陶板画とは_01

陶板画とは、白磁の板に図柄を描き焼き付けたものをいう。

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18世紀の半ばにヨーロッパで生まれた技法だが、 油絵とは異なり繊細な色合いが永遠に変色しない為、今なお多くの人々に愛され続けている。

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しかしその製法は極めて難しく気が遠くなるような手間と根気を要する。絵付けの際に一番重要なのは焼成後の変色を計算すること。絵の具は色によりそれぞれ発色する温度が異なるからである。最初に高温で発色する絵の具を用いて焼いた後、さらに色を塗り重ね今度は温度を下げて焼く。

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これを何度も繰り返す。この手順を間違えると当然鮮やかな発色は望めない。またその間、絵そのものが微妙に歪んでしまうこともあり、完成までたどり着く作品はごくわずかである。

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その陶板画において世界一の完成度を誇るのが、KPM(王立磁器製陶所)である。KPMは1763年に、プロイセンの王・フリードリヒ2世により王室御用達磁器窯として誕生した。

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究極の美を求めたフリードリヒ2世は、自ら職人一人々に指示を出し次々と傑作を世に送り出した。当初主に作られたのは宗教画であったが、19世紀半ばになると絵画やオペラに材をとったものが人気を集めるようになった。

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例えばこちらは17世紀を代表するバロック画家・ルーペンスの代表作の模写だが、その繊細な色彩や筆致は油彩に勝るとも劣らない。

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さらに時代が進み19世紀の終わりになると、陶板画は市民階級にも広く普及し風俗画や美人画などが好まれるようになった。