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秋田では古くから金工が盛んであった。それは1603年初代秋田藩主佐竹義宣が常陸から国替えになった際、多くの職人を連れてきたことに始まる。

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さらにその後院内銀山から良質の銀が産出したことにより、大いに発展し主に刀の鍔などの武具が作られた。

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なかでも秋田正阿弥派は名工の誉れ高く、写実的な図柄を透かし彫りにした鍔は、特に上級武士達に好まれた。

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明治時代になると秋田の金工は一時衰退したが、大正時代に経営手腕にも長けた名工竹谷金之助の尽力により再び息を吹き返した。

この頃盛んに作られたのが絢爛豪華な簪(かんざし)である。これは主に婚礼に用いられた為、秋田花嫁簪と呼ばれた。

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その多くは3本1組で鶴・亀・海老そして宝船など目出度さを強調した縁起物づくしとなっている。

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また実際に髪に挿した際の見え方も計算されており、例えばこの蝶はバネのような金具で留められている為、女性が歩くとまるで花の周りを飛ぶかの如く細かく揺れる。

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贅の限りを尽くしたこれらは全て大地主や豪商の特別注文であった。その為そこには秋田金工の粋が惜しみなく継ぎ込まれている。

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時代とともに女性の髪形が変わり、秋田花嫁簪は昭和の始めころ姿を消してしまったが、その技法は脈々と受け継がれており現在はブローチやイヤリングなどが作れている。

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お宝
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飾りは花・蝶・海老・そして鶴などいずれも極めて精巧でなかにはガラス玉や珊瑚をあしらったものもあり実に豪華である。

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菊の花びらは細い銀線をより合わせて作られており、これは秋田銀線細工ならではの技法である。

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気になる鑑定額は・・・ 

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鑑定額370万円

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幕末から明治の初期にかけての作。古く珍しいため75万円。 

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ガラス玉がはまっているものは大正末から昭和の始め頃の作。鑑定額25万円。