名南経営 大津章敬のいい会社を作るための人事労務管理

名南経営 人事労務コンサルタント 大津章敬公式ブログ

カテゴリ: 就業規則

coolbiz 今年も暑い夏となっていますが、実は今年はクールビズが2005年にスタートして、ちょうど10年目のシーズンになります。すっかり日本のビジネスシーンに定着した感がありますが、最近は女性従業員の過度の露出なども問題になることが増えており、社内における服装規程(ドレスコード)を定めようとする動きが強くなっています。

 こうしたルールを策定する際には、基本的には、顧客に失礼にならない範囲であること、周りに不快感を与えないことといった基本ポリシーを掲げ、社内で共有しておくことがポイントとなります。その上で、基本的なスタイルを示し、併せて禁止される服装例を示しておくと従業員にとって服装をイメージしやすくなります。また、その際には環境省が出している資料(環境省におけるクールビズの服装の可否)なども参考になるでしょう。最近は男性の服装にもクールビズ用として様々な素材が用いられるようになったりしていますので、各部署で相互に注意しあうためにも、より具体的なドレスコードを定めることが望まれます。


 ちなみに弊社では数年前よりクールビズにおける服装のルールを定めていますが、以下、少しだけ抜粋して、紹介します。なお、この策定においては、管理部門だけではなく、全社の社員から代表を選出し、議論の上、決定しました。
【男性】
・クールビズ期間で普段は上着やネクタイを使用しない場合でも、いざという時のために用意しておくこと。
・ビジネスシャツは、あまりに色の濃いものは避けること。
・アンダーウェア(肌着)を着用すること。ただし、透けて見える柄物は不可。 
・社内であってもビジネスシャツのパンツアウトは不可。
・ビジネスシューズ、ビジネスソックス、鞄を使用すること。

【女性】
・普段はジャケットなしでも構わないが、いざという時のために用意しておくこと。
・ワンピースもカジュアル過ぎなければ可。
・露出の高いカットソー、タンクトップ、キャミソールは不可。ノースリーブのみは不可
・スカート、パンツ(7,8分丈含む)いずれも膝が出ない丈とする。但し、スカートは膝が出るくらいまでは可。
・必ずストッキング着用。カラータイツはビビットな色は不可。
・ミュール、サンダルなど、かかとが浮くタイプのものは不可。


参考リンク
環境省「環境省におけるクールビズの服装の可否」
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=24507&hou_id=18143

台風の際の勤務免除・賃金控除のガイドライン 今回の台風では長野県の南木曽などで大きな被害が出ていますが、社員の安全確保のため、社員に自宅待機や早期帰宅を指示するケースもあるのではないかと思われます。日本ではそうした判断を各企業が行いますが、香港では勞工處(Labour Department)が「Code of Practice in Times of Typhoons and Rainstorms」というガイドラインを示しています。

 そのガイドラインによれば、シグナル8とという烈風あるいは暴風シグナルと呼ばれる台風警報が発令された場合には以下の対応を取るように目安を示しています。
始業時刻前にシグナル8が発令された場合
 出社義務を免除する。
終業時刻の3時間以上前にシグナル8が解除された場合、または警報レベルが下がった場合
 2時間以内に出社する。
就業時間中にシグナル8が発令された場合
 帰宅させる。なお、豪雨警報の場合には就業場所または安全が確保できる場所で待機させる。
 なお、上記取り扱いによって労働が免除された時間については賃金の控除は行わないとされています。

 あくまでもガイドラインではありますが、こうしたガイドラインに基づき、社内規定を定めておくことは、無用のトラブルを防止するためにも重要になっています。日本にはこうした公的なガイドラインはありませんが、公共交通機関の遅延証明書の取り扱いなども含め、実務上よく問題となりますので、ルールを定めておくことが望まれます。
ガイドライン「Code of Practice in Times of Typhoons and Rainstorms」は以下でダウンロードできます。
http://www.labour.gov.hk/eng/public/wcp/Rainstorm.pdf


参考リンク
香港:勞工處Labour Department
http://www.labour.gov.hk/eng/news/content.htm


アプリ 企業理念の重要性は高まる一方ですが、その策定以上に重要なのが社員への浸透です。多くの企業ではその浸透のために毎朝の朝礼で唱和したり、クレドカードのようなカードを作成したり、様々な工夫を行っていますが、いまの時代、注目なのはスマホアプリでの浸透です。

 モニプラなど企業のソーシャルメディアマーケティングを支援しているアライドアーキテクツ株式会社では、「ミッション」(経営理念)、「ビジョン」(願望)、「バリュー」(価値観)といった企業理念(クレド)を一新したのに合わせ、その浸透を狙い、スマホアプリを制作しました。企業理念とそこに込められた詳細な解説が表示されるというものですが、現在のスマホの普及度合いを考えれば、非常に有効な手段でしょう。ここから先はアイデアになりますが、このアプリに毎月、経営トップからのメッセージをプッシュ配信したり、社内の各部門の様々な取り組みを動画で撮影し、youtubeで限定公開した上でそこへのリンクを送り、社内の一体感を高めるなどの取り組みも面白いのではないでしょうか?

 企業理念にしても就業規則にしても、社内のルールはその浸透が最大のポイントになります。こうした事例も参考にしながら、効果的な浸透策を考えていきたいものです。
※アライドアーキテクツ様 画像をお借りしました。もし問題があればお伝えください。


参考リンク
アライドアーキテクツ「社員専用の「企業理念(クレド)アプリ」を作ってみました」
http://pr.aainc.co.jp/archives/6163

このページのトップヘ