2006年11月20日

山本精一と幽霊バンド@姫路EASE

 

すいません、ようやくレポ(風)、アップしました。

・今回のフードは「イエローカレー」500円をいただきました。豆のさっぱりした甘みが効いたさらさらのカレーです。カレーファンの方ごめんなさい暗かったので写真はありません。

ゑでぃまあこん今日は50分くらいのちょっと長めのステージ。楯川さんのリコーダーと水谷さんのフルートという新しいイントロのアレンジで始まった1曲目…んーなんて曲だったかなあ…ただでさえ曲名覚えるの苦手なのに、なんか毎回次々に新しい曲が登場するからもはや曲名がわかりません。よく知ってる曲なのにCDに入ってなかったりするし。もうそろそろ新しいアルバムをどうでしょう。

・サウンドスタイルもさまざまに広がっているのに、どの曲もまぎれもないゑでぃまあこん。羅針盤なき今、バンドとしてうたを奏でているのは渚にてとゑでぃまあこんだけだ、なんて言い切っちゃう。

・今回もラス前の大切な場所で演奏された「真夜中の音楽」(勝手に仮題)。

山本精一と幽霊バンド、唯一の幽霊でないメンバーであるスハラさんの優しく寄り添うようなベースを従えて「なぞなぞ」の曲を中心の1時間のエレキギター弾き語りステージ。

・スハラさんのベース、時に暴走する山本さんのギターにぴったりついて行く、さすがです。

・「あほはあほの歌歌う…赤ん坊の目は猫の目、赤ん坊の目は犬の目」とか「腹が立つからといって物を投げるなや、物は投げると壊れるんだ」とかいう一度聞いたら頭から消えないような印象的なフレーズが、ポップなメロディに乗せて次から次へ出てくる。

・「B1のシャケ」って元曲なんて曲だったっけ、この曲はカバーだけど詞のぶっ飛び具合とメロディアスな曲調の(ミス)マッチが山本さんらしさ全開の名曲。

・「最近すごく好きだ」という(ホントですか?)長淵剛にささげる歌、その名も「ナガブチ」(笑)。

・「歌詞は、若いうちはまだ額面どおりに受け取ってしまうことも多いので、言外の意を汲み取ってください…そうじゃなくてもいいかもしれないけど、…いや、そのまま受け取ってもらってもいいかもしれない」どっちやねん(笑)。山本さんは「歌詞なんか深い意味なんかない」みたいなことをよくいうけれど、それこそ額面どおりに受け取るわけにはいかない。羅針盤でよく詞の言葉をCDと反対の言葉に変えて歌っていたのを思い出す。山本さんは、言葉もメロディも歌唱も演奏もすべてひっくるめた音楽そのものでなく、歌詞の言葉の意味だけによって音楽が評価されることを警戒されているのではないかと思う。

・バロウズは言語は宇宙から来たウィルスだとか言ってその支配を断ち切るツールとして「カットアップ」とか「フォールドイン」とかいうメソッドを提唱したが、そうしたメソッドを使って作られた作品は時にたまらなくノスタルジックでセンチメンタルだったりした。当然である。大本のテキストを作ったバロウズ自身がたまらなくノスタルジックでセンチメンタルな(側面を持った)人間だったから。

・山本さんが羅針盤の曲を封印したのは羅針盤の歌の言葉に、羅針盤というバンドの音なしでは責任が取れないと考えられたからじゃないかと思う。いまさらながらチャイナさんの存在の大きさを感じる。

・ジェリー・ガルシア風の美しいギターイントロから静かに入り、「思ったより世界は静かだ/肩にかかる光も流れる」って歌い出だされるあの曲はなんと言う曲だろう。「出会いはいつも孤独/汚れた指のままで/きれいな色のついた言葉を/いろんな形に仕上げて並べる」。エンディングは須原さんにアイコタンタクト送りながら微妙にギターの音をはずしていって、美しく終わるかと思いきや、いきなりカントリー風に暴走して不意に終わるというまぜっかえしを付け加え、「感動したままで終わるんじゃ面白くないですから」とか言ったりするあたりが山本さん。「どこかで誰かがハーモニーをつけてる」という最後のラインが美しい「沈黙」なんかも同様。

・ラストは「名前なんてつけたくないうた」。アンコールで登場し、出来る曲がもうないとか言いながらNOVO TONOの「夢の半周」を演奏してくださいました。なんだ最後はしっかり決めるんじゃん、山本っさんかっこよすぎ。

・山本さんが歌っている限り、いつかは羅針盤の曲も歌ってくれると思う。ほら、羅針盤のときも、よく「この曲はこれで二度と演奏しません」とか言ってはったのにいつの間にかまた演奏していたことがあったじゃない。

前にも引用したけどもう一度
急がず焦らず苛立たず
求めず願わず望まず
いつかなにか起こると信じて
はてしなくだらしなく疲れきった物語の
はじまりもおわりもない無限の物語の
いつもいまでもいつまでも途中にいる
NOVO TONO「夢の半周」(作詞:Phew)


out_of_mind at 08:53│Comments(2)TrackBack(0)clip!ライヴ 

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この記事へのコメント

1. Posted by deeptone   2006年11月21日 13:36
>言葉もメロディも歌唱も演奏もすべてひっくるめた音楽そのものでなく、
>歌詞の言葉の意味だけによって音楽が評価されることを警戒されているのではないかと思う

>羅針盤の歌の言葉に、羅針盤というバンドの音なしでは
>責任が取れないと考えられたからじゃないかと思う。

ここを読んで、すごーく納得。合点がいきました。
なるほど。確かにそうですよね。そうやって聴いている人はそんなに多くはないってことかな。

僕はどちらかというと音偏重派で、時折メロディにハマったフレーズに痺れるのです。
その最たる曲が"もの投げるなや"かもしれません。
この曲のメロディは、このフレーズの為にあるのかも知れない。とか思ったり。
もうちょっとうたの内容にも目を向けてみようかな。

あ、いつもいつもレポありがとうございます。
ありがたく拝見させていただきました。

それにしてもカレーが気になりますw
2. Posted by out_of_mind   2006年11月22日 01:33
>deeptoneさま
いつもコメントありがとうございます。

|そうやって聴いている人はそんなに多くはないってことかな。

んー、どうなんでしょうね、ほんとはもしかしたら僕自身が言葉にこだわりすぎる気があるから、そんな風に思うのかもしれません。

EASEは食べもんおいしいですよね。僕はメキシカンライスが好きです。

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