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カテゴリ: 女性活躍

おとう飯 労働力人口が減少する中、女性活躍が求められる時代になっていますが、女性活躍の時代は女性以上に男性が変革していかなければなりません。女性活躍に関する政府等の計画・報告では、以下のように男性の育児家事参加を進める方針が明示されています。
第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月閣議決定)
 我が国の6歳未満の子供を持つ夫の週平均1日あたりの家事・育児関連時間(平成23年時点で67分)を平成32年に2時間30分とする。
男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会報告書(平成29年3月)
 「男性の暮らし方・意識の変革による家事・育児等への参画拡大」に向けて「様々な媒体を活用した広報の展開」や「男性の家事・育児等への参画機会の創出」に取り組む。
女性活躍加速のための重点方針2017(平成29年6月6日)
 「男性の暮らし方・意識の変革」として、「男性の家事・育児等への参画についての国民全体の気運醸成」を行う。

 こうした方針を踏まえ、内閣府男女共同参画局では、子育て世代の男性の料理への参画促進を目的とした「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーンを開始しました。世の男性のみなさん、これからは男も料理をする時代になろうとしていますよ。


参考リンク
内閣府男女共同参画局「「“おとう飯”始めよう」キャンペーン」
http://www.gender.go.jp/public/otouhan/index.html
内閣府男女共同参画局「「“おとう飯”始めよう」キャンペーンの実施について」
http://www.gender.go.jp/public/otouhan/campaign.html


M字カーブ 今年は女性活躍推進法が施行されるなど、女性活躍の年となっています。女性の就業拡大に向け、税制や社会保障制度などの見直し議論も積極的に進められていますが、この問題になると必ず登場するのが女性の年齢階級別労働力率のグラフです。

 わが国の女性の就業については、20代後半から30代の就業率が落ち込むことでM字カーブであると昔から指摘されています。しかし、これが急速に是正されていることが、厚生労働省の調査結果を見ると分かります。女性の年齢階級別労働力率を昭和60年と平成27年で比較すると以下のようになっています。
15-19歳 16.6%→16.8%(+0.2ポイント)
20-24歳 71.9%→68.5%(▲3.4ポイント)
25-29歳 54.1%→80.3%(+26.2ポイント)
30-34歳 50.6%→71.2%(+20.6ポイント)
35-39歳 60.0%→71.8%(+11.8ポイント)
40-44歳 67.9%→74.8%(+6.9ポイント)
45-49歳 68.1%→77.5%(+9.4ポイント)
50-54歳 61.0%→76.3%(+15.3ポイント)
55-59歳 51.0%→69.0%(+18.0ポイント)
60-64歳 38.5%→50.6%(+12.1ポイント)
65歳以上 15.5%→15.3%(▲0.2ポイント)

 特にグラフを見るとよく分かりますが、従来、M字の底であった年齢階層の労働力率が大幅に改善し、同時に40代以降についても引きあがったことから、もはやM字とは呼べないような状態になってきています。この背景には少子化の原因ともなる晩婚化や未婚化の進展もありますので一概によいことばかりではありませんが、この傾向はまだまだ続くことは確実です。改めて育児や介護などの制約を抱えながらも仕事ができる環境の構築が重要になっていくでしょう。


参考リンク
厚生労働省「平成27年版働く女性の実情」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/15.html


45.5%の主婦パートが「働く時間を増やす」 今後の労働力人口の減少に対応するため、女性活躍が強く叫ばれていますが、以前より配偶者控除や第3号被保険者などの税・社会保険制度が女性の就労を抑制しているという批判があります。先日来話題の配偶者手当の見直しもこれと同じ流れになりますが、アイデム人と仕事研究はパート・アルバイトで働く20代~40代の既婚子持ち女性を対象として、もしそうした税・社会保険制度が廃止となったら、働く時間をどのように変えるかを調査しました。

 その結果、45.5%が「働く時間を増やす」と回答しています。中でも年収103万円超~130万円未満の層は、51.4%が「働く時間を増やす」としており、103万もしくは130万円の壁が実際に作用していることがわかります。

 こうした調査結果を見ても、今後、女性の就労抑制に繋がる仕組みは徐々に撤廃され、男女ともがバランスよく働く時代がやってくることを予感させます。
参考リンク
アイデム人と仕事研究所「主婦パートの働き方に関する調査」
https://apj.aidem.co.jp/enquete/192/

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