女性管理職 2016年4月1日に女性活躍推進法が施行されるなど、今年は女性活躍の年となります。この議論の中でよく取り上げられるのが、女性管理職を増やそうという方向性です。2015年12月29日の労務ドットコムメインブログ記事「閣議決定された第4次男女共同参画基本計画に見る今後の働き方改革の方向性」でも取り上げたとおり、この基本計画では平成32年の目標として以下のような指標を掲げています。
課長相当職に占める女性の割合 15%(現在9.2%)
係長相当職に占める女性の割合 25%(現在16.2%)

 このように今後は女性管理職の登用が大きなテーマになっていきます。もちろん、これは現在の社会における象徴的な事象であるのは間違いなく、女性の女性管理職が増えることはもちろん素晴らしいことだとは思います。しかし、これが女性の就業におけるニーズと合致しているかと言えば、少しずれているのではないかと感じることがあります。

 日本生産性本部の「新入社員 秋の意識調査」の中に、女性新入社員を対象とした「あなたは管理職になりたいですか」という設問があります。その回答は以下のとおりとなっています。
なりたい   27.0%
なりたくない 73.0%

 回答者は新入社員で、まだまだ管理職になるというイメージもほぼないと思われますので、これを女性労働者全体の意見と見るべきではありませんが、4分の3が「なりたくない」と回答していることには注目する必要があります。今回の女性活躍について、私は「普通の女性が、その希望に応じて普通に仕事ができる環境」を作り出すことがまずは重要ではないかと考えています。その中からリーダー的に仕事をする女性が増え、結果的には管理職、そして役員も増えてくるでしょう。アプローチの違いといってしまえばそこまでかも知れませんが、女性の意識の変革や男女の役割の見直しなど、企業以外の社会環境整備も不可欠なテーマだけに、足元から固めていくような対応が重要になるのではないでしょうか。
関連blog記事
2015年12月29日「閣議決定された第4次男女共同参画基本計画に見る今後の働き方改革の方向性」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52093178.html

参考リンク
日本生産性本部「2015年度 新入社員 秋の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001460.html