2014年07月31日

突如、登場した『大和魂』

相撲も強いが、野球関係のギャンブルも大好きだった時期のある豪栄道が大関になり、大関受諾時の口上として、『大和魂』を持ち出したので大いに驚いた。

どちらかというと、戦時中の耐乏生活を正当化するために、当時の日本政府が歴史の中から探し出して利用したコトバでもあるからだ。戦艦の名前にもつけたため、ああいうものが大和魂の象徴なのかと、戦後、大いに株を下げたコトバの一つだからだ。

ただ、元々、大和魂というのは、「日本流の思考パターン」というようにとらえると、例の「ますらおぶり」とか「たおやめぶり」といった日本と海外(中国だったり、欧米だったり)との思想的独立性のところに行きつくわけだ。一体、どういう大和魂を念頭にしゃべったのだろうか。うっかりすると、国際問題に発展するかもしれない。

で、その口上の翌日に、大関本人からいくつかの解説が行われている。
まず、大和魂については、
 「日本人の我慢強さ、潔さがこの言葉にはこもっているので選んだ。」とのことだそうだ。
どうも戦艦大和主義ではないようだ。

それでは、日本人力士にとって、目下の最大の敵はモンゴル力士なのだが、果たして日本人とモンゴル人とはどちらががまん強いのだろうか。また潔いのは。実際、モンゴル人の知り合いがいないのでよくわからないのだが、モンゴル人が日本攻撃を行った時には、一回失敗したのに、もう一回攻めてきたわけだ。秀吉の挑戦攻撃も、二回行ったわけだ。同じぐらいじゃないだろうか。

それよりも気になるのが、大関になって、次の目標を聞かれたとき。当然、横綱というコトバが期待されたのだろうが、実際は「優勝」と答えている。当然だろう。優勝しなければ横綱になれるわけない。ただ、横綱になった時のために、さらに立派な口上は用意しておかなければならないだろう。野球賭博事件の謝罪は、その時に聞けるかもしれないわけだ。その時に発覚しなければ、さらに八百長に追い込まれて追放されたかもしれないのであるから、一旦リセットされたことがプラスになっているのだろう。

ところで、八百長問題の時に、石原知事は、相撲=国技なんて、ちゃんちゃらおかしい、と発言したのだが、元知事が力士の言う大和魂という言葉について、どう思うのか、ちょっと気になる。  

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2014年07月30日

世界中がアイ・ラヴ・ユー(映画、1996年)

ウディ・アレンの監督作を少し見ているのだが、本作には助演の一人として監督と役者の二束のわらじである。

で、やはり出るなら主役じゃないかと思うのだが、本当は本作はだれが主役なのか、よくわからない。家族ドラマといえばそれまでだが、個性的な人間たちが、好きなことをしているようで主役(ドリュー・バリモア)の若い娘が出所したばかりの犯罪者と結婚しようと言い出すや、イラク戦争の時の米国民みたいに支持政党とは関係なしに、「打倒」に意見が一致する。

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さらに、ミュージカルということになっているが、どうもシナリオが行き詰ると、出演者に歌を歌わせてお茶を濁しているのではないかとも思える。本作では、歌の部分も代役なしで本人が歌ったそうで、歌唱力と美貌とは反比例するという原理からいってなかなか微妙な線である。

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ドリュー・バリモアは本作以降、落ち着いた大人の女性役が多かったのだが、ついにメガホンを握って監督にもなる。ウディ・アレンに影響されたのだろうか。あるいは、ビート・・・(ないな)。

しかし、ウディ・アレンって若い時から、老けすぎていたように思うのだがあまり変化を感じられない。悪く言えば、進歩がないのかな。  
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2014年07月29日

騎馬民族国家・日本古代史へのアプローチ(江上波夫著)

kibaminzoku昭和42年に上梓された有名な「騎馬民族征服王朝説」の本である。

この本の前半部は、アジア北部に拡がる地域に住んでいた(住んでいる)騎馬民族についての解説である。遊牧民だった彼らが鉄器と騎馬を手に入れ、掠奪戦の末、支配地域を増加するとともに、農耕地帯にも領域を増やしていった事実を、スキタイ人、匈奴、チンギスハーンなどの例をあげて特徴を説明。

そして、後半に本著の核心である日本国家の起源について記すのだが、古墳時代の中頃に、朝鮮半島を征服した騎馬民族が日本を攻撃して、結局、大和朝廷を作ったというような説である。

で、この学説は一時、熱気を持って語られたようだが、実は多くの疑問も投げかけられた。なにしろ、いまだによくわかっていないわけだ。だから、仮説として読めば、いいのだが、江上先生は、自信たっぷりに断定的に書いている。

実際には、縄文時代人というのは、いわゆる南方系で狩猟型民族で、そこに弥生時代に半島系の人たちが米作を持ってくる。で、遺伝子的には現代日本人の6割が縄文系で4割が弥生系とも言われるが、先住民族である縄文系が滅亡するのではなく、米作文化を取り込むことによって民族融合が進んでいく。そのあとの古墳時代に半島と「なんらかの関係」があって日韓の人的交流が進んだものの、白村江の戦いで日本が敗れることになり、日韓が別の国になったと考えるのだろう。
  
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2014年07月28日

都道府県議 ブラック甲子園

最近、夏の甲子園を目指して高校球児が大忙しだ。甲子園で五輪のように校歌や校旗が登場するのは、実は大阪毎日新聞の記者であり、同時に世界的に有名な陸上選手のアイディアなのだが、その話はいずれということで、

最近、都道府県議会の議員がお騒がせである。ちょっと比較して「ブラック甲子園」として話題の4人を採点してみた。

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NN村氏(兵庫県代表)・・号泣とウサギの耳マネで有名。公金横領か。

O畑氏(北海道代表)・・国際線リクライニングシートで機内暴言。JALから警告書。

Y山氏(神奈川代表)・・危険ドラッグ常用、愛人が通報。

S木氏(東京代表)・・セクハラやじ。同僚都議の罪もかぶる。

それぞれ、「行為の違法性」、「謝罪度」、「許容度」、「再発性」について、●で表現。


優勝は、?
  
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2014年07月27日

招き猫美術館

岡山市北区のはずれの方には、色々なところがあって、「アニメオタクの館」が発見されたばかりだが、「招き猫美術館」へはJR玉柏駅から金山寺方向に山を登っていく。1500CCのクルマで行ったが、出力が上がらず、スポーツモードにしてもゆっくりしか進めない。とんでもない場所だ。

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で。看板があるからわかるのだが、木造の黒塗りの建物(焼杉という)があらわれ、近くに招き猫が何匹もいる。そして、館内には日本古来の招き猫が大量にいるが、餌はいらない。

よく言われるのが、招き猫の由来として、世田谷の豪徳寺が、井伊家の殿さまが彦根の飛び地として拝領していた世田谷の一角を散歩中に大雨に見舞われる。目黒だったら、飲み屋で秋刀魚の干物を焼いて食えばいいが、世田谷には大嫌いなどじょう鍋しかない。困ったと思ったところに現れたのが門前の猫。

猫招きに応じて入った豪徳寺の待遇の良さに感激し、彦根藩なのに豪徳寺を菩提寺としてしまう。井伊直弼の墓もある。

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しかし、本館に展示される全国の招き猫から言えば、豪徳寺を起源としたものではないだろうと憶測される。ドラえもんも別筋だ。虎ノ門ヒルズの1階にはトラえもんが置かれているが、拝金主義を感じるだけだ。

そして、拝金主義だからこそ招き猫美術館に行ったのだが、猫の手が右か左かによって招くものが違って、右手がおカネを招く、左手がお客を招くと言われている。私の場合は、両手を上げてみようかな。

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また猫の色により、白=開運、青=家内安全、赤=病気封じ、桃=恋愛、黒=魔除け、緑=学力向上、金=金運、紫=長寿ということだそうだ。

絵具を全色混ぜると、黒とか灰色になることを思い出す。

とりあえず、2種類購入。金運と病気除け。こういうのは落として割っちゃうのだよね。  
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2014年07月26日

JT将棋日本シリーズ(郷田×佐藤)観戦

先週土曜日(7月19日)、岡山市北区の桃太郎アリーナで開催されたJT他主催の将棋日本シリーズの公開対局を観戦に行く。実は、公式戦での公開対局を観るのは始めて。当日は倉敷にいて、隣接の岡山市までは電車で20分ほど。駅から徒歩20分(路線バスあり)。

開始時間の3時数分前に到着。結構、すいている。やはり人口が少ないからかな。冒頭の挨拶で、ペラペラとよくしゃべる男がいて、どうも県知事らしい。二日前に、最近、知事にあった人と話をすることがあって、「しゃべりすぎでうるさい」と評されていたことを思い出す。企業経営が傾いて知事に転進との噂も聞いたことがあるが、まったく関知しない。それよりも、「将棋を打つ」という言い方は、お願いだからやめてもらいたいな。

で、興味があったのは、対局者のそばで解説するのでは、本人に聞こえてしまうのではないかということ。「これは、11手詰めですね」とか、「ここで金を取ると、わなにはまって王手飛車にひっかかります」というようなことを言うのだろうか。大迷惑ではないだろうか。次の手がわからない時には、つい解説者の声を頼りにとか。

ゴルフの中継で、解説者が選手と一緒にグリーンに上がって、ここのところから右に切れるラインですねとか変でしょ。

また、会社で本人の聞こえるところで、転勤の検討なんかしたらおかしいし・・

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で対局者は、郷田×佐藤ということ。解説者は木村八段。攻め将棋同士の解説を受け将棋の棋士が担当するのだから、ことごとく読みが外れる。こういう時こそ、あぶない。読み筋の手を解説しないで、読みにない手を適当にしゃべるのだろうから、大当たりになるかもだ。

で、将棋の方は、昨年の賞金ランキング6位の佐藤九段がバリバリ攻めて、ランキング4位の郷田九段を粉砕。といっても最後の5手位で難手の連続の中で決まったような感じだ。

甲斐桃花も、ほとんど解説はしないし、どうも美貌女流棋士のグループの方に行ってしまったような感じだ。

JTからの勝利者賞としては、「缶コーヒー1年分」。愛煙棋士の場合、タバコ1年分とかなるのだろうか。

最後に、佐藤九段との握手会というのがあり、もちろん不参加。警備の警察官とかいないし。(警察官は、この会場から10キロのところで誘拐された女児の捜査で忙しかったわけだ。そして、この対局終了から数時間後に会場から4キロほどの家屋を急襲。)


さて、7月12日の出題作の解答。

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▲3六桂 △同飛 ▲1四飛 △同玉 ▲3六馬 △2四玉 ▲1四飛まで7手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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重複出題を避けるため、作り立ての問題。

狙いの割に、手数が長すぎるのが問題なので、ロングドライブに備えてトイレをすませてから着手ください。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評とを記していただければ、正誤判断。  
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2014年07月25日

ミッドナイト イン パリ(ウディアレン監督2011年)

ウディ・アレン監督は、世界で屈指の有名監督であるが、もちろん同じように世界レベルの俳優でもある(あった)。ハリウッドの価値観から離れて欧州で映画を作ったりしているのだが、本作は、一つのテーマが、そういう米国価値観の批判にあることは言うまでもない。タイムマシン物といっては言い過ぎかもしれないが、売れっ子脚本家ギルが本格小説を書きたいと婚約者とパリに旅行中に思いつくのだが、婚約者の女性は小説よりもおカネが好き。

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で、なんとなく二人で別行動をとっているうちに、深夜のパリのある場所でギルがタイムワープ。そこで会ったのが、フィッツジェラルド夫妻。そして紹介されたのがヘミングウェーはじめ、1920年代にパリで活躍していた文化人たち(残念ながら日本人は登場しない)。その後、ピカソとその愛人のアドリアナに出会い、愛人争奪戦に参加する。

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何しろ、パリは過去も現在も恋愛自由都市。ギルの婚約者も2010年の世界では不倫に突き進む。ダリやマン・レイにはっぱをかけられ、ギルはやっとの思いでアドリアナと二人きりの瞬間を得ることができるが、そこに登場した馬車に乗ると、さらに20〜30年前の世紀末前後のベル・エポックの時代にワープしてしまう。そこにいたのは印象派の画家たちで、移り気なアドリアナは、その時代に居座ると宣言。ギルは抗生物質のない時代は嫌だといって結局、2010年のパリに戻り、次の愛人を探すことになる。

dali


2010年から1920年に行くのならあまり問題はないだろうが、1920年から1900年という近い過去に行くと、色々と問題が起きそうな気がする。

gogan


最後に登場した有名人はゴーギャンなのだが、単なるドンファン役にされてしまい、かわいそうだ。というか、ピカソもヘミングウェーも単なる夢見る野心家としてしか評価されていない。もっとも本格的に表現しはじめると、本作の立ち位置が変わってくるので、しょうがないかもだ。

美術館のガイド役として、サルコジ大統領の愛人が出演しているが、演技はうまくない。大統領に頼まれて使ったようだ。

そういえば、パリで小説を書こうと住み込んでいた芥川賞作家と日本で演技を続けたい女優夫妻が離婚した。彼も明らかに筆が行き詰っていたようだし、深夜の馬車を待った方がいいかもしれない。  
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2014年07月24日

マクドナルドの漂流

マックのチキンナゲットに上海のコンプラ違反の工場からの原料が含まれていることがわかった。といっても、たぶん内部告発。とても隠し撮りとは思えない証拠動画が延々と流されている。

いくつかの観点で考えてみる。

1.元々、中国では不正行為でおカネを稼ぐことを、商才の一部と考えていて、犯罪の意識がない。本質的に、食の偽装が悪いと思っているわけではなく、食品偽装がバレた時のダメージが大きいから偽装はやめておこう、というだけの話なので、偽装が絶対にばれないならば、何でもやる可能性がある。

2.そういえば、ベネッセの社長が顧客情報漏洩について、自分が経営する以前のことだったと、逃げ口上を打ったのだが、その時、彼は日本マクドナルドの経営者だったのではないだろうか。

3.だから、チキンナゲットは、・・・。元の肉塊ではなく、ミンチに加工すると、あとはスパイスで味付けすれば、何が何だかわからなくなる。それに歯ごたえないし。しかし、加工肉はアブナイと世界中の顧客が感じ始めてしまうと、そもそもマックは地球上に存在できなくなるか、サンドイッチチェーンに業態変更しなければならなくなる。

4.値段の割においしくないという現実。ふにゃふにゃバンズに薄いミンチパティ。レタスとトマト。薄口コーヒーにイミテーションのフライドポテト。本当はハンバーガーに合うのはビールじゃないかなと思うのだけど、サッポロビール園にはハンバーガーはなかった。落ち目同志でタイアップしたらどうだろう。

5.このまま日本からマックがなくなると問題があるのだが、「マクドナルドがある国同士は戦争をしない」という法則があるそうだ。米中韓×日朝越という対決になってしまうわけだ(体格負け)。  
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2014年07月23日

鬼ノ城西門まで到達し、引き返す

鬼ノ城(きのじょう)は、まさに謎に包まれた古代城である。

平野から少し(といっても歩くと登山道を6キロ)離れた標高400メートル弱の山岳地(鬼ノ城山)にある比較的平らな部分に、周囲3キロの城壁を築いている。歴史上に記録がないのに存在しているわけだ。

言われているのは、朝鮮半島の日中韓(朝)の覇権争いの過程で、663年に起きた白村江の戦いで倭国が敗北したあと、日本は独自外交路線に戻るのだが、中韓(朝)連合軍が、日本に攻めてくるのではないかとの恐れで、築かれたとされているのだが、国史に記録された城(多くは北九州。)とは別物であるため、はっきりしない。もしかしたら秘密扱いの城だったのだろうか。なんだか、今の東アジア情勢のような話だ。当時は日米安保は締結されてないので、自分の国は自分だけで守るしかなかった。

また、それよりも古い時代のものという説もある。場所がら、吉備の国というのは、出雲グループと、大和グループの大戦争があった場所と言われていて、近くにある吉備津神社のヒーローと桃太郎の関係は有名だし、そうなると鬼ノ城=鬼ヶ島ということになる。山の裏を流れる川は、血吸川であるし、近くには犬墓山という恐ろしい地名もある。吉備路の入口の吉備一宮にある一宮高校の卒業生の中には、近くの自宅を改造して監禁部屋を作りナンバー改造して逮捕された鬼畜もいる。

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で、平地から鬼ノ城へ見物に行くには、いくつかの方法がある。まず、6キロの山登りの道を歩くか、自動車で行くか。自動車で行く場合、道がきわめて細いため、すれ違えないと、バックで長い距離を戻る可能性がある。ハンドルを切り間違えると、脱輪による大顰蹙か、崖下転落で鬼の御馳走になるかを選ぶことになる。

次に、駐車場のある場所から、復元された西門までを10分ほど、心臓と相談しながら山道を歩く部分は、選択肢がない。(もちろん、駐車場から引き返す選択はあるし、山道を5分歩いて引き返してもいい)

そして、西門自体が大きな構造物なのだが、そのあと周囲3キロの城壁を歩くかどうかということになる。万里の長城に似ているのだが、万里ではなく、一里ではあるし、環状なので、戻ってこられる。さらに山頂部にあったはずの城郭のことなどイメージは広がるはずだ。ただし、約二時間コースだそうだ。

が、それは、大変な体力が必要となるだろう。腰痛でカイロで整体中のことを考えると、あきらめる方がよさそうだ。基本的に山歩きは苦手だ。たまたま、男子大学生グループ(5人)のリーダーが、「さあ、イクゾ!」と雄叫びを上げて歩き始め、ぞろぞろと長い列が続いていった。後ろの方では、「必ず一人は、サルみたいなやつがいるんだよなあー」とつぶやきが聞こえる。そしてTシャツ親子(4人)。いかにも軽装だ。鬼の肥やしか。

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ということで、最も安易な選択を選ぶ。クルマで6キロの山を登り、車三台となんとかすれ違い、西門からお帰りコースだ。

1時間後、雷を伴う大豪雨が来る。平野部でも車の運転が危険なレベルで、ファミレスに逃げ込む。翌日、山陽新聞のデジタル版を確認するが鬼ノ城遭難の記載なし。あるいは、全員が鬼に食われ、発覚しないのか。

追記1:岡山県では、「鬼ノ城に行った」というと「鬼ノ城ゴルフ倶楽部」でプレーしたことを意味する。

追記2:中国では、「鬼城」というのは、「マンション群を建設中の分譲地が資金繰りの悪化で工事が中断し、破綻した結果、残された何本もの未完成で放置された建物の群生状態を指す。一部、鬼も住んでいる。「国破れて、鬼城残る」というように表現する。
  
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2014年07月22日

『盗撮や!』さすが、府警の婦警さん

倉敷女児誘拐事件は、アニメオタクが妄想世界から現実世界にさまよいだした時に暴走。

山陽新聞によれば、「自分好みの女性に育てて結婚しようと思っていた」そうだ。捜査員が踏み込んだ時には、被害者を「(自分の)妻です」と紹介したそうだ。妄想の中から出ないで、一生ニューヨークのアパートで妄想画を描き続けて、没後、作品を発掘され大画伯となったヘンリー・ダーガーのようにやってもらえればよかったのだが、・・

山陽新聞によれば地元の高校(一宮高校)を卒業後、東京の大学へ進学し、兵庫県の大学で働いていたことがあるそうだ。

そして、この記事とは関係がないようであるような別の記事に思わず目が飛んでしまった。

大阪府警大阪水上署は7月20日、靴の甲に仕込んだビデオカメラで女児のスカート内を盗撮しようとしたとして、府迷惑防止条例違反の疑いで倉敷市○○課主幹X容疑者を逮捕した。府警によると、女児の親戚で、一緒にいた府警の警察官夫婦が気付き、数百メートル逃げた脇本容疑者を連携して確保した。

「1日で20〜30人のスカート内を撮った」と話している。逮捕容疑は19日午後4時45分ごろ、大阪市港区の水族館「海遊館」の土産店で、小学2年女児の下着を撮影する目的で、スカート内に小型ビデオカメラを差し入れた疑い。

警察官の妻がX容疑者を不審に思い見ていたところ、女児のスカートの下に足を入れたため、声を掛けた。X容疑者が走り去ろうとしたため、

「盗撮や。追い掛けて」

と夫に呼び掛け、路上で身柄を確保した。倉敷市では5月、市の係長級男性が女性のスカート内を盗撮したとして逮捕されたばかり。X容疑者が犯行に及んだとみられる19日は、倉敷市で行方不明になっていた小学5年女児の捜索活動が続いていた。


要するに市役所の男性職員は、市民の一人が危機的状況にあるのにかかわらず、カメラを仕込んだ盗撮用の靴を大阪までもっていって海遊館という日本を代表する巨大水族館の土産物売店でうろうろと物色していたのだろう。本来は、館内のガラス張りの大水槽で、マグロなどの大型魚の回遊に夢中になっている女児のスカートの内側の盗撮を狙えばいいのだろうが、さすがに逃げ道がない。土産物売店なら出口はすぐだ(あるいは外部から自由に出入りできるのかな。あまり詳しく描写すると、こちらこそ病的に思われるけど)。

そして三十数番目に狙った少女のそばにいたのが大阪府警の婦警さん。逃げた容疑者の先には夫の警察官。挟み撃ちになる。(もちろん、一般の市民にも「犯罪者の逮捕権」はあるが、市民はその場で過剰に殴ったり蹴ったりしてはいけない)

ビデオカメラを仕込んだ靴で走って逃げなければならないとは自業自得である。捕まるところまでの動画は残っているのだろうか。「実録!盗撮逮捕の瞬間」。


まさか、この容疑者が、市役所にそのまま居残れるとは思えないのだが、こういう人間こそ、野に下れば、即座に次のフジワラとなる可能性が高いのだろうと思うと、かなり怖くないかい。どうするの?  
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2014年07月21日

青いユニフォーム

ao録画していたワールドカップの試合をやっと見終わる。結果を知ってみると興奮イマイチなのだが、決勝トーナメントになると、点数が低い試合ばかりになる。ブラジルだけは自動ドア方式になってしまったが。


で、まったく異なる角度から考えてみたのだが、

「青いユニフォーム」。

日本:0勝2敗1分 一次リーグ敗退

イタリア:1勝2敗 一次リーグ敗退

さらに、決勝で、突如青いユニフォームになったアルゼンチン
延長後半に決勝点を奪われる。

また、地元ブラジルは、上が黄色シャツで下が白のパンツだったのだが、準決勝と3位決定戦には上は黄色シャツだが、なぜか青色パンツで登場。

準決勝は1−7。3位決定戦は、0−3。


ところで、日本代表チームの青ユニフォームだが、起源は1936年のベルリン五輪だそうだ。一回戦で優勝候補のスウェーデンに勝つ。いわゆるベルリンの奇跡。

(この時にバックとして出場し、骨折しながらプレーを続けたH氏は某大学の教授兼サッカー部監督となり岡田元監督を指導した。教授としての講義を聞いたことはあったが。理解できないままとなる。)

青の時代が続いたそうだが、メキシコ五輪の時に三位になった時は白いユニフォームということで、今度は白いユニフォームとなる。

で、不振が続き、赤いユニフォームとなるのだが、日本が白いユニフォームの時に青いユニフォームを着ていたのが韓国。もしかしたらベルリンの奇跡は併合中のできごとなので、わがものの奇跡にしたのだろうか。

で、日本が赤の時代に、韓国が青のユニフォームを脱いだので、青のユニフォームに戻ることができたのだろうか。


ともかく、ブラジルでは暑苦しそうな色だったわけだ(といってもブラジルの人は青い色が好きなのだけど)。

しかし、次回はロシア。白や、水色やピンクではちょっと寒々しい感じになるかもしれない。気温によって色の変わるハイテクカメレオン素材でも開発したらどうだろう。カタールの時が青色ユニフォームの最大の危機かもだ。
  
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2014年07月20日

投函されなかった一通の手紙

最近、話題になっている「川端康成が投函しなかったラヴレター」。本来、没後に手紙などを発表していいものかどうか、さらに投函しなかったということは、文学者としてはボツ原稿ともいえるわけで、失敗作ともいえるわけだ。

さらに、当時はまだ小説を書いてないのだから、・・

とはいえ、破らないでずっと持っていたわけで、公開されてもいいと思っていたのだろうか。あるいは死後のことなんか、無頓着だったのかもしれない。

現物を公開中の、岡山県立美術館の「巨匠の眼・川端康成と東山魁夷展」に行く。

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まず、本稿では「東山魁夷」についてはあまり触れないことにする。先日、坂出の東山魁夷せとうち美術館に行ったときに、実際の画家の評価というのは、まだまだこれから研究されるのだろうと確信したこともあるし、本展の二人のカップリングの理由というのが、二人の作品の展示と合わせ、二人がそれぞれ秘蔵していたコレクションの公開というスタイルをとっているからだ。

川端康成のコレクションというのが凄まじく筋が良く、量も多く、何しろ国宝を3点も含んでいる。縄文美術に始まり草間彌生に至る国内、海外のコレクションは、それだけで一流美術館クラス(その他有名な盆栽もあったのだがどうなっているのだろう)。そして、その一流品を手に入れてから東山魁夷にチラッとみせて、コレクターの仲間に入れてしまったわけだ。もしかしたら、作家の財布が軽くなりすぎたので、画商の訪問先を切り替えようとしたのかもしれない。大画家ならば、一枚売った資金で、コレクション1個を購入すれば、原価なしで美術品コレクションが増えていくはずだ。

で川端に話を戻すが、あちこちからの手紙が残されている。といっても、川端あての手紙が残っているだけで、往復書簡の場合、川端が出したものはない。だから、なぞのラヴレターの解読は簡単にはいかない。婚約破棄の理由を結局、川端は知ることがなかっただろうとの推測は変わらないように思う。

残された手紙類の中で面白いのが、谷崎が原稿料の文句を書いていたものと、文学史上有名な太宰治が選考委員だった川端康成に、恥をかき捨て「妻子に合す顔がない」とか「賞を取らないと原稿料が稼げない」とか自分勝手な手紙を書いた件だが、これも本物が展示されているが、手紙と言っても、巻紙である。普通の感覚では、こんなもの読んだら、絶対に賞など渡さないし、選考委員全員に回覧してしまうだろう。

しかし、川端康成は、何でもとっておくのが好きだったのだろう。

そして、葬儀の弔辞。川端が葬儀委員長として弔辞を読んだのは、林夫美子と三島由紀夫が有名だが、弔辞名人だったようだ。展示は堀辰雄、岡本かの子、横光利一が紹介されていたが、自分で調べてみると、佐々木信綱(歌人)、佐藤春夫、尾崎士郎、坂口安吾他、その他大勢だそうだ。

参考:林夫美子の葬儀での弔辞:「故人は自分の文学的生命を保つため、他に対して、時にはひどいことをしたのでありますが、しかし後二、三時間もすれば、故人は灰となってしまいます。死は一切の罪悪を消滅させますから、どうかこの際、故人を許してもらいたいと思います」

どうも、「なぜ、川端は弔辞が巧いか」という考察まであるようで、色々な意見を読んでみて考えるに、「いつも死を考えながら生きていたから」だろうと思う。「文学者の言葉はすべて遺言である」という言い方もあるようだが、私のブログは遺言じゃないから・・遺言を次々と書く人は、明らかにいない。  
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2014年07月19日

エア将棋:空中の盤上に「一手」

airshogi「THE21」という雑誌がある。2014年8月号は、「全ビジネスパーソン必読」ということで、『スキルとしての教養入門』を特集。といってもたいしたことではなく、有名経営者の愛読書とかそんなものなのだが、異色として元国際線キャビンアテンダントの美月あきこさんによる「ファーストクラスに乗る人の教養の使い方」というページがある。

ファーストクラスに乗る人と教養のある人の間に相関関係があるのかどうかの基本的疑問は封印して素直に読むと、エグゼクティブの人の読む本は歴史小説や伝記が多いが、将棋の本を読む人が意外なほど多かったこと、だそうだ。

こんな記述に驚かされる。

ページをめくりながら、空中の盤上に一手を指す「エア将棋」をしている人もいたほど。相手の出方を読む、という意味で、経営と親和性が高いのかもしれません。


どうも新しい種類の将棋らしい。動物将棋の一種で空中に展開するのだろうか。カラス、ハト、スズメといった駒があるのだろうか。コウモリとかムササビ、ハエなんてキャラクターもあるといいかもしれない。王様は、女王蜂。

ところで、エア将棋というゲームを調べてみると、どうも実在するゲームで、二人で行うのが正式らしい。というか、戦前は「め○○将棋」といっていて、そのうち「目隠し将棋」になり、さらに「脳内将棋」になったゲームの最新の呼称らしい。

となると、ファーストクラスで行われていたエア将棋とは少し違うような気がする。何しろ一人で行うわけだ。

国際線ファーストクラスに座って確認しないといけないかもしれないが、「教養人」じゃないので、乗らずに単に推測するだけなのだが、

詰将棋の本を読んでいただけじゃないかな。


さて、7月5日出題作の解答。

a12


0719k


質駒を作りながら進み、Uターン。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。(またしても、誤図でしたので、張り替えました)

07192


妙な場所に玉はいるが、どこにいてもこの手筋が使える。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ正誤判断。  
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2014年07月18日

ラーメンで始まりニシンで終わる

新千歳空港に到着後、3Fの北海道ラーメン道場に。北海道を代表する札幌、旭川、函館、苫小牧などのラーメン店合計9軒が並ぶ。どうしても入口の方の店が流行ってしまうのだろうが、奥の方にいって『開高』へ。帯広ラーメン。選んだ理由は、作家、開高健のファンだから。もちろん当店と作家はたぶん無関係。

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スープの中に豚脂の香りが含まれている。なんとなく思うのだが、北海道で最初に食べるものが、肉系の味か魚系の味かで、その後の食パターンが決まってくるような予感がする。魚介系ラーメンで始まると、その後はカニとかホタテとか・・肉系で始まると、


夕食は、札幌ビール園。何度も行っているが札幌初めての人と一緒だったので。しばらくぶりで驚いたけど、建物が沢山増殖していた。サッポロビール社は本業はうまくいかないけど、レストラン部門は好調のようだ。建物ごとに料理が異なっているようだ。十年以上前に来た時には、建物の中と外にテーブルがあって、冷凍ラム肉をスライスしたジンギスカンと食べ放題と生ラム肉のジンギスカンを選び、ビールも飲み放題と単品選びとあった。

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どうも、顧客を二分割して、食べ放題、飲み放題のレギュラークラスと全品選択方式のプレミアムクラスに分けてしまったようだ。アパルトヘイト方式。さらに念を入れて、韓国料理専門店も別棟になっている。おおざっぱに表現すると、「日本人個人客」「団体客+中国人観光客」「韓国人観光客」というと、少し言いすぎかもしれないが。(値段の差はあまりないので、むしろ店内の雰囲気を分けたのだろう)

思った通り、プレミアムクラスの入口で、C国語を話す集団が、支配人風と大声で押し問答をしている。「タベホウダイ」というコトバだけが理解できる。毎日の事なのだから、それに対応するC国語を覚えておけばいいのに、と支配人風には同情できない。

で、十数年前と異なりジンギスカンだけではなく魚介や野菜も注文。ジンギスカン鍋は東芝製のIHヒーターの上に載せられるが、中央部の山型のふくらみが足りない。原子炉を作るような大メーカーが、IHジンギスカン鍋が作れないとは思えないのだが、案外、実態の技術はそんなものなのだろうか。前は中ジョッキ7杯飲んでしまったが、今回はジョッキ×3+白ワイン1ボトル+記憶不明。少しは進歩したかな。


その結果、翌朝は出遅れ。カフェでホットドッグをかじり、近づく台風情報を勘案して、近場の『北海道開拓の村』へ向かう。屯田兵定食には食欲が動かず、またしても新千歳空港で、遅い昼食。思い出したように和食店に入り、ニシン定食選択。ニシン定食と並ぶのがホッケ定食。最近はニシンよりホッケの方が高価のようだ。焼いた後、皿にのせる時にホッケは白い腹の方を上にするので見栄えがいいが、ニシンは背中の方を上にするので見栄えが冴えない。食べる時には小骨の関係で背中の方から箸でつつくので、そういうことになったのだろう。

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海辺の野良猫のような口臭を気にしながら羽田に向かう。
  
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2014年07月17日

馬車鉄道に会い、直ぐに乗る

ほんの少し前に「富士山と鉄道」展というのがあって、もともと汽車ではなく馬車鉄道という形式だったということを知り、そんな乗り物が地球上に存在していたこと自体に驚いていたのだが、その数週間後に、現物の馬車鉄道を見て、それに乗ることができるなんてことは夢想もしていなかった。

ところが、

馬車鉄道は、札幌郊外の「北海道開拓の村」の中にあった。

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実際に乗ってみると、そう違和感がない。車両の動きとしては、ギア変則のあるガソリン自動車のように速度が段階的にかわるのではなくハイブリッド車のように電気中心で動くような実感がある。しかし、一馬力である。

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さらにカーブのところなどは運転士が色々と複雑な操作を行う。簡単じゃない。

降りてから、聞くと、車両を引くのは道産馬で力が強いということ。運転士と車掌は、女性のようだ。冬は馬車ではなく馬橇(うまぞり)。これも一馬力である。
  
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2014年07月16日

北海道開拓の村

新札幌駅からバスで20分ほどのところに『北海道開拓の村』がある。ちょっと二重三重に勘違いしていて、北海道で生活する人たちの古くからの民家を予想していたのだが、バスからおりて最初に目にするのは、かなり立派で大きな駅舎。札幌駅(旧札幌停車場/明治41年)。

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そして、北海道庁(旧開拓使札幌本庁舎)にはサッポロビールと同じ星マークの旗が掲げられている。白地に赤い星マークではビール会社と同じなのだが、戦前は紫地に赤い星というのが多く使われていたのだが、白地に赤い星の由来は後で調べてもよくわからない。もしかしてビールがスポンサーなのかな。

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わらぶき、板の間の民家というのが、あまりなく、基本的に、北海道は開拓という名の移住が行われたわけで、明治年間に、どんどん欧米系の建物が建っていった。つまり、北海道版明治村だったのだ。伝統的民家は「北方民族資料館」に行くべきだ(行ったことあるし)。

そして、ボランティアの方が多く、建物ごとにあれこれ説明してくれるのだが、そこはボランティアの限界というか、話していると、私の方が詳しそうなこともあり、そっといなくなってしまったりする。


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にしん御殿(旧青山家漁家)は、半分が船頭や漁師の部屋で、上級船員以外は畳一枚しか占有面積がなく、調理場が意外に狭い。ボランティアの人は、「狭い調理場で苦心して調理していた」という意見だったが、「全部、味噌スープで煮込んでしまうので、調理場は要らないのです」と言ってあげたら納得してもらった。「荒天の時は出航しないので、部屋が広いと博打場になってしまうので、広間がない」というのは、納得してもらえなかったようだ。明治版「蟹工船」。


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小樽新聞社。石造り。札幌軟石というらしい。小樽で新聞と言えば、石川啄木が小樽日報の記者だったこと。ボランティア氏は知っていて、石川啄木ともう一人有名な詩人が勤めていたと言っていた。名前は失念したようだ。正解は、野口雨情。童謡作詞家。「啄木は数週間勤めてやめてしまい朝日新聞に移籍した」と言われていた。誰だって小樽の新聞社より朝日新聞の方がいいだろうが、ちょっと説明に違和感があり、帰宅後再調査すると、啄木が小樽日報に就職してすぐに労働争議があり、実際に働いたのが数週間だったようだ。そして、退社後、いくつかの場所でいくつかの仕事をしたあと、東京で朝日新聞に入社するも記者ではなく校正係。


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有島武郎亭。代表的な札幌の住宅なのだろう。白樺派を代表する作家。この家で処女作を書く。なかなか気品のある文体の作家である。建物内に年譜がある。妻の死後、女性記者と軽井沢の別荘で心中した。ボランティアはいなかった。

帰る前に休憩所に入ると、レストランがあり、屯田兵定食として、みそおでん、いももち、石狩汁などの組み合わせなのだが、カロリー過多は間違いないので遠慮。
  
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2014年07月15日

日本キリスト(基督)教団札幌教会

札幌で今まで発見できなかったミニポイント探し。『日本基督教団札幌教会』。実に明治37年の建築だが、この教会には、知られていない秘密がある。完成後2年目から3年目にかけて、ある一家が住んでいた。

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ヒューエット師一家。

弊ブログでは『赤い靴はいてた女の子シリーズ』として、2006年に発表。野口雨情作詞の『赤い靴』の中で、偉人さんに連れられて行っちゃた、はずの女の子が、実際にはアメリカに行かずに現在の六本木ヒルズに近い鳥居坂教会で9歳の短い一生を終えたことをはじめて明らかにしたのは、北海道テレビの記者菊地寛氏(その後、役員となり、北星学園教授に転進)であったが、さらに詳しく調査したところ、女の子(佐野きみ)の養父であるチャールズ・ウェズリー・ヒューエット牧師一家は確実にこの教会に勤務していた。

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当時、教会に勤めると言うのは、そこに住むことを意味するのか、あるいは近くに住んでいて通ってくることを意味するのかよくわからないが、断りもなく敷地に入らせていただき建物の裏側の方も見せてもらうことにした。私の調べたなかで、きみちゃんの生涯の中で、唯一現存する建物である。
  
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2014年07月14日

ブラック・スライド・マントラ

先週、台風に追いかけられるように北海道に行っていた。岡山空港で千歳行き欠航のため、神戸空港から。そして帰りは慌ただしく台風の上をジャンプして羽田に。札幌は20度以下だったけど、東京は30度を超していた。

もともと、まったく予定していなかったので、何も調べていなかったのだが、札幌ジャズフェスティバルが始まった直後ということで、ホテル料金が3倍。まあ、夏の間で一年分稼ぐしかないのだからしょうがない。といっても、あまりに高いと人が来ないと思うがどうなのだろう。

札幌は何回も行っているので、有名なところは知っているのだが、今回は、いままで行きそびれていたところの穴埋めということに割り切る。早めに空港に行かないといけないし。


まず、イサム・ノグチ関連。イサム・ノグチについては弊ブログで何度も繰り返し記述しているのだが、米国で活躍した日本人詩人野口米次郎と米国女性との間に生まれ、青年になるまでの間を日米両国で過ごすという奇妙な人生の末、世界的な造形アーティストとなったのだが、事実上の彼の遺作となるモエレ沼公園が札幌郊外にある。設計は1988年。同年没。完成したのは2005年。ちょうどその頃からイサムの人生を追いかけはじめていた。

このモエレ沼公園と、香川にあるイサム・ノグチ庭園美術館は、はずせないのだが、既に庭園美術館には行っているが、これもなかなか敷居が高い。

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で、残念ながら、モエレ沼は未踏の地だったのだが、今回も行けなかった。そのかわりというか、大通り公演にある『ブラック・スライド・マントラ』を探しにいく。8丁目の方なので、結構歩く。

そして、おなじみのイサム・ノグチの造形があらわれる。構造上は、この滑り台と、モエレ沼が時空間でつながっているのだろう。裏側に回ると、階段が見えるが、ここから入ってどこにワープするのか心配であるし、ズボンが汚れそうな気もするので覗くだけにする。

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実世界のちょっとした隙間から違う世界に行って、なかなか帰ってこれなくなるというのは村上春樹の小説世界のようだが、実は香川の庭園美術館の方は、『海辺のカフカ』の中で重要な場所となる「図書館」のモデルと言われているし、最近、何度目かの結婚式を行った宇多田ヒカルも美術館の方には行ったようだ(何しろ、事前にハガキで申し込む必要があるので証拠が残る)。たぶん、モエレ沼にもご両人は行ったのだろうと推測。


で、次回の北海道一人ツアーの時には、計画的にモエレ沼で半日過ごそうと思っているわけだ。モエレ沼への行き方については、案外難しくないことがわかるのだが、今回だって事前に調べておけば、ビール園で飲み過ぎて、9時半まで寝ていたりはしなかったはずなのだ。
  
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2014年07月13日

富士山と鉄道

fuji1新橋にある旧新橋停車場(鉄道歴史展示室)で開催中の『富士山と鉄道』展。

世界遺産となった富士山だが、なんとなく違和感があるのは、もともと天然物である富士山自体が美しいというのは事実だが、古くから信仰の対象であり、富士登山というれっきとした宗教行為が、いつの間にレジャーと変わっているわけで、道路はできるし鉄道も登山客のために「富士急行」という会社がある。

そして、富士山というのは、普通の人は、新幹線から南側から見ることが多い。晴れた日に東京や横浜、時に千葉から見えるのも南側。そうなると、左の方に別の火口があってシンメトリーじゃない。もっとも美しいのは大月方面、つまり北から南に向かってということになる。

fuji2それで、富士急行というのは、その最も美しいアングルを走るわけなのだが、明治の頃は、『馬車鉄道』という方式だったようだ。これがなかなかイメージできないのだが、馬車だったようだ。道路を走らないで小型の客車を鉄道のレールの上にのせて、馬が引っ張る。1馬力だ。

ところで、富士山に登ろうと思ったことは一度もない。思ったけど、色々考えてやめた、ということではなく、全然興味がない。高い所より低い所の方が好きだ。
  
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2014年07月12日

将棋指しが行わない行為

プロ棋士がコンピューターに勝てなくなってから、大分経つような気がしますが、ここ1年のことでしょうか。実際、人間の脳とコンピューターを比べると、意外に似ているような感じがします。

「記憶」と「思考」。メモリーとCPUみたいなものかもしれません。人間の場合は、アバウトに行っているのですが、コンピューターも同じように定跡を思い出して指したり、中盤は猛烈にCPUを酷使しているようです。

で、人間とコンピューターの違いですが、人間はミスを冒します。というのもやや不正確なところがあるからです。ずるをするわけです。3手前に読んだのだから今でもいいだろうとか考えるわけです。

そこで思うのですが、読んだことを紙に書けばいいわけです。実際には、ああやればこうやるとかを繰り返して読んでいるわけで、それらは全部、指している人の頭の中で構築されているわけ。

で、これが会社だったら、部下に命じた仕事がろくにできないと、「メモを取れ!」とかわめくことになる。しかし、将棋界では、幼稚園児であっても、対局中に考えた筋をメモにまとめるなんてことを見たことがない。メモすればうっかり思考ミスは減るだろうと思うのだが、残念でならない。


さて、6月28日出題作の解答。

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▲3七桂 △同と ▲3五金 △同玉 ▲4四飛成 △4六玉 ▲2四角 まで7手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題作。(急遽、貼り替えしました。申し訳ない)

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を期していただかければ、正誤判断。  
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2014年07月11日

下津井蛸

下津井(しもつい)は岡山の漁港ですが、ここで獲れる蛸が有名です。たまたま、倉敷のスーパーで、足一本300円の刺身用を衝動買い。一本300円ということは、8本で2400円ということになり、なかなかな値段ですね。

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で、買ってから思い出したのですが、刺身にするには、皮をむかなければならないわけ。確か、塩を手に含んで、流水で、えいっ、えいって力任せにやるのだったような気がしてきたわけです。

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でも、やってみるとコツがわからないので簡単じゃない。理論ではわかっても実演が難しい。STAP細胞の再現実験と同じかな。で、足の先の方は、皮ごと輪切りに。結局、刺身と、バター炒めと二種類に調理。刺身にするには、薄切りにしなければならないが、あいにくそういう包丁がないわけ。三徳包丁では、限界があり、薄くはならないのだよね。

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そして、実際には、バター焼きの方がいい味出している感じです。

やはり、蛸刺しは、料理屋で食べるに限るのでしょうかね。  
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2014年07月10日

日本国家の形成(山尾幸久著)

東京圏に住んでいると、どうしても「歴史といえば江戸時代」という雰囲気なのですが、西日本だと、そんなことはまったくないわけですね。京都奈良は別格としても大阪では難波宮というほんの一瞬の首都のことを研究していえるし、神戸では福原遷都のこと、九州では邪馬台国論争があるし、出雲とか吉備とかだって、地名や人名や、どうみても日本古来のものじゃない。倉敷市の中心にある阿智神社にいけば、そこは中国渡来の人の集落にあった神社と堂々と書かれてます。

いまごろ、日本に移民が必要、なんて論議してますが、古代日本は、朝鮮半島や中国大陸からの移民だらけだったわけですし、そもそも、ずっと昔はアフリカ大陸から南回りで来た人と、北回りで来た人が、とうとう追いつめられて日本列島に集合してしまったわけです。アフリカから日本に来るためには、いくつもの海を、行く先に島があるとの勝算もなく漕ぎ出したでしょうし、中には、日本に到着してもなお、東に島があるのではないかと、根拠ない確信をもって、丸木船で出発してしまった人たちも大勢いたでしょう。

で、日本国家が形成されはじめたころの事情を、文献的かつ合理的な想像で補いながら記述した一冊です。

山尾先生は、日本国家の形成に密接にかかわるのが、5世紀頃の日本と朝鮮の関係とみていて、日本の半島での出先であった「任那国」の衰退と、日本からのまき直し、そして白村江の戦いでの日本の敗北により、海外領地を失うことにより、逆に国内に本格政権が確立されていった、とされるわけです。

ちょうど、米軍に敗れて、民主化したようなものかもしれません。米軍は日本を占領してしまいましたけど、朝鮮半島から日本への追手はこなかったわけです。そのころ、朝鮮半島に強い政権があったら、九州は占領されてしまっていたかもしれません。

まあ、日本が任那のように朝鮮半島の一部に傀儡政権を建てたり、全部を併合してしまったりした過去はあるのですが、思えば英国とフランスの関係だって、英国はフランスにやってきて戦争ばかりしていたのだから日本と朝鮮(韓国)の関係を同じようなもので、今でもそう仲がいいわけじゃないということなのでしょう。  
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2014年07月09日

フライトシミュレーターで空酔い

LCC(低価格航空会社)が世界的に増えてきて、パイロット不足のため、予定発着回数がこなせないと、欠航を発表する会社が増えているようです。大手航空会社では、そういう事態になっていないようですが、要するに多めにパイロットがいるからで、不足傾向は続いています。

さまざまな原因で航空会社の経営は楽じゃなく、そのつけが高給のパイロットの数に影響しているわけですが、大手では一人のパイロットを育成するために、2億円近い先行投資が必要といわれても、育成したパイロットの転職を防ぐことは、基本的にできません。憲法で転職の自由は保証されているからですね。

といっても、LCCでは高給を払うことはできないため、元々、うまくいかないビジネスモデルなのですね。さらに、パイロットは「資格」によって評価されるわけで、「技術」で評価されるわけではないので、そこに微妙な問題が発生します。どこかの国の「名ばかり船長」みたいなものかもしれません。

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そこで、岡山空港内にあるフライトシミュレーターで、もっとも難しいと言われる「着陸」にトライしてみました(実際には、自動着陸装置を起動すればいいのでしょうが)。結果は、まったく失敗ということ。まず、水平を保つことも、まっすぐ飛ぶことも、狙った場所(滑走路)に飛ぶことすら難しい。ある程度水平をキープしないと高度を上げることが難しく、30度くらい傾いたまま空港の手前に・・・。

もっとも、これから飛行機に乗ろうとする人のために、地面の上で機体は壊れずにバウンドするようなのですが、よくわかりません。操縦している本人が乗り物酔いしてムカムカ度80%になります。決して操縦席が動くわけじゃないのですが、まっすぐ歩けなくなります。もっともゲームセンターで新規パイロットのスカウトをすることはないでしょうけど。

それと、LCCのことを、日本語では「格安航空会社」と、よく言いますが、単に、ローコストキャリアの略ですから、「格安」の「格」の字は余計だと思います。誰かの何らかの意図を感じます。(念のため、ヴェリーを前に付けて、VLCCと言おうとしても、これはすでに巨大タンカー用に広く使われていますから)  
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2014年07月08日

七夕のお願い?

親類が老人ホームに入居しているので、ちょくちょく顔を出しているのだが、ちょうど七夕が近づいていた時期、玄関わきの笹飾りに入居者が一言ずつ書いた短冊を思わず読んでしまった。

盗読というのかな。神社に行って絵馬を読むのが楽しみなんだけど、出雲大社とか天満宮とか、特に面白いわけだ。結婚とか志望校合格とか、目標に対する考え方がズレている人が多いわけだ。求人求職活動みたいで、条件は○○以上といった記載だ。年収4000万円以上の男性求むとか・・

で、老人ホームであるからして、大部分の短冊には「今年一年健康でありますように」という種類になるのだが、一枚、異色作があった。

早く、おかあさんに会えますように

「おかあさん」というのが、母親のことを指すのか、あるいは配偶者のことを指すのかは不明ではあるのだが・・


もしかして、書いたのが父親ではないかとの疑念が頭の中を俊足で通り過ぎたのだが、とりあえず七夕の日は、何の連絡もなく過ぎていったのである。(旧暦七夕は新暦8月2日となるのだが)
  
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2014年07月07日

名字と日本人(武光誠著)

myojiいまさら『おおた家』のルーツ探しをしようと言うことではない。ただ、日本全国にある数万種類の名字というのは、なんなのだろう、という疑問がある。

また明治になって、人口の80%を占める農民にも名字を認める(強制)ということになり、果たしてどのように名字を決めたのかも知りたかった。

ところが、驚くことが書かれていた。

江戸時代に禁止された農民の名字だが、実際には名乗らないだけで、農民だって名字を持っていたということだそうだ。だから、隠れキリシタンのように隠れ名字を代々守っていたということになる。

さらに、もともと名字というのは古墳時代に半島から集まった帰化人たちや豪族の時代にも遡ることができるとのこと。

ところが、私見だが、もっとも日本で平凡な名前って、「鈴木一郎」ではないかと思うのだが・・ニューヨークで引っ越し先を探しているかも・・
  
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2014年07月06日

岡山市立オリエント美術館

オリエント美術館は、全国に何か所かあって、そういう有名なものほどではないのではないかなと思っていたのですが、行ってみると、非常にすばらしいコレクションが多く、驚いてしまいました。ほとんどが本物展示です(ハムラビ法典はコピー商品ですが、どうしても本物を見たい人はルーブルに行きましょう)。

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まず、歴史的に古いものが多いのです。「山羊流水文鉢」はイランで作られた陶器ですが、紀元前3500年頃です。

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「有翼鷲頭精霊像浮彫」はイラクで紀元前9世紀に宮殿の壁面に飾られたもの。鷲の頭を持った人間というのは、古代世界にはよく登場するパーソナリティですが、ギリシア神話には登場しません。エジプトでは見られます。日本では、「ニワトリ人間」というのがいて、「3歩歩くと全部忘れる馬鹿」に対して使われます。

6世紀の「円形切子碗」。正倉院にある切子碗に、間違いなく関係ありますね。北メソポタミア地域で広く出土しています。

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そして、気が付いたのですが、館内には外国人のビジターが多いのです。日本の観光ガイドブックにはあまり評価されてないようですが、有名な大○美術館よりも上質なコレクションなのかもしれません。外国人用のガイドブックでは高評価を得ているのかもしれません。なにかもったいないような気がします。

そして、この美術館へ行った目的の一つが、アラビックコーヒー。先日、神戸のUCCコーヒー博物館で展示されていたように、コーヒーのルーツはアラブ世界です。かつて数十年前にアラビア半島に滞在したときに、さんざん口が曲がりながら飲んだアラビックコーヒーが、この美術館の1階の喫茶店「イブリグ」で飲めるという情報があったのです。ちょっと思い出したくて・・

そして、喫茶店の前まで行ったのですが、お客数ゼロだったせいか、中から聞こえてくるのが従業員同士の岡山弁の私語。ちょっとメゲテしまい、バイバイしてしまいました。そんなに口に合うわけでもないので。  
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2014年07月05日

免状に永世名人が並ぶ日

名人戦の結果、連盟会長、竜王、名人と3人の永世名人が免状に並ぶことになりました。谷川、森内、羽生ということで、かなり豪華ですが、右から順番に書かないと、真ん中の人は困るでしょうね。両方が先に大きな字で書くと小さな字で書かなければならなかったり、新幹線普通車B席みたいなもの。

普通、この三人の実力を考えると、失礼ながら、羽生>森内>谷川と思われているかもしれないですが、永世名人資格を得た年齢を調べると、谷川(36歳)、森内(37歳)、羽生(38歳)ということになります。

果たして次の永世名人は現れるのでしょうか。次々とバージョンアップするソフトの前に、永世名人なんて考えは、まったくナンセンスなのかもしれませんね。


さて、6月21日出題作の解答。

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動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

テーマは、徘徊老人の帰還。

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なんとか元の家に戻してあげてください。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。  
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2014年07月04日

コールマンって?

岡山県の会社をやっているので、農業と兼業している人もいて(といっても、自分でやっているとは言わないのだけど)、時々、農産物を会社で配ってもらえる。

庭でなっている「李(すもも)」の大量寄贈を受けた後だったのだが、スーパーマーケットの果物売り場で李と同じぐらいの果実が無造作にポリ袋に詰められて200円台で大量に売られていた。


その果物には「コールマン」と名前が付けられていたのだが、その名前の果物は聞いたことがなかった。さらに見たこともなかった。新種の李(すもも)かなと思うも確信なし。だが安い。一個10円だ。ただ、コールマンという単語は聞いたことがあった。「電話男」?いや違うな・・

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持ち帰り、粒を数えると23個もあった。多すぎだ。

そして、「コールマン」を思い出す。キャンプ用品のメーカーだ。果物とは無関係だ。購入した最大の意味を失う。

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で、毎食5つずつ食べることにする。固さは李としては柔らかいような気がするが、酸味の強い味については、さすがに李の感じで、少し甘い。大きな種の周りと、皮の内側がすっぱすぎる。

それで、ブログにでも書こうかと、調べてみて、大いに驚く。李(すもも)の一種ではなかった。


ぶどう、だった。

かなりの驚きだ!  
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2014年07月03日

アーロン収容所(会田雄次著)

aida戦後日本の保守派の論客だった会田雄次氏の最初の著。というか、ビルマで一等兵として従軍中に終戦となり、「非武装解除軍人」、つまり終戦によって「捕虜」になり、英国軍に収容所に入れられていた時のことを、あれこれ恨みたっぷりに描いた記録である。

「非武装」といっても、実際に残っていた火器と銃弾では、数分しか戦えなかったのだから、終戦にならなければ、必ず全滅していただろうということだそうだ。

捕虜の記録といえば、シベリア抑留の悲劇については、色々あるし、米国捕虜の記録もあるが、英国捕虜の記録は珍しいのだろう。会田氏によれば、英国捕虜も悲惨だったということらしいが、本当のところはよくわからない。比べることができない。

ただ、英国人は階級社会を収容所に持ち込み、インド人やグルカ兵を利用して、植民地経営的に日本人をいじめていたそうだ。奴隷の奴隷。ただ、ソ連や米国と違って英国人は思想教育は行わなかったそうである。たんに労働力として利用しただけ。日本に帰れずに英国へ連れていかれて奴隷にされるのではないかと、心配していたそうだ。

思えば、日本でも多くの兵隊は、戦況が悪化してからかき集められて、武器も食糧も十分にない中で、海外に送られ、死ぬか捕虜になったわけだ。

本書を読む限りは、会田氏が保守系論者になった原因は、わからない。「英国人はなんて汚い人間ばかりなんだ」と思うだけである。そして、色々と人間の生き方について、いいことを書いてあるような気がする。人間ができていないので、多くを理解することはできないのだが。  
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2014年07月02日

高杉晋作(奈良本辰也著)

古い中公新書のシリーズに「維新前夜の群像」というのがあって、7人:8冊シリーズである。

高杉晋作
坂本龍馬
勝海舟
木戸孝允
大久保利通
西郷隆盛(上)
西郷隆盛(下)
岩倉具視

西郷だけ2冊というのは妥当な感じがするが、実はこの中で幕末の主役の中心だった長州藩というのは、意外に地味だ。実際には明治以降の日本を長州×薩摩という文脈で読むことは戦後のある時期に流行っていて、よく考えると現在の安倍首相も色濃く長州藩の脈略の中にいるのではないかと仮説を立ててみたのである。

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で、手頃のところにあった一冊を手に入れ読んでみたわけだ。まず高杉晋作。といっても、このシリーズを読破しようと思っているわけではない。一冊しかないし、入門書だし。

で、幕末から維新の状況を、経済的革新×経済的保守、政治的革新×政治的保守とわけると、水戸藩(経済的保守・政治的保守)、幕府(経済的革新・政治的保守)、薩摩(経済的革新・政治的革新)、長州(経済的革新・政治的保守)という脈略なのだろうか。

一冊だけ読んで評価するのは早計だが、高杉晋作は、ぐずぐずと自らの進退を決めかねているうちに、長州藩をとりまく激動の中で、消去法的に奇兵隊のボスになってしまったというような人生のように思える。

長州が強い影響を持つ戦前陸軍というのも、結構持久戦、消耗戦パターンになっていて「本土決戦論」だったし、薩摩的だった海軍の方は、決戦方式で沖縄戦ですべてを決しようと考えていたらしい。(そうはならなかったが)

たぶん、安倍総理も山県有朋のような方向が好みなのだろう。富国強兵方式。
  
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2014年07月01日

姑息な人たち

録画しているワールドカップを次々に観ていて、6月30日までの48試合中42試合を観たのだが、観ていない6試合というのは、予選3回戦の消化試合とK国の試合。こういうのだけ残って、結局、3か月ほどかかってしまうことになるかも。

ということで、スルーしようかと思ったのだが、姑息な話がいくつか。

まず、北朝鮮との交渉の日に、海外派兵基準の閣議決定を目指すのはどういうものなのだろう。なんとなく、アベノミクスが進まなくなって支持率が下がるに従って、口だけの構造改革を打ち出し、一方で富国強兵を打ち出すというように思える。そういえば、Wカップでも自分の最近の不調を隠すように「目標は優勝」とか言い出し、「くちだけいすけ」と言われている高額選手がいる。

次に姑息なのが、「あ行(というより「あ」)で始まる」二人の都議会議員。さんざん報じられているのに、名乗り出ない。どうみても卑怯者と感じるが、粘りきる気なのだろうか。鈴木議員より悪質のような気がする。全体が一件の犯罪とすると、ほぼ同罪となるのだろう。「自民党非公認」&「女性票ゼロ」。再選の可能性は極めて低いだろう。

実際、都議会議員というのは、国会議員以上に威張っている人が多くてうんざりだ。

そして、最近の動きというか、塩村議員に対する反発が少しあるようで、結構、中年女性に多いようだ。もちろん、この機に乗じて未来の国会議員の席を狙おうと布石をしたかったのかもしれないが、とりあえずポイントを貯めておいて後でまとめて使おうということだろう。

それに問題は塩村議員の「お里」ではなく、「セクハラ発言」そのものなのに、的がずれているわけだ。

で、塩村議員に「眉をひそめて」「批判を口に出してしまう」人ってどういう人かというと、単に、「嫉妬」しているのだろうと考えるのが合理的だろう。

才能、美貌、若さ。(美貌というのは少し過ぎる表現かもしれないけど)

常人であれば、どれか一つでもあれば・・ということではないだろうか。そういう意味だと小保方先生も同じじゃないかと思ってしまう。たぶん、女性だけではなく男性からみても同じなのだろうと思う。  
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