2019年01月11日

プロポリスと花粉

フィリピンに出稼ぎ中(逆じゃないよ)の友人が、日本に一時帰国中に宴会(帰朝報告会とでもいうのかな)をした。食べ物の話の前に出稼ぎの話だが、某中小企業が中国の工場をフィリピンに移転するにあたっての、各種の事務のアシストということだそうだ。工場を建てる方の課題と、従業員を揃える方の課題があるようだ。

そもそも中国からの移転先としては、ベトナム、タイが多く、ベトナムの場合は国民が勤勉ということだが、タイやフィリピンの場合、もともと何十年も前から日本人がかなり住み着いているそうだ。先日読んだ沢木耕太郎「深夜特急」では、タイにはバックパッカーのつもり(あるいは70年代の用語でいうヒッピー)が途中で旅行をやめてタイに居ついてしまう例が多いと書かれていたのだが、そういう日本人を集めて中国から移転した工場で雇用していたそうだ。

ところが、働きたい日本人が払底したようで、現地の人を採用するにいたったわけで、フィリピンの場合、英語が通じるということもあるようだ。

実際、日本人でフィリピンを知っている人は少ないのだが、場所的には、そんなに遠いところではなく、航空運賃もあまり高くないそうだ。一方、観光地が少ないというかないということらしい。「ぜひ来てください」と言われても、困ったなという感じだ。

あえていうと、ピストルの射撃場があって、有料ではあるが実弾発射が可能だそうだ。米国以上に銃社会らしい。

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それで、お土産なのだが、プロポリスと花粉。ミツバチの養蜂場があるそうで、「Ilog Maria」という会社の製品がメジャーだそうだ。こういうものの能書きが細かな文字と見たことがないような難しい用語で書かれているのは、日本語も英語も同じで、完全には解読できないのだが、どうもミツバチもミツバチが蜜を集める花もフィリピン原産のものではなく、欧州由来のものらしい。花も蜂も在来種と混ざりそうだが、人間の方もネイティブとスパニッシュとアメリカンが融合しているので、気にしないのだろう。

で、日本で有名な岡山県の山田養蜂店のホームページを読むと、ミツバチ関連製品の中で、「プロポリス」はミツバチの巣の入口に塗り込んでいて、巣に病原菌が入らないための殺菌性があるそうだ。原料は、樹木の樹皮のエキスが多いそうだ。それと「ハチミツ」。これが一番のごちそうのように思えるが、ハチミツは働きバチなどのオスの蜂のエサになるそうだ。人間で言うと懲役刑の囚人の食事というか、社員食堂のランチといったところだ。何しろ、働きバチの寿命は1ヵ月だ。高カロリーの蜜をあてがわれて、全員過労死するわけだ。

一方、女王蜂などのメス蜂が食べるのは「ロイヤルゼリー」。何しろ卵を量産しなければならない。このロイヤルゼリーの主原料になるのが、花粉だそうだ。花粉は花から花へと飛び回る蜂の足について次第に大きな塊となり、巣の中で、蜜やプロポリスと混ぜ合わされてロイヤルゼリーの原料になる。

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今回いただいたのはプロポリスと花粉であり、これにハチミツを加えればロイヤルゼリーになるかといえば、そうはならない。混ざっただけだ。そもそもロイヤルゼリーを摂取しても蜂ではないので卵を沢山産めるわけはない。

一方、プロポリスの効用の一つに前立腺肥大を予防するということもあるようだ。また花粉にはスギ花粉症を抑える効果があるそうだ。これは良いのだが、花粉の説明書には、最初はごく少量を試して、少しずつ採取量を増やすように指示が書かれているが、結局、どれくらい食べていいのか、見当が付かない。蜂一匹につき花粉玉1個として、人間は蜂の体重の何倍なのだろうか。

資料で調べると女王蜂が1g、働きバチが0.1g程度らしい。人間の体重が70kgとすると女王蜂の7万倍、働きバチの70万倍となり、それだけの花粉の粒を摂取してもいいことになる。蜂のように空を飛べるかもしれない。