最近、ご自宅の新築木造住宅を計画、建てる際に、ピアノ・音楽教室や趣味のオーディオルームなどの防音室を検討される方が増えているようです。
*私の運営サイト経由の問い合わせが、ここ数年増えています。
*とくに首都圏など比較的建て詰まっている地域からのご相談です。

 新築の場合、初めから配慮したほうが良い重点に、天井・壁の断熱材(吸音材を兼用)、床の補強があります。この二つはリフォームでやり直すと費用がかさむなど大掛かりになり、無駄が多いですので、最初からちゃんと計画したほうが良いと思います。

 まず、断熱材ですが、基本的にロックウールの袋入り製品を使用したほうが無難です。袋単位で交換できますので、将来リフォームによる交換も楽です。
*セルロースファイバーは吹き込み方式の製品ですので、リフォームの際に部分的に交換はできません。全部内部から出てしまいます。
*硬質発泡材(スチレンフォーム、ウレタンフォームなど)は高断熱ですが、吸音性能がなく、普通のグラスファイバーやロックウールに比べて吸音性能が格段に低下します。
 ご予算に余裕がある場合は、ポリエチレンウールが耐用年数が長く、吸音性能も長期間安定していますので、お勧めです。

 次に、床の補強ですが、剛性や安定性を高めることは、ピアノやチェロのような床振動を発生する楽器の防音対策に重要ですので、アンサンブルも含めて対応できるように備えたいものです。
*大引きを支える束の本数を増やすため、通常のピッチの中間に1本程度増設すると良いです。大した手間も費用もかかりません。
*さらに大引きなど軸組の本数を増やすとともに、下地合板を厚さ24ミリ以上にすると安心です。

 専門的な防音設計の知識がなくても、以上の内容を実行すれば、後付けの防音対策が生きてきます。
*参考記事:木造防音室の留意点