労働トラブル 昨年はモンスター社員という言葉を耳にすることが多くありました。確かに協調性がなく、周囲に迷惑を掛ける社員や非常に権利意識が強い社員、仕事をサボる社員などが一定数存在するのは事実ですが、社員の問題行動の原因は、本人の資質や性格にあると言い切れるかと言えば、そんなことはないと感じることが多くあります。

 誤解を恐れずに言えば、社員の問題行動の多くは、会社の対応のまずさが引き起こしています。例えば、上司の個人的な好き嫌いによって部下を公平に扱わず、それが結果的に「自分は大切に扱われていない」「差別されている」というような印象を与えてしまったり、なにげなく発した一言が従業員を傷つけ、それが徐々に恨みに変化したりということがよく見られます。そしていったん関係がこじれてしまうと、会話することがなくなるなど、コミュニケーションも悪化し、その信頼関係はますます冷え込み、気付けば、「モンスター社員」化してしまうのです。

 ここに至る原因は様々ですが、社員の問題行動への対応を考える際には、すべてを社員本人の問題として進めるのではなく、会社側の対応に問題はなかったのかを検証してみることが重要です。社員の問題行動→指導と記録→それでも改まらなければ解雇と短絡的に考えるのではなく、問題社員の発生という事件を通じて、会社および組織に問題はなかったのかを振り返ることをおススメします。それができなければ、第2、第3の問題社員を生むだけですよ。

 ちなみに弊社の経営理念の一部である「改善の前提」という10か条の中には「常に原因は自分にないかと反省すること」というものがあります。これを心掛けておけば、多くのトラブルは防止できるはずです。
参考リンク
名南コンサルティングネットワーク 経営理念
http://www.meinan.net/company/management/