甥のチンペイが小学校を卒業する時の話
妹から電話
『チンペイが卒業式に履く靴がないんだけど、パパの遺品の中にないかな?』
しばし考える私と母
ふたり同時に『あれかな・・・』
あれと言うのは、黒いクロコの靴
シャイニング仕上げでピカピカ
MORABITOとかいうブランド
フランス製で17万円だった
履けばいいのにもったいないと言って
父は一度も履かなかった
そうだ!あれを履かせよう!
宅急便で早速送ると妹が
『ねえ、卒業式、たぶん雨だよ。あれもったいなくない?』
母と私はすかさず答えた
『このまま置いておいたって、なんにもならないけど、
チンペイが卒業式というおめでたい日に履いてくれるなら
こんなに素敵な供養はない』
チンペイはちょっとイヤだったらしい
『俺、ちょっと恥ずかしいな』
『何を言う!クロコはいて卒業できる小学生なんて稀少だ!喜べ!』
と有無を言わせない私
なんだかんだ言っても、
チンペイはみんなの気持ちを分かっていた
死んだじーじとみんなが喜んでくれるってこと
亡くなった人の思い出を亡くなった人を愛し愛される者が
身に着ける
なんて素敵な供養だろう
そして、父の形見は可愛い孫の卒業式を見事に彩った
・・・・・・・・土砂降りの雨の中
じーじのうれし涙かね〜
それとも、チンペイ、君も雨男かい?
さすが私の甥っ子だ!
私は、知る人ぞ知る半端ない雨女ですからね(笑)
今日も読んでくださってありがとうございます
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『チンペイが卒業式に履く靴がないんだけど、パパの遺品の中にないかな?』
しばし考える私と母
ふたり同時に『あれかな・・・』
あれと言うのは、黒いクロコの靴
シャイニング仕上げでピカピカ
MORABITOとかいうブランド
フランス製で17万円だった
履けばいいのにもったいないと言って
父は一度も履かなかった
そうだ!あれを履かせよう!
宅急便で早速送ると妹が
『ねえ、卒業式、たぶん雨だよ。あれもったいなくない?』
母と私はすかさず答えた
『このまま置いておいたって、なんにもならないけど、
チンペイが卒業式というおめでたい日に履いてくれるなら
こんなに素敵な供養はない』
チンペイはちょっとイヤだったらしい
『俺、ちょっと恥ずかしいな』
『何を言う!クロコはいて卒業できる小学生なんて稀少だ!喜べ!』
と有無を言わせない私
なんだかんだ言っても、
チンペイはみんなの気持ちを分かっていた
死んだじーじとみんなが喜んでくれるってこと
亡くなった人の思い出を亡くなった人を愛し愛される者が
身に着ける
なんて素敵な供養だろう
そして、父の形見は可愛い孫の卒業式を見事に彩った
・・・・・・・・土砂降りの雨の中
じーじのうれし涙かね〜
それとも、チンペイ、君も雨男かい?
さすが私の甥っ子だ!
私は、知る人ぞ知る半端ない雨女ですからね(笑)
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