村上健のオセロ日記

趣味のオセロやフランス語に関する記事を投稿しています。私(村上)のメールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です。

一昨日16日の夜11時から日本テレビで放送された news zero に福地七段のコーナーがあり、麻布オセロ部も少しだけ登場しました。よろしかったら御覧下さい。

冒頭に「競技人口は約6000人」とありますが、これは「6000人」の間違いでしょう。

このように連日テレビでオセロが報道される日が来るとは誰が予想したでしょうか。福地君のお陰ですね。有り難いことです。


 

 


  黒番。どう打つ? 
  ●Dominik Nowak(ポーランド)
  ○菅原美紗 Sugawara Misa

ここでNowak選手は黒a6! これが白h7を消して白に難しい選択(a5? b6? それともd1?)を迫る好手でした。次の白はd1→黒g1→白h7で優勢ですが、実戦の42でも問題なさそうに見えます。ところが以下双方全て最善で引き分けに。非常に参考になる終盤なので、42あるいは44で白d1ならどうなるかも含めてぜひ並べて検討してみて下さい。盤の右下にあるPutをクリックすると好きな手順を進めたり戻したりできるモードになります。  



  白番。最善手は? 
  ●Ka Ming Chow(香港)
  ○高梨悠介 Takanashi Yuusuke

ここはe1が双方の必争点。そこに先着して黒に手を渡して白優勢です。右上が白にとって怖い形(万が一にも白g1を強制されるような展開になると黒h1→g2の連打で大敗)ですが、白はb2やg8に余裕手があり次が黒番ということもあって手詰まりになる可能性はほぼありません。  



  黒番。最善手は? 
  ●Jan C. de Graaf(オランダ)
  ○福地啓介 Fukuchi Keisuke

ここは黒f2が基本に忠実な中割の好手でした。この手が開放度の低い石(d4が開放度0、e3が開放度1)だけしか返していないことに注目して下さい。開放度とは、ある石が隣接している空きマスの数のことです。開放度の低い石ほど周りの石に囲まれており、開放度が高い石は周辺部に露出しています。開放度の低い石だけを返すことで周辺部にある相手の石を温存し、自分が打てる場所を残すことができます。自分の打てる場所が沢山残っていれば、損な場所に強制的に打たされる可能性も低くなります。実戦はここでg4。これは右方に出来ていた白の壁を大きく破る悪手。以下白優勢になりました。  


  白番。どう打つ? 
  ●土屋正太郎 Tsuchiya Shoutarou
  ○Chun Wai Lee(香港)

33は白f8→黒f3(縦が返らない)を狙った手です。ここで打たれた白b7が好手。黒a8なら白a7で黒に手を渡し、黒はf3に打てない(縦が返ってしまう)ため右方の白壁を破るしかありません。以下白優勢。  



  白番。どう打つ? 
  ●Andreas Litsas(ギリシャ)
  ○清水直希 Shimizu Naoki

白はh8→黒h7→白d8! これでf8が白の余裕手(いつでも好きな時に打て、かつその手を打つことによって相手に新たな好手を与えない手)となり白必勝です。  

 

  白番。どう打つ? 
  ●Piyanat Aunchulee(タイ)
  ○Erik Lund Jensen(デンマーク)

ここでJensenは白f1→黒e1→白h1と打ちましたがこれが大変な手順前後。以下黒h2→白b1→黒g7と右下隅の奇数空きに先着され、g列を黒に確保されてしまいました。正解は白h1→黒h2→白f1。これなら「白e1で上辺を連打する手」と「白g7で3個空きに先着しg列を取る手」が見合い(どちらかは白が打てる)になっています。これなら白やや優勢でした。




  黒番。最善手は? 
  ●福地啓介 Fukuchi Keisuke
  ○Remy Tastet(フランス)

福地七段はここで黒h2! これでc1に黒の手を作り、白d7の時にも黒c7に打てます。図でうっかり黒g6(一見好手)に打つと白d7の時c7に打てず黒劣勢。
 


  白番。どう寄せる? 
  ●清水直希 Shimizu Naoki
  ○Imre Leader(イギリス)

図の黒51が敗着。しかしここから白が勝てることを51を打つ前に見通すのはかなり困難でしょう。リーダーは白c1!→黒a1→白h5! これで右下を連打できるのが大きく白の逆転勝ち。 



  黒番。最善手順(3手)は? 
  ●高梨悠介 Takanashi Yuusuke
  ○Ilya Shifman(イスラエル)

正解は実戦の黒a2→白a3→黒g2。これが第2行を取る唯一の手順です。初手a2以外だと第2行を白に取られて僅差に。



  白番。最善手は? 
  ●菅原美紗 Sugawara Misa
  ○Martin Odegard(ノルウェー)

ここで打たれた白a4が敗着。黒a2なら白b6で良いのですが実戦黒a6!と好手で切り返されて困ります(次白b6なら黒a2でa7が黒の余裕手。かといって白a7に取ると黒b2のウイング攻めが残る)。図で単に白b6なら簡明な偶数形で白勝ちでした。  



  白番。勝負を決める3手は? 
  ●Ivo Rybarik(チェコ)
  ○土屋正太郎 Tsuchiya Shoutarou

土屋七段は白a4→黒a3→白b2! これで黒は手も足も出ません。

木、金、土と三日間修学旅行の引率で関西に行ってきました。昨夜帰宅しパソコンを開いてびっくり。福地君が優勝したのですね!! 私は高梨九段が6度目の優勝をするだろうと予想していました。福地君もベスト4に進出するだろうとは思っていましたがまさか高梨チャンピオンを倒して優勝までするとは…。谷田七段の記録を4年も更新して11歳の世界チャンピオン。本当にすごいことです。3日間色々なドラマがあったことでしょう。これから少しずつ棋譜を並べてみようと思います。

世界選手権の全ての棋譜を閲覧できるサイトはここです。まだ見ていない読者の皆さん、ぜひ気になる対戦の棋譜を並べてみて下さい! 

先日参加した埼玉オープンの会場で第1回 渡良瀬オープンが開催されることが発表されました。せっかくの連休なのでぜひ参加したいと思って駅探で調べたところ、私の自宅からは片道3時間以上かかることが分かりました。これは仙台オープンへの所要時間よりもかかります。そこで再考し、山梨オープンに参加することにしました。これなら片道2時間半ほどで会場まで行けます。初めての参加なのでとても楽しみです。

日曜日はさいたまオープンに参加しました。全日本チャンピオン土屋七段始め多くの強豪を含む38名が参加。


  第1局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○生亀冬悟 Iki Tougo

生亀5級はまだ小学3年生ですがかなり強く中盤まで互角の展開。図では白f3→黒f2→白h3で黒に手を渡すべきでした。次に黒b7なら白a8→黒b8→白b2で黒番。黒は右方の壁を破らざるを得ずこれなら互角でした。ちなみに図から白f3→黒f2→白h3となった局面での最善進行は黒g2!→白d1→黒e1→白h1→黒b2!→白a1→黒b1…だそうです。黒僅か4石リードということなのでこれも互角と言えるでしょう。実戦は図で白g5。これだと正解手順と違って右辺に余裕手(白h3)がありません。白はh2には打てますが単独C打ちとなり黒から色々攻めが狙えるため白h3よりかなり劣ります。この差が勝負を分けました。  



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●野田侑那 Noda Yuuna
  ○村上 健 Murakami Takeshi

1回戦の終わりの方で野田二段が中岡五段相手に快勝する場面を目撃しました。中岡五段は東大オセロサークルのメンバーで非常に強く、今年の夏合宿で私は0勝2敗です。その中岡五段を破るとは…。気を引き締めてこの対局に臨みました。序盤から双方未知の展開。互角の良い勝負ですが図で打たれた黒b1が疑問手でした。白c2で手を渡されると黒がかなり打ちにくい形です。図の正解は黒c2→白f1→黒b3。この形は白b1→a3…と左上方面で手を稼がれるのが怖いのですが、白a3は斜めが返るため打てずこれなら互角の形勢でした。25以降は白優勢。46の最善は白b8!→黒c8→白b7→黒a8→白d8→黒a7→白h8…。実にうまい手順ですね。白b8は私もちらりと考えましたがもっと先まで考えるべきでした。  

ここで昼食休憩。その後毎年恒例の石返し選手権が開催されました。16名がトーナメント形式で、どれだけ速く64枚の石を返せるか競います。私はベスト8で伍三段に1秒差で負け。決勝は大森六段と伍三段の対決となり、大森六段の優勝!
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          大森六段(奥)と伍三段(手前)の決勝戦



  第3局 白番。どう打つ? 
  ●腰野和彦 Koshino Kazuhiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

19が初めて見る手で対応に迷いました。ゼブラが勧めるのは白f4と窪みに埋める手ですが、黒e1の当てが見えているだけに非常に打ちにくい手です。私の選んだ進行(20~22)も常に黒e1の当てが残っておりこれが白の悩みの種。そして図で私の打った白h5が疑問手でした。以下黒e1→白f1→黒g1→白h1→黒h2は一本道。当然私もこの進行を考えてはいましたが、これなら上辺を確保できるし他に良い手も浮かびませんでした。しかし黒h2と手を渡された場面が非常に難しく私が悪手を打つことに…。図の正解は白a6! これだと黒はほぼa5に割り込む一手です(右辺方面に打ってg列が黒一色になると白g1→h1の連打)。白a6→黒a5の交換をしてから白h1が実に巧妙な手順。上辺を取るためには黒e1しかなく、白f1と黒に手を渡せばb2やh5に余裕手のある白は必勝形。この展開は全く見えていませんでした。40手目で白が勝てる唯一の手もぜひ考えてみて下さい。正解は白g7→黒a2→白c7。これで白+2形勢だそうです。私もg7は考えたのですが3手目のc7が浮かびませんでした。実戦40は悪手で白敗勢に…。44となった局面で腰野三段は長考。私は「黒g7と打たれて白必敗」と思い半ば諦めていました。黒も最終的にはそこに打ったのですがここで消費した4分ほどが命取りに…。59を着手し石を返している途中で黒の時間切れ。  



  第4局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○奈良颯馬 Nara Souma

黒は左辺に白の悪形を作らせいつでも黒b1→白a1→黒a2で左辺を取る筋を得ました。また36で上辺もウイングになったため黒a2→白a1→黒b1で上辺を取る選択肢も得ました。一見黒優勢ですがこんなふうに選択肢が多いとどれが一番良いのか迷うものです。それに上辺か左辺のどちらかは取れるといってもその代償としてどちらかは白に与え、また左上の4個空きの手止まり(b2の手)は白に渡ることになります。これは結構大きなマイナスで、黒はa2あるいはb1を繰り出すタイミングが非常に難しい。結局41でa2に打ちました。幸いこのタイミングと選択(a2かb1か)は間違えなかったのですが右上の5個空きの潰し方を間違えました。45はh1が正解(理由は後述)。図は私が悪手(黒g4)を打った局面。打った瞬間に「白g2に打たれるとまずい」ことに気付きました。以下黒h1→白b2となると黒が右辺を確定石にすることがほぼ不可能です。黒45でh1なら白h3→黒g4→白b2→黒h2…で右辺を全部黒が取れたのでした。ところが奈良四段は図で白h3! これだと実戦のように黒が右辺その他を確保して黒の勝勢に。ちなみに図で右上以外(b2など)に打つと黒h2!の手筋で黒が右上の4個空きで3手打ち簡明な黒勝ちなので、図ではほぼg2とh3の2択。関心のある方は図で白g2→黒h1となった後黒がなかなか右辺を取れないことを確認してみて下さい(棋譜の右下のPutをクリックすると任意の手順を進めることができるようになります)。  



  第5局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○馬渕勇太 Mabuchi Yuuta

20までは先日の王座戦で末國九段と打った進行と同じです。21で私から変化。しかしどうもこの変化は疑問だったようで以下やや苦しい展開になりました。23はなにがなんでもg6に先着するための着手。形としては黒c8が勝りますが白e2!でg6に先着されると黒劣勢です。実戦23なら29!の手があるためとりあえずg6は黒の権利。38でc1は黒g2で終わるので実戦b7は必然。図で打たれた黒a7が実質的な敗着。これは白h8→g7の連打を残した手ですが、右下方面の黒石を残したことで逆に自分の着手が狭まってしまいました。図の正解は白a6。これなら黒の着手が難しく白にチャンスがあります。44も黒にa6の一個空きを与え寄せやすくしてしまった悪手。44b4ならまだ難しく黒が間違える可能性がありました(以降の最善は黒a3→白g7。これも黒が難しい形)。白はc7~g3の黒の通しが致命傷。これも42の最善がa6である理由の一つと思われます。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○綿引健太 Watahiki Kenta

25の第一感はd8。以下白c8→黒b8→白g7→黒a3…が想定されます。白22の段階でこの展開をずいぶん時間をかけて読んだのですが、いまひとつ自信が持てず25はh5に変化。しかしやはり25d8の進行の方が良かったようです。30と必然のX打ちを打たせて黒も打てると感じたのですが綿引五段の終盤は的確で付け入る隙がありません。図でも迷いました。黒h7→白h6→黒g2でのちのち白b8を強制できればうまいですが黒g2の後に白e1→黒d1→白b2で右上の3個空きと左下の3個空きが相殺されるため白にb8を強制することはできないのです。それでもこの進行が最善(白+4)だったようです。図で打たれた黒b7以降は白が偶数理論を活用して快勝しました。  

結果は5勝1敗で第3位でした。2大会連続で入賞できて大変嬉しいです。大会後は岩倉五段や金子三段に誘っていただいて10人ほどで蕨にある桂三段のラーメン店に行きました。桂さんに会うことはできませんでしたが、ラーメンが非常に美味しかったです。歯ごたえのある極太麵にちょうどいい辛さのスープ。ボリュームがまたすごくお腹がいっぱいになりました。ぜひまた食べたいです。道すがら川端三段と久しぶりに色々話したのも楽しかったです。よい一日でした。

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     準優勝の後藤七段        優勝の綿引五段        第3位の私

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   1級に昇級した勝又君(手前、麻布オセロ部、中1) (写真撮影…七瀬三段)

その後何人もの方に「体調は大丈夫ですか?」と声を掛けて頂きました。お心遣い感謝いたします。幸い王座戦以降は元気にしております。目眩と耳鳴りは相変わらず毎日数回襲ってきますが、そこまで強くはなく、また5分程度で収まります。睡眠を十分とって無理をしないように心掛けています。 


  第1局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○高橋 永 Takahashi Hisashi

39はg7が最善で引き分け形勢だそうです。これは打てません…。実戦のg2は悪手で、もし白g8と打たれたら黒b7→白g7→黒h8→白f8→黒h7→白a8→黒a7→白a5…のような流れで簡明な負けでした。40f1が悪手で再び形勢不明。以下微妙な形勢が続いて図。ここで高橋三段の打ったh1→黒h2→白b1が痛恨の敗着。この手順で問題なく白が勝っているように見えるのですが、白a1でf6の黒石が返るために最後の黒f8で縦が全部返るのが大きく黒の2石勝ちに。図の正解は白b2。これなら白2石勝ちなのですが、時間の無い終盤で白b2以下黒がどう寄せても白が勝つことを確認するのは容易なことではありません。幸運な逆転勝利でした。  



  第2局 白番。どう打つ? 
  ●栗原 在 Kurihara Aru
  ○村上 健 Murakami Takeshi

24までは夏合宿で髙見澤君が佐治君相手に打っていた展開。有力そうなので真似させてもらいました。勿論栗原四段は初体験で一手一手にじっくり時間を使って考えます。そしてその読みは正確無比で46まで白かなり厳しい展開。47で私が恐れていたのは黒h8です。そう打たれると白にはc8ぐらいしか手がなく、以下黒e7から黒b2のホワイトライン通しを狙われると白はどうしようもありません。ところが黒は47g7! これが逆モーションの悪手で形勢逆転。しかし図の局面が難しくて迷いました。平凡に白d7→黒c8では次白b7に対して黒b8があるため白はb8に打たざるを得ません。これだと最後に黒b2と打った時に縦を全部返されて白が全然足りないのです。次に考えた白b8も黒c8→白d7→黒a8→白b7→黒b2!で引き分け負け。次に読んだ白b7→黒d7→白b8→黒a8→白c8も2石負け。「負けたか」と思ったときにこの手順の白b8の代わりにc8に打つ手があることに気づきました。もう数える時間は無かったのですが勝てるとしたらこれしかないと決断。結果2石残っていたのは幸運でした。ちなみに図の最善は白c8! 以下黒d7→白b7→黒b8の時に白がパスになるのがうまく、以下黒b2→白a1→黒パス→白a8で白の8石勝ち。この手順は全く見えていませんでした。  



  第3局 黒番。最善手は? 
  ●中村倫太朗 Nakamura Rintarou
  ○村上 健 Murakami Takeshi

29a5が疑問。ここはc7がベターでした。次の白g2が厳しく黒苦戦に。しかし私も40がひねり過ぎの悪手で図。ここで打たれた黒h1が実質的な敗着です。白f7と打たれてみると黒b4やh6に白g7!のホワイトライン通しがあり、g1に白の余裕手もあって黒はいかんともしがたい形勢。図の正解は黒h6。これならg1の余裕手はなくまだまだ難しい試合でした。  



  第4局 黒番。最善手は? 
  ●三屋伸明 Mitsuya Nobuaki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

24でゼブラ先生が薦めるのは白f5! この手は全く考えませんでしたが、種石切りの好きな私ならまず最初に見えなければいけない手でした。34は「白h1→黒g1→白b1の方が良かった。それなら上辺が白のものなのに…」と後悔したのですが、g2に黒石が残っている方が右下方面の黒の着手に制限が残るため34はb1で正解だったようです。42はh1→黒g1→白b2→黒a1→白a2→黒a7→白下方面…と進めるのが最善らしいのですがこれは怖くて打てません。図で私は黒が下方面に手をつけるのを期待していました。それならまだ白も戦えそうです。しかし三屋七段は長考の末黒b2! これが紛れることなく勝勢を確立する最善手で以下は黒の快勝となりました。



  第5局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○金子昴大 Kaneko Koudai

序盤は互角の良い勝負。図は恐らくこの試合のターニングポイントとなった局面。「ここでの一手が恐らく非常に重要だ」と感じました。ところが私は1分ほどの考慮で次の手を着手。これは明らかに根気不足でした。一局を左右する局面と感じていたのですから、5分でも10分でも納得のいくまでここで長考すべきです。図の正解は黒e8。次白h5なら黒d7と「コの字の中」に埋めて互角。白f8なら黒h5!と右辺に先着して以下白d8→黒h7。これも互角でした。実戦31は悪手。打った瞬間に「白d8で黒悪い」と悟り、なぜ31をもっとしっかり読まなかったのかと後悔しました。しかし金子三段はなかなか次の手を打ちません。局後に聞くと「白d8→黒a6のあと本当に白が大丈夫なのか、など色々確認していました」とのこと。結局5分以上も考えて白d8。これは見事に最善手で白優勢に。しかしここで大きく時間を使ったことが後になって響いてきます。34はここに今打つ必要はなく普通に白a4が勝りました。その後白勝勢ですが黒からの逆転の筋がないかの確認に時間を取られ58で白痛恨の時間切れ。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●清信健太 Kiyonobu Kenta
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤から双方未知の展開になりました。局後に横で対戦していた末國九段が「b3以降は白が有利になりましたね」とコメント。つまり図で黒e8→白b3となった進行です。確かにこの後黒はじわじわと苦しくなり、白は比較的簡明な手の連続で勝勢になりました。図では黒c3→白f8→黒c2→白d2→黒e1→白d1→黒c1…という流れが有力だったようです。

結果は5勝1敗で準優勝! 好成績で嬉しいのですが、最初の2試合が数石だけ逆に転び、金子三段の時間が切れなければ2勝4敗です。そう考えるとこの成績はほとんど運によるものと言えます。内容で5勝1敗できるようになりたいものです。かなり難しいですが(苦笑)。今週土曜日は仕事で品川の大会に出場できません。翌日日曜日の埼玉オープンに参加予定です。楽しみです。

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      第3位の七段三屋        優勝の中島八段        準優勝の私

私が世界オセロ連盟のメーリングリストに送った英訳を以下に示します。時間的制約もあるので細かい表現のミスはご容赦下さい。「私の言いたかったことはこれとは違う」とか「意見を投稿したのに英訳されていない」等の重大なミスについては遠慮無くご指摘下さい。訂正いたします。


If we could get extra budget I would like to have the WOC as it is, and to create another tournament to determine the best player in the world.  The new tournament should be held six months after the WOC, once every year in Japan, and consist of top 50 Japanese players (selected from the Japanese rating list) and 14 top finishing non-Japanese players at the immediate WOC.  Of course the players selected by the above criteria could decline to play, and the second player in line would then get the right to play.  It would be better if the host country (Japan) could provide some financial help to the non-Japanese players. (Osamu Kamemoto)

 

 

I think we should avoid having two or more world championships because it would make it difficult to answer the question “Who was the strongest player in the world that year?”  To me the present WOC seems to be organized well enough to determine the number-one player.  On the other hand, the present WOC has little function to determine the best 100 players in the world that year.  Players who finished 60th or 80th at WOC for example may not be among the top 1000 if he or she were playing in Japan.  And I think this is what is causing the “indefinable frustration” that Murakami thinks many Japanese players are feeling toward the WOC.

The Japanese players could simply endure and live with this quality of the present WOC (i.e. winner of WOC is the strongest player in the world but others may not be among the best players in the world).  If this sounds too conservative I may suggest that we make WOC a tournament where anyone who wishes to participate can participate.  A certain number of players living in an “overly competitive country” like Japan would welcome this change.  And what would be the drawbacks of such a change?  “Allowing to compete the players who are not strong enough to deserve to compete at a world championship” would perhaps be a problem.  But then, does the present WOC efficiently reject the “unworthy players” from playing?  Or on the contrary would it be better if we excluded these players even more efficiently than today?  I think getting answers to these questions is what is needed to advance this discussion on WOC.  In any case I personally hope that this discussion will be concluded by listening to not only the voices of champions and high-ranking players but also those of as many players as possible. (Kunihiko Tanida)    

 

 

Probably the same discussion has been done for the Olympic Games and world championships for various games and sports.  After all these arguments in the past, are there today any international competitions where a country with many strong players or athletes can send many representatives to the competition?  I would presume very few such world championships exist.

We should never forget the original “raison d’être” of WOC, the reason for which WOCs are held.  It is not “to win” but “to participate”.  It is important to have players from as many countries as possible.

>The main goal of Olympism is to place sport at the service of the harmonious development of humankind, with a view to promoting a peaceful society concerned with the preservation of human dignity.

The main goal of WOC is probably the same.

This discussion should never be reduced to one with a one-sided goal of making it easier for Japan to win. (I am afraid it is indeed the direction which the discussion is taking.)  (Akira Hasegawa)

 

 

I think WOC should stay the way it is today.  Murakami’s idea to create another tournament would reduce the special presence and value of WOC.  It would also reduce the function of WOC to determine the strongest player of that year, as Tanida pointed out.

If we want more Japanese players at WOC, we simply could invite strong players from abroad to Japanese big tournaments (such as Meijin-sen) with the same effect.

        Is it the “only” purpose of WOC to have strong players and determine the world best player?  Isn’t it also important to promote Othello as part of our culture by spending time with players from many countries?  I think these other aspects of WOC make it such a wonderful tournament.

Japanese players can play against strong players in many tournaments at home.  Players in many countries cannot.  Many of them play against strong players only at WOC, and they feel and learn a great deal from that experience.  They will then bring back the experience to their home countries and spread what they have learned to players around him or her.  This is how Othello expands and develops as part our culture.

Japan is the leading country of Othello and for that very reason we should make effort to promote Othello and to increase the number of players outside Japan.  (Kenta Saito)            

 

 

Some people have pointed out that creating another tournament will make it difficult to determine who is the number-one player of the year.  But if we look at other competitions such as tennis or golf there are several major tournaments (grand slams).

If we invite top players from overseas on Japan Othello Association’s expense, they will have the opportunity to play against many Japanese players and to enjoy sightseeing.  And the experience would probably lead to the promotion of Othello when they return to their home countries. (Osamu Kamemoto)

 

 

I favor model 6.  It may also be a good idea to change the number of players allocated to each country according to the number of players that country has and the result of the previous WOC.  I mean you can send more players to WOC if your country has more players, and if the representative of your country finishes higher in the previous WOC.  Maybe we can raise the entry fee according to the number of players you are sending, i.e. the more players your country is allocated the more expensive the entry fee becomes.  This will improve the budget of WOC.  I hope many players express their opinions and OWC will be a better tournament.  (Takeshi Fujita)

 

 

It is a world championship and so we should never change the basic format, where the representatives of as many countries as possible gather and compete for the supreme title.  Japanese representatives are special players: each the winner of major Japanese tournaments.  Such special players are those who should play at WOC.  Even if WOC became an open tournament where low-ranked players like I can participate, I wouldn’t want to participate.

The biggest problem is the large disparity of skills between Japan and other countries.  We will never have the optimal format of OWC unless this disparity diminishes.  (Horiatsu)

 

 

First of all I am very glad that this discussion is going on at World Othello Federation.  I am also infinitely grateful to Murakami’s effort to be the bridge between Japanese players and those outside Japan.  That said, I would like to express my opinion below.

I think WOC should stay the way it is today.  My idea of the goals of WOC are:

1. to deterimine the number-one player of the world of the year.

2. to promote Othello all over the world.

It is true that the player who finishes 8th at the present WOC is not the 8th strongest player of the world.  And this disparity between the final standings at WOC and the real rankings in the world become larger as the final standings of WOC go down.  But I think this cannot be helped when the main goal of WOC is to determine the number-one player.  Also, the second goal of WOC above suggests that decreasing the number of representatives of “weak countries” to increase the number of representatives of “strong countries” is a wrong path.  If we can agree on the exact “goals” of WOC, the optimal format will naturally follow.

On the other hand, I understand that there are players like Murakami who want another world-level tournament.  However, I think having two or more world championships would bring more problems than merits.  Unlike Japanese representatives whose travel, meals and accommodation costs are paid by JOA, many players overseas attend WOC on their own expense.  Would they then attend another tournament even if we created it?

I think inviting a certain number of players as wild cards to the present WOC would be more realistic, although we should be careful not to select only Japanese players.  How do we select the wild cards?  Using the World rating list is an idea but I don’t think it would gain the support of majority of players.  I personally feel that the reigning world champion should be allowed to play in the next year’s WOC.  (Nobuaki Mitsuya)    

                    

 

We could adopt a few ideas from the selection of teams who play in the final tournament of Japanese High School Baseball Championship.  It works as below, with the minimum change to the present system:

All Japan Championship

Winner (from eastern Japan)  → WOC

Runner-up (from eastern Japan)

Third player (from western Japan)  → WOC

Meijin-sen

Winner (from western Japan)  → WOC

Runner-up (from eastern Japan)  → WOC

Third player (from western Japan) 

We could select more representatives by dividing Japan into more than two blocks.  (Sou Nakamura)

 

 

World Championships is a tournament for deciding the number-one player in the World.  And for this very reason it should accept anyone who wants to compete.  If such were the case the player who finished 8th at WOC would truly be the 8th strongest player in the world.  No one would be frustrated of not being able to compete.  (Anonymous)

 

 

I am a novice.  The beauty of Othello is that anyone can participate, regardless of age and sex.  I am impressed with the young champions like Akihiro Takahashi and Keisuke Fukuchi.  I am also impressed with the excellent performance of Japanese representatives, who won all the four divisions of last year’s WOC.  Most champions seem to be in their twenties.

I am physically heavily handicapped.  I believe people like me have the potential to one day win a major tournament and qualify to play at WOC.  I feel that the present tournament rules of Japanese tournaments are not good enough to allow us to compete equally with unhandicapped players.  Maybe what I am telling is irrelevant to the discussion here, but I have the feeling that the discussion here (how to select the players who are allowed to compete at WOC) and the discussion on handicapped players have something in common.   (Tamachan in a wheelchair)  

 

 

I prefer the model 1.  I also propose a change to realize the models 2,4,5,6,7,8.  It is to hold another tournament one day before the WOC to select a certain number of extra players to play in the next day’s WOC.  Anyone can take part in this tournament.  We could set up the rules so that players from the same country would not play too often.  This will allow a certain number of high ranking players who did not qualify in his home country to play in the WOC.  They will also have the opportunity to play against players from around the world even if they didn’t perform well enough to be extra players.  (Eishi Kanou)

 

 

I propose to add the following three changes to the present WOC.

1. The reigning world champion is invited to play, not constituting a part of any team of any country.

2. The country which won the team championship in the previous WOC is given an extra spot.

3. When a country sends more than three players because of the above change, it should nominate beforehand the three players whose result will count for the team championship.

World Othello Federation should above all make clear the goals and principles on which WOC are organized, and in this regard I agree with Nobuaki Mituya who stated that WOCs are held “to determine the number-one player of the world of the year” and “to promote Othello all over the world.”

Murakami’s observation that “Japan has an overwhelmingly large number of expert players and many of them have never been given the opportunity to compete at WOC” is true.  I am one of those players and am glad that such situation is discussed at WOF.

However, I do not think that Japanese players are mistreated.  We can play against best players in the world almost every weekend.  We can play hundreds of high-level games a year.

And what about players living outside Japan?  However skilled they are they have few occasions to play against world’s top players.  It might well be the case that the 13 games they play at WOC is the only such occasion.

I think an important goal of WOC is to “continuously send the message to the world that Othello is an international game”.  WOC should never be filled with a disproportionally large number of players from one country.  I think more opportunity to play at WOC should be given not to Japanese players but to players around the world.  The important thing is that they continue to play Othello.  If I am given the opportunity to play at WOC, I would like to play and spend time together with players from many countries, rather than to play against strong Japanese players.

It is true nonetheless that Japan is brimming with expert players.  The above suggestions of mine seems to me to be about the limit of increasing Japanese representatives without undermining the principles of WOC and without looking too selfish on Japan’s part.  I would like to at least see the reigning world champion in action at WOC.  (Tetsu Satani)  

世界選手権の将来像に関して多くの方にご意見を頂きありがとうございました。ご意見は全て英訳して世界連盟に送りました。海外の選手は日本の選手の考えに触れる機会が非常に少ないので、きっと喜ばれると思います。意見は今後も募集しているのでもし何かあったらコメント下さい。英訳の時間も必要なのでなるべく簡潔に書いていただけると助かります。よろしくお願いいたします。

今世界オセロ連盟で世界選手権の将来像が議論されています。議論が始まった理由の一つは私が「日本とそれ以外の国々には選手数に大きな差があり、日本以外の多くの国の中堅選手が毎年のように世界大会に参加できる一方で、それらの選手よりもかなり技量が高いにもかかわらず一度も世界選手権大会に参加することができない日本人選手があまりにも多い。これはフェアな状況ではない。もっと多くの日本人選手に世界選手権出場の機会を与えて欲しい」と述べたことです。世界オセロ連盟のTor Birger Skogen会長が議論の叩き台として出したのは以下の8つのパターンです。1~4は現状の予算で実現できるプランで、5~8は予算を増やせる場合のプランです。もちろんこれ以外のアイディアも募集しています。

 

1.現状のままの世界選手権

2.現状よりもトッププレイーの数を増やし、レーティングの低い選手を減らすような世界選手権(恐らくそうすると日本人選手が増え、他の諸外国の参加者が減ることになる)

3.トッププレイヤーだけの世界選手権(2よりも更に日本人の比率が高くなるでしょう)

4.世界選手権を二つにする。一つは現状に近いが参加者を減らした(例えば各国から無差別二人、女子一人)大会で、もう一つは比較的少数のトップ選手だけの大会。
5.現状のような世界選手権だが参加選手を増やす(例えば各国無差別5人、女性一人)。

6.現状の世界選手権に、一定数のトップ選手を招待選手として参加させる。

7.トップ選手だけが参加できる新たな大会(規模は現状よりも大きくする)。

8.世界選手権を二つにする。一つは現状のままの大会。もう一つはトップ選手だけの大会。

私は「世界選手権は日本以外の国にとってはうまくいっている。日本人の参加者数が大幅に(数十人?)増えたら日本人選手は満足するかもしれないが、それはあまりにも大きな変化である。世界選手権は現状のまま継続し、かつて2回開催されたワールドカップのような大会を世界選手権とは別に創設するのが良い。参加費(数万円?)を払った選手は誰でも参加できるようにすれば新たな予算を捻出する必要もない」という意見を伝えました。ただ使用言語が英語ということもあり連盟の前畑理事と私以外の日本人からは意見が出ていない状況です。Tor会長を始め多くの世界連盟関係者は「日本はオセロの世界で特別な地位(選手数でも技術の高さでも)を占めているので、日本人選手の意見はなるべく聞きたい」と思っているようです。

 

もしこの記事を読んで「将来の世界選手権はこうあるべき」という意見を持っている方がいたら、この記事にコメントするか私までメールをください(メールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です)。意見は実名でお願いします。私が英訳して世界連盟に伝えます。

王座戦の棋譜です。第5局(対末國戦)と第6局(対大池戦)は棋譜を取っておらず、体調が悪かったためか途中までしか再現できません。もし棋譜を入手出来たら後日アップするつもりです。
(追記)末國九段が棋譜を送ってくれたので追加しました。どうもありがとうございました。


  第1局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○北村桃奈 Kitamura Momona

序盤はやや優勢かと思いました。しかし24~26が好手順で図。ここで白はb1→黒b4→白b7。最後の白b7は好手ですがその前の白b1→黒b4が疑問。図で私は白b4→黒f1→白b7を恐れていました。これだと実戦と違って上辺が黒にとってマイナスな形になっており良い勝負です。実線は白b1と取った上辺が白にとってあまり良い形ではなく、以下徐々に黒の優勢が拡大してきました。  



  第2局 白番。最善手は? 
  ●後藤 宏 Gotou Hiroshi
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤から互角の良い勝負が続きます。黒の敗着は41。ここに打つ前に黒a6→白a2の交換を入れておけば互角らしいのですが、なぜこの交換が今のタイミングで必要なのか私にも分かりません。一つ言えるのは図から黒a6→白a2→黒f8→白c7なら左下は白から打てない3個空きになり、実戦のように黒f8→白c7の後から黒a6→白a2だと左下の3個空きは両者から打てる3個空きになっていることです。そして図。ここで白h8は黒g8→白h7→黒h4!でh6が黒の余裕手になり黒勝ち。図で白h6も黒h7で難解(一応白b2→黒a1→白h8…で白2石勝ちになるようですが…)。正解は図で白h7! 黒h4でやはり偶数理論を黒に持っていかれますが第7行と第8行を両方確保するのが大きく白に残っています。  



  第3局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○和田真幹 Wada Masaki

図で私が恐れていたのは白a5。以下黒a6→白e2(斜めが返らない)…で難しいと思っていました。実戦は図でc2。これに対して黒a2と左辺を取ったのが好手で白は苦しくなりました。以下白も粘りますが及ばず。  



  第4局 黒番。最善手は? 
  ●清水直希 Shimizu Naoki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

中盤まで互角の良い勝負。図での私の第一感は白d7でした。しかし黒c8と打たれて自信が持てず白b2へ。これが敗着です。図の正解はやはり白d7。次黒c8なら白b7!が私の見落としていた好手で、これならまだ白も打てました。



  第5局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○末國 誠 Suekuni Makoto

互角の良い勝負が続いて図。ここで私の打ったa3が実質的な敗着です。当然のように白b2とホワイトラインを通され、次に黒g6は白g7!でアウトなので私は黒h5。これも悪手でまだg7の方がチャンスがありました。48h7と普通に取られて次黒g6は白g7で終わってしまうので黒g2は仕方なく、結局白にh7→g6と右辺連打を与えて敗勢に。図でg6に打っておけばホワイトラインの白通しはなくまだこれからの勝負でした。

結果は3勝3敗で32位でした。次は多分土曜日のりんかいチャレンジカップに参加できそうです。楽しみです。

日曜日は王座戦に参加しました。ところが第5局あたりから体調が悪くなり、第6局は盤の前に座っているだけでやっとという有様。決勝の棋譜係を依頼されていたのですがとても出来そうになくお断りして試合終了後早々に帰宅しました。

症状としては目眩、耳鳴り(周囲の音の聞こえが悪くなり、グワーングワーンという拍動に合わせた大きな音が聞えます)、頭部の圧迫感などです。以前から日に数回このような症状が出て、5分ぐらいで収まります。しかし合宿中から症状の頻度が増えて時間も長くなりました。王座戦の帰りは立っているのもやっとという感じで、幸い電車の中で座れたのでずっと目を閉じておとなしくしていました。

心配になって主治医に診てもらったところ「腫瘍に変化はなく、これらの症状は別の原因によると思われる。前回(7月中頃)に撮ったMRI画像と比べて今回は副鼻腔に液体が溜まっている。風邪を引いたのかもしれない。副鼻腔と耳は繋がっているのでこれが目眩や耳鳴りの原因かもしれない。腫瘍の再手術は必要ない。様子を見るだけで大丈夫」と言われてホッとしました。

妻(関西人)は「合宿や大会で症状が強く出るんやったらオセロのやり過ぎやろう。少しオセロを控えたら」と言います。王座戦以降はあまり強い症状は出ていないので案外それが当たっているのかもしれません。「あんたは更年期なんやから無理せんとおとなしくしときや!」と釘を刺されました(苦笑)。

王座戦の棋譜はまた後日投稿します。

今日は合宿の最終日でした。午前中は5分持ちで最後のリーグ戦。Aリーグでは高梨九段が連勝を続け最後に私と対戦。


  合宿最終局 黒番。唯一勝てる手は? 
  ●高梨悠介 Takanashi Yuusuke
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤から形勢互角の大接戦。図では黒b2!が正解。白はe2に埋めると右上が白から打てない5個空きになるのが痛く黒+4形勢でした。実戦は図で黒g1! これも白e2に対して黒g2で右上の黒の手得を計る好手。しかしその後白f1で右辺を捨て強引に偶数理論を維持する実戦の展開で白が細かく勝っています。この結果6勝1敗で高梨九段と倉橋五段が並び、石数で倉橋君の優勝!

三日目に撮影した集合写真の画質が悪かったので堀内さんから頂いたものを載せておきます。今回は最大で47名が参加した非常に大所帯の合宿でした。部員が増えて嬉しい反面、これ以上増えたら一つの部屋では対局できないかも、と思いました。嬉しい悲鳴ですね。人数が多いだけでなく参加者の技術レベルが全体的に非常に高く、皆良い練習になったと思います。明日の王座戦に参加する麻布生はその練習の成果を存分に発揮して欲しいです。

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ペアオセロ大会は斉藤(中3)平川(中1)ペアが優勝しました。下は優勝ペアと七瀬・大塚の中2ペアとの最終戦です(白番)。白にはうまい粘り筋がありますがそれを発見できず中2ペアが敗勢に…。読者の皆さんもぜひ考えてみて下さい。白→黒→白→黒→白の5手先まで読む必要があります。

その後高2(倉橋、中村、福畠、福井)の引退式が行われました。例年のように後輩達の寄せ書きと記念品が渡され、高2生のスピーチ。とても楽しい内容で笑いの絶えない楽しい式でした。新部長に高1の佐治君、新会計に工藤君、新サークル連合担当者に中村(倫)君が就任することが発表されました。終了は10時半。長い一日でした。

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今日は午前&午後前半でリーグ戦、午後後半はオクトリバーシ大会をしました。オクトリバーシは基本的にオセロと同じルールで打進め、途中どちらかの色の石が8個一色で並んだら(縦横斜めどこでもOK)その選手の勝ち。オセロと連珠をミックスしたようなゲームです。オセロと共通する戦略が多いながらもオクトリバーシ独特の考え方も必要。スリル満点の面白いゲームです。5回戦で4連勝の私と倉橋君が当たりました。事実上の決勝戦は大熱戦。途中私が勝ち手(そこに打てば8個白石が並ぶ)を見逃し、最終的には59手目で倉橋君が勝ちを決める大熱戦でした。
今はペアオセロをしています。全員をリーグ戦の結果で上半分と下半分に分け、ランダムに上位と下位を組ませる方式。二人で交互に一手づつ打つのでなかなか読み筋通りには進みません。ペアを組んでいる選手のことも考えて着手を選ぶ必要があります。これもまたとても面白いゲームです。

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