昨日は神奈川カップに参加しました。外は非常に暑く夏本番。しかし会場はクーラーが効いて快適でした。


  第1局 黒番。どう打つ? 
  ●長尾広人 Nagao Hiroto
  ○村上 健 Murakami Takeshi

図の正解は黒g7! 次白g6なら黒h7。その後黒b8→白a8→黒b7でe8の一個空きを残す方針で黒はかなり粘れました。しかし実戦は図でe8→白b8→黒g6。これだと以下実戦の展開で白のガチガチ偶数形です。  




  第2局 黒番。最善手順は? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○鳴海久俊 Narumi Hisatoshi

黒無理気味の引っ張りから白の緩手が出て黒勝勢へ。ところが終盤で時間を使いすぎた私が図で間違えました。図の正解は黒h6→白g6→黒h7→白g7→黒g8→白h8と一本道で黒4石勝ち。私は図で黒g6→白h6。この交換でc6、e3、f4の3石を失い黒の逆転負け。終盤が弱過ぎました。。。

ここで午前の部は終了です。私は岩倉五段と菱山四段に誘っていただいて近くのパスタ店で昼食。アラビアータスパゲッティーが非常に美味しかったです。

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                                  (写真提供…岩倉五段)


  第3局 黒番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○滝川光明 Takigawa Mitsuaki

図で黒はg3。しかし以下実戦のように白c1→黒b1→白h3と打たれるとg4に白の余裕手が出来ています。この「白h3→g4」を与えたのが良くなかったようで以下黒劣勢。図の正解は黒c7、あるいは黒b7! どちらも白の対応が難しく互角でした。 



  第4局 黒番。最善手順は? 
  ●大森敬太 Ohmori Keita
  ○村上 健 Murakami Takeshi

中盤までやや苦しいながらも互角だと感じていました。そんな気分が吹っ飛んだのは41を打たれた時。次白a7は黒e8!で白敗勢です。42~44を打たされては俎の上の鯉になった気分。しかし終盤を全て読み切って最善を打てるAIにとっては白44までの局面は黒+18形勢ですが、人間にはそんな読み切りは不可能です。大森六段もその例外ではなく、細かい石損を繰り返して図は既に引き分け局面! 図の正解は黒c8でした。次白d8は必然です(白c7だと黒b8!で大敗)。次の黒c7で第7行を取るのが大きく白b8→黒b7→白a8で引き分け。残り時間の少ない黒は図でb7! これは白c7なら黒c8でc列を全て返す狙いの手ですが、実はそれを打ってしまうと白の3連打(d8→b8→a8)を与えて黒が足りません。おそらくこの点が大森六段の誤算だったと思います。幸運な逆転勝利でした。



  第5局 黒番。どう打つ? 
  ●佐谷 哲 Satani Tetsu
  ○村上 健 Murakami Takeshi

非常に難しい中盤が続いて図。ここで私が恐れていたのは黒c1!→白h1→黒h5→白h4→黒g7です。こう打たれると右上が白の打てない5個空きとなり、以下白b7→黒a8→白a7→黒g8→白a1→黒b2→白h8→黒h7→白パスがほぼ一本道。これは残る右上でも黒が手止まりを打って勝ち。ゼブラ先生が薦める図の最善手は黒b2! 確かに以下白a1なら黒b7で簡明ですが、白h5とかわされると黒も結構難しそうです。図で打たれた黒g2は緩手。白はf2と受けると再び黒c1!→白h1→黒h5の筋が生じるので44はこの一手と思いました。黒の敗着は51。ここは黒h2→白c1→黒a8→白h7→黒g8…と進めるのが良く、これなら黒b2!で第2行とb列をごっそり取る手が残り黒の4石勝ち。実戦51はブラックラインの白一色を維持することで最後に黒a8→a7の連打を残す構想ですが、これが意外に稼ぎの小さい連打だったのが佐谷七段の誤算だと思われます。再び幸運な逆転勝利でした。  



  第6局 白番。どう打つ? 
  ●村上 健 Murakami Takeshi
  ○浦野健人 Urano Kento

図で白はh4! これが一番感心した手です。図で平凡に白h3は黒b7→白g3→黒g2→白b2→黒d8…のような展開で白敗勢。図の白h4に対して黒がh3と取ってしまうと下辺d8などに黒が打った時に斜めが返ってしまうため黒は右辺を放置するしかありません。私は41b7。白はg3。白にはいつでもh6が余裕手として残っています。42以降黒に勝機なし。この試合は「上辺と左辺を取って引っ張り、黒b7や黒d8があれば勝てる」という私の大局観が、白h4の妙手一発で崩された一局と思います。参りました。  



  第7局 白番。どう打つ? 
  ●菱山裕一 Hishiyama Yuuichi
  ○村上 健 Murakami Takeshi

この試合は序盤からやや有利を感じつつも、どうしても勝負を決めることができず悩みました。図でゼブラ先生が薦めるのは白b2! もちろん私もこの手を考えましたが黒c8と打たれて二の矢がないと判断してしまいました。ところが黒c8には白f2!が好手。以下黒a2なら白f1! 黒f1なら白g2!→黒h1→白g1!という恐ろしい展開で白が勝勢を築くことができたのです。これにはたまげました。終盤は難解。双方細かいミスを応酬して最後は引き分け。オセロで勝つのは本当に大変ですねぇ。

結果は4勝2敗1引き分けで第7位。スリル満点の試合が多く大変充実した一日でした。土曜日に観戦したオセロ甲子園のこともいずれ少し書く予定です。