一般的な遮音パネルという製品は、遮音シート+石膏ボード(PB)、石膏ボードに樹脂を塗ったもの、あるいは鉛のシートを石膏ボードに張り付けたものが大半です。
 これらの単体としての遮音性能にはかなりバラツキがあり、工法によっても大きな差が出ます。

 音響的には、鉛のボードが最も音環境を悪くして、つなぎ目からの音漏れも高音を中心に目立つ状況になります。ピアノやチェロでは、共振が大きくなり演奏者にとって不快な音が響き、楽器防音室として成立しません。

 また、遮音シートによるパネルは遮音効果そのものが向上せず、防音室以外の用途にも、はっきり言って使えません。樹脂を塗った遮音パネルは、単体としての遮音性能そのものは、ある程度期待しても良いでしょう。
*ただし、楽器の音響効果には未知数です。

 問題は、上記の3つの製品ともに、つなぎ目からの音漏れが解消できない点です。下地に直接、おおむね畳サイズのパネルを貼り付け、つなぎ目をパテで処理するだけですから、つなぎ目の弱点は残ります。

 木造の防音室は、ボードや吸音材、防音材を手作りで丁寧に施工することが望ましく、既製品を取り付けるだけの安易な工法は、木造の特性や構造的な制約を考慮すると向かないのです。