このブログでしばしば出てくるOsmAndというアプリについて、こう毎週末雨ばかりでナビの使い方さえ忘れそうなのでまとめてみました。

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OsmAnd(無料版 データのダウンロード数制限あり)
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand

OsmAnd+(ときどき50%offセールやってます)
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand.plus

等高線プラグイン(等高線と陰影起伏図レイヤーを表示できる 有料)
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand.srtmPlugin.paid

iPhone版もあります
http://osmand.net/blog?id=osmand-ios

Brouter(無料)
https://play.google.com/store/apps/details?id=btools.routingapp


ざっくり言うと
  • OsmAndはOpenStreetMapベースのナビアプリ
  • Brouterはルーティングエンジン
  • OpenStreetMapはオンライン上の自由にかつ責任を持って誰でも編纂できる地図(無料)
です。


●OsmAndの良い所
  • 自転車道に対応している
  • 道路がマップに載っていなければマップ(OpenStreetMap)を自分で編纂ですればそこを通るようにできる
  • オフライン使用可能
  • gpxファイルを読み込んでトレースナビできる
  • gpxファイルを反転して同上
  • 経由地点を順番通りにナビできる(GoogleMapのような8カ所制限なし)
  • 危険な場所を事前に登録しておけば「SpeedBump減速せよ」のように自分で決めた文章を音声ガイダンスさせる事ができる
  • ナビするタイミングも早め・普通・遅め・直前に設定可能
  • そのとき自動で画面ONになり画面点灯時間も設定可能(画面点灯させないことも可能)
  • 右左折などの音声も日本語テキストで自由に編集できる
  • 音声と同時にバイブも鳴らせる(音声だけ・バイブだけの選択も可能)
  • 一応GPSロガーとしても使用でき、時刻・標高付きgpxファイルを保存できる
  • 家に居ながらにして標高付きgpxファイル作成ツールとしても使用できる(これには時刻は付かない)

●OsmAndのだめな所
  • 無計画に行き先を決め、着いた先でも無計画に周囲を散策するといった使い方には向かない(マップに載っていない道路・施設が多い)
  • GPSログはゴール地点までしか記録できない(気まぐれでその先に向かった部分は記録されない)
  • OpenStreetMapに記載されていない道路はナビできない(gpxトレースならマップに載ってなくてもok)
  • OpenStreetMapに記載されている道路でも、稀に交差点の交点ノードがセットされておらず(=立体交差扱いになる)そこで曲がれない現象が発生する(gpxトレースなら同上)
  • ANT+やBluetoothセンサー非対応。サイコン用途には向かない(一応GPS速度は表示可能)
  • マップのコントラストが低いため濃い目のアイウェアをしていると見づらい(ハイコントラストマップ選択可能)
  • OsmAnd内蔵のルーティングエンジンはぶっちゃけ使い物にならず、機械任せのルーティングにはBrouterが必須(これも完璧ではないし容量も圧迫する)
  • 更新ファイルが差分でないため膨大
  • 設定項目が多く、どの設定がどこにあるのか分かりづらい
  • gpxファイルを反転するときルーティングエンジンがBrouterのままだと反転できない
  • 端末のスペックによると思いますがマップ描画が重い(GoogleMapのようにさっと取り出して近場のコンビニを探すといった用途には向かない)

●OsmAndインストール編

 OsmAndをインストールすると、まずマップタイル(オフラインで使えるマップデータ)のインストール画面になります。

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中部東日本だけでこの容量です。
Brouterのマップタイルと合わせると数GBになるので料金プランに注意してダウンロードしましょう。

OsmAnd無料版は画像の通りダウンロード数制限があります。
1回更新したらそれもカウントされるので最初から有料版の方がよいです。安いですし。

私は無料版をインストールしてからOsmAnd+を購入したのですが、無料版をアンインストールせずにインストールしたら別アプリとしてインストールされてしまいました。

アンインストールするには、端末の設定からロックとセキュリティ --> デバイス管理機能からOsmAndの許可を取り消してからでないとアンインストールできません(これは無料版も同じです)。

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使用しない他国言語音声ttsファイルは削除できますが、アプリ更新の毎に再びインストールされてしまうので私は放っておいてます。

等高線を表示するプラグインも別途有料で、等高線を表示するには
  • 等高線プラグインをインストール
  • 必要な地域の等高線データをダウンロード
  • マップ設定で等高線の表示を有効に
する必要があります。
等高線プラグインを入れなければ陰影起伏図レイヤーは使用できません。

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等高線の色や表示するズームレベルは設定で変更できます。


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●Brouterインストール編

Googleテキスト読み上げエンジンがあるように、ナビゲーションにもルーティングエンジン(最適なルートを計算するプログラム)があります。
Brouterがそれです。
OsmAndでは「経路案内サービス」という呼び方をします。

Brouterをインストールして立ち上げると、エンジンなのでダウンロードマネージャと設定しかありません。

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ダウンロードマネージャを立ち上げると
『大きなファイルをダウンロードするから料金プランに注意せよ』
的な事が書いてあります。
了承しないとダウンロード画面に進めません。

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日本が中心にある地図を見慣れていると、やはり世界的には東の果ての国なのだなあと痛感させられますね。
ピンチアウトして拡大しないとグリッドが現れません。

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千葉県のいやらしい所にグリッドの境界線があるので、関東全域だけでもこの4つのマップタイルをダウンロードせねばなりません。
3/4は海上ですよね……。

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東北は青森県が見切れてしまうので東北もカバーするとなると更に2つタイルが必要です。

Start Downloadでダウンロードが始まります(ダウンロード先は本体ストレージで変更不可)。
ダウンロード済みのものはグレー枠になります。

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ダウンロードしたタイルを削除する方法はファイラから直接削除するしかないのかな?
ちょっと私には分かりませんでした。

ルーティングプロファイルは

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  • fastbike-asia-pacific (自転車用 アジア諸国版)
  • moped (スクーター用)
  • car-test (自動車用 テスト版)
  • fastbike-lowtraffic (自転車用 交通量少なめ)
  • fastbike (自転車用)
  • trekking (砂利道を走れる自転車用)
  • shortest (最短ルート テスト版)
  • car-fast (自動車用 最速ルート)
  • car-eco (自動車用 低燃費ルート)
bikeというとオートバイを想像してしまいますが自転車です。

fastbike-asia-pacificを選択してみました。
『座標ソースがないよ』と表示されてしまっていますが、どれを選択してもこの画面でした。

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そのままServer-Modeボタンを押して
必要な項目にチェックを入れてOKボタン。
    
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  • foot_short(歩き 最短ルート)
  • foot_fast(歩き 最速ルート)
  • bicycle_short(自転車 最短ルート)
  • bicycle_fast(自転車 最速ルート)
  • motorcar_short(自動車 最短ルート)
  • motorcar_fast(自動車 最速ルート)

一応『成功した』と出ます。
チェックを入れた項目が [0] になっていますが気にせずとも動作します。

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以上で自動的にOsmAndのナビゲーション設定にBrouterの項目が現れBrouterによるルーティングが使える状態になります。



●OsmAndのマップの概観設定

マップ自体の見た目はマップ設定から
  • マップソース
  • オーバーレイレイヤー
  • アンダーレイレイヤー
  • 等高線
  • 陰影起伏レイヤー
これらの組み合わせで自分好みに設定できます。

昼モード(一例)
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夜モード(一例)
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マップ設定 --> マップソースで変更できます。
Hillshade Japan asiaは陰影データのみで道路は表示されません。

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「リスト以外のものをインストール」から選択できる項目一覧(上の画像はMicrosoft Earthをオーバーレイで重ねてあります)

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ただし、OsmAnd(online)やCycleMapに夜モードは無いし、(AT)(NL)などの他国のデータには日本の地図データが無い物が多いです。

以前はGoogleMapをオンラインで表示させる方法があったようなのですが今はできなくなりました。むかつきますねGoogle。

オーバーレイ・アンダーレイそれぞれ不透明度が設定可能です。

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CGソフトのレイヤーのオーバーレイモードと違い、半透明のデータを重ねるだけのようで、道路やフォントが薄くなってしまうのが残念です。

夜モードでもお気に入りやフラグを立てた地点の色は変わりません。
緑と黄色の★が表示されていますが、お気に入りは自分でカテゴライズしてそれぞれ色を変えられます。

例えば峠の中間地点に「あと何km」のようにポイントを作って喋らせることもできます(下りでもガイダンスされてしまいますが……)。


表示可能なPOI一覧
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コンビニとスーパーの区別が無いですし、給油所など店が潰れてなくなる可能性があるものは避けて、救急施設や銀行などそう滅多に移転したり潰れたりしないものに絞り込むとよいでしょう。

中でもWikiは表示しない方がよいです。
どれが何なのかさっぱり分かりません。

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●OsmAnd実用編


大事なことは、ナビゲーション設定の
経路案内サービスのOsmAndはgpxファイルを読み込んで反転する時以外使わないこと
です。

これが有効になっていると、ルートを外れた時など色々面倒なことになります。

コースを作成する時は、まず経路案内サービスがBrouterになっていることを確認しましょう。


●ざっくりとした使い方パターン(1)

現在地から目的地へ機械任せでルーティングするには
  • ナビゲーション設定 --> 経路案内サービスをBrouterにする
  • マップで目的地を長タップ --> ここへ行くボタン --> 出発

●ざっくりとした使い方パターン(2)

現在地から目的地へ経由地点を決めながらルーティングするには
  • ナビゲーション設定 --> 経路案内サービスをBrouterにする
  • 最初の経由地点を長タップ --> ここへ行くボタン
  • いったんそこがゴールになるので続けて次の経由地点長タップ
  • ここへ行くボタンのメニューから「より後の目的地として追加」
  • 今度はそこがゴールになり、一つ前のゴールに経由地点フラグが立つ
  • これを最終的なゴールまで繰り返し行う
  • 終わったら左下のここへ行くボタン --> 出発
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いったん進行方向にゴールを作っておきます。

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続けて次の経由地点を長タップ
「より後の目的地として追加」

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その他のアクションの最後の経由地として追加ではないので注意です。

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本当の目的地に向かってこれを続けます。

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ここですぐに出発せずに「距離と時間」の所をタップすると

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ルート詳細画面になり、保存ボタンでgpxファイルに保存できます。
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印刷ボタンを押すとキューシートをpdfに書き出したり

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(このときnet.OsmAnd/filesフォルダにhtml形式でも自動保存されます)

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共有ボタンでgpxファイルの保存先を指定することができます。

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それぞれ距離が違うのはスクショを取り忘れて別の日にコースを引き直したからで、通常ならば同じになるはずです…。


●ざっくりとした使い方パターン(3)


現在地でない場所から目的地へ経由地点を決めながらルーティングするには
  • スタート地点にしたい場所を長タップ
  • 右下三点リーダメニューから「ここから出発」
  • その先は上と同じです。


●ざっくりとした使い方パターン(4)

片道コースを作って目的地に着いたけど、帰り道に反転したコースを使いたいというとき。

これは出発前に旅程・経路記録プラグインを有効にしてログを保存していなければコースの反転はできません。

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アプリのホーム左下メニューからプラグイン設定 --> 旅程・経路記録プラグインアイコンがオレンジ色になっていれば有効になっています。

旅程・経路記録プラグインの設定の「現在の経路を今すぐ保存」は、ゴールに着いてからナビゲーションの終了ボタンを押したあとに、保存ボタンが表示されているこの通知も消してしまったときに使います。
うっかり通知を消してしまっても

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プラグイン設定 旅程・経路記録の設定から
「現在の経路を今すぐ保存」できます。

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「ナビゲーション中に経路をGPXに記録」は自動で保存されるようなことが書いてありますが、私の環境では手動で保存しない限り保存されませんでした。

以上の設定を出発前に確認し、目的地から帰るときに
  • マップ画面下歯車メニュー
  • GPXルートを選択
  • Rec・今日の日付出発時刻ファイルが一番上にあるはずです。
  • それをチェックON
  • マップ画面上をタップすると
  • 「ナビゲーションに表示された経路を使用しますか?」 --> 「はい」
  • ナビゲーション設定 --> 経路案内サービスをOsmAndにする
  • ここでようやく「GPXを反転」の項目が現れます
  • チェックON
  • 経由地点はWaypointとしてそのまま残っているのでそのままで大丈夫です。
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直前に記録したgpxファイルが一番上にあるはずです。
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gpxルートが赤く細い線で表示されます。

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ここでようやく「GPXルートを反転」の項目が現れます

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ルートを反転したら経路案内サービスをBrouterに戻すのを忘れずに。
OsmAndのまま出発してしまうと「ルートから外れた」とき設定によってはルートが再計算されて悲惨なことになります。


●ざっくりとした使い方パターン(5)

出発前に事前に準備したgpxファイルを目的地に着いてから反転するのも同様です。

その日走ったコースを現地で反転した場合、もし往路で道を間違ったら、その部分もそのまま反転します。
「ルートから外れました」とアナウンスされ、設定によってはいったんルートから外れてしまうと以後ナビされない状態になってしまいます。


●ざっくりとした使い方パターン(6)

ファイラからgpxファイルをOsmAndで開いてナビするには
  • ファイラから.gpxファイルを検索
  • OsmAndで開く
  • 「保存」でnet.OsmAnd/files/importフォルダにコピーされます。
  • マップ下段のここに行くボタン
  • 「ナビゲーションに表示された経路を使用しますか?」 --> 「はい」
  • 経由地点が記録されている場合赤い★アイコンで表示されます
ファイラから.gpxファイルを検索直接開くと、そのgpxにWaypointsが記録されていれば
  • 経由地点をgpxファイルとして保存するか
  • 経由地点をお気に入りにインポートするか
確認されます。
ややこしいですが
  • 「gpxファイルとして保存」する方がfiles/importフォルダにコピーされます
  • 「お気に入りにインポート」は経由地点だけがお気に入り(net.OsmAnd/files/favourites.gpx)に追記されます。
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gpxファイルに記録されているWaypointは経由地点として読み込まれ赤い★アイコンで表示されます。

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不要な経由地点がある場合、マップ下段のフラグボタン --> 経由地点をタップ(xボタンを押しても消えません)

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マップ上で★アイコンを長タップ

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右下三点リーダメニュー --> GPX経由地点の編集

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削除するなり名前を変えたりカテゴリーを作成して恒久的なお気に入りポイントにすることもできます

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削除した状態

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このように曲がる地点とWaypointが重なるとナビ音声がうるさくなるので、使い易いように編集するのもよいでしょう。

ナビ音声で喋ってくれる部分は「名前欄」の部分(gpx内部的にはnameタグで囲った部分)です。
下段の「Paused for 17min28s」の部分(descタグで囲った部分)は喋りません。

※経由地点をまとめて削除したい場合はテキストエディタで最初の<wptから最後の/wpt>まで削除した方が早いと思います。
拙作のwpt埋め込みスクリプト(http://blog.livedoor.jp/otzt_nobody/archives/2439166.html)は到着時刻と滞在時間しか書き込めません。

いずれの方法でも、gpxを読み込んだ場合はゴール到着後最後にマップ設定から使用したgpxのチェックを外してからアプリを終了した方がよいです。



お気に入りをまとめて削除したいときは
  • お気に入り下段のゴミ箱ボタンを押すと
  • チェックボックスが現れるのでチェックを入れて
  • 右上ゴミ箱ボタンで削除
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自分でカテゴライズしたお気に入りの編集や色の変更(1カテゴリー1色)もお気に入りメニューからできます。

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それぞれ個別に編集・削除するには
  • お気に入り名前タップ
  • マップ上にピンが立つので長タップ
  • 左下に編集ボタン(鉛筆アイコン)が出る場合と出ない場合があります
  • 出ない場合は右下三点リーダメニューから「GPX経由地点の編集」(上にスクロールしないと見えない場合があります)
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このように危険ポイントをカテゴライズしてナビで喋らせることも可能です。

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履歴の一括削除も同様の手順になりますが、履歴の削除にはバグがあり1回でまとめて削除できません(数回繰り返さないと消えない)。

OsmAndは船舶や自家用飛行機までカバーしているので設定項目が非常に多く慣れるまで大変です。

プロファイルを自転車だけにする方法や音声TTSファイルの編集方法・AndroidスマホからのOpenStreetMapの編纂(道路の追加・既存の道路への連結・タグの設定)の方法などは、また追々紹介してゆきたいと思います。