ニッチな防音ブログ

ネット上に溢れる防音情報の中でも、木造住宅、マンションの生活防音や楽器の木造防音室に関するトピック・豆知識を中心にご紹介します。
*コメントをいただいてもレスできない場合がありますので、予めご了承ください。

一般的なマンションの天井裏の深さは100ミリ~150ミリが多く、既製品の防振金具でさえ、天井を下げないと使えません。

上階からの振動騒音(足音、落下物などの衝撃音)を大幅に軽減するには、防振金具とグラスウール、遮音パネルだけでは防ぐことができません。

それは、防振金具は軽量音しか遮断できず、グラスウールは低音域の吸音率は極めて低いため、重量音(足音、重量物の落下音)には余り効果がありません。
遮音パネルは制振性が弱く、振動音を軽減できません。

防音職人が今まで研究したり、担当した現場での計測を分析すると、重量衝撃音対策の留意点・必要条件は次のようになります。
・吸音層は100ミリ以上必要で、密度の大きなものが有利。通常は150ミリは確保したい。
・天井下地は反響の少ない木下地で構築し、絶縁材を介して梁型や壁に固定する。
・ボード面の背後には10ミリ以上の遮音制振材を併用する。
・制振材は柔軟性がある比重の高い遮音材を2種類使用すると効果的。
・石膏ボードは必要以上に厚くしない。板状の硬質遮音材は厚くするほど、遮音低下の周波数が低い方にずれる。重低音対策には逆効果になる場合がある。
 *鉛ボードなどの遮音パネルは避けたい。

可能ならば、天井スラブとの接触点をなくした構造で防音したい。

以上の諸点を留意して施工してきたのが、防音職人チームです。予算が確保できれば現実的な防音設計・施工が可能です。

ちなみに、マンションの天井騒音を簡易的にボード面に貼り付けるだけで、大幅に騒音を減らすことができると謳う業者はインチキです。
そんな簡単に対処できないのはウェブサイト上に実例が出ていないことからも明らかです。

薄くて遮音効果の高い防音材は理想です。

しかし、市販されている遮音シート(通常:幅910ミリで10m巻)は、そのままボードや床材に貼り付けても防音効果は体感できません。音測定してもプラス効果を数値で評価することも難しいくらい微細な効果です。http://pop.oto-taisaku.com/?eid=337

人間の耳には効果が体感できませんので、利用する価値すらないのが、この製品の特徴です。この製品は小さな区画(点検口、ドアなど)に限定的に使うか、または建設現場の膜のように張りめぐらせて仮設的に使うしか用途がないのです。

防音材メーカーは、この事実を隠し販売し続けていますが、これで優れた遮音効果と謳った時点で誇大広告になります。

私の様な防音設計が本職の専門家、業者は絶対に使いません。もちろんサービスとして、オマケとして提供することはありますが、資材費用として計上せずにお客様に無料で提供しています。

たいして効果のないものを、防音材費用として請求することは信義に反すると思うからです。こんな製品を依頼者に費用請求するのが恥ずかしいので、入手した場合は無料でプレゼントします。

この遮音シート、とくに天井・床に使うと効果が測定できません。強いて言えば壁の小さな区画に限定的に使用すべきでしょう。

生活防音どころか、通常は木造防音室にさえ使えない製品です。

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