朝鮮王朝の白磁壺_01

1392年に李成桂が樹立した朝鮮王朝は、儒教を統治理念とし、その後500年の長きに渡り栄華を誇った。

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この朝鮮王朝で最も好まれた焼物が白磁である。その理由は白磁特有の気品溢れる白が、清廉潔白・質素倹約を旨とする儒教思想に相通じるからであった。

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当初、主に作られたのは、国王が用いるための器でいわゆる御器であった。そのため胎土は、民間では使えぬよう厳しく管理された。

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まだ中国での白磁の影響を色濃く受けており、胎土の精選・形の端整さ・釉薬の美しさ・仕上げの丁寧さなど全てにおいて最高のものを目指そうとした製作態度が伺える。

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しかし17世紀の中頃に儒教が一般に広く普及し、その儀式に用いられる祭器が数多く作られるようになると、それに従い美的基準も変化した。

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胎土や釉薬を精選しないことにより、肌はやや青みを帯びるようになり、わずかなひずみや歪みなどは全く気にしなくなってしまう。

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施釉にムラがあってもそのままで、これはおそらく上辺を取り繕うことを嫌う儒教の潔癖性が影響しているからであろう。

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しかしこの不完全さこそがなによりの魅力で、今なお多くの日本人が朝鮮白磁を好むのもこの理由による。

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その後18世紀に入り、広州に官窯の分院が設立されると、主に文房具などが作られるようになった。

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これらは実用具であるため、その造りは堅牢で肌はさらに青みを増した。

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美的価値の基準としては、趣味性に重きを置いた技巧主義が流行り、透かし彫り・陽刻・陰刻などが施された。

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しかしその文様はいたって簡素で、あくまで白磁の美しさを際立たせている。

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お宝
朝鮮王朝の白磁壺


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18世紀から19世紀にかけての朝鮮王朝時代後期に、広州官窯のいずれかで焼成された白磁の丸壺。高さはおよそ40センチ。

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月のようにまん丸で所々に出来た染みが景色となり味わい深い。日本では満月壺と称している。

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高台はなかまで上薬が掛かっている。

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気になる鑑定額は・・・

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鑑定額1000万円

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