2013年12月04日

音遊びの会、松江へ行く その1

・ロンドンでの話

大友さんはぼくのことを誰かに紹介するときいつも「口が常に空いてるやつ」とか、「とにかくダメなやつ」とかって言う。たまに「でも…」って付け足してくれることもあるけど。

大友さんと出会ってから5〜6年はたつのに、未だに会うとキンチョーするし、会うたびに何かしら怒られている気がする。とにかく大友さんは厳しい。まあ、基本は優しいのだが…。

そういえば、ロンドンでも大友さんに怒られたことがあった。

カフェオトというライブスペースに音遊びの会が出演したとき、我々メンバーが準備や片付けをカフェオトのスタッフの方々に任せっぱなしだったってのが原因で、大友さんはキレた。

「みつながー!!どこ行った!?」

と大友さんが叫ぶのを見て、ぼくはとっさにピアノの影に隠れた。や、やばい、怒られる!

「あいつ見つけて怒ってやんないと!」
「あ…はーい!ここでーす!」

結局恐る恐る名乗り出て、もちろんきつく怒られた。大友さんの言うことはもっともだったし、当然シュンとして、反省して、そのあとせっせと準備をした。ってことを日本に帰ってから知り合いに話したら、

「いやいや、名指しで怒られるって、すごいいい話やん。頼りにされてんちゃう?」

っていわれて、うーんそうかなー、ただ怒りやすかっただけじゃないのかなーなんてその時は言い返したけど、たしかに今考えるといい話なような気もする。そのあと梅田さんにも話したら「いい話だなー」って言ってたし、きっといい話なんだろう。そうしとこう。



・松江へ

と、ここまで何の話だって感じですが、今回音遊びの会は島根県の松江でライブをすることになったのでした。これはロンドンに行く前ぐらいに来た話らしくて、浜田真理子さんなどなど、松江の方々の招待によって実現した公演。なんと交通費など含め、ほとんどタダで行けるって話。うひゃー。

松江までは一台のバスにみんなで乗り合わせて行く。バスに乗って遠征するのは数年前の水戸以来かな?バスの中ではロンドン公演のときにも活躍したゆいさんのバスガイドが楽しくて、ここにもロンドンの成果が出ているな〜と。

「みなさま〜おはようございます(色っぽい感じで)」

サービスエリアでは、メンバーがソフトクリームを食べるのをうらやましそうに見るNHKの京田さんや、自分のソフトクリームがみやけをさんのソフトクリームよりはるかに小さかったことに絶望する貝つぶさんなどなど、とにかくみんなの頭の中にはソフトクリーム、ソフトクリーム、ソフトクリーム。

肝心の公演内容についても少し話したけど、結局ほぼ何も決めず。噂によると大生くんのお母さんのまゆさんが、舞台上でカニを食うって案もあったらしい。それ見たかったな…。

移動はかなりスムーズに進んで、あれ、もう到着?って感じだった。目的地で浜田さんたちがにこやかに出迎えてくれて、あ、生浜田真理子だ!と失礼ながら思ったりもした。近くには松江城が見えた。

楽器を会場に預けて一度ホテルへ。アイスの自販機を発見し、アイスに対する情熱と思いの丈をぼくたちに伝える貝つぶ氏。アイスだけに温度差を感じた…。別で来ていた大友さんがホテルに到着していて、安心感と同時にビシッと背筋がのびる思いをする。大友さんは元気そうで、ニコニコ笑っていた。

本番の1部で演奏する管弦楽団の人たちとの初顔合わせでは、私服でのんびりやってきた我々とは対照的に、ぴりっと緊張感のある楽団の方々を見て「なんかすんません…」みたいな気持ちになる。

会場はたぶん音遊び至上最も大きかったのではないかな?ステージもうんと広くて、人数が多いのでいつもスペースに苦戦する我々だが、今回は逆に広すぎて大丈夫かって思うほどだった。1800人入るんだって。「ありがとう2階席!」とか本当にやれるなぁ。



・本番

夕ご飯の弁当を食べて、準備。そして本番。第1部は島根大学管弦楽団のみなさんの演奏。あまちゃんのオープニングテーマで大友さんが混じったり(3カ所間違えたって大友さんは言ってた)、浜田さんの歌とピアノが入ったりで、ぼくたちは客席で見ていたけどどの曲もさすがの演奏だった。ちなみにそのときの客席の高山くんの行動がはちゃめちゃで、演奏の合間に必要以上に盛り上がるハイテンション高山くんの姿は、まるで笑い屋のおばちゃんたちのようであった。

楽団の方「えーそれでは◯◯という曲を今からやります」
高山くん「できるかな〜!?」
音遊び一同下を向いて笑う

第2部は音遊びの会。この日絶好調の高山くんの弾き語りソロから。それに大友さんのギターと、浜田さんのピアノや声が加わる。浜田さんの音は音遊びにとってすごく新鮮で、高山くんの歌にそっと寄り添うようだった。

2つ目にやった、いわゆる子供だけバンド。これは伝説になりそうなぐらいすごかった!高山くんの指揮で一斉に始まり、あやちゃんの「せーの!」で一斉に終わった。始まりと終わりがこんなに奇麗に揃ったことはいままであったかな?しかも、そこにはミュージシャンや保護者は一人もいなかった。見ているみんなが目を丸くしていた気がした。

演奏の内容もすごくよかった。まさはるくんのトランペットとか、全体をリードする永井くんのドラムとか、一人一人に役割があって、なんだか一つの国みたいだった。そこで指揮する高山くんはわがままだけど憎めない王様みたいだ。

アリさん、大友さん、浜田さんのMCをはさんで、つぐみちゃんと岩下さんの演奏。つぐみちゃんの音数の少ないピアノの横で、岩下さんがステージ全体をつかって踊りまくる展開だった。岩下さんがこんなに広い場所で踊っているのは久々に見た気がする。カフェオトとか全然スペース無くて、端っこで踊ってたりしたもんな〜。この日の演奏は、たしかつぐみちゃんの声で終わった

ギターがたくさんあったので、数人でギターを弾く演奏もあった。そこに永井くん率いるハーモニカ軍団が客席を練り歩くってのも加わった。客席が広いだけあって、練り歩きはこの場にとても生えた。ぼくもハーモニカを吹きながら広い会場を歩き、たくさんの笑顔を間近で見れてとても気分が良かった。客席の向こう側に立ち、ギター軍団の演奏を遠くに見ながら、大きな川を隔てて演奏しているような気持ちになった。

伝統芸の域に達しているまさはる、しおりデュオはやはりこの日も大ウケだった。次のCDに入れるとしたらシングルカットしなければいけないような内容だ。ストーンズがサティスファクションを演奏するようなもんだ。とにかくウケにウケた。

そのあとは、ももちゃんやつばさくんなど小さめの音の演奏に、細馬さん、貝つぶさん、ぼく光永が加わる演奏をやった。ももちゃんが一人で前に立ってるのがかっこいいと思って、ぼくはすごーく後ろのほうでサックスを吹いた。別に合わせてないのに貝つぶさんもなぜか端っこでバイオリンを弾いていた。細馬さんはつばさくんの横にいた。

ももちゃんの叩く小型のドラの音がマイクを通してしっかり聴こえていたので、ぼくはロングトーン、貝つぶさんはギーっと鳴らす。クラシックのホールだけあって、小さな音でも遠くまで響く。ももちゃんの音とサックスの音が綺麗に重なるのがすごく楽しくて、ぼくは夢中で吹いた。つばさくんと細馬さんのジャンベの音がアクセントになって、後半は音も大きくなっていく。大きな音と小さな音が繰り返して、そこに貝つぶさんのノイズのような音が乗る。前を見ると細馬さんの笑顔が見えた。音が塊になってる気がした。巨大な生き物のなかにいるみたいだと思った。いつまでもやっていたかったけど、時間を気にしてぼくが音を止めると、ももちゃんも音を止めた。

演奏を終えてこそっと控え場所に戻ると、大友さんがマイクで貝つぶさんとぼくの名前を紹介してくれた。おまけにぼくが物販で売っていた冊子のことまで紹介してくれた。大友さんがわざわざぼくのことを紹介するなんて、うーむ珍しいこともあるもんだな〜…とそのときは思った。



つづく

otoasobinokai at 08:23│Comments(0)TrackBack(0)clip!

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔