昨日は館林オープンに参加しました。初めての会場だったこともあり敷地に入ってからなかなか会場の部屋に辿り着けず、大会開始時間も迫って焦りました。


  第1局 黒番。最善手は? 
  ●原田 拓 Harada Hiraku
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図で打たれた黒c6が実質的な敗着。白f1と打たれると色々なところに白の余裕手が残り、黒は手詰まりを免れない状況です。図ではe6が良く、これなら白f1の手も消えて黒はまだ粘っていました。  



  第2局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○山本邦祐 Yamamoto Kunihiro

34では黒の好手であるe3の窪みに先着されるのが嫌でした。実戦の白34は黒がe3に打てる上に37~39でe2にも打てます。これで黒優勢と感じていたのですが…。図の正解は平凡な白c1。こう打たれると黒はどう打っても偶数理論にハマってしまい引き分けの形勢。実戦の42e1ではなぜだめなのか。これはなかなか難しい問題です。興味のある方はあとの展開を色々並べてみて下さい。  



  第3局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi 
  ○和泉貴士 Izumi Takashi

20はb4なら互角。実戦20だと21で白g5を消され、黒にはg8やc8に余裕手ができます。これで黒かなり優勢になったと感じました。しかし白40が粘りの好手。41の第一感は黒b1だったのですが、以下白h4→黒h5→白g2→黒h1→白h2で黒まずいと思い切り捨ててしまいまいました。実際には上記手順の後黒a6→白a5→黒a3と進めて黒勝勢でした。長考の末に私がh2を選んで図。ここで私が恐れていたのは白h1です。以下黒e1→白g1→黒g2→白b8→黒a8→白b7で手を渡されると、完全な偶数形になっている上にd1とe1にある黒石も邪魔で左辺の寄せが非常に難しくなっています。これなら引き分け形勢で、むしろ黒の方が間違いやすい局面。図で打たれた白e1が敗着。上辺が真っ白になったため左辺方面の黒の打ち方が比較的分かりやすくなりました。また、右上が「白h1ならg1の一個空きを黒に温存される。かといって左上から寄せて行って最終的に黒g1→白h1となると上辺を取られてしまう」という点も白にとってマイナス。これで少差ながら黒が残る形勢になりました。  



  第4局 黒番。どう打つ? 
  ●山中正幸 Yamanaka Masayuki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図では黒c1→白f1→黒b3!が良かったようです。これなら互角。実戦は上辺の交換を入れずに黒b3。これだと正解手順と同じように上辺を進めても20までで白がd1に先着できる形になってしまいます。以下は白優勢です。  



  第5局 白番。最善手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○腰野和彦 Koshino Kazuhiko

序盤23で悩みました。私の第一感は黒h2。しかし白b3のあとよほどうまく打たないと右辺が負担になって崩壊しそうです。実戦23は自重の一手。31~35あたりも非常に難しく私は長考の連続。35はc8が良さそうに見えますが白c1でg5の黒石を消されてから白f7に打たれると黒に打つ手がありません。そして図。ここは白c1が最善にして唯一勝てる手でした。以下黒d1→白e1→黒b1→白c2→黒g1と上辺を捌いてから白c8が正しい流れ。これなら白d8の利きやブラックラインの白通しなど色々白にとって有利な材料が残っていました。実戦は図で白c8。これは黒c2に打たれて明らかに損です。40→41の交換も今打つ必要はなく黒を利してしまいました。以下も難しい形が続きますが黒が間違えずに寄せました。 5連勝で決勝に進出!



  決勝戦 黒番。どう打つ? 
  ●松本 誠 Matsumoto Makoto
  ○村上 健 Murakami Takeshi

館林オープンは参加者を2グループに分け、それぞれのグループの5回戦時点での1位者が決勝を争う形式です。もうひとつのグループを5連勝で抜けたのは松本四段。最近終盤が非常に正確になっているという印象を受けます。

序盤22はc2に打つべきでした。実戦b3は黒c6に打たれて明らかに損です。以下黒がやや優勢ながらも混戦。実質的な白の敗着は48(図)。ここは打てるうちにb2に打つのが正解。4個空きに先着する打ちにくい手ですがこれならまだ難しい形勢でした(黒+2形勢)。松本四段は図で黒b8→白c8→黒f8! これがg2の緩手を咎める好手順。これで白はどう打っても右下を連打することができません。53は黒b2→白b2→黒h2!が最善で黒+10。しかし実戦の手順でも右下で手止まりが打てるのが大きく黒は確実に残っています。黒の終盤は非常に的確で付け入る隙がありませんでした。参りました。

結果は5勝1敗で準優勝。連勝が17で途絶えてしまったのは残念ですが、3大会連続入賞は望外の結果です。有難いことです。  
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   準優勝の私              優勝の松本四段       第3位の岩倉五段
                            (写真撮影…山本三段。写真提供…岩倉五段)