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カテゴリ: ハラスメント

LGBT 様々なところでLGBT対策が進められていますが、行政では東京都文京区が積極的にその対応を進めています。3月には、LGBTの方が、行政窓口や学校で差別的な言動を受けないようにするための区職員・教員向けの対応指針が公表されることになっているようですが、同区では既に「LGBT(性的マイノリティ)ってなんだろう?」という啓発カードを作成し、ホームページでのダウンロード提供を行っています。

 内容としては以下が簡潔にまとめられていますので、社内での基礎教育などでも利用できるものとなっています。こうしたツールを活用しながら、着実に対応を進めていきましょう。
LGBTの定義
LGBTの人たちは、生活の中でどんなことに困っているのか
求められる対策
相談窓口


参考リンク
文京区「LGBT啓発カード」
http://www.city.bunkyo.lg.jp/kusejoho/jinken/danjo/LGBT-card.html



パワハラ対策 近年の労働トラブルの中でもっとも相談が多いのがハラスメント。中でもパワハラに関する相談は本当に多いと感じています。企業としては当然、対策が求められますが、世間ではどのような対策が行われているのでしょうか?今回はエン・ジャパンの調査からその内容について見てみましょう。

 「現在、どのようなパワハラ対策を行なっていますか?」という設問への回答は以下のようになっています。
71% 社内に相談窓口を設置
48% 就業規則に罰則規定を設ける
48% 管理職向けの研修・講習会の実施
29% 社外に相談窓口を設置
28% 従業員向けの研修・講習会の実施
20% 実態把握のためのアンケートや調査を実施
19% 啓発資料を配布・提示
11% 経営層からの全社指導
 4% その他

 特に上位のものはパワハラ対策の基本になるものですので、確実に実施しておきたいものです。ちなみに研修などは当社でもお受けしていますので、開催の際にはぜひお声がけください。


関連blog記事
2017年2月14日「パワハラが起きやすい職場の1位は「上司と部下のコミュニケーションが少ない」職場」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52123175.html
2015年8月24日「公務員の世界でも人事管理の苦情の1位はパワハラ」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/45120584.html
2014年7月28日「パワハラ研修の最後にいつも管理職のみなさんにお願いしていること」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/39338615.html
2014年6月2日「急増するいじめ・嫌がらせの相談件数 昨年度は前年比14.6%増」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52038025.html
2013年10月11日「労働トラブル減少傾向の中、増加を続ける「職場の嫌がらせ」」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/32927511.html
2013年10月4日「教育熱心な上司ほど陥りやすいパワハラ問題」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/32265950.html
2013年9月13日「管理職が自信を持って部下指導を行うために必要なパワハラ研修」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/31751077.html
2013年6月4日「総合労働相談件数の相談内容は「いじめ・嫌がらせ」が「解雇」を超え、最多に」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51994912.html

参考リンク
エン・ジャパン「アンケート集計結果レポート パワハラ対策について」
https://partners.en-japan.com/enquetereport/118/


認定率 先週金曜日に平成27年度の「過労死等の労災補償状況」が公表されました。この調査は私が毎年注目しているいくつかの重要統計のうちの一つとなっていますが、その結果は以下のとおりとなりました。
請求件数は1,515件で、前年度比59件のプラス(過去最多)
支給決定件数は472件で、前年度比▲25件
その結果、認定率は36.1%(前年度比▲1.9ポイント)


 このように請求件数は毎年伸び続ける一方で、認定率は平成24年度の39.0%を頂点に、落ち着きを見せているという状況です。今回はこの認定率にフォーカスを当ててみましょう。以下は決定件数上位10項目(その他は除く)の具体的な出来事と支給決定件数、認定率です(矢印の左の件数が「決定件数」、右側が「支給決定件数」)。
上司とのトラブルがあった 259件→21件(認定率8.1%
仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった 152件→75件(認定率49.3%)
(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた 151件→60件(認定率39.7%)
特別な出来事 87件→87件(認定率100.0%)
(重度の)病気やケガをした 85件→34件(認定率40.0%)
悲惨な事故や災害の体験、目撃をした 80件→45件(認定率56.3%)
1か月に80時間以上の時間外労働を行った 55件→36件(認定率65.5%)
配置転換があった 55件→13件(認定率23.6%)
同僚とのトラブルがあった 50件→2件(認定率4.0%)
2週間以上にわたって連続勤務を行った 38件→25件(認定率65.8%)

 認定率を見てみると、心理的負荷が極度のものである「特別な出来事」が100%となっており、それに続くのが、「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」の65.5%と、「2週間以上にわたって連続勤務を行った」の65.8%となっています。一方、決定件数が最多の「上司とのトラブルがあった」については認定率が8.1%に止まっています。

 ハラスメントは近年、あらゆる調査で増加を続けていることがよく知られるようになりましたが、労災認定という点ではなかなか認められず、労働時間等の数字が明確に出る長時間労働や休日出勤などが重視される傾向があるようです。


参考リンク
厚生労働省「平成27年度「過労死等の労災補償状況」を公表」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000128216.html

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