2018年06月13日

空中庭園(2005年 映画)

今や、空中庭園といえば梅田スカイビルの屋上のことを指す。もちろん数年前に行ったのだが、かなり奇抜なデザインで観光客が多いが、風が強いのでのんびりと紅茶を飲みながら庭を楽しむようなことはできない。もちろん室内は快適だが、庭園とはいわない。

kuchuteien


まったく関係ないが、本映画は、角田光代の書いた同名小説(直木賞受賞寸前で委員の意見が二つに割れ落選)を原作とする。主要登場人物は、小泉今日子演じる妻と夫と二人の子供(姉と弟)それに妻の母の5人の家族。それとソニンが演じる家庭教師の女性(夫の愛人の一人)。

家族は、家の中では秘密を持たないことを主義としていて、一見、仲が良い。しかし、家庭教師の目からは「学芸会」のように見えるわけだ。つまりヘタな芝居。それぞれが根の深い秘密を持っている。

小説は、上記の6人が、それぞれの目線で主人公となる6編の短編集だが、映画ではそれを同時進行させるので、見る方も忙しい。舞台は、とあるニュータウンだが、妻以外の家族は、さまざまな理由で、ホテル野猿というラブホテルを利用して知らないうちにすれ違っている。

そして酔っぱらった家庭教師が家庭崩壊につながる暴言を放つことで事態はジェットコースターのようになる。

ところで、ロケ地だが、拙宅の近くにある港北阪急(モザイクモール)の前が使われる。阪急百貨店なので関西同様に観覧車が回っている。2005年当時は、その地区に進出してきた最初のショッピングモールだったのだが、映画の中ではその他のモールは来ないことになったのだが、実際には無数のショッピングモールが立ち並び超激戦区となり阪急百貨店は消滅寸前状態である。先月末には大型電器店のEDIONが入店することになった。近くにはヤマダもビックカメラもジョーシンもある。

しかし、もう一つのポイント地であるホテル野猿のようなものは近くにはまったくない。そういえば八王子の方に野猿街道という暴走族愛用道路があるから、そちらの方なのかもしれない。

本映画の中で小泉今日子が演じる妻は、登場人物中もっとも秘密が少ないわけだ。もっとも秘密のない楽しい家庭を作るという壮大な計画こそが彼女の秘密なのだが、そもそもそういうのは「目標」というべき単語がふさわしく、たいした秘密ではないともいえる。

一方、演技上ではなく実際の生活では、彼女こそ秘密の隠し事(不倫)をしていたことを昨年公表している。ただ、「秘密を明かすときには、次の秘密が生まれている」という格言(知らなかった人は今覚えよう)もあるわけだ。