先日のGayoカップについて簡単に。
初の20分ハーフの試合ということだったけれども、時間が長い分普段の試合より「試合」を楽しめました。やっぱりトーナメントでの8分ハーフってのは、見てるほうの気持ちも忙しくなっちゃうし。時間が長かった事で「時間帯」的な感覚もあって、やっぱりフットサルよりサッカーの方が好みの僕にとってはよかったです。
ただ、長かった分、試合内容に関しては全体的なおおまかな流れとポイントの部分しか覚えてないですが。
ガッタスは前回のスフィアでも見せていた「パスを繋ぐ」という意識が強まっていたのと共にパスの出すのも受けるのも精度が上がっていたように思えました。とりあえずはこれを練習を重ねて更にレベルアップ、という話ですが、やはりまだ足元足元のパスが多いので、4人のうち1人くらいは(これは事前に決めてしまってもいいと思うので)スペースへの飛び出しとかフリーランニングを強く意識した動きをさせるのもいいんじゃないかな、と。最終的には流れで個人個人が判断してそれを出来るようになれば言うまでも無くベストですけど。相手に引かれてしまうと是ちゃんの個人技からじゃないと崩せないけど、それは短期間でどうこうなるものではないので今の時点では仕方ないと思います。
そんなわけで、攻撃に関してはそれほど気になることは無かったけど、「ちょっと多いかな」と思ったのは、キックインを含めて、繋ぎの(特に横)パスが弱くて相手にインターセプトされる事。これを取られてしまうと相手も前向いた状態でボールをもてるので、キック力の問題というよりは意識・注意の問題だと思うので、気をつけて欲しいところ。
守備に関しては、危ない場面はだいたいがこっちが攻撃した後の相手のキーパースローからのカウンターだった気がするけど、それに対して適切な対応が出来てなかったというか。カウンターしてくる相手はほぼ小島か長谷川だったけど、二人ともボールを治めて前を向ける力は持っているんだけど、前を向かれてから結構簡単に抜かれてしまってるというか。特に小島には昔を見てるようにひょいひょい交わされてたように思います。まあ、技術を持ってる人のスピードの乗ったドリブルを止めるのは簡単ではないですが、ちょっとスペースあげすぎかな。チームとして今やっているのが「パス回し」という事で、気持ち的に攻撃重視ってのがあるのかもしれないですけど、ただ、基本的にはこのカウンターはこんこんのファインセーブもあってなんとか止めてて、セットプレー絡みで取られてるのはもったいないという気はします。
とはいえ、カウンター以外の場面では、前からのチェイシングとかカバーリングはよかったように思いました。
個人感想
よっすぃー→球離れがよくなっていた。やっぱりそれが出来れば十分トップクラス。梨華っちのパスからのゴールはキック技術が高いよっすぃーの真骨頂。パスを受ける時のファーストタッチを流してそのままドリブル等のアイディアも見られた(急に褒めっぱなしだとうさんくさいけど)。守備に関してはもうすこし意識は高くしてほしいけど、この前よりは実効プレーが多かった。
ミキティ→キック・トラップ共に基礎技術が上がっていた印象。先制点のゴールも横パスを予想以上にピタッと足元で止めてしまったため、相手DFがボールウォッチャーになってしまって詰められなかったように見えた。思っていたよりパスも出してるし、相対的に今回一番評価高くなった(基礎技術に関しては齋藤さんの次に下手だと思っていたので(笑))。
柴ちゃん→今回は調子悪かったのか、いいところがあまりなかった。パスミスは多かったし、ディフェンス時の当たりも軽く、流れが変わってしまった後半10秒での失点は柴ちゃんのミスとも言える。残念。
是ちゃん→まわりがパスを受ける技術・動きが出来るようになってきたので、ますますパサーとしての輝きが強くなった気がする。基本的にドリブルでもキープでも、常にパスのためのプレーだと思えるので。相手をひきつけての斉藤さんへのアシストパスはさすがの一言。
里ちゃん→1対1の強さは相変わらず。相手に引かれた時は、ひっぱり出す意味も含めてもうすこしミドルを狙ってみてもいいのでは。PKは今回も素晴らしい。
梨華っち→残念ながらバースデーゴールも勝利でお祝いも出来なかったけど、よっすぃーへのアシストは完璧な仕事。ドリブルに関して、ボールの持ち方とか、体の入れ方とか実戦的には一番うまいかも。
あさみ→相手に引かれてることが多く、スペースが無かったので目に見えた仕事は出来ず。状況が整わないと能力が発揮できないので、もうすこし柔軟性が欲しい。キック力あるんだから、外からシュート打ってもいいと思うけど。ディフェンスは軽すぎて一発で抜かれまくり。
みうな→やっぱり基礎技術に関しては思ってたようにかなりうまい(女子フットサルの中ではだけど)。レギュラーでも十分やれると思うけど、上手い分まとまっている感じでプレーも読みやすい、という感じが(僕のわがままなだけですが)。前目のポジションでも全然いけるし、そっちの方がおもしろそうだけど。
斉藤さん→3点目はナイスポジション&ナイスゴール。パス出せる人と一緒なら十分やれると思います。
こんこん→開始早々のバタバタな時間帯を守りきったものの、最終的に3失点。1点目はセットプレイから、2点目は1対1からと、失点自体に本人のミスはあまりないような気がします(3点目ははっきりおぼえてない)。この日はむしろ何度かの1対1を止めたことを褒めてあげるべきでは。
エリアを飛び出してのクリア等は、本大会じゃないしという事で(よっすぃーは「公式戦です」と言ってたが)、チャレンジするのはいいんじゃないかと思います、次回に上達していれば。
辻ちゃん→入場時の大回り、ライブと全然変わらない挨拶、素晴らしく元気でした!(泣)
守備に関して気になったのは、本町君と話したけど、相手トップに入ってくるロングボールへの対応の仕方。
こういう場合の守備の原則としては(数字は優先順位) 1、相手の前に出てインターセプト 2、ポジショニングの遅れ等で前に出るのが無理であれば、相手に密着してプレッシャーかけつつトラップ際を狙う、最悪でも前は向かせない。 3、既に相手にボールが入っているのであれば、一定の間合いをあけて対応。
で、ガッタスの対応は基本的に前を向かせてディレイ(だと思う)。それ自体は間違いではないけれど、問題は相手にボールが入る前にきっちりマークのポジションに入れているのに、そのまま相手にボールが入って前を向いてから対応している、というところ。
確かにへたに突っ込んで交わされたり、密着してたらターンされたり、という危険性もあるけど、ボールが入る前からきっちり体寄せてたら(無論正しい体勢で)、相手が小島でもそう簡単にはやられないと思うんですよね。
でも、全般的にガッタスというのは相手が後ろ向いた状態でボールを受けたときに体寄せてプレッシャー、というのをほとんどしません(里ちゃん、是ちゃんだけは例外かな)。
前回スフィアでのよっすぃーの守備対応で気になった部分でもあります。
「体を寄せるのがフットサル的に問題では」という部分もあるけど、くっついても押さなければ(明らかに相手の邪魔をしなければ)ファールではないし、他の場面では手や肩使いまくりのガッタスが、なぜかここだけはおとなしいのか(笑)
今回のカレッツァのトップに入ってた小島・長谷川は恐らく結構な練習を積んでるだろうけど、ボールの収まりもよく、トラップミスらしいミスは特に見られませんでした。更に相手が寄せてこないとわかっているなら更に余裕持ってプレーできるし前も向ける。もう「簡単に」とはいかないけど、対面した1対1なら里ちゃん是ちゃん以外では小島のほうがまだまだ有利だと思うので、やっぱり本町くんが書いてたとおり、こんこんと小島に助けられた部分は大きかったと思います。
ただ、例えば今回の柴ちゃんのような「明らかに本人のプレーミス」のようにわかりやすいものは別ですが、この守備とかに関しての部分というのは「本人の判断ミス」なのか「監督・コーチからの指示」なのか、というわからないので微妙なところ。個人的には以前から予備動作に関してとか、直接的ではない細かいプレー部分に関しての指導には疑問に感じる事が多いんだけど、それが「単に教えてないのか」、「あえてまだ教えてないのか」とかってのはこちらにはわからないですからね。練習現場で毎回見てればそのあたりのニュアンスとかもわかってくるとは思いますが、それはとても無理って話で(そしてsalsの練習レポは正直参考にならん笑)。
あと、今回も含めて最近多くなってるPKに関しては、今まで見てる限りでは、正直ゴレイロの差というのはあまり大きくないような気がするんですよね。というのは、「本来ならゴールのボールをゴレイロが飛んで止めた」というのがほとんど無いように見えたからです(時東は別らしいですが(笑))。結局止めているのはほぼ「キッカーがゴレイロが動かずに手の届く(てか、そのほとんどが正面)場所に蹴ったボール」。まあ、ゴールのサイズや選手のレベルを考えたら、下手に山張って飛ぶよりは真ん中で待ってる方が効率いいとは思いますけどね。反応速度とかで守備範囲がボール1つ2つ分くらいは違ってくる部分はあるとは思いますが、キッカーがコースにきっちり決めれるかどうか、の方が大きい気がします。
で、最後はやっぱり辻ちゃんの話になるのですが、今回の不出場に関しては全く理解できない。入場時やアップの状態を見てる限りでは体調不良とか怪我とかそういう事は無いはずだし。
仮に「こんこんの方が実力が上だから」というのもあまり納得できない話である(こんこんを貶めるつもりは全くないが)。恐らくキャッチングやスローイング、ポジショニング等のゴレイロとしての基本動作はこんこんの方がうまくできるんだろう。ただ、それが今回のような練習試合でしかも20分ハーフという試合でまで辻ちゃんが全く出場機会がないほどに差があるのか、と言われればそんな事はないように思える。スフィアリーグやすかいらーくカップでの辻ちゃんを見る限りではこの半年くらいでそれほど差がつくとは思えない。これがプロのGKの話であれば、監督の好みやちょっとでもうまい方がずっと出てるというのも仕方ない話だけど、ガッタスってそういうチームではないでしょという話で。
ゴレイロというのは特殊なポジションの分、より経験というものが大きいわけで、お台場リーグを乗り越えたこんこんが大きく成長しているというのはよくわかるけど、だからこそ今回のような機会で辻ちゃんに経験積ませてあげるのは大切なことではないかと思うわけですよ。
まあ、練習試合や紅白戦では辻ちゃんもゴレイロやってるわけで、それを見た上での判断なので実際はどうなんだかわからないですけどね。ただ、それでも「試合」という場においてチャンスすら与えてもらえないというのは悲しいことですけどね。みんなの前でこそ辻ちゃんはよりパワー発揮する子だし。来月のスフィアでも全く出なかったら暴動です!!
総括とすれば攻撃面に関しては徐々に目指しているものに向かってレベルアップしてるように思うので、守備面をもう少し改善してもらえればなぁ、と思いました。
あと、ガッタスが優勝してないのでもう1ヶ月以上焼肉が食べれてません!
これはちょっと厳しいということで、ガッタスのみんなもきっと同じ気持ちだと思うので次のスフィアこそは是非優勝していただきたい!!