名南経営 大津章敬のいい会社を作るための人事労務管理

名南経営 人事労務コンサルタント 大津章敬公式ブログ

2016年02月

約4割の企業で正社員が不足と回答 最近は本当に多くの会社で人手不足という相談を受けます。当社自身も人手不足の状態が続いており、名古屋駅に移転したところ、正社員の採用については通勤可能エリアが大きく広がることから好転すると予想していますが、アシスタントさんについては名古屋駅地区の人材獲得競争が熾烈な状況になっており、既にかなり苦戦しています。そこで今回は帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」より、企業の人材の状況について取り上げたいと思います。なお、この調査の対象は全国23,228社で、有効回答企業数は10,519社(回答率45.3%)。


 従業員の過不足についての設問の回答は以下のとおりとなっています。
正社員について「不足」していると回答した企業は39.5%(2015年7月より3.3ポイント増加)
非正社員が「不足」していると回答した企業は26.2%(2015年7月より1.7ポイント増加)

 このように正社員では約4割の企業で不足していると回答しています。企業規模では大規模になる程、不足と答える企業が多くなっており、企業業績の回復については大企業が中小よりも先行している実態を見ることができます。もっとも従業員数21名~50名の規模でも41.0%の企業で正社員が不足すると回答するなど、全体として人材不足であることは間違いありません。

 今後、人材が確保できないことにより、事業計画が予定通りに進められないというケースも増加することが予想されます。安定的な人材確保のため、職場環境の整備を継続的に行なっていきたいものです。

[4月14日に名古屋で人事制度改革セミナーを開催]
 以上のような状況を受け、社員の定着を促進するような環境整備が重要になっています。そこで2016年4月14日(木)に名古屋で「人材不足が迫る企業の人事制度改革 そのポイントと進め方~安定的に人材が採用でき、定着し、育つ環境を作るための人事制度」というセミナーを開催します。是非以下よりお申込みをお待ちしています。
http://www.meinan.net/seminar/18788/


関連blog記事
2016年2月26日「退職理由のホンネは圧倒的に人間関係」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/46922889.html
2016年2月19日「いまの日本の労働の現状と課題がよく分かる資料」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/46869323.html
2015年9月9日「中小企業の半数が人員不足と回答」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/45249271.html

参考リンク
帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p160203.html

退職理由のホンネは圧倒的に人間関係 求人難の時代となり、最近は多くの企業で中堅クラスの社員の退職が増えてきたという悩みを耳にするようになっています。今後は社員の定着が人事管理において最重要の課題となるでしょう。そんな環境ですので、社員が現実にどのような理由で退職を決意するのかについて理解しておくことが重要です。そこで本日はエン・ジャパンが調査した「退職理由のホンネとタテマエ」を見てみることにしましょう。

 この調査によれば、会社(人事)に伝えた退職理由については、47%がホンネとは異なると回答しています。企業によっては退職者面談などを行なっていますが、約半数は会社(人事)に本当の退職理由を伝えていないようです。

 会社に伝えた退職理由としてもっとも多かったのは「結婚、家庭の事情」(23%)でしたが、そのほとんどはタテマエで、実際にその理由だったのはたった2%に止まっています。これに対して、本当の退職理由については、「人間関係」(25%)が最多の回答となっています。次いで、「評価・人事制度」が12%、そして「社風や風土」「給与」「拘束時間」がそれぞれ11%となっています。

 人間関係が退職理由のトップというのは非常に頷ける結果ではありますが、その改善はもっとも難しい、永遠の課題と言うこともできるでしょう。社員相互が信頼し合える人間関係をどのように構築させるか。悩みは続きます。


参考リンク
エン・ジャパン「退職理由のホンネとタテマエ」
http://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3191.html

無期転換ルールへの対応 まだまだ時間があると思っていませんか? 前回の労働契約法改正で盛り込まれたいわゆる無期転換ルール。まもなく法施行から3年が経過します。つまり、現実的に無期転換の問題が発生するまで、あと残すところ2年間という時期を迎えます。もしかしてみなさんは「まだまだ2年もある」と思ってはいませんか?それは大間違いです。この問題、今年中には方針を決定し、動き始めることが不可欠です。

 もしみなさんの会社が、有期契約従業員について、その全員を、期間を除いたすべての労働条件についてそのまま無期に転換するのであればそれでもよいかも知れません。しかし、現実には以下のようなことはありませんか?
10名の有期契約従業員がいるが、AさんとBさんはいろいろ問題があるので、さすがに無期契約にはさせられない。人員不足なので、残りの8名は無期転換させたい。
多店舗展開しているが、これまでは店舗間の異動はさせてこなかった。しかし、無期契約を前提とすればある程度の異動をさせないと組織活性化、人材育成、雇用継続という点で問題がある。
現在、1日3時間×週2日という勤務時間である特殊な業務に従事してもらっている有期契約従業員がいるが、その条件では今後、仕事を用意することができないことが予想される。


 たぶん多くの企業では以上のような状況が多かれ少なかれ見られるのではないでしょうか。今回の無期転換ルールの適用にあたっては、事前にこうした問題の解決を行った上で、無期転換従業員の労働条件を定め、就業規則の整備などを行っておく必要があります。特にのように少数の特定の従業員のみ雇い止めを行おうとする場合には、かなり高い確率でトラブルに陥る危険性があります。対応としては事前にその問題行動を注意し、人事評価制度などを実施すると共に、5年を超えて雇用する場合の条件を定めておく必要があるでしょう。この点だけを考えても、早めに仕組みを作り、動かしておく必要があります。また、ちょうどキャリアアップ助成金も拡充されましたので、転換の仕組みを作るには最高の環境が揃ってきました。

 当社では今後積極的にこの問題に関する情報発信をしていきたいと考えていますが、法的な論点については安西法律事務所の倉重公太朗弁護士を講師にお迎えし、東京・大阪・名古屋・福岡の4会場でセミナーを開催することにしました。以下のとおりですので、是非ご参加ください。


非正規従業員比率4割!タイムリミットまであと2年弱 今回は完全録音禁止のライブのみ!
無期転換申込み制度への対応に必要な法的知識と社労士としての提案法
~深刻な求人難の時代に雇用リスクを回避しながら、安定的に雇用を確保する限定正社員、多様な正社員をめぐる課題
 講師:倉重公太朗氏 安西法律事務所 弁護士


無期転換申し込み制度への対応に必要な法的知識
・労働契約法18条(無期転換制度)について、無期転換権の行使をめぐる法的留意点とは
・労働契約法20条(不合理な労働条件の禁止)について、正社員の労働条件との均衡をどう考えるか 等
無期転換申し込み制度への具体的な対応と実務
・無期転換前に雇い止めを行う際の注意点
・無期転換後の労働条件の考え方、無期転換による不利益変更をめぐる問題
・無期転換に対応した就業規則等の整備(他の就業規則との整合性)
・無期転換制度導入フロー、運用における留意点、定年後再雇用者への対応 等
今後の有期労働者の雇用管理のあり方
・企業に予想される今後の状況にどう対応するか(限定正社員、多様な正社員をめぐる課題) 等

[日時および会場]
東京会場
2016年5月11日(水)13時30分~16時30分
 日本教育会館 第二会議室(神保町)
大阪会場
2016年6月10日(金)13時30分~16時30分
 エルおおさか南ホール(天満橋)
名古屋会場
2016年7月26日(火)13時30分~16時30分
 名南経営本社セミナールーム(名古屋駅・JPタワー名古屋34階)
福岡会場
2016年7月25日(月)13時30分~16時30分
 JR博多シティ 9階1会議室(博多駅)

[詳細およびお申込]
 以下よりお願いします。なお、LCG会員のみなさんは専用サイト「MyKomon」よりお願いします。
https://www.lcgjapan.com/seminar/sr-kurashige20160511/


関連blog記事
2015年10月28日「厚生労働省から公開された無期転換制度の導入事例」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52088202.html
2015年3月31日「有期雇用特別措置法連載(2)特例が適用される対象者とその期間」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52068959.html
2015年3月26日「有期雇用特別措置法連載(1)労働契約法の特例と適用する際の流れ」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52068549.html
2015年3月24日「2015年4月施行の有期雇用特措法の通達が発出 いよいよ動き出します」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52068434.html
2015年3月2日「4月に施行される有期雇用特別措置法のパンフレット ダウンロード開始」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52066505.html
2014年6月16日「無期労働契約転換申込権発生前に実施する能力試験と雇い止め」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52039484.html
2013年10月25日「改正労働契約法の無期転換ルールの対応で11.9%が契約期間の上限を設定」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52013725.html
2013年2月15日「[改正労働契約法]無期転換時に「転勤あり」を条件としてよいか」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51978815.html
2013年2月7日「[改正労働契約法]定年後の継続雇用で通算5年を超えた場合に無期転換ルールは適用されるか」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51977623.html
2013年1月29日「[改正労働契約法]無期転換の申込みができることを労働者に伝えることが必要か?」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51976292.html
2012年12月6日「改正労働契約法により無期転換する場合のクーリングの考え方」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51967577.html
2012年10月29日「改正労働契約法パンフレットのダウンロード開始!」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51960265.html
2012年9月4日「改正労働契約法のリーフレットが公開されました」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51951036.html

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