第1局 黒番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○長野泰志 Nagano Yasushi  

私は試合に負けると相手に「どこがまずかったんでしょうか?」と聞くことにしています。強い人はほぼ例外なく「ここのこの手が有難かったです」「ここでこう打たれるのが嫌でした」と丁寧に教えてくれて、しかもそれが的を得ています。この試合もそうで長野七段は局後に「図ではe1の方が良かったんじゃないでしょうか。それなら実戦(図で黒c1)と違って白c2→黒d7…でその後白がd8に当てても黒は縦を返さずにc8に打てます」とコメント。これが実に正確な判断で、ゼブラの評価もそれを裏付けています(e1で互角。c1だと-7)。その後の長野七段の着手も的確でつけこむ隙がありませんでした。   



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●石川 明 Ishikawa Akira
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

13には驚きました。しかし意外と白も難しい形です。図ではc6が一番嫌でした。次に黒c8や(もし白がc列に石を載せれば)黒d8が残っています。実戦は流石に右辺での手損が大き過ぎました。42ではc2とf2のどちらが良いのかずいぶん時間をかけて読みました。結局結論が出ずにf2へ。ゼブラによればどちらも等価で白+22形勢だそうです。 



  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○末國 誠 Suekuni Makoto  

図では黒e8→白g8→黒b4→白g6→黒f1…という流れで互角でした。実戦29は悪手。そして33が斜めを見落とした大悪手!! 情けない限りです。以下ちょっとだけ白に難しい形になりましたがあくまでもちょっとだけ。最後は順当に負けました。  



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●斎藤理基 Saitoh Riki
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

私はリバーシ大戦で何度か為則九段とこの序盤を打ったことがあります。図で打たれたb1が悪手。ここは黒f7→白e7→黒b6!がうまい手順で互角でした。その後不利になった斎藤五段は粘りに粘りますが白が最後まで優勢を維持しました。  



  第5局 黒番。唯一の勝ち手順(黒→白→黒の3手)は?
  ●大郷 卓 Ohsato Suguru
  ○村上 健 Murakami Takeshi  

22までは斎藤戦と同じ展開。30は白e1→黒g1→白f7が第一感でしたが、以下黒c8→白d8→黒a6→白a7→黒a4→白a3→黒b6で手を渡されて白番。下辺の悪形もありこれは白まずいと思いました。この判断は正しく実戦30以下白やや優勢。46は悪手。ここは白c8!→黒b8→白e1→黒h1→白h8!→黒h2→白h7…で白6石勝ち。これは勝ちを読み切るのが容易でありません。そして図で打たれたc8が敗着。ここは黒a3→白a4→黒a7で白に手を渡して黒勝ち形勢でした。以下白e1→黒h1→白h2なら黒b2があります。54は白の唯一の勝ち手。   



  第6局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○高梨悠介 Takanashi Yusuke  

以前高梨九段と同じ展開を打ったことがあります。今回も難しい展開になりました。図で高梨九段は白g2! 左下の白連打をちらつかせながら黒の着手を制限する好手です。これで以下の寄せが簡明になりました。   



  第7局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○高橋 久 Takahashi Hisashi  

序盤から互角の展開が続きます。図で高橋三段はa7。これが疑問でした。黒f2と打たれて次に良い手がありません(g2は黒h1。c1やe1は黒a5)。図の正解は白a6! 右下に白から打てない3個空きを作るので打ちにくい手ですが、この3個空きは黒が右辺を打つとすぐに崩れます(=白が打てるようになる)。それに白a6なら次の黒f2に対する白g2がブラックラインを通す手になり黒に手を渡すことができます。手を渡された黒は打右辺に打っても左辺に打っても石が沢山返り、これならまだまだこれからの形勢でした。

結果は4勝3敗で5位。まあまあの成績ですが高段者に全て負けたのが残念でした。次は土曜日のりんかいチャレンジカップに参加する予定です。

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 最終戦。末國九段vs高梨九段
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  高梨九段が7戦全勝で優勝!