出演した人も多かったそうだ。撮影も都合により、ぶつ切りになるので、さらに複雑だ。

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ところで、3番目くらいに重要な役を演じる岸本加世子さんだが、本映画では、かなりの嫌われ役を与えられている。北野映画には最近出演していないようだが、崩れた女を演じるには本人にも限界の線があったのかもしれない。デビューしたころからはかなりの異次元に行ってしまったような気がするし、一般的に言って、「働きすぎ」ではないだろうか。
  
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2014年02月09日

本当に最後のお願いかも

都知事選二日前の金曜夜、新橋で焼鳥屋の椅子を温めた後、駅の方に歩くと、選挙カーが。

ドクター中松ご老雄である。立候補の常連。

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自ら車の窓を開けて、手を振られている。間近にみると、年相応の感じである。どうも主張している内容は「棄権は危険」ということらしい。投票すべき人物がいないといって、棄権してはいけないわけで、その場合、投票所に行ってドクター中松と書いてほしいということだそうだ。実際、棄権するつもりの人が、全員、彼の名前を書いたら、空前の支持を受けたということになる。

ご年齢からして、本当の「最後のお願い」になるのかもしれない。しかも翌日は大雪だった。


一方、焼鳥屋に行く前に新橋駅前を通ったら、山本太郎氏がSL広場の中央で演説していた。こちらが叫んでいたのは、「選挙に行こう」ということ。中松氏と同じような話だ。しかし、投票所に行って「山本太郎」と書いてはいけないわけだ。

立候補もしていない人間が、この後に及んで演説するなんて、本物の立候補者からすれば、ただの迷惑しかないだろう。もっとも立候補していない元首相も演説しているのだから、同じ話なのかもしれない。

しかし、山本氏に応援してもらいたいと思っている候補者がいるのだろうか。
  
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2014年02月08日

「史上初の七冠制覇(BSフジ1月2日放送)」

正月早々の放送で、1996年に羽生六冠が谷川王将を破って七冠王を達成した時の一局を中心として、当事者同士が出演して回顧する企画。

番組の中でも触れられていたが、通常は対局の後で感想戦が行われて、それで終わり。負けた方が、あとでのこのこ出かけていくことは考えられないということで、本番組でも谷川九段は、途中からあとは忘れていた、と言っていた。

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あえて、傷口を広げなおすような番組に出かけて行ったのは、なぜだろう。将棋連盟の財政問題の前に、会長として自ら棋譜を売ったということだろうか。あまり想像したくない。

そして、さすがに番組の中で羽生三冠は、その対局での谷川王将の新手を誉めあげているのだが、劣勢になっても決め手を与えずに反撃のチャンスを待つうちに、ついに緩手を見つけ一気に逆転していったそうだ。


ところで、いわゆる羽生世代の猛追を受け、谷川時代は長くは続かなかったのだが、そのあたりについて、羽生三冠の意見では、「同世代の全員が谷川将棋を研究して目標としていたからではないか」とのことだった。思えば、大山将棋を目標としたのは山田、二上といった棋士だったし、中原を目標としたのは、米長、加藤といったところだった。谷川九段がもし、もう少しゆっくりと強くなっていたら、羽生世代は目標が定まらず、そんなに強くなっていなかったのではないかと思わないでもない。

もっとも、名人戦に出場したのに、あえて獲得目標を数年後に設定する棋士がいるわけはないだろうけど。


さて、1月25日出題作の解答。

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▲1七歩 △同玉 ▲1八歩 △2八玉 ▲2九飛 △1八玉 ▲1九銀 △1七玉 ▲2七飛 △1六玉 ▲1七歩 △1五玉 ▲2五飛 △1四玉 ▲2二飛成 △2五歩(途中図1) ▲同角 △1五玉(途中図2) ▲1六歩 △2六玉 ▲4三角成 △3六玉 ▲2五銀 △4六玉 ▲4七歩 △5六玉 ▲6五竜まで27手詰。

4手目同玉は、▲1六飛 △1七合 ▲2九銀以下早詰。

途中図2で、▲1六歩ではなく▲2七桂では、△2六玉▲4三角成△1七玉となり、攻方の4四香が邪魔になり▲4四馬とは引けないため不詰となる。(つまり4四香がないと、余詰めになる)

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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単騎逃走は無理と思われるが、手錠を忘れると逮捕できない。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
  
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2014年02月07日

共犯者ですが、なにか・・

「現代のベートーベン」と呼ばれていた佐村河内守氏の正体が明らかになってきて、こういう話は、小川洋子さんの小説みたいだ、と思う一方、事実は小説の上を行っているな、と思うしかない。

「作曲家の別人作曲問題」と名付けられたようだが、事件になるのだろうか。あまりにふざけた案件だが、ゴーストライター(新垣隆氏)の話はかなり信用できるような合理性があるので(といっても、変な部分も大いにあるが)それをもとに事実らしいストーリーをつくると、

18年前(佐村河内氏32才、新垣氏25才)、初めて代作を行う。
3年後、「耳が聞こえない」と言い出して、それがキャラクター作りだと思った。
耳が聞こえているのはわかっていたが、ゴーストライターの自分の立場から黙っていた。
高橋選手が選曲し、五輪の後に発覚すると嫌な気持ちになるだろうから五輪前に公開。
報酬は計700万円。

佐村河内氏がイメージを伝え、新垣氏が作曲し、それをテープで聞いて良いとか悪いとか言って、完成するというのなら同じことをしていても、ほとんど問題はない。普通はイメージを考えた人が自分で作曲する。

もし、新垣氏が作曲するときに、イメージについて佐村河内氏に意見をもらってから作れば同じことだ。モーツアルトだって、個人のために作曲を沢山行っている。つまり、作曲家新垣隆だったら問題なかった。

さらに言うと、彼は単に定額で作曲を請け負い、売切りしたゴーストライターだと思えば発注者が何を隠していようが気にすることはないわけだ。殺人を請け負ったわけじゃない。世の中にゴーストライターなんて無数にいる。私だって定年後の次の仕事の候補の一つがゴーストライターだ。

もっとも小説家はゴーストライターを使わないが、うわさが流れることはある。あくまでも有名人の自伝なんかがゴーストライターの手になることが多い。角田光代の元夫が芥川賞を受賞したときは、税金対策で夫名義で書いたのではないかと疑ったが、その後離婚。真実は闇の中だ。

しかし、話を作曲家に戻すと、「できた曲に罪はない」ということである。「父親捜しで大騒ぎ」の元ローラースケーターと同じような話にも聞こえる。単にCDのジャケットを本当の父親、いや作曲者のものに変えればいいのではないかと思わないでもない。

まあ、佐村河内氏の立場には同情の余地はなく、「障害者になりすました罪」「多くのクラシックファンをだました罪」「ゴーストライターへの支払いを値切った罪」などだ。

自称共犯者の新垣隆氏には何か罪があるのだろうか。あまり感じられない。ゲロるなら五輪の後の方がよかったような気がするが、何かあったのだろうか。道義的にはいろいろあるかもしれないし、冒頭に書いたように彼が真実をしゃべっているかもいささか怪しいのだが、こういうのを腐れ縁というのだろう。ぜひ、小説化、映画化を期待したいものだ。  
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2014年02月06日

アマテラスの誕生(筑紫申真著)

umiアマテラスについての論考である。本著では、アマテラスの持つ三つの要素について論じている。『太陽そのもの』『太陽神をまつる女』『天皇家の祖先』に三つの性格は、どのように考えるべきかという点。

本書では、本格的な天皇政権が確立された天武・持統天皇時代にもともとの太陽神だったアマテラスが天皇家の祖先という地位を与えられたという説を明らかにし、それについて、大和朝廷と伊勢との関係が、対立的から融和的に変化したことを主張している。つまり、どちらも太陽神を基本としていたのに大和が伊勢を飲みこむようにして統一国家が完成する過程で、日本書紀にそういうことを書くことにしたのではないかと推定する。

そういう意味で、伊勢国出身の稗田阿礼や猿女君たちが紡いだ古代神話は大和朝廷の権力の前に、伊勢の歴史を「作られた歴史書」の中に密かに埋め込む無念の作業だったという見解もできるわけだ。

実際には、明らかにならない6世紀以前の世界についての推測なので、本書についてのバッシングは強烈な気がするわけだ。

ただ、岡山に仮寓を構えていると、後背地にある中国山地の向こう側にあった出雲の国と大和朝廷の争いの気配もあちこちに感じられるような気がしている。これらの史実もどこかに埋め込まれているのだろうか。
  
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2014年02月05日

コピー用原稿用紙

コピーといっても、コピー機のコピーでもなく、IT用語のCOPYでもなく、C国やK国の得意技のコピー商品の話でもなく、

キャッチコピーの話。And 原稿用紙の話。

ということで、文字を書いてアイディアをまとめるツールとして、原稿用紙を使うって、便利なんだよね。

だいたい、紙にぐちゃぐちゃと文字や絵を書いて、部下とのコミュニケーションをしているのだけど、どうも普通に白い紙って事務所にはないわけだ。コピー用紙とか、資料の裏紙とか使っているのだけど、A4だと小さすぎて考えがまとめきれないし、A3だと大きすぎてしまらないし、一応、うっすらと縦横の線が入っていないと、途中で、紙の外に矢印が飛び出してしまうわけ。といって、線がきちんと引かれていると自由に発想できないし。

と、常々悩んでいたのだが、『理想のコピー用原稿用紙』があるという噂をキャッチしたわけだ。

それは、「電通マン and 電通ウーマン御愛用」ということで、汐留の電通ビルの、ある場所で社外の人にも売られている、ということだそうだ。

しかも、何が理想的かというと、


コピーが、どんどん書けてしまう原稿用紙

という噂。


ただ、電通のあるビルって、公共交通的には不便なわけだ。汐留駅があるのは、都営大江戸線とゆりかもめ線。

で、スケジュールに無理やり1時間の隙間をこじ開けて、やっと入手。


copy


しかし、

5%税込で500円で購入後、よく見ると、書いてあることが、聞いた話と少し違っている。

コピーが つい書きたくなる 原稿用紙

どんどん書けてしまう」と「つい書きたくなる」というのは、きわめて近い意味のような気もするが、はるかに遠い意味のようにも感じられる。

つまり、

「どんどん書けてしまう能力のある人」にとっては、「つい書きたくなる」というのは、ほとんど同じ意味のような気もするが、

「書く能力の劣る人」にとっては、「つい書きたくなる」という言葉は、拷問的呪文のように聞こえるのかもしれない。

やはり、電通マン and 電通ウーマンは違うのだなあ、と思うしかないが、表現能力のない人は、子会社にはたくさんいたなあとも思い出す。


で、せっかくのコピー用紙なので、

今年度、利益目標 1億円」と大きな字で書いてみたが、直ちに破って捨てる。自分に対する拷問的呪文のように感じた。  
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2014年02月04日

テルマエロマエ(2012年)

テルマエロマエ。2012年に公開された映画で、荒唐無稽なストーリーはコミックから起こした映画だからだろう。

主演が阿部寛で、助演が上戸彩。なにしろ舞台はローマ帝国であり、現代日本。2000年の時空間を行ったり来たりする。

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ローマ帝国でテルマエ(公衆浴場)設計者であった阿部が、アイデアに行き詰まり、浴槽の中で熟考中に排水に吸い込まれて、日本の銭湯にワープ。そして現代日本の銭湯のしかけを覚え込み、ローマに持ち帰っては新規開店していた。その噂を聞きつけた皇帝が、彼にあれこれと新企画の難題をふっかけ、そのつど行き詰まった彼は、現代日本に現れて、家庭風呂やバス・トイレのショールームや鄙びた温泉宿に出没して盗作を続ける。衣装はほとんど布一枚と衣裳費格安だが、彼が現れるところにいつもいるのが上戸彩。運命の糸を感じ始めた二人は、とうとう揃ってローマに住むことになった。

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そういえば、そろってミラノに住むことになった長友と本田とか、NYの田中と松坂とか運命の糸が乱発状態だ。

そして、二人は史実に基づかない政変に巻き込まれたりして、あわてて歴史の修復を始める。最後に皇帝は公衆の前で、阿部を褒め称えるので、ついに彼に皇帝位を譲るのではないかと心配になったが、そんなことにはならない。再び歴史の修復が必要になり、上映時間がさらに2時間長くなってしまう。

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ところで、日本人の風呂好きは当然として、ローマ人も風呂が好きだったのだろうか。ローマは没落して滅び、風呂文化も絶えた。日本の銭湯も、おそらく激減しているのだろう。銭湯が消えた時、国が滅びるのかもしれない。
  
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2014年02月03日

海(宇田道隆著)

umi海洋学の第一人者だった宇田道隆氏の海洋学の紹介というか入門書。岩波新書の中でもこれだけ広範囲にかつ専門的なことを含んでいるものは少ないと思う。

目次をみても、海そのものの大きさや構造、またその地形的な特徴や研究法、温度、海水の含有成分、色や透明度、音波の利用、また氷山、電磁特性、海流と漁業の関係、表層水と深層水の関係や波の利用法、そして海洋気象に水産資源の問題、深海開発とまったく一人の研究者の範疇を大きく超えているわけだ。

あえていうと、海運関係にはほとんど触れられていないのだが、もしかしたらその分野だけは私の方が詳しいかもしれないと思うのだが、まったくの勘違いかもしれない。


しかし、もし、地球上に凹凸がなければそもそも全部海で覆われていたはずだ。そうなれば、陸上生物は存在しないわけで、生物はどのような形になっていたのか想像は難しい。

では、なぜ陸地が存在して、大陸となり、それもプレートという形で漂流を続けているのかも不思議だし、結局、この星がどういう帰結をむかえるのかも想像しにくい。

まあ、海の研究と言っても、ウナギの繁殖の秘密を巨額な国費をかけて知らべている人たちもいるし、沈んだ財宝を探している冒険家もいるのだが、彼らにとっての必須の小道具である魚群探知機を初めてとするソナーは、もともと世界大戦の時に敵潜水艦の位置を知るための軍事技術だったそうで、もともと魚群というのは潜水艦や海底までの位置を探るための「迷惑集団」だったということらしい。

もっとも、今でも「軍事利用」優先の国もあるわけで、魚群を敵艦と見間違えて東アジア大戦争の始球式をすることがないようにしてほしいものである。
  
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2014年02月02日

東山魁夷せとうち美術館へ

四国シリーズ最終回は、東山魁夷せとうち美術館へ。全国何か所かにある東山魁夷画伯の美術館の一つ。元々沙弥島という島だったのだが、コンビナート建設の都合で埋め立てられて陸続きとなった。ということで、歩いていくような場所ではなくきわめて人工的な立地である。遺産であるリトグラフ他の版画約300点を中心に収蔵しているそうだ。

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実は、画伯の絵を一般の美術館の中でみると、多くの絵画(日本画コーナーの場合が多いが)の中に一点目立つように架けられていることが多く。「日本画の王様」のような扱いになっていて、ちょっと好きになれなかったのだが、この美術館では、画伯の作品以外はないのだから、そういう環境で見ると、まったく見え方が違うのだから美術館鑑賞というのも心理的に怖いものがある。

で、初期のころは写実を中心として、それをありえないほど美しく描くということを中心としていたようだが、熟成されてきて最初から、「世界には決して存在しない美」を描き出したような感じがある。といっても題材を探して日本国内にとどまらず欧州各地に足を延ばす。

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凡人である私の目には、そんな極北の地で凍えながら書かなくても、どうせ夢の世界のような絵を描くのだからと思ってしまうのだが、それではきょうの一枚の絵は描けても、一生を画家として生き抜くことはできないということだろう。

現代アニメの背景画にも大いに影響を与えているというか、そのままじゃないのかと思ってしまう。

画伯の名作と世間で言われるのは、ほとんどが緑や青といった寒色系の作品だが、晩年である1990年代には、黄色や赤を多用した作品を多く残していることを知る。現役のころから有名だったせいで、寒色系の作風のイメージが漂っているのだろうが、あと10年ほど経てば一生を通したバランスの良い評価が生まれてくるのではないだろうかと感じた。

当日の鑑賞者の中には、美術関係者風の方もいらっしゃったのだが、美術館に行くときには、それっぽい仕事着や指や爪に絵の具の汚れでもつけていくと感じがでるかもしれない、と思ってはみたが、職業画家って有名画家の展覧会なんかいかないのだろうと、すぐさま思いなおす。
  
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2014年02月01日

四国詰め

今週は当ブログで四国シリーズになっていて、明日までなのだが、いつもは土曜日に詰将棋を提示しているので、どうしようかと思ったのだが、余興で四国詰めとか作ってみようかと、まず盤上4枚の大駒で作ってみた。

四国詰(1)

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しかし、実際、香川・徳島・愛媛・高知の4県は位置関係がずれていて、崩れ平行四辺形みたいだ。要するに県の大きさが異なる。香川と徳島が合併してしまえば三つの県は同じぐらいの大きさになるだろうし、赤字の本四架橋も3本でなく2本になっただろうし、結果、黒字になっていたかもしれない。

ということで、各県の県庁所在地である高松・徳島・松山・高知の実際の相対的位置関係に近いマス目に駒を配置したのが二番目の図。四国らしく銀4枚である。

四国詰(2)

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しかし、いずれの問題も目の覚めるような手は入らない。地味な捨て駒に頼るしかない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ正誤判断。


さて、1月18日出題作の解答。

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長いだけで、最後に駒が最小単位になるだけともいえるが、解いた時にフフと思ってもらえれば、それでいい。

動く将棋盤は、こちら
  
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