ニッチな防音ブログ

ネット上に溢れる防音情報の中でも、木造住宅、マンションの生活防音や楽器の木造防音室に関するトピック・豆知識を中心にご紹介します。
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薄くて遮音効果の高い防音材は理想です。

しかし、市販されている遮音シート(通常:幅910ミリで10m巻)は、そのままボードや床材に貼り付けても防音効果は体感できません。音測定してもプラス効果を数値で評価することも難しいくらい微細な効果です。http://pop.oto-taisaku.com/?eid=337

人間の耳には効果が体感できませんので、利用する価値すらないのが、この製品の特徴です。この製品は小さな区画(点検口、ドアなど)に限定的に使うか、または建設現場の膜のように張りめぐらせて仮設的に使うしか用途がないのです。

防音材メーカーは、この事実を隠し販売し続けていますが、これで優れた遮音効果と謳った時点で誇大広告になります。

私の様な防音設計が本職の専門家、業者は絶対に使いません。もちろんサービスとして、オマケとして提供することはありますが、資材費用として計上せずにお客様に無料で提供しています。

たいして効果のないものを、防音材費用として請求することは信義に反すると思うからです。こんな製品を依頼者に費用請求するのが恥ずかしいので、入手した場合は無料でプレゼントします。

この遮音シート、とくに天井・床に使うと効果が測定できません。強いて言えば壁の小さな区画に限定的に使用すべきでしょう。

生活防音どころか、通常は木造防音室にさえ使えない製品です。

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新築の木造防音室で予算がなくなり、壁などの防音効果を高めることに悩むときがあると思いますが、そんな時でも諦める必要はありません。

一番安い遮音材は石膏ボードですが、これと併用すると防音効果が高まる木材製品があります。構造用合板とシージングボードです。

理由は、石膏ボードと構造用合板、シージングボードは遮音特性が異なるため、弱点の周波数帯をお互いにカバーするだけでなく、床や壁の剛性、断熱性を高めるため、生活環境としてのプラス効果もあります。

もともと木材は合板であっても石膏ボードより吸音性があるため、表面を丁寧にパテ処理すれば、音響効果も出ます。石膏ボードはむしろ下地や防音材を張るための捨て貼りとして使ったほうが、音響はよくなります。

やはり、木造の防音室には木材が適しており、吸音材と併用すれば防音材に余りこだわらなくても防音効果を出せます。

では、なぜ専門の防音材が必要かというと、薄い構造で遮音性能を高めるためと、夜間演奏などハイレベルな防音性能を求められる時に必要になるのです。

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現在、市販されている遮音設計マニュアルは、約30年前に出版されたマニュアルを改訂したものがベースになっていますが、内容はほとんど更新されていません。このため、私は新しい書籍を購入していません。

しかし、壁の遮音設計(防音設計)については、現在においても重要な原則は変わっていませんので、このマニュアルは、壁の防音対策については、ほぼ使えると思います。吸音材の説明がグラスウールだけなので、データとしては古く、この点は補正して活用する必要があります。

この中の記述で、木材の下地、PBによる間仕切り壁の実験結果で重要な所見が記載されています。「壁の内部に何も入れない空洞のまま」「壁の内部にグラスウール・密度32kg/m3を充填」「壁の内部に硬質発泡材を充填」の3つの状態で、遮音性能を比較した結果。

「壁の内部に硬質発泡材を充填」したケースが最も遮音性能が低く、何もしない空洞の状態よりも、遮音性能が低下するという分析結果が得られたというものです。これは、建築士や住宅の施工業者が、失敗する典型的なものであり、30年前のマニュアルの時点ですでに問題として注意を促されたものでした。

このように、古い防音設計マニュアルでも、現在でも不変な原則というものがあるので、基本として押さえておかなければなりません。

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