2010年08月03日

“神の鳥”ライチョウ

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国の特別天然記念物で、長野県鳥のライチョウ(雷鳥)。

 
先日ご紹介したように、ライチョウは、意外とそばに寄っても逃げません。
それは、海外のライチョウが古くから狩猟の対象とされ、人に警戒心を持っているのに対し、日本のライチョウは「神の鳥」と呼ばれ、大切に保護されてきたからだそうです。

昔から日本人は、神が宿る自然界に畏敬の念を払い、人と自然が調和しながら生きることを大切にしてきました。
そうすれば、生命はつながっており、多様な生態系や生き物がお互いを支え合い、私たち人間にも多くの恵みを与えてくれることを知っていたからです。

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ライチョウは、そんな奥山の最も深いところに住む「神の鳥」と呼ばれ大切に保護されてきました。

 
そのライチョウも今、絶滅の危機に瀕しています。

ライチョウは氷河期の生き残りとも言われ、寒いところでなければ、生きられません。
北極圏を中心とした北半球の北部にしか生息しない希少種であり、世界最南端の生息地は日本の高山地帯。

現在、日本でライチョウが生息しているのは南北アルプス、新潟県の火打山と焼山、長野県の乗鞍岳と御嶽山のみ、約3000羽と言われています。

ライチョウの生息数は年々減少していて、主な要因は地球温暖化や登山者の増加などと見られ、南アルプスではここ10年間で激減しているという調査結果も出ています。

比較的、緯度の低い御嶽山も例外ではないのかもしれません。

そして今年は「国際生物多様性年」。
近年、地球温暖化問題とともに、生物多様性の喪失が様々なところで取り上げられるようになりました。

わたしたちも、
日常生活の中で少しづつ地球温暖化防止の取り組みを始めてみませんか?

日常の消費行動を見直そう!も重要ですが、自然の中に出かけて、「いきもの」にやさしい自然(水や緑)の恵みを体感することからはじめてみることも大切かもしれませんね。

ライチョウが消えるとき、それは人々の心から自然への畏敬が消えるとき。
そんな日が来ないためにも。

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近年、登山者が残すゴミが病原菌の発生源となっているばかりでなく、ゴミや残飯を求めて、キツネ等の肉食獣やカラスが高山帯にまで進出し、ライチョウの生活を脅かしています。

山を愛し、高山植物を愛し、野鳥を愛する皆様へ
・ゴミは必ず持ち帰りましょう。
・高山植物の採取は禁止されています。
・植物の保護のため、登山道以外の立ち入りはやめましょう。
・犬、その他のペットを連れ込まないでください。

(引用サイト)
中部森林管理局ホームページ http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/index.html
長野朝日放送ホームページ http://www.abn-tv.co.jp/index.htm

※写真は7月下旬、御嶽山で撮影したものです。