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カテゴリ: 組織コミュニケーション

「選考時に重視する要素」の上位5項目 新卒採用の際、学生にどのような能力を求めているのかは、企業が感じている若手社員の課題の裏返しであると見ることができるでしょう。そこで今回は経団連の「2016年度新卒採用に関するアンケート調査結果」から、その調査結果を紹介したいと思います。なお、この調査は経団連企業会員1,339社を対象に実施されたもので、回答数は709社(回答率52.9%)となっています。

 これによれば、選考時に重視する要素の上位15項目は以下のようになっています。
1位 コミュニケーション能力 87.0%(+1.4%)
2位 主体性 63.8%(+3.7%)
3位 協調性 49.1%(+2.7%)
4位 チャレンジ精神 46.0%(▲8.0%)
5位 誠実性 43.8%(▲0.6%)
6位 ストレス耐性 35.5%(-)
7位 責任感 24.2%(▲3.3%)
8位 論理性 23.6%(▲3.6%)
9位 課題解決能力 19.7%(-)
10位 リーダーシップ 16.6%(▲3.9%)
11位 柔軟性 14.7%(▲2.1%)
12位 潜在的可能性(ポテンシャル) 14.6%(▲6.2%)
13位 信頼性 14.3%(+1.7%)
14位 創造性 12.1%(▲2.1%)
15位 専門性 9.9%(▲0.8%)

 図表のグラフは上位5項目の推移となっていますが、2001年頃には拮抗していたこれらの項目のうち、「コミュニケーション能力」と「主体性」を強く求める傾向が明確になり、「コミュニケーション能力」は13年連続で第1位、「主体性」は7年連続で第2位となっています。

 近年、スマホやSNSの普及により学生のコミュニケーションのあり方は大きく変化しており、企業の中で様々なギャップが顕在化しています。コミュニケーションは組織運営の基本であることから、その改善に向けた取り組みが入社後も重要になるでしょう。
参考リンク
経団連「2016年度新卒採用に関するアンケート調査結果」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/108.html

働きやすさに上司のマネジメントが影響 女性活躍はいまや人事管理における最重要キーワードの一つとなっていますが、エン・ジャパンの調査によれば、女性の98%が「働きやすさに、上司のマネジメントが影響する」と回答しています。
※かなり影響する:77%、多少影響する:21%

 このように女性が働きやすい環境を構築するためには、各種制度の整備だけではなく、上司のマネジメントの改善が強く求められますが、実際にはどのような点が重要になるのでしょうか?以下が「良い上司」「困った上司」と感じたポイントとなっています。
良い上司
 信頼できる 54%
 尊敬できる 47%
 仕事に対する責任感がある 44%
 指示が的確である 41%
 コミュニケーション?がある 41%
 知識・スキルを持っている 38%
 評価が公平・公正 33%
 部下育成を真剣に考えている 28%
 気分に浮き沈みがない 28%
 エネルギーがある 19%
 その他 3%
困った上司
 気分に浮き沈みがある 54%
 人によって態度が違う 52%
 その時々で指示が変わる 52%
 責任感がなく人のせいにする 40%
 セクハラ・パワハラがひどい 37%
 評価が公平・公正ではない 36%
 コミュニケーションに問題がある 35%
 部下育成を真剣に考えていない 33%
 知識・スキルがない 26%
 プライベートとの混同 26%
 その他 6%

 このように見てみると、特に女性特有の事項ではなく、働きやすい職場を作る際のヒントになるリストではないかと思います。上司のみなさんは是非参考にし、マネジメントの改善に繋げてください。私も意識したいと思います。


参考リンク
エン・ジャパン「女性が選ぶ「理想の上司ランキング」、『 エンウィメンズワーク 』ユーザーアンケート集計結果」
http://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3311.html

新入社員意識 このブログでは若手社員の意識に関する調査をよく取り上げていますが、本日は学校法人産業能率大学が実施した「2016年度新入社員の会社生活調査」の結果を取り上げたいと思います。この調査は、同社が開催する「新入社員研修セミナー」に参加した新入社員のうち124社600人を対象に実施し、558人(男性391人・女性167人)から有効回答を得たもの。

 この調査の中で、私が毎年注目しているのが、「あなたは「働く」上でどのようなことが自分にとって重要だと感じますか?」という設問。以下はこの設問に対する回答率が高かったものの上位5つです。
1位 長期間、安心して働けること 57.8%(2014年 51.9%)
2位 仕事を通じて自分自身が成長すること 53.0%(2014年 68.4%)
3位 仕事内容に見合う報酬が得られること 40.8%(2014年 35.5%)
4位 他メンバーと協力して働けること 34.3%(2014年 46.5%)
5位 職場のメンバーから認められること 33.4%(2014年 48.1%)

 このように1位は「長期間、安心して働けること」となりました。2年前の調査と比較すると、「仕事を通じて自分自身が成長すること」「他メンバーと協力して働けること」「職場のメンバーから認められること」の回答が2桁減となっているのが気になるところです。

 本当の意味で「長期間、安心して働く」仕事を実現したいのであれば、自己成長を継続すると共に、職場の仲間との関係が重要になります。今回の結果からはそうした主体的な取り組みへの意欲が減退する一方で、会社に安心の提供を求める他責の傾向があるように思えてなりません。


関連blog記事
2014年7月2日「いまの新入社員が求めるのは自己の成長と職場の安心できる人間関係」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/38778965.html

参考リンク
学校法人産業能率大学「2016年度新入社員の会社生活調査」
http://www.sanno.ac.jp/research/fresh2016.html


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