first 日本人事労務コンサルタントグループ(LCG)を主宰しているということもあってか、私には以下のような相談が多く寄せられます。
「○○の分野に強い社労士がいたら紹介してもらえないか?」
「○○で、○○に関するセミナーを開催したいので、講師の候補者を紹介してもらえないか?」


 こんな相談を受けたときに「○○であれば、○○さんだね」と瞬時に顔が浮かぶ人がいます。場合によっては、その人以外、まったく浮かばず、複数人紹介して欲しいと言われても、○○さんが圧倒的な存在で他には名前が浮かばないというケースさえあります。そんな人材は本当に強い訳です。

 社労士の業務というのは試験科目を見ても非常に範囲が広く、一人ですべての分野をカバーするのは現実的に難しくなっていますし、特に一定以上のレベルが求められる仕事については、その分野の専門家にお願いすることがよくあります。私どもの社労士法人でも30名近いスタッフがおりますが、それでもカバーできない特殊な分野があり、その分野については外部の同業者のプロに対応をお願いすることがしばしばあります。

 社労士の場合は専門性の高い業務分野が比較的多く存在するため、こうしたコラボが既に積極的に行われていますが、これからの時代は通常の会社員であっても同じような状況になっていくことは確実です。いまでも社内において「○○であれば○○さん」という強みがある場合には仕事が集まるということはよくあると思いますが、これからの副業兼業が当たり前になる時代においてはその専門性が社外から評価され、仕事になっていくということが増えるはずです。

 このように考えれば、非常に狭い分野でも構わないので、社内外で通用する専門性を身に付けると共に、その情報を積極的に発信していくことが重要になります。SEO対策でもビッグワードではなく、スモールワードを重視することがセオリーになっていますが、社労士を例に挙げれば「労働時間管理」という大きな分野ではなく、「安全衛生管理 講師 社労士」であるとか、「懲罰規定 名古屋」といったより狭い分野でしっかりと認識されることが重要です。そのためにはまずはキャリア形成が行いやすい狭い分野で力を蓄え、それを積極的に発信して行くことが重要です。

 SNSなど高度にネットワークが発達した現代においては、仕事は取りに行くのではなく、舞い込む状態を作ることがポイントとなります。そのためには特定の分野で最初に名前が浮かぶ状況を意識的に作っていくようなキャリア形成、業務設計が望まれます。