名南経営 大津章敬のいい会社を作るための人事労務管理

名南経営 人事労務コンサルタント 大津章敬公式ブログ

2016年01月

メンタル 今後改正が予定される労働基準法では、年次有給休暇の5日間、取得義務化が盛り込まれており、今後、過重労働対策の一環として年次有給休暇の取得促進が大きなテーマとなってきます。そんな中、日本生命は面白いデータを公表しました。それによれば、年次有給休暇の取得率とメンタルヘルス不調による求職者数には一定の相関関係があるようなのです。

 まず年次有給休暇の取得率を見てみると、平均では50.1%となっており、この水準は厚生労働省の調査とほぼ同じ水準となっています。この取得率別でメンタルヘルス不調による求職者の変化を見ると以下のような結果となっています。
取得率20%未満
 求職者数が増えている 65.5%
 求職者数が減っている 0.0%
取得率20%以上40%未満
 求職者数が増えている 50.0%
 求職者数が減っている 6.7%
取得率40%以上60%未満
 求職者数が増えている 48.4%
 求職者数が減っている 15.3%
取得率60%以上80%未満
 求職者数が増えている 44.0%
 求職者数が減っている 19.2%
取得率80%以上
 求職者数が増えている 39.0%
 求職者数が減っている 10.2%

 このようにこの両者には一定の相関関係が見られます。特に取得率20%未満の企業は、たぶん労働時間自体も長いと予想され、社員の健康にとって問題が多いと言うことができるのではないでしょうか。科学的な根拠があるような資料ではありませんが、過重労働対策の重要性を語る際には使えるデータかも知れません。
参考リンク
日本生命保険「ニッセイ『福利厚生アンケート調査』報告書」
http://www.nissay.co.jp/news/2015/pdf/20160119.pdf

ベア いよいよ今年の春闘がスタートしました。今年、多くの大企業では3年目のベアとなることが予想されていますが、最近は初任給の上昇も続いていることから、中小企業の中でもベアを検討する企業が増加するのではないかと考えています。しかし、多くの中小企業ではこれまでベアを行ったことがないことから、どのようにベアを行えばよいのかが分からないということもあるでしょう。そこで今回は経団連の「2015年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果」の中から昨年のベアの実施内容について見てみることにします。

 昨年のベアの実施状況を見ると以下のようになっています。
一律定額配分 40.3%
一律定率配分 12.9%
若年層へ重点配分 30.7%
中堅層へ重点配分 10.2%
ベテラン層へ重点配分 2.3%
子育て世代へ重点配分 5.6%
業績等に応じた査定配分 14.9%
職務・資格別に配分 30.7%
その他 7.9%

 ベアというと、一律定額配分のイメージが強いと思いますが、実際には、若年層への重点配分や職務・資格別の配分も30%を超えています。初任給上昇への対応や賃金カーブの中だるみ是正を狙うのであれば、こうした政策的なベアが有効です。今年の賃上げにおいてご参考いただければ幸いです。


参考リンク
経団連「2015年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/003.pdf

大津章敬セミナー 今年も各地で講演の機会を頂いておりますが、3月10日(木) に東京都中小企業診断士協会城西支部の労務管理研究会で人事制度をテーマとした講演会を開催させて頂くことになりました。こちらは受講料無料の公開講演会ですので、どなたでもご参加いただくことができます。お時間があれば是非ご参加をお待ちしております。


東京都中小企業診断士協会 城西支部 労務管理研究会 公開講演会
人材不足時代に求められる人事賃金制度構築[超基礎]講座
日時:2016年3月10日(木)午後6時30分~午後8時
講師:大津章敬
 人材不足は深刻さを増し、有効求人倍率で見ると東京はバブル期どころか、オイルショック前の高度経済成長期さえも超える求人難の環境に突入しています。このような人材不足の時代には、既存社員の定着促進と効果的な人材育成が不可欠になることから、人事制度の構築ニーズが大きく高まります。そこで今回の講演では、人事コンサルで取り扱う資格等級制度、賃金制度、賞与制度、退職金制度の全体像を掴むことを目的に、最低限知っておきたい人事制度構築の基礎について分かりやすくお伝えします。
人材不足時代に求められる「安心感」を醸成する人事環境整備
人事制度構築の全体スケジュールと進め方のポイント
今後、大きなトレンドとなる家族手当の見直し
人事賃金制度構築のポイントを理解する
 (1)資格等級制度は社内における貢献度ランク
 (2)貢献度を反映する賃金制度の考え方と構築の最重要ポイント
 (3)諸手当の考え方と設計のポイント
 (4)賞与制度はもっと自由に考える
 (5)退職金制度の提案は2本立て

[開催概要]
日時:2016年3月10日(木)午後6時30分~午後8時
会場:TKP貸会議室代々木カンファレンスルーム6
    渋谷区代々木1-29-5教会ビル6F
    JR代々木駅西口徒歩1分、大江戸線A1出口徒歩1分
受講料:無料
お申し込み締切:2016年3月3日(木)
定員:45名※申込み多数の場合、研究会メンバーを優先させて頂きます。

[お申込み]
 同研究会代表の石川征郎様までメールにてお申込みをお願いします。申し込みの際、大津のブログで見たとお伝えいただけるとわかりやすいと思います。
e-mail yukuo@abox7.so-net.ne.jp

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