2025年09月26日
映画「国宝」と映画「宝島」
映画「国宝」と出雲王国、伝統芸能文化の歴史との関係性については、これまで何度も考察してきたわけですが、日本国、日本人とある意味で、「共霊性」を有する映画が「国宝」であるとして、極めて日本的シンパシー性を有するもの、郷愁的なものが、メガヒットにも関係していると思われるのであります。
映画「国宝」これまでの関連記事まとめ一覧
http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/95514786.html
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この共霊性を有することが、クチコミやSNSによる爆発的な絶賛評価、推薦、拡散、リピートの原動力を生んだ理由ではないかと思うわけです。
一方、公開から動員が伸び悩んでいる映画「宝島」は、戦後沖縄の苦悩の歴史を扱っているため、どうしても地勢の限定と共に、日本全体ではない、限定的な共霊性とならざるを得ないものであると言えるわけです。
一方、公開から動員が伸び悩んでいる映画「宝島」は、戦後沖縄の苦悩の歴史を扱っているため、どうしても地勢の限定と共に、日本全体ではない、限定的な共霊性とならざるを得ないものであると言えるわけです。
もう一つは、李相日監督は、ご自身が学生時代に鑑賞されて一番に感動されていた映画を、いずれはご自身も撮りたいと心の底から純粋に思って撮られた映画が、「国宝」であり、賞レースや大ヒットを狙うなどの余計な打算が無く撮られたものであるということも、純粋な感動を生む理由でもあるのでしょう。
そして、何よりも撮影における中での、神仏や故人、畏敬すべきものへの敬礼を怠らない慎重さ、配慮、これは極めて大切なことで、初代・中村鴈治郎さんが小楠公の役を演じる際に、墓所の階段整備や案内碑建立にて、楠木正行公の供養をなされた「配慮」とも重なるものであります。
【映画「国宝」】初代・中村鴈治郎さんと往生院六萬寺とのご縁
映画「国宝」・撮影ロケ地での配慮・心配り
http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/95980117.html
今の時代、監督や役者の中には、賞レースに勝ちたい、有名になりたい、儲けたい、となりがちな者が多く、役や作品に対しての畏敬や敬礼が、蔑(ないがし)ろとなっている俳優、監督も非常に多いわけです。
余計な打算がチラつく演技、作品は、どんなに取り繕ったとしても、観る者にはある程度、分かってしまうものがあります。
http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/95980117.html
今の時代、監督や役者の中には、賞レースに勝ちたい、有名になりたい、儲けたい、となりがちな者が多く、役や作品に対しての畏敬や敬礼が、蔑(ないがし)ろとなっている俳優、監督も非常に多いわけです。
余計な打算がチラつく演技、作品は、どんなに取り繕ったとしても、観る者にはある程度、分かってしまうものがあります。
そんな余計な打算がほとんどなく作られたのが、映画「国宝 」であり、純粋な感動体験を、純粋に体験してほしいという李相日監督の願いが、そのまま「国宝」に込められて体現され、役、作品への畏敬、敬礼も忘れず取り組まれてあり、まさに邦画実写歴代1位として相応しい作品と言えるものとなっているのであります。
もちろん、演じる役が実在の故人であった場合、役者さん、監督さんが、お墓参りし線香をあげて敬意、感謝を表されることもあるわけですが、布施・寄附をしてまで供養をするというのは、最近あまり聞かないことであります。自分たちの身銭を切ってまですることではないという認識もやはりあるのでしょう。
時代が異なるとはいえ、まだまだ現代より余裕がない大変な時代の中でありながら、初代・中村鴈治郎さんが役を演じるにあたってなさられていた「配慮」は、役者としての覚悟とその使命を窺うに十分なものであると言えるでしょう。
もちろん、神仏、先祖への感謝も日々欠かされなかったのであります。(平成中村座物語を拝見する中で、故・十八代目・中村勘三郎さんが、日々、神仏・先祖への感謝、祈りを欠かされていなかった様子も窺うことができます。)
もちろん、神仏、先祖への感謝も日々欠かされなかったのであります。(平成中村座物語を拝見する中で、故・十八代目・中村勘三郎さんが、日々、神仏・先祖への感謝、祈りを欠かされていなかった様子も窺うことができます。)
オーディションで合格して演技力が認められて主演を務める役者(一見的役者)と、歌舞伎や能、狂言など、神仏、先祖への祈りと感謝を日々捧げながら演じる役者とでは、やはり根本的に異なるものもあるわけです。
このような点でも、四代目・中村鴈治郎さんが、映画「国宝」の監修に入られた意義は極めて重要なものであったと言えるのであります。
このような点でも、四代目・中村鴈治郎さんが、映画「国宝」の監修に入られた意義は極めて重要なものであったと言えるのであります。
映画「国宝」との対比で語られることの多くなってきている映画「宝島」は、戦後の沖縄の苦悩が描かれていますが、沖縄戦での戦没者、戦後も犠牲となられた方々への慰霊とともに、戦後の沖縄の苦悩を癒すための「配慮」から入られてあるものであれば、地勢の限定、限定的な共霊性も十分に跳ね返せるものがあると思われるのであります。
つまり、映画「宝島」を通じて、沖縄の戦没者、戦後の犠牲者の慰霊となり、沖縄の苦悩に寄り添えるものとなるような、そのような「共霊性」が、この映画を通じてあれば、映画「国宝」と同様に、日本中での大ヒットとなる可能は十分にあると思われます。
その「配慮」があるかどうかが、極めて重要なものであると考えます。
その「配慮」があるかどうかが、極めて重要なものであると考えます。
ちなみに、この『映画「国宝」と映画「宝島」』の考察の中で用いている「共霊性」の用語は、鈴木大拙氏の「日本的霊性」と似たようなものになりますが、鈴木大拙氏のものとは、少し異なる意味合いにて使っている拙造語となります。
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映画「国宝」これまでのロケ地・往生院六萬寺における関連記事まとめ一覧
http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/95514786.html
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往生院六萬寺は、映画「国宝」を応援しています。
是非、皆様、壮大な芸道映画を映画館にてご覧くださいませ。
大ヒット上映を心から祈念申し上げます。合掌
特設サイト
https://kokuhou-movie.com/

予告での往生院六萬寺のシーン
https://youtu.be/4LIm9S_xVGQ?feature=shared&t=51
本予告
https://youtu.be/DAiq_4YWXow?feature=shared
特報1
https://youtu.be/B4VjEUcWAJU?feature=shared
特報2
https://youtu.be/Kv4-BSJ3RRY?feature=shared
完成報告会
https://youtu.be/G3Gz9Ca76R0?feature=shared
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往生院六萬寺
http://oujyouin.com/