2005年10月09日

誰がためにクルマは走る

373615b1.jpgいつも日本時間の深夜に始まるF1中継だが、午後2時に放送が始まっていた。日本グランプリ(GP)。開催地が鈴鹿だからだ。2005年F1第18戦。長い長いシーズンは、鈴鹿のあと、第19戦上海で終了する。ドライバー総合優勝は、第17戦ブラジルGPですでに24歳のスペイン人アロンソ(ルノー)に決定している。

何しろ今シーズンは過去7年間チャンピオンだったシューマッハがアメリカGPの一勝だけ(このレースはタイヤ問題でケチがつき6台のみが出走)。前半戦、優勝を独り占めしたアロンソが後半戦で独り占めしている25歳のフィンランド人ライコネン(マクラーレン)の追撃から逃げ切るため、安全運転による完走作戦に切り替え、結局こつこつとポイントを積み重ね、総合優勝。シーズンを通じていうと、数字以上につまらない一年だった。

373615b1.jpgそして、日本GPは1周目から波乱。車群後方でクラッシュ多発。わずか1/10周で高額な車体が粗大ゴミと化す。そして佐藤琢磨も体当たり。さらに数周後にまたも琢磨の体当たり。フロントノーズ交換。このあたりが、今シーズンでホンダをクビになった理由だろう。何しろ完走しない。ホンダは大メーカーだ。一流ドライバーが必要なのだ。佐藤琢磨が来シーズン移籍するのはジョーダンのようだが、ここは何しろ金欠病でスポンサーがほしい。日本マネーのバックがなくなった時が琢磨の終わりだ。

そして、中盤戦で、今シーズンを象徴するようなファイトがあった。シューマッハ・アロンソ・ライコネンが縦に並んで5位争いをしたのだ。結局、動きのトロい今年のフェラーリに付き合っているシューマッハは楽々と2台に抜かれてしまった。市販車の世界ではフェラーリがルノーに抜かれることは考えられないが、テレビで見る限り、今年のフェラーリは手抜き設計なのだろう。親会社のフィアットの経営は絶不調。GMとの提携も破綻。案外、どこかの大メーカーに売却されるかもしれない。

そして、いつものように最初はトップグループだったトヨタとホンダは途中から安全走行に切り替え、どんどん順位を下げていく。何かそれぞれ思惑の違うチームの寄せ集めの今年のF1を象徴するような1日が終わる。

そして世間の話題はもう来シーズンだが、来年の最大の問題はエンジンの小型化だ。現在の3000CCから2400CCとなる。決定まで長い長い混乱と紆余曲折があった件だ。第一、目的の違うチームが集まっているのだから、簡単には決まらない。ドライバーの安全対策と言うのだが、逆に、最も危険なコーナーのスピードは変わらないという説もある。コストダウンというのも理由だが、新たな設計自体がコスト高となる。いずれにしても大自動車メーカーは巨額をつぎ込みクルマの宣伝を続け、弱小チームは広告塔としてスポンサー集めの狂奔を続ける。

中継の中で参考になったのは、レースで勝つ条件として、「エンジン・空力設計・タイヤ・ドライバー」の4点という話だったが、このうち巨大自動車メーカーは主に「エンジン」。「設計」はなんとか弱小チームでも可能。「タイヤ」は既にミシュランとブリジストンだけ、「ドライバー」は一握り。なんとなく来年のムードも見えてくる。そして、早期にレースを引き込もうとしているトヨタの改造富士スピードウェイでのF1誘致だが、簡単にはいかない。何しろ、今でもレースは多すぎるのだ。そして、レースで勝つことを目標としない臆病なトヨタにF1誘致の目はないようにも思える。

ところで、「F1」というコトバを検索していたら、自動車グランプリでなくテレビの視聴率分析用語でもあった。女性視聴者の中で、20歳から34歳の範囲をF1と呼ぶそうだ。そしてF2は35歳から49歳。そしてF3は50歳以上。この「○○歳以上」という表現は悲しい。50も80も100も一緒だ。
そんなことを考え、男の分類もあるのだろうかと調べると、M1、M2、M3があった。女性と同じだ。やはりM3は50歳以上(悲しき50歳ということになる)。さらにF1グランプリならぬM1グランプリもあった。こちらは漫才グランプリの略らしい。(そういえばと思い出したが・・)

追記:10月9日夜の段階で、佐藤琢磨の完走13位の記録は抹消。一回目の体当たりか二回目の体当たりのどちらかあるいは両方の原因と認定された。→成績が悪いからと言って八つ当たりしているようでは自滅の構造になる。サッカーの大久保・サントスにも言えるのだが・・

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この記事へのコメント
こんばんは、TBありがとうございました。

緻密に分析しながら書かれている記事は読み応えがありますね。
今季、来季についてのいろんな事を知り、考えさせられました。

F1という言葉にそんな意味もあるんですね(笑)
M1グランプリのMは漫才って事も知りませんでした…
Posted by Stahlherz at 2005年10月10日 21:38
Stahlherzさま
F1はますます、テクニカルな方向に、ルールも車体もコースも向かっているのですが、一方ガスイーターのアメリカではあいも変わらず、楕円形のオーバルコースをブンブンブンブンとアクセルを目いっぱい踏み込んだ単純レースをしています。懲りない人たちですね。
Posted by おおた葉一郎 at 2005年10月11日 09:34