Jeffrey ArcherのLe Sentier de la gloire(栄光の道)を読み終わりました。1924年にエベレスト登山中行方不明になったGeorge Malloryの小説です。この本は時間がかかりました。Archerの作品はどんどん読者を引っ張ってあっという間に読み終わってしまうものが多いのですが、これは基本的に史実に忠実な伝記的小説という制約があるためかアーチャーの想像力がかなり抑えてあるように感じます。途中で読むのを止めようかと思ったこともありました。でも結局最後まで読んで良かったです。

マロリーの遺体は1999年に頂上から数百メートル下で発見されました。果たして彼はエベレストの人類初登頂を果たしたのか。未だに謎のようですが、アーチャーは大胆にも登頂を果たしたマロリーを描いています。その時マロリーは39歳。17歳年下の登攀パートナーAndrew Irvineと共に登頂に成功し、第6キャンプに向かって下山する途中でマロリーの描写は終わってます。

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本の最後に登場人物(全て実在の人物)のその後が短く紹介されています。その中に、記録係としてエベレスト遠征隊に同行した映像カメラマンのJohn Noel氏もあり、「彼がエベレスト遠征で撮影した映像を元に作ったThe Epic of Everestはイギリスとアメリカ合わせて百万人もの人が観た。彼は1987年に99歳で亡くなった」とありました。そしてその映画がYouTubeにもありました!



小説で描かれているエベレスト登山の様子が、実際の映像で見られます。その美しさは息を飲むばかり。愛する妻と3人の子供達を得ながらも39歳で亡くなったマロリー。彼より60年も長く生きたノエル。色々と考えさせる作品でした。