2008年06月17日

毎日新聞社会部長 “小川 一 の妄言” 〜宮崎勤死刑囚と若者叩き〜

忙しくて更新してる余裕ないんですが、あんまりにも酷い記事でしたんで引用。


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連続幼女誘拐殺人:宮崎死刑囚・刑執行 増殖する時代の病=社会部長・小川一
(毎日新聞 2008年6月17日 東京夕刊)

 宮崎勤死刑囚は、26歳の時に警視庁に逮捕された。秋葉原17人殺傷事件の加藤智大容疑者は25歳。死刑執行の一報を聞いた時、20年近い歳月をはさんだ同世代の2人が重なり合って見えた。

 私は当時、警視庁担当の記者として宮崎死刑囚の事件を追っていた。アニメやホラーなどの膨大な数のビデオが積まれた部屋。その中で行われた殺害幼女のビデオ撮影。「今田勇子」を名乗って被害者宅に犯行声明を郵送、遺骨も届ける異様な行為。仮想空間と現実の境が消えたとしか思えない驚異の犯罪の出現に、誇張ではなく体が震えた。

 ほどなくインターネットが登場し、ネット社会という無限の仮想空間が新たに出来上がる。宮崎死刑囚が社会に見せつけた時代の病は、さらに増殖を続けている。現実と仮想の境が見えず、現実感覚を失った事件がいま、不幸にも各地で続発している。

 秋葉原殺傷事件の加藤容疑者は携帯サイトにひとり書き込みを続けていた。その姿と自室でビデオ鑑賞にふける宮崎死刑囚が私には二重写しになる。もし、当時、ネットがあれば、宮崎死刑囚はどんな書き込みをしたのだろうか。

 仲間と互いに顔を見ながら、笑い、怒り、泣く。体を触れ合って愛情を確かめ、心を通わせる。そんな当たり前のことが難しくなった孤独な時代に、私たちは生きている。命の重みを見失ってしまったかに見えた宮崎死刑囚は、どんな思いで死に赴いたのか、それが気になってならない。



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以下ツッコミになります。

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》20年近い歳月をはさんだ同世代の2人が重なり合って見えた。

ググれば小学生でも30秒で判る程度の話ですが、事件当時20代半ばの大量殺人犯なぞ、それこそ過去に掃いて捨てるほど存在します。
20年もの間を空けて論ずるのであれば宮崎が事件を起こす20年前、連合赤軍による大量リンチ殺人といった大事件も起きています。
・・・筆者である小川 一:毎日新聞社会部部長(以下“筆者”と略)であれば、宮崎と赤軍リンチ殺人をどう牽強付会してくれるのか、ぜひ聞いてみたいところです。

ちなみに宮崎は1962年生まれの45歳(享年)、実年齢で26歳(2008年現在)の加藤と一緒にするのはあまりに無理があり、むしろ50歳になるならず(2008年現在)の筆者の方が、よほど同年代として同じ視点と思想を共有しているはずですね(苦笑。


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》アニメやホラーなどの膨大な数のビデオが積まれた部屋。

宮崎の集めていた6000本弱というビデオテープのうち、アニメだのホラーだのはごく一部に過ぎません。彼はある種の録画マニアと評すべき存在であり、刑事ドラマからニュースに至るまで手当たり次第に録画していたことが既に確認されています。

単純に考えても宮崎が高校生になった16歳から録画を始めたとして逮捕までわずか10年、テープが一本2時間として6000本で実に1万2000時間、年平均1200時間を録画するとなれば毎日3時間強録画する必要があります。
当時はそれほどアニメ自体放送されておらず、セルビデオも一般的ではなく、ダビングを含めたとしてもアニメだのホラーだので埋め尽くすことなど不可能です。・・・これまた小学生でも判る理屈ですね(苦笑。

※余談になりますが、宮崎は(当時はまだ合法であり入手が容易かった)児童ヌードのイメージビデオの類もあまり所有しておらず、彼が本当に“真性の小児性愛者であったの否か”について疑義が呈されている様です。


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》仮想空間と現実の境が消えたとしか思えない驚異の犯罪

ゲームに牽強付会したいのが見え見えの記述ですが、当時コンシューマゲーム機は最新鋭機でもPCエンジンやメガドライブ、いったい何がどう仮想空間なのでしょう(苦笑。

※一応、補足しますと、実はMDにはいくつかポリゴンゲームが存在します。バーチャファイターとかバーチャレーシングとか(苦笑。スタークルーザーなんて名作もありました。PCエンジンではちょっと記憶にないですが・・・。

妄想と現実の区別がつかなくなる類の重篤な精神病患者は確かに存在しますが、少なくとも宮崎は責任能力有りと判断されているがゆえに、死刑判決を受けています。境など消えていません。
それとも、筆者にとっての現実が喪失してしまったんでしょうか?。それであれば早急に腕のいい医者に掛かるべきでしょう。


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》ほどなくインターネットが登場し、ネット社会という無限の仮想空間が新たに出来上がる

“ほどなく”とは“間もなく(=近日に)”という意味を持つ日本語です。

今日のコンピュータネットワークの根底を為すプロトコルが概ね完成したのは1980年半ば、同時期に学術機関同士のTCP/IP接続が始まり、いわゆる“The Internetそのもの”であるWorld Wide Webが一般技術化するまでには、実に1990年代の半ばまでかかります。
まともにブラウザが対応したOSもWindows95辺りからであり、それも当初は日本語の魅力的なコンテンツなどいくらもありませんでしたから、実際の一般化は21世紀直前となります。

仕事なり大学なりでスタンドアロンではないコンピュータを使う必要があったか、遊びとしてのコンピュータを嗜むマニアでなければ、Windows98とセットでインターネットに触れた人が大半でしょう。
宮崎事件が1988年ですから、筆者にとっては、10年近い年月が“ほどなく”と感じられる様です(苦笑。

仮想空間、おそらくバーチャル空間とでも表現したいのであろう言葉の使い方もどうかと思いますが、仮にも新聞記者あがりの重鎮としては明らかに文字感覚に欠けるか、恣意的な印象操作と評すべき記述であり、お粗末としか表現できません。


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》ネット社会という無限の仮想空間が新たに出来上がる。宮崎死刑囚が社会に見せつけた時代の病は、さらに増殖を続けている。

何を指して“時代の病”と称しているのか不明ですが、現代病なら現代にならなければ存在しないのですから、より増加するは当然でしょう。

ところで凶悪犯罪は筆者が青年期であった1980年代と比較してすら激減しており、昨年に至っては史上最低の殺人被害者数を記録する素晴らしく安全で安心な時代になっていることは、諸氏ご存知のとおりです。

これが“時代の病”の結果であるなら(仮になにか問題があったとしても)“病気”の方がマシなんじゃないでしょうか。


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》仲間と互いに顔を見ながら、笑い、怒り、泣く。体を触れ合って愛情を確かめ、心を通わせる。そんな当たり前のことが難しくなった孤独な時代に、私たちは生きている。

当たり前ですが、インターネットの普及は日常的にコミュニケートが難しかった相手とすら、毎日のように濃密なコミュニケートが可能となるインフラを提供しています。その上で、日常的に顔を合わせたい相手であれば、そうすれば良いだけのことに過ぎません。

・・・ひょっとして、筆者“は”孤独なんだろうなぁ・・・家族が優しくしてあげればいいのに、と、同情するところなんでしょうか(苦笑。


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以上です。
まぁ、この短い文章でよくもここまで矛盾と嘘にまみれた文章を、それも社会部の部長などという重鎮が書いたうえに公開できるものだという内容ですね・・・。

毎日新聞“も”今日も正常運転。ということなのでしょう。

ota_24_589 at 22:29コメント(2)トラックバック(0)資料 | マスゴミ 

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コメント一覧

1. Posted by ななし   2008年09月21日 02:31
精神薄弱者といわれていた宮崎勤は死刑になりましたね。
捏造報道に加え、冤罪だとする声も大きいです。
もしかしたら、無実だった人を死刑にしてしまったのかもしれませんね。

・捏造報道された宮崎勤の部屋と冤罪問題
http://erict.blog5.fc2.com/blog-entry-165.html
http://pdo.cocolog-nifty.com/happy/cat4817263/index.html
http://www.geocities.jp/moshimomiyazaki/
2. Posted by ななし   2008年09月21日 02:35
上記の、部屋写真の相違に関するスナップショットなどは
ココでも確認できますので追記しておきます。
http://blog.goo.ne.jp/kotoba_mamoru/e/2e936b1ab676f53846a8f2834d21cd9d

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