村上健のオセロ日記

趣味のオセロやフランス語に関する記事を投稿しています。私(村上)のメールアドレスは「私の姓のローマ字書き+アットマーク+dx.catv.ne.jp」です。

今日は東大オセロサークルも参加して全部で26人です。私は手空きもなく早く終わる対局もなくほぼ全ての試合が持ち時間を目一杯使う激戦ばかり。写真を撮る暇がありません。もうすぐ夜の対局が始まります。2分持ちの総当たりブリッツ戦! 終わるのは10時近くなるでしょう。

(追記)先ほどブリッツが終わりました。優勝は1敗の栗田七段。準優勝は3敗の長野七段、3位は5敗の手崎さんと私、5位は6敗の栗原君と中村(倫)君でした。

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今湯河原の「杉の宿」で春合宿です。昼食後まずはリーグ決めのスイス方式6回戦(20分持ち)。私は初戦で西尾君に敗れたものの後を勝って第3位。Aリーグに入ることができました。優勝は西尾君、準優勝は三屋七段。他のメンバーの成績は下の方の写真に写っています(ホワイトボードの右端)。その後10分持ちのペアオセロ。奇数のため私は見学です。堀内さんのツイッターにも写真が沢山あります。ペアオセロの優勝は小貫・佐治ペアでした。

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今年のパリオープン遠征ツアーのスケジュールをお知らせします。

8月22日(火)…羽田空港出発。航空会社はまだ決まっていません。おそらく早朝便(0時過ぎの便)になると思います。
同日…午後パリ到着。ホテルチェックイン後観光。
23日(水)~25日(金)…観光。木曜日はオセロの練習会に参加の可能性あり。
26日(土)、27日(日)…パリ国際オープンに参加。
28日(月)…観光
29日(火)…パリ出発
30日(水)…日本到着

参考までに4年前のパリオープン遠征ツアー(ほぼ今回と同じ日程)にかかった費用を下に記します。1ユーロ=130円(当時のレート。現在は121円程度)で計算しています。

航空運賃(エミレーツ航空) 153870円
ホテル代(7泊) 53690円
パリミュージアムパス4日券 & セーヌ川クルーズ 7900円
パリオープン参加費 3250円
食事代 約30000円
交通費(メトロ、RER、バス、タクシー) 約7500円
エッフェル塔入場料(最上階まで)1820円
ヴェルサイユ宮殿の庭園入園料 1105円
ボート代 552円
レンタサイクル代 715円

合計260402円

今回もおそらく同じぐらいの費用になると思います。現在のところ私、堀内さん、堀内さんの友人3人、の合計5人が参加を表明しています。飛行機のチケットを早めに予約する必要があるので、参加を希望される方はなるべく早く私までメールを下さい(このブログのタイトルの下に私のメールアドレスがあります)。多くの方の参加を期待しています。

昨日の名人戦会場で五十嵐理事に日韓対抗戦の棋譜集をいただきました。全て五十嵐理事が入力したそうです。「棋譜を見たがっている人が沢山いると思います。私のブログに写真を載せてもよいでしょうか?」と聞いたところ「いいですよ!」と快諾していただきました。どうもありがとうございます。皆さんぜひ並べてみて下さい。

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  第1局 白番。どう打つ? 
  ●髙橋晃大 Takahashi Akihiro
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

私は図で長考。白e1→黒d1→白f1→黒g1→白g4→黒h5と引っ張られた時に凌げるのかどうかを慎重に読みました。その後白b1→黒b3→白a3→黒b4→白b2…でなんとかなりそうだと判断して18はe1へ。高橋三段も21g1は危険と判断してg4へ。28は黒g6を防ぐ好手。このあたりで少し白優勢を感じました。38はh2が第一感でしたが黒a3で白b1を消されると困ると思いg6へ。終盤は優勢を感じつつも少しでもミスをすると逆転される気配を感じたので時間を目一杯使って慎重に打ちました。46以降は双方最善です。対局後に「あっくんに勝ちましたね」と言われて初めて髙橋三段は拓さんのブログによくでてくる天才小学生だということに気づきました。勝てて良かったです…。  



  第2局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○麻生大祐 Asou Daisuke  

13は長野七段のブログの最近の投稿で「めっちゃ2石あるし誰も打たんやろと思ったが打たれて困った。」というコメントと共に紹介されている進行で、最近よく使わせてもらっています。長野七段のブログは本当に勉強になりますね。私は19で長考。第一感は黒h5ですが白d7の後の展開に自信が持てませんでした。g6に黒石があると将来的に黒がe8に打った時に斜めが返ってしまいます。黒h5はその状況をほぼ確定させる手。それならば右辺はむしろ白に打ってもらって黒e8の時に斜めが返らないようにした方があとあと打ちやすいような気がして実戦の19~21を選びました。大きな黒壁ができますが白もその壊し方が難しい。以下難しい中盤が続いて図。ここは白a5→黒b3→白b7→黒a4→白e8→黒a8→白a7→黒f1→白c1…という流れ(ほぼ一本道です)で白+2形勢。そして46が実質的な敗着。ここはなんと白e8!→黒a8→白c2なら黒の応手が非常に難しく逆転のチャンスがありました。46で左辺を全部黒に与えることになっては白の敗勢です。49は好手(最善)。次白b1なら黒b2!です。  



  第3局 白番。最善手は? 
  ●山本 隆 Yamamoto Takashi
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

12はその場で思いついた手です。以下は両者未知の展開。28でウイング攻撃してかろうじて粘っていますが33で黒a1→白b1→黒a2…で厳しそうです。e7は有難く感じました。ところが私の34も悪手。ここはf8がベターでした。そして図で私の打ったh3が実質的な敗着。ここはg6が良く黒b7なら白h6→黒h7→白g7で逆転模様です。40g6に対する黒の唯一の勝ち手はg7! しかし以降も非常に難しくこれなら十分白にチャンスがありました。53は黒b1→白a3…で駄目だと思っていたので実戦b7は有難く感じました。しかしこれは私の大局観が間違っていたようでb7は最善。山本1級は強いですね。   



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●中村和樹 Nakamura Kazuki
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤から私が猛烈に引っ張ります。図で中村二段は黒a7。これでほぼ白は偶数理論で勝ちが決まったように思います。図ではa7を温存して黒b2と打つべきで、これならまだ黒は粘っていました。  



  第5局 黒番。最善手順(数手)は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○山川高志 Yamakawa Takashi  

再び長野流13を使用。互角の展開へ。42は悪手。ここはb7でやや白優勢。図は私の勝勢だったのですが…。図で私の打ったg7が大悪手の敗着。局後山川七段は「ここで黒d1→白g1→黒h6→白h2→黒b2で白の敗勢でしょう」とコメント。なんと全くその通り。この簡明な決め手が私は全く見えていなかったのです。なんとも情けない逆転負けでした。   



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●高橋 快 Takahashi Kai
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤は白が失敗して苦戦。25は黒e1→白b1→黒d7と打たれるのが嫌でした。本譜g6は緩手。敵の急所は味方の急所で26が好手です。これで白は盛り返したものの、黒b2のX打ちが常に脅威となっておりかなり難しい形です。図の正解は黒a6→白a7→黒a2→白h3→黒b2! これが実にうまい展開で黒はどう進んでもa8→b7の連打を得て勝ち。図で打たれたa2が痛恨の敗着となりました。  

 

  第7局 白番。寄せの手筋は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○三屋伸明 Mitsuya Nobuaki  

この試合は完敗でした。中盤以降全くチャンスなし。図では白a7が好手で最後にb列を取ることができます。 結果は4勝3敗でした。もうすぐ新幹線が東京に着きます。

昨日はりんかいチャレンジカップに参加しました。名人戦まで一週間ということもあってか39人参加の大盛況。


  第1局 白番。最善手順は? 
  ●末國 誠 Suekuni Makoto
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

この試合は序盤から徐々に不利になり最後までチャンスがありませんでした。しかし図は黒のミスで差がかなり縮まった場面。白h3→黒h2→白h1→黒g1→白a7!→黒a6→白g8→黒a8→白b7→黒g7→白h8が最善手順。これはほぼ一本道でこれなら2石負けで済みました。54も損な手でここは当然白h1→黒g1→白g8とすべきところ。以下黒g7→白a8→黒b7で黒6石勝ちです。   



  第2局 白番。最善手は? 
  ●小出 諭 Koide Satoshi
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤から非常に難しい形になり私は長考の連続。前半で時間を使い過ぎて図では残り20秒ほど。ここで私の打った白a8が悪手。最善は白a7! この手は全く見えていませんでした。黒h2を消すうまい手ですね。そして50が敗着。51と割り込まれると白はh7に打てません。50は当然h7に割り込むべきでこれなら引き分け形勢。もっと終盤に時間を残すべきでした。51以下は双方最善です。   



  第3局 黒番。最善手は? 
  ●栗原 在 Kurihara Aru
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

黒の19はどうも悪手に見えます。ところが咎めるのが案外難しい。22は白a8→黒a7→白e7と打ってd8に白の余裕手を残すのがうまい手順で白勝勢。左下の連打の可能性を残すことにこだわった実戦の展開は失敗でした。28もe2がベター。29の好手でにわかに形勢が怪しくなってきました。42は白a8→黒a7→白h6→黒h7→白g7…で偶数に入れて白+6形勢。実戦のg2は形勢逆転の悪手。どこまでも左下の連打狙いが裏目に出ています。図の正解は黒h1。以下白h8→黒a1…となると白h6の時に斜めが返らないのが大きく黒に残っています(白h8の代わりに白h6で斜めを稼ぐと今度は黒a1→a2で上2行を取られて白負け)。ところが時間に追われた黒は図でa1! これが痛恨の敗着になりました。54で斜めを取ったのが大きく白の2石勝ち。なんとも幸運な逆転勝ちでした。  



  第4局 白番。どう打つ? 
  ●清信健太 Kiyonobu Kenta
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

これはすごい激戦です。ぜひ並べてみて下さい。図は私が大長考した局面。まずゼブラ先生による唯一の勝ち筋は白h2→黒h3→白h1→黒g1→白b2!→黒b6→白a7! これで白+2形勢らしいですがそんな形勢判断は人間には不可能でしょう。私はもっと人間にも読める手順を考えて白a5。以下黒b2→白a1→黒b1→白h1→黒g1→白h5!で右辺に黒から一時的に打てない3個空きができます。それによって黒に手を渡し、h2に余裕手を残して白粘っていると読みました。次に白h1→黒g1の交換を入れてから白a5と、白a5→黒b2の交換(あるいは更に白a1→黒b1まで)を入れてからの白h1とどちらが良いのか考え、どちらも同じとの結論に達して34a4へ。清信六段は少考の後に黒a7。この瞬間に体中の血が逆流するような衝撃を感じました。なんと、このa7の応手を全く考えていなかったのです。白a5には黒b2しかないと思い込んでいました。今から白h1と打っても黒はg1と入ってくれません。黒b6と打たれてg1は黒の余裕手になってしまいます。一手のミスで敗勢になったと思いました。しかし諦めずに長考。5分ぐらい考えて白h1→黒b6なら白h3で案外黒も難しいことに気が付きh1へ。今度は黒が大長考。黒は下方の白壁を破らざるを得ず、そうすると白はa7~f2の斜めラインに白を載せることができます。それはすなわち白がb1に余裕手を得ることを意味しています。長考の末に黒はc7。以下白c8→黒h5(白g1を消す手)→白h4はほぼ一本道。次に打たれた43d8が悪手で形勢逆転。e7かg7なら細かく黒優勢だそうですがその後は難解。46e7でもはや白勝勢と思いました。ところが52が大悪手! これまた打った瞬間にポカをやったことに気が付いて血の気が引きました。黒h2と打たれて白はb8に打てません。52はb8なら簡明な白勝ち。しかし54を考慮中に実戦の流れで黒がa8を取った時に白がパスになることに気づきました。このパスのお陰で白は最後にb8でb列を取ることができるのです。58でもし白がb8に打てると以下黒b2→白a1でb列が黒のものになって黒の勝ち。なんとも幸運な勝ちでした。こんなに波乱万丈の試合は久しぶりです。  



  第5局 白番。最善手は? 
  ●菱山裕一 Hishiyama Yuichi
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤9があまり良くなかったようで以下白優勢。黒は打てば打つほど苦しくなります。図は既に白の勝勢ですが私は最善を逃してしまいました。正解は白f8!→黒h8→白a3! これが実にうまい手順で以下黒a2→白a1→黒b7→白a8→黒パス→白g8→黒パス→白f7で白の38石勝ちでした。  

 

  第6局 黒番。最善の粘りは? 
  ●谷田邦彦 Tanida Kunihiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤から非常に難しい形になり両者長考の連続。黒g2からe1のストーナーを巡る戦いです。白はそれを防ぐためにあまり大きな代償を払ってはいけません。ストーナーをかけさせて左上方面を捨て、白h1で右上の得を図る方が得な場合もあります。とにかく神経を使う戦い。35a4が悪手でした。この手で黒g2は白e7で次に黒がe1に当てられません。その先を行って35e8!が妙手。これなら黒g2→白e7と打ってもe8の黒石があるので黒はe1に当てられます。この状況を作って黒g2をちらつかせ白の応手を問うのが正しい戦略で互角でした。実戦35→白a6の交換は明らかに損です(黒a7は悪形。かといって黒がd7の石を返すと白b7がある)。そして図で打たれた黒e1が実質的な敗着。この効きを今使うのは損です。図では黒h6→白h7→黒g2→白e8(黒e1を防いで必然)→黒f8→白h1→黒d8…ならまだまだ黒は粘れました(白+6形勢)。

成績は4勝2敗で5位。2連敗スタートにしては良い結果だったと思います。ハラハラドキドキする試合が多くオセロの面白さを満喫しました。

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 手前…末國九段vs三屋七段 奥…高梨九段vs岡本九段

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 岡本九段vs高梨九段

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 アドバンスト部門優勝の高梨九段

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 インターミディエート部門優勝の中村二段

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  ビギナー部門優勝の廣瀬選手

Mussoの小説を3冊読み終わったので今は今は以前読みかけになっていたDavid GibbinsのLe masque de Troie(トロイの仮面)を読んでいます。トロイの木馬は有名ですが、それは実は木馬ではなく津波によって城壁を超えてきたアガメムノン王の船隊ではないか、というのが著者Gibbins(イギリスの考古学者)の説。トロイ戦争を描いたホメロスの叙事詩にある「木馬」という単語には「船」という意味もあるそうで、その他さまざまな考古学的発見から当時のトロイ戦争の真実に迫っていきます。現代の海中考古学者がトルコのトロイ沖で行う難破船の海中調査がストーリーの一つの柱で、もう一つは主人公が昔オックスフォードで師事した老考古学者の体験(第二次大戦末期に兵士として、ポーランドのアウシュビッツの近くにあった小規模なナチスの強制収容所を解放した時の体験)がストーリーのもう一つの柱になっています。「全てを得るか、何も得ないか」というヒットラーはアーリア人による1000年帝国の建設を夢見、それが叶わない情勢になるとドイツ軍の保持していた全ての財産(ユダヤ人等から没収した貴金属や美術品)を多くの地下収蔵庫(塩鉱山坑道など)に隠しました。また迫る連合国軍に最後の仕返しをするために恐ろしい生物兵器も開発していました。「アガメムノン計画」というベルリン陥落後の人類滅亡を目論んだその生物兵器(スペイン風邪と同種のウイルス)が現在もそのような坑道の奥深くに隠されている、というのです。このあたりはフィクションもかなり混じっています。老考古学者が若き日にポーランドの収容所で目撃した惨状の描写が実に恐ろしく、あまりにリアルで暗い気持ちになって途中で読むのをやめたのを思い出しました。もうすぐ読み終わります。これは最高に面白い本です。
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昨日アマゾンフランスで注文していた本が届きました。左は実在する絵画の贋作者の伝記。彼の模作は真の作者以上の出来栄えで、彼の描いたシャガール(風の絵)を見たシャガールの娘が「これは本物です。私が子供の頃、父がこの絵を描いているのを見たことがあります」と語ったとか。週刊文春の書評欄に高評価で載っていました。真ん中はジェフリー・アーチャーの「栄光への道」。エベレストに初めて登頂したマロリーをテーマにした小説です。右は「ロマノフ家の陰謀」。これは以前原作を読みました。「世界の富の半分を保有する」とされたロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世は革命政府に殺され、その財産のほとんどは現在も行方不明になっています。その財宝をめぐる波乱万丈の本で15年ほどまえに夢中になって読みました。細部はほとんど忘れてしまったので再読するのが楽しみです。
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これから品川のりんかいチャレンジカップに参加します。


  第1局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○長野泰志 Nagano Yasushi  

私は試合に負けると相手に「どこがまずかったんでしょうか?」と聞くことにしています。強い人はほぼ例外なく「ここのこの手が有難かったです」「ここでこう打たれるのが嫌でした」と丁寧に教えてくれて、しかもそれが的を得ています。この試合もそうで長野七段は局後に「図ではe1の方が良かったんじゃないでしょうか。それなら実戦(図で黒c1)と違って白c2→黒d7…でその後白がd8に当てても黒は縦を返さずにc8に打てます」とコメント。これが実に正確な判断で、ゼブラの評価もそれを裏付けています(e1で互角。c1だと-7)。その後の長野七段の着手も的確でつけこむ隙がありませんでした。   



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●石川 明 Ishikawa Akira
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

13には驚きました。しかし意外と白も難しい形です。図ではc6が一番嫌でした。次に黒c8や(もし白がc列に石を載せれば)黒d8が残っています。実戦は流石に右辺での手損が大き過ぎました。42ではc2とf2のどちらが良いのかずいぶん時間をかけて読みました。結局結論が出ずにf2へ。ゼブラによればどちらも等価で白+22形勢だそうです。 



  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○末國 誠 Suekuni Makoto  

図では黒e8→白g8→黒b4→白g6→黒f1…という流れで互角でした。実戦29は悪手。そして33が斜めを見落とした大悪手!! 情けない限りです。以下ちょっとだけ白に難しい形になりましたがあくまでもちょっとだけ。最後は順当に負けました。  



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●斎藤理基 Saitoh Riki
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

私はリバーシ大戦で何度か為則九段とこの序盤を打ったことがあります。図で打たれたb1が悪手。ここは黒f7→白e7→黒b6!がうまい手順で互角でした。その後不利になった斎藤五段は粘りに粘りますが白が最後まで優勢を維持しました。  



  第5局 黒番。唯一の勝ち手順(黒→白→黒の3手)は?
  ●大郷 卓 Ohsato Suguru
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

22までは斎藤戦と同じ展開。30は白e1→黒g1→白f7が第一感でしたが、以下黒c8→白d8→黒a6→白a7→黒a4→白a3→黒b6で手を渡されて白番。下辺の悪形もありこれは白まずいと思いました。この判断は正しく実戦30以下白やや優勢。46は悪手。ここは白c8!→黒b8→白e1→黒h1→白h8!→黒h2→白h7…で白6石勝ち。これは勝ちを読み切るのが容易でありません。そして図で打たれたc8が敗着。ここは黒a3→白a4→黒a7で白に手を渡して黒勝ち形勢でした。以下白e1→黒h1→白h2なら黒b2があります。54は白の唯一の勝ち手。   



  第6局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○高梨悠介 Takanashi Yusuke  

以前高梨九段と同じ展開を打ったことがあります。今回も難しい展開になりました。図で高梨九段は白g2! 左下の白連打をちらつかせながら黒の着手を制限する好手です。これで以下の寄せが簡明になりました。   



  第7局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○高橋 久 Takahashi Hisashi  

序盤から互角の展開が続きます。図で高橋三段はa7。これが疑問でした。黒f2と打たれて次に良い手がありません(g2は黒h1。c1やe1は黒a5)。図の正解は白a6! 右下に白から打てない3個空きを作るので打ちにくい手ですが、この3個空きは黒が右辺を打つとすぐに崩れます(=白が打てるようになる)。それに白a6なら次の黒f2に対する白g2がブラックラインを通す手になり黒に手を渡すことができます。手を渡された黒は打右辺に打っても左辺に打っても石が沢山返り、これならまだまだこれからの形勢でした。

結果は4勝3敗で5位。まあまあの成績ですが高段者に全て負けたのが残念でした。次は土曜日のりんかいチャレンジカップに参加する予定です。

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 最終戦。末國九段vs高梨九段
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  高梨九段が7戦全勝で優勝!

前回の投稿(フランス語118)の最後にあるL'espion anglaisは途中まで非常に面白かったものの最後の方がやや盛り下がったように感じました。次に読んだのは以前このブログでご紹介したジョン・クラカワーのInto Thin Airの仏語訳です。
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 20代の頃に日本語訳を一度よんだきりだったので細部はほとんど覚えておらず新鮮な気持ちで読みました。1996に起こったエベレスト大量遭難事故を、パーティーの一員だったジャーナリストが綿密な取材と自分の記憶を元に再現したノンフィクションです。極限状態に置かれた人間の思考と行動を余すことなく伝える最高の本でした(邦題…空へ・エベレストの悲劇はなぜ起きたか)。

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水戸の世界選手権でフランソワさん(アルチュール君のお父さん)にミュッソの本を3冊もらいました。どれから読もうか迷い、結局表紙の絵を一番気に入ったものから読みました。かなり面白かったのですが、現実の家族を描きながらリアリティーに欠ける部分がいくつかあり、今一つと感じました。最後の南アメリカの部分は非常に面白かったです。

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主人公の行動には共感できる部分が多いのですが、いかんせんその設定(死んで、目を覚ますとその日の朝に戻っている。再びその波乱万丈の一日を過ごして夜中に死に、またまたその日の朝で目を覚ます)に無理があり、どうもストーリーに入り込むことができませんでした。

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これは最高に面白かったです!! やっぱりカバーの絵と内容の良さは比例していないのですね…。主人公マシューはハーバード大学の若き哲学教授。妻ケイトと3歳半の娘エミリーと幸せに暮らしていました。ところが妻が交通事故で亡くなりマシューは絶望の淵に。1年後、生きる希望をなくしていたマシューに不思議な出来事が起こります。あとは読んでのお楽しみ。タイトルのDemainは「明日」という意味です。邦訳が出ているかどうか分かりませんが、きっと英訳はあるでしょう。みなさんにもお勧めします。

タイトル、作者 ページ数
1 Le petit prince, Antoine de Saint-Exupéry  11
2 Anges et démons, Dan Brown 620
3 Chasses à l'homme, Christophe Guillaumot 439
4 Déluge, Henry Bauchau  170
5 Le symbole perdu, Dan Brown 595
6 La shute de John R.,  Barry Eisler  309
7 Une traque impitoyable,  Barry Eisler  351
8 Carte blanche, Jeffery Deaver et Perrine Chambon 451
9 Masque de Troie, David Gibbins et Paul Benita 215
10 Anges et démons, Dan Brown  620
11 Les Noëls blancs, Christian Signol 76
12 Oscar et la dame rose,  Eric-Emmanuel Schmitt  100
13 L'énigme des blancs-manteaux, Jean-François Parot 420
14 Une peine d'exception, Patricia Cornwell 360
15 Forteresse digitale, Dan Brown 155
16 Bobby Fischer et Sherlock Holmes, Michel Alencon (Jacques Ovion) 78
17 Le Dévouement du suspect X, Keigo Higashino  315
18 Et après..., Guillaume Musso 357
19 L’appel de l’ange, Guillaume Musso  382
20 Une vraie Parisienne, Gilles Martin-Chauffier 119
21 La mémoire dans la peau, Robert Ludlum  466
22 Inferno, Dan Brown 380
23 Da Vinci code, Dan Brown  741
24 Collèges de France, Mara Goyet 32
25 Maigret et l’homme du banc, Georges Simenon  191
26 Les Noëls blancs, Christian Signol 370
27 Sous haute protection, David Baldacci 474
28 Inferno, Dan Brown 610
29 Délivrance, Jussi Adler Olsen  733
30 Miséricorde, Jussi Adler Olsen  526
31 La ferme africaine, Karen Blixen 506
32 Deception point, Dan Brown 698
33 Le manipulator, Frederic Forsyth 482
34 Le negociator, Freceric Forsyth 631
35 L'amant, Marguerite Duras 137
36 Dossier 64, Jussi Adler Olsen 672
37 Nymphéas noir, Michel Bussi 492
38 L'espion anglais, Daniel Silva 512
39 Tragédie à l'Everest, Jon Krakauer 307
40 7 ans après, Guillaume Musso 497
41 Je reviens te chercher, Guillaume Musso 498
42 Demain, Guillaume Musso 535
合計読了ページ数 16633





先日行われた対抗戦の成績です。

 1.岡本一樹 7勝0敗327石
 2.中島哲也 7勝0敗324石
 3.末國 誠 6勝1分329石
 4.高梨悠介 6勝1敗349石
 5.村上 健 6勝1敗300石
 6.滝沢雅樹 5勝2敗314石
 7.和田真幹 5勝2敗268石
 8.Lee Kwangwook 2勝4敗1分200石
 9.Oh Joungmok 2勝5敗200石
10.Lee Chunae 1勝6敗228石
11.Kim Kwanyoon 1勝6敗112石
12.Chung Jihoon 0勝7敗122石
13.Hong Hyungbum 0勝7敗95石
14.Moon Sungcheol 0勝7敗68石

日本チーム…42勝6敗1分
韓国チーム…6勝42敗1分

結果を見れば日本の圧勝。しかし現場で見ていると結構日本側の危ない試合が沢山ありました。40手目前後で韓国選手が優勢で、その後ミスをして逆転負けという場面を何度も目撃しています。終盤力をアップすればかなり差が縮まるという印象を受けました。来年の対抗戦が楽しみです。

今金浦空港の出発ロビーです。搭乗まで時間があるので昨日の対抗戦の試合を簡単に振り返りたいと思います。


  第1局 黒番。どう打つ? 
  ●Lee Kwangwook
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤からやや有利を感じました。しかし上辺方面に白壁ができて微妙な形勢。図で私はa6かc8を予想して色々対策を読んでいたところLee選手は黒a3! これが絶妙手で困りました(最善手)。次の白の手はa6を中心に読みましたがどうにもうまく行きません。ゼブラ先生によれば36はa5と打ち、黒a6なら白b7と進めるのが良かったようです。結局私はa2と左辺を取り黒はa6。これは図で単に黒a6とするよりも左辺の形が大分白にとって悪くなっています。39はg1!が最善手で黒かなり優勢。実戦39は悪手でまた互角に。敗着は47。これはどう見ても損でしょう。47g8→白h1→黒f1…なら黒勝ち形勢でした。50が好手です(白が唯一勝てる手)。韓国チーム主将のLee選手を破って幸先の良いスタートを切ることができました。
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         Lee Kwangwookさん



  第2局 白番。どう打つ? 
  ●Oh Joungmok
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

23が白の種石を消す好手でした。以下白苦戦。図で私は大長考。普通に白d7だと黒f5→f4の連打があって非常に厳しそうです。また黒e8!と引っ張られても白困ります(白b7のストーナーは黒f5!でかわされて敗勢)。図で白e6も黒d7と打たれ白b7が成立しません。結局私の選んだd8が悪手。図ではやはり白e7→黒d7→白d8…が一番粘れる展開だったようです。27以下はもう黒のなすがまま。37は黒f8→白g8→黒f7→白g6→黒g7…が一番分かりやすい勝ち方。実戦37は緩手。白は最後の望みを託して38! しかしホワイトラインに絶対黒を載せてはいけない、という制約が大き過ぎてやはりどうしようもありませんでした。この試合は完敗でした。
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Oh Joungmokさん



  第3局 黒番。最善手は? 
  ●Moon Sungcheol
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤から白が優勢に。図でMoon選手は黒b7と打ちましたが緩手。白にg2→g1の連打を許してパーフェクトがほぼ確実になりました。図でg7なら少し石が残った可能性がります。
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        Moon Sungcheolさん



  第4局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○Chung Jihoon  

序盤はやや不利を感じていました。ところが図で打たれた白c8が悪手。実戦の流れで黒にd7とc3を与え、さらにb8に黒の余裕手が残っては白敗勢です。図では白d7が最善。次黒c8なら白g3。黒h8→白h7→黒c8なら白c2。これなら互角の形勢でした。  
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         Chung Jihoonさん
 


  第5局 白番。最善手は? 
  ●Hong Hyungbum
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

序盤からやや優勢を感じました。図では既に白勝勢ですがここで間違えました。私は白h7→黒h6→白e8…と寄せました。これは良さそうに見えて実は次善手。図の最善は白h6! 以下黒h7→白g8以下黒怒涛の6連打で黒石は11個しか残りません。この筋は見えませんでした。  
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         Hong Hyungbumさん
 


  第6局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○Lee Chun Ae  

李さんは昨年の全韓国選手権で高梨九段を破っています。今回も練習試合で上倉六段と和田三段に勝利。この試合を並べていただければ分かりますがその成績も納得の筋の良さです。図で私の打ったb2は悪手。ここは黒a4!が最善。私は全然見えていませんでした。以下白a7→黒b2で簡明です。形勢急接近ですが44が痛恨の敗着。ここは白g7→黒g8の交換を入れてからb7が正しい手順です。以下黒e1→白b1!が好手で非常に細かい形勢でした。実戦44だと黒にg7と打たれて次の手がありません。  
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         Lee Chun Aeさん
 


  第7局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○Kim Kwanyoon  

図はこの試合のポイントとなった局面。ここは白e2と固めるのが良くこれなら互角でした。実戦の白f2も次にe2を残して良さそうに見えますが、実戦のような展開で上辺3連打(黒d1→f1→e1)を与えて損です。以下白も粘りますが逆転機は訪れませんでした。
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         Kim Kwanyoonさん 

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搭乗が始まったのでこれで終わりにします。

対抗戦は日本が42勝1引き分け、韓国が6勝1引き分けで日本チームの勝利に終わりました。主将の高梨九段がぶち上げた「49戦全勝」こそ達成できなかったものの、かなりの好成績だと思います。私はOh選手にボロ負けした以外は勝って6勝1敗。ホッとしています。2週間ほど前に李さんから「村上さんの本を欲しがっている選手がいます。本を持ってきて貰えますか?」というメールをもらいました。そこでサインとメッセージを書いた「強くなるオセロ」を10冊用意し、韓国チームのメンバーに7冊、他の選手に3冊差し上げたところ大変喜ばれました。この本はかなり厚く重いのですが頑張って持ってきた甲斐がありました。

表彰式や写真撮影が終わったあとは全員で打ち上げ。ホテルから歩いて10分ほどの店に行きました。有名な人気店というだけあって大変美味しかったです。私はChung Jihoon選手と主に話しました。大学院で電気工学を学んでいる彼は英語を話します。私のブログをいつも読んでくれているそうです。15年前から私の大ファンだというSin Doc Cholさんとはオセロをしました。実に楽しい夕食会でした。李さんを始め多くの韓国の方に歓待していただきました。どうもありがとうございました。

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ついに始まりました! 日本選手はくじを引いて席を決め、あとはずっとそこに座ります。韓国の選手が移動してくれます。私は1番テーブルのくじを引き当てました! ずっと一番テーブルに座れるというのはなんだか気分が良いものですね。しかしその代償として初戦の相手が韓国チーム主将のLee Kwangwook選手!! 相当緊張しましたが中盤以降はやや有利のまま推移し勝利! ホッとしました。他の日本チームも順調に勝って7-0で第1ラウンドを終えました。

次の相手は二番手のOh Joungmok選手。この試合は残念ながら中盤で敗勢になって大敗。日本チーム最初の敗北となってしまいました。隣を見ると高梨九段対Lee Kwangwook戦の終盤。Lee選手がうまく寄せて4石勝ち! これが日本チームの2敗目で成績は12勝2敗。正直ホッとしました。高梨さんには悪いですが、私だけ負けると嫌だなぁと思っていました(苦笑)。 他のメンバーも「これで安心して負けられます」とコメント。やはり団体戦には独特のプレッシャーがありますね。

第3ラウンドの相手はMOON Sungcheol選手。手に障害がありスタンダード盤だと石が返せないので大回転オセロ(石を回転させてひっくり返す製品)を使っての対戦です。この試合は序盤で勝負が決まってパーフェクト勝ち。早く試合が終わったので今ホテルの部屋に戻ってブログを書いています。これから第3ラウンドの他の終盤戦を観戦し、それが終わったら昼食休憩です。

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午後6時過ぎに無事韓国金浦空港に到着。韓国オセロ連盟の李さんと金さんが車で迎えに来てくれました。ソウルで大規模なデモが行われているために交通渋滞がひどく、ホテルに着くまでかなりかかりました。でも車中李さんと色々な話ができて良かったです。李さんは学生時代に日本に留学していて日本語が流暢です。ホテルの2階にある大会会場で他の日本メンバーと合流。その後高梨九段や岡本九段らはカジノへ。私、滝沢九段、五十嵐理事、韓国の関係者(李さん、金さん、王さんなど)と夕食を食べました。とても美味しかったです。今ホテルに戻ったところです。明日の対抗戦が楽しみです。

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 金浦空港の夕暮れ

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 空港まで迎えに来てくれた李さんと

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 渋滞する道路

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 対抗戦会場

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 対抗戦の記念タオル

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 カキのお粥

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 焼酎

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