アウトプットを先に決めて行うインプットは効果が大きい アウトプット、インプットなどと書くと、最近流行の生産性の話のように聞こえますが、今日はそんな話ではなく、効果的な勉強や情報収集の方法について取り上げたいと思います。

 先日、セミナーのレジュメを作りながら、私は特定のテーマについてしっかり勉強しようとする際、先にアウトプットすることを決めているということに気付きました。例えば、最近は私の仕事の領域においては働き方改革が非常に大きなテーマとなっていますが、最新の情報を入手しようとすると、それこそ労働政策審議会労働条件部会の資料や議事録などまでチェックしなければなりません。専門誌に掲載された解説記事を読んでいるようでは遅いのです。しかし、これを継続的に行うのはなかなか大変なことです。その対策として、私は働き方改革に関するセミナーを企画し、先に予定を入れてしまいました。これでもう情報収集するしかありません。「働き方改革」という言葉についてアンテナが立ったことで、その情報が自然と入ってくるようになり、また審議会の資料などを読むのもつらくなくなりました。

 そこで改めて感じたのは、単なる情報収集や勉強を継続的に行うのは大変ですが、それをセミナーや執筆などの形でアウトプットすることを決めておけば、ゴールが明確になり、勉強もそれほど苦ではなくなるということです。これは十数年前から続けているブログもまったく同じことが言えます。毎日、ブログの記事としてアウトプットすることを日課としていることから、自然と最新情報を求めるようになり、無理なく人事労務管理に最新情報が頭の中に入ってくるのです。

 そんなことを書いているうちに思い出しました。昔、大前研一さんの仕事術について本で読んだことがあります。大前さんは、毎年しっかり研究したいというテーマを見つけ、それを1年後に書籍として出版することを決めるということをされていたようです。そしてそこからそのテーマについて積極的に情報収集をしていくと、気付けば毎年、専門分野が一つ増えているということになるのです。当時、大前さんは中国やインターネットなど最新のテーマに関する書籍を毎年出版されていましたが、その裏にはこうした仕事の進め方があったのです。

 たぶん私もそれに影響されたのだと思いますが、そのようなやり方を無意識のうちに行っています。最近の若手を見ていると、成長意欲が強い割にはなかなか勉強した結果が成果に繋がらないということが多いように感じていますが、そんなみなさんにはまずはアウトプットすることを決めてから勉強することをお勧めします。例えば、社内の勉強会の講師に立候補してから勉強を始めるということでよいと思いますよ。