名南経営 大津章敬のいい会社を作るための人事労務管理

名南経営 人事労務コンサルタント 大津章敬公式ブログ

カテゴリ: 仕事術

メルマガ 先日より進めている労務ドットコム立ち上げの経緯の記録ですが、本日はその4回目。今回はメルマガとブログの取り組みの経緯について取り上げます。

 そもそもホームページは、会社の同期からhtmlに関する基本的なレクチャーを受けて、自作したと以前書きましたが、メルマガについてもその同期から教えてもらって始めたものでした。ある日、「メールマガジンを無料で発行することができるサービスがある」と教えてもらったのですが、それがまぐまぐだったのです。よってまぐまぐのIDは「798」という超初期の番号となっています。当時はお客様や見込み先向けにFAX同報サービスを利用し、各種情報を配信していたのですが、メルマガであればすべて無料。更には当時はまだまだメルマガが珍しい時代でしたので、こちらもかなりの反響となったことを記憶しています。

 そして、現在の労務ドットコムのコンテンツの中心となっているブログですが、こちらは2005年4月に開始しました。それ以前の労務ドットコムは、各種官公庁等の情報についてはリンクを貼り、またたまに記事を書いて、その都度、ホームページ内にページを作成していたのですが、それはなかなか大変な作業でした。そんなときに、これまた無料のサービスとしてブログが登場したのです。「無料だし、とりあえずやってみるか」と始めたブログ(メインブログ:労務ドットコムの名南経営による人事労務管理最新情報)ですが、その日以降、毎日欠かさず14年間更新を続け、これまでに6,091本の記事を公開、総訪問者数も11,708,264人(2019年5月27日現在)となっています。

 そしてブログの高い利便性を感じた私は、以下のように次々とブログを立ち上げていったのです。
【2005/04/12】労務ドットコムの名南経営による人事労務管理最新情報
 記事総数6,091本・総訪問者数11,708,264人
http://blog.livedoor.jp/roumucom/
【2006/11/04】Wordで使える!就業規則・労務管理書式Blog
 記事総数999本・総訪問者数7,498,441人
http://blog.livedoor.jp/shanaikitei/
【2006/12/08】大熊社労士の分かりやすい人事労務管理相談室
 記事総数655本・総訪問者数4,283,951人
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/
【2009/04/21】人事労務管理・社会保険などのリーフレットをダウンロードできるブログ
 記事総数2,615本・総訪問者数1,265,169人
http://blog.livedoor.jp/leafletbank/
【2012/08/22】愛知の企業のための人事労務最新情報
 記事総数1,220本・総訪問者数167,643人
http://blog.livedoor.jp/nagoyaroumu/

 このように見ると、すべてのブログの記事の本数は1万本を軽く超え、総訪問者数も1,300万人ほどになっています。本当に大変でしたが、ここまでよくやってきたと思います。

 インターネットの取り組みを始めてからまもなく四半世紀。当時は人事労務に関する情報が少なかったため、自分で情報を出していこうということでスタートした取り組みでしたが、すっかり環境は変わり、むしろ情報過多の時代になっています。いまはそうした情報の中から本当に必要な情報を見極め、実務の観点から選別をした上で、分かりやすく提供をしていくことが重要になっています。近日中に労務ドットコムはサイトの全面リニューアルを行うことを計画していますが、引き続きご愛顧いただき、人事労務の面からよい社会づくりを進めていっていただければ嬉しく思います。
関連blog記事
2019年6月3日「労務ドットコム昔話(3)なぜ様々なコンテンツを無料で配布したのか」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399753.html
2019年5月29日「労務ドットコム昔話(2)労務ドットコムの立ち上げ」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399451.html
2019年5月27日「労務ドットコム昔話(1)労務ドットコム立ち上げまで」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399382.html

参考リンク
労務ドットコムメールマガジン
https://www.mag2.com/m/0000000798.html
労務ドットコム
http://roumu.com/

規程集 思い付きで始めた労務ドットコム立ち上げの経緯の記録ですが、本日はその3回目です。

 労務ドットコムの初期における最大のコンテンツは、就業規則など諸規程、そして労働契約書などの各種書式のファイルを無料でダウンロードできるというものでした。現在では厚生労働省さえもが就業規則などのテンプレートを無料で配布することが当たり前の時代であり、多くの社労士も自社サイトで同様の取り組みを行っていますが、当時はそんなサイトは他にはありませんでした。

 聞くところによれば、当時は「商売のネタである就業規則のひな形を無料で配布するのはどうなのか?」という批判的な意見もあったようですが、当時の私は、官公庁で(紙媒体とはいえ)無料で配布されているものや、書店に行けば2,000円程度で購入できるようなひな形自体には価値はないと考えていました。本当の価値は、企業の実態を反映し、最適な制度構築を通じて、働く環境を整備すること。ひな形を少しだけ修正し、結構な金額を請求するような仕事は早晩なくなっていくと考えていました。結果を見れば、時代はやはりそのような方向に動きましたので、当時の判断は正しかったと言えるでしょう。

 2009年に「ロングテール理論」の名付け親であるクリス・アンダーソンが「フリー」という書籍を出版し、いわゆるフリーミアムの考え方を提唱しましたが、当社のこの取り組みは別の形で成果を創出することになりました。つまり、規程などのひな形を無料で配布したことにより、そこに人が集まり、またひな形を無料で配布しているということはコンサルティングをお願いすればよりレベルの高いサービスを提供してもらえるだろうという期待に繋がり、問い合わせが増加したのです。これは当初、想定していたものではありませんでした。

 その後、Lotus1-2-3(表計算ソフト。その後、EXCELに移行)で作成した各種シミュレーションソフトの配布も行い、それがビジネスガイドでの連載となり、更には書籍出版に繋がっていきます。現在までに18冊の書籍を出版し、他メンバーもそれに続いて多くの書籍を執筆していますが、そのきっかけもこの労務ドットコムでの無料配布にあったのです。

 ちなみに、労務ドットコムは企業経営者や人事労務担当者を対象と考えていたのですが、実際には多くの社労士のみなさんがアクセスし、各種コンテンツを活用してくれるようになっていきます。これはまったく想定していなかったのですが、社労士のみなさんに効果的にコンテンツを利用いただけることにより、私の想いが私だけでは届けることができないところまで届くようになり、非常によかったと考えています。

※画像は当時の書式ダウンロードページ


参考リンク
2019年5月29日「労務ドットコム昔話(2)労務ドットコムの立ち上げ」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399451.html
2019年5月27日「労務ドットコム昔話(1)労務ドットコム立ち上げまで」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399382.html
労務ドットコム
http://roumu.com/

労務ドットコム 前回は1995年に個人でホームページを初めて作成し、その翌年に労務ドットコムを立ち上げることになったというところまで書きました。本日はその続きを取り上げます。

 そもそも労務ドットコム(roumu.com)というドメイン名称ですが、これを決める際には様々な案がありました。いまとは違い、ドメインの取得はほとんどされておらず。正直なところ、選び放題の時代でした。様々な候補の中で労務ドットコムという名称に決まったのは、短く、韻を踏んでおり、呼びやすかったからということに尽きます。いまでは「労務ドットコム」と呼んでいますが、当時の日本では「ドットコム」とは言わず「コム」と言うのが一般的でした。つまり、労務ドットコムではなく、「労務コム」と呼んでいたのです。ロウムコム。たった5文字で、ムが韻を踏んでおり、呼びやすい。ロウムシーオージェイピーでは呼びにくい。まあ、それだけでした。

 労務ドットコムを立ち上げた1996年当時、インターネットはまだ創成期で、これがビジネスになると考えていた人は少数だったのではないかと思います。この時点でインターネットがビジネスになると考えることができていたら、また別の人生があったのかも知れませんが、現実問題として、決済の仕組みもありませんでしたし、それ以前にスピードが遅すぎて、ビジネスの世界で本格的に使うような環境ではなかったのです。しかし、多くの人に情報を届けるには最高のツールであると当時は考えていました。

 そもそも私が人事労務コンサルタント、社会保険労務士を志したのは、人生においてもっとも多くの時間を費やす仕事の時間をよいものにしたいという想いからでした。働く人にとっても、企業にとっても安心して仕事を行うことができ、退職時に「いろいろ大変なことも多かったけれども、この会社で頑張ってよかった」と思えるような環境を作りたかったのです(いまでも変わりません)。そのような想いをもって新卒で名南経営に入社したのですが、現実の企業の状況を見て私が感じたのは、つまらない労働トラブルが結構発生しているなということ。そうした労働トラブルの原因を分析した結果、以下の2つの仮説が導き出されました。
企業の労務管理のレベルアップが必要だが、情報が少ない。
就業規則や労働契約書がきちんと作成されていれば、労働条件の認識の違いによるトラブルは防止できる。

 よって初期の労務ドットコムではこれらの課題をまずは解決することを目指しました。具体的には、の情報不足に対しては人事労務管理に関する最新情報を提供し、については人事労務管理に関する諸規程や契約書などのひな形を配布することにしたのです。

 当時から会員制システムや少額決済の仕組みがあったとすれば有料サイトにした可能性はゼロではなかったかも知れませんが、そもそもそんな仕組みはありませんでしたし、そうしたコンテンツを広く使ってもらうことにより社会の労働トラブルを減少させるという使命を感じていた私は、すべてを無料で提供することにしました。これが労務ドットコムのスタートでした。

 ちなみに写真は1998年12月時点の労務ドットコムのトップページ。ロゴは確かEXCELで作成し、キャプチャーしたもの。htmlは秀丸エディタでがりがり手書きしていました。

続く

参考リンク
2019年5月27日「労務ドットコム昔話(1)労務ドットコム立ち上げまで」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/53399382.html
労務ドットコム
http://roumu.com/

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