自己啓発 先日、労務ドットコムのメインブログに「「費用が全額自己負担でも勉強したい」と考える新入社員はたったの13.6%」という記事を投稿しました。関心がある方は以下の関連ブログ記事をご覧いただければと思いますが、簡単にまとめると、今春の新入社員を対象に産業能率大学が実施した調査の中の「業務時間外で勉強したいと思いますか?」という設問に対し、費用が全額自己負担でも勉強したいという回答が13.6%に止まったという内容でした。この結果については、新入社員なのでそんなものではないかという意見もありますが、現実には新入社員でなくともこのような受け身の従業員が多いように感じます。

 (そのようなものが本当に日本にあったかという議論は別として)終身雇用で、会社が指示することをやっていれば雇用が保証され、更には年功賃金で徐々に生活水準も上がっていった時代であれば良かったのかも知れません。しかし、今後はそのような時代ではありません。

 経済が順調な時代が長く続いて、みんな忘れてしまったのかも知れませんが、労働契約というのは、そもそも労務の提供に対し、その対価である賃金が支払われる契約です。単に会社に来ていれば自動的に賃金が上がっていくということはそもそも幻想であり、賃金を上げたければ、提供する労務の価値を上げていく必要があります。フリーランスで仕事をしている方であれば当たり前のこの大原則は、労働者であっても本質的には変わることはありません。自分の提供価値を上げるためには自分で努力しなければならないのは当然のことなのです。

 企業にとっても人材育成が重要であることは言うまでもありませんが、長時間労働が認められない現在の職場において、定時内の仕事をしているだけで、能力がどんどん高まり、市場価値が向上すると期待することは到底無理な話。労働時間が短くなった分、あなたはなにをしていたのですか?と問われる時代になっています。

 ちなみに世間の各種調査を見ると、退職の理由として「より成長できる職場を求める」という回答が常に上位にありますが、それこそ青い鳥です。企業によって人材育成の環境にいくらかの差があるのは事実ですが、成長するためには会社に頼るのではなく、自分自身を商品と捉えて、その価値を高める努力が求められます。

 厳しい時代になったと考えるのか。それともこれが通常の姿で、これまでが特殊な時代だったと捉えるのか。副業・兼業の議論の延長には、雇用ではない働き方が当たり前になる時代が待っています。そのときに後悔しないためにも、一人ひとりの選択と行動が重要になっていることは間違いありません。

関連blog記事
2019年6月28日「「費用が全額自己負担でも勉強したい」と考える新入社員はたったの13.6%」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52172759.html

参考リンク
産業能率大学「2019年度 新入社員の会社生活調査(第30回)」
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201906/19-01.html