2005年10月26日

ガッタス優勝

7c309acf.JPG(柴ちゃんに騙されたい・・・)












とりあえず先日の駒沢大会について。


初戦 対ファンタジスタ

スタメンはよっすぃー、ミキティ、柴ちゃん、里ちゃん、こんこん。

バランスの取れたメンバーに柴ちゃんというチョイスに期待大だった立ち上がり。

やや左よりのセンターライン付近で相手のボールホルダーに柴ちゃんが当たりに行って、こぼれたボールはそのままボールホルダーの向こうにいたミキティへ。

素晴らしかったのがここからで、ボールを持って前を向いたミキティの左を全力ダッシュで追い越して縦に抜ける柴ちゃん。右サイドのスペースには開いた位置から絞りつつ上がってくるよっすぃー。この時点で相手DFはゴール前の一人のみで、いわば「3対1」の状態。数ある選択肢から「右サイドのよっすぃーにパス」というベストと思えるものを選んだミキティ。このパスをよっすいーが確実に決めて、早々の先制点。

まさに「素晴らしい」としか言いようの無い完全に崩しきったビューティフルゴールに僕のテンションもかなり上がる。
確実に決めたよっすぃーも冷静な判断で丁寧なパスを送ったミキティもよかったけど、この中でも一番僕が燃えたのが柴ちゃんで、ボールホルダーへのチェックからミキティへボールが入った後の縦に抜ける全力ダッシュへの切り替えの早さが「素晴らしい!」の一言。しかし、ガッタスで「ボールホルダーを追い越す飛び出し」が見れるとは。無駄走り最高!(笑)

正直このプレーを見たときは「なるほど、ガッタスは今はこういう練習をやっているんだな」と今後のプレーにかなり期待してました。

ただ、この後も当然ガッタスが押すんだけど、中盤でボールを受けるよっすぃーとミキティがかなりの確率でドリブルを狙ってこねてしまい、攻撃がスピードダウン。こちらとしては、さっきのゴールシーンの流れのようなスペースへの飛び出しとワンタッチ・ツータッチのシンプルなパスによる攻撃を期待してしまってるんだけど・・・。

逆に柴ちゃんと里ちゃんで担当する守備ブロックは強固そのもの。特に里ちゃんは相手がファンタとはいえ、ピヴォにきっちりマークにつきつつ、入ってくるボールを前でインターセプトというCBとして理想のプレーで、「ピヴォ当て」を潰して攻撃の形すら作らせない。ただ、それも前からチェックもきっちりやっている事も効いてるし、守備に関してはかなりレベルアップしている印象。

前半終了近くに相手コートからの里ちゃんからのキックインをゴール前のよっすぃーが胸で押し込み、追加点。
胸で押し込んだ形なので「偶然」ぽいように見えるけど、キックとポジショニングの勝利であって、ここにも練習の跡が見られました。


後半はメンバーががらっと変わって、梨華っち、是ちゃん、みうな、斉藤さん、辻ちゃん。

是ちゃんがボールをキープするも、斉藤さんが上手く絡めず、あんまり上手く行かない展開。後ろは梨華っちを最後尾に斜め前にみうな、という感じ(今大会のガッタスはこのハーフに限らず「攻撃時はダイヤモンド、守備時はボックス」というフォーメーションを取っていたように見えました)。

経験が違いすぎるので比較して良し悪しを言うつもりはないけど、最後尾として里ちゃんに比べて梨華っちのポジショニングの甘さが見られました。一応原則の「相手とボールとゴールを結んだ間」にポジショニングしているけど、密着してプレッシャーをかけるわけでもなくインターセプトを狙うわけでもないので、とりあえずピヴォにボールが入って攻撃の形を作られてしまい、前半がほぼ完璧に潰してだけに、かなり攻められていたように感じらました。

最終的に梨華っちのCKからの直接ゴールを加えて3-0で勝利。負ける心配はしてなかったけど、1点目の流れが素晴らしすぎただけに、いい形が作れなかったその後の攻撃には消化不良を感じてしまったし、特に後半は攻守ともに相手に付き合ってしまった感じで、次のチャクチャクとの対戦にはやや不安が残る試合でした。


で、この次の試合がカレッツァ対チャクチャクで、内容もそれなりの「フットサルの試合」になってて、不安は更につのるばかり。だって、この試合は見てるだけでそこそこ楽しかったくらいだし。そんな試合を2-0で制したチャクチャクはやっぱり普通に強い。



準決勝 対チャクチャク

スタメンはよっすぃー、是ちゃん、柴ちゃん、里ちゃん、こんこん。

戦力的に言えば事実上の決勝戦。

柴ちゃん、里ちゃんの二人で守りつつ、是ちゃんへの「ピヴォ当て」から展開を試みるガッタスだけど、是ちゃんが受けてからの連動がない(スペースに抜けるとか、落としのボール受けに行くとか)から、攻撃らしい攻撃もなし。内容的には個人技でも勝るチャクチャク優勢。ただ、柴ちゃん、里ちゃんを中心に体を張った粘り強い守備で決定的な場面は1回くらい。

後半もメンバー変わらず、というところにきーちゃんの本気具合が感じられる。
チャクチャクの攻撃をしのぎつつも、正直得点の予感がほとんど感じられないガッタス。

そんな中で得たCKを途中交代の梨華っちが後方の里ちゃんへパス。フリーだった里ちゃんがこれを見事にジャストミートし、ライナーで突き刺さるミドルシュートで待望の先制点。

公開練習の時に「インステップ蹴れるようになってきてるなぁ」と思ったけど、この場面であのシュートが蹴れるとは。まあ、シチュエーションとしては、ゴール側から緩いボールを転がす一番初歩的なシュート練習と同じなわけで、ここでも日ごろの練習がうかがい知れます。

この後もかなり押されつつも相手のシュートがポストに嫌われる場面もあり、なんとか守りきり、お台場リーグのリベンジと共に優勝に限りなく近づく勝利!

終わってみれば「よく勝ったなぁ」と思えたこの試合ですが、勝因は1.2にも「確実なディフェンス」。個人技がある相手に、ディレイを基本に簡単に飛び込む事もなく、実に粘り強く集中したディフェンスで無失点に抑えた事が数少ないチャンスを生かす結果になりました。しかし、ほんとにこの試合を応援するのは疲れたぁ(笑)



決勝戦 対ミスマガ

正直なところ、「勝ったもの」と考えていた部分はあったけど、やはり「攻撃の形」というものはなかなか作れなくて、危険な場面はほとんどなくて失点の心配はしてなかったけどゴールは柴ちゃんのセットプレイの一点のみ。


大会通しての得失点は5得点・無失点。しかも、この5得点のうち4得点がセットプレイから。この部分と無失点というのが実に今のガッタスをよくあらわしていると思います。そのあたりはまた次で書きたいと思ってますが。



個人別。


よっすぃー→やはり球離れの悪さが目に付いてしまう。より効果的なパスやプレーを狙ってしまっているんだろうけど・・・。ファンタ戦での先制ゴールやミスマガ戦での是ちゃんとのワンツーでも見られたように、よっすぃーの持ち味は「キック技術の高さ」。もっと簡単にボールを裁けるようになるとガッタス自体がすごく流れがよくなると思うんだけど。カバーリングにもきっちりはいってたし、守備に関してはいつも以上にがんばってました。


ミキティ→攻撃での見せ場は残念ながらファンタ戦1点目のアシストくらい。よっすぃー同様に球離れの悪さなのか判断の遅さなのか、ドリブルを選択してしまって攻撃を遅くしてしまう事多数。守備に関しては前線からのチェック、足だけではなく体ごとの寄せで多大な貢献。あと、トラップがちょっと上手くなってました。


梨華っち→フィクソでは不安な部分を見せながら、なんとかかんとか無失点。恐らくは守備意識の高さ(まじめだから)と運動量を買って、守備時のボックスでもう一枚のフィクソ、攻撃時のアラ的なポジションをやっていたけど、いまいち機能はしてなかったような気はする。
その代わりセットプレイで1ゴール、1アシストの活躍。セットプレイで活躍するのが梨華っちぽいといえば梨華っちぽい。


柴ちゃん→全ての試合でのファーストチョイスになってることからも、きーちゃんからの信頼も急上昇してるのかも。個人的MVP。わかりやすい「決定的な仕事」というのは、決勝戦のキックインゴールだけだけど、僕的にはそのプレーより、出場していた時間帯ほぼ全てでなんらかの仕事をしていた事を評価したい。

柴ちゃんのストロングポイントはポジショニングのよさと判断の早さから来るシンプルプレー。1対1の守備でも、里ちゃん程の強さはないけど、「負けない」を前提とした丁寧な対応で安心してみてられる。いまやガッタスのバランサーとして十分機能していると思える。あと、ファンタ戦1点目で見せてくれた「クリエイティブな全力無駄走り」の印象もMVPの大きな理由のひとつ。このタイプの選手はほんと好きなんですよね(笑)

マーク時に手を使うことが結構あるけど、あさみほど露骨でもひどくも無いし、いいんじゃないかな。審判にファウル取られた後、審判に背中向けてポジションに戻るときには笑ってるのが最高(笑)


里ちゃん→フィクソとしてほぼ鉄壁の守り。こと1対1に関しては負けた場面無かったんじゃないかな、くらいの安定感。しかも、リアクションとしての守備だけではなく、特にファンタ戦では積極的にインターセプトを狙っていく(そして成功させてる)積極性も素晴らしく、守備に関してはほぼ文句は無い。後はハイボールに強くなればって感じですか(笑)。

もうひとつ外せないのが、チャクチャクでのコーナーからの落としを見事にミートしたミドルシュート。あれが無ければいつ点が入ったんだか、というくらいの試合展開だったので、正に「値千金」のゴールでした。あれが流れの中から撃てるようになればガッタスの攻撃力のかなりの底上げになると思います。このゴールと同じCBタイプの選手ってこともあって、MVPを上げてもまったくおかしく無い内容でした。まあ、柴ちゃんとの差はほぼわずかです。

課題といえば、ゴールクリアランスや低い位置からのキックインをもらった後にパスを出すのが遅くて相手に詰められた場面が何回かあったとこくらい。とはいえ、パスの出しどころが無ければ出せないのだから、里ちゃん個人だけの責任ではないのだけれど。


是ちゃん→全体的なレベルの底上げが続いてる現状では、今までのような一人で決定的な仕事ってのはなかなか難しい感じ。チャクチャク戦ではピヴォに入ってゴールクリアランスをキープして起点になる、という(この指示は極めて適切だと思う)仕事はきっちりこなしてたけど、その後が続かないから(周りが動かないからポストの意味があまりない)是ちゃんが消えちゃってた印象。とはいえ、キープ力・パス能力・テクニックを高いレベルで兼ね備えてるのはやっぱり是ちゃんしかいないわけで、是ちゃんが中盤でタメを作ってる間にゴール前のスペースに誰かが抜けるとかそういうプレーを期待してます。ミスマガ戦での辻ちゃん投入後の右サイドを突破した場面では、シュートではなくノーマークの辻ちゃんへの折り返しをお願いしたかった(笑)


あさみ→どうも不完全燃焼だった印象。見てた限りでは勝負できるところ、というか今までなら縦で勝負してた場面でもパスを選択してしまっていた感じがある。まあ、チームの流れとしてパスを意識しすぎてそうなってるのかもしれないけど、ガッタスでは是ちゃん以外で個人で勝負できる唯一の選手なわけだし、ドリブル勝負があるからこそパスもいきるってもの。ただ、たまに逆サイドのスペースへのダイアナゴルのダッシュとかも見られたので、そのあたりの意識は他の選手より高いみたいなので、その辺の無駄走りの質と量を上げていってほしいです。


みうな→プレー時間が短かったというのもあるけど、あまり印象に残っていない。てか、むしろパスミスが多かったような印象すらある。前目のポジションで出たときはちょっと期待したけど、そこでも活躍は特になし。里ちゃん、柴ちゃんの両フィクソがかなりよかったので、ちょっと低めの評価になってしまってます。


斉藤さん→スペースへの走りこみはなんどかあったけど不発。こちらもみうなと並んで出場時間も短くて特に印象はなし。


こんこん→着実にGKとしてレベルアップしていて、安定感抜群。3試合無失点は伊達じゃない!
ゴールクリアランスも周りの連動もあって、成功率もかなりアップしてた感じ。「目立たず、確実に」というGKらしいGKに育っていってますね。

1回ペナギリギリでボールを取りに行ったら、勢いでそのままペナを出ちゃう場面があったけど、普通に恥ずかしそうにしただけで、あそこで辻ちゃんみたいに転がったらすごかったのになぁ(まあ、あれは辻ちゃんしか出来ないだけど笑)


辻ちゃん→GKとしてファンタ戦の後半のみ。ミスマガ後半は出るだろうと思ったら、開始直前に控え室に消えて「また体調不良?」とかなり心配だったけど、フィールド用ユニに着替えて帰ってきました。追加点も取れず、投入のタイミングがなかなか無くて、結局ラスト1分で投入。

1度是ちゃんがサイドを突破して、中で辻ちゃんがフリーで入った来た場面があって、あそこでパスが来てたらどうだっただろうとは思うけど、あそこでゴール決めて祭り上げられちゃうのはちょっとね・・・。守備に関しては予想通りほぼ出来ない状態だったし、僕がフィールドプレイヤーとしての辻ちゃんを気持ちよく見れるためにはまだ時間がかかりそう。




今回はちょこちょこ書きたいことは結構浮かんできてるので、何回かに分けて書いていきたいかと思います。


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この記事へのコメント
感想がほぼ一緒なのでリンクを張っておきます。
Posted by 本町 at 2005年10月26日 18:09
>本町くん
本町くんにそう言ってもらえると嬉しいです。
リンクありがとうございます。
Posted by しろう at 2005年10月27日 02:46