昨日は全日本選手権大会の東京ブロック大会・第1回目に参加しました。上位5人が代表権を得ます。


  第1局 黒番。最善手は? 
  ●高橋 永 Takahashi Hisashi
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤から不利を感じました。36が好手です。38は白e1→黒e2→白b1→黒a1→白a2…と偶数理論を活用して左上で手止まりを打たれると、h7に白の手が一手残っているため黒敗勢だと思っていました。ところが白は38f8! これが形勢逆転の悪手で以下黒優勢。49はg1の予定でしたが白a2!→黒a8→白e1でe2に黒が打てないのを嫌って49g7(それでも黒勝ち形勢でした)。そして図。ここではh5が簡明な最善手でした。白h4なら黒e2で白は打つ手なし。ところが私は図で黒h4!! これが実に54石差損の大悪手でした。53でe2なら白h8→g8の連打。我ながら信じられないような大ポカで逆転負けを喫しました。残念…。  



  第2局 白番。唯一の勝ち手順は? 
  ●七瀬悠真 Nanase Yuuma
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤28は石を沢山返しますが種石を切って粘るためにはこの一手だと思いました。33は疑問手。ここは黒e8→白d8→黒e7!が好手順。これでb5に先着すれば互角の形勢でした。以下白優勢ですが黒も41~47と素晴らしい粘り。48は石損。ここは白h4→黒h3→白a8→黒b8→白g8→黒g1→白h1→黒h8→白h2→黒g2→白パス…で白10石勝ち。そして図。白が勝てる唯一の手順は白b8!→黒a8→白g2! これは実にうまい手順ですね。もし次に黒がh1なら白g1→h2の連打があります。なので黒はa2がベターで以下白h2→黒g1→白h1→黒b2→白a1で白の6石勝ち。これは読めませんでした。実戦は図で平凡な白h2。以下自然な手順(双方最善)で終局。石を数えるとなんと32対32! 引き分け勝ちの権利を持っていた七瀬君の勝利となりました。参りました。。。  



  第3局 白番。最善手は? 
  ●石川 明 Ishikawa Akira
  ○村上 健 Murakami Takeshi

27はやや有り難く感じました。ここに打つ前に黒a5→白a4の交換を入れられると白d8の手が悪手になってしまいます(斜めも返る)。しかし黒は一歩遅らせた黒a5→白a4を活用して31のX打ち! その後難しい形勢が続き図。ここで私は悩みました。白a1→黒b1→白e1→黒d1→白g1…と上辺を取っていくのが良さそうに見えますが、白e1→黒d1→白a1→黒b1→白g1の方がb4が白になっている分少し得なようにも見えます。しかし白e1→黒1の交換を入れてからの白a1だと次黒b1とは限らず、黒h7!というブラックラインを通す手を打たれる可能性もあります。b4の一石を得しようとして返って危険な形になるのではないか、という恐怖がありました。そこで安全第一で図の白a1を選んだ訳ですが、実は図で白e1→黒d1→白a1には黒g2!という恐ろしい手がありました。白h1なら黒b1。白b1なら黒h2です。これはもはや形勢不明。この筋は読んでいなかったものの「何か危なそうだぞ」という勘が働いて図で白a1が打てたのは良かったです。そして47g2が実質的な黒の敗着。ここは黒h4でも黒h7でも以下の白が難しく、どちらも白+4形勢とはいえもう一波乱あったかもしれません。49で石川五段は残り時間(7分程度)を全て投入して大長考。しかしもはや黒に勝ち筋や紛れを誘う手順は残っていませんでした。  



  第4局 白番。最善手は? 
  ●大島祐輔 Yuusuke Ohshima
  ○村上 健 Murakami Takeshi

あとで調べたところ20までは以前神奈川オープンで大島選手と同じ展開を打ったことがあります。しかし私はその時の展開を覚えておらず、一手一手長考しながら20まで進んだら偶然同じ展開になっていました。やはり自分の思考過程には独特の癖があるのだな、と思います。左辺の形や白f1の手で白やや有利なはず、という嗅覚が働くのは恐らく私の強みなのでしょう。21は以前の対局ではf5に打たれました。この方が黒は良さそうです。実戦黒c2は白c1と打たれ、その後上辺の形は黒から打っても白から打っても白が手得できます(黒e1→白d1は白f2→f3が残る。黒f2には白d1→e1が残る。白d1→黒e1なら白f2→f3が残る)。そして図の白d1→黒e1→白f2が好手順。29はg3がベターだったようです。左上の白から打てない3個空きを潰してしまっては黒に勝機なし。  



  第5局 白番。最善手は? 
  ●左右田駿 Souda Shun
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤は互角の展開。図で私の当初の予定は白a6。もし黒a7なら白b2でダブルストーナーとなり白は上辺と左辺のどちらかは確実に取れます。ところが図で白a6→黒f2→白a4→黒f3と打たれると不利な気がして予定変更の白b2。以下左辺に割り込みはしたものの上辺の形が重く白打ちにくくなってしまいました。図ではやはり白a6が最善。次黒f2には白a4ではなく白b2!が好手。次黒d6で白d1を消しても白はb6!で再びホワイトラインを通しつつ白d1の当てを復活させることができます。以下黒f4→白f6!でやはりストーナーは有効。これなら上辺を取って白優勢でした。図で白b2と打ったあとは左右田四段が非常に的確な着手の連続で勝利。図でもっと突っ込んで読むことができなかったのが敗因だと思います。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●桑原周平 Kuwahara Shuuhei
  ○村上 健 Murakami Takeshi

ゼブラ先生が推薦する図の最善手は黒d1!! これは実にうまい手ですね。白は黒d2→d3の連打を防ぐことができず、黒にはf7の好所も残ります。これなら黒有利。引っ張りが好きな私もこの手は全く見えていませんでした。桑原君にとってもこの手は盲点に入っていたらしく図で黒c1。以下やや白優勢の形勢が続き私は44で大長考。「白が勝っている」という直感はあったものの確実に勝つ手順がなかなか見つかりません。こういう場面で腰を入れて読まずに中途半場な手を打って逆転負けを食らう、ということが最近多かったので「今回は絶対にそうはならないぞ」という気合いで残り時間(5分程度)を全て投入して長考しました。以下ほぼ最善で寄せて最終手を打った後の残り時間は数秒。時間切れの危険を冒したのは反省点ですが、最後の試合の最終盤で納得のいく打ち回しができたのは満足しています。

結果は3勝3敗で16位。代表権を得ることはできませんでした。2回目(6月17日)は仕事の関係で出場できない可能性が高くがっかりしていたのですが、その後同僚の協力を得て出場できることになりました。有り難いことです。次回も頑張ります。