大滝グループ研究発表会

2017年02月28日

平成28年度 大滝グループ研究発表会 懇親会のようす

今回の研究発表の内容は、それぞれのテーマに添った良い演題でした。

これからも地域に根差した質の高い医療や介護を提供していけるようにグループ全体で研鑽していきましょう

みなさまおつかれさまでした。
DSCN0445DSCN0457P1000727




P2250038P1000726P1000732




DSCN0467P1000713P1000712




DSCN0465P1000714DSCN0466




DSCN0461DSCN0464DSCN0443




P2250032P2250035P1000725



otaki_blo at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

平成28年度 大滝グループ研究発表会 結果発表

clown-gl01_b

最優秀賞 A-1


DSCN0455DSCN0456







演  題: 夜中に大地震が発生!! あなたならどうする?

~看護研究でみえてきた今後の課題

                   取り組みへの第一歩~

施  設: 大滝病院 

演  者: 巣守 江理 

共同演者: 森下 ゆかり

 

【目的】

 近年、大地震が数年単位で発生しその多くが夜間に発生している。日々、全国のどこかで地震が起きていると言っても過言ではない。そこで今回、看護師の防災対策や災害看護の教育の在り方、さらに当院での今後の課題を明らかにするために研究に取り組んだ。

 

【研究方法】

 1.当院勤務中看護師52名を対象にアンケートを実施

          1 )災害時の安全確保の優先順位やトリアージ・非常用発電機の知識

      2 )地震発生時の対応への不安内容   

      3 )今後希望する研修

 2.1.のアンケート結果を基に当病棟看護師17名を対象に勉強会を開催

     1 )トリアージ使用方法や地震発生時の初期行動

     2 )停電時の自家発電・医療機器の対処方法と、実際に被災した病棟看護師の体験談

     3 )当院の非常用発電機の操作確認

その後、その理解度と勉強会の感想についてアンケートを実施

 

【結果】

 1.について:1)で災害発生時に最も優先すべきことは〝自分の安全確保〟だが、多くが〝患者の安全確保〟と答えた。当院の非常用発電機について使用経験者は2名のみであった。2)では、68%が地震発生時の対応に不安を感じ、その多くは、初期行動が分からないと答えた。3)では、希望する研修は、地震発生時の動き方や実際に被災した看護師の体験談などの要望が多かった。また、91%が今後研修を必要と感じ、98%がマニュアルは必要と答えた。そこで、知識や意識を高め不安を軽減するため、講義と体験型研修が必要と考え勉強会を開催した。

 2.について:123)それぞれの使用方法や対処方法については全員が理解できたと答えた。2)での体験談では「今後に役立つと思う」などの感想が聞かれたが、勉強会後でも全体の24%が不安はなくならないと答え、1)では、冷静な判断ができるか、2)では、被災した看護師と同様に臨機応変に行動できるか、3)では、作動時間がかかることや、夜間発生時の人員不足への不安が聞かれた。

 

【考察】

 今回、研究を行ったことで震災に対する知識を深め危機感や初期行動の必要性を理解できたが、被災経験がなく震災時のイメージがつきにくく、地震発生時の対応への不安はならないと思われる。当院では、防火訓練・計画停電・非常用発電機メンテナンスの防災対策が定期的に行われているが、訓練や研修会は行われていない。そのため、当院での防災対策と、日々の業務で得た知識や技術などを応用して、地震発生時どのような行動をとるべきか考えることが大切になってくる。さらに、予測的対応は知識がなければできないため、意識を高め、知識を身につけ、それを維持できるように研修会を定期的に実施することが必要と考える。

 

【現在の取り組み】

 今回の研究発表後、当院において「災害対策プロジェクト委員会」が発足され、現段階では災害対策マニュアルを作成中であり、災害時に備え炊き出し用の調理器具も購入された。当病棟では、震災時への対応がしやすいようナースステーションの棚の整備や日々の懐中電灯の点検を行っており、扉の固定用具の設置も検討中である。また、大滝グループ全体ではヘルメットの設置を予定している。

 

【まとめ】

耐震基準をクリアしている当院であっても、自然災害から逃れることは困難であり、いつ大地震が発生し被災するかは予測できない。そのため、防災対策や災害看護の教育について充実を図り個々が意識を高め行動力を身に着けていくこと、また、看護師だけではなく病院職員全員の意識・理解を高めることが大事であり、さらに大滝グループ全体でも応用力を高め、実際の震災時に対応できるようにしていくことが今後の課題である。


clown-sl01_b

優秀賞 D-2

演 題: 当院より急性期病院循環器科に紹介となった患者様の分析

施 設: 大滝病院 

演 者: 医局

 

【背景】

循環器疾患の診断、治療の技術進歩は著しく、高度な設備、専門性の高い技術が必要となってきている。このような背景において、大滝病院がどのように急性期病院と連携し、循環器疾患の診療に当たっているか、具体的なデータはまとめられていない。

 

【目的】

循環器疾患が疑われ、当院より急性期病院循環器科に紹介された患者様の背景、疾患を把握し、当院に求められる役割について考察する。

 

【方法】

20144月〜20163月の2年間で、当院から循環器疾患関連で基幹病院に紹介となった患者様47人を分析。患者様の背景、疾患、必要とした検査、治療、通院先についてまとめた。

 

【結果】

患者背景において、当院、または東クリニックに通院中の患者様が57%を占めており、約43%が、他院、および、通院先なし、であった。性別は男性が若干多く、最も多い年代は80歳台であった。冠動脈危険因子に関しては、高血圧が70%、脂質異常が47%、喫煙・喫煙歴が38%にみられた。当院での診断として、狭心症、陳旧性心筋梗塞などの虚血性心疾患が約50%を占め、緊急を要する急性心筋梗塞、急性冠症候群は13%、不整脈関連は約20%であった。急性期病院で受けた検査のうち、最も多かったのは冠動脈CT、最終診断として最も多かったのは、当院の結果と同様、虚血性心疾患であったが、その割合は26%と当院の診断より低い結果であった。急性期病院に受診後の通院先として、他院、および通院なしが24%と減少、一方、当院への通院は67%と増加傾向にあった。

 

【考察・結語】

今回の調査で、地域から急性期病院循環器科への患者様の紹介、および、急性期治療を終えた患者様のフォローアップにおいて、大滝病院は重要な位置にあると改めて認識した。 

近年の循環器疾患の診断、治療の進歩は著しく、当院単独で循環器疾患の治療を完結させることは困難であり、引き続き急性期病院との連携を図り、地域の方々の安心が得られるように努力したい。

 



clown-sl01_b

 優秀賞 B-3

DSCN0449P1000733







演  題: 自分の家で過ごしたい

~訪問介護の立場から~

施  設: 仁愛訪問介護事業所

演  者: 吉田 未華

共同演者: 入羽 千恵、山下 智美、豊岡 多恵

 

【はじめに】

近年高齢化社会が進み老老介護・独居高齢者が目立ち訪問介護の介入が欠かせない現状となっている。介護保険サービスの1つに訪問介護がある。当事業所では要支援者・要介護者・障害者の方の対応をしている。サービスの内容は大別して、掃除・洗濯・調理等の生活援助と食事・入浴・排泄介助など直接利用者の身体に触れる身体介助の2つがある。本人、家族の要望に合わせ担当者会議で決めたプランに基づき利用開始となる。今回関わりの中で訪問介護の立場で問題点を提起した事でサービスの見直しにつながり在宅生活が継続できるようになったので事例報告する。

 

【事例紹介】

Ⅿ氏 年齢89歳 男性 独居 要介護2
生活保護受給中・年金受給者(少額)
借金あり弁護士(成年後見制度及び債務整理)、包括、地域福祉課等関わりがある。

(病歴):運動器不安定症・パーキンソン症候群・前立腺肥大症・脳梗塞後遺症

(ADL):コミュニケーション可能。左手に不全麻痺あるがほぼ自立も立ち上がり時ふらつきあり。杖歩行可能だが室内は杖と壁伝いにて可能。

(性格):頑固である。

 

【経過】

誤嚥性肺炎、胃腺腫にてH28.1.1~H28.2.8まで入院。

(退院後の方向性について)

◎病院・行政の意見:施設入所 

◎本人の思い:自分の家で過ごしたい

今回本人の思いを尊重し、自宅での生活を行い経過観察することでH28..9から在宅サービス開始。

(退院後のサービス):・配食弁当1食/日(2回に分けて摂取)
                                ・訪問介護 5日/週

                                ・DS 2回/週

(訪問介護の関わりの中で気付いた事)

①内服の飲み忘れが目立つ

②ディサービスを休みがちで着替えや入浴ができていない

③病院受診できていない

④買い物は高利貸しで借金しタクシー利用している

⑤玄関段差が高く、上り時困難である

⑥自身が気に入らないと声を上げて怒ることがある

⑦石油ストーブの上で温めや調理をしている

①~⑦につきケアマネージャーに報告。担当者会議にて訪問診療・訪問薬剤師・福祉用具貸与・社会福祉協議会の方の必要性あり関わる。

 

【結果】

①内服管理は訪問薬剤師が管理、お薬カレンダーセットにて服用可能

②ディサービス半日に変更し入浴対応

③2回/月 訪問診療依頼に変更。病状管理ができている

④買物は介護タクシー利用

⑤ディサービス参加・買物はその時の職員が対応・手すり貸与

⑥④は、社会福祉協議会、弁護士にて金銭管理を行う

⑦市よりIH調理器貸与

 

【考察】

多職種間で情報を共有しあい、訪問日時を決め定期的に訪問し、日々誰かが関わることで生活リズムが整い、支援体制が出来た事で自宅での生活は可能になったと考える。

 

【まとめ】

金銭面での問題があっても、行政の方を巻き込み多職種の方が関わることで、その人の生活の質を保ち在宅生活が可能であることが分かった。日々サービス提供の中訪問介護は、1週間のうちその人と関わることが多い職種である。私たちは訪問介護としてサービス提供するだけでなく、その人の状態変化なども見逃さず、少しでもいつもと違うことがあればケアマネージャーに報告、カンファレンス等にも参加しその人にとって必要な支援の工夫を行い、多職種連携の一員として今後も利用者の方が望む暮らしができるよう支援していきたい。

 

third
審査員特別賞 D-1

DSCN0453






演  題: クロイツフェルトヤコブ病患者を通して体験したこと

~感染対策の見直し~

施  設: 福井温泉病院

演  者: 土田 直美

共同演者: 伴 和洋、高松 加奈

 

【はじめに】

今回100万人に一人の割合で弧発するというクロイツフェルトヤコブ病患者を受け入れケアしていくことで当院の感染対策の見直しとなったので報告する。

 

【症例紹介】

 A氏 70歳代 女性 診断名 クロイツフェルトヤコブ病

 現病歴: 平成277月中旬より歩行障害・物忘れ・右手の運動障害
      が出現し平成2785日A病院検査入院する。

検査の結果クロイツフェルトヤコブ病と診断される。

10月頃より喀痰多く、個室管理となる。

症状落ち着き平成271111日当院転院。

入院時、意思疎通困難・認知機能低下あり。 

      意識レベルⅢ-200 全身の拘直・発汗あり・喀痰が多い

                  状態であった。

【経過】

1 転院前に病識の理解を深めるため勉強会を開催した。

2 転院元で得た情報を参考に当院の感染対策を見直し、ケアの方法について話し合った。

a. 当院の感染対策との比較をした

b. 新規購入物品の説明、使用方法を学んだ

c. ケアの方法について話し合い決めた

3 家人に対しての説明・係わり方を話し合った。

 

【結果・考察】

 クロイツフェルトヤコブ病は、プリオン病の代表的なものであり発症の原因や機序が明かになっておらず有効な治療法がみつかっていない致死性が高い病気である。最初「クロイツフェルトヤコブ病=狂牛病=感染する」と短絡的に考え、“こわい”というのが第1印象だった。しかし、転院前に勉強することで少し安心し基本的にスタンダードプリコーションでよいことが分かった。現状を見直し又、A病院での対策を参考にした結果、各部署が集まり検討する良い機会となり、マニュアルの再構築が出来た。

 家族は、A病院で病気・感染対策の説明を受けていたが、急速な病状の増悪に気持ちがついていってない状態であったので精神的援助が必要と考え、毎日の患者の様子を話したり家族だけの時間をすごしてもらうためにケアの時間を考えた。その時間は、マッサージ・整髪・皮膚の保湿などに使われ限られた時間の中で有意義に過ごせたのではないかと考える。

 今回のこの症例を通しコスト的には少しUPとなったが、職員が安心して看護・介護ができる現場となり、又不必要に時間をとられることもなくなった。その分患者のケアに集中できたのではないかと考える。





otaki_blo at 14:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

D-4 退院後の生活に対する患者、家族の思いとは

演  題: 退院後の生活に対する患者、家族の思いとは

~実態調査から見えてきたもの~

施  設: 大滝病院

演  者: 藤井 敏絵 

共同演者: 川本 佳代子、山田 歩  


D-4



 

【はじめに】

近年、国の医療法改正により病院の機能分化が明確化され、在院日数の短縮化、在宅医療への移行、必要に応じて後方支援病院や介護保険施設等へつなげるという、地域完結型医療に移行されるようになった。

入院時から退院を視野に入れ、患者や家族が安心して退院後の生活を過ごせるように支援が求められている。

しかし、プライマリー看護師によっても認識や知識の差があり、退院に向けての準備や調整が不十分な状態での退院となることや、プライマリー看護師が介入しないまま退院することもあるのが現状である。

そこで、患者、またはその家族に対し、アンケート調査及び聞き取り調査を行い、退院後の生活に対する実態調査を行った。その結果、看護師の役割や、医療連携の在り方について考察し、看護師の意識を高める必要性について、今後の課題を明らかにしたため報告する。

 

【研究方法】

研究対象:当病棟入院中の患者及びその家族   44名(アンケート回収27名)

研究期間:アンケート調査期間 平成28年8月25日~平成28年9月14日

研究方法:アンケート調査、及び面談による聞き取り調査を実施、集計した。

 

【結果】

アンケート調査期間に在棟された患者44名を対象としたが、状態不良患者、死亡退院者、意識障害、認知機能障害、早期退院、家族が遠方等の理由より、本人、家族からのアンケート調査が困難な患者17名であった。

患者、家族にとってプライマリー看護師の認識は、知っている41%、知らない59%であり、プライマリー看護師の認識度は低い。退院先の希望については、自宅以外を希望されている方が過半数を占める74%であった。退院先を自宅以外で希望された理由について最も多かったのは、本人、家族共に介護力不足であった。在宅での生活に対する気がかりについて、必要だと思うことについても、介護不安、身の回りの世話、医療行為、医療処置に対する不安、緊急時の対応等があげられ、活用できる社会資源についての理解度が低い結果となった。

 

【考察】

今回の調査によって、患者、および家族にとって、プライマリー看護師の認識度は薄く、その要因として、看護方式をプライマリー看護師制となっているものの、業務は機能別となっているため、プライマリー看護師の役割が確立されておらず、退院支援に関しても介入の遅れとなっているのではないかと考えられる。早期より介入できるような、具体的な情報共有ツールが必要であり、現在の看護師の退院支援の方法を見直し、整理する必要があると考える。また、地域包括ケアシステムの構築が進められる一方、退院困難者が多いのが現状であり、今回のアンケート調査からも、ほとんどが在宅復帰には消極的な結果であった。この背景には、介護不安、医療行為に対する不安、緊急時の対応等があり、活用できる社会資源に関しても知識不足があった。このことは、退院時に不安と不満を抱えたままの退院となっているのではないかと考えられ、看護師は患者と関わることが最も多い職種でありながらも、患者、家族の思いを十分に受け止められていないと考える。岡本は「高齢者看護には、看護師の患者を看る力、ケアする力を強化することが必要であり、見方が変わればケアも変わる」と述べている。看護師の専門性を十分に発揮し、多職種との連携を図ることで、今後の患者、家族の目標決定への支援者となる必要があると考える。

 

【今後の課題】

療養型病棟から地域包括ケア病棟への転換に伴い、ますます看護師一人一人の意識の変化が必要である。入院時からスムーズに地域に戻って生活するための社会資源のアセスメントや、維持しなければならない機能を意識した関わりが必要である。

 

【まとめ】

・患者、及び、家族の受け持ち看護師の認識度が薄く、また受け持ち看護師としての役割も明確ではない。

・患者、及び家族は、退院後の生活に不安や不満をもったままの退院となっていることが明らかとなった。

・看護師が受け持ち患者に対して早期介入できるような意識の変化、アセスメントツールが必要である。
スライド1スライド2スライド3




スライド4スライド5スライド6




スライド7スライド8スライド9




スライド10スライド11スライド12




スライド13スライド14スライド15




スライド16スライド17スライド18




スライド19スライド20








otaki_blo at 14:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

D-3 なんで忙しいの?

演  題: なんで忙しいの?

~タイムスケジュールからみえたこと~

施  設: 福井リハビリテーション病院

演  者: 桝谷 薫 

共同演者: 田中 和美、嶋田 時子


D-3





【目的】

時間が足りない、充分なケアが出来ないと思い、日々の業務でイライラする事が多い。なぜ、そう思うのか。なぜ、そう感じるのか。そのイライラの原因は何か。どの業務に時間を要しているのか。充分なケアは出来ているのか、明らかにするためにタイムスケジュールをとってみた。

 

【方法】

期間 H28年7月1日から31日まで。タイムスケジュールは病棟で作成した独自のものを使用する。出勤時から退勤時まで。項目ごとに、10分刻みで記入。           

 

【対象】

5病棟 看護師 10名 日勤帯に記入。                     

 

【病棟状況】

入院患者の寝たきり度は8割がC2。医療区分323名、27名、14

平均入院患者数は、34.5名(満床36名)、TPN 21.2名、吸引 24.4名、PEG 8名、尿留置カテーテル 9

 

【結果】

延べ枚数 122枚、延べ時間60610分のタイムスケジュールを回収する。

回収率95% 出勤平均時間は、800退勤平均時間は、1750

 

職員間の連携

注射・内服準備

医師への報告

診療介助

観察

処置

体位交換

清潔保持

9.8

9.9

5.5

2.5

12

14

3

10

 

食事介助

排泄介助

環境整備

会議

記録

入退院

その他

 

6

1.1

3

1.2

13

3

6%

 

 

 

【まとめ】

いつも時間が足りない、忙しい、疲れると思いながら仕事をしていた。実際、タイムスケジュールをとってみえてきたことは、一日約8時間のうち、患者サイドでケアをしている時間は4.1%と半数を占めた。今までベッドサイドに足を運び、充分なケアをする時間が少ないのではないかと感じていたが、一人の患者の観察からカルテ記録を行なうまでのケアとして、バイタルサインチェック、口腔ケア、忙しいと思いながらも患者ケアには充分な時間をとることが出来ているとわかった。そこで、イライラの原因は?と考えると、患者の観察を行なっている合間に、経管栄養をしたり、採血をしたりと複数のケアを同時に行なっていることが、煩雑に感じ、また職員の受け持ち患者が多い事、他の業務をしながらも他のスタッフ業務の補助に入らなければいけない状態もあり、時間が足りない、充分なケアが出来ないと感じてしまっていたのではないかと思われる。タイムスケジュールをとり一日の半分を患者に関わり、ケアは出来ているが、一職員の負担も大きく、イライラの原因であろうスムーズに行なえない業務の環境作りも必要ではないかと考える。業務が円滑に行なわれるような改善策も今後の課題である。

スライド1スライド2スライド3




スライド4スライド5スライド6




スライド7スライド8スライド9




スライド10



otaki_blo at 14:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

D-2 当院より急性期病院循環器科に紹介となった患者様の分析

演 題: 当院より急性期病院循環器科に紹介となった患者様の分析

施 設: 大滝病院

演 者: 医局


【背景】

循環器疾患の診断、治療の技術進歩は著しく、高度な設備、専門性の高い技術が必要となってきている。このような背景において、大滝病院がどのように急性期病院と連携し、循環器疾患の診療に当たっているか、具体的なデータはまとめられていない。

 

【目的】

循環器疾患が疑われ、当院より急性期病院循環器科に紹介された患者様の背景、疾患を把握し、当院に求められる役割について考察する。

 

【方法】

20144月〜20163月の2年間で、当院から循環器疾患関連で基幹病院に紹介となった患者様47人を分析。患者様の背景、疾患、必要とした検査、治療、通院先についてまとめた。

 

【結果】

患者背景において、当院、または東クリニックに通院中の患者様が57%を占めており、約43%が、他院、および、通院先なし、であった。性別は男性が若干多く、最も多い年代は80歳台であった。冠動脈危険因子に関しては、高血圧が70%、脂質異常が47%、喫煙・喫煙歴が38%にみられた。当院での診断として、狭心症、陳旧性心筋梗塞などの虚血性心疾患が約50%を占め、緊急を要する急性心筋梗塞、急性冠症候群は13%、不整脈関連は約20%であった。急性期病院で受けた検査のうち、最も多かったのは冠動脈CT、最終診断として最も多かったのは、当院の結果と同様、虚血性心疾患であったが、その割合は26%と当院の診断より低い結果であった。急性期病院に受診後の通院先として、他院、および通院なしが24%と減少、一方、当院への通院は67%と増加傾向にあった。

 

【考察・結語】

今回の調査で、地域から急性期病院循環器科への患者様の紹介、および、急性期治療を終えた患者様のフォローアップにおいて、大滝病院は重要な位置にあると改めて認識した。 

近年の循環器疾患の診断、治療の進歩は著しく、当院単独で循環器疾患の治療を完結させることは困難であり、引き続き急性期病院との連携を図り、地域の方々の安心が得られるように努力したい。










otaki_blo at 14:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

D-1 クロイツフェルトヤコブ病患者を通して体験したこと

演  題: クロイツフェルトヤコブ病患者を通して体験したこと

~感染対策の見直し~

施  設: 福井温泉病院

演  者: 土田 直美

共同演者: 伴 和洋、高松 加奈

 
D-1





【はじめに】

今回100万人に一人の割合で弧発するというクロイツフェルトヤコブ病患者を受け入れケアしていくことで当院の感染対策の見直しとなったので報告する。

 

【症例紹介】

 A氏 70歳代 女性 診断名 クロイツフェルトヤコブ病

 現病歴: 平成277月中旬より歩行障害・物忘れ・右手の運動障害が出現し
      平成2785日A病院検査入院する。

検査の結果クロイツフェルトヤコブ病と診断される。

10月頃より喀痰多く、個室管理となる。

症状落ち着き平成271111日当院転院。

入院時、意思疎通困難・認知機能低下あり。 

      意識レベルⅢ-200 全身の拘直・発汗あり・喀痰が多い状態であった。

 

【経過】

1 転院前に病識の理解を深めるため勉強会を開催した。

2 転院元で得た情報を参考に当院の感染対策を見直し、ケアの方法について話し合った。

a. 当院の感染対策との比較をした

b. 新規購入物品の説明、使用方法を学んだ

c. ケアの方法について話し合い決めた

3 家人に対しての説明・係わり方を話し合った。

 

【結果・考察】

 クロイツフェルトヤコブ病は、プリオン病の代表的なものであり発症の原因や機序が明かになっておらず有効な治療法がみつかっていない致死性が高い病気である。最初「クロイツフェルトヤコブ病=狂牛病=感染する」と短絡的に考え、“こわい”というのが第1印象だった。しかし、転院前に勉強することで少し安心し基本的にスタンダードプリコーションでよいことが分かった。現状を見直し又、A病院での対策を参考にした結果、各部署が集まり検討する良い機会となり、マニュアルの再構築が出来た。

 家族は、A病院で病気・感染対策の説明を受けていたが、急速な病状の増悪に気持ちがついていってない状態であったので精神的援助が必要と考え、毎日の患者の様子を話したり家族だけの時間をすごしてもらうためにケアの時間を考えた。その時間は、マッサージ・整髪・皮膚の保湿などに使われ限られた時間の中で有意義に過ごせたのではないかと考える。

 今回のこの症例を通しコスト的には少しUPとなったが、職員が安心して看護・介護ができる現場となり、又不必要に時間をとられることもなくなった。その分患者のケアに集中できたのではないかと考える。

スライド1スライド2スライド3




スライド4スライド5スライド6




スライド7スライド8







otaki_blo at 14:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

C-3 平成27年度 福井市介護予防に関する事業報告

演  題: 平成27年度 福井市介護予防に関する事業報告

施  設: 福井県労働衛生センター

演  者: 中村 泰士 

共同演者: 田中 瑞穂、奥本 怜子、帰山 ゆかり、加藤 卓次、大滝 美恵 


C-3



 

【はじめに】

 当施設では平成27年度に福井市の15地域で介護予防事業を実施した。その事業内容を説明するとともに、運動の効果について若干の考察を加えて報告する。

 

【事業内容】

 本事業は1地域週に1回、全14回の事業である。全14回のうち、運動、認知、栄養、口腔の4部門で実施し、事前評価は1回目、事後評価は14回目に実施した。運動内容として、筋力トレーニング、有酸素運動、バランストレーニングのいずれかを組み合わせて実施し、14回終了までに全ての運動を偏りなく実施した。また、家で行える体操の指導、運動目標の設定と毎回の確認も実施した。

 

【方法】

 本事業参加者89名のうち、事前・事後評価を終了した70名(男性14名、女性56名、年齢78.3±7.5歳)の事前・事後評価の結果を比較した。評価項目は、左右握力、左右開眼片脚立位、timed up and go test(以下TUG)、5m通常歩行時間、5m最大歩行時間、膝・腰の痛み(Visual Analogue Scale:以下VAS)である。解析方法はVASのみウィルコクソン符号付順位検定、その他の項目は対応のあるt検定にて比較し、有意水準は5%未満とした。

 

【結果】

 TUG5m通常歩行時間で事前・事後評価の結果に有意差が見られた。また、左の握力、5m最大歩行時間以外の項目も有意差は見られなかったが向上が見られた。

 

【考察】

 本事業では、筋力トレーニングに当施設にあるマシンを使用してトレーニングを行った。マシントレーニングを使用することにより全身の筋力を偏りなく向上させることが出来ると考えられる。特に、下肢・体幹筋力の向上により、歩行スピードの向上、また、椅子からの立ち上がりを安定して行うことが出来るようになり、TUG5m通常歩行時間の向上に繋がったと考えられる。また、毎日行う運動の目標を利用者本人に自由に立ててもらい、その実施状況を毎回確認、アドバイスを行った。そのことにより、運動に対する意識付けに繋がり、全体的な運動機能の向上を助長したと考えられる。

 

【今後の展望】

今回の事業で運動機能、運動に対する意識の向上が見られた。しかし、事業終了後に利用者が運動を継続して行っていただくことが重要である。そのため、今後は事業中だけではなく、事業後の機能維持・QOLの拡大に繋げていくような事業の展開をすることが今後の課題と思われる。

スライド1スライド2スライド3




スライド4スライド5スライド6




スライド7スライド8スライド9




スライド10スライド11スライド12




スライド13スライド14スライド15







otaki_blo at 13:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

C-2 当通所リハビリでの活動内容の見直し

演  題: 当通所リハビリでの活動内容の見直し

      ~選ばれる施設を目指して~

施  設: 福井ケアセンター

演  者: 小谷 直美

共同演者: 寺下 愛、橋爪 麻美


C-2



 

【はじめに】

 平成27年度の介護保険の改正により、医療を必要としたり重度の要介護者を在宅で支える仕組みとしての「地域包括ケアシステム」が構築された。

 当通所リハビリ(以下、通リハ)では、重度の利用者の割合が多く、介助量が増加し、また医療度の高い利用者も増えている。その為、入浴、排泄、食事等の介助に時間を取られる事もあり、楽しみや喜びとなるような活動を取り入れる機会が少なくなっていた。それに伴い、外部から活気がないとの声も聞かれており、利用者数も伸び悩んでいた状況であった。そこで、平成27年度より作業療法士(以下、OT)が通リハに専任となる事で、通リハ職員と共に活動内容の見直しを図ってきた。以下に現在まで取り組んで来た内容と、今後の課題を報告する。

 

【活動内容】

 日時を決定し、職員全員での意見交換、ミーティングを実施する。行事においては、内容、日付などを具体的に決定し、計画を立てる。

① 飾りや作品展示などの見直し

② 麻雀・将棋・囲碁などの趣味活動の導入

③ おやつ作りや行事の開催

④ 新たな外出行事の導入

⑤ 新聞作り、通リハ独自のパンフレット作り、施設紹介

⑥ 月間行事予定の作成、配布

 

【結果】

① 季節感のある飾り付けや利用者が作成した作品の展示を増やした。

② 趣味活動を導入し、利用者同士での会話、周囲の利用者間の会話が増加した。

③ 行事回数を増加し、「久しぶりに包丁持ったわ」「楽しかった」との感想も聞かれた。

④ 参加された利用者の喜びの声も多く聞かれ、「次はここへ行きたい」という楽しみも持てた。職員間においても、反省点や次はこうしたい、という意欲も見られた。

⑤ 新聞作りを行い、ご家族や居宅事業所に活動の紹介を行った。また、広報活動として、居宅事業所に訪問し、パンフレットにて通リハの紹介、案内を行った。

⑥ 月間の行事やレクリェーションの予定を作成し、ご家族や居宅事業所への配布を行った。ケアマネージャーからは、行事の日に合わせて参加のご希望も頂いた。

 

【考察】

 今回、OTが専任となった事をきっかけに、色々な活動内容の充実を図ってきた。おやつ作りや季節行事、外出行事等を行う中で、利用者と共に職員も楽しみと感じる事ができ、それらをきっかけに、さらに次の活動への意欲につながってきていると考える。

 新聞や写真を通して、ご家族やケアマネージャーからは、通リハでの様子が分かる様になったとの声も聞かれている。しかし、まだ不十分との声もまだあり、利用者ごとの詳しい報告も必要だと考える。また、介助量の多い利用者のご家族からは、外出行事等の参加を遠慮されているとの声も聞かれる。そのような利用者に対しても楽しんでいただけるように、ご家族へ連絡も密にしていく必要があると感じた。

さらに、通リハ内の活動の充実とともに、居宅事業所への当通リハの紹介を継続し、選ばれる施設になれるよう努力していきたい。今後も他職種協働して、利用される皆様に楽しんでいただけるような通リハにしていきたい。

スライド1スライド2スライド3



スライド4スライド5スライド6



スライド7スライド8スライド9



スライド10スライド11






otaki_blo at 13:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

C-1 当院退院患者の自宅復帰要因について

演 題: 当院退院患者の自宅復帰要因について

施 設: 福井リハビリテーション病院

演 者: 竹内 志織 


C-1



 

【はじめに】

 地域包括ケアシステムでは、高齢者が要介護状態になっても住み慣れた自宅や地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるように勧めている。当院入院患者も、自宅での生活を希望する者が多いが、様々な要因により自宅退院できない患者も多い。そこで今回、ADLに着目し自宅復帰に繋がる要因の検討を行った。

 

【対象・方法】

 20154月から20169月までにリハビリを実施し、当院退院した95名を対象とした。なお、死亡退院、状態悪化により転院した患者は除いた。退院した95名を、自宅退院した74名(男性28名、女性46名、年齢82.8±7.44歳、以下A群)と、施設入所した21名(男性6名、女性15名、年齢83.3±6.5歳、以下B群)に分けた。両群間の、退院時の1FIM運動各項目得点、2FIM運動総得点、3FIM認知各項目得点、4FIM認知総得点、5)FIM利得をMann-WhitneyU検定にて比較検討を行った。

 

【結果】

 FIM運動各項目得点では、トイレ動作、移乗(ベッド・車椅子、トイレ)、移動に有意差を認め、それ以外では有意差は認められなかった。また、運動時総得点も有意差はみられなかった。FIM認知各項目得点では、理解、表出、問題解決に有意差が認められた。また、認知総得点でも有意差がみられた。FIM利得では有意差がみられた。

 

【考察】

 当院では、身体面ではFIMの結果から、運動総得点91点中A30点、B25点と身体機能の低下がみられ、認知面でも認知総得点35点中A19点、B17点と認知機能の低下がみられ、要介助状態であることがわかる。花崎らは重度介助者でも、移動面、移乗面、セルフケア等の介助量の差が自宅退院の転機を分けるとし、介助量を軽減することが自宅退院につながると推測している。したがって、介助量軽減という点で身体機能ではトイレ動作、移乗、移動が重要となり、認知機能では理解、問題解決が重要となる。さらに、要介護状態の患者の自宅復帰には、患者本人のADL能力の向上だけではなく、介護者や環境整備にも着目し必要であるなら早期から介護サービスの利用の検討などを行うことが大切だ。

 

【おわりに】

 今後は、退院した患者がただ自宅で生活を送るだけではなく、地域社会においてその人らしく暮らしていけるよう地域との連携を深めることが重要である。

 
スライド1スライド2スライド3




スライド4スライド5スライド6




スライド7スライド8







otaki_blo at 13:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

B-4 共に成長しよう

演  題: 共に成長しよう

      ~OJTから学んだこと~

施  設: グループホームしみず

演  者: 今尾 恵理 

共同演者: 赤丸 とも美

 
B-4





【はじめに】

新人育成にあたり、一部の職員に任せるのではなくスタッフ皆で育成していくことや、計画的に育成していくことが大切である。そこで平成25年度からOJTを取り入れた。平成27年度より職員からいくつか改善すべき意見があり、同年7月より改善した。それによって、職員の意識に変化が見られたので報告する。

 

【課題】

11枚チェック表を使用しているが紙の無駄ではないか

・チェック表の備考欄が小さすぎて伝えたいことが書ききれない

・チェック表の評価基準がわかりにくい

OJT担当者が1名だと負担が大きい

 

【改善点】

1週間分記入できるように書式を変更した

・チェック表の備考欄は外しルーズリーフを用いた

・各チェック項目の具体的な評価基準を文章にまとめた

OJT担当者を1名から2名に増やした

 

【アンケート調査】

今回、OJTを受けて職員がどのように思ったか、改善後のOJTのやり方についてどのように思っているのかより多くの意見を聞くため平成2810月全職員にアンケートを行った。             

OJT受けて良かった事その日のうちに分からない事のアドバイスがもらえる為、確認や整理がしやすくなった・業務内容の再確認が出来た・文章に残す事で後から振り返りがしやすくなった・細かい所などゆっくり丁寧に指導してもらえた・GHの考え方や視点を学べた・利用者との距離感の重要性を知れた      

②困った事・悩んだ事→経験不足、技術不足の為、優先順位が分からない・以前勤めていた介護施設との業務内容や視点の相違で戸惑った・個別ケアの指導が職員によって違い戸惑った・チェック項目について質問形式にされると焦ってしまう

③指導する立場で気付いた事→評価基準を決めたことで統一した指導が出来るようになった・前日までに何を指導してきたかが明確になり、次に何を教えたらいいか指導しやすくなった・OJT担当者が2名に増えたことで、OJTの今後の進め方や課題についてアドバイスする機会が増えた。・GHでの方針や流れについて細かく伝える事は大切だと思った・コミュニケーションがとても大切だと思った・新人職員をサポートしやすくなった・利用者を知る事・危険予知等の重要性を再認識することができた・新人職員に対し困っている事や悩みがないか声掛けすることが必要だ

 

【結果】

OJTを始めたことによって、新人職員をスタッフ皆で育成していくことや計画的に育成することが出来た。指導する職員は、新人職員を育てる事の難しさを感じたり自らの指導を通して業務・ケアの再認識ができた。新人職員は日によって違う指導に戸惑いもあったが、その日のうちに分からない事やアドバイスをもらうことができた。また、記録を残す事で指導職員も新人職員も振り返りができ確認や整理がしやすくなった。

 

【まとめ】

OJTを通して全職員のコミュニケーションの量が自然と増えたと思う。また、お互いをよく知る事で新人職員・担当者の不安や焦りにも気づく事ができ、皆でフォローすることができた。又、良い関係づくりのきっかけを掴むこともできたのではないかと思う。OJTの記録を毎日残すようになったことで職員1人1人の責任感が増し、良いケアをすること・良い仕事をすることへの意識の向上にもつながり、グループの力を高める事にも繋がったと思う。利用者に対しての個別ケアの指導方法や、チェック項目の質問方法など課題はあるが、今後も改善に取り組みOJTを継続していきたいと思う。

スライド1スライド2スライド3




スライド4スライド5スライド6




スライド7スライド8スライド9




スライド10スライド11スライド12




スライド13スライド14







otaki_blo at 13:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)