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カテゴリ: 労働トラブル

くら寿司 一時期鎮静化していたアルバイト等によるSNSへの不適切投稿の問題が、再び世間を賑わせています。直近ではくら寿司の事件が大きな注目を浴びていますが、くら寿司はその対応として以下の事項の実施を発表しました。
当該従業員の雇用の終了
当該従業員への刑事・民事での法的処置
全店舗での研修開催(合計2,315回)

 中でもの法的処置については、非常に厳しい内容となっていますが、同社は情報起業としての責任を果たし、全国33,000人の従業員の信頼を回復することと同時に、多発する飲食店での不適切行動とSNSへの投稿について一石を投じ、同様の事件の再発防止に繋げることを目的としています。

 SNSとスマートフォンの普及により、こうした問題の発生および拡大のリスクが格段に高まっています。中小企業であれば、こうしたアルバイトの軽率な行動により、経営自体が脅かされる恐れさえあります。改めて社内ルールの明確化と、ケーススタディなどを用いた研修の実施が求められます。

厚生労働省の社名公表企業をまとめたブラック企業マップ 厚生労働省では2017年5月より同省ホームページにおいて、労働基準関係法令違反に係る社名公表を行ってきましたが、それを地図にマッピングするなどしてまとめたサイト「ブラック企業マップ」というものが公開されています。

 これは厚生労働省が作成したものではなく、一般の方が厚生労働省の公表データに基づき作成しているもののようです。厚生労働省ホームページでは1年程度で公表は終了しますが、こうしたまとめサイトに転載されることで半永久的に記録が残ることになります。社名で検索した際、ブラック企業であるというようなイメージを与え、採用活動などにおいても大きな逆風に晒されることは避けられません。

 「社名公表なんてされても誰も厚生労働省のホームページなんてチェックしていない」といった意見を聞くことがありますが、ネット社会はそんな甘いものではないことを認識し、改めて適正な労務管理の実施を進めなければなりません。こうしたサイトの事例を見て、反面教師にしたいものです。
関連blog記事
2017年5月11日「労働基準関係法令違反に係る334事案 社名等が厚生労働省のホームページで公表に」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52129314.html

参考リンク
ブラック企業マップ
https://blackcorpmap.com/
厚生労働省「長時間労働削減に向けた取組」
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/151106.html
厚生労働省「労働基準関係法令違反に係る公表事案」
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/dl/180928.pdf

1 過重労働と言えば、脳・心臓疾患やメンタルヘルス不調の原因となることから、月80時間を超えるような時間外労働は抑制しなければならないという話をよく耳にします。これは間違いのない事実ですが、現実的にはそれよりも大きなリスクがあると以前よりよくお話してきました。それが交通事故です。

 交通事故はいくら注意していたとしても、一定確率で発生します。そんな事故が発生した際、もし過重労働を行っていたとしたらどうなるでしょうか?交通事故の原因が過重労働による居眠り運転や注意力の低下であるということとなり、その責任が会社に及ぶということになるので注意が必要だと管理者研修などでよくお話していましたが、実際にそんな裁判が起こり、和解が成立しました。

 これは22時間弱の徹夜勤務を行った従業員が、バイクで帰宅中、自損事故を起こして亡くなってしまったというケースで、横浜地裁川崎支部は和解を勧告し、結果的には会社が遺族に謝罪し、約7,590万円を支払うなどの和解が成立したというものです。和解勧告の中で裁判所は、「雇用主は、労働者の通勤に際し、過労で事故を起こさないよう注意する安全配慮義務を負う」と指摘した上で、「事故の危険を認識できたのに、公共交通機関を利用するよう指示しなかった」と義務違反を認めたそうです。

 過重労働の状況から事故の予見可能性があったにも関わらず、それを回避するような義務を怠ったという判断はこれまでの多くの過重労働に関する裁判と同じ構成であり、当然の結果と言えるでしょう。特に地方ではマイカー通勤が多く、事故のリスクも少なからずあるのが実情です。22時間の徹夜勤務は論外ですが、深夜まで残業を行った挙句に居眠り運転で事故を起こすというようなことは十分に考えられることです。脳・心臓疾患よりも発生頻度が高いのは明らかですので、この点からも過重労働対策を捉えなおしたいものです。

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