村上健のオセロ日記

趣味のオセロやフランス語に関する記事を投稿しています。私(村上)のメールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です。

あさって日曜日は水戸オープンに参加予定です。7回戦の大会なのでたっぷりオセロが打てそうです。

以下の要領で上記3大会を開催いたします。ぜひご参加下さい。

開催日: 5月6日(月)
主催: 村上 健 
会場: 麻布学園 大会議室(4階) (地下鉄日比谷線広尾駅より徒歩10分)
参加費:無料
参加資格:どなたでも参加できます(3部門のどれか一つに入っていただきます)
時間: 9時30分開場、10時予選開始、予選3時頃まで、決勝三番勝負5時30分頃まで。
試合形式: 予選はスイス方式6回戦、持ち時間各20分。社会人部門の予選1位選手はタイトルホルダーの大池芳法六段と、女子部門の予選1位選手はタイトルホルダーの龍見有希子六段と、学生部門の予選1位選手はタイトルホルダーの倉橋哲史五段とそれぞれ三番勝負を行います。タイトルホルダーは午後3時までに会場に来て下さい。3時までにタイトルホルダーが来ていない場合、決勝三番勝負は予選1位と2位の選手で行います。

 

★この大会は非公式戦です。段級位認定、連盟HP「大会結果」への結果投稿、連盟レーティングへの算入、はありません。大会結果はこのブログに掲載します。昨年までと違うのでご注意下さい。

先週日曜日は神奈川オープンに参加しました。無差別部門32名、一般部門23名と大盛況。小学生の姿が目立ちました。大人を負かす小学生も多く、「キッズ強し」と感じました。


  第1局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●大池芳法 Ohike Yoshinori
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図で私は白h4。これが敗着です。方向性は悪くなかったのですがやはりh2に黒の余裕手ができるのが大きく以下白はどう打っても勝てません。図の正解は白b1! 次黒e1ならそこで白h4が好手です(g3が返らず、黒はd1に割り込めない)。黒h8なら白は悠々とd1。これはじつに上手い手順ですね。黒にはh2の余裕手がなく白にはg1の余裕手。実戦とは雲泥の差です。なお図白e1に対して黒はc8が最善ですが、これに対しても白g6で白よし。黒e1ならやはり白h4が上手く、黒e1の代わりに左下方面なら一気に黒壁ができて白優勢。終盤は大池六段の鉄壁の寄せに為す術もなく負け。参りました。



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●岩倉広明 Iwakura Hiroaki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

黒が序盤から猛烈に引っ張ります。図ではかなり白危険な形。しかし白は黒の手について行くだけであまり考える必要がなく、黒は白壁の破り方が難しく色々考えなければならない難しい局面。長考の末に岩倉五段は黒b7! 以下白e6→黒f7と必然の展開となり、難しいながらも白が細かく残る形になりました。図の正解はb4の種石を抜く黒e7! 以下白d7なら黒6!が強烈で白は種石なし(黒+14形勢)。初手黒e7に対して白e7ならそこで黒b7! これは実戦と違って白b2の手が残っていない(打つと縦も返ります)のが大きく、黒c8→白e8→黒d8の手稼ぎで白を仕留めることができます(やはり黒+14形勢)。  



  第3局 黒番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○菱山裕一 Hishiyama Yuuichi

序盤からやや苦しい展開。図では色々長考したのですがどうしても勝てそうな展開を見つけられずh5(敗着)へ。図の正解は黒g7! 以下白h8なら黒d8。白d8なら黒h5。確かにこれなら右下で黒が手止まりを打ち、a2にも一手残っているので黒も粘れます(黒+2形勢)。この手は全く浮かびませんでした。実戦41以降は全く黒に付け入る隙を与えない打ち回しで菱山四段が快勝。参りました。  



  第4局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○山口智生 Yamaguchi Tomoki

序盤は白リード。28はf2に打たれるのが嫌でした。実戦28(h3)が緩手で黒多少粘れる形になりましたが、それでもやや苦しく特に39で私は大長考。b7を中心に幾つか考えますがどれも少しずつ足りない気がします。結論が出ないまま39。40はb8が簡明でした。実戦40は右上に白から打てない5個空きを作り、黒に粘りの余地を与える緩手。そして図。ここはd1が唯一勝てる手でした。以下黒c1ならそこで白a2。これは実戦と違って黒b7の時に左下隅を取らずにb1と上辺を取る選択肢があります。これで偶数理論の効く形になり白+6形勢でした。実戦は図で白a2。正解手と変わらないように見えますが、これだと黒b7に対してa8と隅を取らざるを得ません(取らずに例えば白b1なら黒c1→白d1→黒g2!でブラックラインが通り白勝てない)。そして白が左下を取ると黒がa1から左上で手得し、右上の5個空きを残したまま寄せることができます(実戦の流れを進めて確かめてみて下さい)。また図で白d1に対して黒a7なら白c1→黒b2→白b8でやはり白の勝ち。図の局面での微妙な白の打ち方が勝敗を分けるとは、私も山口二段も全く気づいていませんでした。  



  第5局 黒番。どう打つ? 
  ●安達しゅんがい Adachi Shungai
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤は白ペース。32はg2→白??→黒h2orh3が嫌でした。実戦のh3は疑問。しかし白が右辺を取ったのも悪く結構白の寄せが難しくなって図。実戦はここで黒f8→白g7→黒a4→白d8…でホワイトラインを白に通され黒の敗勢に…。図ではとにもかくにも白のホワイトライン通しを防いで黒a4に打つべきでした。これなら白の打ち方も結構難しく、逆転の可能性があったでしょう。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●龍見有希子 Tatsumi Yukiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図では黒h3を恐れていました。以下白a4→黒a5→白c6→黒h5→白h4→黒b7!→白c7→黒c8→白h6→黒g5→白h2→黒g2!という流れが想定されこれは白厳しそうです。途中で白g2が成立しない(その後黒h1の時に白はf1に割り込めない)のがポイント。実戦は図で黒d7。この後も黒は粘りますが、どうやら逆転のチャンスはなかったようです。  

結果は4勝2敗で第5位。3回戦終了時で1勝2敗だったことを考えれば健闘したと思います。

明日は神奈川オープンに参加します。楽しみです。

昨日は日本海オープンに参加しました。以前一度参加したことがあったような気がしたのですが、私の記憶違いでそれは十数年前の新潟県定期大会だったようです。


  第1局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○長尾広人 Nagao Hiroto

27はd1→c1の連打で引っ張る展開も魅力的で迷いました。しかしこんなふうに引っ張って失敗すると粘りようのない必敗形になる場合もあるので自重してe8。以降黒優勢を感じましたが白も32~34の好手順でe7~g5の斜めを通して粘ります。39はh7が最善で黒+10形勢らしいですが、先が複雑過ぎてとても私には読めません。33(悪手)、34(好手)の交換後はもはや形勢不明です。図で白はb8→黒d8の交換を入れました。この交換によって白はブラックラインを白一色に保つことができます。図で白d1→黒b8→白d8でb7に黒石が乗ってしまうよりも実戦手順の方が良さそうに見えますがこれが敗着でした。白はブラックラインの通しが災いして52d1→黒g7→白g2→黒h4と進めると右上が黒連打(白g1→黒h1→白パス)になってしまうのです! 図の正解は平凡な白d1。以下黒b8→白d8→黒g7→白g2…で今度はホワイトラインの通しが黒にとって災いし、右下が白の連打になります。これなら引き分けの形勢でした。  



  第2局 黒番。唯一勝てる手は? 
  ●梅沢佳紀 Umezawa Yoshinori
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤19が好手で困りました。23はb1に取られる方が嫌でした。24で上辺を取って「即詰みの危機は脱したかな」と思ったものの依然黒優勢。その後お互い細かいミスをし形勢不明のまま図。私は「黒a2→白a3→黒b2と打たれると勝てないかな?」と考えていました。やはりそれが最善で引き分け形勢。ところが時間に追われた黒は図でa3! 私も数える時間はなかったのですが、白a6で横が全部返るようになったのは白のプラスだと感じました。以下双方最善で白2石勝ち。  



  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○長崎秀和 Nagasaki Hidekazu

序盤から苦しい戦いに。図の正解はf1。以下白b2→黒3と進むと白もかなり難しく形勢も白+4でまだまだ粘れました。ちなみに図からの最善手順は黒f1→白b2→黒h3→白b7→黒b8→白c8→黒a8→白a7→黒b1!…。なるほど。図で私の打ったg7が形勢を簡明にした悪手。以下は白の勝勢です。

ここで昼食休憩。会場の近くで食べた新潟名物タレカツ丼がとても美味しかったです。



  第4局 白番。最善手は? 
  ●小林嘉野 Kobayashi Kano
  ○村上 健 Murakami Takeshi

18は白a3→黒d2→白c1と進め、次に黒がg4やg3でf3の白石を返したら白d1が好手(斜めが返らない)、という構想が最善でした。実戦18は緩手。31がかなり悪手で図。ここで打たれた白c8が好手。黒はb8に取ってもe8に割り込んでも苦しくなります。この手を避けるために31ではe8に当てるべきでした。34以降は白の勝勢です。  



  第5局 黒番。最善手は? 
  ●小原大翔 Obara Hiroto
  ○村上 健 Murakami Takeshi

非常に難しい形勢が続いて図。ここで打たれた黒c8が敗着。以下双方最善で白の4石勝ちとなりました。図の正解は黒f8! これは白e8と打たれて下辺の白割り込みが確定し損に見えますが以下黒c8→白d8→黒g7!→白h8→黒g8→白h6→黒h7→白h2で引き分けでした。図の段階で黒の残り時間は僅かでしたが、仮にたっぷり時間があっても正解を打つのは非常に難しそうです。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●佐藤久和 Satou Hisakazu
  ○村上 健 Murakami Takeshi

11はd7がベター。以下白優勢ですが黒も上手く粘ります。30は緩手。ゼブラ先生が薦めるのは30白g2!→h1→白c2です。確かにこれなら実戦と違って黒f1が悪手になっています(白はg1に割り込める)。更に白h5→黒h3→白h2と右辺に割り込んで手を渡す筋も残っています。これはなんとも上手い手順ですね。私には30でg2という発想は全く浮かびませんでした。37は緩手。局後、観戦していた滝沢九段が「37はa3が好手では?」と指摘。言われてみればなるほどの好手で白によい応手がありません。ゼブラ先生も図でa3なら黒+10形勢、それ以外では形勢不明と示しています。流石滝沢九段です。その後両者に悪手が出て図。ここで打たれた黒g2が実質的な敗着。好手a7でh1を狙われて黒足りない形になりました。図の正解は黒a5。こう打たれると白の対応が非常に難しく、逆転の可能性がかなりありました。興味のある方は図で黒a5と打った後の展開を色々試してみて下さい(盤面右下のPutをクリックすると自由に手順を薦めたり戻したりできます)。

最終的に5勝1敗が3人並び、ポイントで勝った長崎六段と長尾六段の決勝戦となりました。決勝はあたかも5分持ちのような速い展開で長崎六段が快勝し日本間オープン4連覇を達成! 私は第3位でした。大会後は近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら滝沢九段ら10数人のオセラーとおしゃべり。非常に楽しい一日でした。  

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      第3位の私        優勝の長崎六段        準優勝の長尾六段
                                           (写真提供…小林学二段) 

あさって日曜日は日本海オープンに参加予定です。この大会に参加するのはずいぶんと久しぶり。とても楽しみです。

昨日は館林オープンに参加しました。初めての会場だったこともあり敷地に入ってからなかなか会場の部屋に辿り着けず、大会開始時間も迫って焦りました。


  第1局 黒番。最善手は? 
  ●原田 拓 Harada Hiraku
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図で打たれた黒c6が実質的な敗着。白f1と打たれると色々なところに白の余裕手が残り、黒は手詰まりを免れない状況です。図ではe6が良く、これなら白f1の手も消えて黒はまだ粘っていました。  



  第2局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○山本邦祐 Yamamoto Kunihiro

34では黒の好手であるe3の窪みに先着されるのが嫌でした。実戦の白34は黒がe3に打てる上に37~39でe2にも打てます。これで黒優勢と感じていたのですが…。図の正解は平凡な白c1。こう打たれると黒はどう打っても偶数理論にハマってしまい引き分けの形勢。実戦の42e1ではなぜだめなのか。これはなかなか難しい問題です。興味のある方はあとの展開を色々並べてみて下さい。  



  第3局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi 
  ○和泉貴士 Izumi Takashi

20はb4なら互角。実戦20だと21で白g5を消され、黒にはg8やc8に余裕手ができます。これで黒かなり優勢になったと感じました。しかし白40が粘りの好手。41の第一感は黒b1だったのですが、以下白h4→黒h5→白g2→黒h1→白h2で黒まずいと思い切り捨ててしまいまいました。実際には上記手順の後黒a6→白a5→黒a3と進めて黒勝勢でした。長考の末に私がh2を選んで図。ここで私が恐れていたのは白h1です。以下黒e1→白g1→黒g2→白b8→黒a8→白b7で手を渡されると、完全な偶数形になっている上にd1とe1にある黒石も邪魔で左辺の寄せが非常に難しくなっています。これなら引き分け形勢で、むしろ黒の方が間違いやすい局面。図で打たれた白e1が敗着。上辺が真っ白になったため左辺方面の黒の打ち方が比較的分かりやすくなりました。また、右上が「白h1ならg1の一個空きを黒に温存される。かといって左上から寄せて行って最終的に黒g1→白h1となると上辺を取られてしまう」という点も白にとってマイナス。これで少差ながら黒が残る形勢になりました。  



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●山中正幸 Yamanaka Masayuki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図では黒c1→白f1→黒b3!が良かったようです。これなら互角。実戦は上辺の交換を入れずに黒b3。これだと正解手順と同じように上辺を進めても20までで白がd1に先着できる形になってしまいます。以下は白優勢です。  



  第5局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○腰野和彦 Koshino Kazuhiko

序盤23で悩みました。私の第一感は黒h2。しかし白b3のあとよほどうまく打たないと右辺が負担になって崩壊しそうです。実戦23は自重の一手。31~35あたりも非常に難しく私は長考の連続。35はc8が良さそうに見えますが白c1でg5の黒石を消されてから白f7に打たれると黒に打つ手がありません。そして図。ここは白c1が最善にして唯一勝てる手でした。以下黒d1→白e1→黒b1→白c2→黒g1と上辺を捌いてから白c8が正しい流れ。これなら白d8の利きやブラックラインの白通しなど色々白にとって有利な材料が残っていました。実戦は図で白c8。これは黒c2に打たれて明らかに損です。40→41の交換も今打つ必要はなく黒を利してしまいました。以下も難しい形が続きますが黒が間違えずに寄せました。 5連勝で決勝に進出!



  決勝戦 黒番。どう打つ? 
  ●松本 誠 Matsumoto Makoto
  ○村上 健 Murakami Takeshi

館林オープンは参加者を2グループに分け、それぞれのグループの5回戦時点での1位者が決勝を争う形式です。もうひとつのグループを5連勝で抜けたのは松本四段。最近終盤が非常に正確になっているという印象を受けます。

序盤22はc2に打つべきでした。実戦b3は黒c6に打たれて明らかに損です。以下黒がやや優勢ながらも混戦。実質的な白の敗着は48(図)。ここは打てるうちにb2に打つのが正解。4個空きに先着する打ちにくい手ですがこれならまだ難しい形勢でした(黒+2形勢)。松本四段は図で黒b8→白c8→黒f8! これがg2の緩手を咎める好手順。これで白はどう打っても右下を連打することができません。53は黒b2→白b2→黒h2!が最善で黒+10。しかし実戦の手順でも右下で手止まりが打てるのが大きく黒は確実に残っています。黒の終盤は非常に的確で付け入る隙がありませんでした。参りました。

結果は5勝1敗で準優勝。連勝が17で途絶えてしまったのは残念ですが、3大会連続入賞は望外の結果です。有難いことです。  
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   準優勝の私              優勝の松本四段       第3位の岩倉五段
                            (写真撮影…山本三段。写真提供…岩倉五段)

あさって日曜日は館林オープンに参加予定です。この大会に参加するのは多分初めて。非常に楽しみです。

まずは Franck Thilliez の Rêver。これはもう圧倒的に面白かったです。ナルコレプシーという睡眠障害(日中何度も突然寝てしまう)を患う女性精神科医 Abigaël Durnan の物語。少年少女の誘拐事件を捜査する地元警察に協力する彼女は、ある日車の事故に遭います。運転していた父と後部座席にいた娘は即死。助手席にいた Abigaël だけ奇跡的に助かるのですが…。時間軸を進んだり戻ったりする複雑なストーリーに夢中になるうちに、悲劇的な自動車事故と考えられていた彼女の事故と父の過去の意外な真相が浮かび上がってきます。
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次は同じく Franck Thilliez の Sarko。これも面白かったのですが、テーマ(遺伝的な血液の病気、売血、誘拐、殺人、等)が非常に血生臭く残虐で、ちょっと物語に入り込むのが難しかったです。
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次はダン・ブラウンの最新作 Origine。舞台はスペイン。「我々はどこから来て、どこに行くのか」という根源的な問いに答えようとする野心作。最新の科学と宗教が物語の主軸になるところは Ange et demons(天使と悪魔) に似ています。今回もラングドン教授が主人公。スペインの歴史や王室の現状、最新の人工知能技術、生命の発生と進化などについて興味深い知識が満載。しかし全体的な出来では天使と悪魔やダビンチコードに及ばない気がしました。まあ、常に前作よりも良いものを期待するのが読者ですが、ちょっと作家には荷が重いことかもしれません…。
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今読んでいるのはフランス人作家 Serge Brussolo の La porte d'voire(象牙の扉)。これは2018年のフランス冒険小説賞を受賞しただけあって非常に面白いです。ケニアでサファリガイドをするRussel Swansonと彼のもとで働く元アメリカ軍の従軍看護師 Tracy Morgan が主人公。ある事故のためにサファリ会社を解雇された二人はコンゴ上空で消息を絶ったアメリカ人実業家の捜索にガイドとして雇われ、コンゴ川を遡る捜索船に乗り込みます。今も全く文明が入り込めない奥深いコンゴのジャングルでの彼らの苦闘に目が離せません。捜索隊長 Jaret はドイツのナチス党首ヒットラーが戦後コンゴ川流域に身を潜めていたと信じています。荒唐無稽な話と最初は思うのですが、「ヒットラーの遺体は火葬され、ベルリンを占領したソビエト軍の調査でも本当にヒットラー本人の遺体だとは確認できなかった。占領以前に戦況が悪化するにつれ二隻の潜水艦が秘密裏に建造され、ドイツ海軍のエリート艦長を乗せて待機していた。ベルリン陥落の少し前にその潜水艦はドイツを去った。潜水艦が海から河口に入り、座礁せずに上流へ潜航していける川幅と深さを持つ川は世界にアマゾン川とコンゴ川の二つしかない」等の Jaret の説明を聞くうちに、ベルリンの総統府で拳銃自殺を遂げた人物はヒットラーの替え玉であり、本人は遠くコンゴに亡命したという話が現実味を帯びてきます。まだ半分弱しか読んでいませんが、これからの展開が非常に楽しみです。
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昨日は流山オープンに参加しました。


  第1局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○奈良颯馬 Nara Souma 

序・中盤は私好みの引っ張り。しかし形勢は微妙。図の正解は白h3。これは黒f1と応じられて困るように見えますが以下白b7→黒h2→白h5→黒g2→白c8!→黒a8→白h1→黒パス→白h7…とほぼ一本道で引き分けになるところでした(ただし引き分け勝ちの権利は私が持っていました)。実戦は図で白f1。確かに黒からここに一手残っているのは痛いので先着したくなりますが、これだと次の黒g2で第2行を持っていかれ白はどうしても足りません。  



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○野田侑那 Noda Yuuna

序・中盤の白の打ち方が非常にうまく黒苦戦。30は緩手。ここは白d8→黒c8→白g7で白優勢。43は黒の悪手(h3がベター)。44は白の悪手(g7がベター)。45も悪手(黒h2!がベター)。図で私は黒h4→白h2→黒b1。これが唯一黒の勝てる手順。終盤非常に苦しい試合でした。  



  第3局 白番。最善手は? 
  ●腰野和彦 Koshino Kazuhiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

33はa6が良かったようです。図で白はh4。これが好手で黒困りました。次黒h6なら白g4。次黒g4なら白h2。白にb2が残っているのが黒にとって辛いところです。以下白の勝勢に。  



  第4局 黒番。最善手は? 
  ●早坂敏江 Hayasaka Toshie
  ○村上 健 Murakami Takeshi

中盤まで良い勝負で図。ここは黒h4が良かったようです。次白f7なら黒e7があるためまだ難しい形勢。本譜黒d7→白f7の交換を入れてしまうともう黒はh5に打てません。以下黒のミスが出て白勝勢に。  



  第5局 黒番。どう打つ? 
  ●谷原 暖 Tanihara Hinata
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図は黒b8で粘るしかなかったように思います。実戦のように下辺を放置すると白d8の当てが厳し過ぎます(黒c8と受けると白b7が生じ、下辺放置なら白f8で手を稼がれる)。33は左上を捨てて黒a3の割り込みを狙う勝負手。しかし34~38の好手順で黒a3への種石を消され黒敗勢に。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○鳴海久俊 Narumi Hisatoshi

序盤から互角の良い勝負。中盤は黒が少しでも緩い手を打つと一気に下辺方面の白壁が崩れて黒敗勢になるため非常に神経を使いました。私は長考の連続。図で黒はa2!→白a3→黒a7。これが33の時からの読み筋で黒が優勢になりました。36はa4の方が良かったようです。しかし白も40~42がうまい粘り。43以降の局面もなかなか勝が読み切れず時間も少なくなって焦りました。48はf8に取られるのが嫌でした。ゼブラ先生によれば実戦c7とこのf8は同価値(黒+12形勢)だそうですが、実戦(48で白c7)だと黒が悩む余地がなくなります(黒a4が必然)。以下は黒勝勢です。  
結果は6勝0敗で優勝! 2大会連続優勝で非常に嬉しかったです。

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第3位の出浦二段 優勝の私 準優勝の奈良四段
(写真撮影…岩倉五段)

ところで写真を私のガラケーで撮るとどうも画質が悪いですね。実際にはもっと高画質の画像で撮れているのですが、そのサイズだとパソコンに転送できないのです。やむを得ずサイズを縮小してからパソコンに送っています。やはり以前のようにスマホをもっている方に助けてもらった方が良いのかもしれません…

残念ながら第2回ワールドカップの全棋譜が閲覧できるサイトはないようですが、ここに棋譜15局と多数の写真が載っています。

2016年の世界選手権大会(水戸開催)の全ての棋譜と順位が閲覧できるサイトはここにあります。このサイトの左上のChange Yearの部分で年を選ぶと、過去のほぼ全ての世界選手権の棋譜が閲覧できます。フランスのエマニュエル・ラザールさんが中心になって作った労作。ぜひ御活用下さい。

明後日日曜日は流山オープンに参加する予定です。楽しみです。

今年も夏にパリオープン遠征を行います。今年のパリオープンは8月31日(土)、9月1日(日)の二日間です。その大会に参加し、前後にパリ(そしてモンサンミッシェルとサンマロ)の観光を入れた実質9日間(その前後に航空機による移動が3日弱加わります)のフランス旅行です。一昨年までは現地7泊で日程を組んだのですが、やはり十分な観光をするには少し時間が足りず、せっかく高い航空運賃を払って行くならばもう少し現地で過ごす時間を増やしたい、ということで今年は現地9泊としました。

 

航空機ですが、昨今燃料サーチャージの高騰により軒並み航空運賃が高くなっています。観光のピークシーズンということもあり、直行便はもちろん一昨年まで使ったエミレーツ航空もちょっと手が届きません。そこで今年はタイ航空の乗り換え便(バンコクで乗り換えあり)を旅行社に押さえてもらいました。航空運賃が11万2000円、燃料サーチャージが3万6500円、合計14万8千500円です。これは一昨年の航空運賃(エミレーツ航空使用)とほぼ同じ額です。

 

もちろん今の段階でキャンセル不可の航空券を個人名で購入すればもっと安いチケットはいくらでもあるのですが、数か月の募集期間のあいだいつでも参加を表明でき、また比較的直前(1か月前)まで無料キャンセルできるタイプの航空券だとこの額が限界のようです。ちなみにタイ航空は国際的な評価も高く、安全上の問題はないと思われます。以下は往復の移動の詳細です。

 

往路

8月24日(土)17時25分 成田出発 タイ航空677便

同日21時55分 バンコク(スワンナプーム空港)到着

8月25日(日)00時05分 バンコク発 タイ航空930便

同日07時05分 パリ(シャルル・ド・ゴール空港)到着

 

復路

9月3日(火)13時40分 パリ出発 タイ航空931便

9月4日(水)05時55分 バンコク到着

同日07時35分 バンコク出発 タイ航空676便

同日15時45分 成田到着


以下は一昨年の遠征にかかった費用です。今回は2泊分の宿泊費、食費、観光費が増えることになります。

高校生(18歳未満)

航空運賃(東京・パリ往復) 147000

宿泊費(ツイン7泊) 40409

食費 28000円(概算)

鉄道、バス、タクシー 12000

観光代(セーヌ川クルーズ、エッフェル搭、カタコンブ、等) 4000

パリオープン参加費 660

合計 232069

 

大人

航空運賃(東京・パリ往復) 147000

宿泊費(シングル7泊) 80819

食費 35000円(概算)

鉄道、バス、タクシー 12000

観光代(セーヌ川クルーズ、エッフェル搭、カタコンブ、等) 14000

パリオープン参加費 1320

合計 290139


花の都パリや世界遺産モンサンミッシェル、そしてその近くのブルターニュ地方にあるサンマロ(古くから城砦に囲まれた美しい港町として有名です)で観光を楽しみ、週末は二日制の本格的な国際大会に参加するという、特にオセラーにとってはめったに体験できない素晴らしい旅行となることでしょう。もちろんオセラーでない方でも参加可能です(土日はオセロ大会を見学してもよいですし、自分で観光してもよいでしょう)。多くの方のご参加を期待しています。

 

より詳しい内容を知りたい方はこのブログの「記事検索」(パソコン画面の右上あたりにあります。スマホの方は「パソコン表示モード」を選択すると見られるはずです)に「フランス遠征」と入力して検索してみて下さい。過去の遠征の記事を多数見ることができます。

 

参加希望、あるいは質問などは私のメールアドレス(私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp)までお願いします。
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今年の春合宿は3月25日(月)~29日(金)の5日間、神奈川県湯河原町にある杉の宿で行います。麻布オセロ部のOBや東大オセロサークルも参加する合同合宿です。またオセロに熱意のある方のゲスト参加も歓迎しています。

料金は1泊3食付きで8111円(学生合宿料金)。合宿参加は1泊から全日程まで御希望のままで構いません。宿泊は直接杉の宿に予約して下さい。予約の際には麻布学園オセロ部合宿に参加する旨を伝えて下さい。年齢にかかわらず学生合宿料金が適用されます。また麻布学園オセロ部ログの記事中にある合宿申し込みメール、あるいは私のメール(私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp)のいずれかに、お名前(お持ちであれば段位)と参加日程をお知らせ下さい。

なお初日の集合は午前11時にJR湯河原駅前。宿に到着してから昼食を取り、午後12時30分頃から対局を始める予定です。

今回の春合宿も堀内惠子五段を始め数名オセラーが既に参加を表明しています。さらに多くの方の参加を期待しています。
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昨日は川越順位戦に参加しました。自由が丘から会場最寄り駅の霞ヶ関(埼玉)まで直通電車があり便利です。


  第1局 黒番。どう打つ? 
  ●石田和暁 Ishida Kazuaki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤から徐々に白が優勢に。図では黒a5で耐えるしかなかったようです。実戦のg7は次に黒h6で手数稼ぎを狙った手ですが、好手白g3で返されて万事休す(次黒h6なら白f3。黒f3なら白h8)。  



  第2局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○後藤雅宏 Gotou Masahiro

中盤非常に厳しいと感じました。徐々に形勢を挽回して図。ここで私が恐れていたのは白e8!です。以下黒g8→白h2と打たれるとg6の黒の手が消えて偶数理論にハマる可能性大。これなら白僅かに優勢でした。実戦は図で単に白h2。しかしこれだと黒はg6に打てます。これで黒勝ち形勢になったのですが最後の2個空きで私が大ポカ。読みの中で黒a2は「斜めが返る手」という認識だったのですが直前の白の手でf7の黒石が消えたため実戦59では斜めが返りません! 59は当然h1→白パス→黒a2と打つべきで、これなら斜め2石(b3とd4)も黒になります。全く情けないミスです。それでも33石残っていたのは幸運でした。  



  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●長谷川武 Hasegawa Takeshi
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図では黒g3が一番嫌でした。これなら黒はまだ右方面に2手残っています(f5とg4を一個ずつ返す2手)。ところが実戦は図で黒g5! これだと黒は右方面に一手(g4を返す一手)しかありません。この手損が大きかったようで以下白優勢です。  



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●後藤 宏 Gotou Hiroshi
  ○村上 健 Murakami Takeshi

中盤まで良い勝負。39はh3の方が嫌でした。42は偶数理論頼みの手。図で黒はg7に打ち、これが敗着。非常に難しい形ですが黒d8(あるいは黒a1→白b1→黒d8)が唯一勝てる手でした。理由は非常に難しそうです。興味のある方は色々進めてみて下さい。  



  第5局 黒番。どう打つ? 
  ●腰野和彦 Koshino Kazuhiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図でゼブラ先生が勧めるのは黒f1。これならまだ良い勝負だったようです。実戦の黒f6以下がまずかったようで、あとはどんどん白が打ちやすくなりました。  



  第6局 白番。どう打つ? 
  ●堀内颯太 Horiuchi Souta
  ○村上 健 Murakami Takeshi

31までは昨年の品川ニューイヤーズカップで高梨九段と打った展開と同じ。32で私が変化しました。図で私はf7と打ちました。黒e7なら白8で良いとの読みですが、黒g7と打たれると困ります。図の正解は白e7→黒f8→白g2。以下黒f7なら白g7。これで白の簡明な勝勢でした。45はそういうわけで 悪手(g7が正解)。黒47までで白+16形勢なのですが、ここから私が石損を重ねます。全く終盤が弱くて情けないことです。特にひどかったのが54(正解は白a8)。これだと最後にブラックラインが黒の物になります。かろうじて白石が33石残っていたのは幸運でした。

結果は6勝0敗で優勝! 久しぶりの優勝でとても嬉しかったです。  

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第3位の石田二段、優勝の私、準優勝の後藤七段
(写真撮影…倉地四段)

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