村上健のオセロ日記

趣味のオセロやフランス語に関する記事を投稿しています。私(村上)のメールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です。

連盟HPにオセロ甲子園に関するお知らせが載りましたね。今のところ麻布オセロ部からは1チームのみのエントリーです。

校内でオセロ部員に会うたびに「オセロ甲子園申し込んだ?」と声を掛けているのですが、どうも反応が良くありません。なぜこうも消極的なのでしょうか…。

オセロ部は部員20名以上にしては部室が小さく部活動も随時なので全部員が一同に会することがほとんどありません。しかも今は期末試験1週間前のため部活動休止。あと3日で締め切りなのに直接部員にエントリーを呼びかける機会もありません。

全国から中高生が集い、最強のチームを決めるオセロ甲子園。記念すべき第1回大会。会場は通い慣れた学校。たっぷり時間のある夏休み中の開催。これ以上ない好条件の楽しい大会に思えます。この投稿を見たオセロ部員諸君、ぜひ申し込んで下さい!!

先日ワンダーフォーゲル部の6月山行で八ヶ岳の天狗岳に登りました。これで5回目ですが今までは曇りや雨が多く頂上からの展望は今ひとつでした。今回は快晴。素晴らしい景色を楽しむことができました。

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帰りに日本で一番標高の高いところにある露天風呂に入りました。下の写真ではよく分かりませんが硫黄岳を仰ぎ見る谷にあります。乳白色の硫黄泉で温度がちょうど良く、実に気持ちが良かったです。

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今年の夏合宿は7月31日(月)~8月4日(土)の5日間、神奈川県湯河原町にある杉の宿で行います。麻布オセロ部のOBや東大オセロサークルも参加する合同合宿です。またオセロに熱意のある方のゲスト参加も歓迎しています。

料金は1泊3食付きで8111円(学生合宿料金。土曜日、祝日前日は8626円)。合宿参加は1泊から全日程まで御希望のままで構いません。宿は直接杉の宿に予約していただき(予約の際、麻布学園オセロ部合宿に参加する旨先方にお伝え下さい)、私にも一本メールをいただけると助かります(私のメールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です)。

今年の合宿にはすでに佐野洋子六段と堀内惠子五段が参加を表明しています。さらに多くの方の参加を期待しています。

1ヶ月ほど前にイスラエルのイリヤ・シフマンさんから「子供の大会の賞品にあなたの写真を使いたいので世界選手権で優勝したときの写真があったら送って欲しい」というメールがありました。そして今日その大会で上位に入賞した子供達の写真を送ってくれました! 嬉しいです。

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昨日代々木ゼミナール主催の東大入試研究会(正確には「全国 私立高等学校 東大入試研究会」)に参加しました。全国から75の私立高校の教員が参加。英語、数学、国語の講師(代ゼミの人気講師)による問題の分析や学習指導の具体的な方法が興味深く、非常に勉強になりました。

 

その後公立はこだて未来大学の松原仁教授による特別講演。テーマは「人工知能は世の中をどう変えるか」です。その最後の方にオセロの話があり、松原先生に誘われて私も壇上に登ってロジステロとの対戦やその後のオセロについて少しお話をしました。

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ディープブルーとの対戦にあたってカスパロフは「人間の尊厳を賭けて戦う」と言い、六番勝負に敗れたときの憔悴ぶりは気の毒なほどでした。しかし私は挑戦を受ければ堂々と戦い、負けても潔く敗北を受け入れることが人間の尊厳だと考えていたのでロジステロに六連敗しても特に恥じることはなく、むしろそこまで強いソフトを開発したマイケル・ブーロ博士に対する賞賛の気持ちを感じたぐらいです。

 

オセロで人工知能が人間を凌駕してもそれは人間同士のオセロの対戦の価値を下げることはありません。むしろコンピューターに教わった新しい手を試すことによって人間のオセロがさらに豊かに、面白くなると考えていました。20年前のそのような考えは間違っていなかったようで、現に今でも私はオセロを楽しんで、コンピューターにも色々な手を教わってます。多分今は将棋や囲碁の棋士も同じような気持ちでしょう。

 

最後に第1回全国中学高校オセロ選手権の話をし、「みなさんの学校にオセロ好きの生徒がいたらぜひエントリーを勧めて下さい! 日本オセロ連盟のHPに詳細が載っています」と宣伝しておきました。これほど多くの高校の先生に直接参加を呼びかける機会はめったにありません。少しでも参加チームが増えると良いのですが…。

 

それにしても20年前に米国プリンストンで行われた私とロジステロの対戦を見学に来た時にはまだ気鋭の若い学者だった松原先生が今では日本における人工知能研究の大御所。久しぶりにお会いして色々な話ができて大変楽しかったです。東大入試研究会という私が今まで参加したことはおろか聞いたこともなかった集いに呼んでいただいたのも、講演の打ち合わせに訪れた代ゼミの担当者に松原先生が「そういえばあのときのオセロのチャンピオンは麻布の先生だった。今どうしてるでしょうか」と話したのがきっかけだそうです。

 

その後行われた懇親会では他校の先生方と色々なお話をすることができました。「大学進学実績が悪いと学年の先生全員が校長と理事長に呼ばれて文句を言われる。その代わり良い時はボーナス(旅行など)が出る」という話もありました。麻布という恵まれた職場で働いている自分の幸運を改めて感じました。

前回投稿した記事は昨日の夕刊でした。すみません。今日の朝日新聞・夕刊にもアルファ碁の記事があったのでご紹介します。

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先日囲碁の最強棋士・柯潔(カ・ケツ)九段(中国)との三番勝負で全勝したアルファ碁に関する記事です(朝日新聞・6月2日夕刊)。いつかは囲碁においても人工知能が人間を凌駕する時が来るだろうとは思っていましたが、こんなに早くその日が来るというのは全く予想外でした。

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  第1局 白番。最善手は? 
  ●鹿村祐貴 Shikamura Yuuki
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

大会初参加という鹿村選手。しかし序盤からしっかりと読みを入れてきます。かなり強いと感じました。それでも中盤以降白勝勢になったのですが…。図で私が打った白b1が大悪手! 次に黒a3と打たれて青くなりました。白a5なら黒b2!で白の敗勢。かといって他に良い手もありません。鮮やかな逆転劇で私の負けは確実な状況でしたが、持ち時間が少なかった黒は58手目で痛恨の時間切れ。初めての大会で時間の使い方の感覚がまだ十分ではなかったのでしょう。まったく申し訳ないような拾い勝ちでした。局後に聞いたところ鹿村選手はこの流れをちゃんと読んで45、47を打ったそうです。強い! ところで図の正解は白b2。これなら白は偶数理論を維持しており以下黒a1→白b1→黒a3→白g7→黒h8→白a5…で白の10石勝ちでした。    



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●荻野 健 Ogino Takeru
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

図で打たれた黒a5は白壁を大きく破る悪手。以下白優勢です。図ではd7→白f5→黒c6→白f3→黒g5…と進めれば互角でした。    



  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●末國 誠 Suekuni Makoto
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

図で私は黒h3!を恐れていました。以下黒はh5、h6、そして白がc6の黒石を消したらg6と右辺近辺で手を稼ぐことができます。自分がこんなふうに引っ張るのが好きなので、このように引っ張られる展開がまず浮かんでそれに対する凌ぎを数手前からかなりの時間をかけて読んでいました。ところが図のh3は全く末國九段の感覚にはない手だったらしく黒はd7。「あの読みに使った5分以上はなんだったんだ!」と内心思いました。たまにこんなことがありますね。しかし黒d7はやはり悪手だったようで以下白優勢。特に28~30、そして34が好手で黒は粘れない形になりました。末國九段にこんなに気持ちよく勝ったのは久しぶりの気がします。    



  第4局 黒番。最善手順は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○岡本一樹 Okamoto Kazuki  

21はその場で思いついた手ですが、やはり打ち過ぎだったようです。以下黒苦戦。黒は白36に対して37という悪形でブラックラインを通すしかなかったのが辛すぎました。もうすこし良い形でブラックラインの黒通しを維持できれば黒はb7の余裕手を使ってだいぶ粘れたのですが…。図は既に白勝勢ですが、岡本九段はたっぷりと読みを入れて以下最善の寄せ。皆さんも最も黒石を削れる手順を考えてみて下さい。    



  第5局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○龍見有希子 Tatsumi Yukiko  

28までとなった局面で私はまだ十分黒も打てると思っていました。しかしゼブラ先生の評価は黒-12! 確かに以下徐々に苦しくなり、図でc2に打たれたらほとんど敗勢だと思っていました。そこで打たれた白g7! 白b3を作るためとはいえ黒に下辺を与えたのは大きく局面は互角に。48でg3ならまだ互角だったようですが白は既に持ち時間が数秒! 52で時間切れ、以下は黒の勝手打ちです。  



  第6局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○菱山裕一 Hishiyama Yuuichi  

序盤から非常に難しい局面が続き図。ここでは黒h1→白a7→黒b2→白a1→黒b1→白g1→黒パス→白a2→黒a3で黒の2石勝ちでした。左上のハイパー偶数が効いています。手順中白はa1の代わりにg1と打ち黒b1→白a1→黒a2→白a3と左上の手止まり及び左辺を確保する選択肢もありますが、上辺を黒に与えるのが大きくやはり黒の2石勝ちです。ところが私は図で黒g1! これが大悪手の敗着。白は56が冷静な好手です。こんな形で左上の手止まりを打たれたらまず勝てないことを勿論知っていたのですが、g1の時点でそうなることを見落としていました。終盤弱すぎですね。トホホ。

優勝は全勝で岡本九段。私は4勝2敗で5位でした。今日が最後の選考大会となった東京グランプリ。代表選考争いに絡んでいた私、末國九段、中島八段の誰も優勝しなかったため
東京グランプリランキングには変動がなく私と末國九段が全日本選手権・東京ブロックの代表権を得ました。非常に嬉しいです。

以前もこのブログでご紹介しましたが、2002年に読売新聞で「人工知能とゲーム」というシリーズ記事が連載されました。この記事の第3回(将棋)に、「こうした流れから羽生竜王は『2015年にはソフトがプロレベルになる』と予想する」との一節があります。まだ棋士の多くがコンピューターに敗れる日が来るとは全く想像もしていなかった時代に15年後の状況を正確に見抜いていた棋界の第一人者の慧眼には驚くばかりです。

第4回(囲碁)には「今世紀中にプロに勝つのは無理」とうプロ棋士の言葉が紹介されています。これが当時の多くの人々の見方でした。しかし日本のAI研究の第一人者松原仁教授は「2030年にプロレベルに達し、40年にトッププロを負かすだろう」との予想を語っています。当時としては相当にラディカルだった松原教授の予想が、さらに20年以上も早まるとは一体誰が想像したでしょうか。

このシリーズは今読んでも多くの示唆に富んでいます。

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昨日投稿した写真を見ていたら懐かしくなって古いオセロニュース(第64号)を引っ張り出しました。特に若い選手はこのオセロニュースを見たことがない人も多いと思います。ぜひご一読下さい。現在のオセロニュースに比べると紙面構成や図面のクオリティーはやや落ちますが、内容では引けを取らないはずです!

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今朝の朝日新聞にAIに関する記事が出ていますね。「盤上勝負でのAIの進化」と題された年表に私とロジステロの6番勝負のことも書いてあります。

あるAI研究者による「オセロの選手たちは敗北の可能性を察知してコンピューターの挑戦をすべて拒否している」という事実誤認の記事が欧米のコンピューター雑誌に載ったのがきっかけで私とロジステロの対決は実現しました。対戦を行ったこと、そして6連敗したことに関して当時は色々と批判されましたが、きちんと決着をつけておいて良かったです。

我々オセラーは「囲碁、将棋、チェス、オセロ」と深淵な盤上競技4つをセットで考えていますが、前者3つの競技者の多くはオセロなど歯牙にもかけていないのが現状です。「非常に単純な、子供のゲーム」という捉え方が今でも一般的でしょう。しかし20年前にチャンピオンとAIの対戦をきちんと行ったおかげで、少なくともこのような記事においては他の競技と同等に扱ってもらえます。有難いことですね。

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フランスオセロ連盟のホームページにある
写真集の中に、1998年にスペインのバルセロナで開催された第22回世界選手権大会の写真を見つけました。数が多いですが載せておきます。 懐かしいです。

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拓さんのブログにチームTsukaFuyuHotalのエントリーを報ずるビデオが公開されていますね! 昨年の水戸の世界選手権のPVを彷彿とさせるかっこいいビデオです。麻布は今中間試験でオセロ部の活動は休止中ですが、試験が終わったらどんどんチームを作ってエントリーしてほしいと思います。


Othello Newsにパリオープンのお知らせ記事が載ってますね。日本から参加予定の4人の名前も見えます。

Paris Open




麻布学園HPのオセロ部のページが更新され、先日関東学生名人になった佐治君の写真が加わりました。これは私が撮ったにしては良い写真だと思います。やはり対局風景はいいですね。

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