先週日曜日は神奈川オープンに参加しました。無差別部門32名、一般部門23名と大盛況。小学生の姿が目立ちました。大人を負かす小学生も多く、「キッズ強し」と感じました。


  第1局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●大池芳法 Ohike Yoshinori
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図で私は白h4。これが敗着です。方向性は悪くなかったのですがやはりh2に黒の余裕手ができるのが大きく以下白はどう打っても勝てません。図の正解は白b1! 次黒e1ならそこで白h4が好手です(g3が返らず、黒はd1に割り込めない)。黒h8なら白は悠々とd1。これはじつに上手い手順ですね。黒にはh2の余裕手がなく白にはg1の余裕手。実戦とは雲泥の差です。なお図白e1に対して黒はc8が最善ですが、これに対しても白g6で白よし。黒e1ならやはり白h4が上手く、黒e1の代わりに左下方面なら一気に黒壁ができて白優勢。終盤は大池六段の鉄壁の寄せに為す術もなく負け。参りました。



  第2局 黒番。どう打つ? 
  ●岩倉広明 Iwakura Hiroaki
  ○村上 健 Murakami Takeshi

黒が序盤から猛烈に引っ張ります。図ではかなり白危険な形。しかし白は黒の手について行くだけであまり考える必要がなく、黒は白壁の破り方が難しく色々考えなければならない難しい局面。長考の末に岩倉五段は黒b7! 以下白e6→黒f7と必然の展開となり、難しいながらも白が細かく残る形になりました。図の正解はb4の種石を抜く黒e7! 以下白d7なら黒6!が強烈で白は種石なし(黒+14形勢)。初手黒e7に対して白e7ならそこで黒b7! これは実戦と違って白b2の手が残っていない(打つと縦も返ります)のが大きく、黒c8→白e8→黒d8の手稼ぎで白を仕留めることができます(やはり黒+14形勢)。  



  第3局 黒番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○菱山裕一 Hishiyama Yuuichi

序盤からやや苦しい展開。図では色々長考したのですがどうしても勝てそうな展開を見つけられずh5(敗着)へ。図の正解は黒g7! 以下白h8なら黒d8。白d8なら黒h5。確かにこれなら右下で黒が手止まりを打ち、a2にも一手残っているので黒も粘れます(黒+2形勢)。この手は全く浮かびませんでした。実戦41以降は全く黒に付け入る隙を与えない打ち回しで菱山四段が快勝。参りました。  



  第4局 白番。唯一勝てる手は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○山口智生 Yamaguchi Tomoki

序盤は白リード。28はf2に打たれるのが嫌でした。実戦28(h3)が緩手で黒多少粘れる形になりましたが、それでもやや苦しく特に39で私は大長考。b7を中心に幾つか考えますがどれも少しずつ足りない気がします。結論が出ないまま39。40はb8が簡明でした。実戦40は右上に白から打てない5個空きを作り、黒に粘りの余地を与える緩手。そして図。ここはd1が唯一勝てる手でした。以下黒c1ならそこで白a2。これは実戦と違って黒b7の時に左下隅を取らずにb1と上辺を取る選択肢があります。これで偶数理論の効く形になり白+6形勢でした。実戦は図で白a2。正解手と変わらないように見えますが、これだと黒b7に対してa8と隅を取らざるを得ません(取らずに例えば白b1なら黒c1→白d1→黒g2!でブラックラインが通り白勝てない)。そして白が左下を取ると黒がa1から左上で手得し、右上の5個空きを残したまま寄せることができます(実戦の流れを進めて確かめてみて下さい)。また図で白d1に対して黒a7なら白c1→黒b2→白b8でやはり白の勝ち。図の局面での微妙な白の打ち方が勝敗を分けるとは、私も山口二段も全く気づいていませんでした。  



  第5局 黒番。どう打つ? 
  ●安達しゅんがい Adachi Shungai
  ○村上 健 Murakami Takeshi

序盤は白ペース。32はg2→白??→黒h2orh3が嫌でした。実戦のh3は疑問。しかし白が右辺を取ったのも悪く結構白の寄せが難しくなって図。実戦はここで黒f8→白g7→黒a4→白d8…でホワイトラインを白に通され黒の敗勢に…。図ではとにもかくにも白のホワイトライン通しを防いで黒a4に打つべきでした。これなら白の打ち方も結構難しく、逆転の可能性があったでしょう。  



  第6局 黒番。どう打つ? 
  ●龍見有希子 Tatsumi Yukiko
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図では黒h3を恐れていました。以下白a4→黒a5→白c6→黒h5→白h4→黒b7!→白c7→黒c8→白h6→黒g5→白h2→黒g2!という流れが想定されこれは白厳しそうです。途中で白g2が成立しない(その後黒h1の時に白はf1に割り込めない)のがポイント。実戦は図で黒d7。この後も黒は粘りますが、どうやら逆転のチャンスはなかったようです。  

結果は4勝2敗で第5位。3回戦終了時で1勝2敗だったことを考えれば健闘したと思います。