2005年12月17日

負けるべくして負けた気もする

昨日の日記で書いてた「もやもや」がいやーな感じで爆発してしまった大会でした。あんまり「レポ」と呼べるものになりそうに無いんだけど・・・。



前回優勝のガッタスは最初にトーナメント位置を決め、結局みんな避けて最後の四谷が相手となる結果。

スタメンはよっすぃー、ミキティ、是ちゃん、柴ちゃん、こんこん。スタメンに里ちゃんがいないのが違和感だが、四谷相手には攻撃型、というメンバーなのか。

会場の大多数が思ってたように、実力の差は明らかな2チーム。それは開始10秒で四谷ゴールへあと数十センチとなる攻撃を見せるガッタス。
大量点での楽勝の予感、のはずだった。

ところがどっこい、結局前半は2ゴールにとどまる。この2点もよっすぃーの抜け出しと是ちゃんの個人技による。
今大会のガッタスはゴール前でラストパスを多用していた(つまりほかの人に撃たせる)。確かにそれはもう一つ上を目指すためなのかも知れない。ただ、その精度があまりよろしくない(パスだけの問題ではなく、受ける側も)。方向性はいいのだけれど、まだ試合で活用できるレベルではなかったのだから、パスではなく一つ前でシュートを打つのも織り交ぜれば相手DFへの揺さぶり(最後にパスを出す、と分かっていれば対応はどうとでもなる)にもなるし、もう少しゴールという結果も生まれたのではないか、と思う。

しかし、相手ゴール前の話しは結果論に近い事だからいい悪いはさておき、それ以上にパスが重要なはずの中盤では効果的なパスがあまり見られなかった。というか、思い出してみるとそのほとんどが足元へのパスか、強引な縦パスだったような気がする。そこにはワンツーとか真ん中にクサビを入れてサイドが抜ける、みたいなパス&ムーブの動きはほとんど見られなかった。フリーの逆サイドへ一度展開してそこから組み立てる、という事もなかった気がする。

つまり結果としては「崩す」という事はほぼ出来てなかった気がする。正直攻撃手段は是ちゃんの個人技でサイドを突破、ゴール前に誰かが入ってくる、みたいな印象しかない。


そして、この試合で一番不満、というかそれを通り越して「不愉快」だったのは、よっすぃーのプレー態度。

この大会では低めのポジションが多かったよっすぃー。しかし、さも「私は攻撃の選手だから」と言わんばかりに守備の仕事をほとんどしてなかった。ボールを受ける相手の後ろに付くもののプレッシャーもかけず「ただ立ってるだけ」。マークも明らかにその相手にパスが入ったら対応不可能なポジションしか取っていない。そして一番そのやる気の無さが明らかだったのが、前半の初めころガッタス陣地の右サイドに長い浮き球の縦パスが入った時の対応。ガッタス右サイドの低い位置にいたのはよっすぃーだが、きちんとしたマークポジションを取っていずに高い位置にいたままだから既に相手はよっすぃーから大きく引き離してボールを追っている。それに対してボールがラインを割ると思っていたのか、ダッシュではなくジョグ程度でゆっくりと追うよっすぃー。しかし、相手はライン際でボールに追いつき、コントロールしてゴールに向かう。逆サイドの低めにいた柴ちゃん(確か)がカバーに入ってきてボールをクリアしてくれたので「結果」として残るものではなかったが。

僕は今まで大会の感想でよっすぃーについて「ボールを持ちすぎ」と批判に近い形で書いてきた。ただ、それに関しては「S.O.G」で書いてあるような理由も一応はあるだろうし(納得は出来ないけど)、思っていてもそれを形に出来ない技術的な問題もある。しかし、今回はそういうレベルではなく、明らかに全力でプレーしていないのだからちょっと許せない。上に書いたケースも、相手選手の足が異常に速かった、とか、ボールにスピンがかかっていて止まってしまったとかいうのならまだ分からないでもないが、相手が追いつくのも十分予想できた状況だったと思う。

これ以外にも2試合目で最後尾だったよっすぃーがサイドに開いてる相手選手へのマークの指示を出していたけど、位置関係的に明らかによっすぃーが自分でマークに付くべき状況で、当のよっすぃーはというと、新しいマークを持つわけではなく、ゴール前にいるだけ、という話。マークなんて地味な仕事は出来ないってことなのか。

これにはかなり失望したし、不愉快だったし、怒りも覚えた。例えばJの試合であれば「バカヤロー!まじめにやれ!」と味方サポからブーイングされるようなプレーだったし、実際僕もそう叫びたかった。

昨日の日記にも書いたのだけれど、僕がガッタスを好きなのはサッカーに対して真摯、つまり一生懸命だから。芸能人女子フットサルについて取材された時に「遊びだと思われてるかもしれませんが、真面目に一生懸命やってるんです!」と「サッカー選手」として主張していたのは誰なのか? 普段からの練習も含めて、勝つ事への執念を誰よりも見せていたのは誰だったのか? 僕らサッカーの才能も技術も無い人間には「一生懸命」やるしか無いんだから。「サッカーは気持ちが大事」という事をガッタスに、よっすぃーに何度も教えてもらったから。

しかし、明らかに「勘違いしている」ように僕には見えてしまったわけですが、やっぱりスフィアリーグ開幕って事で色々取り上げられて「フットサル選手」として調子に乗ってしまった部分もあるんだろうか。思わず前園の事が頭をよぎりました。これがプレッシャーとかで単に精神的な調子がよくなかっただけって話しで、今後は立ち直ってくれる事を期待してます。まあ、個人的には里ちゃんやこんこん辺りの守備陣がキレて、衝突はあったけど結果的によっすぃーの目が覚めて立ち直る、というジャンプ的展開がベストだと思います。

てか、「守備はしないからこそ、攻撃に関してはよかったのか」というと、こちらも相変わらず。ボールの持ちすぎ、強引なドリブルでの仕掛け、明らかに無理な縦パス狙い等々。百恵ちゃんに一対一仕掛けて勝てるわけ無いじゃん!

もう「強引」とかいうレベルではなくて「それしか考えてない」という感じ。サイドのフリーな人に簡単に捌いて、中に走りこんでもう一度もらう、とか、そもそも「自分が動く」という発想自体がなかったような気がする。選手同士でもそうだし、それ以前に監督やコーチは何にも言わないのかなぁ。言ってみれば「教えてあげる人がいない」というだけの問題な気もするけど。

そういう意味でも「S.O.G」に著者がよっすぃーに言った「都大会ベスト8狙えるチーム入ったら、すぐにレベルの高いプレーできるんだけど」なんていう笑えない冗談がありますが、実際そのレベルのチームに出稽古行って、一度自分のレベルをちゃんと把握して来るというのも結構いい手かも。とりあえず「今の自分に出来るプレー、出来ないプレー」を認識出来てないようなきがするんで。てか、普通「持ちすぎ」って技術高い選手が一人で持っていくけど、最終的には相手に人数かけられて取られたり、時間かけすぎてパスの出しだころに詰まったりっていう状態であって(昔の俊輔とか)、そもそもよっすぃーの場合はまずドリブルで抜けないもんなぁ・・・。

まあ、そういう技術的な話はさておき、やはり気持ちの方が100倍大事。次は梨華っちの誕生日という事もあり、ガッタスキャプテンとして、フットサル選手として完全復活したよっすぃーを期待しています。もし今後も続くようだとガッタスの試合行かなくなるかも・・・。

(一応言い訳してきますが、これは「フットサル選手としてのよっすぃーのプレーへの文句」ですので、ご理解ください)



2試合目は百恵ちゃんのアサイ。

百恵ちゃんにまともに仕事させなかったという事からも守備はきっちりしていたのだけれど、結局百恵ちゃんのファンタジーに屈する形に。あれは百恵ちゃんを褒めるべき。しかし、どちらにしろチームとして「崩す」という事が出来ないので、レベルの底上げが激しい今の状態ではそれなりに能力が高いエースがいるチームには同じことをされる可能性は今後も十分ある。PKは水ものの部分もあるから仕方ない、としかいいようがない。


個人別感想

よっすぃー→今回のよっすぃーとは一緒にプレーしたくない。

ミキティ→トラップがちょっと上達してたけど、「キープ」という選択肢がなく、そのままドリブルで抜けようとばかりするから結局止められる。四谷戦での何度もチャンスを生かせなかったのは気の緩みを感じた。またハイボール怖がってたし。

柴ちゃん→今回も全試合スタメンでの出場。仕事をしないよっすぃーのカバーリングまでお疲れ様でした。並みの相手なら1対1で負けることもほぼ無いので最後尾のフィクソもありだけど、やっぱりベストはよりストロングポイントを生かせるアラ⇔フィクソかなぁ。

是ちゃん→今大会の攻撃はこの人頼りでした。チームとしてゴール前でのパスを使っていくことになっていたんだろうけど、あまりに余裕ありすぎてちょっと手を抜いてるようにも見えて残念。もっとシュートを打ってもよかったのでは。てか、生写真売り切れるの早いんですけど!

里ちゃん→なぜかスタメンはずれ。柴ちゃんのフィクソテスト? でも、出てきた時の安心感は別格。相変わらず素晴らしい守備でした。それにプラス緩急を使ったフェイントも覚えていて、より攻撃的なフィクソへ。前大会から一番レベルアップしてるような見えた。

梨華っち→四谷戦ではチャンスもあったけど決めきれず。その代わりPKでのキックは素晴らしいものでした。次は誕生日がんばって!


あさみ→ガッタスの大問題である「パスを受けに動かない」のを是ちゃん以外で唯一動いてる。ゴールスローをトラップして落として動き出しってのはかなりサッカーぽくてよかった。しかし、相変わらずえげつないプレーが多い(スライディングしておいて自分が切れる、とか)

辻ちゃん→相手が四谷という事もあって特に問題ないプレー。ただ、いまだにルールをちゃんと覚えてないってのはさすが辻ちゃん。

こんこん→当然チームとしての指示だろうけど、味方CKのときなんかはハーフラインくらいまで上がる事も。考えは分かるけど、足元の技術はまだ低いだろうからちょっとリスク高いかな、と。百恵ちゃんのループヘディング、PKは仕方ない。

みうな→出番なし。話に聞くとベンチで頭に氷あてていたとか。体調悪かったのかな。出番なしじゃ書きようがありません。

斉藤さん→出番なし。四谷辺りには斉藤さんにスペースに走ってもらってそこから崩すというのも面白かったと思うけど。


やはりチームとしての問題は「組み立て」「崩し」の意識が無いこと。もっと動いてボールもらう意識とシンプルなパス、勝負する・しないの判断が出来無いと、カレッツァ、チャクチャクでもPK決着があったように、下のチームの底上げが激しく、絶対的レベルの差が小さくなって来ている現状では同じ事は十分ありえる話。しかし、なんでよっすぃーとミキティをあれだけ長い間出場させてるのか今一よくわからん。つまるところ監督・コーチのチーム作りって話になっちゃうのかな。ただ、きーちゃん達がそんな人達とは思えないし・・・。





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