2006年01月15日

比類なき才能

清水崇監督の最新作『輪廻』がブッチギリで素晴らしかった(誰が何と言おうと優香の演技が最高!)ので、清水監督の劇場版『呪怨』『呪怨2』をDVDで借りて鑑賞してみました。ほんとはシイタケと肉の脂身と同じくらい怖い映画は死ぬほど嫌いなんですが、如何せん『輪廻』が素晴らしすぎたので。

イヤー、何と言うか!

清水監督は、本人がインタビューでよく言っているように、民家の薄暗がりだとかコタツの中だとかシャワーを浴びているときの背後だとか、其処にふと何か得体の知れないモノの存在を感じ取ってしまうような、日常生活の中で漠然とした恐怖感を抱いてしまう対象を映像化するのが抜群に上手いですね。

しかも、そこに「日本」的なセンスを絡めてくる。「では、具体的にどのへんが日本的なのか」と問われても即答は出来かねますが、映画を観ていて感じるのはやはり抗い難い「和」の空気感なのです。

さらに清水監督の作品の魅力的な点は、ただ怖いだけでなく、鑑賞後も妙に後を引く深い味わいをも滲ませていること。それは特に『輪廻』に顕著なように感じました。文学的な読後(鑑賞後)感とでも申しましょうか。

なので『輪廻』に対して「怖い」「思ったほど怖くない」「オチが読めた」とかそういう評価の仕方は何か的外れな感じがしますねー。

まあ上手く言えませんし、そもそも上手く言うつもりもありませんが、清水監督は今「ホラー」を通じてちょっと日本人の深層心理の核みたいなところに触れようとしているような頼もしさすら感じますが、どうでしょうか。

まあ怖い映画が嫌いなので、他との比較が出来ないですけども。

この記事へのトラックバックURL