2018年07月12日

るろうに剣心(2012年 映画)

第三作まで進んだシリーズの第一作である。時は明治11年。人斬り抜刀斎が刀を置いてから10年経つ。世間には新時代に生きるすべを失った元士族があふれ、不穏な情勢が続いていた。一方、急激に資本主義が進み、不正行為で金を儲け、その金で政府転覆を狙う者があらわれた。

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国産の高純度アヘンの密売、密輸出が行われようとする。

ご存知の通り数ある犯罪のうち最も殺人率が高いのは麻薬取引である。映画の中でも警察官がどんどん斬られて死んでいく。そして見るに見かねた抜刀斎改め緋村剣心が動き出す。

もっとも幕末にあまりにも多くの人間を殺した呵責から明治になってからは不殺の誓いを立てていたわけで、色々と不都合が起きる。どうしても刀でバッサリやった方がよさそうな感じだ。

全三作を、二→三→一の順で見るという不手際があったのだが、三作を通して、この不殺の誓いがテーマになっている。思わずバサッとやりたくなるが我慢するという構造だ。

これって、日本国憲法と同じではないかと思うようになった。

武力放棄したが、なにかと再武装したくてしょうがない、ということかな。

ところで、本映画の登場人物だが、概念的には黒と白に分かれる。敵と味方。ところが、そうはいえない人物が女医の高仁恵。脇役であってもそういうあいまいな人物が登場するのがいい映画の条件だろうか。敵か味方か?