村上健のオセロ日記

趣味のオセロやフランス語に関する記事を投稿しています。私(村上)のメールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です。

2年前に福地君が世界選手権優勝を果たした時は、谷田八段の最年少記録を破ったこともあり広くディアで取り上げられました。お陰様で麻布学園オセロ部にも何回かテレビ取材がありました。その時の映像です。よろしかったらご覧ください。

先日、あるオセラーの方からメールをいただきました。ここ2か月ほど全くブログを更新していなかったので心配したそうです。どうもありがとうございます。

お陰様で私は今のところ新型コロナウイルスには罹患せず、脳腫瘍もおとなしくしているようで、健康に日々を過ごしております。ただ人生最大の楽しみであったオセロ大会がなくなってしまい、「生ける屍(しかばね)」のような状態(苦笑)。8月になったら多少はオセロ大会が開催されるのでしょうかねぇ。「やったー、ディズニーが再開する!」と歓喜している次女を妬ましく思う昨今です。

ところで以前テレビ朝日で放送された天才キッズ・オセロ対決の映像をご紹介します。現世界チャンピオン高橋晃大九段の特集から始まり、空前絶後の1時間半!がオセロに費やされています。ぜひご覧下さい。


  白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○ほりあつさん Horiatsu

図では白g2が目に付きます。7個空きに先着するこの手で右上の手止まりを打ち、その後黒b7を強制できれば白a8→h8→g7の3連打で白快勝。しかし図で白g2→黒h1→白e2→黒f1とほぼ一本道で白番。そこで白e1なら黒c1。この形は右上が2個空き(f2とg1)、左上が3個空き(a1とa2とb1)なので、普通なら白から左上に打つことになり(すなわち白a1です)、以下黒a2→白b1→黒a8…で黒が3辺(左辺、下辺、右辺)を確保。これは白が厳しいのではないか、と考えて図で白はb7を選択したのでしょう。私も同じ読みで図の白b7は最善手だと考えていました。

ところが図から白g2→黒h1→白e2→黒f1→白e1→黒c1なら、そこで白f2→g1の連打があります!(ぜひ盤面右下のPutをクリックしてこの手順を進めてみてください) これは白快勝です。つまり図で白g2なら以下黒がどう打っても白が右上で手止まりを打ち、黒b7を強制して白が勝てるのでした。

しかし短い持ち時間でこの連打(白f2→g1)に気づき、白g2が成立することを確認するのはかなり難しいことです。私も全く読めていませんでした。

昨年5月6日に麻布で開催された関東社会人選手権、関東女流名人戦、関東学生名人戦は日本オセロ連盟の公認を得ることができず、昨年は非公式戦として開催されました。そのため日本オセロ連盟のレーティングには算入されていません。

その後世界オセロ連盟から「世界オセロ連盟のレーティングにその大会の結果を算入するので、結果を送って欲しい」と依頼されました。しかし求められているフォーマット(ELOファイル)の作成がなかなかうまくいかず苦戦していました。

さきほど遂に6つのELOファイル(社会人予選、社会人決勝、女流予選、女流決勝、学生予選、学生決勝)が完成し、世界連盟に送りました。今後世界オセロ連盟のレーティングに反映されると良いのですが…。とても時間がかかってしまい、参加された皆様には誠に申し訳ありません。

世界連盟に登録されている選手のローマ字表記を、ご本人が希望する表記に変更する方法が分からなかったため、従来の表記(選手本人が希望する表記とは違う表記の場合があります)のままになっています。この点はご了承下さい。

念のため送った6ファイルの内容を以下に載せます。

%%Tournament: Kanto Shakaijin Chammpionship 2019 preliminary rounds
%%Country: Japan
%%Date: 06/05/2019
%%Sender: Takeshi Murakami
%%Creator: PAPP 1.36
%%CreationDate: 2019/12/24 11:24
%        ID, NAME, Firstname, COUNTRY, score, disc-count, rating
%_%   11054, IWAKURA, Hiroaki, JPN,  6, 226, 2106
%_%     299, MURAKAMI, Takeshi, JPN,  5, 268, 2300
%_%   13007, ISOBE, Masaki, JPN,  4, 210, 2086
%_%   13827, TANAKA, Junji, JPN,  4, 201, 1839
%_%   12587, TSUCHIYA, Shotaro, JPN,  3, 225, 2268
%_%   12126, HASEGAWA, Takeshi, JPN,  3, 206, 2102
%_%    5545, KOBAYASHI, Manabu, JPN,  3, 197, 1809
%_%   10919, TAKIGAWA, Mitsuaki, JPN,  3, 186, 1890
%_%   14099, ITO, Yuusaku, JPN,  3, 181, 1821
%_%    5516, ISHIKAWA, Akira, JPN,  2, 180, 2013
%_%   20040, DE MARCO, Wesley, USA,  2, 176, 1751
%_% +  9062, MIWA, Yuujin, jp,  1.5, 125, 0
%_% +  9063, KOJIMA, Narumi, JP,  1.5, 122, 0
%_%    5519, KOSHINO, Kazuhiko, JPN,  1, 167, 1937
%_% +  9064, DOBASHI, Yuusuke, JP,  1, 58, 0
%Round: 1
 11054 (33)>(31)  12126 B
   299 (56)>(08)   5516 B
 13007 (51)>(13)  20040 B
 13827 (47)>(17)  10919 B
 12587 (43)>(21)   5545 B
  9063 (16)<(48)  14099 B
  5519 (53)>(11)   9062 B
%Round: 2
  5545 (29)<(35)  11054 B
   299 (50)>(14)   5519 B
 13007 (47)>(17)  14099 B
 13827 (10)<(54)  12587 B
 12126 (49)>(15)  10919 B
  5516 (44)>(20)   9062 B
  9063 (40)>(24)  20040 B
%Round: 3
 11054 (39)>(25)  12587 B
   299 (58)>(06)  13007 B
 13827 (37)>(27)  14099 B
 12126 (43)>(21)   5519 B
  5545 (39)>(25)  20040 B
 10919 (53)>(11)   9062 B
  5516 (49)>(15)   9063 B
%Round: 4
 11054 (35)>(29)    299 B
 13007 (35)>(29)   5516 B
 13827 (28)<(36)   5545 B
 12587 (28)<(36)  12126 B
 10919 (51)>(13)   9063 B
 14099 (36)>(28)   5519 B
  9062 (11)<(53)  20040 B
%Round: 5
 11054 (40)>(24)  13007 B
   299 (34)>(30)  12126 B
 13827 (37)>(27)   5516 B
 12587 (52)>(12)  10919 B
  5545 (31)<(33)  14099 B
  5519 (25)<(39)  20040 B
  9062 (32)=(32)   9063 B
%Round: 6
 11054 (44)>(20)  14099 B
   299 (41)>(23)  12587 B
 13007 (47)>(17)  12126 B
 13827 (42)>(22)  20040 B
  5545 (41)>(23)   5516 B
 10919 (38)>(26)   5519 B
  9063 (06)<(58)   9064 B

%%Tournament: Kanto Shakaijin Championship Final
%%Country: Japon
%%Date: [06/05/2019}
%%Sender: Takeshi Murakami
%%Creator: PAPP 1.36
%%CreationDate: 2020/04/16 14:36
%        ID, NAME, Firstname, COUNTRY, score, disc-count, rating
%_%     299, MURAKAMI, Takeshi, JPN,  2, 90, 2300
%_%   11054, IWAKURA, Hiroaki, JPN,  0, 38, 2106
%Round: 1
   299 (36)>(28)  11054 B
%Round: 2
 11054 (10)<(54)    299 B


%%Tournament: 20190506_Kanto_Ladies_Meijin-sen
%%Country: Japon
%%Date: 06/05/2019
%%Sender: Takeshi Murakami
%%Creator: PAPP 1.36
%%CreationDate: 2020/04/16 15:29
%        ID, NAME, Firstname, COUNTRY, score, disc-count, rating
%_% +  9062, TOMIDA, Hikari, japon,  6, 265, 0
%_%     652, HORIUCHI, Keiko, JPN,  3, 186, 1510
%_%   14631, HASHIMOTO, Meiko, JPN,  2, 150, 1390
%_%   13826, TANAKA, Chikako, JPN,  1, 167, 1574
%Round: 1
  9062 (44)>(20)  13826 B
   652 (54)>(10)  14631 B
%Round: 2
  9062 (33)>(31)  14631 B
   652 (36)>(28)  13826 B
%Round: 3
  9062 (55)>(09)    652 B
 14631 (34)>(30)  13826 B
%Round: 4
  9062 (43)>(21)  13826 B
   652 (40)>(24)  14631 B
%Round: 5
  9062 (47)>(17)  14631 B
   652 (26)<(38)  13826 B
%Round: 6
  9062 (43)>(21)    652 B
 14631 (34)>(30)  13826 B

%%Tournament: 20190506_Kanto_Ladies_Meijin-sen_Final
%%Country: Japon
%%Date: 06/05/2019
%%Sender: Takeshi Murakami
%%Creator: PAPP 1.36
%%CreationDate: 2020/04/16 15:37
%        ID, NAME, Firstname, COUNTRY, score, disc-count, rating
%_%    5508, TATSUMI-IIJIMA, Yukiko, JPN,  2, 78, 2125
%_% +  9062, TOMIDA, Hikari, japon,  0, 50, 0
%Round: 1
  5508 (40)>(24)   9062 B
%Round: 2
  5508 (38)>(26)   9062 B


%%Tournament: 20190506_Kanto_Students_Meijin-sen_Preliminary_Rounds
%%Country: Japon
%%Date: 06052019
%%Sender: Takeshi Murakami
%%Creator: PAPP 1.36
%%CreationDate: 2020/04/17 14:42
%        ID, NAME, Firstname, COUNTRY, score, disc-count, rating
%_%   13464, TAKAMIZAWA, Daiki, JPN,  6, 232, 2285
%_%   13486, NAKAMURA, Rintaro, JPN,  5, 237, 2149
%_%   14101, ITO, Kenshun, JPN,  4, 234, 1961
%_%   14260, KOBAYASHI, Ayumi, JPN,  4, 230, 1719
%_%   14008, NANASE, Yuuma, JPN,  4, 219, 2042
%_%   14237, HORIUCHI, Soutarou, JPN,  4, 211, 1943
%_%   14651, KATSUHISA, Tomohiko, JPN,  3, 231, 1763
%_%   13454, SAJI, Kouya, JPN,  3, 218, 2154
%_%   14152, MATSUNE, Mori, JPN,  3, 200, 1925
%_%   14236, TSUCHIKANE, Hiroshi, JPN,  3, 187, 1809
%_%   14270, YAMAZAKI, Ken, JPN,  3, 182, 1568
%_%   14630, GOTO, Yoshiaki, JPN,  3, 181, 1678
%_%   13329, ONUKI, Yutaka, JPN,  3, 179, 1978
%_%   14458, MIYAMOTO, Taketora, JPN,  3, 174, 1783
%_%   14585, FUJII, Renya, JPN,  3, 159, 1694
%_%   14333, YADOMI, Kousuke, JPN,  2, 189, 1557
%_%   12712, URANO, Kento, JPN,  2, 183, 2345
%_%   14235, TSUCHIKANE, Rinku, JPN,  1, 155, 1703
%_% + 10075, HOSAKA, Haru, JPN,  1, 112, 0
%_% + 10077, MIZUTANI, Hibiki, JPN,  0, 103, 0
%Round: 1
 13464 (38)>(26)  14630 B
 13486 (46)>(18)  14651 B
 14008 (23)<(41)  14236 B
 14237 (38)>(26)  14235 B
 12712 (46)>(18)  10075 B
 14152 (43)>(21)  14260 B
 13329 (36)>(28)  14333 B
 14458 (27)<(37)  14585 B
 13454 (59)>(05)  10077 B
%Round: 2
 13464 (45)>(19)  14236 B
 13486 (43)>(21)  14152 B
 14101 (47)>(17)  10077 B
 14260 (37)>(27)  14008 B
 12712 (26)<(38)  13454 B
 14630 (40)>(24)  14235 B
 13329 (40)>(24)  14270 B
 14585 (19)<(45)  14237 B
 14651 (52)>(12)  10075 B
 14458 (33)>(31)  14333 B
%Round: 3
 13464 (43)>(21)  14237 B
 13486 (34)>(30)  13454 B
 14101 (45)>(19)  14333 B
 14008 (40)>(24)  14235 B
 14152 (08)<(56)  14236 B
 14630 (40)>(24)  14651 B
 13329 (13)<(51)  12712 B
 14458 (44)>(20)  14260 B
 14270 (19)<(45)  14585 B
 10075 (37)>(27)  10077 B
%Round: 4
 13464 (37)>(27)  13486 B
 14101 (64)>(00)  14585 B
 14260 (55)>(09)  10075 B
 14008 (45)>(19)  14270 B
 14237 (40)>(24)  14458 B
 12712 (25)<(39)  14630 B
 13454 (26)<(38)  14236 B
 13329 (38)>(26)  14651 B
 14333 (10)<(54)  14152 B
 14235 (51)>(13)  10077 B
%Round: 5
 13464 (33)>(31)  14101 B
 13486 (48)>(16)  14236 B
 14008 (34)>(30)  12712 B
 14237 (42)>(22)  14630 B
 13454 (37)>(27)  13329 B
 14458 (07)<(57)  14152 B
 14270 (34)>(30)  10075 B
 14585 (14)<(50)  14260 B
 14333 (43)>(21)  10077 B
 14235 (12)<(52)  14651 B
%Round: 6
 13464 (36)>(28)  13454 B
 13486 (39)>(25)  14237 B
 14101 (47)>(17)  14152 B
 14260 (47)>(17)  14236 B
 12712 (05)<(59)  14651 B
 13329 (25)<(39)  14458 B
 14270 (46)>(18)  14235 B
 14585 (44)>(20)  10077 B
 14333 (58)>(06)  10075 B
 14008 (50)>(14)  14630 B

%%Tournament: 20190506_Kanto Students_Meijin-sen_Final
%%Country: Japon
%%Date: 06052019
%%Sender: Takeshi Murakami
%%Creator: PAPP 1.36
%%CreationDate: 2020/04/17 14:50
%        ID, NAME, Firstname, COUNTRY, score, disc-count, rating
%_%   13464, TAKAMIZAWA, Daiki, JPN,  2, 68, 2285
%_%   13486, NAKAMURA, Rintaro, JPN,  0, 60, 2149
%Round: 1
 13464 (34)>(30)  13486 B
%Round: 2
 13464 (34)>(30)  13486 B


  白番。最善手順と結果は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○ほりあつ Horiatsu

先日オセロクエストで打った試合です。図の少し前まで「黒が優勢かな?」と考えていたのですが、黒の打ち方が疑問だったようで図では既に形勢不明。相手が小考しているあいだ「白a2→黒a8→白c1と打たれると勝てないかも…」と思いました。右下の白連打が強力です。実戦は図以降双方最善で引き分けに。黒は左辺、上辺、下辺の3辺を取っても足りません。図では勝てないことを見切り、もう少し前の局面で手を変えるべきだったようです。

3月11日に行われた対談です。英語字幕がついています。

2月16日は日本海オープンに参加しました。昨年に続き2回目の参加です。
s-DSCN0976
s-DSCN0977


  第1局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○小林俊次郎 Kobayashi Shunjiro

序盤から互角の勝負が続いて図。ここは一番迷った局面です。穏健策は黒f8。以下白f7→黒c7で先のよく見えない局面が続きます。私が選んだのは黒c7。以下白c8→黒b7で相手の選択肢を絞り、左辺と上辺を捨てても何カ所かに割り込みを残して局面の主導権を握ろう、という手です。これが敗着でした。「双方に確定石がなく、双方に選択肢が多く、先の見えない展開」と「相手に確定石を与えても相手の選択肢を絞り、最終局面で相手を指定打ちにして自分の確定石を増やす展開」の二つがあるといつも迷います。私は後者を選ぶことが多くそれなりにうまくいく場合が多いのですが、今回は失敗でした。ゼブラ先生の評価では図で黒f8なら白+2局面、黒c7は白+8局面です。そして実戦の終盤は49の2石差損(正解はg2)を除いて40以降双方最善でした。図での判断ミスのせいで、終盤(約20個空き)に相手の選択肢が少なく、白(相手)はあまり迷うことなく最善手が選べる局面の連続。対して黒(私)は選択肢が多くて悩み、そして悩んだ末に最善手を打っても結局は足りないという残念な展開。「オセロは20個空きぐらいでの終盤の方針決定が非常に難しく、そこで間違えることが多い」とよく言われますが、まさにそれを地で行くような試合でした。  



  第2局 白番。最善手順(白+4)は? 
  ●藍原重朗 Aihara Shigeaki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

中盤で左上に白から打てない5個空きを作り白が苦しい展開。しかし粘りに粘って白にチャンスが訪れたのが図。ここで私の選んだg3が敗着でした。以下双方最善で黒の4石勝ち。図の正解は白a8→黒a7→白h1。この展開は以下黒h2→白h7→黒g3→白b2…で足りないと数えたのですが、途中黒g3の時に縦が返ると読み違いをしていました。実際には白h7の時にg7の黒石も返るためにg列が白一色になり、黒g3時に縦が返らず白+4形勢なのでした。2連敗と苦しいスタートになりました。  



  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●狩野洋介 Kano Yousuke
  ○村上 健 Murakami Takeshi

お子さんの引率で会場に来た狩野さんですが、参加者が奇数だったために大会に参加して下さりました。有り難うございます! 図で黒はc2に打ちましたがこれが石の返し過ぎで形勢を損じました。図は黒e2なら互角だったようです。以降白優勢。  



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●中川梓音 Nakagwa Shion
  ○村上 健 Murakami Takeshi

互角の中盤戦。図で打たれたg5が疑問でした。白e1と打たれて縦が返らず、f1に白の好手が残ります。その後白f1の対応を誤り黒は形勢を大きく損じてしまいました。図の正解は黒c8。以下白e8なら黒d8の当てが強力です(白がb8と取ると斜めが返る)。図で黒c8→白f7なら、それから黒g5が好手順。e6が白になっているため白e1が打ちにくくなっています(縦も返る)。これなら互角だったようです。以下白大優勢ですが黒の粘りが奏功し小差の終局。  



  第5局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○長谷川武 Hasegawa Takeshi

図で私はe8を予想していました。それで互角のようです。白は小考の後にg8! これはリスキーな手です。黒g8の手を消して手得した反面、黒e8には白f8、黒f8には白e8という応手をほぼ強制されることになります。この下辺の利きを黒が活用できるかどうかが勝負を分ける展開になりました。白の敗着は恐らく22。これだと23~25が強力です(26白e8だと黒b7→白??→黒c8でストーナーが掛かり下辺を取られる)。28も黒にc1、c2の2手を与えて損。28c8ならもう少し白が粘れたような気がします。後半は黒勝勢です。 



  第6局 白番。最善手は? 
  ●狩野千洋 Kano Chihiro
  ○村上 健 Murakami Takeshi

前半は互角。29はd7が良かったようです。本譜29だと白にg1、g3、h5と多くの手が残り黒厳しい形勢に…。図は19個空き。残り20個空き前後が一番間違え易いので慎重に読みました。実戦のc8は白から打てない3個空きを作るので危険に見えますが、以下黒f7なら白h7。黒h6なら白g2で結局黒は左下に先着せざるを得ず、偶数理論で勝てると判断しました。幸いこの判断は正しかったようで以下白勝勢。実は狩野三段は、今大会6勝1敗で優勝した滝沢九段を唯一破っていました。そのことを終局後に知りました。勝てて良かったです…。

結果は4勝2敗で7位。賞品にいただいた笹団子は滝沢九段お薦めの銘柄で大変美味しかったです。 今回の遠征には往復の新幹線代だけで2万円近くかかりましたが十分その価値がありました。その後はコロナウイルス騒動で大会中止ラッシュが続いています。次に大会に参加できるのはいつなのでしょうか。。。  

大好きだった仕事と趣味がいきなりなくなり、なんだか空虚な日々を過ごしています。平日は学校で生徒や同僚たちと過ごし、週末はオセロ大会に出場する、という日常をなんとか取り戻したくて私は2回の入院&手術に耐えたのに…。

ブログに大会の試合の振り返りを載せるのもかなり時間がかかる作業ですが、「次の大会に参加するまでには前回の大会の結果を載せないと…」と思うことでずっと続けてくることができました。その励みがなくなった今、最後に参加した日本海オープンの記事を書くことさえなんだか億劫になっています。

今はとにかく早くコロナウイルス騒動が収束することを祈るばかり。いつになくネガティブな投稿で済みません。天気が悪く、朝に行ったドラッグストアでトイレットペーパーが買えなかったことも影響しているのかもしれません。。。

あさって日曜日は日本海オープンに参加予定です。楽しみです。 

麻布学園オセロ部ログのこの記事によれば、今回はゲスト参加者が少ないようですね。2月中なら間に合うようですので、参加ご希望の方はこの記事をぜひ御覧下さい。 

先週日曜日は川越順位戦に参加しました。簡単に試合を振り返ります。


  第1局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi 
  ○前原繋希 Maehara Keiki
前原君は小学1年生。最近オセロを始めて今回初めての大会参加だそうです。序盤から白が石を取り過ぎて苦しい形勢に。図の正解は黒h2! これで白にはb1という嫌な一手しか残っていません。どんなに嫌な手でも打てる場所がある以上はパスができないのが辛いところです。初手で黒がh2以外の場所に打つと白はb1以外にも打つ場所ができるのでb1を強制されることがありません。図で「黒h2に打って白b1を強制させる」という発想がすぐに浮かぶようになれば、初心者卒業と言えるでしょう。 



  第2局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○恩田 陽 Onda Haru

恩田君は麻布オセロ部の中1部員。牛久保君と同じく昨年4月からオセロを始めて既に二段。すごいです。序盤~中盤はやや黒優勢を感じたのですが、白の粘りが的確で難しい終盤に。図で打たれた白a8が実質的な敗着でした。白a8→黒b8の交換を今入れると将来的に黒h1→白h2の時にブラックライン(a8~h1の斜めライン)のかなりの部分を黒に取られてしまいます。それでもa8に今打っておかないと黒h2!が厳しいと判断したのだと思いますが、その黒の狙いは初手白h7(最善)でも防ぐことができました。そして白h7の後に白a8→黒b8ならブラックラインのかなりの部分が白のものになります。この違いが大きいようで初手白h7なら僅か黒プラス2という微細な形勢。これなら白にもまだチャンスがあったことでしょう。



  第3局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○金子 輝 Kaneko Hikaru

31はa6がベターでした。34が好手! 黒b8なら白g2が強力な狙いです。35はその狙いを防いだ手ですが、今度は白g7が生じて黒苦戦。私は41を大長考したのですがいくら考えても黒が有利になる展開がありません。41~47は黒g1→黒g2の連打を狙った手順。これ以外に良い狙いがありません。従って図の正解は金子初段が打った白d2! これが唯一黒g1→黒g2の連打を防ぐ手で、初手白d2以外の有力そうに見える手(白a8、白c2など)では黒勝ち局面なのでした。以下も鉄壁の終盤で黒にチャンスなし。参りました。



  第4局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○七瀬悠真 Nanase Yuuma

13はその場で思いついた手です。ゼブラ先生の評価ではマイナス7らしいのですが、黒も十分戦えると判断しました。実際黒の種石切りがかなり強力で難しい終盤へ。図で私の打った黒h2が大悪手でした。白に右上3連打(h1→g1→g2)を与えては勝てるはずがありません。図の正解は黒g2。これならまだ難しい勝負でした(白プラス2形勢)。劣勢の前半からせっかく挽回したのに、最後に崩れたのは情けなかったです。52以降は黒にチャンスなし。参りました。 



  第5局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○中島 駿 Nakajima Shun

図で私は白d8を恐れていました。以下黒a4→白c7で手を渡されて難しい形勢です。実戦は図で白a7。これがあまり良くなかったようで以下は黒が最後まで優勢を維持しました。  



  第6局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○倉地隆行 Kurachi Takayuki

この試合は中盤の倉地四段の打ち回しがうまく、37に打った段階で黒はほぼ敗勢だと思っていました。白38はf1なら波乱なく白が勝ったことでしょう。実戦の38、39となって白は左辺の形が悪く寄せが難しくなっています。そして40が敗着。ここは白b2で白が勝っているようですが、黒a1と隅を取られた後の白の打ち方が非常に難しく、白が勝ちきるのは容易でありません。やはり38f1を逃して黒39まで非常に白の難しい形にしてしまったことが白の敗因なのでしょう。図の最善は黒b8! これが手筋の好手で黒は左下の4個空きで3手打つことができます。図で間違えて黒a8と打つと白b7で形勢急接近です。  

結果は4勝2敗で準優勝! 4回戦終了時に2勝2敗となった時点で入賞はほぼ諦めていたのですが、七瀬四段が上位にいた倉地四段と後藤七段を最後に倒したことで私が2位に浮上しました。入賞は久しぶりで非常に嬉しかったです。

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   準優勝の私          優勝の七瀬四段           第3位の後藤七段   (写真撮影…倉地四段)


あさって日曜日は川越順位戦に参加予定です。楽しみです。 

先週19日の日曜日は流山オープンに参加しました。昨年12月19日に手術を受けたのでちょうど1ヶ月後です。受付は11時半から12時ということだったので、念のため11時35分頃会場に。するとなんと既に30人以上のオセラーがいます。最終的には46人参加という大盛況でした。200回記念大会ということで多くの方が提供した賞品が沢山あり、特にNagareyama Open 200th Anniversaryと書かれたトートバッグが目を引きました。早坂四段が2つだけ作って寄付した特注品だそうです。

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  第1局 黒番。最善手は? 
  ●冨所多恵 Tomidokoro Tae
  ○村上 健 Murakami Takeshi

この試合は中盤かなり有利になったと思ったのですが、そこからの私の着手が甘々だったようでいつの間にか形勢不明に。左辺はとりあえず黒a7が来る前に白a5かa6に打つべきでした。48でe8かf8なら白プラス2らしいですがそんな手は全く考えず、とにかくホワイトラインの白通しを維持するしか勝機なし、と思っていました。しかし48は大悪手で図へ。ここで冨所四段の打った黒h7!が絶好手で白は痺れました。普通にh8は黒g8→白e8→黒a1で白b8を強制されます! 好調の序・中盤からいつのまにか白必敗形になっていて、まるでキツネにつままれたような気分。参りました。 



  第2局 白番。最善手は? 
  ●早坂敏江 Hayasaka Toshie
  ○村上 健 Murakami Takeshi

15には意表を突かれました。意外な好手で以下黒ペース。29とX打ちされてまだ黒にはb8が残っています。白容易ならぬ形勢と感じました。その後難しい局面が続いて図。ここで私が打った白b1が大悪手でした。好手黒f8で返されると白は第7行やホワイトラインを黒に取られて厳しい形勢です。図の正解は白g8! これが見かけ以上に厳しく、黒a2なら白b1→a1の連打。黒h8なら白h7→黒g8→白h1→黒a2の時に白a1→b1の連打。どちらも白快勝です。これは全く見えていませんでした。実戦54の局面は非常に厳しく色々考えても白足りないと思いました。終局後石を数えて2石残っていたのは非常に幸運でした。 



  第3局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○牛久保悠 Ushikubo Yu-u

牛久保二段は麻布オセロ部の1年生。昨年入部してからオセロを始めたそうです。オセロ歴1年未満とは思えない強さでびっくりしました。序盤、中盤は黒やや苦しいと感じていました。ところが図で白はe8→黒d8→白b8! これが非常に損な打ち方でした。図では将来黒がb7と攻めた時に白e8でブラックラインの黒通しを切ることができるのですが、実戦のように白e8を先に打ってしまうとその切りの手がなくなり黒b7が非常に強力な狙いとなります。また実戦白b8は黒に手を渡すメリットがあるものの、手を渡されて黒にはまだ右辺方面に良い手(h6やg6)が残っています。白b8は黒に絶対の利き(黒c8と当てると白はg8に取らざるを得ない)を与える手なので、手を渡された黒にもう好手が残っていない、という場合のみ有効な手渡しの手。図では下辺方面(黒に手なし)を温存して白h4と打てば白有望局面でした。  



  第4局 白番。どう打つ? 
  ●香取通浩 Katori Michihiro
  ○村上 健 Murakami Takeshi

26が香取四段独特の手。次の白g1が失敗でした。f5の窪みに黒から打たせています。図では白f5→黒b5→白a6…で白やや良し。局後この試合を並べていると石川五段が「26はどう見ても悪手だよ。黒f5と打たせて良いはずがない」と指摘。う~ん、確かにそうですよねぇ。このケースは例外ではないかと考えたのですが、どうも違ったようです。以下白は打てば打つほど苦しくなる展開で完敗。参りました。 



  第5局 黒番。最善手は? 
  ●新井淑子 Arai Hideko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

新井1級は終始じっくりと時間を使って慎重に着手を選びます。非常に強いと感じました。序盤は優勢を感じたものの私の打ち方が下手だったようで徐々に形勢不明に。図で私は「黒e8なら白h1→g1の連打。黒h5なら白g1→h1の連打。いずれも黒にa1→a2の連打を許すが、上辺と右辺を取れば白勝てるだろう」と考えていました。ところが黒は図でc7! これが全く私の予想していなかった絶好手。右上の連打がなければ白は上辺を失うことになり、そうなればh5の白から打てない1個空きが大きな負担になります。46はe8でもf8でも勝てないことを読んでようやく見つけ出した手。これで勝てるような気がしました。しかし私の読みは間違っており47f8なら以下白g7→黒h8→白e8→黒h5!の時にh7が黒の余裕手になり白細かく勝てません。47が4石差損で引き分け形勢に。そして51が8石差損の敗着。51g1→白h1→黒h5→白h7→黒h8→白e8…なら引き分けでした。確かにこれなら実戦の展開に比べて右下方面で黒が多少得をしています。しかし新井1級は終盤ほとんど時間が残っておらず、ある程度時間が残っていた私も白g8の時点で勝てたような気になってその後の形勢逆転に全く気がついていませんでした。



  第6局 白番。最善手は? 
  ●沢田健彦 Sawada Takeshiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

この試合は序盤15に度肝を抜かれました。その後も17、19と黒は独特の打ち回し。しかし結果的にはあまり良くなかったようでどんどん白優勢に。図の最善は白b8。これ以外の手だと逆に黒からb8に打たれて一気に形勢不明になります。白勝勢ですが47はうっかりミス。黒a8に打てなくなり石をかなり損しました。  

結果 は4勝2敗で14位。私は冨所さんが寄付した猿田コーヒーを賞品に頂きました。カップに載せてお湯を注げば抽出できる粉が真空パックに入っているタイプのコーヒーです(写真)。職場で淹れたところ、粉の量が多く、私の苦手な酸味もほとんどなく、濃い苦みを楽しめる大変美味しいコーヒーでした。ありがとうございます!

  思い返せば昨年11月初旬に参加した流山オープンで体調が非常に悪く、手術を決断したのでした。もう大会でオセロを打つのは無理なのかも知れない、とも思っていたので、同じ流山オープンで普通にオセロを打つことができて本当に嬉しかったです。そういえば末國九段も来ていて久しぶりに話すことができました。末國九段は全勝優勝!! 流石です。会場では多くの方に「体調はいかがですか?」「いつもブログを楽しみにしています」等、いろいろ声を掛けて頂きました。感謝しています。どうもありがとうございました。
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1月から沢山の医療ドラマが放映されていますね。木曜夜は「アライブ・ がん専門医のカルテ」(フジ)、金曜夜は「病室で念仏を唱えないでください」(TBS)、そして土曜夜は「トップナイフ・天才脳外科医の条件」(日テレ)と3夜連続! やはり大きな病気をして手術や入院を経験したので病院を舞台にしたドラマに親近感を感じます。どのドラマも大変よく出来ていて面白く、私は全て録画して毎回食い入るように観ています。

おととい夜の「トップナイフ」には三叉神経痛に苦しむ女性が登場しました。腫瘍による三叉神経の圧迫が原因で頬に激痛を感じ、化粧ができず水も飲めなくなった彼女は、いくつかの病院を受診しても原因が分からず最後には医師から「気のせいでしょう」と言われて絶望し3回も自殺未遂を繰り返します。

私も似たような痛みに苦しめられたので彼女の気持ちがよく分かりました。私の場合は比較的短期間で、激痛も数分で治まるためになんとか耐えることができましたが、この痛みが恒常的に襲ってきたら精神のバランスを崩してもおかしくないだろうと思います。

昨日は昨年末の手術(12月19日)からちょうど一ヶ月経った1月19日の流山オープンに参加しました。大変楽しかったので、また後日棋譜や写真を載せる予定です。

春合宿の日程が3月24日(火)~28日(土)に決まりました。この合宿には麻布以外にも多くのオセロサークルが参加し、オセロに熱意のある方のゲスト参加も歓迎しています。興味をお持ちの方は麻布学園オセロ部ログにあるこの記事をお読み下さい。多くの方の参加を期待しています。 

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