2009年04月01日

ピアノを愛する皆さんへ

私は子どもの頃、ずっと習っていたピアノを、

大人になってから、またピアノが恋しくなって再開しました。


結婚して、子育てや家事をしながら、

同居の夫の両親につかえ、

半身不随の夫の祖母の介護にいそしみ、


夫が仕事から帰ってきたときには、気持ちよく迎えられるよう、

家の中のこと、すべてを円満に運べるようにと、

ただただ、必死な毎日でした…。


そんな私の、ぎりぎり限界の毎日を、ささえてくれていたのが、

愛するピアノだったのです。


何か、辛いことがあっても、理不尽な悲しいことがあっても、

ピアノに向かっていれば、

心安らかになり、また笑顔で家族と接することができました。



きっとピアノを再開していなかったら、今の私はありません。



これまでの人生、ピアノに癒され、励まされ、

感動と達成感を味わいながら、


自分だけの世界を繰り広げる楽しさにはまってしまい、


この喜びを、少しでも多くの方に味わっていただきたくて、


自宅でピアノ教室を開いたり、

ピアノ関連のメルマガを書いたり、


また無料レポート配信をしたり、

ホームページを持ったり、ブログを書いたり…。


きっと、普通のピアノの先生とは違うかも知れません(笑)



ピアノへの愛があふれんばかりになって、

いつからか、この思いを何か、形にしてみたいと思うようになりました…。




ある日のことです。


電車の中で、初老の男性が、膝の上で右手を一生懸命動かしておられました。


ピアノ弾きの私には、

その手の動きが、直ぐにピアノの鍵盤をなぞっている動きだとわかりました。


真剣なその紳士の表情と、手の動きを見ていて、

ふと思いついたのが、


鍵盤実物大の何かがあればいいのになぁ〜

しかも持って歩けて、邪魔にならなくて、とってもオシャレなもの…。


その日、帰ってからもずっとこの初老の男性のことが、

頭から離れずにおりました。


一晩中、思いをめぐらせておりました…。



そして、ついに思い立ったのが…




そう!!ハンドタオルだ〜〜〜♪♪


思い立ったが吉日です。


私は、某タオル製造業者さんに電話をしておりました。


そして、翌日、その社長さんと会う約束をしました。



さて、翌日ですが…。



たくさんのタオルが積み上がった作業現場を通りぬけると、

私より、少し年上の感じで、上品な紳士が待っていてくださいました。

社長&私^^その方が社長さんでして、このハンドタオルを創り出すにあたっては、

大変なご尽力をしていただいた方でありました。



そして、お会いするなり、

「植田さんは、ピアノの先生をされてるのですね!?」と叫ばれたのを、

大変印象深く覚えています。


「は、はい…そうですが…」とお答えしましたら、


その社長さんは、

大人になってからピアノを始められたのだそうでして、

お子さんと一緒に先生に習って、発表会まで経験されたそうです。


今は、お休み中ですが、ずっと憧れている弾きたい曲があるので、

また再開して、その夢を叶えたいのだそうです。


私の方からは、先に述べましたような、私のピアノへの熱い思いを、

これから創っていく、オリジナルタオルに託していきたいという

お話をさせていただきました。



社長さんとは、ピアノ好き同志、すっかり意気投合して、

全国のピアノ好きな方に喜んでいただける素敵なものを、

必ず、必ず、創り上げましょうましょう!!とお話してきました。



夢や思いを形にするって、こんなに素敵なことなんですね〜〜^^



デザインの相談中そして、それからは専門のデザイナーさんを交えて、

本格的な打ち合わせが始まりました。


しかーーし!!


ここまで来て、私達はとんでもない壁にぶち当たってしまったのです(泣)




何が一番難関だったかと言いますと…。



実は、ピアノの鍵盤を実物大でデザインすることだったのです。


ピアノの鍵盤のサイズは、測り方により、微妙に違いますし、

また、鍵盤と鍵盤のすき間を、いい加減なサイズにすると、


多少のズレが出てきて、全くの完全実物大にはならないのですね…。


しかも、紙ではなくて、


タオルという厚みのある生地に、再現するのですから、

そのデザインの壁を乗り越える難関の度合いは…

言葉では表現しきれませんね…。



ボツになったタオルの山^^;これまでにボツになった、試作品の数知れず…。


どおりで、今までこんなものが無かったはずですね〜。




試作品を目の前にしながら、

あーでもない、こーでもない。

ここはこうしてください、その色はもっとグラデーションで…。


デザイナーさんには、とうとう

「こんなに出来るとは思っていませんでした!」と言わしめてしまいました…。



生地については、タオル業界のプロの社長さんが、

自ら選んでくださった、

おススメの柔らかい高級感のあるものを使用しています。


縫製についても、デザインの邪魔にならないように、

かなり細かい注文を、私の方から出しています。


おかげさまで、たっぷりと時間と手間をかけることで、

すべての壁をクリアできました!



こんなピアノ好きな、私たちが創り上げた、オリジナルタオルなんです。


どんなタオルが出来上がったのか、見たい方はおられますか?

こちらから、ご覧になってくださいね。





otonapianosyoshinsya at 10:24│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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