名南経営 大津章敬のいい会社を作るための人事労務管理

名南経営 人事労務コンサルタント 大津章敬公式ブログ

2019年05月

労務ドットコム 前回は1995年に個人でホームページを初めて作成し、その翌年に労務ドットコムを立ち上げることになったというところまで書きました。本日はその続きを取り上げます。

 そもそも労務ドットコム(roumu.com)というドメイン名称ですが、これを決める際には様々な案がありました。いまとは違い、ドメインの取得はほとんどされておらず。正直なところ、選び放題の時代でした。様々な候補の中で労務ドットコムという名称に決まったのは、短く、韻を踏んでおり、呼びやすかったからということに尽きます。いまでは「労務ドットコム」と呼んでいますが、当時の日本では「ドットコム」とは言わず「コム」と言うのが一般的でした。つまり、労務ドットコムではなく、「労務コム」と呼んでいたのです。ロウムコム。たった5文字で、ムが韻を踏んでおり、呼びやすい。ロウムシーオージェイピーでは呼びにくい。まあ、それだけでした。

 労務ドットコムを立ち上げた1996年当時、インターネットはまだ創成期で、これがビジネスになると考えていた人は少数だったのではないかと思います。この時点でインターネットがビジネスになると考えることができていたら、また別の人生があったのかも知れませんが、現実問題として、決済の仕組みもありませんでしたし、それ以前にスピードが遅すぎて、ビジネスの世界で本格的に使うような環境ではなかったのです。しかし、多くの人に情報を届けるには最高のツールであると当時は考えていました。

 そもそも私が人事労務コンサルタント、社会保険労務士を志したのは、人生においてもっとも多くの時間を費やす仕事の時間をよいものにしたいという想いからでした。働く人にとっても、企業にとっても安心して仕事を行うことができ、退職時に「いろいろ大変なことも多かったけれども、この会社で頑張ってよかった」と思えるような環境を作りたかったのです(いまでも変わりません)。そのような想いをもって新卒で名南経営に入社したのですが、現実の企業の状況を見て私が感じたのは、つまらない労働トラブルが結構発生しているなということ。そうした労働トラブルの原因を分析した結果、以下の2つの仮説が導き出されました。
企業の労務管理のレベルアップが必要だが、情報が少ない。
就業規則や労働契約書がきちんと作成されていれば、労働条件の認識の違いによるトラブルは防止できる。

 よって初期の労務ドットコムではこれらの課題をまずは解決することを目指しました。具体的には、の情報不足に対しては人事労務管理に関する最新情報を提供し、については人事労務管理に関する諸規程や契約書などのひな形を配布することにしたのです。

 当時から会員制システムや少額決済の仕組みがあったとすれば有料サイトにした可能性はゼロではなかったかも知れませんが、そもそもそんな仕組みはありませんでしたし、そうしたコンテンツを広く使ってもらうことにより社会の労働トラブルを減少させるという使命を感じていた私は、すべてを無料で提供することにしました。これが労務ドットコムのスタートでした。

 ちなみに写真は1998年12月時点の労務ドットコムのトップページ。ロゴは確かEXCELで作成し、キャプチャーしたもの。htmlは秀丸エディタでがりがり手書きしていました。

続く

参考リンク
2019年5月27日「労務ドットコム昔話(1)労務ドットコム立ち上げまで」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399382.html
労務ドットコム
http://roumu.com/

OBIC 年3回開催されているオービック様の情報システムセミナー。新春は東京を初めとして全国4都市、それ以外は名古屋と大阪で登壇しておりますが、7月に開催されるセミナーの受付が開始されました。毎回満席となるセミナーですので、今回も是非お早めにお申し込みをお待ちしております。
オービック情報システムセミナー2019年夏
人材の安定的な採用・定着・育成が急務に!
超人材不足時代の「いま」求められる人事労務管理の最重要ポイント
講師:大津章敬 社会保険労務士法人名南経営 代表社員
 バブルを超える深刻な人材難の中、ヒト・モノ・カネの中で「ヒト」がもっとも重要な経営資源であると位置づけられる時代となっています。そのため企業としては今春施行された働き方改革関連法への対応とともに、安定した人材の採用、定着、育成を実現する環境の整備が強く求められています。
 そこで今回のセミナーでは、労働時間管理、ハラスメント対策、多様な働き方の実現、人事評価制度の整備など、企業としていま対応が求められる人事労務管理の最重要ポイントについて、法改正や厚生労働省・労働局の方針なども踏まえ、具体的な実施タスクベースで解説します。

 会場および日時は以下のとおりとなっております。お申し込みはそれぞれのリンク先よりお願いします。
大阪会場
2019年7月9日(火)14:40-15:40
オービック大阪本社(本町・御堂筋グランタワー)
https://www01.obic.co.jp/Scripts/Page/SelectTimeTable.aspx?SeminarCD=O20190601&MessageCD=Msg_sem01
名古屋会場
2019年7月10日(水)13:30-14:30
2019年7月10日(水)14:50-15:50 ※同内容で1日2講演を開催
オービックコミュニケーションプラザ(栄・NHKビル)
https://www01.obic.co.jp/Scripts/Page/SelectTimeTable.aspx?SeminarCD=N20190601&MessageCD=Msg_sem01

mosaic まだ自分の職業人生を振り返るには少し早いですが、今日は労務ドットコムに関する昔話を書いてみたいと思います。

 名南労務の強みは情報の速さと正確さにあるとよく言っていただいています。現在では担当が官報、厚生労働省、日本年金機構、全47労働局、その他のホームページの更新情報を毎日チェックし、それを労務ドットコムで共有しています。正直なところ、ここから直接的な売上があがることはほとんどありません。それではなぜそんなことを行っているのかという理由も含め、労務ドットコム立ち上げの経緯を記したいと思います。

 私が名南経営に新卒で入社したのは1994年4月でした。1年間は新入社員の研修という意味合いからマネジメントコンサルティング事業部(部署名などは現在の名称で記載)に所属し、1995年に当初より配属を希望していた人事労務コンサルティング事業部に配属されました。ここで師匠である小山の下に付いたのです。小山には人事コンサルタント、社会保険労務士としての仕事の基本から教わった訳ですが、それと同時に重要だったのがパソコンとネットの活用のきっかけをもらったことです。

 会社からノートパソコン(MS-DOSのダイナブック)を貸与されていましたが、パソコンは自分で買った方がよいというアドバイスをもらい、DECのHigh Note Ultraという薄型のノートパソコンを購入(当時は40万円もしましたし、お金がなかったので10回払いで購入)しました。まだインターネットが普及する前でしたので、Nifty Serve(パソコン通信)を行い、ネットで情報流通の形が変わることを実感していました。そのうち、インターネットが登場してくる訳ですが、当時のWindows3.1は、標準ではネットワーク機能は搭載されていなかったため、ダイヤルアップ接続ツールを別途購入・インストールし、最初は世界初のウェブブラウザであったMosaic、その後はNetscapeでインターネットに接続したものでした。当時のインターネットはあり得ないくらいスピードが遅かったのですが、海外のサイトに接続し、写真などを見ることができるだけでも感動したものでした。

 当時はBekkoameという定額制のプロバイダーと契約しており、そこで無料でホームページを作成する25MBのスペースが用意されていました。しかし、現在のようにCMSがあり、誰でも簡単にホームページを作ることができるような時代ではなく、簡単に手が出るような状態ではありませんでした。そんなとき、ネットワーク管理部門にいた同期からホームページの作り方の基礎の基礎を教わる機会があり、半ば遊びでホームページを立ち上げることとしました。まずは書店でHTMLのタグ辞典を購入し、メモ帳でHTMLを手書きをして、最初のホームページを作成しました。これが1995年(当時24歳)の頃だったと思います。

 当時はホームページ自体が珍しい時代でしたので、それなりの反応があったと記憶しています。そこでこの取り組みはしっかり進める必要があると会社に提案し、公式のホームページとして労務ドットコムを立ち上げることにしたのです。これが1996年のことでした。

続く


参考リンク
労務ドットコム
http://roumu.com/

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