現在、市販されている遮音設計マニュアルは、約30年前に出版されたマニュアルを改訂したものがベースになっていますが、内容はほとんど更新されていません。このため、私は新しい書籍を購入していません。

しかし、壁の遮音設計(防音設計)については、現在においても重要な原則は変わっていませんので、このマニュアルは、壁の防音対策については、ほぼ使えると思います。吸音材の説明がグラスウールだけなので、データとしては古く、この点は補正して活用する必要があります。

この中の記述で、木材の下地、PBによる間仕切り壁の実験結果で重要な所見が記載されています。「壁の内部に何も入れない空洞のまま」「壁の内部にグラスウール・密度32kg/m3を充填」「壁の内部に硬質発泡材を充填」の3つの状態で、遮音性能を比較した結果。

「壁の内部に硬質発泡材を充填」したケースが最も遮音性能が低く、何もしない空洞の状態よりも、遮音性能が低下するという分析結果が得られたというものです。これは、建築士や住宅の施工業者が、失敗する典型的なものであり、30年前のマニュアルの時点ですでに問題として注意を促されたものでした。

このように、古い防音設計マニュアルでも、現在でも不変な原則というものがあるので、基本として押さえておかなければなりません。

続きを読む